JP5808669B2 - 電極をロックする点を調整するデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、アーク溶解炉の電極保持バイスによって電極をロックする点を調整するデバイスに関する。
製鋼の分野において一般的に使用される溶解炉は、グラファイト電極によって発生させる電気アークによって解放される熱を使用して動作する。
かなりな大きさの、多分直径が800mmを越え、また長さが10mを越えるようにもなるこれらの電極は、長い鋼及び銅アームの端部分であるバイスによって支持される。これらのアームは、上述した電気アークを発生させるために必要な電流を通電するようになっている。これらのアームは、炉の外側に留まる。バイスの下側に位置する電極の部分だけが炉内に進入する。
動作の際に電極は、スパークしてアークを発生させるボトム部分が摩耗し、従って、徐々に短くなって行く。しかしながら、アークは常に炉のボトム領域に(換言すれば、鋼が注がれる位置に)留まっていなければならない。この理由から、アームは炉のカバーが許す限り低く下降させ、その後、アームと電極との間の相対位置を調整するように介入する必要がある。通常これは炉の動作を停止させた後に、ブリッジクレーンによって、即ち、バイスを開かせて電極を掛け留めして保持し、垂直に運動させてからより高い位置を再度閉じるように遂行される。
現在、殆ど全ての製鋼所において使用されているこのシステムは、幾つかの実質的な欠陥を有している。
この動作を遂行するためには、この動作自体を遂行する例えば2−5分の間、炉を停止させる必要がある。これは近代的な製鋼所にとっては極めて長い時間を、従って、極めて高いコストを表している。
圧倒的多数の製鋼所では、電極をつかむためにクレーンのフックを直接使用している。電極の頂部に位置しているニップルのリングにフックを掛けたり、外したりすることができるようにするために、このフックは、恐らく不可欠な安全デバイスを使用しないであろう。
製鋼所のクレーンは極めて貴重な機械部品であり、緊急時には常に使用できるようにしておくべきである。
本発明の目的は、炉のバイスに対する電極の位置決めの調整を、クレーンを使用することなく、そして溶融鋼を流出させることができるように炉を開く時に存在する遊休時間を好ましく活用して自動的に遂行するデバイスを提供することである。
別の目的は、鋼が溶融するような高温においても動作させることができるデバイスを提供することである。
本発明によれば、これらの、及び他の目的は、溶解炉の電極をロックする点を調整するデバイスによって達成される。本デバイスは、前記電極を支持してそれへ電力を供給するバイスを備え、本デバイスは、前記電極を支持する手段及び前記電極を垂直に運動させる手段を含み前記バイスに結合されている構造を備えていることを特徴とする。
前記目的は、更に、電極保持バイスによって溶解炉の電極をロックする点を調整する方法によって達成される。本方法は、前記電極を支持する手段を、前記バイスに結合するステップ、及び前記電極を垂直に運動させる手段に結合するステップを含む。
本発明のさらなる特色は、特許請求の範囲の従属項に記載されている。
本発明の特色及び長所は、本発明を限定するものではない添付図面に示されている幾つかの実施の形態の以下の詳細な説明から明白になるであろう。
電極をロックする点を調整するデバイスの第1の実施の形態の側面図であって、つかみ部材がそれらの最高点にあることを示している。 図1に示したデバイスの下面図であって、デバイスが開いていることを示している。 図1に示したデバイスにおいて、つかみ部材がそれらの最低点にあることを示している。 図3に示したデバイスの下面図であって、デバイスが閉じていることを示している。 電極をロックする点を調整するデバイスの第2の実施の形態の側面図であって、つかみ部材がそれらの最高点にあることを示している。 図5に示したデバイスの下面図であって、デバイスが開いていることを示している。 図5に示したデバイスにおいて、つかみ部材がそれらの最低点にあることを示している。 図7に示したデバイスの下面図であって、デバイスが閉じていることを示している。 電極をロックする点を調整するデバイスの第3の実施の形態の側面図であって、つかみ部材がそれらの最高点にあることを示している。 図9に示したデバイスの下面図であって、デバイスが開いていることを示している。 図9に示したデバイスにおいて、デバイスがどのように開かれるかを詳細に示す図である。 図9に示したデバイスにおいて、つかみ部材がそれらの最低点にあることを示している。 図12に示したデバイスの下面図であって、デバイスが閉じていることを示している。 図12に示したデバイスにおいて、デバイスがどのように閉じられるかを詳細に示す図である。 電極をロックする点を調整するデバイスの第4の実施の形態の側面図である。 図15に示したデバイスの下面図であって、デバイスが閉じていることを示している。 図15に示したデバイスの側面図である。 図17に示したデバイスの下面図であって、デバイスが開いていることを示している。 電極をロックする点を調整するデバイスの第5の実施の形態の側面図であって、つかみ部材がそれらの最高点にあることを示している。 図19に示したデバイスの上面図であって、デバイスが閉じていることを示している。 図19に示したデバイスにおいて、つかみ部材がそれらの最低点にあることを示している。 図21に示したデバイスの上面図であって、デバイスが開いていることを示している。
添付図面を参照する。電極保持トング120、即ち電極保持バイスを有するアーム12によって電極11をロックする点を調整するデバイス10は、金属構造13を備えている。この構造13は、適切に電気絶縁されているねじ14によって、電極保持アーム12の下側部分に(または、アーム12の上側部分にさえも)固定される。この構造13は、電極11に対して正しく位置決めされるように、アームの長さ方向に調整される。
この構造13は、電極11を支持する手段と、電極11を垂直に運動させる手段とを含む。
上述したように、この構造13は、アーム12の下側部分に、またはその上側部分に固定することができる。
図1−18に示されている最初の4つのデバイスの実施の形態では、構造13はアーム12の下側部分に固定されている。この場合、動作の際に電極11を支持する手段及び電極11を垂直に運動させる手段は、電極保持トング120より低い位置にある、即ち、これらの手段はトング120の下方にある。
図19−22に示す第5のデバイスの実施の形態では、構造13はアーム12の上側部分に固定されている。この場合、動作の際に電極11を支持する手段及び電極11を垂直に運動させる手段は、電極保持トング120より高い位置にある、即ち、これらの手段はトング120の上方にある。後の説明からより明白になるように、この配列は、構造及び動作の両方において有利である。
本発明の第1の実施の形態によれば、水平板20が構造13に接続されている。板20の一方の側は、サスペンションピン21に蝶番取付けされている。サスペンションピン21の軸は、電極11と並んでおり且つ電極11と垂直に配列されている軸に沿っている。
板20の他方の側は、それぞれのピボット24及び25を介して2つのトング22及び23に結合されている。
板20が蝶番取付けされている側とは反対の側の、板20と構造13との間には第1の水圧シリンダ26が接続されている。シリンダ26は、板20の端を垂直運動させるように、従って、トング22及び23を垂直運動させるようになっている。
つかみ部材28及び29が設けられている方の側とは反対の側の、2つのトング22と23との間には第2の水圧シリンダ27が接続されている。シリンダ27は、トング22及び23に開閉運動を、従って、つかみ部材28及び29に開閉運動を行わせる。
アーム12に対する電極11の位置の調整は、以下のシーケンスで自動的に、または手動で遂行される。
− シリンダ26を閉じ、つかみ部材28及び29をそれらの最高点に位置決めする。
− シリンダ27を伸張させ、2つのトング22及び23のつかみ部材28及び29を電極11上で閉じさせる。
− アーム12の電極保持トング120を開く。
− シリンダ26を伸張させ、電極11を下方へ運動させる。
− アーム12の電極保持トング120を閉じる。
− シリンダ27を閉じ、つかみ部材28及び29を開かせる。
以上の説明は、電極11を下方へ運動させる場合についであり、電極11を上昇させる場合には、シーケンスを反転させるが類似したものとなる。
この垂直運動は比較的小さい(例えば、100mm)から、多くの連続するサイクルを自動的にプログラムすることも可能であることが予測される。
サスペンションピン21及び水圧シリンダ26の代替として、以下の実施の形態の説明から理解できるように、4つの水圧シリンダ30、31、32、33を使用することができる。これら2つの構造は、電極の垂直運動については等価であると考えるべきである。
本発明の第2の実施の形態によれば、構造13は、それに接続されている4つの水圧シリンダ30、31、32、33を有している。これらのシリンダ自体はバー34に接続され、バー34の一端は電極11を取り巻くリング35になっている。
4つの水圧シリンダ30、31、32、33は、バー34の垂直運動を可能にする。
3つのジョー36、37、38がリング35に取付けられている。これらのジョーは、3つの傾斜した溝40、41、及び42が設けられた円形クラウン39によって制御される特別なガイドによって、半径方向にのみ運動する。
バー34上には、第1の歯車43が設けてある。第1の歯車43は、円形クラウン39及び第2の歯車44と係合する。第2の歯車44は、その上に位置しているレバー45を有し、このレバー45は水圧ピストン46によって制御される。
水圧ピストン46は歯車43及び44を作動させ、円形クラウン39を回転させる。円形クラウン39が回転すると、ジョー36、37、38上に取付けられた3つのローラと係合している溝40、41、及び42は、これらのジョーを電極に向かって運動させて電極をロックさせる。
アーム12に対する電極11の位置の調整は、実質的に先行実施の形態と同様に遂行される。即ち、
− シリンダ30、31、32、33を閉じ、リング35をその最高点に位置決めする。
− シリンダ46を伸張させ、ジョー36、37、38を電極11上で閉じさせる。
− アーム12の電極保持トング120を開く。
− シリンダ30、31、32、33を伸張させ、電極11を下方へ運動させる。
− アーム12の電極保持トング120を閉じる。
− シリンダ46を収縮させ、ジョー36、37、38を開かせる。
本発明の第3の実施の形態によれば、構造13は、それに接続されている4つの水圧シリンダ30、31、32、33を有している。これらのシリンダ自体はバー34に接続され、バー34の一端は電極11を取り巻くリング35になっている。
4つの水圧シリンダ30、31、32、33は、バー34の垂直運動を可能にする。
リング35は、それに取付けられている6つのジョー50、51、52、53、54、及び55を有している。これらは、水圧シリンダ57の運動の効果によってジョー自体上で閉じる閉ループになっている金属ケーブル56によって制御される特別なガイドによって半径方向にのみ運動する。水圧シリンダ57は、滑車58をバー34の縦軸に沿って運動させて金属ケーブル56を走らせるように、滑車58を作動させる。
電極11をロックするためには、水圧シリンダ57を閉じて滑車58をシリンダ57に近づけさせてケーブル56に張力を加え、6つのジョー50、51、52、53、54、及び55を特別なガイド内で走らせて電極11と接触させる。
電極11を解放してリング35を運動させるために、水圧シリンダ57を開くと幾つかのばね(図示せず)が滑車58をその休止位置まで戻す。
本発明の第4の実施の形態によれば、構造13は、それに接続されている構造60を有している。この構造60には、ピボット63及び64を介して2つのトング61及び62がそれぞれ結合されている。つかみ部材66及び67が接続されている側とは反対側の、2つのトング61と62との間には水圧シリンダ65が接続されている。
つかみ部材66及び67は、2つの水圧モータ68及び69によって制御される2つの歯車を含む。2つの歯車は互いに同期して回転し、電極11を連続的に下降運動または上昇運動させる。
水圧シリンダ65は2つのトング61及び62を開閉させ、2つの水圧モータ68及び69は電極11を昇降させる。
本発明のデバイス10の第5の実施の形態によれば、構造13はアーム12の頂部に固定されており、従って、動作の際に、電極11を支持する手段及び電極11を垂直に運動させる手段は、電極保持トング120より高い位置にある。換言すれば、これらの手段は電極保持トング120の上方に位置している。
電極11を支持する手段及び電極11を垂直に運動させる手段は、1対のトング70及び71を含んでいる。各トングはそれぞれのピン72及び73にピボット取付けされており、電極をつかむ方の端にはつかみ部材74及び75がそれぞれ設けてある。つかみ端とは反対側のトング70及び71の端は第1のシリンダ76によって互いに接続されている。第1のシリンダ76はトング70及び71の閉じ及び開きを制御して、電極11を保持及び解放させるようになっている。
更に、2つのトング70及び71は、垂直面上で揺動することができるように水平軸77を有するそれぞれのピンによって構造13に蝶番取付けされている。
水平軸77を中心とする2つのトング70及び71の揺動は、第2のシリンダ78によって制御される。第2のシリンダ78の一方の端78aは構造13に関節取付けされ、反対側の端78bは2つのトング70及び71に固定的に取付けられているブラケット79に関節取付けされている。第2のシリンダ78の伸縮は、水平軸77を中心とするトング70及び71の2つの反対方向の揺動を制御して、トング70及び71のつかみ端を垂直に上下運動させる。
アーム12に対する電極11の位置の調整は、以下のようにして行われる。
− 電極保持トング120が未だに電極11をクランプしている間に、第2のシリンダ78を作動させてトング70及び71を水平軸77を中心として回転させ、これらのトングのつかみ端を開かせたまま垂直に上方へ上昇させる。
− トング70及び71のつかみ端を所望の高さまで上昇させた後に第1のシリンダ76を伸張させ、それぞれのピン72及び73を中心として揺動する2つのトング70及び71を閉じさせてそれらのつかみ端に電極11をクランプさせる。
− 電極保持トング120を解放し、電極11をトング70及び71によって支持させる。
− 次いで、第2のシリンダ78を作動させ、トング70及び71のつかみ端が電極11の周囲で閉じたまま垂直に下方へ下降するように水平軸77を中心として回転させる。これにより、電極11は、プログラムされた高さまで垂直に下方へ運動する。
− この点において、電極11の周囲に電極保持トング120をクランプさせ、第1のシリンダ76を収縮させると、それぞれのピン72及び73を中心として揺動する2つのトング70及び71が開いてそれらのつかみ端を電極11から遠去ける。
− 電極保持トング120が電極11を保持し、電極へ電力を送給するようになり、デバイス10は上述した動作のシーケンスを繰り返す準備が整う。
例えばグラファイトの部分を追加するために電極11を上昇させる必要があれば、上述した動作を逆に遂行することになる。
トング70及び71の配列、及び、より一般的に言えば、電極11を支持する手段及び動作の際に電極保持トング120の位置より高い位置まで垂直に運動させる手段の配列は、逆の配列に比して幾つかの長所を有している。
実際に、このような配列を用いる場合には、トング70及び71、及び、より一般的に言えば、電極11を支持する手段及び電極11を垂直に運動させる手段が電極自体の一部分に接続され、炉が動作状態にある場合に電流がそれを通過することがない。従って、この部分は電気的な開回路を構成し、電極保持トング70によって給電する電源と同一の電位にある。
従って、この場合、デバイス10をアーム12から厳格に電気的に絶縁する必要がない。何故ならば、逆の配列、即ち、電極11を支持する手段及び電極11を垂直に運動させる手段が電極保持トング120の垂直に下方に配列されている場合には発生するいわゆる“電気ループ”効果が、この配列においては発生し得ないからである。
従って、トング70及び71の配列、及び、より一般的に言えば、電極11を支持する手段及び電極11を電極保持トング120の高さより高い位置まで垂直に運動させる手段の配列は、デバイス全体のかさ及び重量を低く維持させる。
何れの場合も、本発明のデバイスは、従来技術によって必要とされていた時間よりも短い時間で電極を垂直に運動させることができ、その結果、生産性が向上する。更に、本発明のデバイスは、炉を開くことなく電極の高さを変更することができ、その結果、エネルギの節約になる。
実際に、使用する材料及びそれらのサイズは、要求に従って、及び最新技術に従ってどのようであっても差し支えない。
以上に説明したデバイスには多くの変更及び変化を施すことが可能であり、それらは全て本発明の範囲によってカバーされる。更に、細部の全ては、技術的に等価な要素によって置換することができる。

Claims (10)

  1. 電気アーク溶解炉の電極をロックする点を調整するデバイス(10)であって、前記デバイスは、前記電極(11)を支持して前記電極(11)へ電力を供給するバイス(120)を支持するアーム(12)を備え、前記デバイスは、
    前記アーム(12)に接続された支持構造(13)と
    前記電極(11)を支持する手段
    前記支持構造(13)と前記電極(11)を支持する手段との間に設けられ、前記バイス(120)が開き、前記電極(11)が前記電極を支持する手段により支持されているとき、前記バイス(120)に対して、前記電極(11)を垂直上下方向に運動させる手段と、を備え
    前記電極を支持する手段は、2つのトング(22、23;70、71)を含み、
    前記運動させる手段は、板(20)を備え、前記板(20)は一方の側が、前記電極(11)と並び垂直に配列された軸を有するサスペンションピン(21)により前記支持構造((13)に蝶番取付けされ、
    前記サスペンションピン(21)と反対側の前記板(20)の面に配置され、前記板(20)と前記支持構造(13)の間に接続された水圧シリンダ(26)を備え、
    前記2つのトング(22、23)は、前記板(20)に垂直に延びるそれぞれのピボット(24、25)を介して、前記サスペンションピン(21)と反対側の前記板(20)に結合し、
    前記2つのトング(22、23)の間に配列されている水圧シリンダ(27)によって開閉を制御され、前記水圧シリンダー(27)は前記サスペンションピン(21)に平行であり、前記電極(11)のつかみ部材(28、29)が設けられた側と反対側の前記2つのトング(22、23)の間に接続される、
    ことを特徴とするデバイス(10)。
  2. 電気アーク溶解炉の電極をロックする点を調整するデバイス(10)であって、前記デバイスは、前記電極(11)を支持して前記電極(11)へ電力を供給するバイス(120)を支持するアーム(12)を備え、前記デバイスは、
    前記アーム(12)に接続された支持構造(13)と
    前記電極(11)を支持する手段
    前記支持構造(13)と前記電極(11)を支持する手段との間に設けられ、前記バイス(120)が開き、前記電極(11)が前記電極を支持する手段により支持されているとき、前記バイス(120)に対して、前記電極(11)を垂直上下方向に運動させる手段と、を備え
    前記電極を支持する手段は、2つのトング(22、23;70、71)を含み、
    前記2つのトング(70、71)は、垂直な面に配置されブラケット(79)により支持されたそれぞれのピン(72、73)の周りをピボットし、前記2つのトング(70、71)は、前記電極(11)をつかむためのそれぞれのつかみ部材(74、75)が設けられた一方の端部と、前記2つのトング(70、71)の開閉を制御する水平な第1のシリンダー(76)に接続された反対側の端部とを有し、
    前記2つのトング(70、71)は、垂直面上を揺動するように、相互に同軸の水平軸(77)を有するそれぞれのピンによって前記支持構造(13)に蝶番取付けされ、
    前記運動させる手段は、前記支持構造(13)に関節取付けされた一方の端部と、前記ブラケット(79)に関節取付けされた他方の端部を有する第2のシリンダー(78)を備えることを特徴とするデバイス(10)。
  3. 電気アーク溶解炉の電極をロックする点を調整するデバイス(10)であって、前記デバイスは、前記電極(11)を支持して前記電極(11)へ電力を供給するバイス(120)を支持するアーム(12)を備え、前記デバイスは、
    前記アーム(12)に接続された支持構造(13)と
    前記電極(11)を支持する手段
    前記支持構造(13)と前記電極(11)を支持する手段との間に設けられ、前記バイス(120)が開き、前記電極(11)が前記電極を支持する手段により支持されているとき、前記バイス(120)に対して、前記電極(11)を垂直上下方向に運動させる手段と、を備え
    前記電極を支持する手段は、前記電極(11)の半径方向に運動し、前記電極(11)の周りを走るリング(35)上に位置するジョー(36、37、38;50、51、52、53、54、55)を含み、前記リング(35)は、垂直に配置され前記運動させる手段を構成する4つの水圧シリンダー(30、31、32、33)により、前記支持構造(13)に接続されたバー(34)の端部に位置することを特徴とするデバイス(10)。
  4. 前記ジョー(36、37、38)は、前記ジョー(36、37、38)に接続されているピンが滑動可能な傾斜した溝(40、41、42)を設けてある円形クラウン(39)によって作動されることを特徴とする請求項に記載のデバイス(10)。
  5. 前記バー(34)上には、前記円形クラウン(39)に係合し、レバー(45)を有する第2の歯車(44)に係合する第1の歯車(43)が設けられ、前記レバー(45)は、前記バー上に配置され、前記円形クラウン(39)が回転するように前記歯車(43、44)を作動させる水圧ピストン(46)により制御されることを特徴とする請求項に記載のデバイス(10)。
  6. 前記ジョー(50、51、52、53、54、55)は、閉ループになっている金属ケーブル(56)によって作動されることを特徴とする請求項に記載のデバイス(10)。
  7. 前記金属ケーブル(56)は、前記金属ケーブル(56)が巻かれている滑車(58)を運動せしめる水圧シリンダ(57)によって作動されることを特徴とする請求項に記載のデバイス(10)。
  8. 前記支持構造(13)は前記バイス(120)の上に結合され、動作の際に、前記電極を支持する手段、及び前記電極を前記バイスに対して垂直に運動させる手段は、前記バイス(120)に対してより高い位置に配置されていることを特徴とする請求項に記載のデバイス(10)。
  9. 前記支持構造(13)は前記バイス(120)の下に結合され、動作の際に、前記電極を支持する手段、及び前記電極を垂直に運動させる手段は、前記バイスに対してより低い位置に配置されていることを特徴とする請求項1、3乃至の何れか1つに記載のデバイス(10)。
  10. 請求項1の電気アーク溶解炉の電極(11)をロックする点を調整するデバイス(10)によって、電極(11)をロックする点を調整する方法であって、前記支持構造(13)を前記アーム(12)に結合するステップを備え、
    前記方法は、
    前記電極を垂直に運動させる手段の前記水圧シリンダ(26)を閉じ、前記電極を支持する手段の前記つかみ部材(28、29)をそれらの最高点まで運動させるステップと、
    前記電極を支持する手段の前記水圧シリンダ(27)を伸長させ、前記つかみ部材(28、29)を閉じさせて、前記電極上でクランプするステップと、
    前記電極保持バイスのトングを開かせるステップと、
    前記電極を垂直に運動させる手段の前記水圧シリンダ(26)を伸長させ、前記電極を運動させるステップと、
    前記電極保持バイスの前記トングを閉じさせるステップと、
    前記電極を支持する手段の前記水圧シリンダ(27)を閉じ、前記つかみ部材(28、29)を開かせて、前記電極上でゆるめるステップと、
    を備えることを特徴とする方法。
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