JPH088346Y2 - 粘性継手のオイル通路孔の封止構造 - Google Patents

粘性継手のオイル通路孔の封止構造

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JPH088346Y2
JPH088346Y2 JP7513690U JP7513690U JPH088346Y2 JP H088346 Y2 JPH088346 Y2 JP H088346Y2 JP 7513690 U JP7513690 U JP 7513690U JP 7513690 U JP7513690 U JP 7513690U JP H088346 Y2 JPH088346 Y2 JP H088346Y2
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passage hole
oil passage
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sealing
fluid chamber
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卓 立川
勝博 西崎
晴夫 目黒
敏行 東
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、粘性継手のオイル注入口等の通路孔に形成
した流体室容量可変型の封止構造に関する。
(従来の技術) 粘性継手の流体室には粘性によってトルク伝達を行な
うため、例えばシリコンオイル等の高粘性のオイルが封
入される。そしてこの流体室に注入されたオイル量と流
体室の容量比、すなわち体積率はトルク伝達特性に直接
係る大きな要因の一つであり、厳しく管理する必要があ
る。
そこで従来例えば特開昭62−177322号のような粘性流
体カップリングが知られている。この粘性流体カップリ
ングは、流体室の容積を調整することの出来る調整室を
備えており、この調整室を流体室に連通せしめて設ける
とともに、調整室内の容量を変化させることことによっ
て流体充填率を調整することが出来るよう構成されてい
る。このためオイルを注入した後トルク試験等の製品検
査を行ない、合格値に達しない場合は、再度オイルを補
充しなくても調整室の容量を調整することによって対処
することが出来る。
一方、かかる流体室の容積を外部操作によって可変と
し、最適のトルク特性を選択しながら運用することの出
来る粘性継手も提唱されている。例えば特開昭63−1113
23号のような可変容量装置を備えたビスカスカップリン
グでは流体室の容積そのものを外部操作によって拡縮自
在にし、例えば車両の動力伝達装置の一部に適用して、
常に走行条件等に適応した車輪の駆動を行なうことが出
来るようにしている。
(考案が解決しようとする課題) しかし前述の特開昭62−177322号のように、容積を変
化させるための調節室を別途設ける場合には専用の場所
を確保する必要があり、例えば同装置の実施例で示され
るように回転軸2の軸芯部に加工を施す必要があった。
しかも調整用のネジ24を別途設ける必要があった。
一方、特開昭63−111323号のような装置では、全体の
構成が複雑となり部品点数も増えてコスト高と重量増を
招いていた。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するため、本考案は流体室のケース
に設けられたオイル通路孔にシーリングネジを螺着して
該孔を封止するようにした封止構造において、シーリン
グネジ外周にシール部材を環装し、オイル通路孔の内周
部には、このシール部材の幅より幅狭に開口する空間部
を形成した。
(作用) シーリングネジを進退動させシール部材の一部を空間
部開口に入り込ませることによって、空間部を開放或い
は閉鎖する。このため、流体室の容積を可変とすること
が出来る。この際空間部開口に入り込んだシール部材に
よって抜け止め作用がなされる。又既存のオイル通路孔
を利用するため部品点数が増加せず軽量でしかも構造簡
単かつコスト安である。
(実施例) 本考案のオイル通路孔の封止構造の実施例について添
付した図面に基づき説明する。
第1図は本考案の封止構造が適用される粘性継手装置
の縦断面図であり、第2図第3図は封止構造を示す拡大
図である。
第1図に示すように、本考案の粘性継手装置1は遊星
歯車機構と組合せて構成され、例えば車両の差動装置と
して、或いは変速装置として用いられる。
この粘性継手装置1は、図中右方の回転軸2にスプラ
イン嵌合するプラネットキャリア3と、図中左方の回転
軸4にスプライン嵌合するサンギア5を備え、サンギア
5先端部5aはプラネットキャリア3の張出軸部3aに、ニ
ードルベアリング6を介して嵌合されている。
プラネットキャリア3の外周には、周方向に沿って複
数のプラネットピニオン8がピニオン軸9まわりに回転
自在となって設けられている。そしてこのプラネットピ
ニオン8は、例えばサンギア5に噛合する種類のもの
と、後述するリングギア10の内歯に噛合する種類のもの
との2つのプラネットピニオン8,8が噛み合って一対と
なって、周方向に3対(計6個)設けられ、サンギア5
とリングギア10の回転方向が周方向となるように構成さ
れている。
リングギア10はケース11,12にボルト13で固着されて
いる。すなわち一方のケース12は回転軸2によって軸承
され、他方のケース11は回転軸4及びサンギア5の軸部
によって軸承されている。
ケース11側には流体室15が構成されている。この流体
室15はケース11内周面とサンギア5軸部外周面に囲まれ
て環状中空部となり、側面の一端側にはケースカバー16
がサークリップ17によって止め付けられている。又、こ
の流体室15内部には複数のプレートが積層状に配設され
ている。すなわちケース11の内周面のスプライン部には
複数枚のアウタプレートが、又サンギア5軸部外周面の
スプライン部には複数枚のインナプレートが、夫々交互
に重なり合って設けられている。そしてかかる流体室15
内に高粘性、例えば150000cstのシリコンオイルが封入
され、オイルの粘性剪断抵抗又はプレート間の摩擦抵抗
によってトルクを伝達することとなるが、この中にオイ
ルを注入するためケース11にはオイル注入孔18が設けら
れている。
すなわち第2図に示すように、このオイル注入孔18
は、オイルを注入した後にシーリングネジ19で孔を封止
することの出来るようにネジ溝を有しており、流体室15
の一方の側面に向けて開口している。
かかるシーリングネジ19の軸部にはシール部材20が環
装されている。すなわちこのシール部材20はネジ19の軸
部から抜け出ないよう、例えば第4図に示すように外周
部に形成された溝19aに嵌め込まれて装着される。
一方、オイル注入孔18の内周部には、スリット状の空
間室22が設けられている。この空間室22は、オイル注入
孔18の内周面から円周方向に亘って所定深さ分掘り込ん
だ状態で形成されており、オイル注入孔18に臨む開口の
溝幅は第5図に示すようにシール部材20の幅より幅狭に
構成されている。又、開口部には傾斜面23を形成してい
る。
このためシーリングネジ19の進退動によってシール部
材20が空間室22の開口を覆うと空間室22は閉鎖された状
態となり、しかも開口に嵌り込んだシール部材20によっ
てシーリングネジ19のまわり止めがなされることとな
る。又、オイル注入孔18の内周部にはストッパ溝24も形
成されている。このストッパ溝24はシール部材20を係合
させてシーリングネジ19をまわり止めするよう設けられ
たものであり、シーリングネジ19を退動させてシール部
材20をストッパ溝24に係合させることによって、空間室
22を開放した状態に保持することが出来る。すなわち流
体室15の容量を拡大することが可能となる。
時にこの空間室22は第3図に示すように複数設けるよ
うにしても良い。この場合は流体室15の容量変化を数段
階に分けて行なうことが出来、又変化量も大きくなる。
このように構成した流体継手装置において、流体室15
にシリコンオイル等を注入した後シーリングネジ19で封
止して、品質検査つまりトルク伝達特性側定検査を行な
う。この際オイル注入は、流体室15の容量を加味して注
入量を微妙に制御しつつ行なうが、組み付け誤差などに
よって体積率を全く均一にすることは困難である。つま
り製品ごと僅かに異なった充填率となる。このためトル
ク値が規定の値を示さない時は、シーリングネジ19の調
整によって空間室22を開放又は閉鎖させて体積率の調整
を行なう。尚、この調整において、単にシーリングネジ
19を進退動させるだけでも流体室容量の拡大、収縮は可
能であるが、その場合は広い容積変化を行なわしめるた
めに、いきおいネジ19の進退動量を増やす必要が生じ、
装置が大型化するという不利が生じる。かかる点におい
て本考案の場合は左程のネジ19の進退動量を必要としな
い。
又空間室22開口部の傾斜面23によってシール部材20が
嵌り易く、しかも傷付きにくい。
尚、オイル注入孔18の内周面に形成する空間室22の形
状は任意であり、又その数も任意である。
(考案の効果) 以上のように本考案のオイル通路孔の封止構造は、従
来の装置の構成要素であるオイル通路孔とシーリングネ
ジを利用し、その一部を改良して流体室の容積を可変と
するようにしたため、専用の容積可変機構を新たに設け
る必要がなく、至って簡単な構成で軽量且つ廉価に粘性
継手の容積可変を達成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の封止構造が適用される粘性継手装置の
縦断面図、第2図は封止構造を示す拡大図、第3図は他
の実施例を示す封止構造の拡大図、第4図はシーリング
ネジの斜視図と断面図、第5図は空間室とシール部材の
拡大図である。 尚同図中、1は粘性継手装置、2,4は回転軸、5はサン
ギア、11,12はケース、15は流体室、18はオイル注入
孔、19はシーリングネジ、20はシール部材、22は空間室
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 東 敏行 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−177322(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘性継手の流体室のケースに設けられたオ
    イル通路孔にシーリングネジを螺着して該孔を封止する
    ようにした封止構造において、 前記シーリングネジ外周にシール部材を環装し、前記オ
    イル通路孔の内周部には前記シール部材の幅より幅狭に
    開口する空間部を形成したことを特徴とする粘性継手の
    オイル通路孔の封止構造。
JP7513690U 1990-07-13 1990-07-13 粘性継手のオイル通路孔の封止構造 Expired - Fee Related JPH088346Y2 (ja)

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JPH0432331U JPH0432331U (ja) 1992-03-16
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JP6569245B2 (ja) * 2015-03-04 2019-09-04 藤倉化成株式会社 トルク伝達装置、膝関節補助装置、及び生態運動訓練装置

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