JP5815551B2 - トレー乾燥機 - Google Patents

Description

[関連出願に対する相互参照]
この出願は２００９年１１月２３日に「トレー乾燥機」という名称で提出した米国出願第６１/２８１８４１号の利益を請求する。米国出願第６１/２８１８４１号は、あらゆる目的のためにその全体を参照することによってこの明細書に組み入れられる。この出願はまた、「トレー乾燥機」という名称で２０１０年１１月１７日にラベル番号EM 525873011 USのエクスプレスメールにより提出した米国出願の利益をも請求し、その出願人がArne W Niemann, Helmut T Stueble およびChristopher A Sandmyerであり、その米国出願番号が第１２/９２７５１４号であり、これはあらゆる目的のためにその全体を参照することによってこの明細書に組み入れられる。

本発明は、木材チップおよび他の大量固形物の如き乾燥対象物での使用のためのトレー乾燥機に概ね関する。より詳細には、本出願は、製品の乾燥を促進させ、トレーを回転させるために必要な出力を減少させ、および／またはトレー乾燥機の１ユニットの高さ当たりのトレーの数を最適化するという特長を含むことができるトレー乾燥機に関わる。

トレー乾燥機は、穀粒やセラミック材料または石炭の如き種々の製品の乾燥での使用を目的として知られている。トレー乾燥機は、多数のトレーが装着されると共に水平に配される中心の垂直に向けられた軸を一般的に含む。この中心軸およびトレーを外側シェル内に収容することができる。乾燥させられる製品は、中心軸の回転によって回転するトレーに置かれる。均しアームを外側シェルの内壁または回転するトレーに隣接する他の構造体に装着することができる。製品は、均しアームに接することができ、それ故に均しアームの下のトレーの回転によって平らにされる。

トレー乾燥機はまた、均しアームと共に外側シェルの内壁またはトレーに対して移動しない別な構造体に装着されることができるスクレーパーアームをも含むことができる。スクレーパーアームの下のトレーの回転は、このトレーがスクレーパーアームの下を移動し続ける限り、製品を所定の位置に掻き落とすか、または保持するように働く。トレーの床は開口を含むことができ、このトレーのさらなる回転は、開口がスクレーパーによって保持された製品の下にあることをもたらし、従って製品が開口を通って重力により落下することをもたらすようになっている。次に、この製品は、次の下方のトレーに落下することができ、この処理を繰り返すことができる。製品を乾燥させるように作用することができる器具を通る空気流を作り出すため、送風機をトレー乾燥機に組み入れることができる。製品は、均し、掻き落とし、および落下の複合事象を介してその移動の間に乾燥させられることができる。製品は、トレー乾燥機の底の取り出し管へと移されて後処理や包装されることができる。

米国出願第６１/２８１,８４１号 米国出願第１２/９２７５１４号

トレー乾燥機は、製品を乾燥させることができるけれども、回転するトレーを中心軸に装着するために強力な原動機を必要とする。さらに、中心軸からのトレーの懸架は、たわみを阻止するために設けたリブの如き支持構造体を必要とし、従って所定の高さで用いることができるトレーの数を減少させる。また、トレー乾燥機を通る空気の流れは、空気の計画的移動または製品に対する空気の乾燥機能の最適化をせずに無作為の方法でもたらされる。それとして、この技術内での変更および改良のための余地が残っている。

代表的な一実施形態によるトレー乾燥機の立体投影図である。 図１のトレー乾燥機の部分の側面図であり、このトレー乾燥機を通る空気の全般的な流れを示している。 図１のトレー乾燥機の平面図であり、このトレー乾燥機のトレーのうちの１つを上方から見ている。 図１のトレー乾燥機の一部の立体投影図であり、材料均し機をこのトレー乾燥機のトレーと関連付けて示す。 図１のトレー乾燥機の立体投影であり、このトレー乾燥機のトレーを回転するために作用する駆動機構の一部を示す。 図１のトレー乾燥機の一部の正面図であり、トレーのための支持構造体を示す。 トレー乾燥機の一部の拡大正面図であり、このトレー乾燥機を支持するための構成を示す。 トレー乾燥機の一部の立体投影図であり、デフレクターを示す。 トレー乾燥機のトレーのうちの１つを上方から見た平面図であり、この上側のトレーの下方のデフレクターを例示するために切欠き部を有する。 トレー乾燥機のトレーの側面図であり、そこに横筋で拡げられた製品も置かれている。 図１０のトレーの一部の平面図である。 他の代表的な実施形態によるトレー乾燥機の正面図である。 図１２のトレー乾燥機の平面図であり、このトレー乾燥機のトレーのうちの１つを上方から見ている。

本発明の完全かつ使用可能な開示は、その最も好ましい形態を含み、当業者を対象とし、添付図面を参照してこの明細書の残部でより詳細に述べられる。

本明細書および図面における参照符号の反復使用は、本発明の同じまたは類似の特長または要素を表すように意図される。

さて、本発明の実施形態に対する参照が詳細になされ、１つ以上の実施形態が図面に例示される。それぞれの実施形態は、本発明の説明により与えられ、本発明の限定として意図しない。例えば、第３実施形態をさらにもたらすために一実施形態の部分として例示または記述した特長を他の実施形態で用いることができる。本発明は、これらおよび他の修正および変更を含むことが意図されている。

ここで言及した範囲が規定された範囲内にあるすべての範囲を含むことを理解すべきである。それとして、ここで言及したすべての範囲は、この言及した範囲に含まれるすべての副範囲を含む。例えば、１００〜２００の範囲はまた、１１０〜１５０と、１７０〜１９０と、１５３〜１６２との範囲も含む。さらに、ここで言及したすべての限定は、この言及した限定に含まれる他のすべての限定を含む。例えば、７までの限定はまた、５までと、３までと、４.５までとの限定をも含む。

本発明は、例えば木材チップであってよい製品８４を乾燥することができるトレー乾燥機１０を提供する。このトレー乾燥機１０は、空気がトレー１２の外側端縁５０からトレー１２の内側端縁６２まで移動し、次いでトレースタック１７の中央開口１８を通って排出される空気流動パターンを含むことができる。トレー乾燥機１０はまた、製品８４に横筋８６を形成させるように働いて製品８４の乾燥促進を達成するための１つ以上のプロング２４を含む材料均し機２２を含むこともできる。加えてまたは代わりに、このトレー乾燥機１０は、両側にあるローラー５８および６０に支持されたトレー１２を含むことができ、トレー１２が中心シャフトに装着されないか、または中心シャフトによって駆動されないようになっている。駆動機構は、トレー１２を外側端縁５０から駆動するものを含むことができ、トレースタック１７の次のトレー１３がこのトレー１２の回転方向と逆方向に回転するように構成することができる。

図１および図２は、代表的な一実施形態によるトレー乾燥機１０を例示している。製品８４は、供給エアーロック９２を通って移送され、次にトレー乾燥機１０のトレー１２に乾燥のために分配されることができる。他の構成において、製品８４をトレー１２に置くために異なる種類の器具を用いることができる。例えば、製品８４を他の形式のトレー乾燥機１０のトレー１２に置くために製品ホッパーを用いることができる。供給エアーロック９２は、その底部にて回転スプレッダーにより製品８４をトレー１２上で拡散させるように作用する。このトレー１２は、トレー乾燥機１０の最上部のトレーであってよく、実施形態によっては軸線２０回りに回転することができるトレー乾燥機１０の最上部のトレーであってよい。供給エアーロック９２は、この供給エアーロック９２に送り込まれる製品８４を圧縮するように作用する螺旋形アームを有する。また、金網付きの円錐部が供給エアーロック９２の内側に配されて螺旋形アームを囲んでいる。製品８４は、中身の詰まった材料のプラグへと圧縮され、このプラグは供給エアーロック９２内の空気をトレー１２に送られるトレー乾燥機１０内の空気と分離させるためのエアーロックとして作用する。製品８４の中身の詰まったプラグは、供給エアーロック９２内の空気が空気ディフューザー３６から送られるトレー乾燥機１０内の空気と混ざり合うのを阻止するようにさらに働くダイヤフラムを介して押圧される。製品８４の中身の詰まったプラグは、供給エアーロック９２の回転ディスクに落下してトレー１２の全体に亙って均一に分配される。２台のモーターを供給エアーロック９２と協力関係で設けることができる。第１が螺旋形アームを駆動するために２〜３rpmで回転するモーターであってよく、第２のモーターは回転ディスクを駆動する際に用いるためのより高速のモーターであってよい。この第２のモーターは、ある特定の構成において２４０rpmで回転することができる。

トレー乾燥機１０は、外側シェル３２と内側シェル４０とを含むことができ、これらの間に１つ以上の空気プレナムチャンバー３４を画成するように作用する。内側シェル４０は、ある特定の典型的な実施形態によると１から２フィートまでの間隔を外側シェル３２からあけることができる。ある特定の典型的な実施形態において一連の独立した空気プレナムチャンバー３４を形成するため、仕切り部材８８を内側シェル４０と外側シェル３２との間に設けることができる。それぞれ独立した空気プレナムチャンバー３４は、内側および外側シェル４０および３２の周囲を囲んで延在することができる。図示していないけれども、空気を個々にまたは単一の導管を通して空気プレナムチャンバー３４へと送ることができる。この空気を空気プレナムチャンバー３４の側部，上端および／または底部へと送ることができ、空気プレナムチャンバー３４内の空気圧が高く、従ってどちらかと言えばチャンバー３４から出すことを望む場合、僅かに加圧することができる。内側シェル４０の側部を通して配された一連の空気ディフューザー３６により、空気を空気プレナムチャンバー３４から分配することができる。任意の数または種類の空気ディフューザー３６を用いて内側シェル４０の内部に空気が送られるようにすることができる。代表的な一実施形態によると、空気ディフューザー３６はノズルである。それぞれの空気プレナムチャンバー３４と関連する空気ディフューザー３６は、他方の空気プレナムチャンバー３４と関連する空気ディフューザー３６のそれと同じか、または異ならせた寸法，形状，数および配置にすることができる。

任意の数の空気プレナムチャンバー３４を設けることができる。図示のように、４つの空気プレナムチャンバー３４があって少なくとも部分的に形成され、かつトレー乾燥機１０の底板９８および上板と共に３つの仕切り部材８８によって分けられている。４つの空気プレナムチャンバー３４のそれぞれは、独立に制御された温度および流量を有するトレー乾燥機１０の異なる領域であってよい。この点に関し、一番上のプレナムチャンバー３４には、関連するディフューザー３６を通して高流量および高温の空気を分配することができる。この一番上のプレナムチャンバー３４の下の３つのプレナムチャンバー３４には、単に一番上のプレナムチャンバー３４と関連したそれらよりも低い流量および温度にて関連するディフューザー３６を通って空気を分配することができる。それぞれ続く下方の空気プレナムチャンバー３４は、直上/先の空気プレナムチャンバー３４のそれよりも次に低い流量および温度にて空気を分配することができる。この点に関し、４つの空気プレナムチャンバー３４のどれもが同じ空気流量または温度を分配させることはできない。流量および温度の変化が特定の空気プレナムチャンバー３４へと送られる空気の圧力および温度のためであってよく、および／または空気プレナムチャンバー３４のそれぞれ１つの空気ディフューザー３６の形態および数のためであってよい。すべての空気プレナムチャンバー３４が同じ温度および流量の空気をトレー乾燥機１０のすべてのトレー１２に与えるようにする他の構成が可能であることを理解すべきである。

１列の空気ディフューザー３６をトレースタック１７のトレー１２のそれぞれと関連付けることができる。しかしながら、単列のディフューザー３６をトレースタック１７の相互に隣接する８から１０のトレーと関連付けた他の典型的な実施形態が可能である。代表的な一実施形態によると、少なくとも１つの空気ディフューザー３６がトレースタック１７のトレー１２のそれぞれ１つと関連付けられ、すべてのトレー１２がトレー１２に置かれた製品８４に空気を送る少なくとも１つの空気ディフューザー３６を有するようになっている。空気プレナムチャンバー３４からトレー１２まで空気を流動させるために送風機または他の手段を用いることができる。

整備要員がトレー１２およびトレー乾燥機１０の他の内側部分にアクセスすることができるように、点検窓９４をトレー乾燥機１０に含めることができる。ある特定の典型的な実施形態において軸線２０回りに相互に１８０°の反対位置に配することができる一対の点検窓９４を含めることができる。他の実施形態において、単一の点検窓９４が設けられる。図１に示すように、単一の点検窓９４が存在して閉じられ、開口９６が軸線２０回りに１８０°の反対位置に配されている。この開口９６は、外側シェル３２および内側シェル４０の両方を貫通して配され、トレー乾燥機１０の内部部品を示すために与えられている。開口９６が実際のトレー乾燥機１０において存在するのではなく、代わりにトレー乾燥機１０の特定の部品を例示するために必要であることを理解すべきである。一実施形態において、プレナムチャンバー３４に対する配管のための流入接続部は開口９６の場所にあり、明瞭性のため、かつトレー乾燥機１０の内部の部品を例示するため、図１には示していない。軸線２０が地面に対して直角に延在し、かつトレー１２が垂直に重なって構成されるように、トレー乾燥機１０は配される。従って、底板９８をすべてのトレー１２よりも地面により近づけることができる。点検窓９４は、底板９８から上板まで垂直方向に延在することができ、要するに点検窓９４がトレー１２の垂直方向の重なり全体と同じ高さに延在するか、またはそれよりも大きな高さに延在するようになっている。

図２に関し、トレー乾燥機１０の正面図が示され、ベース９８が地面に置かれるか、または代わりのものが上方に延在するトレー乾燥機１０の残部と共に地面に最も近付けて置かれる。トレー乾燥機１０は、組み立てる目的のために上半分１００および下半分１０２の２部品で構成することができる。上半分１００および下半分１０２は、等しいまたは等しくないトレー１２の数ならびに内側支持コラム１４，外側支持コラム１６，外側シェル３２，内側シェル４０の長さを包含することができる。上半分１００および下半分１０２は、接合部１０４にて相互に係合することができ、この位置で相互に固定することができる。トレー乾燥機１０の他の構成において、トレー乾燥機１０が相互に組み立てられる一対の分離した部分ではないように、上および下半分１００および１０２が存在しないことを理解すべきである。

図示のように、空気はトレー１２の重なりの垂直な高さ全体に沿ってトレー乾燥機１０へと径方向内側に送られる。空気は、トレー乾燥機１０の内部からこのトレー乾燥機１０の内部の中央開口１８の底を通って流出または排出される。他の実施形態において、空気をトレー乾燥機１０の上端を通って流出または排出することができるけれども、トレー１２を落下または通過する粒子は重力のためにトレー乾燥機１０の底に落下し、従ってトレー乾燥機１０の底を通る排気はこのような粒子の除去を容易にすることができる。

図３は、トレー１２の平面図と、トレー１２の外側端縁５０を越える空気ディフューザー３６からの空気の流動方向とを示す。この空気は、トレー１２の内側端縁６２に向けて径方向内側へと流れ、次いでトレースタック１７の中央に画成された中央開口１８へと流れる。例示のように、トレー乾燥機１０は中心シャフトを欠く代わりに中央開口１８を含む。一連の外側支持コラム１６は、外側端縁５０にてトレー１２を支持することができ、内側支持コラム１４は内側端縁６２にてトレー１２を支持することができる。この内側支持コラム１４はリングの形状にあるけれども、内側支持コラム１４が種々の形状であってよく、他の典型的な実施形態において、多数の内側支持コラム１４があってよいことを理解すべきである。トレー１２のそれぞれ１つを個別の材料均し機２２とスクレーパー３０とに関連付けることができる。この材料均し機２２を外側支持コラム１６および／または内側支持コラム１４に装着することができる。それとして、この材料均し機２２は、内側および外側支持コラム１４および１６の両方に回転することができるトレー１２に対して静止したままであってよい。トレー１２に堆積する製品８４は、回転するトレー１２が静止した材料均し機２２の下を移動するので、材料均し機２２によって同じ高さにされることができる。従って、製品８４は、乾燥を促進させるために製品８４に向けられる空気流と組み合わせて作用する材料均し機２２との係合を通してトレー１２の表面全体に亙り、より平滑な状態に拡げられることができる。製品８４が外側端縁５０の周囲を囲んで配された空気ディフューザー３６からの空気流を受けるように、トレー１２は回転し続けることができる。

トレー１２は、このトレー１２の表面を通って配され、中央開口１８の中心に位置する軸線２０から直線状に延在するように、径方向に延在した一連の開口２８を含むことができる。開口２８は、トレー１２の外側端縁５０から内側端縁６２まで延在することができる。トレー１２の床を通る任意の数の開口２８を含むことができる。例えば、１個から１０個までの開口２８がある特定の実施形態において存在することができる。トレー乾燥機１０の他の実施形態において、最大で５０個までの開口２８がトレー１２を通って延在することができる。スクレーパー３０が回転するトレー１２に対して静止したままとなるように、スクレーパー３０を内側支持コラム１４および／または外側支持コラム１６に装着することができる。トレー１２がスクレーパー３０の下を通過するので、製品８４がスクレーパー３０に係合し、トレー１２の製品８４がスクレーパー３０へとこすり落とされるか、あるいは代わりにまたはこれに加えてトレー１２に沿って押されるようになっている。やがて、トレー１２の開口２８は、スクレーパー３０を通過または製品８４の下を移動し、製品８４が開口２８を通ってこぼれ、このトレー１２の直下に配されたトレー１３に落下するようになっている。トレー１３と関連付けた空気ディフューザー３６からの空気の送出によって、空気流がトレー１３に対して存在するので、製品８４のこの落下動作はまた、製品８４を乾燥させるようにも作用しよう。材料均し機２２およびスクレーパー３０を組み込むように示しているけれども、これらの部品は他の典型的な実施形態によると設ける必要がないことを理解すべきである。さらに、これらの部品がトレー１２に対して静止する必要性はなく、他の典型的な実施形態においてはトレー１２と共に回転することができる。

材料均し機２２は、図４を参照してさらに詳細に示される。材料均し機２２は、トレー１２の表面の上に間隔があけられると共にトレー１２の移動方向を向く均し面２６を有し、トレー１２上の製品８４が均し面２６と係合状態へと移動するようになっている。この均し面２６は、トレー１２の上面に対して直交することができるか、または他の典型的な実施形態においてはトレー１２の上面に対して傾斜させることができる。均し面２６は水平方向に延在することができ、ある特定の典型的な実施形態において、これがトレー１２に対して傾斜しないようになっている。さらに、この均し面２６は、軸線２０に対して完全に径方向であってよく、ある特定の構成においては軸線２０に対して傾斜していなくてよい。均し面２６と接触状態になる製品８４は、製品８４の最も上の面が材料均し機２２を通過して移動することで平坦になるように、平滑化されることができる。

一連のプロング２４がまた、材料均し機２２に配されて均し面２６から延在している。プロング２４は、トレー１２の移動方向に対向するように延在し、トレー１２上の製品８４は、トレー１２の回転によって均し面２６に係合する前に、プロング２４に係合するようになっている。他の実施形態において、プロング２４が均し面２６として材料均し機２２の反対側にあってよい。プロング２４は、径方向への材料均し機２２の長さ全体に沿ってあるいはある特定の構成へのその長さの部分のみに沿って延在することができる。プロング２４は、すべて相互に等しい空間をあけることができるか、またはある特定の典型的な実施形態によると相互に径方向に異なる距離で間隔をあけることができる。プロング２４はいろいろな形状であってよい。例えば、ある特定の実施形態において、プロング２４はその末端に尖端を有する円筒状部材か、その長手方向に沿って同じ形状を有する長方形部材か、または三角形状の部材であってよい。

プロング２４がトレー１２の上面に対して傾斜して延在するように、これらを配することができる。この点に関し、プロング２４をトレー１２の上面に対して４５°の角度で構成することができ、プロング２４の末端が均し面２６に隣接するプロング２４の基端よりもトレー１２に対して近づくようになっている。プロング２４がトレー１２の上面に対して３０°曲げられるか、トレー１２の上面に対して５°から８５°まで曲げられるか、あるいはトレー１２の上面に対して６０°まで曲げられる他の構成が可能である。ある特定の構成において、いくつかのプロング２４は他のプロング２４よりもトレー１２の上面に対して異なる角度で構成される。従って、記述した角度を均し面２６とプロング２４との間で測定することができ、前述したような５°の角度は、トレー１２の上面に落下するように極めて近接するのに対し、８５°の角度はトレー１２の上面に対して平行に近づき、ほとんど水平にそこに横たわる。他の構成において、トレー１２の上端に対してプロング２４を任意の角度で構成することができ、トレー乾燥機１０は単一の角度または角度範囲に限定されない。プロング２４は、プロング２４の末端側の尖端が均し面２６に係合するプロング２４の基部よりも異なる円弧長または軸線２０回り周方向位置に配されるように構成される。トレー乾燥機１０の他の構成において、プロング２４をトレー１２の上面に対して曲げる必要はない。均し面２６をトレー１２の上面に対してプロング２４と同じ量に曲げることができる。代わりに、均し面２６を直交させ、従ってトレー１２の上面に対して９０°の角度で方向付けることができるのに対し、プロング２４がトレー１２の上面に対して直交するのではなく、前述したように５°から８５°までの如くトレー１２に対してある角度でむしろ延在する。

プロング２４は、熊手状の形態を持つ材料均し機２２を与える。製品８４を均したり望ましい形状にすることができるけれども、この材料均し機２２は、他の構成において製品８４を隣接するトレー１３に対して保持および／または押圧するように作用するだけであってよい。またさらなる実施形態において、材料均し機２２は製品８４を望ましい形状にして製品８４をトレー１２の表面に維持するように作用するだけであってよい。また他の構成において、材料均し機２２は、製品８４を望ましい形状にして製品８４を次のトレー１３に対し保持および／または押圧するように、共に作用する。図４に示すように、内側支持コラム１４は、一連の垂直に延在するコラムおよび概ね水平に延在するリングであってよく、リングは構造体を形成し、この構造体はトレー１２がここに配されることを可能にするベースをもたらす。しかしながら、内側支持コラム１４を他の構成において種々に形成可能であり、水平なリング構造を含む必要性はない。

プロング２４は、製品８４に横筋８６を形成するように働き、これは図１０および図１１を参照してより容易に見ることができる。プロング２４の製品８４との係合は、製品８４が押し下げられることをもたらし、均し面２６による製品８４の次の係合が図示のように製品８４の最も上の面を平らにするように働く。横筋８６を相互に同軸に構成することができ、これらが共通の曲率中心を共有するようになっている。横筋８６は、中央開口１８の軸線２０に対応する曲率中心にて形成された円弧であってよい。プロング２４は、製品８４をかき混ぜたり、製品８４をトレー１２から押し出したりせずに、横筋８６を形成するように作用することができる。プロング２４と同様に、隣接する横筋８６は、相互に同じ間隔をあけることができるか、または異なる典型的な実施形態によると相互に異なる間隔をあけることができる。典型的な一実施形態によると、横筋８６は中心から中心まで相互におよそ６インチあけられている。同心の横筋８６は、任意の量の円弧長を軸線２０回りに延在させることができる。例えば、同心の横筋８６を１８０°〜２２０°位か、２２０°〜２４０°位か、または最高３１０°まで軸線２０回りに延在させることができる。製品８４が材料均し機２２を通過移動した時、この材料均し機が製品８４をかき混ぜたり、さもなければかき乱したりするのではなく、どちらかと言えば製品８４を平らにしてそこに横筋８６を形成するだけのように、材料均し機２２を構成することができる。さらに、材料均し機２２がトレー１２からの製品８４を次のトレー１２へと押すために作用しないように、この材料均し機を構成することができる。

ここで用いたように、同心という用語は、その曲率中心である共通の中心を共有する横筋８６か、または同心であるように記述した他の要素を意味するように理解される。従って、同心である横筋８６は、軸線２０であってよい共通の曲率中心の回りに延在し、曲率中心回りに完全に３６０°延在することができ、または２７０°の如きより少ない任意の量で曲率中心の回りに延在することができる。従って、同心であるように明示された要素が特定な点または軸線回りに完全に３６０°延在する必要性があるのではなく、１つ以上のそれらの特性に関して何らかの共通点または軸線を相互に共有することのみ必要である。

空気ディフューザー３６からの空気流が製品８４に向けられ、その上面を越えて流れる。横筋８６の存在は、製品８４の上面を横切る空気の流れを向け直すように作用する。この点に関し、空気流は、横筋８６の長手方向を交差するように横切って延在し、製品８６の最も上の平らな面に延在することができる横筋８６内に空気の乱流を形成しよう。ある特定の典型的な実施形態において、横筋８６内の空気が乱流であるのに対し、製品８６の最も上の平らな部分に対する空気は層流であろう。空気の乱流は、横筋８６が存在しない状況に対して製品８６の乾燥を増やすように作用する。従って、横筋８６の存在によって製品８６をより迅速に乾燥させることができる。空気流は、内側端縁６２を横切って再び移動し、中央開口１８に入り、その後、トレー乾燥機１０から出されよう。横筋８６内で概ね時計回り方向を有するように示しているけれども、この空気は、認識可能な方向が種々の典型的な実施形態により確認することができない場所まで、反時計回りまたは完全な乱流であってよい。

トレー乾燥機１０は、トレー１２を逆方向に回転させるように作用する駆動機構を有することができる。この点に関し、第１トレー１２は反時計回りに回転することができるのに対し、この第１トレー１２の直下の次に隣接するトレー１３は時計回りに回転することができる。次に続く第３トレー（この第２トレー１３の直下のもの）を反時計回りに回転させることができる。すべてのトレーが対象となるトレーの上下両方に直近で隣接するトレーの回転に対して逆方向に回転するように、トレースタック１７のトレーのすべてを構成することができる。最も下のトレーおよび最も上のトレーも同様に、これらに隣接するトレーと逆方向に動かすことができる。しかしながら、トレー１２のすべてを同じ方向に回転させる他の構成が可能であることを理解すべきである。さらに、相互に隣接するいくつかのトレー１２が同じ方向に回転するように、いくつかのトレー１２を時計回りに回転させると共に他のトレー１２を反時計回りに回転させる追加の典型的な実施形態が可能である。

図２に戻って参照すると、時計回りの駆動軸４６に噛み合わされるモーター７０が示される。第２のモーター７２が示され、これは反時計回りの駆動軸４２に噛み合わされる。別々のモーター７０および７２を用いるように示しているけれども、他の典型的な実施形態においては単一のモーターを用いることができることを理解すべきである。ここで、単一のモーターが軸４２および４６を逆方向に回転させるように作用することを可能にする動力伝達系を詳述することができる。さて図５を参照すると、反時計回りの駆動軸４２および時計回りの駆動軸４６の両方が外側支持コラム１６に装着されている。軸４２および４６は、垂直支持コラム１６の異なる１つに強固に装着された軸受ハウジング内に取り付けられることができ、軸４２および４６が種々の支持コラム１６に対して回転することができるようになっている。他の構成において、軸４２および４６を異なる垂直支持コラム１６に取り付ける必要があるのではなく、同じ垂直支持コラム１６かまたはトレー１２の外側端縁５０の直近に配された他の部材に装着することができる。

反時計回りの駆動軸４２は、関連する反時計回りの駆動歯車４４と共に同じ外側垂直支持コラム１６に装着され、この外側垂直支持コラムには反時計回りの駆動歯車４４によって駆動されるトレー１２から製品８４を掃引するすべてのスクレーパー３０が装着されてつながっている。同様に、時計回りの駆動軸４６は、関連する時計回りの駆動歯車４８と共に同じ外側垂直支持コラム１６に装着されるけれども、反時計回りの駆動軸４２が装着される異なる外側垂直支持コラム１６には、時計回りに駆動歯車４８によって駆動されるトレー１２から製品８４を掃引するスクレーパー３０が装着されてつながっている。この構成は、反作用の力がゼロであることをもたらし、スクレーパー３０と歯車４４および４８との間の力がゼロであるように認識される。しかしながら、スクレーパー３０を歯車４４または４８と同じ外側垂直支持コラム１６に装着する必要がないことを理解すべきである。この点に関し、歯車４４と同じトレー１２に関連付けたスクレーパー３０を歯車４４が装着されたものと異なる垂直支持コラム１６に装着してつなげることができる。さらに、歯車４８と同じトレー１２に関連付けられたスクレーパー３０を歯車４８が装着されたものと異なる垂直支持コラム１６に装着してつなげることができる。また、他の実施形態においてスクレーパー３０を異なる垂直支持コラム１６に装着することができ、例示および記述した実施形態において開示したように、全部で２本の垂直支持コラムにのみ装着してつなげるようにする必要がある。垂直の支持コラム１６への歯車４４の装着および異なる垂直の支持コラム１６への歯車４８の装着は、歯車４４および４８を同じ垂直支持コラム１６にすべて装着した形態と比較した場合、トレー乾燥機１０のたわみを減少させることができる。

時計回りの駆動軸４６は、トレー１２の外側端縁５０に配された外歯５２に係合する時計回りの駆動歯車４８を含む。外歯５２は、トレー１２の外側端縁５０の全周に延在して時計回りの駆動歯車４８と噛み合うことができ、駆動歯車４８の時計回り方向の回転が反時計回り方向への回転をトレー１２にもたらすようになっている。多数の時計回りの駆動歯車４８を時計回りの駆動軸４６の長手方向に沿って配し、種々のトレー１２に設けた外歯５２に係合させることができ、トレースタック１７の半分のトレー１２を軸４６の回転によって反時計回り方向に駆動することができるようになっている。

反時計回りの駆動軸４２は、トレー１２の直近かつ下方のトレー１３の外側端縁５４に設けた外歯５６に係合することができる反時計回りの駆動歯車４４を含むことができる。駆動軸４２の回転は、装着された駆動歯車４４が反時計回り方向に回転することをもたらし、従って反時計回りの駆動歯車４４と外歯５６との間の噛み合いにより、時計回りの回転をトレー１３に与える。外歯５６は外側端縁５４の全周に亙って延在することができ、トレー１３を完全に回転させることができるようになっている。多数の反時計回りの駆動歯車４４を時計回りの駆動歯車４８に対して互い違いの関係で反時計回りの駆動軸４２の長手方向に沿って装着することができ、時計回りの駆動歯車４８と係合しないトレー１２が反時計回りの駆動歯車４４と係合するようになっている。追加のトレー１２が歯車４４の回転移動を受け入れるため、これらの外側の面に外歯を同様に含むことができる。前述したように、次々と連続するトレー１２は、相互に逆回転することができる。

従って、トレースタック１７のすべてのトレー１２をそれらの外側端縁５０にある歯車装置を介して駆動することができる。このような構成は、トレー１２の回転をもたらすためにトレー乾燥機１０の中央軸を駆動するために用いることができる同等のモーターよりも、小馬力のモーター７０および７２を可能にする。従って、トレー１２は、それらの外側端縁にある外歯車装置のため、それら自体を歯車として考えることができる。しかしながら、他の典型的な実施形態において、トレースタック１７のトレー１２の回転をもたらす他の構成を採用することができることを理解すべきである。直近にあるトレー１２が逆方向に回転するようなトレー１２の駆動は、この逆回転が製品８４をより大きな度合いで拡散させることを可能にするので、より大量の製品８４をトレー１２に置くことを可能にすることができる。このような構成は、材料均し機のアーム２２の寸法の縮小を引き続いて可能にすることができる。

前述したように、トレー乾燥機１０は、トレー１２またはこのトレー乾燥機１０の他の部材を支持するように作用する中心シャフトを含む必要がない。図６は、典型的な一実施形態によるトレースタック１７のトレー１２を支持する構成を例示する。図示のように、外側支持コラム１６はここから延在する一連のローラー６０を有することができる。トレー１２を支持するように作用してトレー１２の回転運動を可能にするローラー６０にトレー１２の外側端縁５０を載せることができる。外側端縁５０とローラー６０との間の連結は、トレー１２がローラー６０に組み付けられてローラー６０に対し径方向の移動を可能にしないような種々の方法で達成することができる。内側支持コラム１４は、ここから延在する複数のローラー５８を含むことができる。トレー１２の内側端縁６２をローラー５８に載せることができ、ローラー５８がトレー１２の支持およびトレー１２の回転の両方を可能にするようになっている。ローラー５８に対するトレー１２の径方向移動が阻止または制限されるような種々の方法でローラー５８と内側端縁６２との間の接続を行うことができる。従って、トレー１２をローラー５８および６０によって完璧に支持することができ、回転軸に対して強固に結合する必要はない。トレースタック１７の次のトレー１３を同様な方法で取り付けると共に構成することができる。例えば、直近で隣接するトレー１３を、その外側端縁５４が外側支持コラム１６のローラー６０に載せられると共にその内側端縁６４が内側支持コラム１４のローラー５８に載せられるように、構成することができる。それとして、トレースタック１７のすべてのトレー１２を同じ方法で取り付けると共に支持することができる。しかしながら、トレー１２のいくつかをある方法で取り付けて支持し、トレースタック１７の他のトレー１２を異なる方法で取り付けて支持する他の構成が可能であることを理解すべきである。トレースタック１７のトレー１２はモジュール方式であって、これらは相互に装着されるいくつかの部品である。しかしながら、トレー１２は単一のリング、ゆえに他の典型的な実施形態による単一の部品であってよい。

図７は、外側端縁５０とローラー６０との間の接続の典型的な一実施形態を例示する。図示のように、外側端縁５０は、ローラー６０に載るフランジ６６を含むことができる。このローラー６０を外側端縁５０で包囲する必要はなく、ローラー６０の端縁に対するフランジ６６の大きさをローラー６０とトレー１２との間の径方向の関係が維持されるようにすることができる。外側端縁５０は、トレー１２の全外周全体を取り囲んで延在し、トレー１２の外側端縁５０を形成するフランジ６６を持った矩形の管状断面形状の部材を含むことができる。他の実施形態においてトレー１２がフランジ６６を有する必要はなく、その代わりに外側端縁５０を構成する矩形の管状断面形状の部材にローラー６０を直接係合させることができる。トレースタック１７の追加のトレー１２を同様な方法で構成することができる。例えば、直近に隣接するトレー１３は、直近に隣接するトレー１２のフランジ６６と同様な方法でローラー６０に載るフランジ６８を含む外側端縁５４を有することができる。外側端縁５４もまた、矩形の管状断面形状の部材を含むことができる。トレー１２の外側端縁５０および／または内側端縁６２での支持は、トレー１２を所定位置に保持するための補強材料の量を減らし、これらがそれらの径方向長さに沿ってたわむのを阻止することができる。この方法において、より大きな数のトレー１２をトレー乾燥機１０の１ユニット当たりに含めることができ、外側端縁５０および／または内側端縁６２にて支持されるトレー１２を持たないトレー乾燥機１０と同じ高さを持ったトレー乾燥機１０によって、増大した乾燥を実現することができるようになっている。トレー１２は、トレー１２の平らな上面１１２部分から下方に延在する一対の底フランジ１１０を含むことができる。図７において、第２の底フランジ１１０は視認できる底フランジ１１０の真後ろにあって、示されていない。トレー１２の底のフランジ１１０は、トレー１２に強さを与える。しかしながら、他の典型的な実施形態において底フランジ１１０が存在する必要のないことを理解すべきである。製品８４はトレー１２の上面１１２に載せられる。トレー１２の外側端縁５０は、垂直方向上向きに上面１１２を越えて延在することができる。

トレー乾燥機１０は、乾燥を促進させてトレー乾燥機１０のすみずみまで製品８４を移送するため、製品８４を連続するトレー１２へと移送する。さまざまなトレー１２の相対回転運動に協調した連続するトレー１２の開口２８の形状寸法は、一方のトレー１２の開口２８が第１トレー１２の直下のトレー１２の開口２８の垂直真上にあってよいというような方法で２つの連続するトレー１２が整列するという結果を生ずる可能性がある。例えば、図８に示すように、トレー１２の開口２８は、このトレー１２の直下にあるトレー１３の開口２８の垂直真上に整列する可能性がある。整列した開口２８は、軸線２０回りに同じ周方向位置と円弧長にて位置する。製品８４がトレー１２の開口２８を通って落下するように、スクレーパー３０を介してトレー１２に押し付けられる可能性がある。製品８４がそのように押し付けられた時に連続するトレー１２および１３の開口２８が整列した場合、製品８４は両方の開口２８を通るか、あるいはトレースタック１７がそのように構成された場合、追加の整列した開口２８をさらにまた通ってトレー１３の直下の第３トレー１２へと落下する可能性がある。これは、製品８４がトレー１３に置かれることを回避させ、連続して整列する開口２８を通って落下する製品８４の乾燥を必然的に弱めよう。製品８４が連続して整列する開口２８を通って落下しないことを確実にするため、デフレクター１０６が設けられる。デフレクター１０６は、これが支持コラム１６に対して動かないように、支持コラム１６に取り付けられ、トレー１２がデフレクター１０６に対して移動するようになっている。デフレクター１０６は、軸線２０に関し、トレー１２および１３の開口２８が整列した場合にこれがトレー１３の開口２８を塞ぐように作用するような円周位置に配されている。トレー１２の開口２８を通って落下する製品はデフレクター１０６に接触してトレー１３に向けられ、トレー１３の次に続く開口２８を通過するのを阻止されよう。

デフレクター１０６は、偏向された製品８４がこのデフレクター１０６によって載せられるトレー１３に向けてその装着端からその自由な末端まで下方に曲げられている。デフレクター１０６をこの方向に任意の量で曲げることができる。例えば、デフレクター１０６をこの方向に４５°か、３０〜６０°か、あるいは８５°まで曲げることができる。デフレクター１０６は、垂直方向のトレースタック１７の他のトレー１２毎に関連付けて設けられている。例えば、図８を参照して示すように、第２のデフレクター１０６は、注目したトレー１３と関連付けられたデフレクター１０６の下にあり、これらの２つのデフレクター１０６の間に他のトレーが配されている。この構成は、さまざまなトレー１２の開口２８の幾何学的配置と、これらがトレースタック１７の回転中に整列する時と場所とに起因している。このような整列状態が発生するあらゆる場所にデフレクター１０６を設けることができる。

さて、図９を参照するとトレースタック１７の一部の平面図が示され、トレー１２の開口２８がデフレクター１０６の直下に位置して直上のトレー１２のトレーの開口２８と整列した場合、トレー１２はこのトレー１２の表面に材料を偏向させるように作用するデフレクター１０６と関連付けられる。例示したトレー１２の直下にあるトレー１３を見るため、トレー１２に切欠部が示されている。トレー１３は、トレー１２のデフレクター１０６と同じ方法で作用するこれと関連付けられたデフレクター１０８を有する。トレー１３の開口２８がトレー１２の開口２８と整列した時に製品８４がトレー１２の開口２８を通って落下する場合、デフレクター１０８は製品をトレー１３に偏向させるように作用する。トレー１３がトレー１２に対して逆方向に回転しているので、デフレクター１０８はデフレクター１０６から反対方向に延在する。この点に関し、デフレクター１０６および１０８は、これらの基端側の結合端からこれらの末端側の非結合端までトレー１２および１３の回転方向と同じ方向に延在することが望ましい可能性があり、トレー１２または１３に下ろされる製品８４がデフレクター１０６または１０８に対して付勢されないように、これらを関連させる。これは他の典型的な実施形態の場合ではない。従って、デフレクター１０６および１０８は、相互に連続して隣接すると共に相互に実質的な鏡像関係にあるトレー１２と関連付けられる。しかしながら、これはすべての典型的な実施形態の場合で必要ではない。デフレクター１０８をトレー１２に対して配置すると共に曲げることができ、これらはデフレクター１０６に関して前述したのと同じ方法で関連付けられる。デフレクター１０６/１０８はトレースタック１７の真の上端トレー１２に必要がない可能性があり、その理由は上端トレー１２の開口２８が整列して直上のトレー１２の開口の下にはないからである。

一連のデフレクター１０８を一連のデフレクター１０６のそれとは異なる軸線２０回りの円周位置に取り付けることができる。単一のデフレクター１０６または１０８のみがトレー１２のそれぞれ１つと関連付けられるように、デフレクター１０８および１０６を構成することができる。それとして、すべてのデフレクター１０６を軸線２０回りの同じ円周位置にすべて取り付けることができる。デフレクター１０６のそれとは異なる円周位置にてすべてのデフレクター１０８を軸線２０回りの同じ円周位置に取り付けることができる。デフレクター１０６および１０８をこれらが連結されて装着された位置から相互に向けて延在するように構成することができる。すべてのデフレクター１０６をすべてのデフレクター１０８が取り付けられた垂直支持コラム１６とは異なる垂直支持コラム１６に取り付けることができる。しかしながら、すべてのデフレクター１０６および１０８を同じ垂直支持コラム１６に取り付けるという他の構成が可能である。トレー乾燥機１０のすべてのデフレクター１０６および１０８を軸線２０回りの２つの円周位置の一方に配することができ、これらの２つの円周位置および円弧長さ以外に軸線２０回りを他のいかなる円周位置にまたは円弧長でデフレクターが配されていないようになっている。

トレー乾燥機１０の追加の典型的な一実施形態が図１２および図１３に示される。この典型的な実施形態で示した追加の特徴を前述した典型的な実施形態に組み入れることができる。トレー乾燥機１０は、中心シャフト９０を駆動するモーター７６によって駆動されるトレー１２を含む。トレー１２を中心シャフト９０に装着することができ、これらが中心シャフト９０に装着されて内側支持コラム１４のローラー５８によって支持されないようになっている。しかしながら、より多量の数のトレー１２がトレー乾燥機１０の１ユニット当たりの高さで実現されることを可能にするため、外側のローラー６０をさらに含めることができる。加熱空気は側部空気入口７４を通り、トレースタック１７を取り込んで位置すると共に外側シェル３２と内側シェル４０とで画成された１つ以上の空気プレナムチャンバー３４へと移送されることができる。空気ディフューザー３６は、加熱空気がトレー１２に置かれた製品８４に、そして中心シャフト９０の中央開口１８へと内側シェル４０を通過することを可能にするように作用することができる。空気は、中心シャフト９０を通ってトレースタック１７の上に配した空気濾過器/送風機８０へと排出可能である。この空気濾過器/送風機８０は、排気をろ過することに加え、トレー乾燥機１０を通る空気を流動させるためにも作動することができる。中心シャフト９０の上端部にトレー乾燥機１０を通る空気を掃引する真空を形成するため、送風機８０を用いることができる。他の構成において、送風機８０を存在させる必要がなく、トレー乾燥機１０を通る空気を押し出して用いるために真空を作り出す別な部品を用いることができる。前述したすべての部品を外側ハウジング７８内に収容することができ、いくつかの典型的な実施形態において、トレー乾燥機１０内の空気流が望ましい方法で制御されるように、エアーロックを作り出すことができる。前述したのと同様な方法でトレー乾燥機１０を通して製品８４を移送することができ、底のトレー１２にてトレースタック１７を出ることができる。取り出しコンベヤ８２または他の部品および後続する処理や、梱包や、または搬出へと、トレー１２を通ってトレースタック１７の底に製品８４を落下させることができる。

トレー乾燥機１０の他の典型的な実施形態が可能であり、トレースタック１７のトレー１２のいくつかが静止するのに対し、他のトレー１２は回転することができる。この点に関し、回転するトレー１２に直近で隣接するトレー１２が静止トレー１２であるように、トレー１２を構成することができる。それとして、トレー１２が静止から回転へ、静止へ、回転へ、以下同様にトレースタック１７の垂直方向に交替する。回転するトレー１２は、製品８４が前述したのと同様な方法でトレースタック１７を通って動かされることができるように、その上面およびその下面に配される材料均し機２２および／またはスクレーパー３０を有することができる。他の典型的な実施形態が可能である。例えば、ある特定の実施形態において、材料均し機２２および／またはスクレーパー３０が回転できるのに対し、トレー１２は静止したままである。材料均し機２２および／またはスクレーパー３０を中心シャフト９０に装着することができるか、または内側および／または外側支持コラム１４および１６により支持することができ、トレー１２に対して回転できるようにされる。

トレー１２よりも軸線２０により接近した構造体を形成する種々の部品から内側支持コラム１４を作ることができる。相互に装着される一連の垂直支持コラムおよびリングから内側支持コラム１４を作ることができる。外側支持コラム１６を関連する垂直支持コラムの周囲のリングを概ね形成する水平に配置された部品と同様な形態で作ることができる。軸４６および関連する歯車４８を軸４２および関連する歯車４４とは異なる垂直支持コラム１６に装着することができる。代わりに、垂直支持コラム１６が軸４６および４２の装着箇所の間に配されるように、軸４６および歯車４８を支持コラム１６の同じリングに装着することができ、軸４２および関連する歯車４４を支持コラム１６の同じリングに装着することができる。材料均し機２２をリングか、または内側支持コラム１４の垂直支持コラムの何れかに装着することができる。同様に、スクレーパー３０およびデフレクター１０６，１０８をリングおよび／または内側支持コラム１４の垂直支持コラムに装着することができる。

本発明をある特定の好ましい実施形態に関して記述したけれども、本発明として包含される内容がこれらの特定な実施形態に限定されるべきではないことを理解すべきである。逆に言うと、本発明の内容に関し、以下の特許請求の範囲およびその精神に含まれることができるようなあらゆる置換や変更および均等物を含むように意図されている。

Claims (12)

1. 乾燥させる製品に使用するためのトレー乾燥機であって、
   内側支持コラムであって、軸線が垂直方向に延在し、この内側支持コラムの少なくとも一部が前記軸線から径方向に位置決めされるように位置決めされる内側支持コラムと、
   前記軸線回りに回転するトレーを有するトレースタックであって、製品がトレースタックのトレーの間に移送されるトレースタックと、
   前記トレースタックの少なくとも一部が外側支持コラムと前記内側支持コラムとの間に径方向に位置決めされるように、位置決めされる外側支持コラムであって、内側支持コラムおよび外側支持コラムは前記軸線に関して静止している外側支持コラムと、
   前記軸線回りに回転する前記トレースタックのトレーに係合する複数の駆動歯車であって、これら駆動歯車は前記軸線回りに回転する前記トレースタックのトレーの外縁に係合するように位置決めされる駆動歯車と
   を具えたことを特徴とするトレー乾燥機。
2. 前記軸線回りに回転する前記トレースタックのトレーのそれぞれの１つが前記駆動歯車の少なくとも１つに係合して駆動されることを特徴とする請求項１に記載のトレー乾燥機。
3. 前記内側支持コラムおよび前記外側支持コラムに取り付けられる複数のローラーをさらに具え、回転するトレースタックのトレーは、前記内側支持コラムおよび前記外側支持コラムに回転して取り付けられるようにローラーに載ることを特徴とする請求項１に記載のトレー乾燥機。
4. 回転する前記トレースタックのトレーは、回転する前記トレースタックのすぐに連続するトレーに対して反対方向に回転し、回転する前記トレースタックのすぐに連続する２つのトレーが同じ方向に回転しないようになっていることを特徴とする請求項１に記載のトレー乾燥機。
5. 回転する前記トレースタックのトレーは、それらの上面に製品が通過して落下する開口を有し、
   内側支持コラムおよび外側支持コラムに対して静止したデフレクターであって、このデフレクターは、前記トレースタックの連続したトレーの開口が軸線回りの外周の位置でのトレーの回転のために相互に整列すると、製品がデフレクターに接する前記開口の１つを通って落下するように配され、製品が前記トレースタックの連続したトレーの整列する開口を通ってすぐに落下しないようになっているデフレクターをさらに具えたことを特徴とする請求項１に記載のトレー乾燥機。
6. 前記デフレクターは、軸線回りの２つの外周位置の何れか一方に位置決めされ、かつ軸線回りの外周位置の他方には位置決めされず、前記デフレクターのそれぞれは、基端の装着位置から末端の先端まで前記デフレクターの直下のトレーの上面に対して５°から８５°までの角度で延在していることを特徴とする請求項５に記載のトレー乾燥機。
7. 前記駆動歯車の一部が反時計回りの駆動軸に装着されて回転させられ、前記駆動歯車の残りが時計回りの駆動軸に装着されて回転させられ、前記反時計回りの駆動軸は前記外側支持コラムの外側の垂直支持コラムに取り付けられ、前記時計回りの駆動軸は、前記反時計回りの駆動軸が取り付けられる前記外側の垂直支持コラムと異なる前記外側支持コラムの外側の垂直支持コラムに取り付けられることを特徴とする請求項１に記載のトレー乾燥機。
8. 乾燥させる製品に使用するためのトレー乾燥機であって、
   軸線回りに回転するトレーを有するトレースタックであって、前記トレーは、当該トレーの径方向に沿って延在すると共に該トレーを通る軸線方向に延在する少なくとも１つの開口をそれぞれ画成し、製品は前記トレースタックのトレーの間で移送されるように開口を通って移送されるトレースタックと、
   内側支持コラムであって、軸線が垂直方向に延在し、この内側支持コラムの少なくとも一部が前記軸線から径方向に位置決めされるように位置決めされる内側支持コラムと、
   前記トレースタックの少なくとも一部が外側支持コラムと前記内側支持コラムとの間に径方向に位置決めされるように、位置決めされる外側支持コラムであって、内側支持コラムおよび外側支持コラムは前記軸線に関して静止している外側支持コラムと、
   前記軸線回りに回転する前記トレースタックのトレーに係合する複数の駆動歯車であって、これら駆動歯車は前記軸線回りに回転する前記トレースタックのトレーの外縁に係合するように位置決めされる駆動歯車と
   を具え、
   前記トレースタックの最も上のトレーは、垂直方向におけるトレー乾燥機の最も高いトレーであり、製品は、前記トレースタックの最も上のトレーの上面に置かれ、乾燥空気は、前記トレースタックの最も上のトレーの上面にある製品を越えて流れ、乾燥空気は、前記トレースタックのトレーの上面よりも径方向の軸線により近接して位置決めされた前記トレースタックの内部を通って出ることを特徴とするトレー乾燥機。
9. 前記トレースタックの径方向外側に位置決めされた４つの空気プレナムチャンバーをさらに具え、これら４つの空気プレナムチャンバーは、前記トレースタックに乾燥空気をもたらし、当該４つの空気プレナムチャンバーは相互に垂直に配され、乾燥空気の温度および流量は、４つの空気プレナムチャンバーのそれぞれに関して独立に与えられ、垂直に連続する空気プレナムチャンバーは、乾燥空気の温度および流量を前の空気プレナムチャンバーに対して増大して補給するようになっていることを特徴とする請求項８に記載のトレー乾燥機。
10. 外側シェルと、
    外側シェルの径方向内側に位置決めされると共に前記トレースタックの径方向外側に位置決めされる内側シェルであって、一対の点検窓がトレースタックへのアクセスを可能にするために前記外側シェルおよびこの内側のシェルを通って画成され、前記一対の点検窓は相互に軸線回りに離れて１８０°円周方向に位置決めされる内側シェルと
    をさらに具えたことを特徴とする請求項８に記載のトレー乾燥機。
11. 前記トレースタックの回転するトレーに関して静止した材料均し機をさらに具え、この材料均し機は、製品が前記トレースタックのトレーの１つの上面にある材料均し機を通過して搬送された場合に製品に係合する均し面を有し、前記材料均し機は、製品に係合し、前記均し面と組み合わせてトレーの１つの上面にある製品に一連の横筋を形成する複数のプロングを有し、前記材料均し機は、製品を保持してこれを前記トレースタックの次のトレーに移送するようには作用せず、一連の横筋は前記軸線回りに少なくとも１８０°延在していることを特徴とする請求項８に記載のトレー乾燥機。
12. トレーの少なくとも一部の上面にある製品は、軸線回りに同心であって、軸線回りに少なくとも１８０°延在するそこに形成された一連の横筋を有し、乾燥空気が製品に形成された横筋を越えて流れるように軸線に向けて径方向に製品を越えて流れることを特徴とする請求項８に記載のトレー乾燥機。

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