JP5813687B2 - 保護枠、並びに、当該保護枠を備えた埋設構造物用上端取替部、及び埋設構造物 - Google Patents

保護枠、並びに、当該保護枠を備えた埋設構造物用上端取替部、及び埋設構造物 Download PDF

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Description

本願発明は、路面に埋設されるコンクリート製のU字溝等の埋設構造物の上端部に取り付けられる保護枠、並びに、当該保護枠を備えた埋設構造物用上端取替部、及び埋設構造物に関する。
従来から、路面に埋設されるコンクリート製のU字溝等の埋設構造物の上端部は、車両等が通過することで、摩耗したり損傷を受けたりしていた。そこで、その上端部を保護するために、金属製の頑強な素材で形成された保護枠が上端部に取り付けられてきた。
例えば、図7に示す特許文献1の保護枠700は、コンクリート製のU字溝S10の上端部S1に取り付けられるものである。このU字溝S10は、路面に埋設されると共に、その周囲が、保護枠700の上側平坦部710と同じ高さまで、アスファルト等の舗装材Aにより埋められる。しかし、この周囲の舗装材Aは、時間の経過と共に沈下したり、その上を通過する車両等により削られていく。すると、図7に示すように、上側平坦部710から直角に折れ曲がった側壁720が露出することになる。
このように保護枠700の側壁720が露出することになると、以下のような問題がある。例えば、雪国などでは、路面Rに積もった雪を除雪車のスクレーバーCで掻き集め、そのままU字溝S10内部に落として、除雪作業を行っている。しかし、作業中に、スクレーバーCの先端が、その保護枠700の側壁720に衝突し、その衝撃で保護枠700が損傷する問題があった。さらに、その衝撃により、除雪車を運転する作業員が怪我をする可能性もある。
また、スクレーバーCの先端が、側壁720の先端721に引っ掛かり、保護枠700が剥がれてしまう問題があった。すると、剥がれた保護枠700が、U字溝S10の上を通過する車両等を傷つける虞もあった。
一方、特許文献2に開示されているマンホールの出入孔に設けられる保護枠は、周囲の舗装材が沈下して低くなっても、路面と保護枠の間に急な段差が生じないようすることを目的として、保護枠の側壁を傾斜させた特徴を備えている。この特徴を保護枠700に適用して、側壁を傾斜させると、図7において二点鎖線の想像線で示した側壁720´のようになる。しかしながら、側壁720´を傾斜させたとしても、スクレーバーCの先端が側壁720´の下端721´に引っ掛かり、保護枠が剥がれてしまう問題は、解決されていなかった。
特開平9−209439 公開実用平成2−80161
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、周囲の舗装材が沈下して保護枠の側壁が露出しても、除雪車等によって損傷を受ける事を防ぐと共に、剥がれる事を防ぐことのできる保護枠を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明の保護枠は、路面に埋設される埋設構造物の上端部に取り付けられる保護枠であって、当該保護枠の上側の平坦部から側方に向けて傾斜する傾斜面と、当該傾斜面から連続して下方へ延びる垂下部とを備え、前記傾斜面の上に、前記路面の舗装材を施すことが可能なことを特徴としている。
上記特徴によれば、側方に向けて傾斜する傾斜面を備えているので、保護枠の周囲の舗装材が削られて当該傾斜部が露出しても、除雪車のスクレーバーの先端は、この傾斜部上を滑るように移動するので、スクレーバーの先端から受ける力を逃がすことができる。そのため、従来のように、スクレーバーの先端が、保護枠の側壁に衝突して、保護枠が損傷することはない。
さらに、前記傾斜面から連続して下方へ延びる垂下部を備えているので、例え、保護枠の周囲の舗装材が傾斜面より下方に沈下しても、除雪車のスクレーバーの先端は、垂下部の側面に接触する。そのため、従来のように、保護枠の側壁の先端が、除雪車のスクレーバーの先端に引っ掛かって、剥がされる事を防止することができる。
次に、本願発明の保護枠は、前記傾斜面に、当該傾斜面と前記舗装材との接着を補助する補助接着部材が設けられていることを特徴としている。
本願発明の保護枠は、傾斜面の上に舗装材を施すことが可能である。しかし、図4(a)を参照して後述するが、傾斜面の上の舗装材は、その上を通過する車両等から力を受けると、傾斜面の上を滑り沈下しやすく、また、傾斜面の上方ほど舗装断面が薄くなるので、削られて剥がれやすくなる。そこで、傾斜面に舗装材との接着を補助する補助接着部材を設けることで、舗装材が沈下したり、剥がれることを防止している。
次に、本願発明の保護枠は、前記補助接着部材が熱可塑性の材質を含むことを特徴としている。
補助接着部材が、熱を加えると軟化し、冷却されると固化する熱可塑性の材質を含むことで、路面にアスファルト混合物等の舗装材を施工する際に、舗装材の熱により、補助接着部材が加熱されて軟化する。そして、軟化した補助接着部材は、舗装材内の空隙に入り込んで後に固まるため、補助接着部材と舗装材とは、非常に強く接着されることになる。そのため、舗装材が沈下したり、剥がれにくくなる。
次に、本願発明の保護枠は、前記補助接着部材に含まれる熱可塑性の材質が熱可塑性エラストマーであり、さらに、前記補助接着部材と前記傾斜面との間には、接着剤が塗布されていることを特徴としている。
上記特徴によれば、熱可塑性エラストマーを含む補助接着部材により、補助接着部材と舗装材との接着が強固になる。特に、熱可塑性エラストマーは弾性を有するので、舗装材が膨張したり縮んだりしても、その伸縮した分を弾性により吸収するので、舗装材に亀裂が入ったり、舗装材が保護枠の傾斜面から剥がれることを防止できる。
さらに、本願発明の保護枠は、前記補助接着部材と前記傾斜面との間に、接着剤が塗布されていることを特徴としている。
保護枠は金属性の板を加工しているので、金属性の傾斜面と熱可塑性エラストマーを含む補助接着部材との接着力は弱い場合がある。そのため、傾斜面と熱可塑性エラストマーを含む補助接着部材との間に、接着剤を塗布して、両者の接着力を補強する。
また、本願発明の埋設構造物用上端取替部は、上記本願発明の保護枠を備え、埋設構造物の上端側に取り外し可能に設置されることを特徴としている。
埋設構造物の上端側は路面を走行する車両等により損傷を受けることがあるが、上記特徴によれば、その上端側を取り外し可能な埋設構造物用上端取替部とすることで、損傷を受けても、埋設構造物用上端取替部のみを交換すればよい。その結果、損傷を受けても埋設構造物全体を交換しなくてもよいので、メンテナンス費用等を軽減することができる。
また、本願発明の埋設構造物は、上記本願発明の保護枠を備えたことを特徴としている。
上記特徴のように、保護枠を備えた埋設構造物は、周囲の舗装材が削られて、保護枠の側壁が露出しても、除雪車等によって損傷を受ける事を防ぐと共に、剥がれる事を防ぐことができる。
上述したように、本願発明によれば、周囲の舗装材が沈下して、保護枠の側壁が露出しても、除雪車等によって損傷を受ける事を防ぐと共に、剥がれる事を防ぐ。
(a)は、本願発明の保護枠の斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 (a)は、本願発明の保護枠を埋設構造物に取り付けた状態の側面図、(b)は、保護枠周辺の拡大側面図である。 (a)は、本願発明の保護枠を埋設構造物に取り付け、路面に埋設した状態の側面図、(b)及び(c)は、保護枠周辺の拡大側面図である。 本願発明の保護枠に、補助接着部材及び接着剤を適用した態様について説明するもので、(a)は保護枠周辺の拡大側面図、(b)は保護枠に接着剤を塗布した状態の斜視図、(c)は保護枠に補助接着部材を張り付けた状態の斜視図、(d)は図4(c)に示す保護枠を路面に埋設した状態の拡大側面図である。 (a)は、本願発明の保護枠の変形例(1)を示した保護枠周辺の拡大側面図、(b)は本願発明の保護枠の変形例(2)を示した保護枠周辺の拡大側面図、(c)は本願発明の保護枠の変形例(3)を示した保護枠周辺の拡大側面図である。 (a)は本願発明の保護枠を備えた埋設構造物用上端取替部を示す斜視図、(b)は埋設構造物用上端取替部を埋設構造物に設置した状態の側面図、(c)は本願発明の保護枠を備えた埋設構造物の斜視図である。 本願発明における従来技術の保護枠周辺の拡大側面図である。
100 保護枠
110 平坦部
120 傾斜面
130 垂下部
R 路面
S10 埋設構造物
以下に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1(a)は、本願発明の保護枠100の斜視図を、図1(b)は平面図を、図1(c)は側面図を示している。この保護枠100の構造について説明すると、この保護枠100は、平坦部110の端部から側方に向けて傾斜する傾斜面120と、その傾斜面120から下方へ連続した垂下部130を備える。さらに、保護枠100は、傾斜面120とは反対側の平坦部110の端部から下方に連続した内壁部140と、この内壁部140に連続し、水平方向に延びるフランジ部150と、このフランジ部150から下方に連続した屈曲部160とを備える。
そして、この保護枠100は長尺状であり、その長さは取り付けられるU字溝等の埋設構造物の長さに応じて決定されている。また、フランジ部150には、グレーチングGを固定するために用いる固定穴151が設けられている。なお、保護枠100は、一枚の金属板を折り曲げて形成されているが、形成方法はこれに限定されることはない。
次に、図2(a)、及び(b)に、この保護枠100を埋設構造物であるU字溝S10に取り付けた状態を示す。保護枠100は、U字溝S10の上端S1に覆いかぶさるように取り付けられている。保護枠100の内壁部140とフランジ部150により形成された段部にグレーチングGが嵌めこまれ、上端S1内に埋め込まれたナットP2に、フランジ部150の固定穴151を介してボルトP1が螺着されて、グレーチングGが固定されている。
また、垂下部130は、U字溝S10の外側の外壁S2の表面と連続している。一方、屈曲部160は、U字溝S10の内側の内壁S3の表面と連続している。このように、垂下部130及び屈曲部160が、それぞれ外壁S2及び内壁S3の表面から突出しないようすることで、その突出部分から保護枠100が剥がれてしまうことを防止する。
ここで、U字溝S10に保護枠100を取り付ける方法の一例について簡単に説明する。まず、U字溝S10は、U字形状の型枠にコンクリートを流し込んで形成される。そして、形成する際に、その型枠内に保護枠100を配置してコンクリートを流し込み、U字溝S10と保護枠100とを一体形成している。また、保護枠100とU字溝S10との固定力を増すために、保護枠100の裏面に凹凸の付いた丸棒等の突起物等を溶接してもよい。
次に、保護枠100を備えたU字溝S10を、路面Rに埋設した状態を図3に示す。図3(a)に示すように、路面Rに穴を掘り、そこにU字溝S10を設置する。そして、路盤Eを埋め戻し、その上の表層にアスファルト混合物等の舗装材Aを施し、路面Rが完成する。また、傾斜面120は平坦部110と連続しているので、路面Rの表面が平坦部110と同一平面になるまで、傾斜面120の上に舗装材Aを施すことができる。なお、舗装材Aは、骨材として大量の砂利等を含んでいるので、その内部に多数の空隙を有する。
図3(b)には、保護枠100の周囲の拡大図を示す。舗装材Aは、一般的に、最低約30mmから、最大約50mmの厚さで施工されている。そのため、傾斜面120の上端から下端までの高さL1は、約30mmとし、垂下部130の上端から下端までの高さL2を約20mmとした。このような寸法とすることで、舗装材Aが沈下したり削られたりしても、傾斜面120又は垂下部130の側面は露出するが、垂下部130の先端131及び外壁S2は露出しない。なお、本願明細書では、舗装材Aが、傾斜面120より下方へ削られたり沈下したりすることは、稀であるとする。その程度まで舗装材Aが沈下すると大きな段差が生じ、その上を走行する車両等に衝撃を与えるので、そこまで沈下がひどくなる前に、修復されるのが一般的だからである。
次に、図3(c)に示すように、時間の経過とともに舗装材Aの表面が沈下すると、傾斜面120の表面が露出する。その状態で、スクレーバーCの先端が保護枠100に向かって進行しても、スクレーバーCの先端は傾斜面120の表面に沿って滑っていくので、傾斜面120はスクレーバーCの先端から受ける力を、傾斜面120の表面に沿って逃がすことができる。そのため、保護枠100がスクレーバーCの先端から受ける力により損傷することはない。一方、従来の保護枠700を二点鎖線の想像線で示したが、保護枠700では、スクレーバーCの先端が側壁720に衝突して、保護枠700が損傷してしまう。
また、仮に、舗装材Aがさらに沈下したとしても、垂下部130の側面が外部に露出するだけで、垂下部130の先端131まで露出することはない。そのため、垂下部130の先端131がスクレーバーCの先端に引っ掛かり、保護枠100が剥がれる恐れもない。
次に、図4を参照して、保護枠100に接着剤Fや補助接着部材Bを適用して、舗装材Aが剥がれるのを防止する事について説明する。
まず、図4(a)を参照して、傾斜面120の上に施された舗装材Aが剥がれたり沈下したりすることについて説明する。図4(a)に示すように、傾斜面120の上の舗装材Aは、その舗装材Aの上を通過する車両等から鉛直方向への大きな力を受ける。すると、舗装材Aは傾斜面120に沿って下方へ沈下しやすくなる。さらに、傾斜面120は金属製材料で形成されているので、舗装材Aが傾斜面120の上を滑りやすくなっている。
また、傾斜面120の上の舗装材Aは、その中腹辺りでは舗装断面Vにより、その前後の舗装材A1と舗装材A2とが固着されている。しかし、傾斜面120の上端側ほど、舗装断面Vが薄くなるので(言い換えると、舗装断面の面積が小さくなるので)、その前後の舗装材A1と舗装材A2の固着力が弱くなり、先端側の舗装材A1は、削られて取れやすくなる。
そこで、傾斜面120の上の舗装材Aが剥がれにくくするために、接着剤F、及び補助接着部材Bを用いる。まず、図4(b)に示すように、傾斜面120及び垂下部130の表面に、接着剤Fを塗布する(以下、塗布工程と呼ぶ。)。この接着剤Fは、後述する補助接着部材Bと傾斜面120の表面との接着をより強固にするものである。
この接着剤Fは、従来から舗装用に用いられる接着剤であればよいが、特に、補助接着部材Bと傾斜面120の表面のそれぞれとの接着の相性から、アスファルト乳剤が好ましい。このアスファルト乳剤とは、アスファルトを界面活性剤を含む水中に乳化、分散させたものである。また、アスファルト乳剤に、樹脂やゴム等を混合して、結合力や付着力を増した改質アスファルト乳剤を用いてもよい。
次に、図4(c)に示すように、上記塗布工程の後に、接着剤Fの上に補助接着部材Bを張り付ける(以下、張付工程と呼ぶ。)。この補助接着部材Bは、薄いシート状なので、傾斜面120及び垂下部130に容易に張り付けることができる。また、この補助接着部材Bは、熱可塑性の材質を含むことが好ましく、更には、熱可塑性エラストマーが最適である。
この熱可塑性とは、熱を加えると軟化し、冷却されて常温になると固化するものであり、熱可塑性エラストマーとは、熱を加えると軟化して流動性を示し、冷却されて常温になるとゴム状弾性体に戻る性質を持つエラストマーである。また、熱可塑性エラストマーには、アスファルト、ゴム等を混合して、結合力や付着力を増してもよい。
ここで、保護枠100は金属板を加工して形成されており、傾斜面120の金属表面と、熱可塑性エラストマーを含む補助接着部材Bとの接着力は弱い場合がある。そのため、補助接着部材Bと傾斜面120の表面との接着力を増すために、アスファルト乳剤を含む接着剤Fを塗布している。
次に、図4(d)に示すように、上記張付工程後に、保護枠100の傾斜面120の上から舗装材Aを施す。舗装材Aは、施工時には約150度と高温になるので、舗装材Aと接触している補助接着部材Bは加熱され、軟化して流動性を示す。そして、軟化した補助接着部材Bは、舗装材A内の空隙に入り込み、やがて常温まで冷やされて、空隙に入り込んだ状態で固化する。このように、舗装材Aの空隙に補助接着部材Bが入り込んで固まるため、舗装材Aと補助接着部材Bとは、非常に強く結合(接着)することになる。
また、この補助接着部材Bは、傾斜面120の表面に接着剤Fにより強く接着している。そのため、舗装材Aは、補助接着部材B及び接着剤Fを介して、傾斜面120の表面に強固に接着されることになる。また、仮に、舗装材Aが傾斜面120を超えて、垂下部130まで沈下したとしても、補助接着部材Bが垂下部130まで張り付けられているので、舗装材Aが更に沈下するのを防止することができる。
また、舗装材Aは外気温の変化によって、膨張したり縮んだりする。そのため、傾斜面120の上に施された舗装材Aが膨張した場合、その舗装材Aの側面(図面上左側)及び下面方向には、頑丈な金属製の傾斜面120が位置しているので、その膨張した分の体積は、うまく吸収されない(つまり、頑丈な金属製の傾斜面120は、変形しにくいので、舗装材Aの膨らみを吸収することができない)。その結果、膨張した舗装材Aは、逃げ場がなくなり亀裂が入る虞がある。
また、舗装材Aが縮んだ場合は、頑強な金属性の傾斜面120は、それに追従することができず(つまり、頑丈な金属製なので変形して追従することができない)、舗装材Aが傾斜面120から剥がれてしまう虞もある。
しかしながら、補助接着部材Bに含まれる熱可塑性エラストマーは、ゴム状弾性体であるため、舗装材Aが膨張したり縮んだりしても、その伸縮した分をその弾性により吸収するので、舗装材Aに亀裂が入ったり、舗装材Aが傾斜面120から剥がれることを防止できる。
なお、本実施例では、接着剤Fと補助接着部材Bを用いて傾斜面120と舗装材Aとを強固に接着させているが、傾斜面120に舗装材Aを接着できるものであれば、他の材料を利用することができる。例えば、路面に段差が生じた場合に、その段差を補修するために、一般的に利用される特殊アクリル樹脂系の路面補修材など、様々な材料を用いてもよい。
(変形例1)
以下では、図5(a)を参照して、本発明の保護枠100の変形例である保護枠200について説明する。なお、保護枠100と共通する構成については、図面上符号を付して説明することを省略する。
図5(a)に示す保護枠200は、平坦部210から連続した傾斜面220の下端側に、水平方向に延びる平坦な段部221を設けている。そして、この段部221の側端から下方へ延びる垂下部230を備えている。もし、傾斜面220の上に施された舗装材Aが傾斜面220上を滑り沈下しても、水平方向に延びる平坦な段部221によって、舗装材Aがそれ以上滑り沈下するのを防止する。
(変形例2)
以下では、図5(b)を参照して、本発明の保護枠100の変形例である保護枠300について説明する。なお、保護枠100と共通する構成については、図面上符号を付して説明することを省略する。
図5(b)に示す保護枠300の傾斜面320は円弧状の形状をしており、その両端部が、それぞれ平坦部310と垂下部330に連続している。傾斜面320が円弧状になっていることで、傾斜面320に除雪車のスクレーバーの先端が接触した際に、傾斜面320の表面とスクレーバーの先端との間の摩擦力を低減させることができる。
すなわち、図3(c)では、スクレーバーCの先端面と傾斜面120の表面とが互いに面接触して、スクレーバーCの先端が傾斜面120上を滑るように移動している。しかし、図5(b)では、傾斜面320が円弧状の形状をしているので、スクレーバーCの先端面と傾斜面320の表面とは互いに点接触して、スクレーバーCの先端が傾斜面320上を滑るように移動する。したがって、傾斜面320の表面とスクレーバーの先端面との間の摩擦力は、図3(c)に示す面接触の場合と比較して、低減される。
(変形例3)
以下では、図5(c)を参照して、本発明の保護枠100の変形例である保護枠400について説明する。なお、保護枠100と共通する構成については、図面上符号を付して説明することを省略する。
図5(c)に示す保護枠400の垂下部430は、保護枠100の垂下部130と比較して、下方へより延長された形状をしている。垂下部430を舗装材A層だけでなく路盤E層まで到達させることで、仮に舗装材A層を超えて路盤E層まで路面Rが沈下しても、除雪車のスクレーバー先端は、路盤E層まで延長された垂下部430に接触することになる。そのため、スクレーバー先端が、外壁S2に衝突してU字溝S10が破損するのを防ぐことができる。また、垂下部430が路盤E層まで延長されているので、垂下部430の先端431にスクレーバー先端が引っ掛かり、剥がれることも防止できる。
(埋設構造物用上端取替部について)
以下では、本願発明の保護枠を利用した埋設構造物用上端取替部について説明する。なお、この埋設構造物用上端取替部に利用する保護枠は、上記した保護枠100から保護枠400のいずれの保護枠を利用してもよい。また、この埋設構造物用上端取替部は、保護枠を利用しているため、特に記載しなくても、上述した保護枠の作用及び効果を維持している。
図6(a)に示すように、埋設構造物用上端取替部500は、一対の上端ブロック510が梁部520によって連結されて、枠体に形成されている。上端ブロック510には、保護枠530が設けられている。なお、上端ブロック510及び梁部520は、コンクリートで一体形成されている。
この埋設構造物用上端取替部500は、図6(b)に示すように、既存のU字溝S20の上端に設置される。そして、埋設構造物用上端取替部500が設置されたU字溝S20は、図3(a)に示す状態と同様に、平坦部531と路面Rの表面が一致するように、埋設されて使用される。なお、埋設構造物用上端取替部500は、U字溝S20に設置されるが、両者を強固に固定するために、例えば、既存の接着材料やボルト・ナット等の固定部材など、適宜利用してもよい。
ここで、図3(a)に示すU字溝S10の上端S1は、その上を走行する車両等の重量により、損傷を受ける場合がある。勿論、保護枠100により保護されているが、それでも時間の経過共に劣化して損傷を受ける場合がある。その場合には、上端側が損傷を受けたことにより、U字溝S10全体を取り換える必要がある。
しかしながら、図6(b)に示すように、U字溝S20の上端側には、取りかえ可能な埋設構造物用上端取替部500が設置されているので、損傷を受けても埋設構造物用上端取替部500のみを取り換えればよく、U字溝S20を取り換える必要はない。従って、メンテナンス費用が大幅に削減される。
また、埋設構造物用上端取替部500は、一対の上端ブロック510が梁部520によって連結されて枠体に形成されている。しかしながら、埋設構造物用上端取替部500は、梁部520を設けずに、保護枠530を設けた上端ブロック510単体のみとしてもよい。そして、上端ブロック510単体は、U字溝S20の両側の上端に、それぞれ設置して使用することができる。
(埋設構造物について)
以下では、本願発明の保護枠を利用した埋設構造物について説明する。なお、この埋設構造物に利用する保護枠は、上記した保護枠100から保護枠400のいずれの保護枠を利用してもよい。また、この埋設構造物は、保護枠を利用しているため、特に記載しなくても、上述した保護枠の作用及び効果を維持している。
図1から5では、保護枠を備えた埋設構造部物として、U字溝を例示した。この他にも、例えば、埋設構造部物として、図6(c)に示す逆U字状の可変側溝600にも、保護枠を設けることができる。この可変側溝600には、その上端の両側に保護枠630が設けられており、図3(a)に示す状態と同様に、平坦部631と路面Rの表面が一致するように、路面に埋設されて使用される。なお、本願の保護枠は、可変側溝600以外にも、路面に埋設される既存の様々な構造物、特に、その上端側が除雪車のスクレーバー先端と接触する環境に設置される構造物に設けることができる。
なお、本願発明の保護枠、並びに、当該保護枠を備えた埋設構造物用上端取替部、及び埋設構造物は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (4)

  1. 路面に埋設される埋設構造物の上端部に取り付けられる保護枠であって、
    当該保護枠の上側の平坦部から側方に向けて傾斜する傾斜面と、
    当該傾斜面から連続して下方へ延びる垂下部とを備え、
    前記傾斜面の上に、前記路面の舗装材を施すことが可能であり、
    前記傾斜面には、当該傾斜面と前記舗装材との接着を補助する補助接着部材が設けられ、
    当該補助接着部材は熱可塑性エラストマーを含むことを特徴とする保護枠。
  2. 前記補助接着部材と前記傾斜面との間には、接着剤が塗布されていることを特徴とする請求項1に記載の保護枠。
  3. 前記請求項1又は2に記載の保護枠を備え、埋設構造物の上端側に取り外し可能に設置されることを特徴とする埋設構造物用上端取替部。
  4. 前記請求項1又は2に記載の保護枠を備えた埋設構造物。
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