JP5809932B2 - 除塵機 - Google Patents
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Description
しかし、特許文献1、2の技術は、増水時に目詰まりの原因となる細かいし渣をスクリーンで捕捉することなく下流に流す機能は何ら備えていない。
また、蓋スクリーンは、レーキの通過時には細目スクリーンの後方に退避し、レーキの通過後には細目スクリーンの目開部からし渣捕捉路に突出する構造であるため、水路の底部に溜まった砂泥の影響を受けない。したがって、蓋スクリーンのスムースな可動が長期にわたり維持され、汚泥に起因する歯の噛み込みによってレーキが損傷することもない。
また、例えば通常水位時において粗目スクリーンの下方を通過したし渣の流出を防ぐにあたり、レーキがし渣捕捉路に位置していないときでも蓋スクリーンによってし渣の流出を防止できるため、無端チェーンにおけるレーキの取り付けピッチの制約を受けることがない。また、水路の底部に溜まった砂泥の影響を受けることなく、蓋スクリーンのスムースな可動が長期にわたり維持され、汚泥に起因する歯の噛み込みによってレーキが損傷することもない。
図1(a)、(b)において、除塵機1は矩形断面を呈する水路に設置されている。除塵機1は、後記するレーキ9を通過させるべく下端が水路の底部から離間して設置される粗目スクリーン2と、粗目スクリーン2の下流側に粗目スクリーン2と平行に水路の底部に設置され、上端が粗目スクリーン2の上端よりも低位に位置する細目スクリーン3とを有する。粗目スクリーン2は複数の縦引きのスクリーンバー2Aを水路幅方向に粗目の間隔で並設した構成からなり、同様に細目スクリーン3も複数の縦引きのスクリーンバー3Aを水路幅方向に細目の間隔で並設した構成からなる。
図1に示すように、通常水位L1においては、細目スクリーン3の上端が通常水位L1よりも上方に位置しているため、全てのし渣は細目スクリーン3により捕捉される。
細目スクリーン3により捕捉されたし渣は、レーキ9の移動の間に大きくなり、上流側の粗目スクリーン2に捕捉され、ホッパ10に排出されることになる。
そして、大雨等による非常増水時の増水水位L2においては、粗目スクリーン2を通過したし渣が細目スクリーン3の上方スペースからそのまま下流に流れる。
図3〜図6を参照して第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素には同一の符号を付してその説明は省略する。第2実施形態の除塵機1は、し渣捕捉路12におけるレーキ9の通過時には細目スクリーン3の後方に退避し、レーキ9の通過後には細目スクリーン3の目開部からし渣捕捉路12に突出してし渣捕捉路12を閉じる蓋スクリーン15を備えることを特徴とする。本実施形態の蓋スクリーン15の可動機構はカム機構を含む。このカム機構は、無端チェーン7に取り付けられた第1カム部材と、蓋スクリーン15に一体に取り付けられ、第1カム部材との接離により作動する第2カム部材とから構成される。この第2実施形態では、レーキ9を必ずし渣捕捉路12に位置させる必要はなく、第1実施形態よりも大きな取付ピッチにすることが可能である。
非常増水時におけるスクリーンの目詰まり抑制の作用は第1実施形態と同じである。すなわち、増水水位L2においては、粗目スクリーン2を通過したし渣が細目スクリーン3の上方スペースからそのまま下流に流れる。
これにより、し渣捕捉路12は中間スクリーン14と細目スクリーン3と蓋スクリーン15とによって囲まれて袋小路となり、粗目スクリーン2の下方を通過してきたし渣は、中間スクリーン14、細目スクリーン3、蓋スクリーン15のいずれかにより捕捉されることになり、下流へのし渣の流出が防止される。
説明した実施形態では、粗目スクリーン2の前面を上方向に掻き揚げる粗目レーキと、細目スクリーン3の前面を下方向に掻き寄せる細目レーキとを一体成形品のレーキ9から構成したが、粗目レーキと細目レーキとをそれぞれ別の部材から構成してもよい。
また、説明したカム機構では、第1カム部材をカムストライカ19とし、第2カム部材をカム板20としたが、逆に第1カム部材をカム板20とし、第2カム部材をカムストライカ19にしてもよい。
2 粗目スクリーン
3 細目スクリーン
7 無端チェーン
9 レーキ
10 ホッパ
11 中間遮蔽体
12 し渣捕捉路
13 蓋体
14 中間スクリーン
15 蓋スクリーン
19 カムストライカ
20 カム板
21 ウェイト
Claims (4)
- 下端が水路の底部から離間して設置される粗目スクリーンと、
前記粗目スクリーンの下流側に粗目スクリーンと平行に設置され、上端が粗目スクリーンの上端よりも低位に位置する細目スクリーンと、
前記粗目スクリーンおよび前記細目スクリーンに沿ってトラック状に配設される無端チェーンと、
前記無端チェーンに取り付けられ、前記粗目スクリーンの前面を上方向に掻き揚げる粗目レーキと、
前記無端チェーンに取り付けられ、前記細目スクリーンの前面を下方向に掻き寄せる細目レーキと、
前記粗目スクリーンと前記細目スクリーンとの間に設けられ、前記粗目スクリーンとの間でし渣を遮蔽し、前記細目スクリーンとの間で前記粗目レーキおよび細目レーキの通過が可能なし渣捕捉路を形成する中間遮蔽体と、
前記細目スクリーンの目開部を挿通する複数のスクリーンバーからなり、前記し渣捕捉路における前記粗目レーキおよび前記細目レーキの通過時には前記細目スクリーンの後方に退避し、前記粗目レーキおよび前記細目レーキの通過後には前記細目スクリーンの目開部から前記し渣捕捉路に突出してし渣捕捉路を閉じる蓋スクリーンと、
を備え、
非常増水時に水位が前記細目スクリーンの上端よりも上昇したとき、前記粗目スクリーンを通過したし渣が前記細目スクリーンの上方スペースからそのまま下流に流れ、
前記蓋スクリーンは、当該蓋スクリーンよりも上方に位置する回転軸を中心に回転することを特徴とする除塵機。 - 前記蓋スクリーンの可動機構は、前記無端チェーンに取り付けた第1カム部材と、前記蓋スクリーンに一体に取り付けられ、前記第1カム部材との接離により作動する第2カム部材とからなるカム機構を含むことを特徴とする請求項1に記載の除塵機。
- 前記蓋スクリーンは、前記第1カム部材が前記第2カム部材を押圧することにより前記細目スクリーンの後方に退避し、前記第1カム部材が前記第2カム部材から離脱したときには重力により前記し渣捕捉路に突出することを特徴とする請求項2に記載の除塵機。
- 前記粗目レーキと前記細目レーキとが一体成形品からなることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の除塵機。
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JP2011243005A JP5809932B2 (ja) | 2011-11-07 | 2011-11-07 | 除塵機 |
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JP2011243005A JP5809932B2 (ja) | 2011-11-07 | 2011-11-07 | 除塵機 |
Publications (2)
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Family
ID=48618454
Family Applications (1)
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JP2011243005A Active JP5809932B2 (ja) | 2011-11-07 | 2011-11-07 | 除塵機 |
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- 2011-11-07 JP JP2011243005A patent/JP5809932B2/ja active Active
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