JP5807365B2 - ポリカーボネート系樹脂シートおよびそれを用いた太陽電池 - Google Patents
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Description
ポリカーボネート系樹脂(A1)を主たる構成成分とし、無機粒子(B)の含有率W1bが1質量%以上20質量%以下で、かつ、酸変性された熱可塑性樹脂(C)の含有率W1cが0.04質量%以上3質量%以下であり、無機粒子(B)の含有率W1bと酸変性された熱可塑性樹脂(C)の含有率W1cが下記式(a)を満たす層(P1層)からなることを特徴とするポリカーボネート系樹脂シートである。
2≦W1b/W1c≦25 ・・・(a)
2≦W1b/W1c≦25 ・・・(a)
上記要件を全て満たすことによって、長期に渡る耐湿熱性、難燃性、他の部材との密着性(以下、密着性と称する)、光学特性(光反射性、白色性など)の全てを高いレベルで満足するポリカーボネート系樹脂からなるシートを提供することができる。
さらに詳細に酸変性樹脂(C)について説明すると、熱可塑性樹脂として例示されるポリオレフィン樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレン、低密度ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、ポリメチルペンテンなどの脂肪族ポリオレフィン樹脂、ポリシクロオレフィンコポリマーなど環状ポリオレフィン樹脂などが挙げられ、この中でも加工が容易で比較的安価であるポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−プロピレンコポリマー等が好ましく例示される。
2≦W1b/W1c≦25 ・・・(a)
より好ましくは、下記式(a´)を満たすことが好ましい。
3≦W1b/W1c≦15 ・・・(a´)
本発明の樹脂シートにおいて、P1層に含まれる無機粒子(B)の含有率W1b、酸変性樹脂(C)の含有率W1cとした時にW1b/W1cが25より大きい場合、本発明の樹脂シートにおいて、P1層に含まれる無機粒子(B)の量が酸変性樹脂(C)に対して多くなりすぎて、本発明の樹脂シートの耐湿熱性が低下する。また、W1b/W1cが2未満の場合、本発明の樹脂シートにおいて、P1層に含まれる無機粒子(B)の量が酸変性樹脂(C)に対して少なくなりすぎて、酸変性樹脂(C)による難燃性の低下を抑制できなくなり、本発明の樹脂シートの難燃性が低下しやすい。
2−ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、エチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、n−ブチルα−(ヒドロキシメチル)アクリレート、トリス(2−ヒドロキシ)イソシアヌレートジアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチルフタル酸グリセリンモノメタクリレート等のヒドロキシル基を有するアクリレート類、
2−(メタ)アクリロイロキシエチル−コハク酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチル−フタル酸、2−(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸等のカルボン酸基を有するアクリレート類、
フェニル(メタ)アクリレート、フェニルセロソルブ(メタ)アクリレート、ノニルフェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のアルキル基末端ポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート類、
N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、アクリロイルモルホリン、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類、
その他1分子中に(メタ)アクリル基を1個有する化合物などが例としてあげられるがこれらに限定されない。また、これらは単独で用いても、必要に応じて、複数種類用いても構わない。
ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレートトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリス[(メタ)アクリロイルオキシエチル]イソシアネート等、1分子中に(メタ)アクリル基を3個有する化合物、
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレートヘキサメチレンジイソシアネート等、1分子中に(メタ)アクリル基を4個有する化合物、
ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート等、1分子中に(メタ)アクリル基を5個有する化合物
ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等、1分子中に(メタ)アクリル基を6個の有する化合物、が挙げられる。ここで、本発明の樹脂シートにおいて、P2層の主たる構成成分であるアクリル系樹脂(A2)は、(メタ)アクリロイル基を有する化合物としてメチルメタクリレートが主たる成分であるアクリル系樹脂(A2)であるのが、耐熱性や押出性の点から好ましい。なお、ここでいう主たる成分とは、アクリル系樹脂(A2)に用いられる全(メタ)アクリロイル基を有する化合物が、80モル%以上、より好ましくは90モル%以上、更に好ましくは95モル%以上である。
伸度保持率(%)=(E/E0)×100 (b)式
なお、測定にあたっては、試料を測定片の形状に切り出した後、処理を実施し、処理後のサンプルを測定した値である。本発明の樹脂シートにおいて、温度125℃、湿度100%RHの雰囲気下で72時間処理した後の伸度保持率を20%以上とすることでシートの耐湿熱性はより一層良好なものとなり、本発明の樹脂シートを用いた太陽電池の耐久性を高めることができる。
本発明に用いられるポリカーボネート系樹脂(A1)はジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンや、ジフェニルカーボネートなどの炭酸エステルとを公知の方法で反応させて得ることができる。また、出光興産(株)製“タフロン” (登録商標)や、帝人化成(株)製“バンライト” (登録商標)、三菱エンジニアリングプラスチック(株)製 “ノバレックス” (登録商標)、住友ダウ(株)製“カリバー” (登録商標)など市販のポリカーボネート系樹脂も好適に用いることができる。
(1)破断伸度
ASTM−D882(1999)に基づいて、シートを1cm×20cmの大きさに切り出し、チャック間1cm、引っ張り速度300mm/minにて引っ張ったときの破断伸度を測定した。なお、サンプル数はn=5とし、また、フィルムの縦方向、横方向のそれぞれについて測定した後、それらの平均値として求めた。
(2)湿熱処理後の伸度保持率
温度125℃、湿度100%RHの雰囲気下で72時間処理したシートの破断伸度E、処理前のシートの破断伸度E0を前記(1)項に従って測定し、ASTM−D882(1997)に基づいて下記(b)式により求めた。
伸度保持率(%)=(E/E0)×100 (b)式
得られた伸度保持率について以下のように判定を行った。
湿熱処理後の伸度保持率が50%以上の場合:A
湿熱処理後の伸度保持率が30%以上50%未満の場合:B
湿熱処理後の伸度保持率が20%以上30%未満の場合:C
湿熱処理後の伸度保持率が10%以上20%未満の場合:D
湿熱処理後の伸度保持率が10%未満の場合:E
耐湿熱性はA〜Dが良好であり、その中で最もAが優れている。
(3)難燃性試験
UL94HB試験に基づいて、シートを13mm×125mmの大きさに切り出し、切り出した長手方向の端から25.4mmのところに第一標線、101.6mmのところに第二標線を引き、水平に保持して燃焼試験を行った時の第一標線から第二標線までの燃焼速度で、シートの幅方向及び長手方向についてそれぞれN=3で行いその平均値とした。得られた燃焼速度について以下のように判定を行った。
燃焼速度が100mm/分未満の場合:A
燃焼速度が100mm/分以上110mm/分未満の場合:B
燃焼速度が110mm/分以上130mm/分未満の場合:C
燃焼速度が130mm/分以上150mm/分未満の場合:D
燃焼速度が150mm/分以上の場合:E
難燃性はA〜Dが良好であり、その中でAが最も優れている。
(4)EVA剥離強度
厚さ0.3mmの半強化ガラス上に、サンビック(株)製の500μm厚のEVAシート“ファーストキュア”、および評価を行うシートを重ね、市販のガラスラミネーターを用いて真空引き後に135℃加熱条件下、29.4N/cm2の圧力で15分プレス処理した後、常温まで冷却したものを用いて、JIS K 6854(1994)に基づき測定し、得られた剥離強度で、シートの幅方向及び長手方向についてそれぞれN=3で行いその平均値とした。尚、シートがP1層とP2層からなる非対称の積層構成である場合には、積層シートのP1層側の剥離強度を測定した。得られた剥離強度について以下のように判定を行った。
剥離強度が40N/cm以上の場合:A
剥離強度が30N/cm以上40N/cm未満の場合:B
剥離強度が20N/cm以上30N/cm未満の場合:C
剥離強度が10N/cm以上20N/cm未満の場合:D
剥離強度が10N/cm未満の場合:E
密着性はA〜Dが良好であり、その中でAが最も優れている。
(5)相対反射率
分光光度計U−3410(日立製作所(株)製)を用いて、波長560nmの反射率を測定し、相対反射率とした。サンプル数はN=5とし、それぞれの相対反射率を測定して、その平均値を算出した。測定ユニットはφ60mmの積分球(型番130−0632)を使用し、10°傾斜スペーサーを取り付けた。また、標準白色板には酸化アルミニウム(型番210−0740)を使用した。尚、シートがP1層とP2層からなる非対称の積層構成である場合には、積層シートのP1層側から測定した。得られた反射率について以下のように判定を行った。
反射率が90%以上の場合:A
反射率が86%以上90%未満の場合:B
反射率が83%以上86%未満の場合:C
反射率が80%以上83%未満の場合:D
反射率が80%未満の場合:E
光学特性はA〜Dが良好であり、その中でもAが最も優れている。
(6)色調(b値)
JIS−Z−8722(2000)に基づき、分光式色差計(日本電色工業製SE−2000、光源 ハロゲンランプ 12V4A、0°〜−45°後分光方式)を用いて反射法により測定されたシートの色調(b値)とした。サンプル数はN=5とし、それぞれの色調(b値)を測定して、その平均値を算出した。
(7)紫外線照射後の色調変化(Δb)
シートを岩崎電気(株)製アイスーパー紫外線テスターS−W131にて、温度60℃、湿度60%RH、照度100mW/cm2(光源:メタルハライドランプ、波長範囲:295〜450nm、ピーク波長:365nm)の条件下で96時間照射した後のb値と試験前のb値を前記(6)項に従って測定し、試験前後の差を紫外線照射後の色調変化(Δb)とした。尚、シートがP1層とP2層からなる非対称の積層構成である場合には、積層シートのP2層側に紫外線照射を行った。得られた色調変化(Δb)について以下のように判定を行った。
色調変化(Δb)が5未満の場合:A
色調変化(Δb)が5以上10未満の場合:B
色調変化(Δb)が10以上の場合:C
耐紫外線性(色調変化)はA、Bが良好であり、その中で最もAが優れている。
(原料)
ポリカーボネート系樹脂(A1)
(PC)
出光興産(株)製“タフロン”(登録商標)A2200を用いた。尚、このポリカーボネート系樹脂は、ジヒドロキシジアリール化合物として2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)が主たる構成成分であるポリカーボネート系樹脂である。
アクリル系樹脂(A2)
(PMMA)
住友化学(株)製“スミペックス”(登録商標)HT50Yを用いた。尚、このアクリル系樹脂は、(メタ)アクリロイル基を有する化合物としてメチルメタクリレートを主たる構成成分とするアクリル樹脂であり、弾性成分を30質量%含有するアクリル系樹脂である。
酸変性樹脂(C)
(mSEBS)
旭化成ケミカルズ(株)製“タフテック”(登録商標)M1913を用いた。尚、この樹脂は、スチレンとエチレン・プロピレンの共重合比が質量比として30/70で、酸価が10KOHmg/gの酸変性されたSEBS樹脂である。
(mPP)
三洋化成工業(株)製“ユーメックス”(登録商標)1001を用いた。尚、この樹脂は、酸価が26KOHmg/gの酸変性されたPP樹脂である。
(SEBS)
クラレ(株)製“セプトン”(登録商標)8007を用いた。尚、この樹脂は、スチレンとエチレン・プロピレンの共重合比が質量比として30/70で、酸変性されていないSEBS樹脂である。
(PP)
(株)プライムポリマー製“プライムポリプロ” (登録商標)F−704NPを用いた。尚、この樹脂は酸変性されていないPP樹脂である。
ポリカーボネート系樹脂(出光興産(株)製“タフロン” (登録商標)A2200)50質量部と、平均粒子径210nmのルチル型二酸化チタン粒子50質量部を、ベントした260℃の二軸混練押出機内で溶融混練し、溶融押出してストランド状に吐出した。温度25℃の水で冷却した後、直ちにカッティングして酸化チタン濃度50質量%のマスターペレット(MB1)を作製した。
(参考例2)
ポリカーボネート系樹脂(出光興産(株)製“タフロン” (登録商標)A2200)50質量部と、平均粒子径600nmの酸化亜鉛粒子50質量部を、ベントした260℃の二軸混練押出機内で溶融混練し、溶融押出してストランド状に吐出した。温度25℃の水で冷却した後、直ちにカッティングして酸化亜鉛濃度50質量%のマスターペレット(MB2)を作製した。
アクリル系樹脂(住友化学(株)製“スミペックス” (登録商標)HT50Y)50質量部と、平均粒子径210nmのルチル型二酸化チタン粒子50質量部を、ベントした220℃の二軸混練押出機内で溶融混練し、溶融押出してストランド状に吐出した。温度25℃の水で冷却した後、直ちにカッティングして酸化チタン濃度50質量%のマスターペレット(MB3)を作製した。
(実施例1)
押出機(単軸押出機)にポリカーボネート系樹脂(出光興産(株)製“タフロン” (登録商標)A2200)と、参考例で得られた酸化チタンマスターペレット(MB1)を、それぞれ110℃の温度で6時間熱風乾燥した後、無機粒子(B)の含有率W1b及び酸変性樹脂(C)の含有率W1cが表1に示した組成となるように、酸変性されたSEBS樹脂(旭化成ケミカルズ(株)製“タフテック” (登録商標)M1913)と混合したものを押出機に供給し、押出機内で280℃の温度で溶融混練後、80μmカットフィルターにより濾過を行った後、Tダイ口金内より溶融押出を行い、表面温度70℃に保たれたドラム上に静電印加法で密着固化させ、その後室温まで冷却して厚み300μmの樹脂シートを得た。
無機粒子(B)の含有率W1b及び酸変性樹脂(C)の含有率W1cを、表1に示した組成とした以外は、実施例1と同様に樹脂シートを得た。
無機粒子(B)の含有率W1b及び酸変性樹脂(C)の含有率W1cを、表1に示した組成とした以外は、実施例1と同様に樹脂シートを得た。
(実施例13〜17)
無機粒子(B)の含有率W1b及び酸変性樹脂(C)の含有率W1cを、が表1に示した組成とした以外は、実施例1と同様に樹脂シートを得た。
主押出機と副押出機を用い、主押出機にポリカーボネート系樹脂(出光興産(株)製“タフロン” (登録商標)A2200)と、参考例1で得られた酸化チタンマスターペレット(MB1)を、110℃の温度で6時間熱風乾燥した後、無機粒子(B)の含有率W1b及び酸変性樹脂(C)の含有率W1cが表1に示した組成となるように、酸変性されたSEBS樹脂(旭化成ケミカルズ(株)製“タフテック” (登録商標)M1913)と混合したものを供給し、280℃の温度で溶融押出後80μmカットフィルターにより濾過を行った。一方、副押出機には、ポリカーボネート系樹脂(出光興産(株)製“タフロン” (登録商標)A2200)と、参考例1で得られた酸化チタンマスターペレット(MB1)を、無機粒子(B)の含有率W2bが表1に示したP2層の組成となるように混合したものを、110℃の温度で6時間熱風乾燥した後、供給し、280℃の温度で溶融押出した。次いで主押出機から供給されるP1層の片側に、副押出機から供給されたP2層を、厚み比率がP1層/P2層=6/1となるよう合流させ、Tダイ口金内より、溶融2層積層共押出を行って積層樹脂シートとし、表面温度70℃に保たれたドラム上に静電印加法で密着固化させ、その後室温まで冷却して厚み300μmの積層樹脂シートを得た。
P2層の無機粒子(B)の含有率W2bを表1に示した組成とし、P1層の両側に、P2層を厚み比率がP2層/P1層/P2層=1/8/1となるように、溶融3層積層共押出を行って積層樹脂シートを得た以外は、実施例18と同様に樹脂シートを得た。
(実施例20)
副押出機にアクリル系樹脂(住友化学(株)製“スミペックス” (登録商標)HT50Y)と、参考例3で得られた酸化チタンマスターペレット(MB3)を、無機粒子(B)の含有率W2bを表1に示したP2層の組成となるように混合したものを、85℃の温度で6時間熱風乾燥した後、供給した以外は、実施例18と同様に樹脂シートを得た。
参考例2で得られた、酸化亜鉛マスターペレット(MB2)を表1に示した組成となるように用いた以外は、実施例1と同様に樹脂シートを得た。
酸変性樹脂(C)として酸変性PP樹脂(三洋化成工業(株)製“ユーメックス” (登録商標)1001)を表1に示した組成となるように用いた以外は、実施例1と同様に樹脂シートを得た。
無機粒子(B)の含有率W1b及び酸変性樹脂(C)の含有率W1cを、表1に示した組成とした以外は、実施例1と同様に樹脂シートを得た。
酸変性樹脂(C)の代わりに、酸変性されていないSEBS樹脂(クラレ(株)製“セプトン” (登録商標)8007)を表1に示した組成となるように用いた以外は、実施例1と同様に樹脂シートを得た。
(比較例11)
酸変性樹脂(C)の代わりに、PP樹脂((株)プライムポリマー製“プライムポリプロ” (登録商標)F−704NP)を表1に示した組成となるように用いた以外は、実施例1と同様に樹脂シートを得た。
2:封止材層
3:発電素子
4:透明基板
5:太陽電池バックシートの封止剤層2と反対側の面
Claims (5)
- ポリカーボネート系樹脂(A1)を主たる構成成分とし、無機粒子(B)の含有率W1bが1質量%以上20質量%以下で、かつ、酸変性された熱可塑性樹脂(C)の含有率W1cが0.04質量%以上3質量%以下であり、無機粒子(B)の含有率W1bと酸変性された熱可塑性樹脂(C)の含有率W1cが下記式(a)を満たす層(P1層)からなることを特徴とするポリカーボネート系樹脂シート。
2≦W1b/W1c≦25 ・・・(a) - 酸変性された熱可塑性樹脂(C)の酸価が3KOHmg/g以上である請求項1に記載のポリカーボネート系樹脂シート。
- 酸変性された熱可塑性樹脂(C)が、酸変性されたスチレン系エラストマーである請求項1または2に記載のポリカーボネート系樹脂シート。
- 上記P1層に、アクリル系樹脂(A2)またはポリカーボネート系樹脂(A1)を主たる構成成分とし、無機粒子(B)を含む層(P2層)を積層した請求項1〜3のいずれかに記載のポリカーボネート系樹脂シート。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のポリカーボネート系樹脂シートを用いた太陽電池。
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