JP5806427B1 - 運動能力向上インソールとそれを使用した運動シューズ - Google Patents

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Abstract

【課題】運動時の足指先の瞬発始動力を運動シューズの爪先底部にロスなく伝達する運動能力向上インソールとそれを使用した運動シューズの提供を図る。【解決手段】足指の間に挟まれる趾股ブリッジ20と、爪先先端が分離する二股インソール11とで構成され、該趾股ブリッジ20は足裏ベース部21と、甲被カバー部22と、趾股ブリッジ部23と、で形成されると共に、該趾股ブリッジ部23の足指の趾股が当接する端部には係止突起部24を形設し、さらに、趾股ブリッジ20の甲被カバー部22の上面部に運動シューズとの隙間空間Sを埋める弾性部材25を付設して成り、二股インソール11は、運動シューズ内の底部に収まる形状に形成され、該爪先先端には趾股ブリッジ部23が着脱自在に挿嵌されるスリット部を形成すると共に、その最奥部には係止突起部24が落とし込まれる係止穴を形成して成る手段を採る。【選択図】図3

Description

本発明は、運動時の足指先の瞬発始動力を運動シューズの爪先底部にロスなく伝達して運動能力の向上を図るインソールとそれを使用した運動シューズに関する。
従来より、インソールの表面にラバーや突起を設けて靴中のスベリを防止したものや、足への衝撃を緩和する緩衝材を敷設したものや、素材の選択や通気穴を設けて靴中の蒸れを防止したインソールの提案が数多くなされている。
しかしながら、それらのインソールを装着した運動シューズを履くことによって上記の装着性に関する問題は解決することができるが、瞬発始動力、推進力、瞬発力、制動力(踏ん張り度)などの運動能力は向上させることができないことから、インソールの爪先部に趾間ブリッジを設けたり、インソールの厚みを変えたりして運動能力を向上させようとする提案が従来よりなされている。
例えば、インナーソックス着用時のズレを防止し、外観の見栄えを良くすることを目的とする「インナーソックス」(特許文献1参照)や、5本指ソックスによって靴中の親指部と中敷のズレを防止して制動力(踏ん張り度)を得ると共に、無端弾性帯によって推進力、瞬発力などの運動機能をアップする「5本指スポーツソックス」(特許文献2参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、係る「インナーソックス」や、「5本指スポーツソックス」の提案は、爪先の足指が露出していることによって、発汗によるインソールとのスベリや、足指同士の接触、ソックスを履いていない分だけ靴の爪先との隙間空間が拡大することや、ソックスを履いている時と比べて装着性ならびにフィット感が劣るといった問題点があるものであった。
また、裸足で靴を着用する場合および靴下を履いて靴を着用する場合の両状態において、土踏まずの形成を有効に促進することができる「乳幼児用靴の中敷きセット」(特許文献3参照)や、靴自体に鼻緒式の仕切りを設ける靴を利用する場合、ユーザーの靴の選択肢が限定されることになる。あるいは、楕円柱状の突起を備えるインソールでは、外反母趾対策機能の観点から、足の親指と人差し指との間を広げるため、足の指の隙間に沿った形状となっておらず、使用時に違和感を与えることなどを解決する「前すべり防止インソール」(特許文献4参照)が提案され、公知技術となっている。
しかしながら、係る「乳幼児用靴の中敷きセット」ならびに「前すべり防止インソール」の提案は、インソールの爪先部に足指の第1趾と第2趾の間に挟まれるブリッジを形成するにあたって、インソールとブリッジとを一体成形によって形成する手段を採用していることにから、製造コストの高騰に繋がると共に、大量生産による画一的な形状に仕上がることによって、ブリッジの形状をユーザー自身の足型の形状に合わせて自由に選択することができないものであった。また、ブリッジの上方に足指の第1趾と第2趾の甲部側を覆う形状を有していないものは、足指の第1趾と第2趾が屈曲してインソールを確実に固定した状態にならないことから、運動時の足先の瞬発力を運動シューズの爪先部にロスなく伝達して運動能力を向上させることができないものであった。
本出願人は、以上のような従来の運動シューズの靴中に敷設されるインソールによって運動能力が十分に伝達されない現状に着目し、それらの問題点を容易且つ簡易的な手段で解決することができないものかとの着想の下、趾股ブリッジを二股インソールの爪先先端に着脱自在に取り付けて運動時の足指先の瞬発始動力を運動シューズの爪先底部にロスなく伝達することができる運動能力向上インソールを開発し、本発明における「運動能力向上インソールとそれを使用した運動シューズ」の提案に至るものである。
特開2004−270122号公報 特開2009−275340号公報 特開2004−254865号公報 特開2013−17647号公報
本発明は上記問題点を鑑み、趾股ブリッジを二股インソールの爪先先端に着脱自在に取り付けて運動時の足指先の瞬発始動力を運動シューズの爪先底部にロスなく伝達することができる運動能力向上インソールとそれを使用した運動シューズの提供を図ることを課題とする。
本発明における運動能力向上インソールは、上記課題を解決するためになされるもので、該運動能力向上インソールは、足指の第1趾と第2趾の間に挟まれる趾股ブリッジが二股インソールの爪先先端に着脱自在に挿嵌される運動能力向上インソールであって、前記趾股ブリッジは、足指の第1趾と第2趾の足裏形状に形成される足裏ベース部と、足指の第1趾と第2趾の甲被形状に形成される甲被カバー部と、該足裏ベース部と甲被カバー部とを垂直に連結して足指の第1趾と第2趾の間に挟まれる趾股ブリッジ部と、で形成されると共に、該趾股ブリッジ部の足指の趾股が当接する端部には係止突起部を形設し、さらに、前記趾股ブリッジの甲被カバー部の上面部に運動シューズとの隙間空間を埋める弾性部材を付設して成り、前記二股インソールは、運動シューズ内の底部に収まる形状に形成され、該爪先先端には前記趾股ブリッジの趾股ブリッジ部が着脱自在に挿嵌されるスリット部を形成すると共に、その最奥部には前記係止突起部が落とし込まれる係止穴を形成して成る手段を採る。
また本発明における運動能力向上インソールは、前記趾股ブリッジの足裏ベース部と甲被カバー部を足指の第1趾から第5趾を覆被する形状に延設し、該足指の第1趾から第5趾の趾股位置に前記趾股ブリッジ部を形成し、前記二股インソールの爪先先端には該趾股ブリッジ部が着脱自在に挿嵌されるスリット部を形成すると共に、その最奥部には前記係止突起部が落とし込まれる係止穴を形成して成る手段を採る。
また本発明における運動能力向上インソールは、外側の厚みが内側の厚みよりテーパ状に厚く形成すると共に、該厚く形成された部分に軽量化を図る肉盗み凹部を設けた内股インソールを前記二股インソールの下面に敷設した手段を採る。
また本発明における運動能力向上インソールは、爪先部より踵部にかけてテーパ状に厚く形成すると共に、該踵部に軽量化を図る肉盗み凹部を設けた前傾インソールを前記二股インソールの下面に敷設した手段を採る。
また本発明における運動能力向上インソールは、クッション部材によって爪先部より踵部にかけてテーパ状に厚く形成された爪先立ちインソールを前記二股インソールの下面に敷設した手段を採る。
また本発明における運動能力向上インソールを使用した運動シューズは、請求項1から請求項の何れか記載の運動能力向上インソールを靴中の靴底部に敷設した手段を採る。
本発明の運動能力向上インソールによれば、趾股ブリッジが二股インソールの爪先先端に着脱自在に設けられることによって、趾股ブリッジの使用を不用とする時は簡単に取り外すことができ、さらに分離していることによって、ユーザーの足型にあった趾股ブリッジを任意に選択して使用できるといった優れた効果を奏する。
また本発明の運動能力向上インソールによれば、趾股ブリッジが設けられることによって、運動シューズの爪先と足指の爪先部が靴紐ならびに緊締具で締付け固定されることで、運動時の瞬発始動力、推進力、跳躍力、制動力(踏ん張り度)が得られるといった優れた効果を奏する。
また本発明の運動能力向上インソールによれば、趾股ブリッジが設けられることによって、足指のスベリや遊びが解消され、さらに靴紐又は緊締具よって締め付けることで確実な締め付け感ならびに一体感が得られるといった優れた効果を奏する。
また本発明の運動能力向上インソールによれば、趾股ブリッジ部が足指の爪先部分にあたる第1趾から第5趾の趾股に設けられることによって、足指と二股インソールが確実に連結されると共に、外反母趾や内反母趾抑制効果や水虫対策や汗によるすべり防止効果が得られることで、競技用シューズ以外の一般のジョギングシューズなどの運動シューズや健康シューズとして使用することができるといった優れた効果を奏する。
また本発明の運動能力向上インソールによれば、弾性部材によって靴サイズの調整が任意にできることから、成長著しい青少年の靴サイズ調整用ソールとして使用できると共に、巾方向の足巾が広い使用者にとっても適度な緊締力で以って確実な締め付け感が得られるといった優れた効果を奏する。
また本発明の運動能力向上インソールによれば、趾股ブリッジの甲被カバー部が、足指の第1趾から第5趾を覆被して運動シューズの爪先と足指の爪先部との隙間空間に履き入れた状態で運動シューズの甲被部を靴紐又は緊締具で緊締することによって、運動時の足指先の瞬発始動力を運動シューズの爪先底部にロスなく伝達することができるといった優れた効果を奏する。
また本発明の運動能力向上インソールによれば、趾股ブリッジの甲被カバー部の上面部に運動シューズとの隙間空間を埋める弾性部材を付設して運動シューズの爪先部と足指の爪先部との隙間空間に履き入れた状態で運動シューズの甲被部を靴紐又は緊締具で緊締することによって、運動時の足指先の瞬発始動力を運動シューズの爪先底部にロスなく伝達することができるといった優れた効果を奏する。
また本発明の運動能力向上インソールによれば、外側の厚みが内側の厚みよりテーパ状に厚く形成した内股インソールを二股インソールの下面に敷設することによって、運動時の身体の傾きが自然と内側に傾く姿勢となるため運動能力が向上するといった優れた効果を奏する。
また本発明の運動能力向上インソールによれば、爪先部より踵部にかけてテーパ状に厚く形成すると共に、該踵部に軽量化を図る肉盗み凹部を設けた前傾インソールを二股インソールの下面に敷設することによって、運動時の身体の傾きが自然と前傾姿勢となるため運動能力が向上するといった優れた効果を奏する。
また本発明の運動能力向上インソールによれば、爪先部より踵部にかけてテーパ状に厚く形成すると共に、該踵部がクッション部材で形成された爪先立ちインソールを二股インソールの下面に敷設して形成されることで、競技外においても踵部が宙に浮いた爪先立ちの状態で歩行やランニングをすることによって足腰の鍛錬がリアルタイムでできると共に、鍛錬をしない通常時は、運動シューズを履いたまま状態で踵部をつけてクッション部材の弾性力を感じながら休息したり歩行したりすることができるといった優れた効果を奏する。
本発明における運動能力向上インソールの請求項1の実施形態を示す説明図である。(実施例1) 本発明における運動能力向上インソールの請求項2の実施形態を示す説明図である。(実施例2) 本発明における運動能力向上インソールの請求項の実施形態を示す説明図である。(実施例3) 本発明における運動能力向上インソールの請求項の実施形態を示す説明図である。(実施例4) 本発明における運動能力向上インソールの請求項の実施形態を示す説明図である。(実施例5) 本発明における運動能力向上インソールの請求項の実施形態を示す説明図である。(実施例6)
本発明における運動能力向上インソール10は、足指30の第1趾31と第2趾32の間に挟まれる趾股ブリッジ20が二股インソール11の爪先先端に着脱自在に挿嵌される運動能力を向上させることができるインソールであって、足指30の第1趾31と第2趾32の趾股35が分離されたソックスを履いた足又は素足Fを二股インソール11が敷設された運動シューズ40内に履き入れた状態で運動シューズ40の甲被部41を靴紐又は緊締具43で緊締することによって、運動時の足指30先の瞬発始動力を運動シューズ40の爪先底部42にロスなく伝達することができる手段を採ったことを最大の特徴とする。以下、本発明における運動能力向上インソール10の実施形態を図面を基に説明する。
なお、本発明における運動能力向上インソール10とそれを使用した運動シューズ40は、以下に述べる実施例に特に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内、すなわち同一の作用効果を発揮できる形状及び寸法ならびに材質の範囲内で適宜変更することができる。
図1は、本発明における運動能力向上インソールの請求項1の実施形態を示す説明図である。図1(a)は趾股ブリッジ20の全体斜視図を示し、図1(b)は趾股ブリッジ20の縦断面図を示し、図1(c)は二股インソール11の平面図を示し、図1(d)は運動能力向上インソール10の使用状態図を示す。
本発明の運動能力向上インソール10は、足指30の第1趾31と第2趾32の間に挟まれる趾股ブリッジ20が二股インソール11の爪先先端に着脱自在に挿嵌され、足指30の第1趾31と第2趾32の趾股35が分離されたソックスを履いた足又は素足Fを二股インソール11が敷設された運動シューズ40内に履き入れた状態で運動シューズ40の甲被部41を靴紐又は緊締具43で緊締することによって、運動時の足指30先の瞬発始動力を運動シューズ40の爪先底部42にロスなく伝達することができる形状に形成される。
二股インソール11は、運動シューズ40内の底部に収まる形状に形成され、該爪先先端には趾股ブリッジ20の趾股ブリッジ部23が着脱自在に挿嵌されるスリット部15を形成すると共に、その最奥部には趾股ブリッジ部23の端部23aに形設される係止突起部24が落とし込まれる係止穴16を形成して成るもので、材質的には、軟質で柔軟性のある合成樹脂素材ならびに布材を張り合わせて形成される。
また、爪先部の趾股ブリッジ20の足裏ベース部21との重なり状態は、足裏ベース部21の厚み分の凹部を設けた形態、あるいはそのまま重合状態とする形態の何れの形態であっても構わない。
スリット部15は、趾股ブリッジ20の趾股ブリッジ部23が二股インソール11の爪先先端に着脱自在に挿嵌されるスリット状の溝であって、その最奥部には係止突起部24が落とし込まれる係止穴16を形成して成る。
係止穴16は、趾股ブリッジ部23の端部23aに設けられる係止突起部24が落とし込まれるスリット部15の最奥部に設けられる穴で、使用時において趾股ブリッジ20が二股インソール11から離脱しない役目を果たす。
趾股ブリッジ20は、足裏ベース部21と甲被カバー部22とを垂直に連結して足指30の第1趾31と第2趾32の間に挟まれる趾股ブリッジ部23と、で形成されるもので、趾股ブリッジ部23が足指30の第1趾31と第2趾32の間に挟まれることで、運動時の足指30先の瞬発始動力を運動シューズ40の爪先底部42にロスなく伝達することができる。
足裏ベース部21は、足指30の第1趾31と第2趾32の足裏形状に形成されるもので、足裏ベース部21が足指30の第1趾31と第2趾32の足裏形状に形成されることで、運動時の足指30先の瞬発始動力を運動シューズ40の爪先底部42に一体感を以ってロスなく伝達することができる。
甲被カバー部22は、足指30の第1趾31と第2趾32の甲被形状に形成されるもので、甲被カバー部22が足指30の第1趾31と第2趾32の甲被形状に形成されることで、運動時の足指30先の瞬発始動力を運動シューズ40の爪先底部42に遊びやズレがなく伝達することができる。
また、趾股ブリッジ部23の上方に足指の第1趾と第2趾の甲部側を覆う形状を有することで、足指の第1趾と第2趾が屈曲してインソールを確実に固定した状態となることから、従来の運動時の足先の瞬発力を運動シューズの爪先部にロスなく伝達して運動能力を向上させることができない問題点を解決することができる。
また、上記足裏ベース部21と甲被カバー部22の爪先方向の形状を二股インソール11の爪先方向の形状と同形状とすることで、運動シューズ40を履いた時に運動シューズ40の内側の爪先先端に当接させて趾股ブリッジ20がスリット部15から抜け落ちない形状としている。
趾股ブリッジ部23は、足裏ベース部21と甲被カバー部22とを垂直に連結して足指30の第1趾31と第2趾32の間に挟まれる形状に形成されるもので、該端部23aには趾股ブリッジ部23がスリット部15から離脱することを防止する係止突起部24を形成し、さらに、趾股ブリッジ20の甲被カバー部22の上面部に運動シューズ40との隙間空間Sを埋める弾性部材25を付設して成る。
係止突起部24は、趾股ブリッジ部23の端部23aに設けられ、足指30の第1趾31と第2趾32の間に挟まれて摩擦や突き当てによって趾股35部が痛まない円柱形の形状に形成されるもので、係止突起部24が二股インソール11の係止穴16に落とし込まれることによって、趾股ブリッジ20が二股インソール11から離脱しない形状に形成される。
隙間空間Sは、運動シューズ40の靴紐又は緊締具43の緊締力が及ばない爪先にできる隙間領域で、従来この部分を締め付けることは運動シューズ40の構造上できないことから、瞬発始動力、推進力、瞬発力、制動力(踏ん張り度)などの運動機能を低下させる要因となっているエリアである。
以上のように構成される本発明における運動能力向上インソール10は、趾股ブリッジ20が、足指30の第1趾31と第2趾32の間に挟まれる形状に形成されることによって、足指30と二股インソール11が確実に連結した状態となるため、運動時の足指30先の瞬発始動力を運動シューズ40の爪先底部42にロスなく伝達することができる。
図2は、本発明における運動能力向上インソールの請求項2の実施形態を示す説明図である。図2(a)は趾股ブリッジ20の全体斜視図を示し、図2(b)は趾股ブリッジ20の縦断面図を示し、図2(c)は二股インソール11の平面図を示し、図2(d)は運動能力向上インソール10の使用状態図を示す。
本発明における運動能力向上インソール10は、趾股ブリッジ20の足裏ベース部21と甲被カバー部22を、足指30の第1趾31から第5趾34を覆被する形状に延設し、該足指30の第1趾31から第5趾34の趾股35位置に趾股ブリッジ部23を形成し、二股インソール11(実質的には四股インソールとなる)の爪先先端には該趾股ブリッジ部23が着脱自在に挿嵌されるスリット部15を形成すると共に、その最奥部には係止突起部24が落とし込まれる係止穴16を形成して成るもので、趾股ブリッジ部23が足指30の爪先部分にあたる第1趾31から第5趾34の趾股35に設けられることによって、足指30と二股インソール11(実質的には四股インソールとなる)が確実に連結されると共に、外反母趾や内反母趾抑制効果や、水虫対策や汗によるすべり防止効果が得られるものである。
図2(e)は別の趾股ブリッジ20の実施形態を示す全体斜視図である。
趾股ブリッジ20の足裏ベース部21と甲被カバー部22を足指30の第1趾31から第5趾34を覆被する形状に延設し、該足指30の第1趾31と第2趾32および第4趾33と第5趾34の趾股35位置に趾股ブリッジ部23を形成したものである。
図2(f)は別の趾股ブリッジ20の実施形態を示す全体斜視図である。
趾股ブリッジ20の足裏ベース部21と甲被カバー部22を足指30の第1趾31から第5趾34を覆被する形状に延設し、該足指30の第1趾31と第2趾32の趾股35位置に趾股ブリッジ部23を形成すると共に、第1趾31と第5趾34の外側を上部の甲被カバー部22と連結したものである。
図3は、本発明における運動能力向上インソールの請求項の実施形態を示す説明図である。図3(a)は趾股ブリッジ20の分解斜視図を示し、図3(b)は趾股ブリッジ部23の使用状態における断面説明図である。
本発明における運動能力向上インソール10は、趾股ブリッジ20の甲被カバー部22の上面部に運動シューズ40との隙間空間Sを埋める弾性部材25を付設して形成されるもので、趾股ブリッジ20の甲被カバー部22の上面部に運動シューズ40との隙間空間Sを埋める弾性部材25を付設して運動シューズ40の爪先と足指30の爪先部との隙間空間Sに履き入れた状態で、運動シューズ40の甲被部41を靴紐又は緊締具43で緊締することによって、運動時の足指30先の瞬発始動力を運動シューズ40の爪先底部42にロスなく伝達することができる。
弾性部材15は、布地、天然ゴム、合成ゴム(ラバー)、クッション材、フェルト、緩衝材、発砲樹脂、柔軟性ならびに弾力性のある合成樹脂素材、エアバッグ等が使用され、所用の厚みを有してシューズの爪先形状に成形されて、交換用、厚み調整用として任意に複数個用意される。
図4は、本発明における運動能力向上インソールの請求項の実施形態を示す説明図である。図4(a)は本発明における内股インソール12の断面図を示し、図4(b)は使用状態における断面説明図である。
本発明における運動能力向上インソール10は、外側の厚みが内側の厚みよりテーパ状に厚く形成すると共に、該踵部に軽量化を図る肉盗み凹部17を設けた内股インソール12を二股インソール11の下面に敷設することによって、運動時の身体の傾きが自然と内側に傾く姿勢となるため運動能力が向上するインソールの提供を可能とする。
肉盗み凹部17は、踵部の軽量化を図る目的で形成されるもので、溝、穴、凹部、模様など様々な形状で形成されるもので、特にその形状は限定されない。
図5は、本発明における運動能力向上インソールの請求項の実施形態を示す説明図である。図5(a)は本発明における前傾インソール13の断面図を示し、図5(b)は使用状態における断面説明図である。
本発明における運動能力向上インソール10は、爪先部より踵部にかけてテーパ状に厚く形成すると共に、該踵部に軽量化を図る肉盗み凹部17を設けた前傾インソール13を二股インソール11の下面に敷設することによって、運動時の身体の傾きが自然と前傾姿勢となるため運動能力が向上するインソールの提供を可能とする。
図6は、本発明における運動能力向上インソールの請求項の実施形態を示す説明図である。図6(a)は本発明における爪先立ちインソール14の断面図を示し、図6(b)は使用状態における断面説明図である。
本発明における運動能力向上インソール10は、クッション部材18によって爪先部より踵部にかけてテーパ状に厚く形成された爪先立ちインソール14を二股インソール11の下面に敷設して形成されるもので、競技外においても踵部が宙に浮いた爪先立ちの状態で歩行やランニングをすることによって足腰の鍛錬がリアルタイムでできると共に、鍛錬をしない通常時は、運動シューズ40を履いたまま状態で踵部をつけてクッション部材18の弾性力を感じながら休息したり歩行したりすることができる。
尚、本仕様は、運動シューズ40以外のスリッパやサンダルなどの他の履物においても適用することができる。
クッション部材18は、爪先部より踵部にかけてテーパ状に形成されるもので、材質的には合成ゴム、天然ゴム、発砲樹脂素材など軽量で弾力性に富んだものが好適である。
本発明における運動能力向上インソールとそれを使用した運動シューズの請求項の実施形態を説明する。
本発明における運動能力向上インソール10を使用した運動シューズ40は、請求項1から請求項の何れか記載の運動能力向上インソール10を靴中の靴底部に敷設した一般的な紐付き又は緊締具43付きの運動シューズ40が使用される。
本発明における運動シューズ40は、足指30の第1趾31と第2趾32の趾股35が分離されたソックスを履いた足又は素足Fを二股インソール11が敷設された運動シューズ40内に履き入れた状態で運動シューズ40の甲被部41を靴紐又は緊締具43で緊締することによって、運動時の足指30先の瞬発始動力を運動シューズ40の爪先底部42にロスなく伝達することができる。
本発明における運動能力向上インソールは、従来の趾股ブリッジが一体成形によって設けられたインソールと比較して容易に分離可能であることから、取り付け取り外しが簡単であることや、生産コストが低廉であること、機能性ならびに衛生的に優れるなど多くの利点がある上、従来に増して運動能力を高めることができるため、多種目に亘る競技用の運動シューズのインソールとしてや、一般の健康スポーツ靴のインソールとして巾広く利用できるもので、本発明における「運動能力向上インソールとそれを使用した運動シューズ」の産業上の利用可能性は極めて大であるものと解する。
10 運動能力向上インソール
11 二股インソール
12 内股インソール
13 前傾インソール
14 爪先立ちインソール
15 スリット部
16 係止穴
17 肉盗み凹部
18 クッション部材
20 趾股ブリッジ
21 足裏ベース部
22 甲被カバー部
23 趾股ブリッジ部
23a 端部
24 係止突起部
25 弾性部材
30 足指
31 第1趾
32 第2趾
33 第4趾
34 第5趾
35 趾股
40 運動シューズ
41 甲被部
42 爪先底部
43 靴紐又は緊締具
F ソックスを履いた足又は素足
S 隙間空間

Claims (6)

  1. 足指の第1趾と第2趾の間に挟まれる趾股ブリッジが二股インソールの爪先先端に着脱自在に挿嵌される運動能力向上インソールであって、
    前記趾股ブリッジは、足指の第1趾と第2趾の足裏形状に形成される足裏ベース部と、足指の第1趾と第2趾の甲被形状に形成される甲被カバー部と、該足裏ベース部と甲被カバー部とを垂直に連結して足指の第1趾と第2趾の間に挟まれる趾股ブリッジ部と、で形成されると共に、該趾股ブリッジ部の足指の趾股が当接する端部には係止突起部を形設し、さらに、前記趾股ブリッジの甲被カバー部の上面部に運動シューズとの隙間空間を埋める弾性部材を付設して成り、
    前記二股インソールは、運動シューズ内の底部に収まる形状に形成され、該爪先先端には前記趾股ブリッジの趾股ブリッジ部が着脱自在に挿嵌されるスリット部を形成すると共に、その最奥部には前記係止突起部が落とし込まれる係止穴を形成して成ることを特徴とする運動能力向上インソール。
  2. 前記趾股ブリッジの足裏ベース部と甲被カバー部を足指の第1趾から第5趾を覆被する形状に延設し、該足指の第1趾から第5趾の趾股位置に前記趾股ブリッジ部を形成し、前記二股インソールの爪先先端には該趾股ブリッジ部が着脱自在に挿嵌されるスリット部を形成すると共に、その最奥部には前記係止突起部が落とし込まれる係止穴を形成して成ることを特徴とする請求項1記載の運動能力向上インソール。
  3. 外側の厚みが内側の厚みよりテーパ状に厚く形成すると共に、該厚く形成された部分に軽量化を図る肉盗み凹部を設けた内股インソールを前記二股インソールの下面に敷設したことを特徴とする請求項1または請求項2の記載の運動能力向上インソール。
  4. 爪先部より踵部にかけてテーパ状に厚く形成すると共に、該踵部に軽量化を図る肉盗み凹部を設けた前傾インソールを前記二股インソールの下面に敷設したことを特徴とする請求項1から請求項の何れか記載の運動能力向上インソール。
  5. クッション部材によって爪先部より踵部にかけてテーパ状に厚く形成された爪先立ちインソールを前記二股インソールの下面に敷設したことを特徴とする請求項1から請求項の何れか記載の運動能力向上インソール。
  6. 請求項1から請求項の何れか記載の運動能力向上インソールを靴中の靴底部に敷設したことを特徴とする運動シューズ。
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