JP5252222B2 - シールドコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、シールドコネクタに関する。
従来、シールドコネクタは、ハウジングの挿通孔から電線が挿通されており、ハウジングには、シールドシェルが被せられている。そして、電線と挿通孔との間は、ハウジング内部の気密性を確保するために、ゴム栓が緊密に嵌着されている(下記、特許文献1参照)。
特開2001−250642号公報
ところで、ゴム栓は、ゴム栓と挿通孔の内面との間に生じる弾性力及び摩擦力でゴム栓が抜けないように保持されている。
しかしながら、このような弾性力及び摩擦力によりゴム栓を保持する構造では、ハウジングに内圧がかかった場合等に、その保持力が十分とは言い難く、気密性の保持が懸念されていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、確実にハウジング内部の気密性を保持することができるシールドコネクタを提供することを目的とする。
本発明に係るシールドコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに設けられる端子挿通孔と、電線の端末部が接続され、前記端子挿通孔に挿通される端子金具と、電線が密着して挿通される電線挿通孔を有し前記端子挿通孔の開口部を閉塞するゴムシールと、前記ハウジング及び前記ゴムシールの外面を覆うシールドシェルと、を備え、前記シールドシェルは、前記ハウジングを覆うシールド本体と、前記ゴムシールの外面を覆い、かつ、前記ゴムシールの外方側への移動を規制するシールド押さえ部と、を有し、前記ハウジングは、ハウジング本体部と、前記ハウジング本体部から張り出すフランジ部とを有し、前記フランジ部には、外部のグランドに接続されるグランド接続部が設けられており、前記シールド押さえ部は、前記フランジ部と連結されて前記グランド接続部と電気的に接続される連結支持部を有するところに特徴を有する。
上記構成によれば、ハウジングに内圧がかかっても、ゴムシールは、シールド押さえ部により、外方側への移動が規制されているため、確実にハウジング内部の気密性を保持することができる。また、このシールド押さえ部によりゴムシールの外面をシールドすることができる。
また、シールド押さえ部が連結支持部を介してフランジ部と連結されることで、シールド押さえ部がゴムシールの移動を確実に規制することができる。また、グランド接続部を介してシールド押さえ部をグランドに接続することができる。
なお、以下のような構成としてもよい。
(1)前記シールド押さえ部は、前記ハウジングが嵌めこまれる筒状部を有し、前記筒状部は、前記ハウジングの外面に設けられる係止部に係止される被係止部を有する。
このようにすれば、簡易な構成で前記ゴムシールの外方側への移動を規制することができる。
)前記シールド押さえ部は、複数の電線を包囲してシールドする編組線が接続される円筒形状の接続部を有する。
このようにすれば、編組線とシールド押さえ部とを電気的に接続することができる。
)前記ハウジングは、前記端子挿通孔の軸方向とは異なる方向に向けて突出して被取付部材に取付可能とされる取付部を有し、この取付部内に前記端子金具の先端部が設けられており、前記シールド本体と前記シールド押さえ部とは、別体で構成されている。
電線挿通方向と異なる方向に被取付部材に取付可能な取付部を設ける場合には、
取付部の設けられる部分が突出することになるが、このようにハウジングの形状が電線挿通方向と異なる方向に突出する場合には、この突出する形状によりハウジングを覆うシールドシェルを一体に成形することが困難になる(例えば、シールドシェルを筒形の形状にしてハウジングの全体を包もうした場合に、突出する部分が邪魔になり包むことができない)。一方、本構成によれば、シールド本体とシールド押さえ部とは、別体で構成されているため、シールドシェルの形成が容易になる。
本発明によれば、確実にハウジング内部の気密性を保持することができるシールドコネクタを提供することができる。
本実施形態に係るコネクタが取り付けられたEPSハーネスを表す上面図 コネクタに挿通される基端側端子金具が取付けられた電線の端末を表す図 コネクタを表す側面図 コネクタを表す背面図 図3の側断面図 コネクタを表す上面図 コネクタを表す底面図 ハウジングを表す側面図 ハウジングを表す背面図 図8の側断面図 ハウジングを表す底面図 ハウジングを表す上面図 基端側端子金具を表す側面図 基端側端子金具を表す上面図 第一端子を表す側面図 第一端子を表す背面図 第一端子を表す上面図 第二端子を表す側面図 第二端子を表す前面図 第二端子を表す上面図 第三端子を表す側面図 第三端子を表す前面図 第三端子を表す上面図 ナットを表す上面図 ナットを表す側断面図 ゴムシールを表す背面図 ゴムシールを表す上面図 ゴムシールを表す側面図 図28の側断面図 シールド本体を表す側面図 シールド本体を表す上面図 シールド本体を表す背面図 シールド押さえ部を表す側面図 シールド押さえ部を表す背面図 図33の側断面図 シールド押さえ部を表す底面図 かしめリングの背面図 かしめリングの側面図 図38の側断面図 カラーを表す上面図 カラーの側断面図 フランジ部にカラーが取り付けられた状態を表す側断面図 取付挿通孔にナットと先端側端子金具が取付られた状態を表す底面図 図43の側断面図 取付挿通孔にナットと先端側端子金具が取付られた状態を表す背面図 他の形態におけるカラーを有さない構成を表す図
以下、本発明の実施形態を図1〜図45によって説明する。
本実施形態におけるシールドコネクタ(以下、コネクタ10という)は、車両のECU(Engine Control Unit)側からモータに電力を供給する部分に配索されるEPS(Electric Power Steering)ハーネスHのモータ側に取り付けられたコネクタである。以下では、上下方向については、図5を基準とし、前後方向については、図5の右方を前方、左方を後方として説明する。
EPSハーネスHは、図1に示すように、複数の電線11が一括して編組線BWでシールドされて、その編組線BWの上からコルゲートチューブCTが被せられている。このEPSハーネスHの一端側(左端側)は、説明は省略するがECU側に取り付けられるコネクタCNであり、EPSハーネスHの他端側(右端側)のコネクタが本発明のコネクタ10であり、モータ側の機器のケース(図示しない)に取り付けられるものである。
コネクタ10は、図5に示すように、ハウジング20と、電線11の端末に取付られてハウジング20内に保持される基端側端子金具40と、基端側端子金具40の先端側に配されてハウジング20から突き出される先端側端子金具50と、基端側端子金具40と先端側端子金具50とを連結する連結部材70と、ハウジング20を覆うシールドシェル80とを備えている。
ハウジング20は、合成樹脂製であって、図11に示すように、ハウジング本体部21と、ハウジング本体部21の下部から張り出すフランジ部33とからなる。
ハウジング本体部21は、前後方向に長い略直方体状をなし、その前端部は角部が切り欠かれた形状をなす。ハウジング本体部21の両側部には、シェル係止凸部21Aが設けられている。
このハウジング本体部21には、図9に示すように、基端側端子金具40を後方から挿通可能な3個の端子挿通孔22A〜22Cが形成されている。
各端子挿通孔22A〜22Cは、共に前後方向に水平に形成されており、このうち2個の端子挿通孔22A,22Bが左右に並んで配され、それより高い上段側の中央部に1個の端子挿通孔22Cが形成されている。上段側の端子挿通孔22Cは、図10に示すように、下段側の端子挿通孔22A,22Bよりも前方側まで延出されている。
ハウジング本体部21の略前半部における下部には、図12に示すように、機器のケース等の円形状の取付孔に取付られる円環状の取付部23が形成されている。
取付部23の内側には、連結部材70を挿通させて取り付けるための取付挿通孔24A〜24Cが形成されている。
取付挿通孔24A〜24Cは、3箇所に分けられており、このうち、2箇所の取付挿通孔24A,24Bは、左右に並んで配されており、その前方の中間部に1つの取付挿通孔24Cが形成されている。
取付挿通孔24A〜24Cは、それぞれ取付部23の開口部から対応する端子挿通孔22A〜22Cの高さまで真上に形成されており、それぞれが連結部材70を挿通できるようになっている。
これにより、各端子挿通孔22A〜22Cの軸方向と、各端子挿通孔22A〜22Cと対応する取付挿通孔24A〜24Cの軸方向とがそれぞれ直交する向きとなっている。
端子挿通孔22A〜22Cの先端部(前端部)には、図10に示すように、各取付挿通孔24A〜24Cの奥端部(上端部)と連通する連通孔25が形成されている。
連通孔25ののうちの端子挿通孔22A〜22C側には、上壁部(内壁の上面)が段差状に切り欠かれた切欠部25Aが形成されている。
各取付挿通孔24A〜24Cの奥端部(上端部)には、連結部材70に応じて凹設された連結部材用凹部26と、先端側端子金具50が圧入される圧入凹部29A,29Bとが形成されている。
連結部材用凹部26は、ナット72が収容されるナット収容部27、ボルト71の軸部が挿通される軸部挿通部28とからなる。
ナット収容部27は、その側面がナット72の形状に応じて正方形状に区画された部分である。
軸部挿通部28は、ナット収容部27の奥側(上側)にてナット収容部27の中心部を軸が通るように円形状に凹設されている。
圧入凹部29A,29Bは、図12に示すように、ナット収容部27を構成(側方に区画)する正方形状の面のうち、隣り合う2面に沿うように形成されている。
また、取付部23の開口部における前後方向の中間部には、先端側端子金具50を支持する端子支持凹部30が左右に3箇所並んで設けられている。
この端子支持凹部30は、取付挿通孔24A,24Bの前方、取付挿通孔24Cの後方にそれぞれ設けられている。
端子支持凹部30には、先端側端子金具50の側縁部に係止する一対の端子係止部30A,30Aが設けられている。
この一対の端子係止部30A,30Aは、端子支持凹部30の幅寸法を狭くすることで形成されている。
ハウジング20の後端部には、図10に示すように、ゴムシール75が嵌めこまれるゴムシール収容凹部31が形成されている。
ゴムシール収容凹部31は、ハウジング本体部21の外周部が後方に延出されることでその内面に形成された略直方体状の部分である。
ハウジング20の後端部における上下の面には、係止凸部32が形成されている。
係止凸部32は、前端部がハウジング20の外周面に対して段差状に高くなり、後方側に向けてテーパ状に低くなっている。
フランジ部33は、図12に示すように、円環状の取付部23の全体から張り出すように設けられており、左右に張り出した部分には、それぞれ円形状の通し孔34が貫通形成されている。
基端側端子金具40は、図2に示すように、3本の電線11の端末部にそれぞれ接続されるものであり、3個全てについて共通であり、同一のLA端子が用いられている。
具体的には、基端側端子金具40は、図14に示すように、端子接続部41と、電線11の芯線をカシメ付けるワイヤバレル部42と、電線11の絶縁被覆の部分をかしめ付けるインシュレーションバレル部43とからなる。
端子接続部41の中心部には、ボルト71の軸部が挿通される連結用挿通孔44が形成されている。
端子接続部41のうち、連結用挿通孔44の後方には、上方に突出する位置決め凸部45が設けられている。
位置決め凸部45は、前端部が段差状に高くなる突き当て面46であり、そこから後方側に緩やかに低くなる。この位置決め凸部45は、平板状の端子接続部41をコ字状に切断した切れ目部47を設けておき、この切れ目部47で区画された部分を治具等により下側から押し上げることで形成することができる。
基端側端子金具40の挿通時には、この位置決め凸部45の突き当て面46が連通孔25の上壁部に設けられた切欠部25Aに突き当てられて基端側端子金具40の前後方向における位置決めがされるようになっている。
先端側端子金具50は、3個用いられており(図43参照)、3個の基端側端子金具40のそれぞれに接続される。これら3個の先端側端子金具50は、それぞれ形状の異なるものが用いられている。
具体的には、取付挿通孔24A,24Bにそれぞれ挿通される第一端子51及び第二端子56と、取付挿通孔24Cに挿通される第三端子59とからなる。
第一端子51は、図15に示すように、上端部に設けられたナット保持部52と、ナット保持部52から下方に延びる接触片55とからなる。
ナット保持部52は、ナット72の下面に当接する正方形状の当接面部53と、当接面部53を仕切りハウジング20の圧入凹部29A,29Bにそれぞれ圧入される二個の突片54A,54Bとを有する。
当接面部53の中心部には、図17に示すように、連結用挿通孔64が貫通形成されている。
二個の突片54A,54Bは、正方形状の当接面部53の隣合う2辺から上方に突出している。
突片54A,54Bには、それぞれ幅方向の端部に一対の圧入凸部54C,54Cが形成されている。
圧入凸部54C,54Cは、その下端部が突片54A,54Bの側面に対して段差状に高くなり上方側に向けてテーパ状に低くなる。
これら突片54A,54Bが、ハウジング20に設けられている圧入凹部29A,29Bにぞれぞれ圧入されることで第一端子51がハウジング20に固定される。
接触片55は、正方形状の当接面部53のうち、突片54A,54Bが設けられていない辺から下方に延出されている。接触片55は、図16に示すように、段差状に幅が広くされた後、ほぼ一定の幅寸法で下方に延出されている。
第二端子56は、第一端子51との間の面に対して対称となるように構成したものである。具体的には、図18に示すように、第一端子51の突片54Bと対向する位置に突片54Aが形成され、第一端子51の突片54Aの位置に、突片54Bが形成されたようになっている。
第三端子59は、図21に示すように、上端部に設けられたナット保持部60と、ナット保持部60から下方に延出される下方延出部61と、下方延出部61の下端部から側方に延出される側方延出部62と、側方延出部62の側端部から直角に屈曲されて下方に延出される接触片63と、からなる。
ナット保持部60は、ナット72の下面に当接する正方形状の当接面部66と、当接面部66を仕切りハウジング20の圧入凹部29A,29Bにそれぞれ圧入される二個の突片67A,67Bと、を有する。
当接面部66の中心部には、図23に示すように、連結用挿通孔64が貫通形成されている。
二個の突片67A,67Bは、正方形状の当接面部66の隣合う2辺から上方に突出している。
突片67A,67Bには、それぞれ幅方向の端部に一対の圧入凸部67C,67Cが形成されている。
圧入凸部67C,67Cは、その下端部が突片67A,67Bの側面に対して段差状に高くなり上方側に向けてテーパ状に低くなる。
これら突片67A,67Bが、ハウジング20に設けられている圧入凹部29A,29Bにぞれぞれ圧入される。
接触片63は、図21に示すように、下方に向けて外方側にクランク状に延出方向がずらされており、そこから下方の幅寸法が段差状にやや大きくされて真下に延びている。
接触片63の上部は、ハウジング20の端子支持凹部30に(挿通されて)支持される被支持部65となっている。
連結部材70は、図5に示すように、ボルト71と、ボルト71と螺合するナット72とからなる。
ボルト71は、頭部と、円柱状の軸部を有し、軸部の外周にはネジ溝が形成されている。
頭部には、ドライバの形状に応じて十字状の凹部が形成されている。
ナット72は、図24に示すように、所定の厚みを有する正方形状の金属からなる。
ナット72の中心部は、円形のネジ孔が形成されており、ネジ孔の内周には、ネジ溝部73が形成されている。
ハウジング20の後端部におけるゴムシール収容凹部31には、図5に示すように、ゴムシール75が嵌めこまれている。
ゴムシール75は、端子挿通孔22A〜22Cの開口部を閉塞してハウジング20の気密性を保持するためのものであって、図26に示すように、ゴムシール収容凹部31の形状に対応した長方形状をなす。
ゴムシール75には、端子挿通孔22A〜22Cに対応する位置に電線が密着して挿通される電線挿通孔76が形成されている。
電線挿通孔76は、円形状であって、その内面には、図29に示すように、前後方向に波打つ形状であて、径大部と径大部よりも径の小さい径小部が交互に形成されている。
ゴムシール75の外周には、前後方向に波打つ凹凸が交互に形成されており、その後端部には、やや大きく外方に張り出す鍔部77が形成されている。
シールドシェル80は、図6に示すように、ハウジング20の外面を覆うシールド本体81と、ハウジング20の後方にてゴムシール75の外面を覆い、ゴムシール75の外方側への移動を規制するシールド押さえ部90とからなる。
シールド本体81は金属製であって、図31に示すように、ハウジング本体部21を覆うカバー部82と、フランジ部33を覆う張出部83とが一体的に形成されてなる。
カバー部82の両側面には、図30に示すように、ハウジング20のシェル係止凸部21Aに係止される係止孔82Aが設けられている。
張出部83には、図31に示すように、通し孔83Aが形成されている。
シールド押さえ部90は、図33に示すように、筒状部91と、ハウジング20のフランジ部33とシールド本体81の張出部83との間に挟持される平板状の連結支持板96(本発明の構成である「連結支持部」に一例)とからなる。
筒状部91は、角筒状の角筒部92と、角筒部92の後方に連なる円筒形状の円筒部93(本発明の構成である「接続部」に一例)とからなる。
角筒部92は、図34に示すように、ハウジング20の長方形状の後端部にほぼ隙間なく嵌合する長方形状をなし、円筒部93の径は角筒部92の上下方向の径よりもわずかに小さい。
角筒部92の上下の面には、図35に示すように、長方形状の係止孔94(本発明の構成である「被係止部」に一例)が形成されており、この係止孔94にハウジング20の係止凸部32(本発明の構成である「係止部」に一例)が係止されて筒状部91の抜け止めがなされる。
角筒部92と円筒部93とを連ねる部分は、図36に示すように、ゴムシール75の後面に当接してゴムシール75を移動を規制する押さえ面部99となっている。
角筒部92の底面からは、後方に延出されて連結支持板96に重ねられる重ね部95が形成されている。
連結支持板96は、2股に分かれた形状をなし、両側方に延びる側延部96Aと、側延部96Aに連なり前方に延出される前延部96B,96Bとからなる。
前延部96Bは、前方が段差状にわずかに高くなり、その先端部には、円形の通し孔97が形成されている。
連結支持板96における側延部96Aと、この側延部96Aに重ねられた重ね部95は、カシメやスポット溶接等の方法で固着された一対の固着部96Cを有する。
シールド押さえ部90は、図3に示すように、金属製のかしめリング98によりかしめられている。
かしめリング98は、図37に示すように、円筒形状であって、シールド押さえ部90のうちの円筒部93との間に編組線BWを挟んだ状態で図示しない治具によりかしめ付ける(円筒部93を潰して径を小さくする)ことにより、円筒部93と編組線BWとを接続する。
ハウジング20のフランジ部33の通し孔34には、図7に示すように、カラー78(本発明の構成である「グランド接続部」の一例)が圧入されている。
カラー78は、金属製であって、円筒形状に構成されている。カラー78には、図40に示すように、カラー78を分断するスリット79が形成されており、これによりカラー78が撓み変形可能となり、カラー78の圧入が容易になる。このカラー78の厚みは、ハウジング20のフランジ部33の厚みとほぼ等しく、図42に示すように、フランジ部33の通し孔34に圧入された後、フランジ部33(及びカラー78)の上に、シールド押さえ部90の連結支持板96及びシールド本体81の張出部83が順番に重ねられる。そして、ボルトVOの軸部を通し孔83A,97及びカラー78に通して、被取付部材である機器のケースCAのネジ溝を有する取付孔にボルト締めすると、フランジ部33、張出部83及び連結支持板96がケースCAとともに連結される。
次に、コネクタ10の製造方法について説明する。
例えば、図12に示すように、ハウジング20を裏返して、3箇所のナット収容部27にナット72を収容する。
次に、先端側端子金具50をハウジング20のナット保持部52側から取付挿通孔24A〜24Cに挿入し、各突片54A,54Bをハウジング20の圧入凹部29A,29Bに圧入するとともに、接触片55,57,63を端子支持凹部30の端子係止部30A,30Aに係止させる。
これにより、図43に示すように、各先端側端子金具50がハウジング20に固定されるとともに、先端側端子金具50のナット保持部52がナット72を押さえつけてナット72が抜けないように保持される。なお、ハウジング20を裏返さない場合は、ナット保持部52にナット72を載置した状態で、ハウジング20の下側から先端側端子金具50を取付挿通孔24A〜24Cに挿入してナット収容部27までナット72を挿入するとともに突片54A,54Bを圧入凹部29A,29Bに圧入すればよい。
次に、図2に示すように、3本の電線11の端末に取り付けられた3つの基端側端子金具40を、かしめリング98、シールド押さえ部90の筒状部91及びゴムシール75の各電線挿通孔76に通してから、ハウジング20の各端子挿通孔22A〜22Cに挿通していく(図5参照)。
そして、端子挿通孔22A〜22Cの先端に設けられた連通孔25に基端側端子金具40の端子接続部41に挿通していくと、基端側端子金具40の位置決め凸部45が連通孔25の切欠部25Aに突き当てられる。このとき、同時にゴムシール75をハウジング20のゴムシール収容凹部31にはめ込むようにしてもよい。
そして、端子接続部41の連結用挿通孔44と先端側端子金具50の連結用挿通孔64とが同軸になっているため、ボルト71を取付挿通孔24A〜24Cから挿入し、奥端部の両連結用挿通孔44,64を挿通させてナット72に螺合させる。このとき、ナット72の形状がナット収容部27の形状に応じて正方形状となっているため、ナット72が回転せずにボルト71が螺合していく。
次に、ハウジング20のフランジ部33の通し孔34にカラー78を圧入する。
次に、シールド押さえ部90の角筒部92を、係止孔94に係止凸部32が係止されるまで、ハウジング20の後部にはめ込むとともに、連結支持板96をフランジ部33の上側に重ねる。
そして、シールド押さえ部90の円筒部93の部分に編組線BWを通し、その編組線BWの上にかしめリング98を通し、治具等によりかしめリング98をかしめ付ける。
次に、図3に示すように、シールド本体81をハウジング20の上方から係止孔82Aにシェル係止凸部21Aが係止されるように被せる。これにより、EPSハーネスの端末部におけるコネクタ10が完成する。
そして、カラー78にボルトV0を通し、コネクタ10を機器のケースCA等に取り付けて固定する。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上記実施形態によれば、ハウジング20に内圧がかかっても、ゴムシール75は、シールド押さえ部90により、外方側への移動が規制されているため、確実にハウジング20の内部の気密性を保持することができる。また、このシールド押さえ部90によりゴムシール75の外面をシールドすることができる。
(2)シールド押さえ部90は、ハウジング20が嵌めこまれる筒状部91を有し、筒状部91は、ハウジング20の外面に設けられる係止凸部32(係止部)に係止される係止孔94(被係止部)を有するため、簡易な構成でゴムシール75の外方側への移動を規制することができる。
(3)シールド押さえ部90が連結支持板96(連結支持部)を介してフランジ部33と連結されることで、シールド押さえ部90がゴムシール75の移動を確実に規制することができる。また、カラー78(グランド接続部)を介してシールド押さえ部90をグランドに接続することができる。
(4)シールド押さえ部90は、複数の電線11を包囲してシールドする編組線が接続される円筒形状の円筒部93(接続部)を有するため、編組線とシールド押さえ部90とを電気的に接続することができる。
(5)ハウジング20は、端子挿通孔22A〜22Cの軸方向とは異なる方向に向けて突出するとともに被取付部材に取付可能な取付部23を有し、この取付部23内に端子金具の先端部50が設けられており、シールド本体とシールド押さえ部90とは、別体で構成されている。
電線挿通方向と異なる方向にケースCA(被取付部材)に取付可能な取付部23を設ける場合には、取付部23の設けられる部分が突出することになるが、このようにハウジング20の形状が電線挿通方向と異なる方向に突出する場合には、この突出する形状によりハウジング20を覆うシールドシェル80を一体に成形することが困難になる(例えば、シールドシェルを筒形の形状にしてハウジング20の全体を包もうした場合に、突出する部分が邪魔になり包むことができない)。一方、本実施形態によれば、シールド本体81とシールド押さえ部90とは、別体で構成されているため、シールドシェル80の形成が容易になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、コネクタ10は、EPSハーネスHの一端側に取り付けられるものとしたが、これに限られず、EPSハーネスH以外に取り付けられたコネクタにも適用できる。また、車両以外に用いられるコネクタに用いることも可能である。
(2)上記実施形態では、電線11端末の延出方向に対して直交する方向に向けて先端側端子金具50が形成される構成としたが、これに限られず、直交方向以外の電線11端末の延出方向(端子挿通孔22A〜22Cの軸方向)と異なる方向に向けて先端側端子金具50(取付挿通孔の軸方向)が形成される構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、連結部材70は、ボルト71と、ボルト71の軸部に螺合するネジ溝部73を有するナット72とからなる構成としたが、これに限られず、連結部材70をナット72を有さずボルト71のみで構成し、例えば、ハウジング20の内面に凹設されたネジ溝部にボルト71の軸部が螺合するものであってもよい。
(4)上記実施形態では、先端側端子金具50が圧入凹部29A,29Bに圧入されることで先端側端子金具50が固定されるものとしたが、これに限られない。例えば、圧入凹部29A,29Bよりも挿入寸法に若干余裕のある挿入凹部に先端側端子金具50が挿入されることで、先端側端子金具50が固定されるようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、ハウジング20のフランジ部33の通し孔34内にカラー78が配される構成としたが、カラー78を有さないものでもよい。例えば、図46に示すように、連結支持板196に、ハウジング20のフランジ部33の通し孔34内に延出される延出通し孔部196Aを形成し、この延出通し孔部196Aの先端(下端)がケースCAに突き当てられるようにしてもよい。
10…コネクタ
11…電線
20…ハウジング
22A〜22C…端子挿通孔
23…取付部
24A〜24C…取付挿通孔
25…連通孔
26…連結部材用凹部
27…ナット
29A,29B…圧入凹部
30…端子支持凹部
32…係止凸部(係止部)
33…フランジ部
34,97…通し孔
40…基端側端子金具
41…端子接続部
44,64…連結用挿通孔
45…位置決め凸部
50…先端側端子金具
51…第一端子
52,60…ナット保持部
53,66…当接面部
54A,54B,67A,67B…突片
55…接触片
56…第二端子
59…第三端子
63…接触片
70…連結部材
71…ボルト
72…ナット
73…ネジ溝部
75…ゴムシール
76…電線挿通孔
78…カラー(グランド接続部)
80…シールドシェル
81…シールド本体
83…張出部
90…シールド押さえ部
93…円筒部(接続部)
94…係止孔(被係止部)
96,196…連結支持板(連結支持部)
99…押さえ面部
BW…編組線
H…EPSハーネス

Claims (4)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに設けられる端子挿通孔と、
    電線の端末部が接続され、前記端子挿通孔に挿通される端子金具と、
    電線が密着して挿通される電線挿通孔を有し前記端子挿通孔の開口部を閉塞するゴムシールと、
    前記ハウジング及び前記ゴムシールの外面を覆うシールドシェルと、を備え、
    前記シールドシェルは、
    前記ハウジングを覆うシールド本体と、
    前記ゴムシールの外面を覆い、かつ、前記ゴムシールの外方側への移動を規制するシールド押さえ部と、を有し、
    前記ハウジングは、
    ハウジング本体部と、
    前記ハウジング本体部から張り出すフランジ部とを有し、
    前記フランジ部には、外部のグランドに接続されるグランド接続部が設けられており、
    前記シールド押さえ部は、前記フランジ部と連結されて前記グランド接続部と電気的に接続される連結支持部を有するシールドコネクタ。
  2. 前記シールド押さえ部は、前記ハウジングが嵌めこまれる筒状部を有し、前記筒状部は、前記ハウジングの外面に設けられる係止部に係止される被係止部を有することを特徴とする請求項1記載のシールドコネクタ。
  3. 前記シールド押さえ部は、複数の電線を包囲してシールドする編組線が接続される円筒形状の接続部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシールドコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、前記端子挿通孔の軸方向とは異なる方向に向けて突出して被取付部材に取付可能とされる取付部を有し、この取付部内に前記端子金具の先端部が設けられており、
    前記シールド本体と前記シールド押さえ部とは、別体で構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシールドコネクタ。
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