JP5812335B2 - 光コネクタ - Google Patents
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Description
・前記第1ハウジングは、前記被収容部のうち前記フェルールを周方向の全周に亘って包囲した状態で収容する包囲収容部と、前記被収容部のうち前記光ファイバケーブルの端末部について周方向の一部を前記露出状態で収容する露出収容部とを備える。
このようにすれば、光コネクタの組み付けを容易に行うことが可能になる。
このようにすれば、第2ハウジングの第1ハウジングへの組み付けを容易にすることができる。
このようにすれば、第1収容室に弾性部材が挿通される挿通凹部を配することができる。
このようにすれば、挿通凹部の第1収容室への進入時に、逃げ部により挿通凹部が第1ハウジングに当接することを抑制することができる。
このようにすれば、光ファイバケーブルの端末部に設けられる環状凸部を利用して、光ファイバケーブルの端末部の位置決めをすることが可能になる。
このようにすれば、環状凹部を貫通する貫通孔がカシメリングを露出させるように設けられているため、環状凹部を貫通させない場合と比較して光コネクタを小型化することが可能になる。
本実施形態の光コネクタ10は、自動車等の車両の情報通信機器に接続されて車両内に配策された光ファイバケーブル間を接続するものである。以下では、上下方向については、図3を基準とし、図3の左方を前方、右方を後方として説明する。
被収容部11は、光ファイバ17Aの先端部を収容するフェルール12と、フェルール12を後方から付勢するコイルばね16(本発明の構成である「弾性部材」の一例)と、光ファイバケーブル17の端末部に取り付けられるケーブル固定部材18とを備える。
フェルール12は、棒状部13と、棒状部13の後方に連なり棒状部13よりも径が大きい鍔状部14と、鍔状部14の後方にて段差状に径が小さくなりコイルばね16が通されるバネ挿通部15とを備える。
鍔状部14は、棒状部13よりも径が大きくされており、先端側には、棒状部13に連なり全周に亘って傾斜状に径が大きくなる傾斜部が形成されている。
バネ挿通部15は、円柱状であって、コイルばね16の内側に挿通可能な外径で形成されている。
光ファイバケーブル17は、光ファイバ17Aと、光ファイバケーブル17の引っ張り強度を確保する補強素線17B(本発明の構成である「包囲部材」の一例)と、これらを覆うシース17Cとを有する。
光ファイバ17Aは、光ファイバケーブル17の先端から所定長さ露出しており、その露出した先端部がフェルール12に保持されている。
光ファイバケーブル17のシース17Cは、先端側から所定長さのスリット状の切り込み(図示しない)が形成されている。シース17Cの内側の補強素線17Bは、切り込みを通して、シース17Cの外側に出されている。
光ファイバケーブル17の端末部(シース17Cの先端部)には、ケーブル固定部材18が取り付けられている。
カシメリング19は、例えばアルミニウムで形成された段差のある筒状の部材であり、円筒形状の大径筒部19Aと、大径筒部19Aから段差状に径が小さくされた円筒形状の小径筒部19Bとからなる。小径筒部19Bの内周には、シース17Cに固定するための食い込み凸部19Cが形成されている。
ストップリング20は、例えばステンレスや真鍮で形成された筒状の部材である。
包囲収容部25は、図7に示すように、それぞれ被収容部11の前方側を収容可能な左右2個(複数)の第1収容室27を備えている。
隔壁34は、前後方向の中間部に、連通孔28の孔径を段差状に縮径してフェルール12の前方への位置決めをする前止まり部30を備えている。
包囲収容部25の上面部には、前端部を基端として後方の露出収容部33側まで延出されてなるロックアーム31が設けられている。ロックアーム31は、相手側の雄型の光コネクタとの嵌合状態のロック及びその解除のために設けられており、相手側の光コネクタの筒状に開口するフード部(図示しない)に係止するロック凸部32を有する。
露出収容部33の底面33Aは、平坦な形状であって、光ファイバケーブル17の端末部のうち環状凸部21が配される位置には、円弧状の内面を有するように厚肉とされた第1凹状部35が形成されている。
露出収容部33の両側面には、上方に起立する保護壁43が設けられている。保護壁43がロックアーム31の両側に設けられることで、ロックアーム31に誤って触れないようになっている。
被係止突部37は、上端が段差状に外方に突出し、下方側に向けて突出寸法が傾斜状に小さくなる傾斜面を有する。
また、保護壁43の外面には、作業者が摘むことが可能なL字状の摘み部38が外方に突出形成されている。
第1摘み部39の後端部には、階段状(カスケード状)に突出寸法が小さくなる滑り防止部40が設けられている。
第2摘み部42は、露出収容部33の前端部に設けられており、相手側光コネクタ10との嵌合の際には、相手側光コネクタ10の後端部が、この第2摘み部42に近い前方に配される。
摘み部38の突出寸法は、段差部41A〜41C以外の突出寸法が一定であって、図1に示すように、被係止突部37の突出寸法よりも大きく、(第2ハウジング44が組み付けられた際の)係止枠53の厚み寸法(第1ハウジング24からの突出寸法)とほぼ等しい寸法とされている。
保持凹部49は、光ファイバケーブル17の端末部の周方向の下側部分が嵌まり込んで保持されるものであり、環状凸部21が嵌まり込む第2凹状部50を備える。
そして、この第2凹状部50と第1ハウジング24の第1凹状部35とが環状に連なることで環状凸部21が嵌まり込む環状凹部52が形成され(図1参照)、環状凸部21が嵌まり込んだ状態では、環状凸部21の外周面の上端部及び下端部が貫通孔36,50Aに露出する。
係止枠53は、カバー部45の左右にそれぞれ、前後一対設けられている。各係止枠53は、コ字状であって、その内側に上下方向に長い長方形状の係止孔53Aが貫通形成されている。そして、第1ハウジング24の被係止突部37が第2ハウジング44の係止枠53の係止孔53Aの孔縁に係止されることにより、第1ハウジング24と第2ハウジング44とが組み付け状態に保持されるようになっており、係止枠53及び係止突部37が第1ハウジング24と第2ハウジング44とを組み付け状態に保持する保持部55とされる。
ケーブル固定部材18を光ファイバケーブル17の端末部に固定し、光ファイバケーブル17から所定長むき出しにした光ファイバ17Aにコイルばね16を挿通して光ファイバ17Aの先端部をフェルール12内部に装着する。そして、このフェルール12を第1ハウジング24の第1収容室27内に突き当たるまで挿入し、コイルばね16の先端側をバネ挿通部15に挿通する。また、光ファイバケーブル17の端末部の環状凸部21を第1ハウジング24の第1凹状部35に嵌め込む(図21)。
そして、この状態から第2ハウジング44の位置決め部46Bを支点として回転させ、第2ハウジング44を露出状態の被収容部11を覆うように被せる。このとき、係止枠53が被係止突部37に当接して撓み変形し、係止枠53が復元変形すると被係止突部37が係止孔53Aの孔縁に係止されて第2ハウジング44が第1ハウジング24に組み付けられた状態に保持される(図3)。このとき、環状凸部21は、貫通孔36,50Aにより外部に露出する。
(1)光ファイバケーブル17の端末部から露出させた光ファイバ17Aを収容するフェルール12から光ファイバケーブル17の端末部に亘って延出された被収容部11と、被収容部11を収容するハウジング23と、を備える光コネクタ10であって、ハウジング23は、被収容部11の延出方向の全体に亘って設けられ、かつ、被収容部11の周方向における少なくとも一部を露出状態とする第1ハウジング24と、露出状態とされた被収容部11を覆うように第1ハウジング24に組み付けられる第2ハウジング44と、を備えて構成される。
また、第1ハウジング24について被収容部11の周方向における少なくとも一部を露出状態とし、第2ハウジング44について露出状態とされた被収容部11を覆うように第1ハウジング24に組み付けるようにすることで、被収容部11を保持する構成を簡素化することが容易になる。
このようにすれば、第1ハウジング24が、フェルール12について周方向の全周に亘って包囲した状態で収容する包囲収容部25を備えることで、包囲収容部25については周方向の一部を露出させる構成と比較してフェルール12の位置決め精度を向上させることができる。また、光ファイバケーブル17の端末部について周方向の一部を露出状態で収容する露出収容部33とを備えることにより、光ファイバケーブル17を保持する構成を簡素化することが可能になる。
このようにすれば、光コネクタ10の組み付けを容易に行うことが可能になる。
このようにすれば、第2ハウジング44の第1ハウジング24への組み付けを容易にすることができる。
このようにすれば、第1収容室27にコイルばね16が挿通される挿通凹部46を配することができる。
このようにすれば、挿通凹部46の第1収容室27への進入時に、逃げ部46Cにより挿通凹部46が第1ハウジング24に当接することを抑制することができる。
このようにすれば、光ファイバケーブル17の端末部に設けられる環状凸部21を利用して、光ファイバケーブル17の端末部の位置決めをすることが可能になる。
このようにすれば、環状凹部52を貫通する貫通孔36がカシメリング19を露出させるように設けられているため、環状凹部52を貫通させない場合と比較して光コネクタ10を小型化することが可能になる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(3)第2ハウジング44を組み付け状態に保持する構成として、第1ハウジング24に被係止突部37を設け、第2ハウジング44に係止枠53を設ける構成としたが、これに限られず、第1ハウジングと第2ハウジングとの組み付け状態が保持される構成であればよい。例えば、第1ハウジング側に係止枠を設け、第2ハウジング側に係止突部を設けるようにしてもよい。即ち、両ハウジングに互いに保持し合う保持部を設けるようにすればよい。
11…被収容部
12…フェルール
16…コイルばね(弾性部材)
17…光ファイバケーブル
17A…光ファイバ
17B…補強素線(包囲部材)
17C…シース
18…ケーブル固定部材
19…カシメリング
19A…大径筒部
19B…小径筒部
20…ストップリング
21…環状凸部
23…ハウジング
24…第1ハウジング
25…包囲収容部
27…第1収容室
28…連通孔
28A,28B…開口部
30…前止まり部
30A…段差部
30B…傾斜面
31…ロックアーム
33…露出収容部
33A…底面
34…隔壁
35…第1凹状部
36…貫通孔
37…被係止突部
38…摘み部
39…第1摘み部
40…滑り防止部
41A〜41C…段差部
42…第2摘み部
43…保護壁
44…第2ハウジング
45…カバー部
46…挿通凹部
46A…切欠き部
46B…位置決め部
46C…逃げ部
47…隔壁
48…支持部
49…保持凹部
50…第2凹状部
50A…貫通孔
52…環状凹部
53…係止枠
53A…係止孔
54…第2収容室
55…保持部
Claims (6)
- 光ファイバケーブルの端末部から露出させた光ファイバを収容するフェルールから前記光ファイバケーブルの端末部に亘って延出された被収容部と、前記被収容部を収容するハウジングと、を備える光コネクタであって、
前記ハウジングは、前記被収容部の延出方向の全体に亘って設けられ、かつ、前記被収容部の周方向における少なくとも一部を露出状態とする第1ハウジングと、前記露出状態とされた前記被収容部を覆うように前記第1ハウジングに組み付けられる第2ハウジングと、を備えて構成され、
前記第1ハウジングは、前記被収容部のうち前記フェルールを周方向の全周に亘って包囲した状態で収容する包囲収容部と、前記被収容部のうち前記光ファイバケーブルの端末部について周方向の一部を前記露出状態で収容する露出収容部と、を備え、
前記フェルールは、弾性部材の弾性力によって付勢されるものとされ、前記弾性部材による付勢方向に向かうにつれて径が小さくなる鍔状部を有しており、
前記包囲収容部は、前記付勢方向に向かうにつれて前記鍔状部に近づく傾斜面を有し、
前記傾斜面は、前記鍔状部をその全周に亘って包囲すると共に、前記鍔状部に対して前記弾性部材とは反対側から当接する構成とされ、
前記第2ハウジングは、前記弾性部材を弾性収縮させた状態で支持する支持部を有し、
前記第2ハウジングは、前記第1ハウジングに対して傾斜した姿勢で前記支持部を前記弾性部材に当接させた後に姿勢を変えて前記第1ハウジングに組み付け可能となっている光コネクタ。 - 前記第2ハウジングには、前記傾斜した姿勢で前記第1ハウジングに当接して当該第2ハウジングの進入の終端位置を位置決め可能な位置決め部が設けられている請求項1に記載の光コネクタ。
- 前記第1ハウジングには、前記被収容部を収容する第1収容室が設けられるとともに、前記第2ハウジングには、前記弾性部材が挿通される挿通凹部が前記第1収容室に進入可能に設けられている請求項1又は請求項2に記載の光コネクタ。
- 前記挿通凹部には、前記傾斜した姿勢で進入する際に前記第1ハウジングへの当接を抑制する逃げ部が形成されている請求項3に記載の光コネクタ。
- 前記光ファイバケーブルは、前記光ファイバの周囲を包囲する包囲部材が端末部においてカシメリングでかしめ付けられることにより、前記光ファイバケーブルの端末部に環状凸部が形成されるものであり、
前記ハウジングは、前記第1ハウジングに前記第2ハウジングが組み付けられることで、前記光ファイバケーブルの端末部が収容される第2収容室が形成されており、
前記第2収容室には、前記環状凸部が嵌め込まれる環状凹部が設けられている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の光コネクタ。 - 前記第2収容室には、前記環状凹部を貫通する貫通孔が前記カシメリングを露出させるように設けられている請求項5に記載の光コネクタ。
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