JP2011112767A - 光ケーブルコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】フェルールの鏡面処理作業をやりやすくするとともに、光ケーブルコネクタ同士の嵌合時のがたつきやこじりが生じない光ケーブルコネクタを提供する。
【解決手段】
ハウジング本体部12と保護フード部11が一体形成されてなる雄型コネクタ1のハウジング本体部12のみを上下に分割し、雄型コネクタ1を、ハウジング本体部12aと保護フード部11aから構成される上部雄型コネクタ1aと、ハウジング本体部12bのみから構成される下部雄型コネクタ1bとを組み合わせて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ケーブル用として特に好適に採用されるコネクタに関し、さらに詳しくは、光信号を伝達する光ケーブルの光ファイバ同士を光学的に接続する光ケーブルコネクタの構造に関するものである。
一般的に光ファイバを用いた光ケーブル(光ファイバケーブルともいう)は、多量の情報の高速通信が可能であることから、家庭用、産業用の情報通信に広く利用されている。また、例えば自動車には、各種電装品(例えば、カーナビゲーションシステム等)が装備されているが、それらの電装品の光通信にも多用されている。そして、この光ファイバの端末同士を光学的に接続(光信号を伝達可能に接続)するものとして、一方の光ケーブルが装着されるコネクタと、他方の光ケーブルが装着されるコネクタとが着脱自在に嵌合される光ケーブルコネクタ(光コネクタまたは光ファイバコネクタともいう)が種々提案されている。
この種の光ケーブルコネクタとして、光ファイバの端部を保持するフェルールと、そのフェルール先端を周囲から囲って保護する保護フードと、フェルールを収容保持するハウジング本体部とを一体形成したものや、フェルールを別体とし、保護フードとハウジングとを一体形成したものなどがある。
特開2002−107570号公報 実開平4−137308号公報
上記従来技術に係る各光コネクタのうち、フェルールと保護フードを有するハウジングが一体形成された光ケーブルコネクタでは、保護フードに切欠を設け、その切欠を利用して光ファイバの先端を収容したフェルールの鏡面処理を行っていた(特許文献1参照)。また、フェルールを別体とし、保護フードとハウジングを一体形成した光ケーブルコネクタでは、光ファイバの先端を収容した状態のフェルールを光ケーブルコネクタに挿入することができないので、光ケーブルを光ケーブルコネクタに先通ししてから、光ケーブルから露出した光ファイバの先端をフェルールに収容してフェルールの鏡面処理を行い、その後フェルールをハウジング内部に収容していた(特許文献2参照)。
しかしながら、フェルールと保護フードを有するハウジングを一体形成した光ケーブルコネクタに光ファイバを収容した後、保護フードの切欠きを利用してフェルールを加工する方法は、保護フードの切欠きがない部分が邪魔となり加工作業がやりにくいという問題がある。また、フェルールを別体とし、保護フードとウジングを一体形成した光ケーブルコネクタに、光ケーブルを先通しし、光ケーブルから露出する光ファイバの先端をフェルールに収容してフェルールを加工する方法は、光ケーブルコネクタが邪魔になり加工作業がやりにくいという問題がある。
そこで、フェルールの加工作業をやりやすくするために、光ケーブルコネクタを上下に分割し、予め鏡面処理を行ったフェルールが収容できるようにした光ケーブルコネクタが考えられる。このように光ケーブルコネクタを上下に分割した構成にすれば、鏡面処理を行った後でフェルールを光ケーブルコネクタに収容できる。よって、フェルールの鏡面処理を行う際に保護フードや光ケーブルコネクタが邪魔にならないため、鏡面処理作業がやりやすくなる。
しかしながら、光ケーブルコネクタの先端に形成されている保護フードは、光ケーブルコネクタ同士を嵌合する際に嵌合ガイドの役割をするため、保護フード部分まで上下に分割して保護フード部分にがたつきが生じると、嵌合が困難になったり、こじりが生じる問題がある。特に、光ケーブルコネクタ同士を嵌合する際は、双方の光ケーブルコネクタにがたつきが生じるため嵌合できなくなるおそれがある。
上記問題に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、フェルールの加工作業をやりやすくするとともに、嵌合時のがたつきやこじりを防止することが可能な光ケーブルコネクタを提供することである。
上記課題を解決するために本発明に係る光ケーブルコネクタは、光ファイバの端部を保持したフェルールを内部に収容保持可能な貫通孔を有するハウジング本体部の先端に、前記フェルールを保護する保護フード部が一体形成された光ケーブルコネクタであって、前記ハウジング本体部を、前記光ファイバの端部を保持したフェルールを収容する収容部と、前記収容部の蓋となる蓋部とに分割し、前記収容部と前記蓋部を組み合わせて保持するように形成した一方、前記保護フード部を分割しないことを要旨とするものである。
本発明に係る光ケーブルコネクタによれば、ハウジング本体部は上下に分割される一方、ハウジング本体部の先端に一体形成されていて光ケーブルコネクタ同士を嵌合する際に嵌合ガイドの役割をする保護フード部は分割されない。そのため、光ファイバの端部を保持したフェルールに予め鏡面処理を施し後、光ファイバの端部を保持したフェルールを光ケーブルコネクタに収容することができるとともに、光ケーブルコネクタ同士の嵌合時のがたつきやこじりを防止できる。すなわち、フェルールの鏡面処理作業をやりやすくすることを可能とするとともに、光ケーブルコネクタ同士の嵌合を保証することができる。
この場合、前記保護フード部は、前記光ケーブルコネクタに相手側の光ケーブルコネクタをあらゆる角度で挿入する際に、相手側の光ケーブルコネクタが前記光ケーブルコネクタに収容されているフェルールに接触しない大きさに形成されていればよい。
このように、前記保護フード部が形成されていることで、光ケーブルコネクタ同士を嵌合する際に、光ケーブルコネクタが、嵌合相手の光ケーブルコネクタに収容されているフェルールの先端に疵をつけるおそれがない。
また、前記保護フード部は、前記収容部と一体形成されているとともに、前記収容部に収容されている前記フェルールの先端より突出して形成されていればよい。
このように、前記保護フード部が、前記収容部に収容されている状態の前記フェルールの先端より突出して前記収容部に一体形成されていることで、前記収容部に前記フェルールを収容する際に、フェルールを斜めにして収容する必要がなく、フェルールを上から垂直に下ろして収容することができるので、フェルールの収容作業がしやすい。
本発明に係る光ケーブルコネクタによれば、ハウジング本体部を上下に分割するとともに、光ケーブルコネクタ同士の嵌合時にガイドの役割をする保護フード部を分割することなく一体の保護フードに形成することができる。このため、フェルールの鏡面処理作業をやりやすくするとともに、光ケーブルコネクタ同士の嵌合を保証することができる。
(a)上部雄型コネクタと(b)下部雄型コネクタ の斜視図 上部雄型コネクタの内部の斜視図 上部雄型コネクタと下部雄型コネクタを組み合わせた雄型コネクタの斜視図 (a)上部雌型コネクタと(b)下部雌型コネクタの斜視図 上部雌型コネクタの内部の斜視図 上部雌型コネクタと下部雌型コネクタを組み合わせた雌型コネクタの斜視図 (a)図6のB−B線断面図、(b)図3のA−A線断面図 (a)雄型コネクタと雌型コネクタを嵌合させる様子を示した図、(b)雄型コネクタと雌型コネクタを嵌合させた状態を示した図
以下、本発明に係る光ケーブルコネクタであって、相手側の光ケーブルコネクタに内嵌め接続される光ケーブルコネクタ(以下、雄型コネクタという)の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、雄型コネクタを上部雄型コネクタ1aと下部雄型コネクタ1bに分割した斜視図である。図2(a)は、上部雄型コネクタ1aの内部と内部に収容するフェルール3、コイルばね4、カシメ端子5、光ケーブル6から露出した光ファイバの斜視図、図2(b)は、上部雄型コネクタ1aの内部に、光ケーブル6から露出した光ファイバの端部を保持したフェルール3を収容した状態を示した図である。図3は、上部雄型コネクタ1aと下部雄型コネクタ1bを組み合わせて一つの雄型コネクタ1とした状態を示した図である。光ケーブルコネクタは、樹脂等により形成されている。なお、保護フード側を前として光ケーブルコネクタの長手方向を前後方向、光ケーブルコネクタの幅方向を左右方向、前後方向及び左右方向に垂直な光ケーブルコネクタの高さ方向を上下方向という。
図1(a)の上部雄型コネクタ1aと図1(b)の下部雄型コネクタ1bは、雄型コネクタ1を上下方向で分割した上部分と下部分である。上部雄型コネクタ1aが、本発明に係る光ケーブルコネクタの光ファイバの端部を保持するフェルールを収容する収容部であり、下部雄型コネクタ1bが、本発明に係る光ケーブルコネクタの収容部を覆う蓋となる蓋部である。上部雄型コネクタ1aは、図1(a)に示すように、下側に開口したハウジング本体部12aとハウジング本体部12aの先端に一体形成された略角筒状の保護フード部11aからなる。保護フード部11aは、略角筒の開口面が上部雄型コネクタ1aの前面となるようにハウジング本体部12aに一体形成されている。ハウジング本体部12aは、下部雄型コネクタ1bのハウジング本体部12bと組み合わさって、光ケーブル6の光ファイバの端部を保持したフェルール3を収容保持するハウジング本体部12となる。また、保護フード部11aは、ハウジング本体部12に収容保持されるフェルール3の先端を保護するとともに、相手側の光ケーブルコネクタと嵌合する際にガイドの役割をする部分である。
上部雄型コネクタ1aの外側には、図1(a)に示すように、ハウジング本体部12aの最前部、つまりハウジング本体部12aと保護フード部11aの境界の後側と、ハウジング本体部12aの最後部に上部雄型コネクタ1aと下部雄型コネクタ1bを組み合わせて保持するための左右一対の突起形状の上下ロック13aが設けられている。また、ハウジング本体部12aの上面の先端よりやや後方には、雌型コネクタ2と嵌合して保持するための突起形状の嵌合ロック14が1つ設けられている。
一方、上部雄型コネクタ1aの内側には、図2(a)に示すように、保護フード部11aの後方に収容孔17が形成されている。換言すると、収容孔17の先端に保護フード部11aが一体形成されている。この収容孔17には、図2(a)及び図2(b)に示すように、フェルール3と、光ケーブル6の先端から所定の長さ露出しその先端がフェルール3に保持された光ファイバと、フェルール3を付勢するコイルばね4と、光ケーブル6をかしめるカシメ端子5とが収容される。収容孔17は、下側に向かって開口した孔状となっているため、光ケーブル6から露出した光ファイバの端部を保持したフェルール3を開口部分から収容することができる。すなわち、フェルール3に光ファイバの端部を収容して鏡面処理を施した後、光ファイバの端部を保持したフェルール3をハウジング本体部12aに収容することができる。よって、フェルール3の鏡面処理作業を行う際に光ケーブルコネクタが邪魔になることがなく、鏡面処理作業を容易に行うことが可能となる。
このとき、保護フード部11aは、収容孔17に収容された状態のフェルール3の先端より前に突出して形成することが好ましい。すなわち、収容孔17に収容されたフェルール3の先端を保護フード部11aが覆うことがないように保護フード部11aをハウジング本体部12aに一体形成することが好ましい。このように保護フード部11aを形成すると、光ファイバの端部を保持したフェルール3を収容孔17に収容する際に、フェルール3の先端面を収容孔17の底面(上部雄型コネクタ1aの上面)に対して斜めにして入れる必要がなく、フェルール3の先端面を収容孔17の底面に対して垂直にしたまま入れることができる。よって、光ファイバの端部を保持したフェルール3をハウジング本体部12aに収容する作業が容易となる。
また、保護フード部11aの前後方向の長さは、相手側の外嵌め接続される光ケーブルコネクタ(以下、雌型コネクタという)の保護フードの一部が、雄型コネクタ1の保護フード部11にあらゆる角度で挿入されても、雄型コネクタ1のハウジング本体部12に収容保持されているフェルール3の先端に接触しない長さに形成することが好ましい。このように保護フード部11aを形成すると、雄型コネクタ1と雌型コネクタ2を嵌合させる際に、雌型コネクタ2の保護フード部21の一部が雄型コネクタ1の保護フード部11に挿入されてしまっても、雌型コネクタ2の保護フード部21が雄型コネクタ1のハウジング本体部12に収容保持されているフェルール3の先端を疵付けるおそれがない。
一方、上部雄型コネクタ1aと組み合わさって、上部雄型コネクタ1aに収容される光ファイバの端部を保持したフェルールを保護する下部雄型コネクタ1bは、図1(b)に示すように、ハウジング本体部12bのみからなり、保護フード部を備えていない。つまり、保護フード部は、上下に分割されておらず、一体で上部雄型コネクタ1aに形成されている。このように、保護フード部を上下に分割しないことにより、上部雄型コネクタ1aと下部雄型コネクタ1bを組み合わせてなる雄型コネクタ1の先端部分にがたつきが生じない。保護フード部からなる雄型コネクタ1の先端部分は、雌型コネクタ2との嵌合の際に嵌合ガイドの役割をする部分である。従って、保護フード部も上下に分割して保護フード部にがたつきが生じると、コネクタ同士の嵌合ができない、あるいは嵌合しにくくこじりが生じることがある。しかし、本発明のように、保護フード部を上下に分割しないで一体に形成すると、雄型コネクタ1の先端部にがたつきが生じないため、雌型コネクタ2も同様にがたつきを生じないように形成すれば、光ケーブルコネクタ同士の嵌合が保証される。
下部雄型コネクタ1bのハウジング本体部12bは、上側に開口した浅いトレー型に形成されており、上部雄型コネクタ1aのハウジング本体部12aと比較して浅く形成されている。つまり、ハウジング本体部12を上下方向の中間より下側で上下に分割している。具体的には、上部雄型コネクタ1aの収容孔17の深さが、上部雄型コネクタ1aに収容されるコイルばね4が不用意に飛び出ることのない深さ(例えば、コイルばね4の径の2/3以上の深さ)になるように上下に分割されている。このように、光ファイバの端部を保持したフェルール3を収容する上部雄型コネクタ1aを深く形成することにより、光ファイバの端部を保持したフェルール3が上部雄型コネクタ1aに強固に保持され、下部雄型コネクタ1bと組み合わせる途中で上部雄型コネクタ1aから外れるようなことがない。また、ハウジング本体部12bの最前部と最後部には上部雄型コネクタ1aと組み合わせて保持するための左右一対の上下嵌合ロック13bが設けられている。上下ロック13bには、上部雄型コネクタ1aのハウジング本体部12aに設けられている突起形状の上下ロック13aが嵌合する孔が形成されている。なお、上下ロック13a及び13bは、上部雄型コネクタ1aと下部雄型コネクタ1bを組み合わせて保持できる形状であればどのような形状でもよく、本実施例の形状に限定されるものではない。
上部雄型コネクタ1aのハウジング本体部12aに設けられている上下ロック13aと、下部雄型コネクタ1bのハウジング本体部12bに設けられている上下ロック13bの位置を合わせながら、上部雄型コネクタ1aの底に下部雄型コネクタ1bを組み合わせて、上下ロック13aと上下ロック13bを嵌合させると、図3に示す雄型コネクタ1となる。上下ロック13aと上下ロック13bは組み合わさって、雄型コネクタ1の上下ロック13となり、ハウジング本体部12aとハウジング本体部12bは組み合わさって、雄型コネクタ1のハウジング本体部12となる。収容部である上部雄型コネクタ1aに、蓋部である下部雄型コネクタ1bを組み合わせることで、収容部に収容されるフェルール3、コイルばね4、カシメ端子5が保護されるとともに、振動の激しい車体に取り付けても脱落が防止される。なお、雄型コネクタ1のA−A線断面図が図7(b)である。雄型コネクタ1と雌型コネクタ2を嵌合させると、図7(b)に示す雄型コネクタ1の外側を雌型コネクタ2の保護フード部21が覆う。
雄型コネクタ1の前側の上下ロック13の前方には、上部雄型コネクタ1aの保護フード部11aが設置され、上部雄型コネクタ1aの保護フード部11aが、雄型コネクタ1の保護フード部11となる。すなわち、雄型コネクタ1のハウジング本体部12は、上部雄型コネクタ1aのハウジング本体部12aと下部雄型コネクタ1bのハウジング本体部12bとから構成されるのに対して、雄型コネクタ1の保護フード部11は、上部雄型コネクタ1aの保護フード部11aのみで構成される。そのため、保護フード部11には組合わせによるがたつきや嵌合時のこじりが生じることがないうえ、雄型コネクタ1の強度も向上する。
また、ハウジング本体部12aの収容孔17に収容されるフェルール3は、図2に示すように、略T字型に形成されており、前側より後側の方が幅の広い形になっている。一方、図2(a)及び図2(b)に示すように、ハウジング本体部12aの収容孔17においてフェルール3を収容する部分は、フェルール3の形状に合わせて、幅寸法がLの部分とSの部分が繋がった略T字型に形成されている。さらに、ハウジング本体部12aの先端に形成される保護フード部11aは、幅寸法がLに形成されている。このように、フェルール3の前側より後側を幅の広い形に形成し、それに合わせてハウジング本体部12aの収容孔17を形成することにより、保護フード部11の開口部16からフェルール3が抜け出ることがない。
また、上記のようにフェルール3と収容孔17を形成したことにより、図2(a)に示すように、フェルール3の幅の狭い部分を収容する収容孔17の左右の側壁は、フェルール3の幅の広い部分を収容する収容孔17の左右の側壁及び保護フード部11の左右の側壁よりも、収容孔17の内側に向かってL−Sの寸法分だけ凹んだ形状となる。本発明に係る雄型コネクタ1では、この凹んだ部分に前側の左右一対の上下ロック13aを設け、それに対応するように下部雄型コネクタ1bのハウジング本体部12bに前側の左右一対の上下ロック13bを設けている。このように、左右の側壁の凹んだ部分に前側の上下ロック13aを設けることにより、図3に示すように、上部雄型コネクタ1aと下部雄型コネクタ1bを組み合わせたときに、前側の上下ロック13が、雄型コネクタ1の幅寸法がLの部分の左右の側壁より外側に飛び出すことがない。
同様に、後側の上下ロック13aについても、カシメ端子5の広がっている部分(幅寸法l)と光ケーブル6に圧着して左右の幅が狭くなっている部分(幅寸法s)の幅寸法の差を利用し、幅寸法sの部分に設けることで、図3に示すように、上部雄型コネクタ1aと下部雄型コネクタ1bを組み合わせたときに、後側の上下ロック13が、雄型コネクタ1の幅寸法がlの部分の左右の側壁より外側に飛び出すことがない。よって、雄型コネクタ1を上部雄型コネクタ1aと下部雄型コネクタ1bを組み合わせて上下ロック13で保持する構成としても、上下ロック13を設けたことにより雄型コネクタ1の幅寸法が大きくなることがない。すなわち、雄型コネクタ1が大きくなるという損失を被ることなく、雄型コネクタ1を上下に分割することによる利益を得られる。
次に、本発明に係る雌型コネクタの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、雄型コネクタ1と同じ部分については説明を省略する。図4は、雌型コネクタを上部雌型コネクタ2aと下部雌型コネクタ2bに分割した斜視図である。図5は、上部雌型コネクタ2aの内部と内部に収容するフェルール3、コイルばね4、カシメ端子5、光ケーブル6から露出した光ファイバの斜視図。図6は、上部雌型コネクタ2aと下部雌型コネクタ2bを組み合わせて一つの雌型コネクタ2とした状態を示した図である。
図4(a)及び図4(b)は、雄型コネクタ1の上下方向の分割と同様に、雌型コネクタ2を上下方向の中間より下側で上下に分割した上部雌型コネクタ2aと下部雌型コネクタ2bである。上部雌型コネクタ2aは、上部雄型コネクタ1aと同様に、本発明に係る光ケーブルコネクタの光ファイバの先端を保持したフェルールを収容する収容部となっており、ハウジング本体部22aと保護フード部21aから構成される。また、下部雌型コネクタ2bは、下部雄型コネクタ1bと同様に、本発明に係る光ケーブルコネクタの収容部を覆う蓋となる蓋部であり、ハウジング本体部22bのみから構成され、保護フード部は有していない。ハウジング本体部22aの最前部と最後部には、左右一対の上下ロック23aが設けられており、それと嵌合するようにハウジング本体部22bに上下ロック23bが設けられている。上下ロック23aと23bはそれぞれ上下ロック13aと13bと同じ形状に形成されている。上部雌型コネクタ2aと下部雌型コネクタ2bを組み合わせ、上下ロック23aと23bを嵌合させて組み合わせを保持すると、図6に示す雌型コネクタ1となる。雌型コネクタ1のB−B線断面図を図7(a)に示す。
図6に示すように、上下ロック23aと上下ロック23bは組み合わさって、雌型コネクタ2の上下ロック23となり、ハウジング本体部22aとハウジング本体部22bは組み合わさって、雌型コネクタ2のハウジング本体部22となる。雌型コネクタ2の前方の上下ロック13の前側には、上部雌型コネクタaの保護フード部21aが設置され、上部雌型コネクタ2aの保護フード部21aが、雌型コネクタ2の保護フード部21となる。すなわち、ハウジング本体部22は、ハウジング本体部22aとハウジング本体部22bとから構成されるのに対して、保護フード部21は、上部雌型コネクタ2aの保護フード部21aのみから構成される。そのため、保護フード部21には組合せによるがたつきや嵌合時のこじれが生じることがない。
また、保護フード部21は、雄型コネクタ1の保護フード部11と同様に、収容孔27に収容された状態のフェルール3の先端より前に突出して形成することが好ましい。さらに、保護フード部21の前後方向の長さは、相手側の内嵌め接続される光ケーブルコネクタの保護フード部が、雌型コネクタ2の保護フード部21にあらゆる角度で挿入されても、雌型コネクタ2のハウジング本体部22に収容保持されているフェルール3の先端に接触しない長さに形成することが好ましい。このように保護フード部21を形成すると、雄型コネクタ1と雌型コネクタ2を嵌合させる際に、雄型コネクタ1の保護フード部11がどのような角度で挿入されても、雌型コネクタ2のハウジング本体部22に収容保持されているフェルール3の先端を疵付けるおそれがない。
また、図4(a)及び図6に示すように、上部雌型コネクタ2aの上面よりやや下側であって、先端よりやや後側に、孔状の嵌合ロック24が1つ形成されている。この嵌合ロック24は、雄型コネクタ1と雌型コネクタ2を嵌合させた際に、雄型コネクタ1の嵌合ロック14と嵌合して、コネクタ同士の嵌合状態を保持するためのものである。上部雌型コネクタ2aの上面は、雄型コネクタ1と雌型コネクタ2を嵌合させた際に、最上面となる面である。嵌合ロック24は、上部雌型コネクタ2aの上面よりやや下側に形成されており、嵌合ロック14が嵌合ロック24と嵌合した際に、上部雌型コネクタ2aの上面より上側に飛び出さないようになっている。そのため、雄型コネクタ1と嵌合状態の雌型コネクタ2に上側から平坦な部材が押し当てられても、平坦な部材が嵌合ロック14に当接して嵌合ロック14と嵌合ロック24の嵌合状態を解除することがない。
一方、上部雌型コネクタ2aの内部の収容孔27には、図5に示すように、保護フード部21aの後側に上トレー28aが形成されている。この上トレー28aには、フェルール3が収容される。また、下部雌型コネクタ2bには、図4(b)に示すように、この上トレー28aと組み合わさって略角筒となる下トレー28bが形成されている。図7(a)の断面図に示すように、上トレー28aと下トレー28bとが組み合わさって形成された略角筒と雌型コネクタ1の左右の側壁及び上下面との間には隙間ができる。この隙間に雄型コネクタ1の保護フード部11が挿入され、雄型コネクタ1が雌型コネクタ2に内嵌め接続される。
上記したように、外嵌め接続される雌型コネクタ2のハウジング本体部22には、フェルール3を収容する略角筒の左右の側壁とハウジング本体部22の左右の側壁との間に隙間があるため、上部雄型コネクタ1aのようなフェルール3の形状に基づく凹み部分が存在しない。ここで、雄型コネクタ1と雌型コネクタ2を嵌合させた際に、雄型コネクタ1が内嵌めされる部分の上部雌型コネクタ2aの左右の側壁は厚く形成されている。そこで、上部雌型コネクタ2aにおいては、図5に示すように、前側の上下ロック23aを上部雌型コネクタ2aの左右の側壁の厚みを利用して設け、前側の上下ロック23aが左右の側壁より外側に飛び出さないようにしている。一方、後側の上下ロック23aは、上部雄型コネクタ1aの後側の上下ロック13aと同様にカシメ端子の形状を利用して設けている。このように上下ロック23aを形成することにより、雄型コネクタ1と同様に、雌型コネクタ2を上下に分割してロックで保持する構造としても、雌型コネクタ2の幅寸法が大きくなることがない。
さらに、前側の上下ロック23aの周囲には、上下ロック23aを囲むように下側が開いたコの字状のロック保護壁25が設けられている。このロック保護壁25は、前側の上下ロック23aより外側に飛び出ている。前側の上下ロック23aが設けられている左右の側壁は、雄型コネクタ1と雌型コネクタ2とが嵌合した際に左右方向で最も外側になるが、ロック保護壁25が設けられていることにより、雌型コネクタ2の右側あるいは左側から平坦な部材を押し当てられても、平坦な部材が上下ロック23aに当接して上下ロック23aと23bの嵌合状態を解除することがない。
図8(a)に雄型コネクタ1と雌型コネクタ2を嵌合する様子を示し、図8(b)に雄型コネクタ1と雌型コネクタ2を嵌合した状態を示す。雄型コネクタ1の保護フード部11と雌型コネクタ2の保護フード部21を互いに向かい合わせ、雄型コネクタ1の保護フード部11を雌型コネクタ2の保護フード部21の開口部26に挿入して嵌合する。そこで、雄型コネクタ1の嵌合ロック14と雌型コネクタ2の嵌合ロック24が嵌合し、雄型コネクタ1と雌型コネクタ2の嵌合状態が保持される。このようにして、雄型コネクタ1のフェルールに保持された光ファイバと雌型コネクタ2のフェルールに保持された光ファイバが光学的に接続される。
上記したようにコネクタ同士を嵌合させる際は、それぞれの保護フード部が嵌合ガイドの役割をする。それゆえ、保護フード部まで上下に分割すると、保護フードの寸法に公差が生じ、嵌合時にがたつきやこじりを生じることとなる。特に、コネクタ同士を嵌合させる場合、双方のコネクタの保護フード部に公差が生じるため、雄型コネクタ1の保護フード部11が雌型コネクタ2の保護フード部21の内側に入らなくなるおそれがある。
本発明に係る光ケーブルコネクタのように、ハウジング本体部のみ上下に分割し、保護フード部は上下に分割しない構成とすれば、嵌合ガイドとなる保護フード部に公差が生じない。それゆえ、コネクタ同士を嵌合する際に、がたつきやこじりを防止することが可能となる。さらに、ハウジング本体部は上下に分割しているので、予め鏡面処理を施した状態の光ケーブルの先端を保持したフェルールを光ケーブルコネクタの内部に収容することができる。そのため、フェルールの鏡面処理作業を容易に行うことが可能となる。よって、本発明に係る光ケーブルコネクタによれば、フェルールの鏡面処理作業を容易にするとともに、光ケーブルコネクタ同士の嵌合時のがたつきやこじりを予防することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
雄型コネクタ 1
上部雄型コネクタ1a
下部雄型コネクタ1b
保護フード部 11
ハウジング本体部 12
上下ロック 13
嵌合ロック 14
収容孔 17
雌型コネクタ 2
上部雌型コネクタ 2a
下部雌型コネクタ 2b
保護フード部 21
ハウジング本体部 22
上下ロック 23
嵌合ロック 24
ロック保護壁 25
収容孔 27
フェルール 3
コイルばね 4
カシメ端子 5
光ケーブル 6

Claims (3)

  1. 光ファイバの端部を保持したフェルールを内部に収容保持可能な貫通孔を有するハウジング本体部の先端に、前記フェルールを保護する保護フード部が一体形成された光ケーブルコネクタであって、
    前記ハウジング本体部を、前記光ファイバの端部を保持したフェルールを収容する収容部と、前記収容部を覆う蓋となる蓋部とに分割し、前記収容部と前記蓋部を組み合わせて保持するように形成した一方、前記保護フード部を分割しないことを特徴とする光ケーブルコネクタ。
  2. 前記保護フード部は、前記光ケーブルコネクタに相手側の光ケーブルコネクタをあらゆる角度で挿入する際、相手側の光ケーブルコネクタが、前記光ケーブルコネクタに収容されているフェルールに接触しない大きさに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ケーブルコネクタ。
  3. 前記保護フード部は、前記収容部と一体形成されているとともに、前記収容部に収容された状態の前記フェルールの先端より突出して形成されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の光ケーブルコネクタ。
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