JP5812555B1 - 電子部品検査装置 - Google Patents

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Abstract

電子部品を検査及び分類した後に、その検査結果を用いて再検査及び再分類することができ、オーバーキル率の低下又は品質のバラツキを抑制できる電子部品検査装置を提供する。電子部品の観測結果情報i1を解析して電子部品の良品と不良品の別を判定し、判定情報i2に基づいて電子部品を品質別の収容体に分類する。このとき、電子部品の分類先である収容体内での位置を示す識別情報i3を生成し、観測結果情報i1と当該電子部品の位置を示す識別情報i3を関連付けておく。観測結果情報i1に基づき電子部品の品質を再判定し、その観測結果情報i1に関連付けられた識別情報i3に再判定の結果を更に関連付ける。そして、再判定の結果に基づき、識別情報i3が示す位置の電子部品を品質別の収容体に再分類する。

Description

本発明は、電子部品を検査して品質に応じて分類する電子部品検査装置に関する。
電子部品検査装置は、電子部品を検査して、その検査結果に応じて良品と不良品とを区別し、電子部品の良品用の収容体と不良品用の収容体に分類する。電子部品の検査は、例えば、電子部品の傷、汚れ及び破損の有無をチェックする外観検査、電子部品の電気特性をチェックする電気特性検査、又はこれらの混合等である。
検査の基準が厳しいと、良品であった電子部品を不良品の収容体に分類してしまうオーバーキル率が高まり、生産効率が低下する。検査の基準が緩いと、不良品であった電子部品を良品として出荷してしまい、品質にバラツキが生じ、検査の信頼性が低下してしまう。一部品当たりの単価の高いICやLSI等の集積回路の電子部品においては、オーバーキル率が高かったり、品質にバラツキが生じたりすることは特に問題である。
そこで、良品群に不良品が含まれていないか、又は不良品群に良品が含まれていないか、それらを検査項目、検査手法又は検査精度を代えて再検査することのできる電子部品検査装置が望まれる。しかしながら、電子部品の観察段階と観察結果の解析及び判定段階とからなる検査のうち、観察段階のやり直しは、電子部品一個当たりの生産に要する時間が長くなり、生産効率が低下してしまう。
そのため、電子部品をウェハリングから剥がす前にウェハリングをスキャンし、コンピュータ解析により外観検査してから、電子部品をウェハリングから剥がす前にスキャン結果を更に目視で確認し、目視により再検査する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、最初のスキャンによる検査結果データと、検査結果データの主体である電子部品のウェハリング上の位置データを関連づけ、欠陥のあった電子部品の位置データに基づき、検査結果データをスクリーンに表示するものである。
特開2005−134282号公報
しかしながら、ウェハから電子部品を個々に剥がし取ってから電子部品を検査したい場合がある。例えば、ウェハに電子部品を貼着したままの場合、電子部品の露出面しか外観検査をすることができない。また、ウェハに電子部品を貼着したままの場合、電子部品の電気特性の検査をすることができない場合がある。
このような場合、電子部品は、一度ウェハリングからピックアップされて、電子部品を検査するユニットに運ばれ、検査結果に応じて分類され、その分類後に改めて再検査と再分類が行われることになる。この手法の場合、いくら供給元であるウェハリング上の電子部品と検査結果とを紐付けし、検査結果を基に品質の再判定を行ったとしても、そもそも、分類先のどの位置に収容されている電子部品の検査結果を再判定しているのか特定できないため、再検査の結果を基に再分類することが不可能であった。
そのため、電子部品を検査及び分類した後に、再検査及び再分類する電子部品検査装置においては、検査により得られた検査結果をいくら保存しようとも、再検査及び再分類ができず、高オーバーキル率又は品質のバラツキの問題を解決することができなかった。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、電子部品を検査及び分類した後に、その検査結果を用いて再検査及び再分類することができ、オーバーキル率の低下又は品質のバラツキを抑制できる電子部品検査装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電子部品検査装置は、一方が再検査対象の電子部品を収容する再検査対象収容体となる良品用収容体と不良品用収容体を保持し、電子部品を検査して検査結果に応じて前記良品用収容体と前記不良品用収容体に電子部品を分類する電子部品検査装置であって、電子部品を観測する観測手段と、前記観測手段の観測結果を解析して電子部品の良品と不良品の別を判定する検査手段と、前記検査手段の判定結果に基づき、電子部品を良品用収容体と不良品用収容体の何れかに分類する第1の分類手段と、前記再検査対象収容体に収容された電子部品の当該収容体内での位置を示す識別情報を生成する識別情報生成手段と、電子部品の前記観測結果と当該電子部品の位置を示す前記識別情報を関連付けて記憶する記憶手段と、前記観測結果から前記再検査対象収容体に収容された電子部品の良品と不良品の別を異なる観点、手法又は精度で再判定するための再検査手段と、前記観測結果に関連付けられた前記識別情報に前記再検査手段による再判定の結果を更に関連付ける再判定情報生成手段と、前記再検査手段の再判定結果に基づき、当該再判定結果に関連付けられた前記識別情報が示す位置の電子部品を良品用収容体又は不良品用収容体の何れかに再分類する第2の分類手段と、を備え、前記再検査対象収容体は、電子部品を収容する収容領域を複数有し、前記第1の分類手段は、連続する収容領域に一定数の電子部品を連続して充填し、電子部品を充填した連続領域の隣の一領域を空の収容領域のままとすること、を特徴とする。
前記再検査対象収容体には、連続する電子部品の列が空の収容領域で区画されて複数形成され、前記識別情報は、電子部品の属する列と列内の並び順番で示されるようにしてもよい。
前記第2の分類手段は、電子部品を保持して前記良品用収容体又は前記不良品用収容体から離脱させる保持手段と、前記保持手段が電子部品を離脱させる位置に電子部品の収容領域を順次位置させるように、前記再検査対象収容体を移動させる再供給手段と、所定位置に移動する前記収容領域を順次撮像し、前記一定数の移動ごとに前記空の収容領域の存在を確認する送りミス検出手段と、を備え、前記送りミス検出手段が前記一定数毎に前記空の収容領域の存在を確認できなければ、前記再分類を中止するようにしてもよい。
ウェハリングに貼着された電子部品を前記第1の分類手段に供給する供給部を備え、前記識別情報生成部は、前記識別情報に電子部品の前記ウェハリング上の行列位置を示すダイシングライン情報を更に関連づけし、前記再検査手段は、前記ダイシングライン情報に基づき、良品又は不良品と再判定した電子部品と前記ウェハリング上で同一の行又は列に並ぶ他の電子部品を同一の品質と再判定するようにしてもよい。
前記再検査手段は、前記観測結果を表示する表示部と、前記表示部に表示された前記観測結果の目視による良品又は不良品の再判定操作を受け付ける操作部と、を備えるようにしてもよい。
ウェハリングに貼着された電子部品を前記第1の分類手段に供給する供給部を備え、前記再検査手段は、前記観測結果を表示する表示部と、前記表示部に表示された前記観測結果の目視による良品又は不良品の再判定操作を受け付ける操作部と、を備え、前記識別情報生成部は、前記識別情報に電子部品の前記ウェハリング上の行列位置を示すダイシングライン情報を更に関連づけし、前記表示部は、前記ダイシングライン情報に基づき、表示中の電子部品と前記ウェハリング上で同一の行又は列に並ぶ他の電子部品の観測結果情報を連続して表示するようにしてもよい。
前記第1の分類手段と前記第2の分類手段は、共通の機器により構成されるようにしてもよい。
本発明によれば、電子部品の観測結果と其の電子部品の収容体上の位置とが関連づけられるので、観測結果に基づき再判定し、その再判定結果を基に電子部品を再分類することができ、オーバーキル率の低下又は品質のバラツキを抑制できる。
第1の実施形態に係る電子部品検査装置の概略構成を示す構成図である。 第1の実施形態に係る分類装置の構成を示す構成図である。 第1の実施形態に係る分類装置の制御部の構成を示す構成図である。 第1の実施形態に係り観測結果記憶部に記憶されるデータを示す模式図である。 第1の実施形態に係る再検査装置の構成を示す構成図である。 第1の実施形態に係り再検査装置が表示する表示画面を示す模式図である。 電子部品検査装置の分類モードの制御動作を示すフローチャートである。 電子部品検査装置の再検査の動作を示すフローチャートである。 電子部品検査装置の再分類モードの制御動作における電子部品の再供給を示すフローチャートである。 電子部品検査装置の再分類モードの制御動作における電子部品の再分類を示すフローチャートである。 電子部品の収容位置と観測結果情報が関連づけられる状態を示す模式図である。 第2の実施形態に係る電子部品検査装置の制御部の構成を示すブロック図である。 ウェハ上の電子部品の並びを示す模式図である。 第2の実施形態に係り観測結果記憶部に記憶されるデータを示す模式図である。 第2の実施形態に係り再検査装置が表示する表示画面を示す模式図である。
(第1の実施形態)
(構成)
(電子部品検査装置)
以下、本発明に係る電子部品検査装置の第1の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る電子部品検査装置の概略構成を示す構成図である。電子部品検査装置1は、電子部品の検査及び再検査の結果に応じて電子部品を良品と不良品に分類及び再分類する。再検査の際には、電子部品の検査時に取得した観測結果を異なる観点、手法、又は精度で解析し、再検査結果を導く。異なる観点又は手法とは、例えば再検査者による観測結果の目視である。
ここで、電子部品は電気製品に使用される部品である。電子部品としては、半導体素子、及び半導体素子以外の抵抗やコンデンサ等を挙げることができる。半導体素子としては、トランジスタ、ダイオード、LED、及びサイリスタ等のディスクリート半導体、ICやLSI等の集積回路等を挙げることができる。良品とは、検査又は再検査によって一定の品質基準に達した電子部品であり、不良品とは、検査及び再検査によって一定の品質基準に未達の電子部品である。良品又は不良品の何れかに分類された電子部品が再検査及び再分類される。分類及び再分類では、電子部品を品質別に梱包する。
この電子部品検査装置1は、検査分類装置3と再検査装置2を備える。検査分類装置3と再検査装置2は、所謂コンピュータを有し、LAN等のネットワークによりデータ通信可能に接続されている。または、検査分類装置3が備えるコンピュータを再検査装置2として機能させることもできる。検査分類装置3は、電子部品を検査し、検査結果に応じて電子部品を良品と不良品に分類する。再検査装置2は、検査分類装置3で良品又は不良品の何れかに分類された電子部品の観測結果を用いた再検査を支援する。更に、検査分類装置3は、再検査装置2で再検査された電子部品を再検査結果に応じて良品と不良品に再分類する。再検査される電子部品は品質基準に依る。品質基準を厳しく設定した場合、不良品に分類した電子部品を再検査し、品質基準を緩く設定した場合、良品に分類した電子部品を再検査する。
(分類装置)
図2は、検査分類装置3の詳細構成を示す構成図である。検査分類装置3は、架台3aの上面に電子部品の搬送経路3bを配設し、搬送経路3bに沿って検査予定及び再検査済みの電子部品を複数同時に整列搬送する。検査予定の電子部品と再検査済みの電子部品は、別工程で搬送する。
この検査分類装置3は、検査予定の電子部品を搬送経路3bに供給する供給ユニット33と再検査済みの電子部品を搬送経路3bに再供給する再供給ユニット38を備えている。供給ユニット33と再供給ユニット38よりも搬送方向下流側には、良品収容ユニット36と不良品収容ユニット37を配列し、検査結果及び再検査結果に応じて良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37が電子部品を収容する。
供給ユニット33と良品収容ユニット36及び不良品収容ユニット37との間の搬送経路3b上には、電子部品の各種観測ユニット35a〜35eが配列される。各種観測ユニット35a〜35eは、供給ユニット33から供給された検査予定の電子部品を搬送経路3b上で観測し、観測結果を得る。再供給ユニット38から供給された電子部品は、再検査装置2で再検査され、検査分類装置3での検査を要せず、これら観測ユニット35a〜35eを通過する。
この検査分類装置3の搬送経路3bは環状であり、経路始端と終端とが接続されている。そのため、電子部品が搬送経路3b上から離脱せずに供給ユニット33に再度進入することを防ぐべく、供給ユニット33の直前には強制排出ビン39が配置されている。
架台3aの内部には、これら搬送経路3b、供給ユニット33、観測ユニット35a〜35e、良品収容ユニット36、不良品収容ユニット37、及び再供給ユニット38を制御するコンピュータやコントローラで構成される制御部4を備えている。制御部4は、電子部品の観測結果を評価し、電子部品の評価に応じた分類を制御するとともに、再検査装置2とデータ通信可能に接続され、観測結果を再検査装置2に出力する。また、制御部4は、再検査装置2から再検査結果を受信し、再検査結果に応じた電子部品の再分類を制御する。架台3aの内部には、制御部4の他、検査分類装置3を駆動するための電源、ケーブル類、コンプレッサや空気管が収容されている。
各部について詳述する。搬送経路3bは、架台3aの上面に設置された搬送テーブル31により形成される。搬送テーブル31は、一点を中心にして放射状に拡がる円盤又は星形等の形状を有し、周方向に間欠的に所定角度ずつ、架台3aの上面と平行に回転する。搬送テーブル31の動力源はダイレクトドライブモータ32である。搬送テーブル31は、ダイレクトドライブモータ32を介して架台3aの上面より高い位置に拡がる。
搬送テーブル31の外周には、吸着ノズル31aが取り付けられている。吸着ノズル31aは、その軸線方向に沿って昇降可能となっている。この吸着ノズル31aは、搬送テーブル31の外周に沿って円周等配位置で、且つ搬送テーブル31の中心から同一距離に複数取り付けられる。搬送テーブル31が星形の場合、その搬送テーブル31は、アームを放射状に配してなり、アームの先端に吸着ノズル31aが取り付けられる。
吸着ノズル31aは電子部品の保持手段である。吸着ノズル31aは内部が中空で一端が開口し、開口端を架台3aの上面に向けて搬送テーブル31からぶら下がる。吸着ノズル31aの内部は真空ポンプやエジェクタ等の負圧発生装置の空気圧回路と連通している。吸着ノズル31aは、供給ユニット33、観測ユニット35a〜35e、良品収容ユニット36、不良品収容ユニット37、及び再供給ユニット38に向けて順番に下降して、これらユニットに対して真空破壊や大気解放によって電子部品を離脱させて電子部品を渡し、又はこれらユニットの電子部品を開口端で吸着して電子部品をピックアップし、各ユニットから電子部品を搬送経路3bに戻す。
この搬送テーブル31と吸着ノズル31aにより電子部品の分類手段が構成され、吸着ノズル31aの開口端の回転軌跡が電子部品の搬送経路3bとなる。すなわち、ダイレクトドライブモータ32は、1ピッチずつ間欠回転するように制御部4により制御される。そのピッチは、吸着ノズル31aの配置間隔に等しい。これにより、吸着ノズル31aは、搬送テーブル31の間欠回転に伴って共通の移動軌跡を辿り、共通の停止位置で停止し、吸着ノズル31aの軸線方向に昇降する。この停止位置に供給ユニット33、観測ユニット35a〜35e、良品収容ユニット36、不良品収容ユニット37、及び再供給ユニット38を設けることで、吸着ノズル31aは、これらユニットを搬送経路3bに沿って順次経て、電子部品に対する検査、分類及び再分類の処理が可能となる。
供給ユニット33は、電子部品が個片にダイシングされてウェハリングWRに保持されている場合、リングホルダ33a及びピックアップ装置33bを備えている。リングホルダ33aは、ウェハリングWRを保持し、ピックアップ装置33bは、ウェハリングWRから電子部品を1つずつピックアップして搬送経路3bに供給する。
このリングホルダ33aは、電子部品の貼着面を搬送テーブル31の外縁に向けてウェハリングWRを縦置きする。すなわち、吸着ノズル31aの移動面に対してウェハリングWRを直交させている。ピックアップ装置33bは、一点から一平面上を放射状に延びるアームを有し、その放射面は、吸着ノズル31aの移動面とウェハリングWRが拡がる平面に直交する。各アーム先端には吸着ノズル31aが備えられる。吸着ノズル31aは、軸をアームに沿わせて延設され、電子部品を吸着する開口端を放射方向外方に向ける。このピックアップ装置33bは、搬送テーブル31の下方に潜り込み、ピックアップ装置33bの頂点と搬送経路3bとが重なる位置に設置され、真横でウェハリングWRと向かい合う。
ピックアップ装置33bは、吸着ノズル31aを放射中心で間欠回転させる。リングホルダ33aは、突き上げピン(不図示)で電子部品を裏側から突き上げ、ウェハリングWRと向き合う吸着ノズル31aにウェハリングWR上の電子部品を渡す。電子部品を受け取ったピックアップ装置33bの吸着ノズル31aは、搬送テーブル31の吸着ノズル31aとピックアップ装置33bの頂点で向き合い、この搬送テーブル31の吸着ノズル31aに電子部品を渡す。これにより、供給ユニット33は、電子部品を搬送経路3bに供給する。
観測ユニット35c〜35eは、電子部品の外観検査の資料となる観測結果を取得する。外観検査は、電子部品に対する傷、汚れ又は破損の有無のチェックであり、画像解析による検査である。観測結果は、電子部品の外観画像データである。観測ユニット35c〜35eは、各々がCCDやCMOS等の撮像素子とレンズを有するカメラであり、撮像光学系が個々に定められた電子部品の面を向き、その面を撮像する。
例えば、観測ユニット35cは、電子部品の底面を撮像し、観測ユニット35dは、電子部品の隣り合う2側面を撮像し、観測ユニット35eは、他の隣り合う2側面を撮像する。電子部品の底面は、吸着ノズル31aによる保持面とは反対の面である。観測ユニット35c〜35eは、それぞれ制御部4とデータ通信可能に信号線で接続されており、外観画像データを制御部4へ送信する。
観測ユニット35aと観測ユニット35bは、観測ユニット35c〜35eによる観測結果取得の前処理ユニットであり、電子部品を規定の適正姿勢に補正する。この観測ユニット35aは、CCDやCMOS等の撮像素子とレンズを有するカメラであり、撮像光学系が電子部品の底面を向き、その面を撮像する。撮像データは、制御部4へ送信される。制御部4では、撮像データを解析して電子部品の姿勢ズレを測定する。姿勢ズレは、電子部品の向きのズレ及び中心の位置ズレである。
観測ユニット35bは、電子部品を載置するステージを有し、ステージを載置面に沿って2次元のそれぞれの方向に移動させ、またステージを載置面と直交する回転軸で回転させる。2次元の各方向の移動量及び回転量は、制御部4が測定した姿勢ズレを解消する量であり、制御部4から送信される姿勢ズレを解消する補正データに従う。
尚、この電子部品検査装置1は、外観検査に限らず、各種の検査を実行可能としてもよい。例えば、観測ユニット35a〜35eに電気特性検査等のユニットを混在させてもよいし、電気特性検査のユニットのみで構成されていてもよい。電気特性検査は、電子部品に電圧印加又は電流注入を行い、電子部品の電圧、電流、抵抗、又は周波数、ロジック信号に対する出力信号等を検査する。
良品収容ユニット36及び不良品収容ユニット37は、空領域に電子部品を収容する収容体Tをそれぞれ保持し、収容体Tを1ピッチ又は2ピッチずつ移動させて、空領域を搬送経路3bの直下に位置させる。良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37の直上に位置した吸着ノズル31aが電子部品を離脱させることにより、空領域に電子部品が梱包される。
この良品収容ユニット36及び不良品収容ユニット37は、例えばテーピングユニットである。収容体Tはキャリアテープである。キャリアテープは、帯の長さに沿ってポケットを有し、このポケットに電子部品が梱包される。テーピングユニットは、キャリアテープを帯の長さに沿って1ピッチ又は2ピッチずつ移動させて、空領域である空のポケットを搬送経路3bの直下に移動させる。また、テーピングユニットは、電子部品が梱包されたキャリアテープのポケットを封止するようにシールを圧着していく。
良品収容ユニット36と不良品収容ユニット37は1ピッチ移動を原則とするが、再検査対象が良品の電子部品である場合、良品収容ユニット36は、収容体Tを1ピッチずつ一定回数だけ移動させる毎に、収容体Tの2ピッチ移動を1回挟む。再検査対象が不良品の電子部品である場合、不良品収容ユニット37は、収容体Tを1ピッチずつ一定回数だけ移動させる毎に、収容体Tの2ピッチ移動を1回挟む。梱包する電子部品を一定数毎に明示的に区分し、多数の電子部品の個々を列数と並び順番で特定容易とするためである。
これら良品収容ユニット36と不良品収容ユニット37は、テーピングユニットに限らず、他の各種の収容体を移動させるユニットであってもよい。他の収容体としては、ウェハリングWRやトレイ等を挙げることができる。また、良品収容ユニット36と不良品収容ユニット37は、同種のユニットに限らず、一方がテーピングユニットで他方がリングホルダ33a等のように異種のユニットであってもよい。
再供給ユニット38は、再検査を経て再分類の対象となった電子部品を梱包する収容体Tを保持し、その電子部品を搬送経路3b上に再供給する。不良品収容ユニット37が不良品と判定された電子部品を収容する場合、作業員が不良品収容ユニット37から収容体Tを取り出し、再供給ユニット38にセットする。また、再供給ユニット38は、収容体Tの一点に撮像光学系を向けたカメラを有し、画像内において空領域の存在を確認する。電子部品が梱包されていない空領域が現れる一定数ごとのタイミングで空領域が存在せず、又は其れ以外のタイミングで空領域が存在した場合は、エラーを報知して検査分類装置3の駆動を停止させる。
この再供給ユニット38は、検査予定の電子部品を収容している収容体と、再検査を経て再分類の対象となった電子部品を梱包する収容体Tとが同種である場合、供給装置33と再供給装置38の何れか一方が他方を兼ねるようにしてもよい。例えば、検査予定の電子部品の収容体がウェハリングWRであり、再供給ユニット38が保持する収容体TもウェハリングWRである場合、検査予定の電子部品の分類と再検査済みの電子部品の再分類が別工程であるため、供給装置33が再供給装置38を兼ねることもできる。
再検査対象の電子部品を梱包する収容体Tがキャリアテープの場合、再供給ユニット38はディテーパーである。ディテーパーは、キャリアテープからシールを剥がしつつ、キャリアテープを走行させることで、再分類する電子部品を搬送経路3bの直下に順次移動させる。再分類する電子部品を搬送経路3bの直下に移動させると、搬送テーブル3bの吸着ノズル31aが直下の電子部品を吸着し、搬送経路3bに沿って周回する。
(制御部)
制御部4は、図3に示すように、検査分類装置3の各部を制御して、検査予定の電子部品を検査及び分類させる分類モード制御部41と、検査分類装置3の各部を制御して、再検査済みの電子部品を再分類させる再分類モード制御部49を備える。
分類モード制御部41は、供給ユニット33の稼動、ダイレクトドライブモータ32の間欠回転と1ピッチ毎の回転量、吸着ノズル31aの昇降と吸着及び離脱、観測ユニット35a〜35eの駆動タイミング、電子部品の姿勢ズレと補正量を導くための観測ユニット35aの撮像データ解析、補正量データを送信することによる観測ユニット35bの制御、良品収容ユニット36と不良品収容ユニット37の収容体Tの移動タイミング、良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37の1ピッチ移動又は2ピッチ移動の指令、吸着ノズル31aの良品収容ユニット36直上での電子部品離脱又は不良品収容ユニット37直上での電子部品離脱の選択及び指令を制御する。
再分類モード制御部49は、再供給ユニット38の収容体Tの移動量、ダイレクトドライブモータ32の間欠回転と1ピッチ毎の回転量、吸着ノズル31aの昇降と吸着及び離脱、再分類する電子部品を収容する良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37の収容体Tの移動タイミング、再分類する電子部品を収容する良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37の収容体Tの移動量を制御する。この再分類モード制御部49は、再検査装置2によって生成された再判定情報を制御部4の再判定情報受信部48で受信し、その再判定情報に従って検査分類装置3を制御する。
すなわち、分類モード制御部41と再分類制御部49は、再検査予定の電子部品を収容する良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37の1ピッチ移動又は2ピッチ移動を管理及び制御する収容ユニット制御部42を一構成要素とする。
また、この制御部4は、電子部品の観測結果を評価し、電子部品を検査結果に応じて電子部品の収容先を良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37に決定し、決定に従って検査分類装置3を制御する。この制御部4は、観測結果受信部43と検査部44と識別情報生成部45と観測結果記憶部46と送信部47を備える。
観測結果受信部43は、主にLANアダプタやRS232/485等のシリアルポートインターフェースを含み構成され、観測ユニット35c〜35eから観測結果のデータである観測結果情報i1を受信する。
検査部44は、主にCPUを含み構成され、観測結果情報i1を解析して、電子部品の品質を判定し、判定の結果を示す判定情報i2を生成する。判定情報i2は電子部品の良品又は不良品の別を示す。判定情報i2は分類モード制御部41へ出力される。分類モード制御部41は、判定情報i2に従って、電子部品を保持する吸着ノズル31aの昇降及び電子部品離脱タイミングと、良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37の収容体Tの移動を制御し、電子部品を良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37に収容させる。
識別情報生成部45は、主にCPUを含み構成され、図4に示すように、観測結果情報i1と判定情報i2に対して識別情報i3を関連付ける。識別情報i3は、観測結果情報i1と判定情報i2の主体である電子部品を識別する情報である。
この識別情報i3は、図4に示すように、電子部品の分類後の収容先である収容体T内での位置を示す。一定数ごとに2ピッチ移動させられる収容体Tには、一定数ごとに空領域が存在する。空領域で挟まれる一定数の電子部品群は、一単位のロットとして認識し得る。識別情報i3は、このロットナンバーである電子部品群の列数と、列の中での並び順番で構成される。
ここで、収容ユニット制御部42は、再検査予定の電子部品を収容する良品収容ユニット36又は不良品収容ユニット37の1ピッチ移動又は2ピッチ移動を管理及び制御している。識別情報生成部45は、収容ユニット制御部42による電子部品の収容位置の管理及び制御に従って、電子部品の収容体T内での位置を特定し、識別情報i3を生成及び関連付ける。
観測結果記憶部46は、主にメモリを含み構成され、互いに関連付けられた観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3を記憶する。観測結果送信部47は、主にLANアダプタやRS232/485等のシリアルポートインターフェースを含み構成され、再検査予定の電子部品の観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3を再検査装置2に送信する。
(再検査装置)
次に、再検査装置2の詳細構成について説明する。図5は、再検査装置2の詳細を示す構成図である。図5に示すように、再検査装置2は、受信部23と、観測結果記憶部25と、表示部21と、操作部22と、再判定情報生成部26と、送信部24を備え、検査分類装置3から受信した観測結果情報i1を再検査する。本実施形態の再検査装置2では、観測結果情報i1を表示し、再検査者に観測結果情報i1を目視させ、目視による再検査を支援する。
受信部23は、主にLANアダプタやRS232/485等のシリアルポートインターフェースを含み構成され、検査分類装置3から再検査の対象となっている電子部品の観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3を受信する。観測結果記憶部25は、主にRAMを含み構成され、受信した観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3を記憶する。
表示部21は、主に液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の表示スクリーンを備えるディスプレイとCPUを含み構成され、観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3をGUI画面に再検査者の操作に応答して順次表示する。操作部22は、主にマウスやタッチパネル等の入力インターフェースであり、表示部21に表示されたGUI画面を操作する。
再判定情報生成部26は、主にCPUを含み構成され、操作部22が受け付けた操作に応じて観測結果情報i1に関連付けられた判定情報i2を更新する。具体的には、判定情報i2が示す電子部品の良品又は不良品の別を変更する。
送信部24は、主にLANアダプタやRS232/485等のシリアルポートインターフェースを含み構成され、検査分類装置3へ観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3を返す。検査分類装置3へ返される一部の判定情報i2は再判定情報生成部26により変更されている。この送信部24から返される観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3が検査分類装置3の再判定情報受信部48に記憶される。
図6は、表示部21のGUI画面を示す模式図である。図6に示すように、画面内には、観測結果情報i1、判定情報i2及び識別情報i3が配置される。観測結果情報i1が外観検査による画像データの場合は、画面内に電子部品の外観を写した画像を表示する。また、画面内には、判定情報i2を不良品に変更するNGボタン22a、判定情報i2を良品に変更するGOODボタン22b、画面内の観測結果情報i1、判定情報i2及び識別情報i3を次の電子部品に変更する送りボタン22cが表示される。更に、画面内には、操作部22の操作によって画面内を移動するカーソル22dが表示される。
再検査者は、画面内の観測結果情報i1を目視し、表示中の判定情報i2と異なる判定を下す場合には、NGボタン22a又はGOODボタン22bをカーソル22dを用いて押下する。この押下を契機として、再判定情報生成部26は、判定情報i2を押下ボタンに応じた内容に更新する。また、カーソル22dを用いて送りボタン22cが押下されると、表示部21は、表示中の識別情報i3の次の電子部品に対応する判定情報i2及び識別情報i3を表示する。
(動作)
(分類モード動作)
以上のような電子部品検査装置1の分類モードにおける制御動作について説明する。図7は、電子部品検査装置1の分類モードの制御動作を示すフローチャートである。尚、本制御動作では、電子部品の品質基準を厳しく設定しておき、不良品収容ユニット37の保持する収容体Tを再検査対象の電子部品が収容される再検査対象収容体として、この収容体Tに良品と不良品の電子部品が混在し得る状態を例に説明している。
まず、供給ユニット33では、リングホルダ33aが保持するウェハリングWRからピックアップ装置33bが電子部品を順次ピックアップする。ピックアップ装置33bは間欠回転し、電子部品をピックアップした吸着ノズル31aを頂点に順次位置させ、向かい合わせになった搬送テーブル3b側の吸着ノズル31aに電子部品を順次渡す。
搬送テーブル3bの吸着ノズル31aに保持された各電子部品は、搬送テーブル3bの間欠回転により、観測ユニット35a及び35bで姿勢を順次補正され、各観測ユニット35c〜35eに順次受け渡されて、観測ユニット35c〜35eにより各電子部品の観測結果情報i1が順次生成される。
ここまでの検査分類装置3の駆動中、ステップS01において、収容ユニット制御部42は、再検査予定の電子部品が収納される列Nと並び順番Mとを1に予め初期化しておく。
次に、ステップS02において、観測結果受信部43は、観測ユニット35c〜35eから最初に搬送された電子部品の観測結果情報i1を受信する。外観検査のための観測ユニット35c〜35eの場合、観測結果情報i1は、電子部品の外観画像データである。電気特性検査のための観測ユニット35c〜35eの場合、観測結果情報i1は、電子部品の電圧値、電流値、抵抗値、周波数、又はロジック信号に対する出力信号等である。
観測結果情報i1を受信すると、ステップS03において、検査部44は、この観測結果情報i1を解析して電子部品の良品と不良品の別を判定する。観測結果情報i1が画像データの場合、検査部44は、画像データに対して2値化や強調処理を行い、電子部品の外形を示す線像で囲まれる領域内に傷、汚れ又は破損を示す線像が存在するかスキャンする。傷、汚れ又は破損を示す線像を構成するピクセルが一定数以上であれば、検査部44は電子部品を不良と判定し、一定数未満であれば、検査部44は電子部品を良品と判定する。
ステップS04において、電子部品が良品であると判定されると(ステップS04,Yes)、この電子部品は、吸着ノズル31aにより良品収容ユニット36まで運ばれ、ステップS05において、良品収容ユニット36が保持する収容体Tに収容される。
電子部品が良品と判定されず(ステップS04,No)、電子部品が不良品と判定されると、ステップS06において、収容ユニット制御部42は、並び順番Mが最大値であるか判定する。収容ユニット制御部42は、並び順番Mの最大値を予め記憶している。この並び順番Mの最大値は、再検査予定の電子部品の各ロットに含まれる個数に相当する。
並び順番Mが最大値でなければ(ステップS06,No)、ステップS07において、不良品収容ユニット37は、収容ユニット制御部42の制御により、保持している収容体Tを1ピッチ移動させる。すなわち、電子部品が収容されない空領域を作出しない。そして、収容ユニット制御部42は、ステップS08において、並び順番Mを1インクリメントする。
一方、並び順番Mが最大値であれば(ステップS06,Yes)、ステップS09において、不良品収容ユニット37は、収容ユニット制御部42の制御により、保持している収容体Tを2ピッチ移動させる。すなわち、電子部品が収容されない空領域を作出する。そして、収容ユニット制御部42は、ステップS10において、列Nを1インクリメントし、並び順番Mを1に初期化する。
そして、ステップS11において、分類モード制御部41は、不良品と判定された電子部品を不良品収容ユニット37の直上に位置させ、吸着ノズル31aに電子部品を離脱させることで、電子部品を空領域に収容させる。
また、ステップS12において、識別情報生成部45は、収容した電子部品の収容位置を示す識別情報i3を生成する。すなわち、識別情報生成部45は、収容ユニット制御部42がステップS08及びS10でカウントした列N及び並び順番Mの数値情報を取得し、その列N及び並び順番Mの数値情報を識別情報i3とする。そして、ステップS13において、観測結果記憶部46は、不良品収容ユニット37に収容した電子部品の観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3とを関連付けて記憶する。
この検査及び分類が全電子部品について終了していなければ(ステップS14,No)、ステップS02に戻り、各電子部品について観測結果情報i1を取得し、良品と不良品の別を判定し、不良品の場合には収容位置を決定しながら、不良品と判定された電子部品の資料情報i1と判定情報i2と識別情報i3とを関連付けていく。
(再検査動作)
図8は、電子部品検査装置1の再検査の動作を示すフローチャートである。再検査は、分類モードの終了後の次工程で行われる。再検査装置2は、ステップS21において、観測結果受信部43は、検査分類装置3から互いに関連付けられた観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3を受信する。これら情報の送受信タイミングに特に限定はないが、例えば、検査分類装置3が収容体Tに収まりきる全電子部品の検査及び分類を終えた後、検査分類装置3が再検査装置2へ送信するようにしてもよい。また、検査分類装置3を再検査者が操作して、その操作に応答して検査分類装置3へ情報の送信を要求し、その要求に応答して検査分類装置3から再検査装置2へ送信するようにしてもよい。
観測結果情報i1等を受信すると、ステップS22において、表示部21は、互いに関連付けられた観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3をGUI画面に表示する。このGUI画面には、判定情報i2を不良品に変更するNGボタン22a、判定情報i2を良品に変更するGOODボタン22b、画面内の観測結果情報i1、判定情報i2及び識別情報i3を次の電子部品に変更する送りボタン22cも表示する。
再検査者が観測結果情報i1を目視して電子部品を再検査し、ステップS23において良品と判定するGOODボタン22bを押下し(ステップS23,Yes)、又はステップS24において不良品と判定するNGボタン22aを押下すると(ステップS24,Yes)、ステップS25において、再判定情報生成部26は、そのボタン押下に応答し、表示中の電子部品の判定情報i2をボタン押下に対応した良品又は不良品の情報に更新する。
そして、再検査対象の全ての電子部品につき、目視による再検査が終了すると、送信部24は、観測結果情報i1と判定情報i2と識別情報i3を検査分類装置3へ送信する。この判定情報i2には再検査の結果が反映されている。送信タイミングは、再検査の終了を示す操作を再検査者が入力したことを契機とし、又は検査分類装置3の再分類の稼動が開始される際に検査分類装置3が要求したことを契機としてもよい。
(再分類モード動作)
図9は、電子部品検査装置1の再分類モードの制御動作における電子部品の再供給を示すフローチャートである。尚、本制御動作では、電子部品の品質基準を厳しめに設定しておき、不良品収容ユニット37の保持する収容体Tを再検査対象収容体として、この収容体Tに良品と不良品の電子部品が混在し得る状態を例に説明している。また、再供給ユニット38が備えるカメラは、吸着ノズル31aが電子部品をピックアップする位置の1つ手前のポジションを撮像するように配置されているものとする。
この再分類モードは、分類モードの動作と再検査を経て次工程で行われる。まず、作業者は、ステップS31において、不良品収容ユニット37から不良品と判定された電子部品が梱包された収容体Tを取り出し、再供給ユニット38にセットする。また、再分類モード制御部49は、ステップS32において、再分類予定の電子部品の列Nと並び順番Mとを1に予め初期化しておく。
そして、再供給ユニット38は、ディテーパーの場合、収容体Tから封止シールを剥がしながら、N列M番目の電子部品を吸着ノズル31aの直下に移動させる。再分類モード制御部49は、ステップS33において、吸着ノズル31aを制御してN列M番目の電子部品をピックアップさせ、搬送経路3bに沿って搬送させる。
再分類モード制御部49は、ステップS34において、再供給ユニット38が有するカメラの画像を確認し、空領域が存在しているか判定する。空領域の存在は、例えばカメラの画像を2値化及び強調処理し、空領域の内部に電子部品の外形線が存在するか解析すればよい。
カメラの画像に空領域が存在しておらず(ステップS34,No)、Mが最大値でなければ(ステップS35,No)、再分類モード制御部49は、ステップS36において、収容体Tを1ピッチ移動させるとともに、ステップS37において、Mを1インクリメントし、電子部品のピックアップが終了するまで(ステップS41,Yes)、N列M番目の電子部品のピックアップ及び搬送を繰り返す。Mが最大値でなければ、その隣の空領域検出位置には、空領域が存在しないのが正常だからである。
カメラの画像に空領域が存在し(ステップS34,Yes)、Mが最大値である場合には(ステップS38,Yes)、再分類モード制御部49は、ステップS39において、収容体Tを2ピッチ移動させるとともに、ステップS40において、Nを1インクリメントするとともにMを1に初期化し、電子部品のピックアップが終了するまで(ステップS41,Yes)、N列M番目の電子部品のピックアップ及び搬送を繰り返す。Mが最大値である場合、その隣の空領域検出位置には、空領域が存在するのが正常だからであり、空領域を通過して次のロットの電子部品をピックアップするために2ピッチ移動させているものである。
一方、カメラの画像に空領域が存在していないが(ステップS34,No)、Mが最大値である場合(ステップS35,Yes)、又はカメラの画像に空領域が存在しているが(ステップS34,Yes)、Mが最大値でない場合(ステップS38,No)、再分類モード制御部49は、ステップS42において、収容体Tの移動に機械的なエラーがあったことを報知して、検査分類装置3の駆動を停止させる。
すなわち、電子部品は、M個ずつの一群となって連続的に梱包されており、その一群は空領域に挟まれているはずである。Mが最大となったときには、カメラには空領域が映っているはずであり、空領域の不存在は、収容体Tの移動に機械的なミスがあったものと推定できる。また、Mが最大でないときには一群の電子部品が続いており空領域が映っていないはずであり、空領域の存在は、収容体Tの移動に機械的なミスがあったものと推定できる。
報知は、検査分類装置3に警報機やパトランプを備え、これら機器を作動させてもよいし、検査分類装置3が備えるディスプレイに表示してもよいし、検査分類装置3とネットワークを介して接続される監視用のコンピュータのディスプレイに表示するようにしてもよい。
次に、電子部品検査装置1の再分類モードの制御動作における電子部品の再分類を説明する。図10は、電子部品検査装置1の再分類モードの制御動作における電子部品の再分類を示すフローチャートである。本制御動作では、電子部品の品質基準を厳しめに設定しておき、不良品収容ユニット37に良品と不良品の電子部品が混在し得る状態を例に説明している。
最初の検査で不良品と判定された電子部品の収容体Tが再供給ユニット38にセットされ、N列M番目の電子部品のピックアップ及び搬送がなされて以降、電子部品の再供給のための空領域チェック動作と並行する動作である。すなわち、ステップS51において、最初の検査で不良品と判定された電子部品の収容体Tを再供給ユニット38にセットし、ステップS52において、N列M番目の電子部品をピックアップ及び搬送させる。尚、不良品収容ユニット37には、再検査により不良品と判定された電子部品を梱包するための新しい収容体Tをセットしておく。
そして、ステップS53において、再分類モード制御部49は、N列M番目の電子部品が良品収容ユニット36に到達すると、N列M番目の電子部品を再検査により良品か判定する。具体的には、再分類モード制御部49は、再判定情報受信部48を介して受信したN列M番目の識別情報i3に関連付けられた判定情報i2を読み込み、判定情報i2が良品を示すか判定する。
判定の結果、N列M番の電子部品が再検査により良品であると(ステップS54,Yes)、ステップS55において、再分類モード制御部49は、良品収容ユニット36の収容体TにN列M番の電子部品を梱包させる。
すなわち、吸着ノズル31aを良品収容ユニット36に向けて降下させる。良品収容ユニット36は、収容体Tを移動させ、吸着ノズル31aの直下に空領域を用意しておく。降下した吸着ノズル31aは、保持していたN列M番目の電子部品を空領域に向けて離脱させる。
一方、判定の結果、N列M番の電子部品が再検査により不良品であると(ステップS54,No)、再分類モード制御部49は、良品収容ユニット36では、電子部品を離脱させず、そのまま搬送経路3bを更に搬送させる。そして、ステップS56において、再検査により不良品と判定されたN列M番目の電子部品が不良品収容ユニット37に到達すると(ステップS56,Yes)、ステップS57において、再分類モード制御部49は、不良品収容ユニット37の収容体TにN列M番の電子部品を梱包させる。
すなわち、吸着ノズル31aを不良品収容ユニット37に向けて降下させる。不良品収容ユニット37は、収容体Tを移動させ、吸着ノズル31aの直下に空領域を用意しておく。降下した吸着ノズル31aは、保持していたN列M番目の電子部品を空領域に向けて離脱させる。
(作用効果)
この電子部品検査装置1は、電子部品を観測する観測ユニット35a〜35eと、観測ユニット35a〜35eの観測結果情報i1を解析して電子部品の良品と不良品の別を判定する検査部44と、検査部44の判定情報i2に基づいて電子部品を良品用と不良品用の各収容体Tの何れかに分類する第1の分類手段とを備えている。第1の分類手段は、本実施形態において、搬送テーブル31と吸着ノズル31aによりなる。
また、再検査対象収容体に収容された電子部品の当該収容体内での位置を示す識別情報i3を生成する識別情報生成部45を備え、電子部品の観測結果情報i1と当該電子部品の位置を示す識別情報i3を関連付けて観測結果記憶部46に記憶する。
更に、観測結果情報i1から再検査対象収容体に収容された電子部品の良品と不良品の別を再判定するための再検査装置2を備え、再判定情報生成部26により観測結果情報i1に関連付けられた識別情報i3に再判定の結果を更に関連付ける。再判定の結果は、判定情報i2を更新することで関連づける。
そして、第2の分類手段により、再検査装置2の再判定結果に基づき、当該再判定結果に関連付けられた識別情報i3が示す位置の電子部品を良品用又は不良品用の収容体Tの何れかに再分類するようにした。第2の分類手段は、本実施形態では第1の分類手段と共通の機器であり、検査分類装置3の搬送テーブル31と吸着ノズル3aである。
この電子部品検査装置1によれば、図11に示すように、電子部品の収容体T上の位置を示す識別情報i3を介して検査済みの電子部品Dと其の観測結果情報i1とが結びつけられる。そのため、この観測結果情報i1を用いて再検査を行い、その再検査により良否が再判定された電子部品Dを特定することができる。従って、観測結果情報i1を利用して再検査し、その結果に応じた電子部品Dへの処置が可能となる。この再検査処理が可能となることにより、新たな観測結果情報i1の取得処理を行うことなく、精度良く電子部品Dの良品と不良品とを再検査できる。
例えば、搬送開始からK番目に整列する電子部品は、観測ユニット35a〜35eによってK番目に観測される。そして、この観測によりK番目という整列番号が付帯した観測結果情報i1が発生し、このK番目の電子部品に対して観測結果情報i1を解析することで良品又は不良品の別が判定される。
ここでK番目の観測結果情報i1の判定以前に、Ma個(ロット内の電子部品の最大数≧Ma+1)の不良品が発生したものとする。この場合、不良品発生のカウントによりMaという値は予め記憶されており、K番目の観測結果情報i1の解析による不良品との判定がなされると、Maを1インクリメントしたMa+1という識別情報i3が発生する。そして、K番目の観測結果情報i1に対して、不良品を示す判定情報i2と、新たに発生したMa+1という識別情報i3が関連づけられて記憶される。
この判定処理の間、K番目に整列する電子部品は、K番目に良品収容ユニット37に到達するが、K番目という整列番号が付帯した観測結果情報i1に関連づけられた判定情報i2が不良品を示すので、そのまま通過し、不良品収容ユニット38の収容体Tに収容される。
このとき、連続する収容領域に既にMa個の電子部品が収容されており、このK番目の電子部品は、識別情報i3と同じMa+1番目の収容領域に収容されることとなる。従って、識別情報i3と収容体T内での位置とが一致し、識別情報i3を介して収容体T内での位置と観測結果情報i1と判定情報i2とが紐付けられる。
そのため、収容体T内に収容されている何れの電子部品に関する観測結果情報i1を再判定しているのか特定でき、再判定の結果に応じて其の電子部品を再分類することが可能となる。
また、少なくとも再検査対象収容体は、キャリアテープ等のように電子部品を収容する収容領域を複数有する。第1の分類手段は、連続する収容領域に一定数の電子部品を連続して充填し、電子部品を充填した連続領域の隣の一領域を空の収容領域のままとした。
すなわち、収容体Tは、電子部品の並び順番Mが最大値であるか否かによって、次の電子部品の収容のために1ピッチ移動又は2ピッチ移動する。そのため、収容体Tには、図11に示すように、一定数の電子部品Dが各収容領域Pに連続して並び、一定数の電子部品群同士の間に一個分の空領域Paが配置されることとなる。
この空領域Paは収容体Tの機械的な送りミスを検出する目印として機能する。再分類のために電子部品を搬送経路3bへ再供給する際、再供給ユニット38が備えるカメラが送りミス検出手段として機能して、一定数ごとに空領域Paが存在しなければ、または一定数以外で空領域Paが存在すれば、収容体Tの移動に機械的なミスが発生したことを検出できる。そのため、再検査により良品と判定した電子部品を不良品用の収容体Tに収容し、再検査により不良品と判定した電子部品を良品用の収容体Tに収容してしまうといったズレ発生を防ぐことが可能となる。送りミスが発生した場合には、制御部4は、再分類を中止すればよい。
例えば、電子部品を搬送経路3bに再供給するポジションのk個前のポジションに存在する収容領域を撮像するカメラを設置したものとし、一定数をCとする。このとき、再供給ユニット38において、空領域Paを前回検出してからCピッチの収容体Tの移動により、再びカメラの撮影ポジションには空領域Paが存在するはずであり、それ以外のタイミングでは、空領域Paは撮像されないはずである。
しかしながらCピッチの移動以外で空領域Paが撮像されたり、Cピッチの移動で空領域Paが撮像されなかったりした場合、再供給ユニット38は規定通りの収容体Tの移動に失敗して、移動ズレが生じている。この移動ズレは、電子部品の並び順によって良品と不良品を区別していた制御態様において、良品を不良品として再分類し、不良品を良品として再分類してしまう事態につながるため、ただちに再分類を中止する。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態に係る電子部品検査装置1について図面を参照しつつ詳細に説明する。尚、第1の実施形態と同一構成、同一機能については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図12は、第2の実施形態に係る電子部品検査装置1の制御部4の構成を示すブロック図である。図12に示すように、電子部品検査装置1において制御部4は、リングホルダ制御部50を備える。リングホルダ制御部50は、リングホルダ33aの駆動を制御して、搬送経路3bに電子部品を供給させる。具体的には、供給する電子部品を指定し、指定する電子部品を搬送経路3bに供給するようにリングホルダ33aによるウェハリングWRの平面移動の各次元方向の移動量と突き上げピンによる電子部品の突き上げタイミングを制御している。
供給する電子部品は、ウェハリングWR上の電子部品の並び位置で指定する。並び位置は、図13に示すように行列で指定される。すなわち、ウェハリングWR上にはマッピング処理によって電子部品が行列によって特定されている。
識別情報生成部45は、図14に示すように、この電子部品のウェハリングWR上の位置を行列で示されるダイシングライン情報i4を観測結果情報i1、判定情報i2及び識別情報i3に更に関連づける。
例えば、分類モード制御部41は、搬送経路3bに整列搬送する各電子部品を搬送順にダイシングライン情報i4によって特定しておき、観測結果情報i1の検査部44への入力タイミングに同期して、順番にダイシングライン情報i4を渡していく。つまり、検査部44では、ダイシングライン情報i4と観測結果情報i1とが関連づけられていることとなる。識別情報生成部45は、その関連づけがされたダイシングライン情報i4と観測結果情報i1と判定結果情報i2とが互いに関連づけられた状態で入手する。
再検査装置2は、互いに関連づけられたダイシングライン情報i4と観測結果情報i1と判定結果情報i2と識別情報i3を受信する。図15は、この再検査装置2の表示部21が表示するGUI画面を示す模式図である。表示部21は、このGUI画面に、ボタン22e、ボタン22f及びボタン22gを更に配置する。
ボタン22eは、同一ダイシングラインを閲覧する操作を受け付ける。表示部21は、このボタン22eが押下された後、送りボタン22cが押下されると、現在表示している電子部品と同一ダイシングラインに並んだ電子部品を表示する。
具体的には、現在表示している観測結果情報i1に関連づけられたダイシングライン情報i4と行又は列が同一のダイシングライン情報i4を観測情報記憶部25から検索し、該当のダイシングライン情報i4とこれに関連づけられた観測結果情報i1と判定結果情報i2と識別情報i3をキューにストックする。そして、送りボタン22cが押下されると、そのキューから互いに関連づけられた観測結果情報i1と判定結果情報i2と識別情報i3を順次表示する。
ボタン22fは、同一行のダイシングラインに関する判定情報i2を全て不良品に変更する操作を受け付ける。再判定情報生成部26は、このボタン22fが押下されると、現在表示している電子部品と同一行のダイシングラインに並んだ電子部品について全て不良品と判定する。
具体的には、現在表示している観測結果情報i1に関連づけられたダイシングライン情報i4の行と同一のダイシングライン情報i4を観測情報記憶部25又はキューから検索し、該当のダイシングライン情報i4に関連づけられた判定結果情報i2を不良品の判定に変更する。
ボタン22gは、同一列のダイシングラインに関する判定情報i2を全て良品に変更する操作を受け付ける。再判定情報生成部26は、このボタン22gが押下されると、現在表示している電子部品と同一列のダイシングラインに並んだ電子部品について全て不良品と判定する。
具体的には、現在表示している観測結果情報i1に関連づけられたダイシングライン情報i4の列と同一のダイシングライン情報i4を観測情報記憶部25又はキューから検索し、該当のダイシングライン情報i4に関連づけられた判定結果情報i2を不良品の判定に変更する。
このように、この電子部品検査装置1において識別情報生成部45は、識別情報i3に電子部品のウェハリングWR上の行列位置を示すダイシングライン情報i4を更に関連づけるようにした。ウェハリングWRが有するウェハは、行列方向にダイシングされ、ダイシングの際の不具合は同一ダイシングラインに波及することが多い。
そのため、再検査装置3の再判定情報生成部26は、ダイシングライン情報i4に基づき、良品又は不良品と再判定した電子部品とウェハリングWR上で同一の行又は列に並ぶ他の電子部品を同一の品質と再判定するようにした。これにより、再検査に要する時間を大幅に短縮できる。特に、観測結果情報i1を目視にて確認し、再検査者の手作業により判定情報i2を変更する場合、再検査に要する時間を飛躍的に短縮でき、再検査者の労力削減となるとともに、再検査者の注意力散漫による誤判定を低減できる。
また、表示部21が、表示中の電子部品と前記ウェハリング上で同一の行又は列に並ぶ他の電子部品の観測結果情報i1を連続して表示するようにしても、ダイシングラインの区別なく、電子部品を観測結果情報i1の目視により順次再検査するのに比べれば、大幅な時間短縮及び労力削減となる。
(その他の実施形態)
以上、各実施形態を例として説明したが、電子部品検査装置1は、電子部品の検査及び再検査の結果に応じて電子部品を良品と不良品に分類及び再分類し、再検査の際には、電子部品の検査時に取得した観測結果を異なる観点、手法又は精度で解析し、再検査結果を導くものであれば、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。そして、この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、保持手段として吸着ノズル31aを例に採り説明したが、静電吸着方式、ベルヌーイチャック方式、又は電子部品を機械的に挟持するチャック機構を配してもよい。また、搬送テーブル31は環状方式を例に採り説明したが、直線搬送方式であってもよい。そもそも、搬送テーブル31に保持手段を取り付けることなく、多関節のアームに保持手段を取り付け、アームの稼働により保持手段を供給ユニット33から各収容体Tに移動させるようにしてもよい。
また、分類手段は、検査に応じた分類と再検査に応じた再分類とにおいて共通の搬送テーブル31と吸着ノズル31aとしたが、分類と再分類とに応じて搬送経路を変えるようにしてもよい。
また、収容体Tは、キャリアテープに限らず、平面上に収容領域をアレイ状に並べたトレイであってもよいし、ウェハリングWRであってもよい。
更に、搬送経路3b上に並ぶ観察ユニットは単一種に限らず、複数の異種の検査項目のユニットを並べるようにしてもよく、異種の検査項目を総合して良品及び不良品の別を判定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、検査と異なる手法である目視によって再検査を行ったが、観察結果情報i1を異なる解析手法でコンピュータ解析するようにして人手に依らず再判定するようにしてもよく、検査時の解析よりも詳細で精密な同一解析手法でコンピュータ解析するようにしてもよい。
1 電子部品検査装置
2 再検査装置
21 表示部
22 操作部
23 受信部
24 送信部
25 観測結果記憶部
26 再判定情報生成部
3 検査分類装置
3a 架台
3b 搬送経路
31 搬送テーブル
31a 吸着ノズル
32 ダイレクトドライブモータ
33 供給ユニット
33a リングホルダ
33b ピックアップ装置
35a〜35e 観測ユニット
36 良品収容ユニット
37 不良品収容ユニット
38 再供給ユニット
39 強制排出ビン
4 制御部
41 分類モード制御部
42 収容ユニット制御部
43 観測結果受信部
44 検査部
45 識別情報生成部
46 観測結果記憶部
47 観測結果送信部
48 再判定情報受信部
49 再分類モード制御部
50 リングホルダ制御部
i1 観測結果情報
i2 判定情報
i3 識別情報
i4 ダイシングライン情報

Claims (7)

  1. 一方が再検査対象の電子部品を収容する再検査対象収容体となる良品用収容体と不良品用収容体を保持し、電子部品を検査して検査結果に応じて前記良品用収容体と前記不良品用収容体に電子部品を分類する電子部品検査装置であって、
    電子部品を観測する観測手段と、
    前記観測手段の観測結果を解析して電子部品の良品と不良品の別を判定する検査手段と、
    前記検査手段の判定結果に基づき、電子部品を良品用収容体と不良品用収容体の何れかに分類する第1の分類手段と、
    前記再検査対象収容体に収容された電子部品の当該収容体内での位置を示す識別情報を生成する識別情報生成手段と、
    電子部品の前記観測結果と当該電子部品の位置を示す前記識別情報を関連付けて記憶する記憶手段と、
    前記観測結果から前記再検査対象収容体に収容された電子部品の良品と不良品の別を異なる観点、手法又は精度で再判定するための再検査手段と、
    前記観測結果に関連付けられた前記識別情報に前記再検査手段による再判定の結果を更に関連付ける再判定情報生成手段と、
    前記再検査手段の再判定結果に基づき、当該再判定結果に関連付けられた前記識別情報が示す位置の電子部品を良品用収容体又は不良品用収容体の何れかに再分類する第2の分類手段と、を備え、
    前記再検査対象収容体は、電子部品を収容する収容領域を複数有し、
    前記第1の分類手段は、連続する収容領域に一定数の電子部品を連続して充填し、電子部品を充填した連続領域の隣の一領域を空の収容領域のままとすること、
    を特徴とする電子部品検査装置。
  2. 前記再検査対象収容体には、連続する電子部品の列が空の収容領域で区画されて複数形成され、
    前記識別情報は、電子部品の属する列と列内の並び順番で示されること、
    を特徴とする請求項記載の電子部品検査装置。
  3. 前記第2の分類手段は、
    電子部品を保持して前記良品用収容体又は前記不良品用収容体から離脱させる保持手段と、
    前記保持手段が電子部品を離脱させる位置に電子部品の収容領域を順次位置させるように、前記再検査対象収容体を移動させる再供給手段と、
    所定位置に移動する前記収容領域を順次撮像し、前記一定数の移動ごとに前記空の収容領域の存在を確認する送りミス検出手段と、
    を備え、
    前記送りミス検出手段が前記一定数毎に前記空の収容領域の存在を確認できなければ、前記再分類を中止すること、
    を特徴とする請求項1又は2記載の電子部品検査装置。
  4. ウェハリングに貼着された電子部品を前記第1の分類手段に供給する供給部を備え、
    前記識別情報生成部は、前記識別情報に電子部品の前記ウェハリング上の行列位置を示すダイシングライン情報を更に関連づけし、
    前記再検査手段は、前記ダイシングライン情報に基づき、良品又は不良品と再判定した電子部品と前記ウェハリング上で同一の行又は列に並ぶ他の電子部品を同一の品質と再判定すること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電子部品検査装置。
  5. 前記再検査手段は、
    前記観測結果を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記観測結果の目視による良品又は不良品の再判定操作を受け付ける操作部と、
    を備えること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電子部品検査装置。
  6. ウェハリングに貼着された電子部品を前記第1の分類手段に供給する供給部を備え、
    前記再検査手段は、
    前記観測結果を表示する表示部と、
    前記表示部に表示された前記観測結果の目視による良品又は不良品の再判定操作を受け付ける操作部と、
    を備え、
    前記識別情報生成部は、前記識別情報に電子部品の前記ウェハリング上の行列位置を示すダイシングライン情報を更に関連づけし、
    前記表示部は、前記ダイシングライン情報に基づき、表示中の電子部品と前記ウェハリング上で同一の行又は列に並ぶ他の電子部品の観測結果情報を連続して表示すること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電子部品検査装置。
  7. 前記第1の分類手段と前記第2の分類手段は、共通の機器により構成されること、
    を特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の電子部品検査装置。
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