JP5811894B2 - 摩擦クラッチ及びこれを用いたトルク伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操舵フィーリング調整等に供される摩擦クラッチ及びトルク伝達装置に関する。
従来の摩擦クラッチとしては、例えば特許文献1に記載のものがある。この摩擦クラッチは、クラッチドラムにスプライン係合する複数のメーティングプレート(アウタープレート)と出力軸にスプライン係合する複数の摩擦板(インナープレート)とが軸方向で交互に配置されている。摩擦板には、ペーパー系の摩擦材が設けられている。
これらメーティングプレート及び摩擦板をピストンの油圧制御等によって締結することで、クラッチドラム及び出力軸間のトルク伝達を行わせることができる。
しかし、従来の摩擦クラッチでは、ピストンの油圧制御等のために、装置が大型化したり、或いは微細な制御に限界があった。
このため、近年においては、摩擦材に代えて通電制御に応じて摩擦係数を変化させる摩擦摺動材を設けるものもある。摩擦摺動材は、複数のアウタープレートとインナープレートとの各間で一方に固定され他方に摺動し、通電制御による摩擦係数の変化でトルク伝達の断続を行わせる。
この摩擦クラッチは、アウタープレート及びインナープレートが通電制御に対する電極として用いられるため、それらに対する導通接続を確保する必要がある。
しかし、操舵フィーリング調整等のように伝達トルクが比較的小さいものに適用される場合には、アウタープレートを絶縁性のある樹脂ケース内に収容支持することも少なくない。
この場合は、特許文献1のようにアウタープレートを単純にスプライン係合によって支持すると、複数のアウタープレートに対する導通接続が確保できなくなる。
結果として、導通接続用の構造が別途必要になり、装置が煩雑化するという問題があった。
特開平8-247190号公報
解決しようとする問題点は、アウタープレート及びインナープレート間に通電制御に応じて摩擦係数を変化させる摩擦摺動材を設ける場合に、装置が煩雑化する点である。
本発明は、アウタープレート及びインナープレート間に通電制御に応じて摩擦係数を変化させる摩擦摺動材を設ける場合に装置を簡素化するために、相対回転可能な外側部材及び内側部材のそれぞれに支持され、軸方向に交互に配置された複数のアウタープレート及びインナープレートからなるクラッチプレート群と、前記アウタープレートと前記インナープレートとの間で一方に固定されて他方に摩擦摺動しながら通電制御に応じて摩擦係数を変化させる摩擦摺動材と、前記複数のアウタープレートを前記軸方向で挿通し前記外側部材の回転方向で位置を決めて前記支持を行わせる位置決めピンとを備え、前記複数のアウタープレートは、前記位置決めピンを介して前記通電制御のための導通接続が行われることを最も主な特徴とする。
本発明では、アウタープレートに対し、位置決め支持用の位置決めピンを利用して導通接続も行わせることができ、装置の簡素化を実現できる。
摩擦クラッチを適用したトルク伝達装置の断面図である(実施例1)。 図1の要部拡大断面図である(実施例1)。 図1のIII−III線矢視に係る断面図である(実施例1)。 図1のトルク伝達装置に用いられるアウタープレートを示す正面図である(実施例1)。 図1のトルク伝達装置に用いられる固定プレートを示す正面図である(実施例1)。 図1のトルク伝達装置に用いられるインナープレートを示す正面図である(実施例1)。 図1の位置決めピンとアウタープレート及び固定プレートとの関係を示す(実施例1)。 図1の要部拡大断面図である(実施例1)。 摩擦摺動材の摩擦係数の変化を示す概念図である(実施例1)。 変形例に係り、図2に対応した断面図である(実施例1)。 変形例に係り、図7に対応した断面図である(実施例1)。
アウタープレート及びインナープレート間に通電制御に応じて摩擦係数を変化させる摩擦摺動材を設ける場合に装置を簡素化するという目的を、複数のアウタープレートを軸方向で挿通し外側部材の回転方向で位置決めて取り付けを行わせる位置決めピンを設け、この位置決めピンを介して複数のアウタープレートの導通接続を行うことで実現した。
好ましくは、外側部材に固定される固定プレートを備え、位置決めピンが固定プレートを軸方向で挿通することで複数のアウタープレートを固定プレートに対して位置決める。
かかる本発明の摩擦クラッチは、外側部材及び内側部材が共に回転自在に支持された動力伝達用の他、外側部材及び内側部材の一方を固定した操舵フィーリング調整用等としても用いることができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
[トルク伝達装置の構成]
図1は、本発明の実施例1に係る摩擦クラッチを適用したトルク伝達装置の断面図、図2は、図1の破線部内を示す要部拡大断面図、図3は、図1のIII−III線矢視に係る断面図である。なお、図1は、図3のI−I線矢視に係る断面図となっている。
図1のトルク伝達装置1は、例えば自動車等のステアリングシャフトに連動構成されて回転に対する抵抗を入力するようになっている。このトルク伝達装置1は、外側部材としてのケース3と、内側部材としての回転軸5と、摩擦クラッチ7とを備えている。
ケース3は、絶縁性のある樹脂からなり、ケース本体部9と蓋部11とで構成されている。ケース本体部9は、中空筒状に形成されており、一端部が一体の端壁13で閉止され、他端部が板状の蓋部11で閉止されている。
蓋部11の外周側は、ケース本体部9に対して径方向に突出し、周回状のフランジ部15を構成している。フランジ部15は、貫通孔17を介してケース3を静止側の他部材に固定させる。
ケース3の内周側には、ケース本体部9の端壁13及び蓋部11間に摩擦クラッチ7の収容空間Sが区画形成されている。収容空間Sは、ケース本体部9の端壁13及び蓋部11を貫通する連通孔19,21を介して外部に連通している。
この連通孔19,21には、収容空間Sに面した段状の軸受支持部23,25が形成されている。軸受支持部23,25には、ベアリング27,29が支持され、ベアリング27,29は、ケース3の軸心部において回転軸5を回転自在に支持している。
回転軸5は、導電性のある金属からなり、中実円柱状に形成されている。回転軸5の両端部は、ケース3の連通孔19,21を介して外部に突出し、例えばステアリングシャフトに連動連結される。回転軸5の中間部は、周回状の大径部31となっており、ケース3の収容空間S内に配置されている。
この大径部31は、ベアリング27,29間に位置して、ケース3に対する回転軸5の抜け止めを行っている。大径部31の外周には、周回状の支持部33が設けられている。この支持部33とケース3との間には、収容空間S内で摩擦クラッチ7が配置されている。
摩擦クラッチ7は、図1及び図2のように、複数のアウタープレート35及びインナープレート37が軸方向で交互に配置されたクラッチプレート群39を備えている。
以下、図4〜図8をも参照して摩擦クラッチ7について説明する。 図4は、図1のトルク伝達装置に用いられるアウタープレートを示す正面図、図5は、同固定プレートを示す正面図、図6は、同インナープレート示す正面図、図7は、図1の位置決めピンとアウタープレート及び固定プレートとの関係を示す要部拡大断面図、図8は、図1のインナープレートと回転軸の支持部との関係を示す要部拡大断面図である。
クラッチプレート群39は、図2のように、インナープレート37を挟んで隣接するアウタープレート35が対をなし、各対の隣接部分でアウタープレート35相互が背中合わせで配置されている。背中合わせのアウタープレート35相互は、所定の範囲(例えば、0.25mm)離れて設けられる。
このクラッチプレート群39においては、図2、図7、及び図8のように、複数のアウタープレート35が、位置決めピン41及び固定プレート43を介してケース3に支持され、複数のインナープレート37が、フランジ59を介して回転軸5の支持部33に支持されている。
複数のアウタープレート35は、ケース3に固定された固定プレート43によって軸方向の両側から挟み込まれ、位置決めピン41によって相互間及び固定プレート43に対して位置決められている。
各アウタープレート35は、図4のように、ステンレス等の導電性金属からなる矩形板状に形成されている。アウタープレート35の中心部には、インナープレート37の固定部分に対する逃げ孔45が貫通形成されている。
アウタープレート35の面取りされた四隅近傍には、位置決め孔47が各別に設けられている。なお、位置決め孔47の形状は、特に限定されないが、本実施例において円形形状となっている。また、アウタープレート35の矩形形状は、収容空間Sの断面形状に対応している(図3参照)。
位置決めピン41は、ステンレス等の導電性の金属からなっている。この位置決めピン41は、図7のように、アウタープレート35の位置決め孔47と対応した円柱形状に形成され、複数のアウタープレート35の各位置決め孔47を軸方向で挿通している。従って、位置決めピン41は、アウタープレート35相互間をケース3の回転方向で位置決めている。
なお、位置決めピン41の外径は、アウタープレート35の位置決め孔47の内径よりも僅かに小さく設定されており、組立性及びスライド性等を考慮したクリアランスを確保している。
位置決めピン41の両端は、図1のように、クラッチプレート群39から軸方向外側に突出している。この両端は、ケース3の端壁13及び蓋部11に形成された凹部49,51内に嵌合している。 なお、凹部49,51は、その内径が位置決めピン41の外径よりも僅かに大きく設定されており、組立性等を考慮したクリアランスを確保している。
一方の凹部49内には、端壁13と位置決めピン41との間に弾性部材としてのスプリング53が配置されている。このため、位置決めピン41は、他方の凹部51内で蓋部11に突き当てられ、軸方向のガタツキが防止されている。
このような位置決めピン41には、図7のように、複数のアウタープレート35と共に固定プレート43が位置決められている。
固定プレート43は、クラッチプレート群39の両端に設けられ、アウタープレート35に隣接して位置している。この固定プレート43は、図3及び図5のように、アウタープレート35と同様にステンレス等の導電性金属からなる矩形板状に形成されている。ただし、固定プレート43は、面取りされた四隅がアウタープレート35よりも外周側に突出している。なお、固定プレート43にも、インナープレート37の固定部分に対する逃げ孔46が設けられている。
固定プレート43の四隅には、固定用孔55が貫通形成されている。この固定用孔55を介し、固定プレート43がボルト等の締結具によりケース3側に固定される。
固定プレート43の四隅近傍には、位置決め孔57が各別に設けられている。位置決め孔57は、図7のように、アウタープレート35の位置決め孔47に対応し、位置決めピン41が軸方向で挿通している。
このため、固定プレート43は、複数のアウタープレート35に対してケース3の回転方向で位置決められている。換言すると、複数のアウタープレート35は、固定プレート43に対してケース3の回転方向で位置決められており、この固定プレート43を介してケース3に固定されている。
一方、複数のインナープレート37は、図8のうように、回転軸5の支持部33外周に配置され、支持部33に取り付けられたフランジ59によって両側から支持されている。
各インナープレート37は、図3及び図6のように、ステンレス等の導電性金属からなる円板形状に形成されている。この円板形状により、インナープレート37はアウタープレート35側の位置決めピン41との干渉を回避している。
インナープレート37の内周側には、周方向所定間隔毎に支持孔63が設けられている。この支持孔63には、図8のように、フランジ59に固定されるカラー65が取り付けられる。
カラー65は、真鍮等の金属からなり、インナープレート37の支持孔63に対応した中空円筒状に形成されている。このカラー65は、複数のインナープレート37の各支持孔63を軸方向で挿通している。カラー65の両端は、それぞれフランジ59に固定されている。
フランジ59は、圧延鋼等の金属からなる円板形状に形成されている。このフランジ59は、その内周が回転軸5の大径部31に嵌合し、回転軸5の支持部33からインナープレート37の内周側に渡って延設されている。
フランジ59の外周側には、カラー65に対応して締結用孔71が貫通形成されている。締結用孔71は、カラー65内周のナット部73に連通している。このフランジ59の外周側は、締結用孔71及びナット部73を介し、締結具であるボルト75によりカラー65に締結固定されている。
フランジ59の内周側には、周方向所定間隔毎に締結用孔66が貫通形成され(図6参照)、支持部33には、この締結用孔66に対応してナット孔67が貫通形成されている。これら締結用孔66及びナット孔67を介し、フランジ59の内周側が締結具であるボルト69により回転軸5の支持部33に締結固定されている。
従って、複数のインナープレート37は、フランジ59を介して回転軸5に固定されている。
上記クラッチプレート群39のアウタープレート35及びインナープレート37の各間には、図2のように、摩擦摺動材77が設けられている。
図9は、摩擦摺動材の摩擦係数の変化を示す概念図である。
摩擦摺動材77は、図9のように、電流が印加可能な粒子79(例えば、有機無機複合型のER粒子(Electro-rheological))を含有分散させたエラストマ81(例えば、シリコンゲル)からなる。摩擦摺動材77は、電力(電場)が印加されることによって表面の粘着性が高速かつ可逆的に変化する。この特性は、電気粘着効果(Electro-adhesive effect)と称されている。
この摩擦摺動材77は、アウタープレート35及びインナープレート37間で一方に固定され他方に摺動しながらアウタープレート35及びインナープレート37を電極として通電制御される。
本実施例の摩擦摺動材77は、例えばアウタープレート35に固定された周回状に形成されてインナープレート37に摺動する。そして、摩擦摺動材77は、通電制御に応じた摩擦係数の変化により、アウタープレート35及びインナープレート37間を断続させる。
具体的には、図9(a)のように、無電地場において摩擦摺動材77の表面に分散した低摩擦で滑り特性の良い粒子79がインナープレート37を支持する。従って、摩擦摺動材77は、低抵抗によってインナープレート37の摺動を許容する。
一方、電場が印加されると、図9(b)のように、粒子79の沈み込み作用で粘着性の高いエラストマ81が変形して粒子79の周囲に集まり、高抵抗によってインナープレート37を粘着する(摺動を防止する)。
なお、摩擦摺動材77の外周部は、インナープレートの外周部よりも径方向外側に突出している。これにより、アウタープレート35及びインナープレート37間の絶縁性が確保されている。
アウタープレート35及びインナープレート37を介した通電は、図1〜図3のように、電力供給部83によって行われる。
電力供給部83は、アウター側接続部85とインナー側接続部87とを備え、これらを介してアウタープレート35及びインナープレート37を図示しない電源に導通接続する。
アウター側接続部85は、銅板等の導電性金属からなる導電路であり、収容空間Sに面して配索されている。このアウター側接続部85には、ケース本体部9の孔91に対応して外周側に延設された延設部93を備えている。延設部93には、孔91を介して電源に至るリード線が接続される。
また、アウター側接続部85は、端壁13の各凹部49に臨む端子部95を備えている。この端子部95が位置決めピン41に接触している。従って、アウター側接続部85は、位置決めピン41を介して複数のアウタープレート35に接続される。換言すると、複数のアウタープレート35は、位置決めピン41を介して通電制御のための導通接続が行われている。
インナー側接続部87は、回転軸5に摺接するカーボンブラシからなる。具体的には、インナー側接続部87は、ケース本体部9の連通孔19内に臨む収容凹部97内に収容され、その先端が回転軸5の外周に摺接する。
インナー側接続部87の背後には、ケース3に径方向の孔99が設けられており、孔99を介して電源に至るリード線が接続されている。このため、インナー側接続部87は、回転軸5を介して複数のインナープレート37に接続される。
[トルク伝達装置の動作]
以下、本実施例のトルク伝達装置1の動作について、図1及び図2を参照して説明する。
トルク伝達装置1では、摩擦摺動材77の通電制御を通じてケース3と回転軸5との間でのトルク伝達を断続制御し、ステアリングフィールを調整する。
具体的には、摩擦摺動材77を通電すると、摩擦摺動材77がインナープレート37に粘着する。これにより、ケース3から回転軸5にトルクが伝達され、ケース3が回転軸5と共に回転しようとする。
このとき、本実施例では、ケース3が静止側に固定されていることから、回転軸5が摩擦摺動材77の粘着力に抗してトルクに応じた相対回転を始める。
この結果、回転軸5の回転に抵抗が付与されてステアリングフィールを重くすることができる。
一方、摩擦摺動材77の通電が解除されると、摩擦摺動材77がインナープレート37を非粘着状態で摺動支持し、回転軸5とケース3とが相対回転自在なフリーとなる。
この結果、回転軸5の回転が抵抗なく行われ、ステアリングフィールが軽くなる。
[実施例1の効果]
本実施例では、相対回転可能なケース3及び回転軸5のそれぞれに取り付けられ、軸方向に交互に配置された複数のアウタープレート35及びインナープレート37からなるクラッチプレート群39と、アウタープレート35とインナープレート37との間で一方に固定されて他方に摩擦摺動しながら通電制御に応じて摩擦係数を変化させる摩擦摺動材77と、複数のアウタープレート35を軸方向で挿通しケース3の回転方向で位置決めてる位置決めピン41とを備え、複数のアウタープレート35が、位置決めピン41を介して通電制御のための導通接続が行われる。
従って、本実施例においては、アウタープレート35に対し、位置決め支持用の位置決めピン41を利用して導通接続を行わせることができ、装置を簡素化することができる。
また、本実施例では、複数のアウタープレート35に位置決めピン41を挿通させる構成自体も、従来のスプラインに比較して構成が簡単で加工等も容易に行わせることができる。
しかも、本実施例では、クラッチプレート群39の軸方向の端部に設けられると共にケース3に固定される固定プレート43を備え、位置決めピン41が固定プレート43を軸方向で挿通し複数のアウタープレート35を固定プレート43に対してケース3の回転方向で位置決めている。
このため、本実施例では、位置決めピン41をケース3に直接支持させる場合に比較して、アウタープレート35のガタツキを無くして給電の安定性と動作の安定性を確保することができる。
さらに説明すると、位置決めピン41をケース3に直接支持させる場合には、位置決めピン41とケース3との間のクリアランス及び位置決めピン41とアウタープレート35との間のクリアランスにより、アウタープレート35のケース3に対するガタツキが大きくなる。
また、位置決めピン41とケース3との間のクリアランスは、単純に両者間の関係だけでなく、位置決めピン41とアウタープレート35との間のクリアランスをも考慮して大きくなる傾向にある。この結果、アウタープレート35のケース3に対するガタツキが助長される。
これに対し、本実施例では、位置決めピン41とアウタープレート35との間のクリアランスのみを設定すればよいので、その分だけアウタープレート35のケース3に対するガタツキを抑制することが可能となる。
しかも、本実施例では、固定プレート43をアウタープレート35と同一の金型で加工することを可能とし、より確実にアウタープレート35のケース3に対するガタツキを抑制することが可能となる。
また、上記構成では、アウタープレート35を位置決めピン41上で円滑にスライドさせることもでき、動作の円滑化、安定化を図ることができる。
さらに、本実施例では、位置決めピン41が回転方向に複数設けられるので、より確実にアウタープレート35相互間、アウタープレート35及び固定プレート43間の位置決めを行わせることができる。同時に、より確実にアウタープレート35全体に対する給電を安定性して行わせることも可能となる。
結果として、本実施例では、動作の安定性を更に向上させることができる。
[変形例]
図10及び図11は、本発明の実施例1の変形例に係り、図10は図2に対応した断面図、図11は図7に対応した断面図である。
本変形例では、実施例1に対し固定プレート43を省略し、位置決めピン41をケース3に直接支持したものである。このように固定プレート43を省略しても、実施例1同様に、アウタープレート35の位置決め支持用の位置決めピン41を利用してアウタープレート35に対する導通接続を確保することができる。
従って、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
1 トルク伝達装置
3 ケース(外側部材)
5 回転軸(内側部材)
35 アウタープレート
37 インナープレート
39 クラッチプレート群
41 位置決めピン
43 固定プレート
77 摩擦摺動材

Claims (4)

  1. 相対回転可能な外側部材及び内側部材のそれぞれに支持され、軸方向に交互に配置された複数のアウタープレート及びインナープレートからなるクラッチプレート群と、
    前記アウタープレートと前記インナープレートとの間で一方に固定されて他方に摩擦摺動しながら通電制御に応じて摩擦係数を変化させる摩擦摺動材と、
    前記複数のアウタープレートを前記軸方向で挿通し前記外側部材の回転方向で位置決めて前記支持を行わせる位置決めピンとを備え、
    前記複数のアウタープレートは、前記位置決めピンを介して前記通電制御のための導通接続が行われる、
    ことを特徴とする摩擦クラッチ。
  2. 請求項1記載の摩擦クラッチであって、
    前記クラッチプレート群の前記軸方向の端部に設けられると共に前記外側部材に固定される固定プレートを備え、
    前記位置決めピンが、前記固定プレートを前記軸方向で挿通し前記複数のアウタープレートを前記固定プレートに対して前記外側部材の回転方向で位置決める、
    ことを特徴とする摩擦クラッチ。
  3. 請求項1又は2記載の摩擦クラッチであって、
    前記位置決めピンは、前記回転方向に複数設けられる、
    ことを特徴とする摩擦クラッチ。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の摩擦クラッチを備え前記外側部材及び内側部材間で動力の伝達を断続することを特徴とするトルク伝達装置。
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