JP6569245B2 - トルク伝達装置、膝関節補助装置、及び生態運動訓練装置 - Google Patents

トルク伝達装置、膝関節補助装置、及び生態運動訓練装置 Download PDF

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Description

本発明は、回転トルクを制御可能なトルク伝達装置及びこのトルク伝達装置を用いた膝関節補助装置、及び生態運動訓練装置に関する。
従来のトルク伝達装置としては、例えば特許文献1に記載された無断変速アクチュエータがある。
この無断変速アクチュエータは、ER流体クラッチを用いたものであり、遊星歯車機構のリング・ギヤを静止部材にER流体クラッチを用いて連結したものである。
したがって、クラッチによってリング・ギヤを固定状態、自由回転状態、及び滑り状態とに連続制御することができる。この連続制御によりサン・ギヤからの入力をキャリヤからの出力として広範囲で減速させることができる。
しかし、リング・ギヤを静止部材に対して連結する構成であるため、静止部材としてのケース等が必須となって大型化し易く、重量増も招き易かった。一方、特許文献1の無断変速アクチュエータは、主に産業機械に適用するものであるため多少大型化し、重量があってもそれほど問題はない。
しかし、特許文献1のようなアクチュエータを特許文献2の膝関節補助装置、特許文献3の関節補助器、特許文献4の歩行補助装置等に適用する場合は、人体に装着して使用することから、歩行の際に大きさや重量が障害となり易かった。
すなわち、膝関節補助装置などには、産業機械用のアクチュエータをそのまま適用することはできず、可能な限りの小型化、軽量化が要求される。
また、ベッド、椅子等に装着して使用する生態運動訓練装置に適用する場合も、装着性や持ち運びの観点から可能な限りの小型化、軽量化が要求されることは同様である。
特開平2−35247号公報 特開2007−275482号公報 特開2000−107213号公報 特開2004−344305号公報
解決しようとする問題点は、小型、軽量化に限界がある点である。
本発明は、小型、軽量化の限界を抑制することを可能とするために、インターナル・ギヤ、サン・ギヤ、遊星ギヤ、及び遊星ギヤを支持する遊星キャリヤからなる遊星ギヤ機構と、前記インターナル・ギヤ及びサン・ギヤ間、又は前記サン・ギヤ及び遊星キャリヤ間、若しくは前記インターナル・ギヤ及び遊星キャリヤ間に設けられ相対回転する電極間への通電制御により前記相対回転を制御可能なクラッチ部と、前記インターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの一つに固定され前記クラッチ部を収容して回転方向に係合させると共に導通接続するクラッチ・ケース及び同他の一つに設けられ前記クラッチ部を回転方向に係合させると共に導通接続するハブ部と、前記クラッチ部は、前記クラッチ・ケースと前記ハブ部とに各別に支持され軸方向に対向配置されたアウター・プレート及びインナー・プレートとこのアウター・プレート及びインナー・プレートの間に介設され両プレートを電極とする通電制御により両プレート間のトルク伝達を制御する機能性材とを備え、前記機能性材は、電気絶縁性の粘着性媒体に電気レオロジー粒子が分散され、前記通電制御により前記電気レオロジー粒子を制御するトルク伝達装置であって、前記ハブ部は、回転軸に一体に備えられ、前記回転軸は、前記インターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの他の一つに一端側が結合され他端側が前記クラッチ・ケース内に臨み、前記回転軸の他端に、導通接続用のカーボン・ブラシを備え、人体の所要箇所に装着して前記通電制御により前記クラッチ・ケースに対する回転軸の相対回転に抗力を与えることを特徴とする。
本発明のトルク伝達装置は、上記構成であるから、クラッチ部を収容して回転方向に係合させると共に導通接続するクラッチ・ケースを、遊星ギヤ機構に隣接させてインターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの一つに固定し、クラッチ部を回転方向に係合させると共に導通接続するハブ部を、インターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの他の一つに設け、クラッチ部をインターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの何れか一対の相対回転間に配置すればよく、静止側のケースを必須とすることなく、小型、軽量化の限界を抑制することができる。
特に前記相対回転間の配置による小型、軽量化の限界抑制は、クラッチ部が、アウター・プレート及びインナー・プレートと機能性材とを備え、前記機能性材は、電気絶縁性の粘着性媒体に電気レオロジー粒子が分散され、前記通電制御により前記電気レオロジー粒子を可動制御するという特性を利用することにより前記のような配置を行なわせて得ることができる。
一方向から見た膝関節補助装置の斜視図である。(実施例1) 他方向から見た膝関節補助装置の斜視図である。(実施例1) トルク伝達装置の正面図である。(実施例1) トルク伝達装置の左側面図である。(実施例1) トルク伝達装置の右側面図である。(実施例1) トルク伝達装置のカバーを外した右側面図である。(実施例1) 図4のVII−VII線矢視断面図である。(実施例1) 図4のVIII−VIII線矢視断面図である。(実施例1) 図4のIX−IX線矢視断面図である。(実施例1) トルク伝達装置の取り付けを示すスケルトンである。(実施例1) クラッチ部の要部拡大断面図である。(実施例1) クラッチ部の機能性材を示し、(a)は、非通電時の概念断面図、(b)は、通電時の概念断面図である。(実施例1) 機能性材の変形例を示し、(a)は、非通電時の概念断面図、(b)は、通電時の概念断面図である。(実施例1) 変形例にかかるトルク伝達装置のスケルトンである。(実施例1) 他の変形例にかかるトルク伝達装置のスケルトンである。(実施例1) さらに他の変形例にかかるトルク伝達装置の斜視図である。(実施例1) さらに他の変形例にかかるトルク伝達装置の側面図である。(実施例1) さらに他の変形例にかかるトルク伝達装置の平面図である。(実施例1) 図18のXIX―XIX線矢視断面図である。(実施例1) ベッドで使用する生態運動訓練装置にかかる説明図である。(実施例2) アタッチメントの概略斜視図である。(実施例2) 引き動作による生態運動訓練装置にかかる概略説明図である。(実施例3) 車椅子で使用する生態運動訓練装置にかかる概略説明図である。(実施例4) 椅子で使用する生態運動訓練装置にかかる概略説明図である。(実施例5) 椅子で使用する生態運動訓練装置にかかる概略説明図である。(実施例6) 椅子で使用する生態運動訓練装置にかかる概略説明図である。(実施例7)
小型、軽量化の限界を抑制することを可能とするという目的を、遊星ギヤ機構に隣接しインターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの一つに固定されクラッチ部を収容して回転方向に係合させると共に導通接続するクラッチ・ケース及び同他の一つに設けられクラッチ部を回転方向に係合させると共に導通接続するハブ部とを備え、クラッチ部は、クラッチ・ケースとハブ部とに各別に係合し軸方向に対向配置されたアウター・プレート及びインナー・プレートとこのアウター・プレート及びインナー・プレートの間に介設され両プレートを電極とする通電制御により両プレート間のトルク伝達を制御する機能性材とを備え、機能性材は、電気絶縁性の粘着性媒体に電気レオロジー粒子が分散され、通電制御により電気レオロジー粒子を可動制御することで実現した。
前記インターナル・ギヤ又は前記サン・ギヤ若しくは前記遊星キャリヤの一つに取り付けた第1のアーム部材及び同他の一つに取り付けた第2のアーム部材を備えてもよい。
前記第1のアーム部材に結合され上腿に着脱自在に取り付けるための上腿装着部と、前記第2のアーム部材に結合され下腿に着脱自在に取り付けるための下腿装着部とを備え、前記クラッチ部は、前記上腿装着部及び下腿装着部間で膝関節に対応して配置され膝関節に関してトルク伝達を制御する構成でもよい。
前記インターナル・ギヤ又は前記サン・ギヤ若しくは前記遊星キャリヤの一つに結合された運動訓練部及び同他の一つに固定されベッド等の所要箇所に取り付けるためのアタッチメントとを備えてもよい。
[膝関節補助装置]
図1は、一方向から見た膝関節補助装置の斜視図、図2は、他方向から見た膝関節補助装置の斜視図である。
図1、図2のように、膝関節補助装置1は、人体の膝部を中心とした脚部に装着されるものである。この膝関節補助装置1は、上腿装着部3と、下腿装着部5と、トルク伝達部7と、足装着部9とを備えている。
上腿装着部3は、被補助者の膝部から上腿部にかけて装着され、上腿に着脱自在に取り付けられる。下腿装着部5は、同膝部から下腿部にかけて装着され、下腿に着脱自在に取り付けられる。上腿装着部3及び下腿装着部5は、膝継手11により相対回転自在に結合されている。
トルク伝達部7は、一方の膝継手11の側部に配置され、膝継手11の側部で上腿装着部3及び下腿装着部5に結合されている。
足装着部9は、左右の足首継ぎ手12を介して下腿装着部5に回転自在に結合されている。
トルク伝達部7は、電源としてのバッテリを備えた回路基板13に接続され、回路基板13には、コントローラ15が接続されている。
したがって、コントローラ15により回路基板13を介してトルク伝達部7に電圧を掛けると、トルク伝達部7が抵抗トルクを発生して膝継手11に回転抵抗を与える。この回転抵抗により、被補助者の膝関節の自由な曲がりを規制して膝関節に関してトルク伝達を制御する。この回転抵抗をコントローラ15により回路基板13を介して制御することで、被補助者の歩行の補助を行わせることができる。
足装着部9のかかと部には、被補助者の足の運び状態を検出するロードセル10が設けられており、足の運び状態に応じたロードセル10の検出信号が回路基板13に入力される。回路基板13は、トルク伝達部7の発生トルクを適時制御し、被補助者の歩行の補助を的確に行わせることができる。
[トルク伝達装置]
図3は、トルク伝達装置の正面図、図4は、トルク伝達装置の左側面図、図5は、トルク伝達装置の右側面図、図6は、トルク伝達装置のカバーを外した右側面図、図7は、図4のVII−VII線矢視断面図、図8は、図4のVIII−VIII線矢視断面図、図9は、図4のIX−IX線矢視断面図、図10は、トルク伝達装置の取り付けを示すスケルトン、図11は、クラッチ部の要部拡大断面図である。
前記トルク伝達部7は、図3〜図11のように形成されるトルク伝達装置によって構成されている。トルク伝達部7には、第1、第2のアーム部材17、19が各別に取り付けられている。第1のアーム部材17は、上方に延設され、上腿装着部3側に結合されている。第2のアーム部材19は、下方に延設され、下腿装着部5側に結合されている。
このトルク伝達部7は、遊星ギヤ機構21と、クラッチ部23とを備えている。
遊星ギヤ機構21は、ギヤ・ケース25内に収容され、インターナル・ギヤ27、サン・ギヤ29、遊星ギヤ31、及び遊星ギヤ31を支持する遊星キャリヤ33からなっている。
ギヤ・ケース25は、リング状のギヤ・ケース本体35及びドーナツ盤状の第1、第2のカバー37、39からなっている。ギヤ・ケース本体35及び第1、第2のカバー37、39はビス41により、例えば、図4のように周方向4箇所で締結結合されている。ギヤ・ケース本体35の内周には、前記インターナル・ギヤ27が形成されている。第2のカバー39には、前記第2のアーム部材19が一体に形成されている。したがって、インターナル・ギヤ27に第2のアーム部材19が取り付けられた構成となっている。
サン・ギヤ29は、ギヤ・ケース25の軸心部に配置され、回転軸43に固定されている。サン・ギヤ29の軸心部には、樹脂製のキャップ部材43aが嵌め込まれている。インターナル・ギヤ27及びサン・ギヤ29間に、例えば3個の遊星ギヤ31が噛み合っている。
遊星ギヤ31は、遊星キャリヤ33に軸受45により回転自在に支持されている。遊星キャリヤ33は、キャリヤ・ピン33a及びキャリヤ・プレート33bからなり、軸受45は、キャリヤ・ピン33aに支持されている。キャリヤ・プレート33bは、前記第1のアーム部材17にビス47により、例えば、図9のように周方向6箇所で締結結合されている。したがって、遊星キャリヤ33に第1のアーム部材17が取り付けられた構成となっている。
第1のアーム部材17には、ギヤ・ケース25の軸心と同心の窓17aが形成されている。窓17aには、樹脂製の蓋49がインロー形成により内面側から嵌合固定され、蓋49には、前記キャップ部材43aが当接している。
なお、第1のアーム部材17は、インターナル・ギヤ27又はサン・ギヤ29若しくは遊星キャリヤ33の一つに取り付け、第2のアーム部材19は、同他の一つに取り付ければよく、第1のアーム部材17を遊星キャリヤ33に取り付け、第2のアーム部材19をインターナル・ギヤ27に取り付ける構造は限られない。
クラッチ部23は、インターナル・ギヤ27及びサン・ギヤ29間に設けられ、相対回転する電極間への通電制御により前記インターナル・ギヤ及びサン・ギヤ間の相対回転を制御可能となっている。
前記クラッチ部23は、クラッチ・ケース51に収容されている。クラッチ・ケース51は、遊星ギヤ機構21のギヤ・ケース25に隣接し、サン・ギヤ29から突出する回転軸43の外周に配置されている。
クラッチ・ケース51は、クラッチ部23を収容して回転方向に係合させると共に導通接続するものである。このクラッチ・ケース51は、クラッチ・ケース本体53とクラッチ・ケース・カバー54とからなっている。
クラッチ・ケース本体53は、樹脂製の周壁部55及び側壁部57からなっている。周壁部57の外周は、ギヤ・ケース25と同径に形成されている。周壁部57は、ギヤ・ケース25のギヤ・ケース本体35及び第2のカバー39に対しノックピン58により芯出しが行なわれている。
周壁部57の凹部57a内に、電気接続および回転係合用の中空係合ピン59が設けられている。中空係合ピン59は、回路基板13に対して配線接続されている。
側壁部57は、ギヤ・ケース25の第2のカバー39に隣接して軸方向に当接している。側壁部57の内周には、軸受支持部57cが備えられ、回転軸43を軸受63により相対回転自在に支持している。この側壁部57は、ビス64によりギヤ・ケース25の第2のカバー39に締結固定されている。この固定によりクラッチ・ケース51がギヤ・ケース25に隣接し、インターナル・ギヤ27と一体的に構成される。
クラッチ・ケース・カバー54は、樹脂製でありクラッチ・ケース本体53の周壁部55に、例えば、図5のように周方向6箇所のビス66で締結結合されている。
回転軸43は、導電性の金属で形成され、この回転軸43には、ハブ部65が形成されている。ハブ部65は、クラッチ部23を回転方向に係合させると共に導通接続するものである。回転軸43は、サン・ギヤ29と一体的であり、ハブ部65は、サン・ギヤ29に設けられた構成となる。
回転軸43には、スプリング67を介してカーボン・ブラシ69が取り付けられている。カーボン・ブラシ69は、スプリング67の付勢力によりクラッチ・ケース・カバー54側の接点部71に弾接している。接点部71は、回路基板13に対して配線接続されている。
図6、図7〜図9、図11、図12のように、クラッチ部23は、アウター・プレート73及びインナー・プレート75と機能性材である吸着シート77との組み合わせを軸方向で複数備えている。
アウター・プレート73は、吸着シート77に対し一方の電極板をなすものであり、アルミニウムなどでドーナツ盤状に形成されている。このアウター・プレート73は、外周に電気接続用の突部73aが形成されている。アウター・プレート73の内周には、遊嵌穴73cが形成されている。
アウター・プレート73は、遊嵌穴73cがハブ部65に遊嵌している。アウター・プレート73の突部73aは、クラッチ・ケース本体53の凹部57a内で前記電気接続用の中空ピン59に内周側から凹凸係合している。
このアウター・プレート73にドーナツ盤状の吸着シート77が導電性接着剤等による接着等により固定されている。
インナー・プレート75は、吸着シート77に対し他方の電極板をなすものであり、ステンレスなどでドーナツ盤状に形成されている。このインナー・プレート75は、内周部がハブ部65に嵌合して回転方向に係合すると共に、電気的接続を行なわせる。インナー・プレート75は、ステンレス以外にアルミニウム、鋼、リン青銅等の電気的導通を持った素材で構成することもできる。
こうして、アウター・プレート73及びインナー・プレート75は、吸着シート77を挟むように配置され、アウター・プレート73及びインナー・プレート75を電極とする通電制御によりトルク伝達が可能となっている。
各インナー・プレート75は背中合わせに配置され、このインナー・プレート75間に皿ばね76が介設されている。皿ばね76は省略することもできる。皿ばね76を省略するときは、クラッチ・ケース本体53とクラッチ・ケース・カバー54との軸方向間隔を適正に設定し、インナー・プレート75に吸着シート77が密着できるようにする。
吸着シート77は、図12のように、電気レオロジーゲルを板状又はシート状に形成したものであり、電気絶縁媒体77aに複数の電気レオロジー粒子77b(以下「ER粒子」と称する)を分散させている。
本実施例の電気絶縁媒体77aは、例えば、粘着性を有するフッ素系樹脂やシリコン樹脂等からなり、ER粒子77bは、シリカゲルやカーボン等の固体粒子からなる。
ER粒子77bは、吸着シート77の表面において突出状態で保持されており、吸着シート77に対する電圧の印加に応じて、電気絶縁媒体77aに相対的に没入する。これにより、吸着シート77は、電気絶縁媒体77aの粘着力によってインナー・プレート75を吸着する。
すなわち、図12(a)の非通電時においては、表面に分散したER粒子77bがインナー・プレート75を支持するため、アウター・プレート73に対してインナー・プレート75がER粒子77bに対して滑りながら相対回転する。
図12(b)の通電時においては、ER粒子77bの没入作用で粘着性の高い電気絶縁媒体77aに表面の盛り上がり現象が起こる。この表面の盛り上がり現象と皿ばね76の付勢力とにより吸着シート77がインナー・プレート75の表面に接触して粘着する。
この粘着により、アウター・プレート73及びインナー・プレート75間で相対回転しようとするとき吸着シート77がせん断力を受けると高い降伏力を示す。この高い降伏力によりアウター・プレート73及びインナー・プレート75間でのトルク伝達が行われる。
なお、吸着シート77としては、電圧を印加すると、そのものの粘性が変化するものでもよい。また、吸着シート77としては、電気力によって吸着を行うものであってもよい。
図13は、変形例に係る機能性材を示し、(a)は、非通電時の概念断面図、(b)は、通電時の概念断面図である。
図13の吸着シート77は、通電時及び非通電時の双方において、ER粒子77bが表面上で外部に露出して保持される。この保持は、電気絶縁媒体77aの硬さ等によって設定することが可能である。
電気絶縁媒体77aの表面上のER粒子77bは、吸着シート77の表面と共に切削等の加工がなされ、吸着シート77の表面と面一の断面を有する。ただし、電気絶縁媒体77aの表面上のER粒子77bは、図13(a)のように電気絶縁媒体77aの表面から突出してもよい。
そして、電圧の印加時には、図13(b)のように、アウター・プレート73及びインナー・プレート75間の電気力線により、吸着シート77表面のER粒子77bに電気力を生じさせ、吸着力を発生するようにしている。なお、変形例においては、電気絶縁媒体77aの粘着性は不要にすることもできる。
[通電制御]
コントローラ15の制御により回路基板13を介してトルク伝達部7に電流が供給されると、図7、図11、図12において、配線部から中空ピン59、アウター・プレート73、吸着シート77、インナー・プレート75、回転軸43、カーボン・ブラシ69、接点部71へと電流が流れる。この電流の流れにより吸着シート77に電圧が掛けられ、図12(a)の状態のER粒子77bが、図12(b)のように可動制御される。
この可動制御により、吸着シート77がインナー・プレート75に密着し、アウター・プレート73及びインナー・プレート75間で相対回転しようとするとき吸着シート77がせん断力を受けると高い降伏力を示す。
なお、通電によりアウター・プレート73及びインナー・プレート75を電極として吸着シート77に電圧を掛けることができればよく、クラッチ・ケース51や回転軸43を、導電性材料と非導電性材料とで軸方向に一体に二色成型することなどにより、適宜通電経路を形成することもできる。具体的構造は後述する。
[膝関節補助]
膝関節補助装置1は、足装着部9に被補助者の足を乗せてベルトにより固定し、上腿装着部3を、被補助者の上腿部に装着し、下腿装着部5を、同下腿部に装着する。
歩行に際しては、膝継手11、足首継ぎ手12により上腿装着部3及び下腿装着部5間、下腿装着部5及び足装着部9間が相対回転して歩行動作を許容する。
上腿装着部3及び下腿装着部5間の相対回転時には、トルク伝達部7に第1、第2アーム部材17、19の双方から入力を受け、遊星ギヤ機構21が動作する。
第1のアーム部材17からの入力で見ると、遊星キャリヤ33のキャリヤ・ピン33aがサン・ギヤ29の周りに公転する。この公転により遊星ギヤ31がインターナル・ギヤ27に沿って転動し、インターナル・ギヤ27がサン・ギヤ29に対して減速相対回転する。
この減速相対回転が中空ピン59からアウター・プレート73に入力され、アウター・プレート73及びインナー・プレート75が相対回転する。
このとき、前記のような電圧印加による制御で吸着シート77を機能させ、アウター・プレート73及びインナー・プレート75間の相対回転を制限することができる。
すなわち、トルク伝達部7が発生する抗力によって歩行時に被補助者の膝関節の動きを適時に規制し、適切な歩行補助を行わせる。
かかる歩行補助は、足装着部9に設けられたロードセル10の荷重検出により膝関節の動きを間接的に検出しながら行われる。つまり、ロードセル10の検出によりコントローラ15が予めプログラムされたフローにより電圧制御を的確に行なう。
プログラミングは、装着する人の膝関節の症状や体型、年齢等に応じてコントローラ15によって行われる。また、外部機器によるプログラムをインストールすることもできる。
[実施例1の効果]
本発明実施例1のトルク伝達部7は、インターナル・ギヤ27、サン・ギヤ29、遊星ギヤ31、及び遊星ギヤ31を支持する遊星キャリヤ33からなる遊星ギヤ機構21と、インターナル・ギヤ27及びサン・ギヤ29間に設けられ相対回転する電極間への通電制御によりインターナル・ギヤ27及びサン・ギヤ29間の相対回転を制御可能なクラッチ部23と、遊星ギヤ機構21に隣接しインターナル・ギヤ27に固定されクラッチ部23を収容して回転方向に係合させると共に導通接続するクラッチ・ケース51、及びサン・ギヤ29に設けられクラッチ部23を回転方向に係合させると共に導通接続するハブ部65とを備えている。
前記クラッチ部23は、クラッチ・ケース51とハブ部65とに各別に支持され軸方向に対向配置されたアウター・プレート73及びインナー・プレート75とこのアウター・プレート73及びインナー・プレート75の間に介設され両プレート73、75を電極とする通電制御により両プレート73、75間のトルク伝達を制御する吸着シート77とを備え、吸着シート77は、電気絶縁媒体77aにER粒子77bが分散され、通電制御によりER粒子77bを可動制御する。
このため、入力回転により遊星ギヤ機構21によりアウター・プレート73及びインナー・プレート75間に伝達し、アウター・プレート73及びインナー・プレート75間の増幅された相対回転をクラッチ部23の電圧制御により制限することができる。
このような制御により相対回転をクラッチ部23により微細に制御することができる。
しかも、アウター・プレート73及びインナー・プレート75と吸着シート77とからなるクラッチ部23であるから遊星ギヤ機構21に隣接しインターナル・ギヤ27に固定されたクラッチ・ケース51に収容することができ、静止側のケースを特に必要とすることなく、全体をコンパクトに、軽量に形成することができる。
前記インターナル・ギヤ27と前記遊星キャリヤ33とに第1、第2のアーム部材17、19を各別に取り付けた。
このため、上腿装着部3と下腿装着部5とを第1、第2のアーム部材17、19に各別に結合することでトルク伝達部7により膝関節の保護を行う膝関節補助装置1を簡単に構成することができる。
しかも、トルク伝達部7がコンパクトで軽量であるため、被補助者にも負担をかけずに的確な補助を行わせることができる。
膝関節補助装置1以外の装置であっても、第1、第2のアーム部材17、19を結合部として外部装置に結合し、コンパクトで軽量なトルク伝達部により的確なトルク制御を行わせることができる。
[変形例]
図14は、変形例にかかるトルク伝達装置のスケルトン、図15は、他の変形例にかかるトルク伝達装置のスケルトンである。
図14の変形例では、遊星キャリヤ33のキャリヤ・プレート33bにクラッチ・ケース51を固定し、このクラッチ・ケース51に収容されたクラッチ部23をサン・ギヤ29側のハブ部65に係合させた。
この変形例では、サン・ギヤ29の回転による遊星キャリヤ33の減速回転でサン・ギヤ29及び遊星キャリヤ33間が相対回転する。この相対回転によりアウター・プレート73及びインナー・プレート75間に相対回転が発生し、この相対回転をクラッチ部23が制限する。
図15の変形例では、図10の例と同様にインターナル・ギヤ27側にクラッチ・ケース51を固定し、このクラッチ・ケース51に収容されたクラッチ部23を遊星キャリヤ33側に形成したハブ部65に係合させた。
この変形例では、サン・ギヤ29の回転による遊星ギヤ31を介したインターナル・ギヤ27の減速回転で遊星キャリヤ33及びインターナル・ギヤ27間が相対回転する。この相対回転によりアウター・プレート73及びインナー・プレート75間に相対回転が発生し、この相対回転をクラッチ部23が制限する。
こうして、変形例においても、上記実施例と同様な作用効果を奏することができる。
図16〜図19は、さらに他の変形例にかかるトルク伝達装置であり、図16は、斜視図、図17は、側面図、図18は、平面図、図19は、図18のXIX―XIX線矢視断面図である。なお、基本的な構成は、図3〜図13に示すトルク伝達部と同一であり、対応する構成部分に同符号を付し、重複した説明は省略する。
図16〜図19のように、変形例のトルク伝達部7では、回転軸43を、導電性材料である金属部43a、43bと非導電性材料である樹脂部43cとの二色成型によるものである。金属部43aは、クラッチ部23側を構成し、金属部43bは、サン・ギヤ29側を構成する。それら金属部43a及び43b間には、樹脂部43cが介在している。
本変形例では、金属部43bが金属部43a側に開口する中空筒状であり、その内周に沿って樹脂部43cが形成されている。この樹脂部43cを介し、中実軸状の金属部43aの一部が金属部43bの内周に嵌合している。
また、本変形例では、クラッチ部23のアウター・プレート73が、金属製の周壁部55の内周にスプライン係合し、インナー・プレート75は、回転軸43の金属部43a外周にスプライン係合している。カーボン・ブラシ69は、トルク伝達部7のケース側(図示せず。)の基板に接している。
回転軸43は、金属部43bにおいてギヤ・ケース本体35の第2のカバー39に軸受63により支持されている。
クラッチ部23を収容する変形例のクラッチ・ケース51は、金属製であるクラッチ・ケース本体53と周壁部55とが別体に形成されている。クラッチ・ケース本体53は、周壁部55に対する側板状に形成され、第2のカバー39及び周壁部55間に共締めされている。
ノックピン58は、ギヤ・ケース25のギヤ・ケース本体35及び第2のカバー39、クラッチ・ケース51のクラッチ・ケース本体53及び周壁部55を貫通している。
そして、配線部から周壁部55、アウター・プレート73、吸着シート77、インナー・プレート75、回転軸43の金属部43a、カーボン・ブラシ69、ケース側の基板へと電流が流れ、上記同様に、吸着シート77がせん断力を受け、高い降伏力を示すことができる。
こうして、上記同様にギヤ・ケース25及びクラッチ・ケース51を併設し、ギヤ・ケース25に遊星ギヤ機構21を収容し、クラッチ・ケース51にアウター・プレート73及びインナー・プレート75と吸着シート77とからなるクラッチ部23を収容させることで、全体をコンパクトに、軽量に形成することができる。
図20、図21は、実施例2に係り、図20は、ベッドで使用する生態運動訓練装置にかかる説明図、図21は、アタッチメントの概略斜視図である。
本実施例2は、生態運動訓練装置1A、1Bにトルク伝達部7A、7Bを組み付けたものである。生態運動訓練装置1A、1Bは、同時に取り付けて使用することもでき、別々に単独で取り付けて使用することもできる。
トルク伝達部7A、7Bは、図7の実施例1のトルク伝達部7の第1、第2のアーム部材17、19及び蓋49を省き、回転軸43を窓17aから軸方向外部へ突出させたものに相当する。
生態運動訓練装置1Aは、運動訓練部79Aとアタッチメント81とを備えている。
運動訓練部79Aは、例えばパイプを曲折形成した連結アーム83Aを備えている。連結アーム83Aの一端部が継手84Aにより回転軸43Aに結合され、他端部に脚乗せ部85Aが取り付けられている。
アタッチメント81は、トルク伝達部7Aに固定され所要箇所であるベッド87のサイド・フレーム87aに着脱自在に取り付けるためのものである。アタッチメント81は、トルク伝達装置7のサン・ギヤ側の回転軸43Aを貫通させ、この回転軸43Aをアタッチメント81から突出させて連結アーム83Aの前記結合を行わせる。
したがって、運動訓練部79Aは、サン・ギヤに結合され、アタッチメント81は、インターナル・ギヤに結合された構成となる。但し、運動訓練部79Aは、インターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは記遊星キャリヤの一つに結合され、タッチメント81は、同他の一つに固定されればよく、運動訓練部79Aとアタッチメント81とは、インターナル・ギヤ又は遊星キャリヤに各別に結合することも可能である。
図21のように、アタッチメント81は、アタッチメント・ベース81aと固定部81b、可動部81cを備え、固定部81bに螺合するネジ軸81dに可動部81cが相対回転自在に結合されている。
アタッチメント・ベース81aには、基端部に回転軸43Aを通す貫通孔81eが設けられ、アタッチメント・ベース81aの先端部81fが直角状に折り曲げられている。可動部81cは、先端部81fに対向し、ネジ軸81dの回転操作により先端部81fに対して近接動作又は離反動作を行う。
したがって、アタッチメント・ベース81aの基端部にトルク伝達部7Aのクラッチ・ケースを適宜固定し、回転軸43Aを貫通孔81eから突出させる。この貫通孔81eに連結アーム83Aを結合し、図20のような形態を形成することができる。
この生態運動訓練装置1Aは、可動部81c及び先端部81f間でベッド87のサイド・フレーム87aを挟持させ、脚乗せ部85をベッド87上に配置する。
訓練対象者は、ベッド87に横たわり、脚乗せ部85に脚を乗せ、前後に動作させることでトルク伝達部7Aの抗力を得ることができる。
したがって、運動訓練部79A及びアタッチメント81を追加することでトルク伝達部7Aにより小型、軽量の生態運動訓練装置1Aをベッド87等の所要箇所で手軽に用いることができる。
しかも、上記構造と同様のトルク伝達部7Aを用いるため、連結アーム83の双方向の回転に対して抗力を働かせることができ、途中で止めることもでき、重りを用いる場合には得られない機能を得ることができる。
生態運動訓練装置1Bは、運動訓練部79Bとアタッチメント81とを備えている。生態運動訓練装置1Bの構成は、生態運動訓練装置1Aの構成に対応する。このため、対応する構成部分のAをBに変えて付し、重複説明は省略する。
連結アーム83Bの一端部が継手84Bにより回転軸43Bに結合され、他端部に操作部85Bが備えられている。
したがって、生態運動訓練装置1Bを、アタッチメント81によりベッド87のヘッド・ボード87bに取り付け、操作部85Bをヘッド・ボード87b上に配置することができる。
訓練対象者は、ベッド87のヘッド・ボード87bに向かって着座し、操作部85Bを前後に動作させることでトルク伝達部7Bの抗力を得ることができる。
こうして、生態運動訓練装置1Aと同様の作用効果を奏することができる。
図22は、引き動作による生態運動訓練装置にかかる説明図である。
生態運動訓練装置1Cは、実施例2のトルク伝達部7A、7Bと同様な構造のトルク伝達部7Cを備え、運動訓練部90とアタッチメント81とを備えている。
運動訓練部90は、リターン用のばね部91とコードリール93とを備え、回転軸43Cに取り付けられている。コードリール93は、操作用のハンドル93aを備えている。
したがって、生態運動訓練装置1Cは、トルク伝達部7Cに取り付けた図21のアタッチメント81によりベッド87のヘッド・ボード87b等固定させることができる。この生態運動訓練装置1Cのハンドル93aを引き操作することでトルク伝達部7Cの抗力を得ることができる。
こうして、生態運動訓練装置1Aと同様の作用効果を奏することができる。
図23は、車椅子で使用する生態運動訓練装置にかかる概略説明図である。
生態運動訓練装置1Dは、実施例2のトルク伝達部7A、7Bと同様な構造のトルク伝達部7Dを備え、運動訓練部95とアタッチメント81Dとを備えている。
運動訓練部95は、連結アーム97を備え、回転軸43Dに取り付けられている。連結アーム97に足用操作部99が取り付けられている。足用操作部99は、サンダルのような構造を有している。
アタッチメント81Dは、車椅子101の脚部101aに固定させるように多少の変形が施されている。
したがって、生態運動訓練装置1Dは、トルク伝達部7Dに取り付けたアタッチメント81Dにより車椅子101の脚部101aに固定させることができる。この生態運動訓練装置1Dの足用操作部99に、車椅子101に着座する訓練対象者が足を装着し、脚を上下動させることでトルク伝達部7Dの抗力を得ることができる。
こうして、生態運動訓練装置1Aと同様の作用効果を奏することができる。
図24は、椅子で使用する生態運動訓練装置にかかる概略説明図である。
生態運動訓練装置1Eは、実施例2の生態運動訓練装置1Aと同様な構成であり、トルク伝達部7Eと運動訓練部102とアタッチメント81Dと同様なアタッチメント81Eとを備えている。
運動訓練部102は、連結アーム103を備え、連結アーム103の一端部が継手(図示省略)により回転軸43Eに結合され、他端部が操作部103aとなっている。
したがって、生態運動訓練装置1Eを、アタッチメント81Eにより椅子105の脚105aに取り付け、操作部103aを椅子105の前下部に配置することができる。
訓練対象者は、椅子105に着座し、操作部103aを一方の足で引き上げ、他方の足で押し下げることでトルク伝達部7Eの抗力を得ることができる。
こうして、生態運動訓練装置1Aと同様の作用効果を奏することができる。
図25は、椅子で使用する生態運動訓練装置にかかる概略説明図である。
生態運動訓練装置1Fは、トルク伝達部7Fと運動訓練部としてのペダル部107と一対のアタッチメント81Fa、81Fbとを備えている。
ペダル部107は、両端部がアタッチメント81Fa、81Fbに回転自在に支持され、ペダル部107の一端部が継手(図示省略)を介してトルク伝達部7Fの回転軸に結合されている。トルク伝達部7Fは、一方のアタッチメント81Fa外に取り付けられている。
したがって、生態運動訓練装置1Fを、両アタッチメント81Fa、81Fbにより椅子105の各脚105a、105bに取り付け、ペダル部107を椅子105の前部に配置することができる。
訓練対象者は、椅子105に着座し、ペダル部107を両足で漕ぐことによりトルク伝達部7Fの抗力を得ることができる。
こうして、生態運動訓練装置1Aと同様の作用効果を奏することができる。
図26は、椅子で使用する生態運動訓練装置にかかる概略説明図である。
生態運動訓練装置1Gは、トルク伝達部7Gと運動訓練部109と一対のアタッチメント81Ga、81Gbとを備えている。
トルク伝達部7Gは、一方のアタッチメント81Gaに取り付けられ、回転軸が上下方向となるように配置されている。
運動訓練部109は、一対の連結アーム111a、111b、連結アーム111a、111bの基端を結合するリンク113を備えている。連結アーム111a、111bの先端には、足用操作部115a、115bが取り付けられている。一方の連結アーム111aは、その中間部がトルク伝達部7Gの回転軸に結合されている。他方の連結アーム111bは、その中間部が他方のアタッチメント81Gbに回転自在に軸支持されている。一方の連結アーム111aが結合されるトルク伝達部7Gの回転軸と他方の連結アーム111bが支持される軸とは平行且つ左右で対称に配置される。
アタッチメント81Ga、81Gbは、トルク伝達部7Gの回転軸及び連結アーム111bを支持する軸が上下方向を向くように支持し、且つ椅子117の脚117a、117bに取り付けられるように変更して形成されている。
足用操作部115a、115bは、サンダルのような構造を有している。
したがって、生態運動訓練装置1Gを、両アタッチメント81Ga、81Gbにより椅子117の各脚117a、117bに取り付け、足用操作部115a、115bを椅子117の前部に配置することができる。
訓練対象者は、椅子117に着座し、足用操作部115a、115bを左右に拡げ、戻すことでトルク伝達部7Gの抗力を得ることができる。
こうして、生態運動訓練装置1Aと同様の作用効果を奏することができる。
1 膝関節補助装置
1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G 生態運動訓練装置
3 上腿装着部
5 下腿装着部
7、7A、7B、7C、7D、7E、7F、7G トルク伝達部
17 第1のアーム部材
19 第2のアーム部材
21 遊星ギヤ機構
23 クラッチ部
27 インターナル・ギヤ
29 サン・ギヤ
31 遊星ギヤ
33 遊星キャリヤ
51 クラッチ・ケース
65 ハブ部
73 アウター・プレート
75 インナー・プレート
77 粘着シート、吸着シート(機能製材)
77a 電気絶縁媒体
77b ER粒子(電気レオロジー粒子)
79A、79B、90、95、102、109 運動訓練部
107 ペダル部(運動訓練部)
81、81D、81E、81F、81Ga、81Gb アタッチメント

Claims (4)

  1. インターナル・ギヤ、サン・ギヤ、遊星ギヤ、及び遊星ギヤを支持する遊星キャリヤからなる遊星ギヤ機構と、
    前記インターナル・ギヤ及びサン・ギヤ間、又は前記サン・ギヤ及び遊星キャリヤ間、若しくは前記インターナル・ギヤ及び遊星キャリヤ間に設けられ相対回転する電極間への通電制御により前記相対回転を制御可能なクラッチ部と、
    前記インターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの一つに固定され前記クラッチ部を収容して回転方向に係合させると共に導通接続するクラッチ・ケース及び同他の一つに設けられ前記クラッチ部を回転方向に係合させると共に導通接続するハブ部と、
    前記クラッチ部は、前記クラッチ・ケースと前記ハブ部とに各別に支持され軸方向に対向配置されたアウター・プレート及びインナー・プレートとこのアウター・プレート及びインナー・プレートの間に介設され両プレートを電極とする通電制御により両プレート間のトルク伝達を制御する機能性材とを備え、
    前記機能性材は、電気絶縁性の粘着性媒体に電気レオロジー粒子が分散され、
    前記通電制御により前記電気レオロジー粒子を制御するトルク伝達装置であって、
    前記ハブ部は、回転軸に一体に備えられ、
    前記回転軸は、前記インターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの他の一つに一端側が結合され他端側が前記クラッチ・ケース内に臨み、
    前記回転軸の他端に、導通接続用のカーボン・ブラシを備え、
    人体の所要箇所に装着して前記通電制御により前記クラッチ・ケースに対する回転軸の相対回転に抗力を与える、
    ことを特徴とするトルク伝達装置。
  2. 請求項1記載のトルク伝達装置であって、
    前記インターナル・ギヤ又は前記サン・ギヤ若しくは前記遊星キャリヤの一つに取り付けた第1のアーム部材及び同他の一つに取り付けた第2のアーム部材を備えた、
    ことを特徴とするトルク伝達装置。
  3. 請求項2記載のトルク伝達装置であって、
    前記第1のアーム部材に結合され上腿に着脱自在に取り付けるための上腿装着部と、
    前記第2のアーム部材に結合され下腿に着脱自在に取り付けるための下腿装着部とを備え、
    前記クラッチ部は、前記上腿装着部及び下腿装着部間で膝関節に対応して配置され膝関節に関してトルク伝達を制御する、
    ことを特徴とする膝関節補助装置。
  4. インターナル・ギヤ、サン・ギヤ、遊星ギヤ、及び遊星ギヤを支持する遊星キャリヤからなる遊星ギヤ機構と、
    前記インターナル・ギヤ及びサン・ギヤ間、又は前記サン・ギヤ及び遊星キャリヤ間、若しくは前記インターナル・ギヤ及び遊星キャリヤ間に設けられ相対回転する電極間への通電制御により前記相対回転を制御可能なクラッチ部と、
    前記インターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの一つに固定され前記クラッチ部を収容して回転方向に係合させると共に導通接続するクラッチ・ケース及び同他の一つに設けられ前記クラッチ部を回転方向に係合させると共に導通接続するハブ部と、
    前記クラッチ部は、前記クラッチ・ケースと前記ハブ部とに各別に支持され軸方向に対向配置されたアウター・プレート及びインナー・プレートとこのアウター・プレート及びインナー・プレートの間に介設され両プレートを電極とする通電制御により両プレート間のトルク伝達を制御する機能性材とを備え、
    前記機能性材は、電気絶縁性の粘着性媒体に電気レオロジー粒子が分散され、
    前記通電制御により前記電気レオロジー粒子を制御するトルク伝達装置であって、
    前記ハブ部は、回転軸に一体に備えられ、
    前記回転軸は、前記インターナル・ギヤ又はサン・ギヤ若しくは遊星キャリヤの他の一つに一端側が結合され他端側が前記クラッチ・ケース内に臨み、
    前記回転軸の他端に、導通接続用のカーボン・ブラシを備え、
    前記インターナル・ギヤ又は前記サン・ギヤ若しくは前記遊星キャリヤの一つに結合された運動訓練部及び同他の一つに固定され所要箇所に取り付けるためのアタッチメントを備えた、
    ことを特徴とする生態運動訓練装置。
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