JP5817518B2 - 導電性樹脂成形体 - Google Patents
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Description
(1)全組成を100重量%として、
(A)平均繊維直径が1〜20μm、成形品中の重量平均繊維長が0.3〜10mmである炭素繊維10〜40重量%
(B)帯電防止剤0.1〜20重量%
(C)(A)以外の導電性フィラー0.1〜5重量%
(D)ポリオレフィン系樹脂35〜79.8重量%
を含む樹脂組成物を成形してなる成形体であって、成形体の体積抵抗率が0.1Ω・cm以下であることを特徴とする導電性樹脂成形体。
(2)前記(A)炭素繊維の体積抵抗率が2.0×10−3Ω・cm以下であることを特徴とする(1)に記載の導電性樹脂成形体。
(3)(B)帯電防止剤が(B−1)高分子型帯電防止剤、(B−2)イオン性液体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(1)〜(2)のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
(4)(C)(A)以外の導電性フィラーがカーボンブラック、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
(5)(D)ポリオレフィン系樹脂がポリプロピレン樹脂であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
(6)(D)ポリオレフィン系樹脂が未変性ポリプロピレン樹脂と変性ポリプロピレン樹脂の混合物であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
(7)電気部品収納容器であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
(8)(B)耐電防止剤が(B−1)高分子型耐電防止剤と(B−2)イオン性液体の2種類を用いており、その割合が(B−1)/(B−2)=1/1〜4/1(重量比)である(3)〜(7)いずれかに記載の導電性樹脂成形体。
(9)高分子型耐電防止剤の数平均分子量が10,000〜50,000である(3)〜(8)いずれかに記載の導電性樹脂成形体。
(10)未変性ポリプロピレン樹脂および/または変性ポリプロピレン樹脂がブロックポリプロピレンである(6)〜(9)いずれかに記載の導電性樹脂成形体。
(11)(A)の重量平均繊維長が0.8〜2.0mmである(1)〜(10)いずれかに記載の導電性樹脂成形体。
平均繊維直径=ΣXi/n
Xi:繊維直径(μm)
n:計測した繊維の数。
重量平均繊維長=Σ(Mi2×Ni)/Σ(Mi×Ni)
Mi:繊維長(mm)
Ni:個数。
体積抵抗率=R×w×t/l
R:抵抗値(Ω)
w:炭素繊維束幅(mm)
t:炭素繊維束厚み(mm)
l:炭素繊維束長さ(mm)。
(A):直径7μm PAN系炭素繊維(東レ社製 T700S、体積抵抗率1.6×10−3Ω・cm)
(B−1):高分子型帯電防止剤(三洋化成社製 ペレスタット300 数平均分子量30,000)
(B−2):イオン性液体(日本カーリット社製 CIL−313)
(C−1):ファーネスブラック(三菱化学社製 三菱カーボンブラックMA100、平均粒子径24nm)
(C−2):気相成長炭素繊維(昭和電工社製 VGCF、平均繊維直径150nm)
(D−1):ホモポリプロピレン樹脂(プライムポリマー社製 J137)
(D−2):ブロックポリプロピレン樹脂(プライムポリマー社製 J707G)
ホモポリプロピレン(プライムポリマー社製“プライムポリプロ”J137) 99.6質量部、無水マレイン酸 0.4質量部、および重合開始剤としてパーヘキシ25B(日本油脂(株)製)0.4質量部を混合し、加熱温度160℃、2時間で変性を行って、(c−2)酸変性ポリプロピレン樹脂(酸含有量=0.08ミリモル当量)を得た。
ブロックポリプロピレン(プライムポリマー社製“プライムポリプロ”J707G) 99.6質量部、無水マレイン酸 0.5質量部、および重合開始剤としてパーヘキシ25B(日本油脂(株)製)0.4質量部を混合し、加熱温度160℃、2時間で変性を行って、(c−2)酸変性ポリプロピレン樹脂(酸含有量=0.10ミリモル当量)を得た。
前記方法にて作成したペレットを用いて射出成形(日本製鋼所社製J110AD、シリンダー温度230℃、金型温度60℃)を行い、縦80mm、横80mm、厚さ3mmの角板を作成した。得られた角板の両端10mmを帯ノコで切断し、切断面を荒さ400番のサンドペーパーで平滑化し、電気抵抗測定用試験片を得た。
体積抵抗率=R×w×t/l
R:抵抗値(Ω)
w:試験片幅(mm)
t:試験片厚み(mm)
l:試験片長さ(mm)。
前記方法にて作成した射出成形品を0.8g、500℃で2時間灰化処理して、成形品中の炭素繊維を取り出した。取り出した炭素繊維を3リッターの水とともにビーカーに入れ、超音波洗浄機を用い炭素繊維を水に均一分散させた。先端8Φのスポイトで炭素繊維が均一分散した水溶液を1cc吸い取り、10×10mmの窪みを持つシャーレにサンプリンリングした後乾燥させた。シャーレ中の炭素繊維の写真を撮り、約1000本の長さを計測して平均繊維長を算出した。計算式は下記の通り。
重量平均繊維長=Σ(Mi2×Ni)/Σ(Mi×Ni)
Mi:繊維長(mm)
Ni:個数。
まず構成要素(A)である連続した炭素繊維を200℃に過熱しながら開繊させ、構成要素(B−1)、(C−1)、(D−1)を20:5:60の重量比率でブレンドして押出機のホッパーに投入し、溶融混錬した状態で含浸ダイに押出すと同時に、前記の開繊した炭素繊維を前記含浸ダイ中に連続して供給することにより、構成要素(B−1)、(C−1)、(D−1)、(D−2)からなる樹脂組成物を前記の炭素繊維に含浸し、押出機の吐出量と炭素繊維の供給量を調整しCF含有量が15重量%の連続繊維強化樹脂ストランドを得た。
含浸ダイに投入する炭素繊維、および樹脂組成物を表1、表2に示す比率、成分とした以外は実施例1と同様に成形し、評価を行った。本成形品の評価結果を表1、表2に示す。
構成要素(B−1)、(C−1)、(D−1)を20:5:44:11の重量比率でブレンドして2軸押出機のホッパーに投入し、構成要素(A)の連続繊維を押出機のサイドからCF含有量20wt%となる量を供給し、230℃で溶融混錬した後ガット状に押出し、冷却・固化させ、カッターを用いて3.0mm長に切断して短繊維ペレットを得た。
2.電極
3.電流計
4.電圧計
Claims (11)
- 全組成を100重量%として、
(A)平均繊維直径が1〜20μm、成形品中の重量平均繊維長が0.3〜10mmである炭素繊維10〜40重量%
(B)帯電防止剤0.1〜20重量%
(C)(A)以外の導電性フィラー0.1〜5重量%
(D)ポリオレフィン系樹脂35〜79.8重量%
を含む樹脂組成物を成形してなる成形体であって、成形体の体積抵抗率が0.1Ω・cm以下であることを特徴とする導電性樹脂成形体。 - 前記(A)炭素繊維の体積抵抗率が2.0×10−3Ω・cm以下であることを特徴とする請求項1に記載の導電性樹脂成形体。
- (B)帯電防止剤が高分子型帯電防止剤、イオン性液体から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
- (C)(A)以外の導電性フィラーがカーボンブラック、気相成長炭素繊維、カーボンナノチューブから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
- (D)ポリオレフィン系樹脂がポリプロピレン樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
- (D)ポリオレフィン系樹脂が未変性ポリプロピレン樹脂と変性ポリプロピレン樹脂の混合物であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
- 電気部品収納容器であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の導電性樹脂成形体。
- (B)耐電防止剤が(B−1)高分子型耐電防止剤と(B−2)イオン性液体の2種類を用いており、その割合が(B−1)/(B−2)=1/1〜4/1(重量比)である請求項3〜7いずれかに記載の導電性樹脂成形体。
- 高分子型耐電防止剤の数平均分子量が10,000〜50,000である請求項3〜8いずれかに記載の導電性樹脂成形体。
- 未変性ポリプロピレン樹脂および/または変性ポリプロピレン樹脂がブロックポリプロピレンである請求項6〜9いずれかに記載の導電性樹脂成形体。
- (A)の重量平均繊維長が0.8〜2.0mmである請求項1〜10いずれかに記載の導電性樹脂成形体。
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