JP5817652B2 - 全熱交換素子 - Google Patents

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Description

本発明は、室外から室内への給気と、室内から室外への排気とを同時に行う空気調和装置において、流体間での熱や湿度の交換を行う積層構造の全熱交換素子に関するものである。
近年、暖房及び冷房等の空調機器が発達かつ普及し、空気調和装置を用いた居住区域が拡大するにつれて、換気において温度及び湿度が回収できる空気調和装置用の全熱交換器に対する重要性も高まっている。こうした全熱交換器には熱交換する要素部品として熱交換素子が搭載されている。この熱交換素子は、使用時に屋外から屋内に吸込まれる新鮮な外気と屋内から屋外へ排気される汚れた空気とが混合することなく、顕熱と同時に潜熱も熱交換できるものであり、気体遮蔽性及び全熱交換率が高いことが求められている。さらに、換気を行うために気流を流通させる送風装置(ファン、ブロワなど)の消費電力を抑え、全熱交換器の運転音を低く抑えるために、各気流が流通する際の通風抵抗が低いことも求められている。
従来の熱交換素子では、気体の遮蔽性、伝熱性及び透湿性を有する仕切部材を断面が波形状の間隔保持部材で挟み、所定の間隔をおいて複数層に重ね合わせた構造が採用されていた。例えば、仕切部材は方形の平板で、間隔保持部材は三角形断面の波形を成形した波形板となっており、間隔保持部材を仕切部材の間にその波形の方向を一枚ごとに90度反転させて交互に積層し、一次気流と二次気流を通す二方向の流体通路を各層間に一層おきに構成しているものがある(特許文献1)。この熱交換素子では間隔保持部材が波形であるため、この波形の板厚によって仕切部材の間に形成される通風路の有効面積が小さくなり、さらに、仕切部材と間隔保持部材の接触面積が大きく、熱交換可能な仕切部材の有効面積が小さくなるため全熱交換効率が低くなるという問題がある。また、間隔保持部材が紙等より形成されているため通風路の断面形状が崩れ易く通風抵抗が高くなるという問題があった。
このため近年では、熱交換素子の、間隔保持部材として波形板の代わりに樹脂成形品を使用し仕切部材と樹脂を一体成形したものが製造されてきた。こうして製造されたものを嵌合して積層することで、熱交換素子形状の自由度が上がり、全熱交換効率の向上、通風抵抗の低減を図ったものがある。(特許文献2)
特公昭47−19990号公報 特許第2548421号公報
上記した特許文献2に記載の仕切部材と樹脂製の間隔保持部材を一体成形したものを嵌合して積層して製造された熱交換素子は、成形品に生じる寸法のばらつきのため、単位構成部材を積層して熱交換素子を組み立てた際に間隔保持部材の合わせ面に隙間が生じ、一次気流又は二次気流がその隙間から外部に漏れだし熱交換効率の低下や通風抵抗が高くなるといった課題があった。
本発明に係る熱交換素子は、上記課題に鑑みてなされたものであり、空気の漏れが抑えることで、熱交換効率の向上及び通風抵抗の低下を図ることを目的としている。
本発明に係る熱交換素子は、伝熱性と透湿性を有する仕切部材と、積層時に前記仕切部材を所定間隔に保持し、空気の漏れを抑制する樹脂性の漏れ防止リブと、を備えた単位構成部材を積層し、前記仕切部材の表面側を通過する一次気流と前記仕切部材の裏面側を通過する二次気流とが前記仕切部材を介して熱と湿度を交換する熱交換素子において、前記漏れ防止リブは、前記仕切部材の表面の両側にそれぞれ前記一次気流が流れる方向と並行に設けられた第一漏れ防止リブと、前記仕切部材の裏面の両側にそれぞれ前記第二気流が流れる方向と並行に設けられた第二漏れ防止リブと、前記第二漏れ防止リブの内側に並行して設けられた第三漏れ防止リブと、前記第二漏れ防止リブの内側の面に設けられ、積層時に前記第一漏れ防止リブの外側の面と接触することで、前記第一漏れ防止リブの内側の面と前記第三漏れ防止リブの外側の面を接触させる押し付け突起部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る熱交換素子は、漏れ防止リブに突起部を設けた単位構成部材を嵌合させたものである。この突起部により、積層した単位構成部材の漏れ防止リブは互いに接触し、一次気流と二次気流の間の空気漏れを抑制することができるため、排気流から給気流への二酸化炭素など汚染物質の戻りを抑制しつつ、熱交換を行うことができる。
実施の形態1に係る熱交換素子の斜視図。 実施の形態1に係る単位構成部材の斜視図。 実施の形態1に係る単位構成部材の組合せ方を示す図。 図3のC部分の拡大図。 実施の形態1に係る押し付け突起部のバリエーションを示す図。 実施の形態2に係る単位構成部材の組合せ方を示す図。 図6のD部分の拡大図。 実施の形態2に係る押し付け突起部のバリエーションを示す図。
実施の形態1
本発明の実施の形態1について図面を参照して説明する。図1は実施の形態1に係る熱交換素子の斜視図であり、図2は実施の形態1に係る単位構成部材の斜視図である。
図1に示すように、熱交換素子1は表裏を通過する空気の熱交換を行う伝熱性と透湿性と遮蔽性を有する仕切部材3と、この仕切部材3を所定間隔に保持する間隔保持部材6とで形成された単位構成部材2を一枚ごとに90度反転させて交互に積層したものであり、仕切部材3の表側を通過する一次気流Aと仕切部材3の裏側を通過する二次気流Bとが仕切部材3を介して、熱と湿分を交換させるものである。
以下で熱交換素子1を構成する各要素について説明する。
仕切部材3は、一次気流Aと二次気流Bとの間で熱と湿分の交換がなされる際に、熱と湿分を透過させる媒体となるものである。一次気流Aと二次気流Bを流した場合、仕切部材3の表裏両面に高温側(または多湿側)の気流中の熱(もしくは水蒸気)の温度差(もしくは水蒸気分圧差)を利用し、高温側(多湿側)から低温側(もしくは低湿側)へ仕切部材3を介して移行することで温度(湿度)の交換がなされる。また同時に仕切部材3は一次気流Aと二次気流Bの混合を防止し、両気流間での二酸化炭素および臭い成分等の移行を抑制できることが必要である。これらを満足するためには、仕切部材3は緻密かつ高密度なもので密度が0.95[g/cm]以上で透気抵抗度(JIS・P8628)が200秒/100cc以上で、かつ透湿性を有するものがよい。具体的には、仕切部材3の素材としては、和紙や無機添料を入れた防燃紙、その他特殊な加工を施した特殊加工紙、樹脂とパルプを混抄した紙などを原料とし、透湿性や難燃性等の機能性を付与するために薬剤処理をほどこした透湿膜や、透湿性を有するオキシエチレン基を含むポリウレタン系樹脂、オキシエチレン基を含むポリエステル系樹脂、末端あるいは側鎖にスルホン酸基、アミノ基、水酸基、カルボキシル基を含む樹脂等で形成された非水溶性の親水性高分子薄膜に多孔質シート(不織布や延伸PTFE膜など)を熱や接着剤等により接着したもの、また顕熱交換器の場合には伝熱性と気体遮蔽性のみを有するポリスチレン系のABS、AS、PS、ポリオレフィン系のPP、PEなどの樹脂シート、樹脂フィルムなどである。
また、仕切部材3は伝熱性、透湿性、気体遮蔽性を向上させるために、セルロース繊維(パルプ)を十分叩解して繊維をフィブリル化し、それを用いて抄紙した後スーパーカレンダー等でカレンダー加工(押しつぶし)を行う製造方法が用いられている。この製造方法で製造された仕切部材3は、厚さ20〜60μm程度、密度も0.9g/cm3以上からほぼ1g/cm3に近いものやさらに大きいものも登場しており、通常の紙(厚さ約100〜150μm、密度約0.6〜0.8g/cm3程度)と比べて、緻密かつ高密度な構造となっている。また気体遮蔽性の面でも、従来は多孔質の紙などに目止め材としてポリビニルアルコールを塗布して透気抵抗度を高めていたが、上述のような高密度化された仕切部材3であれば特段そのような加工をしなくとも、高密度で穴をセルロース繊維自体でふさがれているため、5,000秒/100cc程度が確保されている。
間隔保持部材6は、単位構成部材2を積層した際に通風路の高さを一定に保持する役割を有している。具体的には、間隔保持部材6は、熱交換素子1の外枠を構成し、熱交換素子1の両端からの空気漏れを防止するため、気流が流れる方向に並行し、単位構成部材2の両端に設けられた漏れ防止リブ(第一漏れ防止リブ4、後述する第二漏れ防止リブ7、第三漏れ防止リブ8)と、この漏れ防止リブと並行して所定間隔で複数本設けられ熱交換素子1を積層した際に積層方向の仕切部材3の間隔を保持し通風路を形成する間隔リブ(第一間隔リブ5、後述する第二間隔リブ9)と、によって構成されている。
図2に示すように漏れ防止リブは、単位構成部材2の周縁部に形成され、仕切部材3の表面の両側にそれぞれ二次気流Bが流れる方向と並行に設けられた第二漏れ防止リブ7と、第三漏れ防止リブ8、仕切部材3の裏面の両側にそれぞれ一次気流Aが流れる方向と並行に設けられた第一漏れ防止リブ4とから構成される。また、第二漏れ防止リブ7は第三漏れ防止リブ8よりも外側に形成されている。つまり、単位構成部材2は表面側に漏れ防止リブを二つ、裏面側に漏れ防止リブを一つ有する。
なお、単位構成部材2を積層して熱交換素子1を作成した際、第二漏れ防止リブ7と第三漏れ防止リブ8の間の凹部に、一段上に設けられる第一漏れ防止リブ4が嵌合される。
間隔リブは、第二漏れ防止リブ7と接続され、前記第一漏れ防止リブ4の間を所定間隔ごとに並行して設けられた第一間隔リブ5と、第一漏れ防止リブ4と接続され、第三漏れ防止リブ8の間を所定間隔ごとに並行して設けられた第二間隔リブ9とで構成される。なお、これらの漏れ防止リブと間隔リブの高さは仕切部材3が湿気を含んで膨張しても風路が閉塞されない高さにする必要がある。
第二漏れ防止リブ7の内側の斜面には、押し付け突起部10が備え付けられている。この押し付け突起部10は単位構成部材2を積層したときに第一漏れ防止リブ4と第三漏れ防止リブ8を強く押し当てる役割を果たしている(詳細は後述する)。
単位構成部材2は、第一漏れ防止リブ4、第二漏れ防止リブ7、第三漏れ防止リブ8、第一間隔リブ5、第二間隔リブ9、押し付け突起部10の形状を彫った金型に、仕切部材3をセットし、溶融樹脂を注入して成形することにより製造できる。また、積層時の位置あわせのための凹凸や穴、成形品を押し出すためのストリッパーを受けるための部分などが適宜設けられることもある。これにより多数積層した際に仕切部材3の間隔を保持する役目をする。
この単位構成部材2は、概ね方形(1次気流Aと2次気流Bが直交する場合)もしくは平行四辺形状(一次気流Aと二次気流Bが斜交する場合)を成し、仕切部材3の成形時の挿入位置ズレにより製造不良となること極力防ぐため、また空気漏れに対する信頼性を増すため、第一漏れ防止リブ4、第二漏れ防止リブ7、第三漏れ防止リブ8は第一間隔リブ5、第二間隔リブ9よりも幅が広く設計される。また、特に第一間隔リブ5、第二間隔リブ9は仕切部材3上の占有面積が増加すると、仕切部材3の伝熱及び透湿面積が失われることになるため、このリブの幅は極力狭いことが望まれる。幅が狭いことにより、使用する樹脂量の削減にもなる。間隔保持部材6に用いる樹脂は、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)、ポリスチレン(PS)、アクリロニトリル-スチレン(AS)、ポリカーボネート(PC)、その他一般的な樹脂で希望の形状に成形可能なものであればよい。このようにリブを樹脂で成形することにより、間隔保持部材6の湿度による変形を抑え、安定な通風路を構成することができる。また、これら樹脂は難燃剤を添加して難燃化したり、無機分を添加して寸法安定性や強度の向上を図ることができる。また、目的によっては発泡剤(物理発泡剤・化学発泡剤)を添加して樹脂を発泡させ、樹脂量の削減などを図ることも可能である。
つづいて、単位構成部材の組合せ方について詳細に説明する。
図3は実施の形態1に係る単位構成部材の組合せ方を示す図であり、図4は図3のC部分の拡大図である。
図3に示すように、単位構成部材2を各層ごとに90°回転させ、下の層を構成する単位構成部材2の第二漏れ防止リブ7と第三漏れ防止リブ8の間に、上の層を構成する単位構成部材2の第一漏れ防止リブ4を嵌め込み、この作業を複数回繰り返すことで熱交換素子が完成する。
図4に示すように、第一漏れ防止リブ4は外側の面を形成する第一漏れ防止リブ外面部4aと、下側の面を形成する第一漏れ防止リブ下面部4bと、内側の面を形成する第一漏れ防止リブ内面部4cとによって外形を構成し、この内部は樹脂で満たされている。
また、第二漏れ防止リブ7は外側の面を形成する第二漏れ防止リブ外面部7aと、上側の面を形成する第二漏れ防止リブ上面部7bと、内側の面を形成する第二漏れ防止リブ内面部7cとによって外形を構成し、この内部は樹脂で満たされている。
また、第三漏れ防止リブ8は外側の面を形成する第三漏れ防止リブ外面部8aと、上側の面を形成する第三漏れ防止リブ上面部8bと、内側の面を形成する第三漏れ防止リブ内面部8cとによって外形を構成し、この内部は樹脂で満たされている。
第二漏れ防止リブ内面部7cには押し付け突起部10が設けられており、この押し付け突起部10は単位構成部材2を積層する際、第一漏れ防止リブ外面部4aと接触する。押し付け突起部10と第一漏れ防止リブ外面部4aが接触することで第一漏れ防止リブ4は内側に押され、第一漏れ防止リブ内面部4cは第三漏れ防止リブ外面部8aと接触する。射出成形によって作成される単位構成部材2の寸法誤差を考慮して押し付け突起部10の寸法を決定することで、第一漏れ防止リブ内面部4cと第三漏れ防止リブ外面部8aが確実に接触するため第三漏れ防止リブ8の内側に有する通風路を流れる空気が外部に漏れ出すことを抑制することができる。押し付け突起部10は図2に示すように、第二漏れ防止リブ内面部7cの所定の間隔で所々に設けられているため、寸法誤差が想定していた値よりも大きくなっても対応が可能である。また、積層時に高さ方向の力が加えられた際に、成形品(単位構成部材2)が変形しないよう、第一間隔リブ5等、支えになるものと同一直線上に備えることが望ましい。さらに、同一直線状に設けることで、積層時に高さ方向により強い力をかけることができるため、組みあがった熱交換素子に高さ方向の隙間が生じない。よって通風路からの空気の漏れを抑制することが出来るため排気流から給気流への二酸化炭素など汚染物質の戻りを抑制しつつ、熱交換を行うことができる。
つづいて、押し付け突起部10の形状のバリエーションについて説明する。図5は実施の形態1に係る押し付け突起部のバリエーションを示す図である。
図5(a)に記載の押し付け突起部10の断面形状は矩形状をしている。この形状により、押し付け突起部10と第一漏れ防止リブ外面部4aが面で接触するため、想定外の衝撃が加わっても第一漏れ防止リブ内面部4cと第三漏れ防止リブ外面部8aの接触状態を維持することが可能である。
図5(b)に記載の押し付け突起部10の断面形状は三角形状をしている。第一漏れ防止リブ下面部当接部11に近づくにつれて押し付け突起部10の厚さが厚くなると、押し付け突起部10と第一漏れ防止リブ外面部4aが確実に接触するため、寸法誤差の大きい樹脂等を用いても第一漏れ防止リブ内面部4cと第三漏れ防止リブ外面部8aの接触状態を維持することが可能である。
図5(c)に記載の押し付け突起部10の断面形状は逆三角形状をしている。第一漏れ防止リブ下面部当接部11に近づくにつれて押し付け突起部10の厚さが薄くなるこの形状だと、一旦嵌合してしまえば外れにくいといった効果を有する。このため想定外の衝撃が加わったとしても隙間が生じにくいため第一漏れ防止リブ内面部4cと第三漏れ防止リブ外面部8aの接触状態を維持することが可能である。
本実施の形態1では、押し付け突起部10を第二漏れ防止リブ内面部7cに設けたが、第三漏れ防止リブ外面部8aに設けて、第一漏れ防止リブ外面部4aと第二漏れ防止リブ内面部7cが接触する構成であってももちろんよい。
実施の形態2
実施の形態1に係る熱交換素子は嵌合の凹部を形成する第二漏れ防止リブ7と第三漏れ防止リブ8のいずれかに押し付け突起部10を設けたが、本実施の形態2は第一漏れ防止リブ4に押し付け突起部を設けたものである。なお、本実施の形態2では、実施の形態1と同様の構成については省略し、異なる構成のみについて説明する
実施の形態2の構成について図6及び図7を用いて説明する。
図6は、実施の形態2に係る単位構成部材の組合せ方を示す図であり、図7は、図6のD部分の拡大図である。
図6に示すように、単位構成部材2を各層ごとに90°回転させ、下の層を構成する単位構成部材2の第二漏れ防止リブ7と第三漏れ防止リブ8の間に、上の層を構成する単位構成部材2の第一漏れ防止リブ4を嵌め込み、この作業を複数回繰り返すことで熱交換素子が完成する。なお、本実施の形態2において、第一漏れ防止リブ4の外側に押し付け突起部10を設けている。
図7に示すように、第一漏れ防止リブ外面部4aには押し付け突起部10が設けられており、この押し付け突起部10は単位構成部材2を積層する際、第二漏れ防止リブ内面部7cと接触する。押し付け突起部10と第二漏れ防止リブ内面部7cが接触することで第一漏れ防止リブ4は内側に押され、第一漏れ防止リブ内面部4cは第三漏れ防止リブ外面部8aと接触する。射出成形によって作成される単位構成部材2の寸法誤差を考慮して押し付け突起部10の寸法を決定することで、第一漏れ防止リブ内面部4cと第三漏れ防止リブ外面部8aが確実に接触するため第三漏れ防止リブ8の内側に有する通風路を流れる空気が外部に漏れ出すことを抑制することができる。また、図6に示すように、押し付け突起部10は第一漏れ防止リブ外面部4aに所定の間隔で所々に設けられているため、寸法誤差が想定していた値よりも大きくなっても対応が可能である。また、積層時に高さ方向の力が加えられた際に、成形品(単位構成部材2)が変形しないよう、第二間隔リブ9等、支えになるものと同一直線上に備えることが望ましい。さらに、同一直線状に設けることで、積層時に高さ方向により強い力をかけることができるため、組みあがった熱交換素子に高さ方向の隙間が生じない。よって通風路からの空気の漏れを抑制することが出来るため排気流から給気流への二酸化炭素など汚染物質の戻りを抑制しつつ、熱交換を行うことができる。
つづいて、押し付け突起部10の形状のバリエーションについて説明する。図8は実施の形態2に係る押し付け突起部のバリエーションを示す図である。
図8(a)に記載の押し付け突起部10の断面形状は矩形状をしている。この形状により、押し付け突起部10と第二漏れ防止リブ内面部7cが面で接触するため、想定外の衝撃が加わっても第一漏れ防止リブ内面部4cと第三漏れ防止リブ外面部8aの接触状態を維持することが可能である。
図8(b)に記載の押し付け突起部10の断面形状は三角形状をしている。第一漏れ防止リブ下面部4bに近づくにつれて押し付け突起部10の厚さが薄くなると、押し付け突起部10と第二漏れ防止リブ内面部7cが確実に接触するため、寸法誤差の大きい樹脂等を用いても確実に第一漏れ防止リブ内面部4cと第三漏れ防止リブ外面部8aの接触状態を維持することが可能である。
図8(c)に記載の押し付け突起部10の断面形状は逆三角形状をしている。第一漏れ防止リブ下面部4bに近づくにつれて押し付け突起部10の厚さが厚くなる断面逆三角形状だと、一旦嵌合してしまえば外れにくいとった効果を有する。このため想定外の衝撃が加わったとしても隙間が生じにくいため第一漏れ防止リブ内面部4cと第三漏れ防止リブ外面部8aの接触状態を維持することが可能である。
本実施の形態2では、押し付け突起部10を第一漏れ防止リブ外面部4aに設けたが、第一漏れ防止リブ内面部4cに設けて、第一漏れ防止リブ外面部4aと第二漏れ防止リブ内面部7cが接触する構成であってももちろんよい。
実施の形態1及び実施の形態2では、押し付け突起部10を一つしか設けていないが、複数設けてもよい。例えば、第一漏れ防止リブ外面部と第二漏れ防止リブ内面部7cに設けた場合には、積層する単位構成部材2の位置決めとしての役割を果たすことも可能である。
1 熱交換素子
2 単位構成部材
3 仕切部材
4 第一漏れ防止リブ
4a 第一漏れ防止リブ外面部
4b 第一漏れ防止リブ下面部
4c 第一漏れ防止リブ内面部
5 第一間隔リブ
6 間隔保持部材
7 第二漏れ防止リブ
7a 第二漏れ防止リブ外面部
7b 第二漏れ防止リブ上面部
7c 第二漏れ防止リブ内面部
8 第三漏れ防止リブ
8a 第三漏れ防止リブ外面部
8b 第三漏れ防止リブ上面部
8c 第三漏れ防止リブ内面部
9 第二間隔リブ
10 押し付け突起部
11 第一漏れ防止リブ下面図当接部

Claims (9)

  1. 伝熱性と透湿性を有する仕切部材と、積層時に前記仕切部材を所定間隔に保持し、空気の漏れを抑制する樹脂性の漏れ防止リブと、を備えた単位構成部材を積層し、前記仕切部材の表面側を通過する一次気流と前記仕切部材の裏面側を通過する二次気流とが前記仕切部材を介して熱と湿度を交換する熱交換素子において、
    前記漏れ防止リブは、前記仕切部材の表面の両側にそれぞれ前記一次気流が流れる方向と並行に設けられた第一漏れ防止リブと、前記仕切部材の裏面の両側にそれぞれ前記第二気流が流れる方向と並行に設けられた第二漏れ防止リブと、前記第二漏れ防止リブの内側に並行して設けられた第三漏れ防止リブと、
    前記第二漏れ防止リブの内側の面に設けられ、積層時に前記第一漏れ防止リブの外側の面と接触することで、前記第一漏れ防止リブの内側の面と前記第三漏れ防止リブの外側の面を接触させる押し付け突起部と
    を備えた全熱交換素子。
  2. 伝熱性と透湿性を有する仕切部材と、積層時に前記仕切部材を所定間隔に保持し、空気の漏れを抑制する樹脂性の漏れ防止リブと、を備えた単位構成部材を積層し、前記仕切部材の表面側を通過する一次気流と前記仕切部材の裏面側を通過する二次気流とが前記仕切部材を介して熱と湿度を交換する熱交換素子において、
    前記漏れ防止リブは、前記仕切部材の表面の両側にそれぞれ前記一次気流が流れる方向と並行に設けられた第一漏れ防止リブと、前記仕切部材の裏面の両側にそれぞれ前記第二気流が流れる方向と並行に設けられた第二漏れ防止リブと、前記第二漏れ防止リブの内側に並行して設けられた第三漏れ防止リブと、
    前記第三漏れ防止リブの側の面に設けられ、積層時に前記第一漏れ防止リブの内側の面と接触することで、前記第一漏れ防止リブの外側の面と前記第二漏れ防止リブの内側の面を接触させる押し付け突起部と
    を備えた全熱交換素子。
  3. 伝熱性と透湿性を有する仕切部材と、積層時に前記仕切部材を所定間隔に保持し、空気の漏れを抑制する樹脂性の漏れ防止リブと、を備えた単位構成部材を積層し、前記仕切部材の表面側を通過する一次気流と前記仕切部材の裏面側を通過する二次気流とが前記仕切部材を介して熱と湿度を交換する熱交換素子において、
    前記漏れ防止リブは、前記仕切部材の表面の両側にそれぞれ前記一次気流が流れる方向と並行に設けられた第一漏れ防止リブと、前記仕切部材の裏面の両側にそれぞれ前記第二気流が流れる方向と並行に設けられた第二漏れ防止リブと、前記第二漏れ防止リブの内側に並行して設けられた第三漏れ防止リブと、
    前記第一漏れ防止リブの外側の面に設けられ、積層時に前記第二漏れ防止リブの内側の面と接触することで、前記第一漏れ防止リブの内側の面と前記第三漏れ防止リブの外側の面を接触させる押し付け突起部と
    を備えた全熱交換素子。
  4. 伝熱性と透湿性を有する仕切部材と、積層時に前記仕切部材を所定間隔に保持し、空気の漏れを抑制する樹脂性の漏れ防止リブと、を備えた単位構成部材を積層し、前記仕切部材の表面側を通過する一次気流と前記仕切部材の裏面側を通過する二次気流とが前記仕切部材を介して熱と湿度を交換する熱交換素子において、
    前記漏れ防止リブは、前記仕切部材の表面の両側にそれぞれ前記一次気流が流れる方向と並行に設けられた第一漏れ防止リブと、前記仕切部材の裏面の両側にそれぞれ前記第二気流が流れる方向と並行に設けられた第二漏れ防止リブと、前記第二漏れ防止リブの内側に並行して設けられた第三漏れ防止リブと、
    前記第一漏れ防止リブの内側の面に設けられ、積層時に前記第三漏れ防止リブの外側の面と接触することで、前記第一漏れ防止リブの外側の面と前記第二漏れ防止リブの内側の面を接触させる押し付け突起部と
    を備えた全熱交換素子。
  5. 前記第一漏れ防止リブの内側に並行して設けられ、積層時に前記仕切部材を所定間隔に保持する第一間隔リブを備え、
    前記押し付け突起部は、前記第一漏れ防止リブまたは前記第一間隔リブと同一直線状に備えることを特徴とする請求項1または2記載の全熱交換素子
  6. 前記第三漏れ防止リブの内側に並行して設けられ、積層時に前記仕切部材を所定間隔に保持する第二間隔リブを備え、
    前記押し付け突起部は、前記第二漏れ防止リブまたは前記第三漏れ防止リブまたは前記第二間隔リブと同一直線状に備えることを特徴とする請求項3または4記載の全熱交換素子。
  7. 前記押し付け突起部の断面形状は矩形状であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の全熱交換素子。
  8. 前記押し付け突起部の断面形状は三角形状であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の全熱交換素子。
  9. 前記押し付け突起部の断面形状は逆三角形状であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の全熱交換素子。
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