JP2010225371A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】端子のアライニングとコネクタの小型化を両立させる。
【解決手段】本発明の機器用コネクタ10は、機器のケース30に貫通して設けられた取付孔33に嵌合するハウジング11と、ハウジング11の内部に貫通して設けられた端子遊挿孔12と、芯線20Aが被覆20Bで覆われてなる電線20における芯線20Aの端末に接続された端子21と、被覆20Bに固定され、電線20とともに端子遊挿孔12に挿入されるリテーナRと、端子遊挿孔12の内部に設けられ、リテーナRに対して端子遊挿孔12の軸方向における前方から係止する抜止突起53と、端子遊挿孔12の内部に設けられ、リテーナRに対して端子遊挿孔12の軸方向における後方から係止する前止まり部54とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器のケースに貫通して設けられた取付孔に嵌合するコネクタに関する。
この種のコネクタとして、例えば下記特許文献1および2に記載のコネクタが知られている。特許文献1に記載のコネクタは、ハウジングの内部に端子収容孔が貫通して形成された構成であり、電線の端末に接続された端子が端子収容孔に収容されている。端子収容孔の内部には、ランスが形成されている。一方、端子には、ランスと係止することで端子が遊動可能に抜け止めされるランス係止孔が形成されている。このようにすると、端子のアライニング、すなわち機器側の端子台の位置に合わせて端子を適切な姿勢に調整できるというメリットがある。
一方、特許文献2に記載のコネクタは、端子と一体にモールド成形されたモールド部を備えており、このモールド部がケースの取付孔に嵌合するようになっている。このようにすると、ランスを形成しなくてもよいから、コネクタを小型化できるというメリットがある。
特開2002−313496号公報 特開2008−269858号公報
しかしながら、モールド成形によってコネクタを小型化できたとしても、モールド部を取付孔に嵌合する構成では、端子を遊動可能に抜け止めできなくなる。したがって、端子が不正な姿勢のまま機器側の端子台に対して強制的に接続され、端子に過大な負荷がかかってしまう。つまり、端子のアライニングとコネクタの小型化とは相容れない課題であって、その両立は困難である。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子のアライニングとコネクタの小型化を両立させることを目的とする。
本発明のコネクタは、機器のケースに貫通して設けられた取付孔に嵌合するハウジングと、ハウジングの内部に貫通して設けられた貫通孔と、芯線が被覆で覆われてなる電線における芯線の端末に接続された端子と、被覆に固定され、電線とともに貫通孔に挿入されるリテーナと、貫通孔の内部に設けられ、リテーナに対して貫通孔の軸方向における一方側から係止する第1係止部と、貫通孔の内部に設けられ、リテーナに対して貫通孔の軸方向における他方側から係止する第2係止部とを備えた構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、リテーナに第1係止部と第2係止部を係止させることにより、リテーナが貫通孔の軸方向に移動することが規制される。また、このリテーナに対して電線の被覆が固定されているため、電線が貫通孔の軸方向に抜け止めされる結果、端子を抜け止めできる。したがって、従来のようにランスやランス係止孔を設けなくてもよく、コネクタを小型化できる。さらに、電線は可撓性を有し、端子を遊動可能に抜け止めできるから、端子のアライニングが可能である。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
貫通孔の軸方向を前後方向としてケースの内部側を前側としケースの外部側を後側としたときに、第1係止部は、貫通孔の内周面から突出して設けられた抜止突起であり、この抜止突起は、リテーナに対して前方から係止する構成としてもよい。
このような構成によると、ハウジングを成形する際に抜止突起を形成することができ、この抜止突起をリテーナに対して前方から係止させるという簡易な構成にできる。
貫通孔の軸方向を前後方向としてケースの内部側を前側としケースの外部側を後側としたときに、第2係止部は、貫通孔の後端開口に装着されるゴム栓の前止まりを行う前止まり部の前端部に形成され、この前止まり部は、リテーナに対して後方から係止する構成としてもよい。
このような構成によると、ゴム栓の前止まりを行う前止まり部を利用してリテーナに対して後方から係止させることができる。
端子に設けられ、貫通孔の端部開口からケースの内部に突出する機器側接続片と、機器側接続片を遊挿状態で挿通させる端子挿通孔を有し、貫通孔の端部開口に装着されるカバーとを備えた構成としてもよい。
このような構成によると、端子挿通孔の開口縁によって機器側接続片を支持できるため、機器側接続片の先端が下がって機器側の端子台に干渉することを防ぐことができる。
本発明によれば、端子のアライニングとコネクタの小型化を両立させることができる。
機器用コネクタがケースの取付孔に取り付けられた状態を側方から見た断面図 ハウジングにカバーを装着する前の機器用コネクタを側方から見た断面図 機器用コネクタの正面図 カバーを装着する前の機器用コネクタの正面図 リテーナの正面図 図5におけるA−A線断面図
<実施形態>
本発明の実施形態を図1ないし図6の図面を参照しながら説明する。本実施形態における機器用コネクタ10は、例えばインバータ装置(本発明の「機器」の一例)に取り付けられるコネクタである。この機器用コネクタ10は、バッテリ(図示せず)からインバータ装置に電力を供給する電線20の端末に接続されている。なお、インバータ装置自体は図示はしないものの、インバータ装置は、シールド機能を有する金属製のケース30の内部に収容されている。
電線20は、複数の金属素線を合わせてなる芯線20Aと、この芯線20Aを覆う絶縁性の被覆20Bとから構成された被覆電線を複数有している。これらの被覆電線は一括して編組線Sによって覆われている。すなわち、電線20は、複数の被覆電線が編組線Sで一括して覆われてなる一括シールド電線である。
ケース30は、図1に示すように、ケース本体31、ケース本体31の上部に開口する上部開口を塞ぐ上部カバー32などを備えて構成されている。ケース本体31の側壁には、取付孔33が貫通して設けられている。取付孔33は、ケース本体31の側壁を貫通してケース本体31の外部側に突出する嵌合筒部34の内周面によって構成されている。ケース30の内部には、端子台35が配設されている。
電線20の端末には、端子21が接続されている。端子21は、プレス加工により打ち抜き加工や折り曲げ加工などが行われることによって形成されている。端子21の一端側には、平板状をなす機器側接続片22が形成されている。機器側接続片22は、板厚方向に貫通するボルト孔23を有している。端子21は、ボルト孔23に接続ボルトB1を貫通し、接続ボルトB1を端子台35に螺合することによってインバータ装置側と導通可能に接続されている。機器側接続片22の基端部には、電線20の芯線20Aをかしめ付けるバレル部24が形成されている。
機器用コネクタ10は、合成樹脂製のハウジング11を有している。ハウジング11の内部には、複数の端子遊挿孔(本発明の「貫通孔」の一例)12が貫通して形成されている。各端子遊挿孔12には、各端子21が遊挿可能とされている。各端子遊挿孔12は、それぞれ区画壁13によって区画されている。なお、以下の説明においては、端子遊挿孔12の軸方向を前後方向としてケース30の内部側を前側としケース30の外部側を後側とする。
ハウジング11は、大きく分けて、ケース30の内部に配置された内部ハウジング40と、ケース30の外部に配置された外部ハウジング50とによって構成されている。まず、内部ハウジング40の構成について説明する。内部ハウジング40は、取付孔33に嵌合する嵌合部41を有している。嵌合部41の内部には、複数の端子21の略後半部を個別に収容する端子収容孔12Aが形成されている。嵌合部41の外周面には、装着溝42が凹設されている。この装着溝42には、シールリング60が嵌着されている。
シールリング60は、可撓性を有するゴム製である。装着溝42に嵌着されたシールリング60は、嵌合部41の軸方向に位置決め状態で抜け止めされる。嵌合部41を取付孔33に嵌合させると、シールリング60は、装着溝42と取付孔33の内周面とに密着する。これにより、嵌合部41と嵌合筒部34との間からケース30の内部に水が浸入することが規制される。
次に、外部ハウジング50の構成について説明する。外部ハウジング50は、円筒状をなす複数の電線収容孔12Bを有している。これらの電線収容孔12Bは、各端子21に接続された各電線20を個別に収容している。すなわち、前記した端子遊挿孔12は、端子収容孔12Aと電線収容孔12Bとから構成され、端子収容孔12Aとこれに対応する電線収容孔12Bは、互いに連通している。
電線収容孔12Bの後端開口には、ゴム栓61が装着されている。ゴム栓61は、シールリング60と同様に可撓性を有するゴム製である。ゴム栓61は軸孔を有し、この軸孔に電線20が挿通される。さらに、ゴム栓61は、電線20とともに電線収容孔12Bに挿入されると、電線20の外周面と電線収容孔12Bの内周面とに密着する。これにより、電線20の外周面と電線収容孔12Bの内周面との間からケース30の内部に水が浸入することが規制される。
ゴム栓61の後側には、ゴム栓61の後方への抜けを防ぐゴム栓押さえ62が装着されている。ゴム栓押さえ62の外周面には、複数の保持部63が径方向外側に突出して設けられている。一方、電線収容孔12Bの内周面には、保持部63に対して後方から係止可能な撓み係止片52が撓み可能に設けられている。保持部63が撓み係止片52に係止することにより、ゴム栓押さえ62の後方への移動が規制され、ゴム栓61の後方への抜けが規制される。
電線収容孔12Bの内周面には、ゴム栓61の前止まりを行う複数の前止まり部54が設けられている。前止まり部54は、周方向に間欠的に配置されている。ゴム栓61は、前止まり部54の後端部によって前方への移動が規制されている。したがって、電線20を電線収容孔12Bに対して前後方向に抜き差ししても、電線20とともにゴム栓61が前後方向に移動することはない。なお、前止まり部54と電線20の外周面との間には、所定の隙間が形成されている。
外部ハウジング50には、シールド機能を有する金属製のシールドシェル70が装着可能とされている。シールドシェル70は、外部ハウジング50の外周を包囲する筒部71、嵌合筒部34の上面に固定される固定部72などを一体に備えて構成されている。
筒部71は、断面横長の長孔形状をなす円筒状に形成されている。筒部71の後端には、内周側に張り出すフランジ部73が周設されている。このフランジ部73によって囲まれた部分は、外部ハウジング50を一括して挿通させる挿通孔とされている。この挿通孔も横長の長孔形状をなしている。
フランジ部73の上縁と下縁には、それぞれロック部51が係止可能とされている。ロック部51は、外部ハウジング50の上下両面に設けられている。筒部71を外部ハウジング50の外周に嵌合すると、両ロック部51が両フランジ部73に対して内周側から係止する。これにより、シールドシェル70が外部ハウジング50に固定される。
複数の電線20は、編組線Sによって一括してシールドされている。編組線Sの端末は、筒部71の外周面に被せられ、さらにその外周から編組線Sを覆うようにしてかしめリング80が圧着されている。これにより、ケース30の内部から編組線Sの内部に亘る空間を漏れなく一括してシールドすることが可能となる。
固定部72は、嵌合筒部34の上面に沿う形態をなしている。この嵌合筒部34の上面に沿う部分には、ボルト孔が開口している。シールドシェル70は、前記ボルト孔に固定ボルトB2を貫通し、固定ボルトB2を嵌合筒部34の上部に螺合することによってケース30に固定されている。
さて、本実施形態では、電線20の被覆20BがリテーナRによって固定されている。リテーナRは、図5に示すように、ドーナツ形をなし、上下一対の半割体R1を組み付けた構成である。両半割体R1の合わせ面には、図示はしないものの、互いに嵌合し合う凹凸部が形成されている。これにより、リテーナRは、両半割体R1を組み付けた状態に保持できるようになっている。リテーナRの中央には、保持孔Hが形成されており、保持孔Hを構成する内周面には、上下一対の保持突起H1が突出して設けられている。上側の保持突起H1は上側の半割体R1に配置され、下側の保持突起H1は下側の半割体R1に配置されている。
リテーナRの上下両端部には、図6に示すように、上下一対の抜止凹部Cが保持孔H側に凹んで形成されている。一方、電線収容孔12Bの内周面には、図1に示すように、上下一対の抜止突起(本発明の「第1係止部」の一例)53が電線収容孔12Bの軸心側に突出して設けられている。リテーナRが電線収容孔12Bに挿入されると、両抜止突起53が両抜止凹部Cが嵌り込む。抜止突起53の後端面は、上下に切り立った垂直面とされており、この面と係止する抜止凹部Cの後端面も、上下に切り立った垂直面とされている。このため、両抜止突起53が両抜止凹部Cに対して前方から係止し、リテーナRは前方へ抜け止めされる。なお、抜止突起53の前面は、緩やかな傾斜面とされているため、リテーナRを装着する際に、リテーナRが抜止突起53の前面に乗り上げ可能とされている。
また、両抜止突起53が両抜止凹部Cが嵌り込んだ状態では、リテーナRの後端面が前止まり部54の前端部(本発明の「第2係止部」の一例)に接触する。リテーナRの後端面は、上下に切り立った垂直面とされており、この面と係止する前止まり部54の前端部も、上下に切り立った垂直面とされている。このため、前止まり部54がリテーナRに対して後方から係止し、リテーナRは後方へ抜け止めされる。
さらに、リテーナRの保持孔Hの径寸法は、電線20の被覆20Bの径寸法よりもやや小さめとされている。このため、両半割体R1,R2で電線20の被覆20Bを挟持した上でリテーナRを電線収容孔12Bに挿入すると、保持突起H1が被覆20Bに食い込むとともに、被覆20Bが保持孔Hの内周面から径方向内側に力を受けて電線20全体がやや縮径される。これにより、リテーナRは、電線20の被覆20Bに固定される。そして、リテーナR自身は、電線収容孔12Bの内部で前後両方向に抜け止めされるため、リテーナRの保持孔Hに対する電線20の相対的な移動が規制される。
電線20においてリテーナRの固定位置は、バレル部24よりも後方とされており、リテーナRとバレル部24との間において電線20は撓み可能である。したがって、電線20の芯線20Aに接続された端子21は、遊動可能である。これにより、機器側接続片22を端子台35に対して接続ボルトB1で接続した際に、機器側接続片22に過大な力がかかることを規制できる。つまり、端子21のアライニングができる。
ここで、機器側接続片22を何ら支持しない場合には、機器側接続片22の自重によって機器側接続片22の前端が下方に傾いてしまう。これでは、機器用コネクタ10をケース30に取り付ける際に、機器側接続片22の前端が端子台35に衝突してしまう。そこで、本実施形態ではカバー90を設けており、このカバー90によって機器側接続片22の下方への傾きを規制している。
カバー90は、端子収容孔12Aの外形にほぼ適合する形態とされており、図示しないロック手段を内部ハウジング40に係止させることにより、カバー90が端子収容孔12Aの前端開口に固定されている。また、カバー90において機器側接続片22と対向する位置には、機器側接続片22を挿通させる端子挿通孔91が形成されている。機器側接続片22は、端子挿通孔91を通ってケース30の内部に突出している。端子挿通孔91は、機器側接続片22よりも一回り大きめとされている。このため、端子21のアライニングを確保しつつも機器側接続片22が下方に傾くことを規制できる。したがって、機器用コネクタ10をケース30に取り付ける際に、機器側接続片22が端子台35に衝突することを回避できる。
カバー90は、図1に示すように、端子21の外周に沿って後方に延びるガイド部92を備えている。このガイド部92は、カバー90を端子収容孔12Aの前端開口に対して前方から装着する際に、端子21の機器側接続片22を端子挿通孔91に案内する機能を有している。このため、ガイド部92の内壁上面92Aと端子挿通孔91の内壁上面91Aとは面一とされている。したがって、機器側接続片22を端子挿通孔91に挿通させる際には、機器側接続片22をガイド部92の内壁上面92Aに接触させながらカバー90を端子収容孔12Aの前端開口に装着すればよい。
本実施形態は以上のような構成であって、続いて機器用コネクタ10の取付手順の一例を説明する。図1に示すように、電線20には、ゴム栓押さえ62、ゴム栓61、シールドシェル70、ハウジング11などが先通しされる。この状態から、電線20における露出された芯線20Aに対して、端子21のバレル部24をかしめ圧着することで、端子21が電線20に対して電気的に接続された状態で固定される。続いて、筒部71とかしめリング80との間で編組線Sの端末を挟んでかしめ圧着することにより、編組線Sがシールドシェル70に対して電気的に接続された状態で固定される。
次に、バレル部24から所定距離だけ後方にて被覆20Bを両半割体R1で挟み付け、保持孔Hの部分で被覆20Bを圧着する。両半割体R1の合わせ面同士が接触する位置まで圧着すると、両保持突起H1が被覆20Bに突き刺さり、被覆20Bがやや縮径する。
一方、ハウジング11側においては、装着溝42内に、シールリング60が嵌着される。それとともに、ハウジング11に対して後方からシールドシェル70が装着され、筒部71が外部ハウジング50に外嵌されるとともにフランジ部73がロック部51に係止して固定される。また、外部ハウジング50の後方からゴム栓61およびゴム栓押さえ62を電線収容孔12Bに挿入し、保持部63を撓み係止片52に係止させることでゴム栓押さえ62が固定される。
このようにシールドシェル70などが組み付けられたハウジング11に対し、先通しされた電線20を相対的に後方へ引っ張りながら移動させることにより、リテーナRが電線20とともに端子遊挿孔12に前方から収容される。ここで、リテーナRの外周形状は、電線収容孔12Bの孔形状とほぼ同じかこれよりやや小さめとされているため、リテーナRを電線収容孔12Bに挿入すると、両半割体R1によって被覆20Bが圧着された状態に保持される。そして、リテーナRとともに電線20を電線収容孔12Bに対して前方から挿入していくと、リテーナRの後端部が両抜止突起53を乗り越えつつ両抜止突起53が両抜止凹部Cに嵌り込む。これにより、リテーナRは、両抜止突起53によって前方に抜け止めされるとともに、前止まり部54によって後方に抜け止めされる。したがって、電線20の前後方向の移動は規制される。
次に、端子収容孔12Aの前端開口に対して前方からカバー90を装着する。この装着に際しては、端子21の機器側接続片22を端子挿通孔91に通しつつ図示しないロック手段によってカバー90を内部ハウジング40に固定させる。これにより機器側接続片22は、端子挿通孔91から前方に突出することになるものの、機器側接続片22と端子挿通孔91の開口縁との間には所定の隙間が設定されているため、機器側接続片22は遊動可能である。
こうして機器用コネクタ10の組み付けが完了したら、内部ハウジング40の嵌合部41をケース30の取付孔33に挿入する。嵌合部41を取付孔33に挿入すると、図1に示すように、ハウジング11に装着されたシールドシェル70の固定部72が嵌合筒部34の上面に沿って配置され、固定ボルトB2を固定部72のボルト孔を通して嵌合筒部34の上面にねじ込むことによってシールドシェル70およびハウジング11がケース30に固定される。
この結果、機器側接続片22は端子台35の上面に沿って配置され、端子21のボルト孔23に接続ボルトB1を通して端子台35のボルト孔にねじ込むことにより、端子21が端子台35に対して電気的に接続された状態で固定される。このとき、機器側接続片22は遊動可能とされているから、接続ボルトB1の締め込みに伴って機器側接続片22が正規の取付姿勢に矯正される。したがって、機器側接続片22に過大な負荷がかかることはない。
このとき、ケース30、シールドシェル70、および編組線Sは電気的に接続された状態となり、これらによって電線20、端子21などがシールドされる。また、取付孔33と嵌合部41との間にはシールリング60が装着され、電線収容孔12Bと電線20との間にはゴム栓61が装着されているため、ケース30内のシールを図ることができる。さらに、ハウジング11にランスを設けなくてもよく、この結果、機器側接続片22にランス係止孔を設けなくてもよいから、ハウジング11を小型化できる。すなわち、端子21のアライニング機能を確保しつつも、ハウジング11を小型化することができる。
以上のように本実施形態では、電線20の被覆20BにリテーナRを固定し、このリテーナRをハウジング11に固定したから、電線20をハウジング11に対して前後方向に抜け止めできる。つまり、従来のようにランスやランス係止孔を設けなくてもよく、ハウジング11を小型化できる。また、電線20自身の可撓性によって端子21を遊動可能に支持できるから、端子21のアライニングが可能である。したがって、本実施形態によれば、端子21のアライニングと機器用コネクタ10の小型化を両立させることができる。
また、両抜止突起53をハウジング11と一体に成形し、この抜止突起53をリテーナRに対して前方から係止させるという簡易な構成をとることができる。また、ゴム栓61の前止まりを行う前止まり部54を利用して端子21の抜け止めを行っているから、ハウジング11の構成を複雑にしなくてもよい。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では端子遊挿孔12が端子収容孔12Aと電線収容孔12Bとからなる構成としているものの、本発明によると、円筒状をなす単一の収容孔によって端子遊挿孔12を構成してもよい。
(2)上記実施形態では端子収容孔12Aと電線収容孔12Bとが前後方向に並んで配置されているものの、本発明によると、端子収容孔12Aと電線収容孔12BとがL字状をなして直角に配置され、これらの孔12A,12BにL字形の端子が収容されていてもよい。
(3)上記実施形態ではインバータ装置に取り付けられた機器用コネクタ10に適用しているものの、本発明によると、モータに取り付けられた機器用コネクタに適用してもよい。
(4)上記実施形態ではリテーナR側に抜止凹部Cを設け、ハウジング11側に抜止突起53を設けているものの、本発明によると、リテーナR側に抜止突起を設け、ハウジング11側に抜止凹部を設けてもよい。
(5)上記実施形態では前止まり部54を利用してリテーナRの後方への抜け止めを行っているものの、本発明によると、前止まり部54を設けることなく、リテーナRによってゴム栓61の前止まりを行うとともに、ゴム栓61およびゴム栓押さえ62によってリテーナRの後方への抜け止めを直接行ってもよい。
(6)上記実施形態では端子収容孔12Aの前端開口において端子挿通孔91を除く全ての部分がカバーによって覆われているものの、本発明によると、少なくとも端子挿通孔91の開口縁によって機器側接続片22を支持する構成であればよく、必ずしも端子収容孔12Aの前端開口を覆わなくてもよい。
(7)上記実施形態では一対の半割体R1からなるリテーナRを例示しているものの、本発明によると、一対の半割体R1がヒンジで連結された一体型のリテーナを用いて被覆20Bを固定してもよい。
10…機器用コネクタ
11…ハウジング
12…端子遊挿孔(貫通孔)
20…電線
20A…芯線
20B…被覆
21…端子
22…機器側接続片
30…ケース
53…抜止突起(第1係止部)
54…前止まり部(第2係止部)
61…ゴム栓
90…カバー
91…端子挿通孔
R…リテーナ

Claims (4)

  1. 機器のケースに貫通して設けられた取付孔に嵌合するハウジングと、
    前記ハウジングの内部に貫通して設けられた貫通孔と、
    芯線が被覆で覆われてなる電線における前記芯線の端末に接続された端子と、
    前記被覆に固定され、前記電線とともに前記貫通孔に挿入されるリテーナと、
    前記貫通孔の内部に設けられ、前記リテーナに対して前記貫通孔の軸方向における一方側から係止する第1係止部と、
    前記貫通孔の内部に設けられ、前記リテーナに対して前記貫通孔の軸方向における他方側から係止する第2係止部とを備えたことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記貫通孔の軸方向を前後方向として前記ケースの内部側を前側とし前記ケースの外部側を後側としたときに、前記第1係止部は、前記貫通孔の内周面から突出して設けられた抜止突起であり、この抜止突起は、前記リテーナに対して前方から係止することを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記貫通孔の軸方向を前後方向として前記ケースの内部側を前側とし前記ケースの外部側を後側としたときに、前記第2係止部は、前記貫通孔の後端開口に装着されるゴム栓の前止まりを行う前止まり部の前端部に形成され、この前止まり部は、前記リテーナに対して後方から係止することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記端子に設けられ、前記貫通孔の端部開口から前記ケースの内部に突出する機器側接続片と、
    前記機器側接続片を遊挿状態で挿通させる端子挿通孔を有し、前記貫通孔の端部開口に装着されるカバーとを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のコネクタ。
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