以下、本発明の一実施形態を図面により説明する。図1は、本発明を遊技機設備Aに適用してなる一実施形態を示している。遊技機設備Aは、パチンコホール内の島設備に立設されるものである。なお、図1において、図示左側斜め後方、右側斜め前方、上側及び下側が、それぞれ、当該遊技機設備Aの左側、右側、上側及び下側に対応する。
当該遊技機設備Aは、図1〜図4にて示すごとく、封入式パチンコ遊技機100と、球貸し処理装置200とにより構成されている。パチンコ遊技機100は、球貸し処理装置200と共に、上記島設備の設置台上に配置されるようになっている。ここで、球貸し処理装置200は、パチンコ遊技機100にその左側にて沿うように上記設置台上に配置されるようになっている。
パチンコ遊技機100は、図1〜図4のいずれかにて示すごとく、機枠100a、遊技機本体100b及び前扉100cを備えている。機枠100aは、外枠ともいわれるもので、この機枠100aは、島設備の設置台上に立設されるようになっている。当該機枠100aは、図4或いは図5にて例示するごとく、左右両側枠板110a、110b及び上下両側枠板110c、110dでもって、矩形状に構成されている。
また、当該機枠100aは、図5にて示すごとく、上側ヒンジ111、下側ヒンジ112及び中側ヒンジ113を備えており、これら上側、下側及び中側のヒンジ111〜113は、共に、金属板でもって形成されている。
上側ヒンジ111は、後述のごとく、下側ヒンジ112と共に、遊技機本体100bの左縁部を支持し、かつ、中側ヒンジ113と共に、前扉100cの左縁部を支持する役割を果たす。当該上側ヒンジ111は、その幅方向において、機枠100aの上側枠板110cの長手方向に沿うように位置して、上側枠板110cの左端部から前方へ延出している。
ここで、上側ヒンジ111は、その基端部にて、上側枠板110cの左端切り欠き部内に配設されており、当該上側ヒンジ111の基端部は、その左縁部にて、上側枠板110cの左端切り欠き部内上面と左側枠板110aの上端面との間に挟持されている。しかして、当該上側ヒンジ111は、その基端部から前方へ延出している。なお、上側枠板110cの左端切り欠き部は、上側枠板110cの左端部をその下側から上方へL字状に切り欠くことで形成されている。
下側ヒンジ112は、その幅方向において、機枠100aの下側枠板110dの長手方向に沿うように位置して、下側枠板110dの左端部から前方へ延出している。ここで、下側ヒンジ112は、その基端部の左縁部にて、下側枠板110dの左端部と左側枠板110aの下端部との間に挟持されており、当該下側ヒンジ112は、その基端部から上側ヒンジ111に平行に対向するように前方へ延出している。
また、中側ヒンジ113は、前扉100cの左縁下端部に対応する位置にて、機枠100aの左側枠板110aの長手方向中間部位から上下両側ヒンジ111、112の間にてこれらヒンジ111、112に平行となるように延出している。
ここで、当該中側ヒンジ113は、その基端部の左縁部にて、左側枠板110aの長手方向中間部位に形成した溝部に嵌着されており、当該中側ヒンジ113は、その基端部から前方へ延出している。これにより、中側ヒンジ113は、上側ヒンジ111の直下に位置し、かつ下側ヒンジ112の直上に位置している。なお。左側枠板110aの上記溝部は、当該左側枠板110aの上記長手方向中間部位をその右側からコ字状に切り欠くことで形成されている。
遊技機本体100bは、図4或いは図6にて例示するごとく、本体枠120及び遊技盤130を備えている。本体枠120は、中枠或いは内枠ともいわれるもので、当該本体枠120は、図6或いは図7にて示すごとく、機枠100a内に前後方向に開閉可能に組み付けられている。
当該本体枠120は、図4或いは図7にて示すごとく、左右両側枠板120a、120b、上下両側枠板120c、120d及び背板120eを備えており、左側枠板120a、右側枠板120b、上側枠板120c及び下側枠板120dは、図5にて示すごとく、互いに矩形枠状に組み付けられている。
背板120eは、左側枠板120a、右側枠板120b、上側枠板120c及び下側枠板120dの間の中空部内に組み付けられており、背板120eは、その板厚方向にて、左側枠板120a、右側枠板120b、上側枠板120c及び下側枠板120dの各幅方向に沿うように、左側枠板120a、右側枠板120b、上側枠板120c及び下側枠板120dの各後縁部に嵌装されることで、左側枠板120a、右側枠板120b、上側枠板120c及び下側枠板120dに組み付けられている。なお、当該背板120eの中間部位には、矩形状開口部が形成されている(図7参照)。
また、当該本体枠120は、図4にて示すごとく、上側ヒンジ121及び下側ヒンジ122を備えており、上側ヒンジ121は、その幅方向において、本体枠120の上側枠板120cの長手方向に沿うように位置して、上側枠板120cの左縁部から前方へ延出している。ここで、当該上側ヒンジ121は、その基端部にて、上側枠板120cの左端部上に取り付けられており、この上側ヒンジ121は、その基端部から、機枠100aの上側ヒンジ111にその直下から沿うように、前方へ延出して、機枠100aの上側ヒンジ111にその直下から沿うように位置する(図4及び図7参照)。
下側ヒンジ122は、その幅方向において、本体枠120の下側枠板120dの長手方向に沿うように位置して、下側枠板120dの左縁下端部から前方へ延出している。ここで、当該下側ヒンジ122は、その基端部にて、下側枠板120dの左縁下端部にその下面側から取り付けられており、当該下側ヒンジ122は、その基端部から前方へ延出して、上側ヒンジ121に平行に対向しかつ機枠100aの下側ヒンジ112にその直上から沿うように位置する(図4及び図7参照)。
しかして、このように構成した本体枠120は、機枠100aに対し次のようにして組み付けられる。
即ち、本体枠120は、その左側枠板120a、右側枠板120b、上側枠板120c及び下側枠板120dの各外面にて、それぞれ、機枠100aの左側枠板110a、右側枠板110b、上側枠板110c及び下側枠板110dの各内面に沿うように、機枠100a内に嵌装される。
これに伴い、本体枠120の上側ヒンジ121が、その上面にて、機枠100aの上側ヒンジ111の下面に沿い重畳されるように位置し、一方、本体枠120の下側ヒンジ122が、その下面にて、機枠100aの下側ヒンジ112の上面に沿い重畳されるように位置する(図8及び図10参照)。
このような状態にて、本体枠120の上側ヒンジ121が、後述のごとく、機枠100aの上側ヒンジ111に前後方向に回動可能に支持されるとともに、本体枠120の下側ヒンジ122が、後述のごとく、機枠100aの下側ヒンジ112に前後方向に回動可能に支持される。このことは、本体枠120は、その左側枠板120aにて、機枠100aの左側枠板110aに対し前後方向に開閉可能にヒンジ連結されることを意味する。
しかして、このように機枠100aに組み付けられた本体枠120は、その閉状態では、機枠100a内に位置している。また、当該本体枠120を開くときには、当該本体枠120は、その左側枠板120aを基準として、機枠100aの内部から前方へ回動する。なお、本体枠120の下側枠板120dの左縁部のうち、機枠100aの中側ヒンジ113に対する対応部位には、切り欠き部124が形成されている。これにより、本体枠120を機枠100aに対し閉じたとき、中側ヒンジ113が、切り欠き部124に挿通されて、本体枠120と干渉しないようになっている。
遊技盤130は、本体枠120の内部、即ち、左側枠板120a、右側枠板120b、上側枠板120c及び下側枠板120で構成される中空部内にその前面側から嵌装されて背板120eに沿い組み付けられており、当該遊技盤130は、その盤面131にて、前方を臨んでいる(図4及び図6参照)。
また、遊技機本体100bは、図4或いは図6にて示すごとく、案内レール132、環状の装飾構造体133、液晶表示装置134、始動入賞口装置135や大入賞口装置136等の各種入賞口装置及び図示しない電動チューリップ、ゲート、風車その他の各盤面部品を備えている。
案内レール132は、遊技盤130の盤面131に組み付けられており、当該案内レール132は、その内周側にて、盤面131上に遊技領域131aを構成する。なお、案内レール132の最下端部の直上には、アウト口131b(排出口131b)が形成されている。このアウト口131bは、遊技盤130の盤面131に沿い転動して案内レール132の最下端部に達する遊技球を遊技盤130の後側へ排出する。また、アウト口131bを通り排出される遊技球は、アウト口131b内に設けた排出センサ(図示しない)により検出される。
環状の装飾構造体133は、遊技盤130の開口部(図示しない)にその外周部に沿い前面側から組み付けられている。液晶表示装置134は、装飾構造体133の内側にて、遊技盤130の上記開口部に本体枠120の矩形状開口部を介し嵌装して組み付けられている。
始動入賞口装置135及び大入賞口装置136は、装飾構造体133の直下にて、遊技盤130の盤面131に組み付けられている。上記電動チューリップ、ゲート、風車は、遊技盤130の盤面131に分散して組み付けられている。なお、遊技盤130の盤面131には、その遊技領域131aに亘り、多数の遊技釘(図示しない)が、分散して打ち込まれている。
また、遊技機本体100bは、図11にて示すごとく、遊技制御装置140(主基板及び副基板からなる)を備えており、この遊技制御装置140は、遊技盤130の背面に本体枠120の背板120eの上記開口部を介し組み付けられている。なお、遊技盤130の盤面131には、その遊技領域131aに亘り、多数の遊技釘(図示しない)が、分散して打ち込まれている。
しかして、当該遊技制御装置140は、マイクロコンピュータからなるもので、このマイクロコンピュータである遊技制御装置140は、図示しないフローチャートに従い遊技処理プログラムを実行する。なお、上記遊技処理プログラムは、遊技制御装置140の記憶素子であるROMに予め読み出し可能に記憶されている。
また、遊技機本体100bは、図1〜図4、図6、図7及び図11のいずれかにて示すごとく、球発射装置150を備えており、当該球発射装置150は、球発射装置本体150a、ハンドル150b及び球発射制御基板150cでもって構成されている。
球発射装置本体150aは、図4、図6、図7或いは図8にて示すごとく、遊技機本体100bの中枠である本体枠120の左上隅角部に組み付けられている。ここで、当該球発射装置本体150aは、遊技盤130を本体枠120に組み付けたとき、遊技盤130の左上隅角部に切欠き形成してなる切欠き部131c(図4参照)を通り前方を臨むように、本体枠120の左上隅角部に組み付けられている。
ハンドル150bは、本体枠120の下側枠板120dの右下隅角部に突出形成した突出部125にその前面側から左右方向に回動操作可能に支持されている。なお、球発射制御基板150cは、本体枠120の下側枠板120dの右下隅角部にその背面側から組み付けられている。
このように構成した球発射装置150においては、球発射装置本体150aは、揚送装置(図示しない)から揚送される遊技球を、ハンドル150bの回動操作に応じて、球発射制御機構である球発射制御基板150c(図11参照)による制御のもとに、球発射レール(図示しない)から案内レール132の案内口部132aを介して遊技領域131a内に向けて発射するようになっている。
ここで、案内レール132の案内口部132aは、図4或いは図6にて示すごとく、遊技盤130の左上隅角部にて、球発射装置本体150aの上記球発射レールに対向するように形成されている。また、上記揚送装置は、遊技盤130の盤面に沿いその遊技領域131aにて下方に向けて転動して上記入賞口装置に入賞する入賞球やアウト口131bに排出される遊技球を球発射装置本体150aに向けて揚送するように構成されている。
前扉100cは、前枠ともいわれるもので、当該前扉100cは、図1〜図3及び図6のいずれかにて示すごとく、遊技盤本体100b及び機枠100aに対し前後方向に開閉可能に支持されている。
当該前扉100cは、窓枠160及びガラス板170を備えている。窓枠160は、その左縁上下両側端部にて、本体枠120の上側ヒンジ121及び下側ヒンジ122の間に挿入されて、本体枠120及び機枠100aの各上側ヒンジ121、111及び本体枠120の切り欠き部124を介し前方へ延出する機枠100aの中側ヒンジ113にそれぞれ前後方向に回動可能に支持されている。このことは、前扉100cが、その左縁部にて、本体枠120及び機枠100aの各左縁部に前後方向に開閉可能にヒンジ連結されていることを意味する。
ここで、窓枠160の左縁上側端部の各上側ヒンジ121、111に対する回動可能な支持及び窓枠160の左縁下側端部の中側ヒンジ113に対する回動可能な支持は、次のようにしてなされている。
上述のように窓枠160が、その左縁上下両側端部にて、本体枠120の上側ヒンジ121及び下側ヒンジ122の間に挿入されることで、窓枠160の左縁上側端部は、本体枠120の上側ヒンジ121にその直下から重畳されるとともに、窓枠160の左縁下側端部は、機枠100aの中側ヒンジ113にその直上から重畳される(図8及び図9参照)。
換言すれば、機枠100aの上側ヒンジ111が本体枠120の上側ヒンジ121の直上から当該上側ヒンジ121を介し窓枠160の左縁上側端部上に重畳されるとともに、機枠100aの中側ヒンジ113が、窓枠160の左縁下側端部にその直下から重畳される。
然る後、ピン状上側軸(図示しない)が、機枠100aの上側ヒンジ111及び本体枠120の上側ヒンジ121に形成した各貫通孔部111a、121aに挿通されて窓枠160の左縁上側端部に支持される。また、ピン状下側軸(図示しない)が、機枠100aの中側ヒンジ113に形成した貫通孔部113aに挿通されて窓枠160の左縁下側端部に支持される。
これにより、窓枠160は、上記ピン状上下両側軸を基準として、本体枠120に対し回動可能に支持され、かつ機枠100aに対し回動可能に支持される。なお、ガラス板170は、窓枠160の中空部に嵌装されて、遊技盤130を透視可能にしている。また、前扉100cは、窓枠160の右端部にて、施錠機構(図示しない)により、本体枠120の右端部に施錠可能となっている。
また、前扉100cは、図1或いは図2にて示すごとく、演出用ボタンスイッチ装置PBを備えており、当該演出用ボタンスイッチ装置PBは、その押しボタンにて上下方向へ押動可能なように、前扉100cの前枠160の左下隅角部にその前側から機枠100aの中側ヒンジ113上にて設けられている。
ここで、当該演出用ボタンスイッチ装置PBは、遊技者の遊技中において操作し易い位置に位置している。本実施形態では、演出用ボタンスイッチ装置PBは、例えば、単調になりがちなパチンコ遊技機による遊技において、遊技者を飽きさせないようにする演出するためのチャンスボタンスイッチ装置としての役割を果たす。
当該ボタンスイッチ装置PBは、その接続端子にて、配線(図示しない)を介し電気接続機構180(後述する)に接続されており、当該ボタンスイッチ装置PBは、その押しボタンを押動操作することで、操作出力を発生して、後述のごとく、電気接続機構180を介して遊技制御装置140に出力する。
本実施形態では、当該ボタンスイッチ装置PBの押しボタンの押動操作は、液晶表示装置134において遊技中のキャラクター等の会話(例えば、大当たりへの期待度を表す会話)を演出表示させて遊技を盛り上げたり、確変大当たりが成立しているとき単発の大当たりとして表示させておきボーナスゲーム中に「確変の昇格した」と見せかける演出を行うときになされる。
また、前扉100cは、図1或いは図2にて示すごとく、左右両側音声光演出装置SLDを備えており、当該左右両側音声光演出装置SLDは、前扉100cの前枠160の左右両上側隅角部内に組み付けられている。
当該左右両側音声光演出装置SLDは、それぞれ、スピーカ等の音声発生器からなる音声演出装置と、発光ダイオード等の光源からなる光演出装置でもって構成されている。当該左右両側音声光演出装置SLDは、その各接続端子にて、配線(図示しない)を介し、電気接続機構180(後述する)に接続されており、当該左右両側音声光演出装置SLDは、後述のごとく、電気接続機構180を介し遊技制御装置140からの制御出力を受けて、音声演出及び光演出を行う。
また、当該パチンコ遊技機100は、図6及び図12にて示すごとく、電気接続機構180を備えており、この電気接続機構180は、両コネクタ部材181、183と、配線部材182とにより構成されている。
コネクタ部材181は、前扉100cの前枠160の左下隅角部に形成した貫通穴部にその後方から嵌着されており、当該コネクタ部材181は、その各入力側コネクタ端子にて、配線(図示しない)を介しボタンスイッチ装置PBの各接続端子及び左右両側音声光演出装置SLDの各接続端子に前記貫通穴部を通して接続されている。
一方、コネクタ部材183は、遊技盤130の盤面131のうち左下隅角部に形成した貫通穴部に嵌着されており、当該コネクタ部材183は、その各出力側コネクタ端子にて、配線(図示しない)を介し遊技制御装置140の副基板の各接続端子に接続されている。なお、当該副基板は、前扉100cの左右両側音声光演出装置SLDによる音声演出や光演出のための制御処理を行うとともに、たとえば、ボタンスイッチ装置PBからの操作出力に基づき、遊技盤130に設けた液晶表示装置134による演出表示のための制御処理を行う。
配線部材182は、その一側の各接続端子にて、コネクタ181の各出力側コネクタ端子に接続されており、当該配線部材182の他側の各接続端子は、コネクタ183の各入力側コネクタ端子に接続されている。
しかして、ボタンスイッチ装置PBが、その押しボタンを押動操作されると、当該ボタンスイッチ装置PBの操作出力が、コネクタ181、配線部材183及びコネクタ部材182を介し、上記副基板に出力される。
これに伴い、当該副基板は、ボタンスイッチ装置PBの操作出力に基づき、左右両側音声光演出装置SLDに演出させたり、液晶表示装置134に演出表示をさせる。換言すれば、電気接続機構180は、ボタンスイッチ装置PB及び左右両側音声光演出装置SLDと、遊技制御装置140の副基板との間において演出制御関係を形成する。
球貸し処理装置200は、図1〜図4、図6及び図13のいずれかにて示すごとく、パチンコ遊技機100の左側にて当該パチンコ遊技機100に沿い付設されている。
当該球貸し処理装置200は、遊技価値記録媒体処理装置或いはカードユニットといわれるものであって、この球貸し処理装置200は、図13〜図17のいずれかにて示すごとく、装置本体200aと、操作表示回動部材200bとにより構成されている。
装置本体200aは、その前部にて、パチンコ遊技機100の前扉100cの左縁前部に左右に並んで隣接するように、パチンコ遊技機100に付設されている(図2参照)。この装置本体200aは、両挿入部210a、210bを有しており、当該両挿入部210a、210bは、装置本体200aの前方へ開口するように当該装置本体200aにその前部側から形成されている。本実施形態において、挿入部210aは、プリペイドカードであるICカードを挿入するためのものであり、一方、挿入部210bは、現金を挿入するためのものである。
また、当該装置本体200aは、図11にて示すごとく、処理制御装置である処理制御基板220を内蔵している。当該処理制御基板220は、マイクロコンピュータを有しており、このマイクロコンピュータは、図示しないフローチャートに従いカード処理プログラムを実行する。なお、上記カード処理プログラムは、処理制御装基板220のマイクロコンピュータの記憶素子であるROMに予め読み出し可能に記憶されている。
操作表示回動部材200bは、本体枠120の下側枠板120d或いは装置本体200aの前側切り欠き部211及び本体枠120の下側枠板120dの双方を開放可能とするように、構成されている(図1、図2及び図4参照)。なお、装置本体200aの前側切り欠き部211は、図2にて示すごとく、当該装置本体200aの前側下部を後方へコ字状に切り欠くことで形成されている。
当該操作表示回動部材200bは、一側及び他側の回動部230、240及びタッチパネル部250を備えている。一側回動部230は、その回動基端部にて、基軸231(図15或いは図17参照)により、装置本体200aの前側切り欠き部211の左側部位内にて前後方向に回動可能に支持されており、当該一側回動部230は、その回動基端部から他側回動部240側へ延出している。
ここで、基軸231は、装置本体200aの前側切り欠き部211の左側部位内にて左右方向に回動可能となるように支持されている。なお、当該一側回動部230のその回動基端部からの延出長さは、装置本体200aの前側下部の左右方向幅に対応する。
他側回動部240は、その回動基端部にて、中間軸232(図13〜図17参照)を介し一側回動部230の延出端部に前後方向に相対回動可能となるように連結されており、当該他側回動部240は、その回動基端部から延出している。
ここで、当該他側回動部240は、図1、図4或いは図6にて示すごとく、本体枠120の下側枠板120dのうちハンドル150bに対する対応部位にて、L字状に切り欠かれて、切り欠き部242として形成されている。このため、当該他側回動部240が、後述のように、本体枠120の下部である下側枠板120dをその前側から閉じるとき、ハンドル150bは、他側回動部240の切り欠き部242を介し前方を臨むように突出して位置する(図1参照)。このことは、本実施形態では、ハンドル150bは、本体枠120の突出部125とともに、他側回動部240の切り欠き部242を介し、前方に露出していることを意味する。
また、他側回動部240は、機枠100aの中側ヒンジ113と本体枠120の下側ヒンジ122との間の間隔に対応する上下方向幅を有する。本実施形態では、中間軸232は、その軸方向両側端部にて、一側回動部230の延出端部に設けたコ字状フランジ232aの上下両側腕部に形成した各貫通孔部内に回動可能に支持されている。
このように構成した操作表示回動部材200bによれば、一側回動部230が装置本体200aの前側下部を前側切り欠き部211にてその前面側から閉じるとともに、他側回動部240が本体枠120の下側枠板120dをその前面側から閉じている状態にあるとき、他側回動部240の回動基端部は、機枠100aの中側ヒンジ113と本体枠120の下側ヒンジ122との間に嵌まり込むとともに、中間軸232が、その軸方向上側端部にて、機枠100aの中側ヒンジ113の貫通孔部113aに係脱可能に支持され、かつ、軸方向下側端部にて、本体枠120の下側ヒンジ122の貫通孔部122a及び機枠100aの下側ヒンジ112の貫通孔部112aに係脱可能に支持されている。
このことは、操作表示回動部材200bが、他側回動部240にて、中間軸232にて、遊技機本体100b及び前扉100cと同軸的にかつ回動可能に支持されることを意味する。
ここで、上述のような中間軸232の軸方向上下両側端部の中側ヒンジ113の貫通孔部113a及び下側ヒンジ122、112の各貫通孔部122a、112aに対する係脱可能な支持は、次のような構成のもとになされる。
円筒状上側キャップ部(図示しない)が一側コイルスプリング(図示しない)を介し中間軸232の軸方向上側端部に同軸的に変位可能に嵌装されており、一方、円筒状下側キャップ部(図示しない)が他側コイルスプリング(図示しない)を介し中間軸232の軸方向下側端部に同軸的に変位可能に嵌装されている。
しかして、上記上側キャップ部が、上記一側コイルスプリングに抗して中間軸232の軸方向上側端部に向けて同軸的に押動されて下方へ変位することで、機枠100aの中側ヒンジ113の貫通孔部113a内にその直下から係脱可能となり、また、上記下側キャップ部が、上記他側コイルスプリングに抗して中間軸232の軸方向下側端部に向けて同軸的に押動されて上方へ変位することで、下側ヒンジ122、112の各貫通孔部122a、112a内にその直上から係脱可能となる。
このような構成のもと、上記上側キャップ部を上記一側コイルスプリングに抗して中間軸232の軸方向上側端部に向けて同軸的に押動して下方へ変位させるとともに、上記下側キャップ部を上記他側コイルスプリングに抗して中間軸232の軸方向下側端部に向けて同軸的に押動して上方へ変位させた状態にする。
然る後、他側回動部240をその回動基端部にて上記上下両側キャップ部と共に機枠100aの中側ヒンジ113の貫通孔部113aと本体枠120の下側ヒンジ122の貫通孔部122aとの間に挿入しつつ上述した上下両側キャップ部に対する押動を解除する。
これに伴い、当該上下両側キャップ部が、上記一側及び他側のコイルスプリングの作用のもとに、貫通孔部113a及び両貫通孔部122a、112aを通り上下方向に向けて変位して原位置に復帰する。すると、中間軸232が、その軸方向上側端部にて、上記上側キャップ部を介し機枠100aの中側ヒンジ113の貫通孔軸113aに係脱可能に支持され、かつ、軸方向下側端部にて、上記下側キャップ部を介し本体枠120の下側ヒンジ112の貫通孔部112a及び機枠100aの下側ヒンジ112の貫通孔部112aに係脱可能に支持される。
また、このような状態にて、上記上側キャップ部を上記一側コイルスプリングに抗して中間軸232の軸方向上側端部に向けて同軸的に押動して下方へ変位させるとともに、上記下側キャップ部を上記他側コイルスプリングに抗して中間軸232の軸方向下側端部に向けて同軸的に押動して上方へ変位させつつ、他側回動部240をその回動基端部にて機枠100aの中側ヒンジ113と本体枠120の下側ヒンジ122との間から解放する。
これに伴い、中間軸232が、その軸方向上側端部にて、上記上側キャップ部と共に、機枠100aの中側ヒンジ113の貫通孔軸113aから脱出し、かつ、軸方向下側端部にて、上記下側キャップ部と共に、本体枠120の下側ヒンジ122の貫通孔部122a及び機枠100aの下側ヒンジ112の貫通孔部112aから脱出する。このことは、操作表示回動部材200bが、回動部240にて、中間軸232を介する遊技機本体100bとの支持を解除されることを意味する。
タッチパネル部250は、図1〜図3、図13及び図15〜図17のいずれかにて示すごとく、他側回動部240の収容部241の開口部241a内に嵌装されており、当該タッチパネル部250は、操作部及び表示部としての役割を果たす。
ここで、収容部241は、他側回動部240の中間部位から前方へ箱状に突出形成されており、当該収容部241の開口部241aは、前側上方へ傾斜状に対向している。これに伴い、タッチパネル部250は、その表示面にて、開口部241a内にて前側上方へ傾斜状に対向する。
これにより、タッチパネル部250は、パチンコ遊技機10の前側にて椅子(図示しない)に着座した遊技者により視認され易くかつ操作され易い位置に維持される。また、当該タッチパネル部250は、処理制御装置220(図11参照)からの表示データを表示し、或いは、操作出力を遊技制御装置140(図8参照)に出力するようになっている。
ここで、当該タッチパネル部250は、パチンコ遊技機100による遊技を終了するとき押動操作される遊技終了ボタン部(図示しない)及び球貸し処理装置200の挿入部210aに挿入済みのICカードを当該挿入部210aから排出するとき押動操作されるカード排出ボタン部(図示しない)を有する。なお、回動部材200bは、他側回動部240の延出端部にて、本体枠120の下側枠板120dの右端部に図示しない他の施錠機構(図示しない)により施錠可能となっている。
以上のように構成した本実施形態において、球貸し処理装置200が、図1〜図3、図13及び図14にて示す位置にあるものとする。
このとき、操作表示回動部材200bは、装置本体200aに対し直角に位置するように、当該装置本体200aの前側切り欠き部211から右方へ延出している。これにより、当該操作表示回動部材200bは、装置本体200aの前側切り欠き部211及び遊技機本体100bの本体枠120の前側下部(下側枠板120d)にその前側から沿うように位置している。
このような状態にあっては、操作表示回動部材200bの一側回動部230が、装置本体200aの前側切り欠き部211内に位置して閉じた状態にある。また、他側回動部240が、本体枠120の前側下部に沿うように位置して閉じた状態にある。
このとき、上記上側キャップ部が、上記一側コイルスプリングに抗して機枠110bの中側ヒンジ113の貫通孔部113a内にその下方から係合するともに、上記下側キャップ部が、上記他側コイルスプリングに抗して本体枠120の下側ヒンジ122の貫通孔部122aを介し機枠110bの下側ヒンジ112の貫通孔部112a内にその上方から係合している。
このことは、上下両側キャップ部、一側及び他側のコイルスプリング、中側ヒンジ113の貫通孔部113a、下側ヒンジ122の貫通孔部122a、下側ヒンジ112の貫通孔部112a、中間軸232の軸方向上下両側端部が、中間軸232に対する保持手段としての役割を果たす。
これにより、一側回動部230は、機枠110bの中側ヒンジ113と本体枠120の下側ヒンジ122との間において、上記上下両側キャップ部を介し、中間軸232でもって、本体枠120及び前枠160の各回動軸と同軸的に支持されて、装置本体200aの前側切り欠き部211内に回動不能に維持されている。
また、上述のように、操作表示回動部材200bが、その他側回動部240にて、本体枠120の前側下部、即ち、下側枠板120dに沿うように位置して閉じた状態にあっても、ハンドル150bは、他側回動部240の切り欠き部242を介し前方を臨むように突出して位置する。従って、遊技者は、その手により、ハンドル150bの操作を容易に行うことができる。
このような状態において、例えば、遊技盤130や前扉100cの調整等のメンテナンス作業或いは遊技盤130や前扉100cの交換時期の到来により当該遊技盤130や前扉100cの交換作業が要請される場合には、遊技機本体100bを前扉100cとともに開くにあたり、上記施錠機構による前扉100cの本体枠120に対する施錠を解除するとともに、上記他の施錠機構による回動部材200bの本体枠120に対する施錠を解除する。これに伴い、回動部材200の他側回動部200bは、中間軸232を基準に回動可能となる。
然る後、本体枠120(遊技機本体100b)をその回動軸を基準にして前方へ回動させると、前扉100cがその回動軸を基準に本体枠120とともに同軸的に回動するとともに、回動部材200の他側回動部240が、中間軸232を軸として、本体枠120とともに同軸的に回動する。
このような過程においては、前扉100c及び他側回動部240が、本体枠120の回動に従い当該本体枠120により前方へ押し出されるようにして回動する。このことは、他側回動部240が、本体枠120の回動に追随して、前扉100cとともに回動することを意味する。
ここで、回動部材200bが、その中間軸232にて、上述のごとく、本体枠120及び前枠160の各回動軸と同軸的に支持されている。このため、回動部材200bの中間軸232が、本体枠120及び前枠160の各回動軸から離れて位置することなく、当該各回動軸と同軸的に位置する。
従って、他側回動部240は、本体枠120や前扉100cと干渉することなく、円滑に回動する。換言すれば、遊技機本体100bは、回動部材200bの他側回動部240により干渉されることなく、前扉100cとともに、円滑に回動して開く。その結果、前扉100cの裏面側からの調整や遊技盤130の調整等のメンテナンス作業や交換作業が、その作業性において良好に改善されて、円滑にかつ良好になされ得る。
また、このようなメンテナンス作業や交換作業を行うにあたっては、回動部材200bの一側回動部230を、上述のごとく、装置本体200aの前側切り欠き部211内に維持した状態で、他側回動部240のみを中間軸232を軸として回動させればよく、一側回動部230まで回動させる必要がない。
このため、上述のような前扉100cや遊技盤130のメンテナンス作業や交換作業を行うにあたっては、回動部材200bのうち本体枠120の前側下部、即ち下側枠板120dに対応する他側回動部240のみを回動させれば十分である。その結果、回動部材200bの回動領域及び回動部位を必要最小限に抑制することができる。
ここで、上述のようなメンテナンス作業や交換作業を行う際に、前扉100cを新たな前扉に交換しても、ハンドル150bは、上述のごとく、遊技機メーカーにとって個性や商品性を有さない非固有的部品である中枠、即ち、本体枠120の左下隅角部に形成した突出部125に組み付けられている。従って、前扉100cの交換に付随してハンドル150bまで交換するという事態は発生しない。このように、遊技機メーカーにとって中枠と共に非固有的部品であるハンドル150bが、前扉100cの新たな前扉への交換に伴い、交換されることがないので、当該ハンドル150は、非固有的部品である中枠と共に、新たに交換することなく、有効に利用することができる。その結果、ホール事業者にとっては、中枠に加えて、ハンドルの無駄で余分な交換をも防ぐこととなり、非常に経済的である。
また、上述のような遊技盤130のメンテナンス作業や交換作業が終了した後は、本体枠120及び前扉100cを閉じるとともに、回動部材200bの他側回動部240を本体枠120の下側枠板120に向けて回動して閉じる。然る後、上記施錠機構により、前扉100cを本体枠120に施錠するとともに、上記他の施錠機構により、回動部材200bの他側回動部240を本体枠120に施錠する。これにより、回動部材200bは、図1〜図3にて示す状態に復帰する。
このような状態において、遊技者が遊技台設備Aの遊技機100による遊技を行い、この遊技中において、回動部材200bのタッチパネル部250が、遊技制御装置140による制御のもとに、遊技者の遊技に起因して生ずる遊技情報を表示すれば、当該タッチパネル部250は、遊技者の正面に位置しているため、遊技者はタッチパネル部250の表示遊技情報を視認し易く、容易に視認することができる。
従って、遊技者はタッチパネル部250の表示遊技情報に基づき必要な遊技処理を良好に行うことができる。その結果、遊技者のタッチパネル部250に対する視認環境を見易い良好な視認環境として確保しつつ、上述した種々の作用効果を達成することができる。
また、上述のように遊技者が遊技台設備Aの遊技機100による遊技を行っている間に、例えば、上述のようなタッチパネル部250の表示遊技情報に基づきタッチパネル部250の操作が必要となった場合には、当該タッチパネル部250は、上述のように遊技者の正面に位置しているため、遊技者はタッチパネル部250を操作し易く、容易に必要な操作をすることができる。
従って、遊技者のタッチパネル部250に対する操作環境を操作し易い良好な操作環境として確保しつつ、上述した種々の作用効果を達成することができる。
また、上述した遊技盤130のメンテナンス作業や交換作業ではなく、遊技機設備Aにおいて、球貸し処理装置200或いは遊技機100を外す必要が生じた場合には、上記上側キャップ部を上記一側コイルスプリングに抗して中間軸232の軸方向上側端部に向けて同軸的に押動して下方へ変位させるとともに、上記下側キャップ部を上記他側コイルスプリングに抗して中間軸232の軸方向下側端部に向けて同軸的に押動して上方へ変位させる。
これに伴い、中間軸232を、その軸方向上側端部にて、機枠100aの中側ヒンジ113の貫通孔部113aから脱出させ、かつ、軸方向下側端部にて、本体枠120の下側ヒンジ122の貫通孔部122a及び機枠100aの下側ヒンジ112の貫通孔部112aから脱出させる。このことは、操作表示回動部材200bが、一側回動部230にて、中間軸232を介する遊技機本体100bとの支持から解除されることを意味する。このため、回動部材200bは、他側回動部240だけでなく一側回動部230も、回動可能となる。
このような段階にて、回動部材200を、一側回動部230にて、基軸231を軸として本体枠120の前側切り欠き部211から離れる方向に回動させる。これにより、一側回動部230が、機枠100aの中側ヒンジ113と本体枠120の下側ヒンジ122との間から解放されて、他側回動部240とともに開く。これに伴い、装置本体200aが、回動部材200bとともに、遊技機100と分離可能となる。
従って、このような状態にて、装置本体200aを、回動部材200bとともに、上記島設備の設置台から取り外して遊技機100と分離すれば、装置本体200aのメンテナンス作業や交換作業が容易に行える。また、遊技機100も同様にメンテナンス作業や交換作業が容易に行える。
また、上述したごとく、演出用ボタンスイッチ装置PBが、前扉100cの前枠160の左下隅角部にその前側から装着されている。当該演出用ボタンスイッチ装置PBは、遊技盤130や前扉100cと共に、遊技機メーカーの個性や商品性を発揮することから、この演出用ボタンスイッチ装置PBを前枠160に組み付けることで、遊技機メーカーは、遊技盤130や前扉100cの交換の際には、当該遊技機メーカーの個性や商品性を発揮し得る新たな演出用ボタンスイッチ装置PBの採用が可能となる。
また、当該演出用ボタンスイッチ装置PBは、上述したごとく、その押しボタンにて上下方向へ押動可能なように、前扉100cの前枠160の左下隅角部にその前側から機枠100aの中側ヒンジ113上にて設けられている。ここで、前扉100cの窓枠160の左縁下側端部を支持する機枠100aの中側ヒンジ113は、中枠120cとは分離している。従って、遊技盤130から生ずる振動は、中枠120cを介して演出用ボタンスイッチ装置PBには伝わりにくい。このため、ボタンスイッチ装置PBが誤動作しにくい。
また、当該演出用ボタンスイッチ装置PBは、遊技者の遊技中において操作し易い位置にて前扉100cの前枠160に設けられているので、遊技者は、ボタンスイッチ装置PBのタイミングの良い押動操作のもとに、快適な遊技を継続することができる。
また、左右両側音声光演出装置SLDも、遊技盤130や前扉100cと共に、遊技機メーカーの個性や商品性を発揮することから、この左右両側音声光演出装置SLDを前扉に設けることで、遊技機メーカーは、遊技盤130や前扉100cの交換の際には、当該遊技機メーカーの個性や商品性を発揮し得る新たな音声光演出装置SLDの採用が可能となる。
ここで、上述したごとく、電気接続機構180のコネクタ部材183が、遊技盤130の盤面131に組み付けられている。然るに、電気接続機構180のうちコネクタ部材183は、前扉100cの演出用ボタンスイッチ装置PB及び左右両側音声光演出装置SLDと遊技盤130の後側の遊技制御装置140との間において、上述のごとく演出制御関係を形成するにあたり、必須のものである。
従って、遊技制御装置140に接続してなるコネクタ部材は、上述のごとく遊技機メーカーの個性や商品性を発揮し得るように、設けることが必要である。
このようなことから、コネクタ部材183を遊技盤130に設けることで、演出用ボタンスイッチ装置PBや左右両側音声光演出装置SLDに対し遊技機メーカーの個性や商品性を発揮させる役割を果たさせるようにした。
従って、遊技機メーカーが遊技盤や前扉を新たに交換する際には、当該遊技機メーカーはその個性や商品性を発揮し得る新たな左右両側音声光演出装置SLDを採用することができる。なお、このようなことは、音声光演出装置SLDが、従来通り、前扉100cに設けられているものであっても、同様である。
また、ハンドル150bは、前扉100cの演出仕様とは無関係であるから、操作表示回動部材200bとともに新たに交換する必要性がない構成部品である。従って、ハンドル150bは、操作表示回動部材200bとともに使い回しすることで、ホール側におけるコストの軽減が確保され得る。
以上述べたように、本実施形態によれば、球発射装置150のハンドル150bが、前扉100cではなく、中枠である本体枠120の左下隅角部に形成した突出部125に組み付けられている。従って、遊技機メーカーにとって個性や商品性を有する固有的部品である前扉100cをその交換時期に新たな前扉に交換するにあたり、遊技機メーカーにとって個性や商品性を有さない非固有的部品であるハンドル150bを、これと同様に非固有的部品である中枠、即ち、本体枠120と共に、新たに交換することなく済ませることができる。その結果、ホール事業者にとっては、新たな中枠に加えて、新たなハンドルをも準備する必要もなく、非常に経済的である。
また、上述したごとく、操作表示回動部材200bの他側回動部240が本体枠120の下側枠板120dを閉じた状態にあっても、ハンドル150bは、下側枠板120dのハンドル150bの周囲に対する対応突出部125とともに、他側回動部240の切り欠き部242を介し前側に露出し前方を臨むように突出して位置する。従って、遊技者は、その手により、ハンドル150bの操作を容易に行うことができる。このことは、ハンドル150bを上述のように本体枠120に組み付けても、ハンドル150bの良好な操作性を維持し得ることを意味する。
また、上述したごとく、前扉100cの交換の際には、遊技盤130や前扉100cと共に、遊技機メーカーの個性や商品性を発揮する固有的部品である演出用ボタンスイッチ装置PBに代えて、当該遊技機メーカーの個性や商品性を発揮し得る新たな固有的部品である演出用ボタンスイッチ装置を採用することができる。
なお、本発明の実施にあたり、上記実施形態に限ることなく、次のような種々の変形例が挙げられる。
(1)本発明の実施にあたり、前扉100cは、上記実施形態とは異なり、本体枠120の前面の全体に亘り対応するように構成されていてもよい。
(2)本発明の実施にあたり、回動部材200bは、上記実施形態とは異なり、中間軸232及び他側回動部240のみでもって構成してもよい。
(3)本発明の実施にあたり、コネクタ183は、遊技盤130の左下隅角部から延出する補助壁に設けるようにしてもよい。
(4)本発明の実施にあたり、演出用ボタンスイッチ装置PBは、機枠100aの中側ヒンジ113上ではなく、前枠160の左下隅角部に設けるようにしてもよい。
(5)本発明の実施にあたり、電気接続機構180は、両コネクタ181、183及び配線部材182の組み合わせ構造に限ることなく、適宜な両電気接続部品及び配線の組み合わせ構造であってもよい。
(6)本発明の実施にあたり、操作表示回動部材200bを装置本体200aとは別体とし、当該操作表示回動部材200bを、単なる扉部材として、前扉100cの直下にて本体枠120の左縁下部に前後方向へ開閉可能に支持してもよい。
(7)また、本発明の実施にあたり、ハンドル150bは、上記実施形態とは異なり、操作表示回動部材200bの右側部位に設けるようにしてもよい。
(8)また、本発明の実施にあたり、球発射装置150のハンドル150bは、本体枠120の下側枠板120dの右下隅角部に限ることなく、本体枠120の下側枠板120dに設けられておればよい。
(9)また、本発明の実施にあたり、ハンドル150bは、本体枠120の下側枠板120dの右下隅角部に突出形成した突出部125に限ることなく、下側枠板120dの右下隅角部に、直接、組み付けるようにしてもよい。
(10)本発明の実施にあたり、球発射装置150の球発射装置本体150aは、上記実施形態とは異なり、本体枠120の右側下部に設けるようにしてもよい。この場合、球発射装置150は、ハンドル150bの回動操作に応じて球発射装置本体150aによりその発射レールを介し遊技球を案内レール132に向けて発射するようにすればよい。