JP4669944B2 - 舗装構造及び舗装シート - Google Patents
舗装構造及び舗装シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP4669944B2 JP4669944B2 JP2005368587A JP2005368587A JP4669944B2 JP 4669944 B2 JP4669944 B2 JP 4669944B2 JP 2005368587 A JP2005368587 A JP 2005368587A JP 2005368587 A JP2005368587 A JP 2005368587A JP 4669944 B2 JP4669944 B2 JP 4669944B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- pavement
- fibers
- nonwoven fabric
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Road Paving Structures (AREA)
Description
上記舗装シートの表面は、車両の走行が繰り返されるのにしたがって摩耗し、すべり抵抗が低下する。基材の布状体は繊維の集合によって形成されているため、弾性材料を繊維間に介在させても表面は粗面となり、当初はある程度のすべり抵抗を有するものであるが、弾性材料は車両が繰り返し走行することよって摩耗し易く、表面が平滑な状態に変化する。このような状態になると路面がすべり易くなり、車両が安全に走行するために必要なすべり抵抗が維持できなくなるおそれが生じる。また、表面付近には弾性材料を多く供給して表面付近に弾性材料の層を形成して、表面を粗な状態とすることもできるが、摩耗に対する耐性は大きくは改善されない。
また、舗装シートの表面には、骨材を含んだすべり抵抗層を有していることから、路面は粗な状態が長く維持され、繰り返し車両が走行してもすべり抵抗の低下が少なく、車両の安全な走行が維持される。
さらに、舗装シートの下面にゴムアスファルトコンパウンド層が一体として形成されているので、該舗装シートを路面に容易に接着することができる。これにより、通常の道路を弾性を有する低騒音、低振動の舗装に改良することもできる。
また、仮設道路や工事中の道路に用いられる鋼製の覆工版の上面や、橋梁等の伸縮継ぎ手上に貼り付けて、騒音及び振動を低減することもできる。
また、本願発明に係る舗装シートは、路面に貼り付けて使用したときに、高いすべり抵抗と充分な弾性が永く維持される。
図1は、本願発明の一実施形態である舗装構造を示す概略断面図である。また、図2は、本願発明の一実施形態である舗装シートの概略断面図である。
このような舗装構造は、一般に寒冷地の一般道路や高速道路等に用いられるものであり、特にトンネル内及びトンネルの出入り口付近の積雪しにくい個所に用いられる。
なお、不織布を構成する繊維は、天然繊維、合成繊維、金属繊維もしくはこれらの混合繊維等を用いることができる。これらの選択にあたり、繊維の材質に応じて繊維の太さ及び繊維密度等を適宜に選択する必要がある。また、不織布に代えて、厚く織った織布を用いることもできる。
また、上記骨材に加えて、又は上記骨材に代えてセラミックの中空微粒子を用いることもできる。中空微粒子は内部が空隙になっていることから、これを使用することによって断熱性を向上させることができる。
また、このゴムアスファルトコンパウンド層の厚さ3mmの内、約1mmは不織布11の繊維間に入り込み、繊維を埋め込んだ状態となっている。これによりゴムアスファルトコンパウンド層30が弾性層10と一体となり、弾性層10の剥離が防止される。
厚さ9mmの不織布をゴムエマルジョンに浸して含浸させた後、乾燥させて媒体を散逸させる。この工程を数回繰り返す。これにより、不織布の繊維に合成ゴムの被覆が形成されるとともに繊維間を結合させることができる。また、この工程を数回繰り返すことにより、ゴムエマルジョンの含浸量を調整することができる。本実施例では厚さ9mmの不織布に4.00kg/m2のエマルジョンを含浸させ、繊維間に合成ゴムを介在させるものとしている。
路面状にプライマーを塗布し、さらに加熱アスファルトを塗布して塗膜防水層を形成する。そして、この塗膜防水層の上に、舗装シート5を敷設することにより、最下層のゴムアスファルトコンパウンド層は路面に密着され、強固に接着される。
5:舗装シート、
10:弾性層、 11:不織布、 20:すべり抵抗層、 21:骨材、 22:すべり抵抗層を形成する合成樹脂、 30:ゴムアスファルトコンパウンド層、
Claims (7)
- アスファルト混合物層又はコンクリート層の上に、布状体を基材とする舗装シートを接着した舗装構造であって、
前記舗装シートは、不織布を基材とし、弾性材料である合成ゴム又は合成樹脂のエマルジョンを前記不織布に含浸させることによって、該不織布の繊維を被覆するとともに繊維間を連結するように介在させたものであり、
該舗装シートの表面には粒状の骨材を含むすべり抵抗層が形成され、
該すべり抵抗層は、前記合成ゴム又は前記合成樹脂より耐摩耗性の高い合成樹脂が前記不織布の表面付近の繊維間に入り込み、前記弾性材料で被覆された繊維を埋め込むように形成されていることを特徴とする舗装構造。 - 前記すべり抵抗層には、日射反射率(JIS A 5759)が15%以上であって、CIE1976L*a*b*色空間におけるL*値が30以下の顔料が添加されていることを特徴とする請求項1に記載の舗装構造。
- 前記すべり抵抗層に含まれる骨材の全部又は一部がセラミックバルーンであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の舗装構造。
- 前記舗装シートは、最下層として厚さが3mm以上で8mm以下のゴムアスファルトコンパウンド層を有し、該ゴムアスファルトコンパウンド層が前記アスファルト混合物層又はコンクリート層の上に接着されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の舗装構造。
- アスファルト混合物層又はコンクリート層の上に、布状体を基材とする舗装シートを接着した舗装構造であって、
前記舗装シートは、前記布状体を構成する繊維間に弾性材料が介在され、表面には粒状の骨材を含むすべり抵抗層が形成されており、
該舗装シートは、最下層として厚さが3mm以上で8mm以下のゴムアスファルトコンパウンド層を有し、該ゴムアスファルトコンパウンド層が前記アスファルト混合物層又はコンクリート層の上に接着されていることを特徴とする舗装構造。 - 車両が走行する路面に接着される舗装シートであって、
不織布を基材とし、弾性材料である合成ゴム又は合成樹脂のエマルジョンを前記不織布に含浸させることによって、該不織布の繊維を被覆するとともに繊維間を連結するように介在させたものであり、
該舗装シートの表面には粒状の骨材を含むすべり抵抗層が形成され、
該すべり抵抗層は、前記合成ゴム又は前記合成樹脂より耐摩耗性の高い合成樹脂の層が、前記不織布の表面付近の繊維間に入り込み、前記弾性材料で被覆された繊維を埋め込むように形成されていることを特徴とする舗装シート。 - 車両が走行する路面に接着される舗装シートであって、
不織布を基材とし、該不織布を構成する繊維間に弾性材料が介在され、
表面には粒状の骨材を含むすべり抵抗層が形成されており、
該舗装シートの最下層として、厚さが3mm以上で8mm以下のゴムアスファルトコンパウンド層が形成され、
該ゴムアスファルトコンパウンド層は、前記不織布の下面付近の繊維間に入り込み、前記弾性材料で被覆された繊維を埋め込むように形成されていることを特徴とする舗装シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005368587A JP4669944B2 (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 舗装構造及び舗装シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005368587A JP4669944B2 (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 舗装構造及び舗装シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007170027A JP2007170027A (ja) | 2007-07-05 |
JP4669944B2 true JP4669944B2 (ja) | 2011-04-13 |
Family
ID=38296934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005368587A Expired - Fee Related JP4669944B2 (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 舗装構造及び舗装シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4669944B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7405410B2 (ja) * | 2020-02-05 | 2023-12-26 | グランド産業株式会社 | 縁石マット |
CN113215914A (zh) * | 2021-05-31 | 2021-08-06 | 江西省宏顺建筑工程有限公司 | 一种建筑路面装配式快速修复方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05214707A (ja) * | 1992-02-06 | 1993-08-24 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | 簡易舗装用シート |
JPH07216808A (ja) * | 1994-02-07 | 1995-08-15 | Kinki Kensetsu Kk | 装飾地表面用シートとその製造方法、並びに装飾地表面用シートを用いた装飾舗装工法とその装飾舗装地盤構造 |
JP2001032203A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Uchida Kako Kk | アスファルトシート |
JP2001049610A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-20 | Toa Doro Kogyo Co Ltd | 衝撃吸収舗装 |
JP2005023277A (ja) * | 2003-07-03 | 2005-01-27 | Nippo Corporation:Kk | 舗装面用遮熱塗料 |
JP2005282128A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toyo Sports Shisetsu Kk | 樹脂舗装及び樹脂舗装の表面を仕上げる方法 |
-
2005
- 2005-12-21 JP JP2005368587A patent/JP4669944B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05214707A (ja) * | 1992-02-06 | 1993-08-24 | Mitsubishi Kasei Vinyl Co | 簡易舗装用シート |
JPH07216808A (ja) * | 1994-02-07 | 1995-08-15 | Kinki Kensetsu Kk | 装飾地表面用シートとその製造方法、並びに装飾地表面用シートを用いた装飾舗装工法とその装飾舗装地盤構造 |
JP2001032203A (ja) * | 1999-07-21 | 2001-02-06 | Uchida Kako Kk | アスファルトシート |
JP2001049610A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-20 | Toa Doro Kogyo Co Ltd | 衝撃吸収舗装 |
JP2005023277A (ja) * | 2003-07-03 | 2005-01-27 | Nippo Corporation:Kk | 舗装面用遮熱塗料 |
JP2005282128A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Toyo Sports Shisetsu Kk | 樹脂舗装及び樹脂舗装の表面を仕上げる方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007170027A (ja) | 2007-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100965122B1 (ko) | 투수성 자전거 도로의 포장방법 | |
KR102062555B1 (ko) | 도로 노면의 미끄럼 방지를 위한 그루빙 시공 방법 | |
KR101310271B1 (ko) | 융설 미끄럼방지제 및 이를 이용한 융설 미끄럼방지 시공방법 | |
JP4669944B2 (ja) | 舗装構造及び舗装シート | |
KR101079727B1 (ko) | 아스팔트 포장도로의 그루빙 구조체 및 그 시공방법 | |
KR102276812B1 (ko) | 도로용 면상 발열체 | |
KR100675872B1 (ko) | 개량형 탄성포장체의 구조 | |
KR100724163B1 (ko) | 폐타이어 칩을 이용한 도로 또는 교면의 포장 또는보수공법 | |
US20090196690A1 (en) | Anti-slip composition and method of forming anti-slip layer using the same | |
JPH06240615A (ja) | 弾性路面敷板と弾性路面敷板の敷設方法 | |
KR101156419B1 (ko) | 미끄럼 방지기능을 갖는 횡단보도의 보도블럭 | |
KR101370641B1 (ko) | 아스팔트 도로용 보수재 및 이를 이용하는 도로 보수방법 | |
KR20200021656A (ko) | 도로구조물용 신축 조인트 및 그 시공방법 | |
KR101145816B1 (ko) | 요철을 갖는 재귀반사형 포장재 및 그 시공방법 | |
JP2001003306A (ja) | 道路の舗装方法 | |
JPH0463927B2 (ja) | ||
JP4647995B2 (ja) | 舗装用両面粘着テープおよび舗装方法 | |
JP6396770B2 (ja) | 道路床版のジョイント部構造及びその施工方法 | |
JP2004197337A (ja) | 路盤構造 | |
JP3076225B2 (ja) | 弾性路面敷板 | |
KR102264511B1 (ko) | 미끄럼방지 및 융설 첨가제가 포함된 혼합물을 이용한 경사부 모서리 시공방법 | |
JP4559842B2 (ja) | 舗装体 | |
KR20110002118A (ko) | 아스팔트 포장도로의 그루빙 구조체 및 그 시공 방법 | |
JPH08105006A (ja) | 路面表層材 | |
KR102702694B1 (ko) | 투ㆍ배수성 아스콘 조성물을 이용한 도로포장 공법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081216 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100601 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101207 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101214 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |