JP5818460B2 - 車椅子用ウインチ装置 - Google Patents

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本発明は車椅子を牽引する車椅子用ウインチ装置に関する。詳しくは、車などの乗りものに車椅子を収容するとき、牽引部材によりスロープに沿って車椅子を引き上げたり降ろしたりするために用いる車椅子用ウインチ装置に関する。
図5は従来の車椅子の乗降装置の概略図である。この車椅子の乗降装置は、車体の後部に設けたドラム14に帯状の牽引部材15を巻き取らせ、あるいは繰り出させて、車体の後部に設けたスロープに沿って車椅子を乗降させるものである。このものには牽引部材15をガイドするガイド部16を設けている。そのガイド部16には図示しない一字状のスリットが形成され、そのスリットに牽引部材15を通してガイドする。このものはドラム14からガイド部16まで牽引部材15を配索する分だけ車内にスペースが必要である。
特許文献1の車椅子の乗降補助装置は、車椅子用のスロープを装備した車両の車室内に設けられ、駆動源により回転駆動する原動機構部と、その原動機構部とクラッチを介して連繁される従動機構部と、その従動機構部に設けられた巻き軸と、その巻き軸に巻装される牽引部材と、その牽引部材を巻き取り方向に付勢する付勢手段とを備えている。この特許文献1には牽引部材を薄肉な帯状のベルトとすること、および、そのベルトが上下動自在に支持されたガイド部材のスリットに摺動自在に挿通することが記載されている。さらに前記牽引部材の先端にはフックが設けられ車椅子に係止されること、前記クラッチは駆動源に連動して原動機構部と従動機構部を連結・解除すること、そのクラッチの連結時に巻き軸を駆動源の駆動力により回転させること、および、前記クラッチの連結解除時に巻き軸を回転制止又は回転自在に制御するロック手段を設けていることが記載されている。そして、クラッチの連結解除時に、手動操作により牽引部材を巻き取り、あるいは繰り出すことができ、車椅子の乗降を補助することができるというものである。
特許文献2には、自動車の乗員のためのシートベルトなどの安全ベルト用の方向転換部材が開示されている。その方向転換部材には、ベルトをガイドする直線状に延びるベルトガイドスリットが形成されている。そのベルトガイドスリットの両端には突出部が設けられている。その突出部は安全ベルトの引き出し方向に突出している。そのため、その突出部の周面に安全ベルトが当接することにより、安全ベルトが引き込まれる際のねじれが防止される。
特開2004−357879号公報 特開平11−263194号公報
車椅子を乗降させる装置に用いられるベルトは、シートベルトと比べ、ベルトの厚みが薄いだけでなく、その長さも2倍以上あることから、ねじれ易い。例えば、図5の車椅子の乗降装置では、牽引部材15がねじれてドラム14に巻かれることがある(図5の符号17参照)。そのため、特許文献2の安全ベルト用方向転換部材を、車椅子の乗降補助装置(特許文献1)のガイド部材に転用しても、ねじれを防止できない。また、ベルトがねじれたままドラムに巻回されると、左右2つのウインチ装置でベルトの巻き量に差が出て、車椅子のバランスが崩れ、搭乗者に危険が生じる恐れがある。そのため、搭乗者に危険
が生じるのを防止する手段を設ける必要がある。
そこで、本発明はベルトがドラムに巻回される際に、ベルトにねじれを生じさせないようにすることを課題としている。
本発明の車椅子用ウインチ装置は、車椅子をスロープに沿って引き上げるとき、またはスロープに沿って降ろすときに用いる牽引部材と、前記牽引部材を巻き取り、および繰り出すドラムと、前記ドラムに巻き取られる牽引部材の巻き重ねの向きをガイドするガイド部と、前記ドラムを回転可能な駆動部と、前記ドラムと前記駆動部との間に介在し、前記駆動部の駆動を前記ドラムに伝達する動力伝達機構とを備えており、前記ガイド部が、前記牽引部材を挿通するV字のスリット部を有し、前記牽引部材にねじれを生じさせないようにすることを特徴とする。
(1)本発明の車椅子用ウインチ装置は、スリット部の形状がV字であるので、ガイド部の手前で牽引部材がねじれていても、ドラムによる牽引部材の巻き取りと共に、V字の形状に沿ってそのねじれを元のねじれていない状態に戻すため、牽引部材がドラムに巻き取られる際に、牽引部材にねじれを生じることはない。
(2)このような車椅子用ウインチ装置において、前記ガイド部が前記ドラムに近接した位置に設けられた場合は、省スペースで、ねじれを防止することができる。
(3)また、前記スリット部の縁の断面が円弧状である場合は、牽引部材が振れても、断面円弧状のスリット部に滑らかに当接できるので、牽引部材の巻き取り、送り出しがスムーズである。
図1は本発明の車椅子用ウインチ装置の一実施形態を示す概略平面図である。 図2は車椅子用ウインチ装置により車椅子を車まで引き上げる様子を示す概略図である。 図3aはガイド部を示す正面図、図3bは図3aのI−I線断面図である。 図4は牽引部材のねじれを元に戻す様子を示す概略図である。 図5は従来の車椅子の乗降装置を示す概略断面図である。
はじめに図2を用いて本発明の車椅子用ウインチ装置1(図1参照)の使用方法を説明する。なお、以後の説明で示す方向は自動車の車体の方向を基準にしている。すなわち、前後とは自動車の車体の前後方向を、左右とは車体の前側を向いて左右方向を、上下とは車体の天井・床面方向を表す。前記車椅子用ウインチ装置(以下、ウインチ)1(図1参照)は、車椅子2に牽引部材3を係止し、その牽引部材3を巻き取り、繰り出し、自動車の後部に設けたバックドアBから身障者等(図示せず)を車椅子2ごと車室内Nと外Gとの間に配置したスロープSに沿って車室内Nに乗せる、あるいは車室内Nから外Gに降ろすものである。前記スロープSは従来公知のものであり、車体の開口部の下面付近から引き出したり、折り畳んで携帯していたものを開口部の手前に配置することにより設置される。
図1に本発明のウインチ1の一実施形態を示す。図1の左右方向が車体の前後方向に相当し、図1の上下方向が車体の左右方向である。そのウインチ1は、車椅子2(図2参照
)をスロープS(図2参照)に沿って引き上げ、引き降ろすための牽引部材3を備えている。その牽引部材3はガイド部4により巻き重ねの向きがガイドされる。そのガイド部4は、前記牽引部材3にねじれを生じさせないように牽引部材3を挿通するV字のスリット部5(図3a参照)を有する。そのスリット部5を通じて、前記牽引部材3はドラム6に巻き取り、および繰り出される。そのドラム6は駆動部7により回転可能にされている。前記ドラム6と駆動部7の間には、駆動部7の駆動力をドラム6に伝達する動力伝達機構8が介在される。また、前記ガイド部4、ドラム6、駆動部7、動力伝達機構8はベース9に設けられる。なお、ベース9を設けないで、車体(図示せず)にそれら部材を直接取り付けてもよい。なお、前記巻き重ねの向きをガイドするとは、牽引部材3がねじれて裏向きになっているとき、その裏向きの面がドラム6に巻かれないように表向きに修正するようにガイドすることである。
前記ウインチ1は自動車の車室内N(図2参照)の床面の左右にそれぞれ設けられる。それら左右のウインチ1、1の配置は、車体の中央を通る前後方向の軸線に対して対称な位置で、かつ車体の同じ高さ位置に配置されるのが好ましい。これにより、車椅子2はウインチ1、1から延びる2本の牽引部材3、3により、その両側からバランスよく牽引される。
また、バックドアBの他にスライドドアなど自動車の他の開口部から身障者等を車椅子2と共に乗降させる場合にも、車椅子2を2本の牽引部材3、3でその両側からバランスよく牽引できる位置に、ウインチ1、1を配置するのが好ましい。なお、1個のウインチ1(1本の牽引部材3)を用いて、車椅子2を乗降させてもよい。この場合、1本の牽引部材3の先端に金具を設け、その金具に2本の牽引部材3、3を固定し、それら牽引部材3、3により車椅子2を牽引してもよい。なお、前記ウインチ1を車外に設けてもよい。また、ウインチ1を3個以上用いてもよい。その場合、車体の開口部の側縁付近にバランスよく、例えば車体の開口部の側縁付近に等間隔で、あるいは平面視で車体の開口部の中心を通る上下方向の軸線に対して左右対称になるように配置するのがよい。
前記車椅子2は従来公知のものであり、電動で自走するものも含む。また、車椅子2の他に、電動三輪・四輪車などを牽引してもよい。
前記牽引部材3は帯状の部材、すなわち厚みより大きな幅広の面を有する長尺の部材である。例えば、ベルトのような従来公知のものである。その牽引部材(以下、ベルト)3はドラム6に巻かれることにより、地面に配置されている車椅子2(図2参照)をスロープSを介して車室内N(図2参照)へ上げる。そのため、ベルト3の水平に対する傾きは次第に小さくなる。同時に、地面に配置されている車椅子2を車室内N側に近づけるので、ベルト3は車体の前後方向に延びている状態から、車体の中央の軸線側に次第に傾く。また、ベルト3は帯状であるので、幅広の面に垂直な方向には湾曲しやすく、その湾曲した状態で長手方向に引っ張り力を加えると、その湾曲形状を維持したまま車椅子2の荷重を支持できる。しかし、ベルト3の幅方向には湾曲しにくく、形状が崩れやすい。
本実施形態ではベルト3はその幅広の面を水平方向とほぼ平行にして用いている。そのため、前記ドラム6の軸が延びている方向は水平方向である。なお、ベルト3をその幅広の面を水平方向に対して傾けたり、垂直(上下方向と平行)にしてもよい。その場合は、ドラム6の回転軸の延びる方向も同様に水平方向に対して傾けたり、上下方向にする。
前記ベルト3には車椅子を乗せるときには引き上げるための張力が生じる。また、降ろすときにも重量を支持してゆっくり降ろすため、一定の張力が維持される。そのベルト3の張力はベース9内に設けた図示しない張力検出機構により検出される。その張力検出機構はベルト3の張力が所定の範囲に達したときに、信号を発する。その信号は図示しない
コントローラなどに伝達され、そのコントローラにより駆動部7の作動が停止される。これによりベルト3に過剰な荷重が加わるのを検知でき、ベルト3がねじれた状態でドラム6に巻かれていることや、人体などが挟まれて締め付けられるのを防止できる。
前記ベルト3の先端には図示しない係止部材が取り付けられる。その係止部材は車椅子2(図2参照)に引っかける、あるいは係止することのできる鉤状の部材(フック)である。その他、磁石や吸盤などで車椅子2に吸着させるものを採用してもよい。それら係止部材はベルト3の先端に、その幅広の面に垂直な軸周りおよび/あるいは平行な軸周りに回動自在に連結してもよい。なお、係止部材を用いないで、ベルト3を車椅子2に巻き付けて係止するようにしてもよい。
図3にガイド部4を示す。図3aに表しているガイド部4の状態は図1のA矢視に相当する。前記ガイド部4は前記ドラム6に近接した位置に設けられる。本実施形態ではドラム6が配置された付近のベース9に取り付けられる。そのガイド部4は、ベルト3を幅方向にガイドできる細長いブロック状の部材であり、そのブロックの側面をベース9に係合させ、ネジなどの締結部材で固定する。なお、そのガイド部4はベルト3との摺動摩擦抵抗の低い材質で形成される。また、ガイド部4を合成樹脂で成形する場合は、ベース9に開口を形成し、その開口縁に一体成形してもよい。さらに、ベース9の一部(例えば側壁)をガイド部4とし、そのベース9の一部(ガイド部4)にスリット部5を形成してもよい。
前記ガイド部4にはベルト3を挿通させるスリット部5が形成されている。そのスリット部5は略V字状である。なお、前記スリット部5は逆V字にしてもよい。
図4に示すように前記ベルト3は長手方向にドラム6により引っ張られた状態で、スリット部5によってスリット部5に沿うようにV字状に湾曲される。そのため、そのベルト3には元の真っ直ぐな状態に拡がろうとする反力が生じている。この状態が元の状態(ねじれていない状態)S1である。
前記ベルト3がねじれた状態S2とは、その長手方向に平行な軸周りにベルト3が回転している状態である。また、ベルト3が長手方向に平行な軸に略平行な折り目線で湾曲あるいは屈曲している状態も前記ねじれた状態S2に含まれる。なお、状態S2ではV字状のスリット部5と同じ側(V字の開いている側)にねじれているが、反対側(V字の頂点側)にねじれている場合も前記ねじれた状態S2に含まれる。
元に戻る状態S3とは、前記反力により、ベルト3のねじれた部位3aが元の状態に戻る状態をいう。前記反力はスリット部5のV字の角度が鋭角になるほど大きくなる。大きくなると駆動部7の駆動力の大部分が前記反力に変換され、車椅子2へ伝達される牽引力が弱くなる。そのため、前記スリット部5のV字の開く角度は、車椅子2にスロープSを乗降させるために必要な牽引力を与え、かつベルト3のねじれ防止の効果が効果的に得られるような範囲内で設定される。
前記スリット部5の形状として、V字の頂点位置をずらしたり、頂点から延びるスリットの角度を左右で変えたり(例えばレ、L字状など)してもよい。なお、V、W、M、N、Z字状のような対称な形状が好ましい。さらに、V字のような尖った形状でなく、U、J字状のような丸みを帯びた形状でもよい。その場合でも曲率半径が小さいほど前記元に戻ろうとする反力が大きくなる。さらに、V字のような尖った部位を2つ、あるいは3つ(W字状)に増やしてもよい。なお、U字状の場合は波状にする。
前記ベルト3はV字の頂点付近に邪魔をされ、スリット部5の内部のどちらかの端部側
へ移動しにくい。そのため、ベルト3はその位置が整えられた状態で、スリット部5内へ入り込むことができ、ドラム6への巻き取りが安定する。
このように、本願のスリット部5によれば、ベルト3のねじれを効果的に防止することができるので、スリット部5をドラム6に接近して配置できる。そのため、省スペースである。なお、車室内N(図2参照)の形状や他の部品との干渉を避けるなどの理由により、スリット部5をドラム6から離して配置してもよい。
図3bに示すように、前記スリット部5の縁5aの断面が円弧状である。そのため、ベルト3が幅広の面に垂直な方向に振れても、断面円弧状のスリット部5に滑らかに当接でき、ベルト3の巻き取り、送り出しがスムーズである。なお、前記スリット部5の縁5aの断面形状は、ベルト3の巻き取り、送り出しがスムーズであるなら、矩形状など、他の形状でもよい。矩形状にする場合には、その角部に丸みを付けてもよい。
前記ドラム6は円筒状で、その周面にベルト3を巻き取る従来公知のものである。前記ベース9にはドラム回転軸10が枢軸され、左右方向に延びている。前記ドラム6はドラム回転軸10を回動軸とする。
前記ドラム6はV字のスリット部5からバランスよくベルト3を巻き取る・送り出すように配置するのがよい。すなわち、ドラム6とスリット部5とは、ベルト3の幅方向の中心を通る線がスリット部5のV字の頂点付近を通るように配置されるのがよい。また、ドラム6から延びるベルト3はねじれることなく、スリット部5へ挿通されるのがよい。例えば、ベルト3の面とスリット部5のV字とが成す角度、すなわちV字の両斜めの部位がベルト3の面からほぼ同じ角度であるのがよい。さらに、側面視でドラム6からベルト3が延びている部位(図5の接点部P参照)の上方にスリット部5が配置されるのがよい(図3b参照)。
なお、前記ドラム6を、付勢部材によりベルト3を巻き取る方向に付勢してもよい。例えば、スパイラルスプリング(図示せず)を用いることができる。そのスパイラルスプリングは、その中心の端部をドラム回転軸10に係合し、そのドラム回転軸10を中心にして巻かれる。そのスパイラルスプリングの外周にはスプリングカバー(図示せず)が設けられており、前記ベース9に固定される。そのスプリングカバーの内周面に、前記スパイラルスプリングの他端が係合される。前記ドラム6からベルト3を引き出すと、ドラム回転軸10が回転する。その回転によりスパイラルスプリングの中心の端部はさらに巻き取り方向に巻かれる。そのスパイラルスプリングの元に戻ろうとする力で、ドラム6をベルト3が巻き取られる方向に回転付勢する。
図1に戻って、前記駆動部7は正逆回転自在なモータ11と減速機12とからなり、その減速機12の出力軸にピニオン13が連結されている。なお、前記モータ11または減速機12は出力側から回転できない。
前記動力伝達機構8はドラム6へ前記ピニオン13からの回転駆動力を伝達する従来公知の電磁クラッチである。
前記駆動部7、動力伝達機構8はコントローラ(図示せず)の指令に基づいてベルト3を電動で引き操作する。なお、前記コントローラとしては、例えばベルト3が引かれたことによる信号の変化を検知し、動力伝達機構8を作動させて駆動部7とドラム6とを連繋したり、ベルト3に所定の荷重が加わった信号を検知して駆動部7を停止させるものである。
また、前記ウインチ1は自動車の他に電車、船、飛行機などの乗り物に用いることもできる。
[検証結果]
2台のウインチ1、1を用意した。それぞれのガイド部4は、本願発明のV字状のスリット部5が形成されたものと、比較のための一字状のスリット部(図示せず)が形成されたものとを用意した。V字状のスリット部5には幅49mmのベルト3を通し、一字状のスリット部には幅30mmのベルトを通した。検証はベルト3をドラム6に巻き取る様子を目視で確認することにより行った。また、ドラム6による巻き取りは手動運転と電動運転とにより行った。
ここで、検証結果をまとめるために、前記ねじれた状態S2をさらに区分して定義する。すなわち、ベルト3の一部がねじれ、そのねじれ部分より先端側(車椅子2側)はねじれていない場合を「部分的なねじれ状態」とし、前記ねじれ部分より先のベルト3が裏返しにされている場合を「全体的なねじれ状態」とする。
[電動運転]
一字状のスリット部ではベルト3に部分的にねじれがあると、そのままねじれた状態でスリット部を通過した。V字状のスリット部5ではベルト3に部分的なねじれがあっても、そのねじれが元にもどされ、スリット部5を通過した。しかし、ねじれが全体に及ぶと、そのねじれはスリット部5で元に戻されず、ねじれた状態でスリット部5を通過した。
[手動運転]
一字状のスリット部では電動運転の結果と同じであった。V字状のスリット部5ではベルト3に部分的なねじれがあっても、そのねじれが元にもどされ、スリット部5を通過した。一方、ねじれがベルト3の全体に及ぶと、ベルト3はその状態でスリット部5を通過できなかった。
1 車椅子用ウインチ装置(ウインチ)
2 車椅子
3 牽引部材(ベルト)
3a ねじれた部位
4 ガイド部
5 スリット部
5a スリット部の縁
6 ドラム
7 駆動部
8 動力伝達機構
9 ベース
10 回転軸
11 モータ
12 減速機
13 ピニオン
14 ドラム
15 牽引部材
16 ガイド部
17 ねじれて巻かれた部位
B バックドア
N 車室内
G 外
S スロープ
P 接点部

Claims (3)

  1. 車椅子をスロープに沿って引き上げるとき、またはスロープに沿って降ろすときに用いる帯状の牽引部材と、
    前記帯状の牽引部材を巻き取り、および繰り出すドラムと、
    前記ドラムに巻き取られる帯状の牽引部材の巻き重ねの向きをガイドするガイド部と、
    前記ドラムを回転可能な駆動部と、
    前記ドラムと前記駆動部との間に介在し、前記駆動部の駆動を前記ドラムに伝達する動力伝達機構とを備えており、
    前記ガイド部が、前記帯状の牽引部材を挿通するV字のスリット部を有し、
    前記V字のスリット部は、その幅方向に離間して間隙を形成する一対の辺の一方と他方とが略同一形状であり、
    前記帯状の牽引部材は、前記V字のスリット部に挿通されてその幅方向がV字状に湾曲されることで、前記V字のスリット部と前記ドラムとの間でねじれ生じさせないようにされる車椅子用ウインチ装置。
  2. 前記ガイド部が前記ドラムに近接した位置に設けられた請求項1に記載の車椅子用ウインチ装置。
  3. 前記スリット部の縁の断面が円弧状である請求項1または請求項2に記載の車椅子用ウインチ装置。
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