JP3152462U - 靴底 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造が容易で、軽量性や屈曲性と耐摩耗性との両立が可能な靴底を提供する。【解決手段】靴底3は、接地面を構成するアウトソール5の上側にミッドソール4が接合されているなる二層構造を有するもので、アウトソール5の下面が接地面となっている。ミッドソール4は、軽量性かつ屈曲性に優れる材質、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体で形成され、アウトソール5は、滑りにくく耐摩耗性に優れる材質(例えば、サーモプラスチックゴム(TPR)で形成され、ミッドソール4とアウトソール5とが接着剤により接着されている。アウトソール5は、前端側及び後端側の部分5a,5bがミッドソール4の前端側及び後端側の部分を覆うように設けられている。【選択図】図1
Description
本考案は、ムートンブーツなどに用いられる靴底に関するものである。
従来、ムートンブーツなどの靴底として、軽量で屈曲性に優れるという利点があることから、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体が用いられている。
しかしながら、そのようなEVAは、一般に靴底に使用されてはいるものの、歩行時における地面との摩擦で摩耗が非常に早く耐久性において劣り、また、滑りやすいという課題がある。つまり、摩耗が早いと、底の形が変形しやすく、底が変形しやすいと、歩行時における正しい軌道をとれないことにつながる。このことは、足首、ひざ、腰に負担を掛けることになる。特に、筋力が劣る女性や子供の場合には、そのような負担がより一層大きくなる。
一方、滑りにくく耐摩耗性に優れる材料として、スポーツシューズなどにおいて、TPR(サーモプラスチックゴム)が用いられている。
また、EVAよりなるミッドソールと、ゴム材よりなるアウトソールとを備えた靴底はすでに知られている(例えば、特許文献1参照)。
そこで、ミッドソールとして軽量性に優れる発泡EVAを用い、アウトソールとして滑りにくく耐摩耗性に優れるTRPを用いることが考えられる。
前述した特許文献1記載の技術では、アウトソールが、爪先部と踏み付け部の間、及び踏み付け部と不踏部の間に隙間が形成されるように前後方向に3分割されるものであり、ミッドソールとアウトソールとを、プレスで積層一体化されるコンプレッションソールでと呼ばれる構造であるため、製造が面倒である。
この発明は、製造が容易で、軽量性や屈曲性と耐摩耗性の両立が図れる靴底を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、アウトソールの上側にミッドソールが接合されている二層構造を有する靴底であって、前記ミッドソールが、軽量性かつ屈曲性に優れる材質から形成される一方、前記アウトソールが、滑りにくく耐摩耗性に優れる材質から形成され、前記ミッドソールとアウトソールとが接着剤により接着され、前記アウトソールは、前端側及び後端側の部分が前記ミッドソールの前端側及び後端側の部分を覆うように設けられていることを特徴とする。
このようにすれば、前記ミッドソールが、軽量性かつ屈曲性に優れる材質から形成される一方、前記アウトソールが、滑りにくく耐摩耗性に優れる材質から形成され、前記ミッドソールとアウトソールとが接着剤により接着されるので、製造が容易で、軽量性や屈曲性と耐摩耗性の両立が図れる。また、アウトソールは、前端側及び後端側の部分が前記ミッドソールの前端側及び後端側の部分を覆うように設けられているので、耐摩耗性の向上を図る上で有利である。
請求項2に記載のように、前記アウトソールの前端側及び後端側の部分は、つま先と踵が位置する部位に対応した部分であることが望ましい。
このようにすれば、アウトソールの前端側及び後端側の部分が前記ミッドソールの前端側及び後端側の部分を覆うように設けられているので、靴を履いた人の体重(力)が特に作用する、つま先と踵が位置する部位に対応した部分の耐摩耗性が高められる。また、つま先の後の、指の付け根の曲がる部分は、軽量性かつ屈曲性に優れる材質が主体となるので、屈曲性が損なわれることもない。
請求項3に記載のように、前記ミッドソールは、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体で形成され、前記アウトソールは、サーモプラスチックゴム(TPR)で形成されるようにすればよい。
このようにすれば、靴底の主体となるミッドソールをエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体で形成されるので、軽量性や屈曲性が確保され、アウトソールをサーモプラスチックゴム(TPR)で形成されるので、耐摩耗性が確保される。よって、軽量性や屈曲性と耐摩耗性の両立が図れる。
請求項4に記載のように、前記アウトソールは、下面中央部にポイント状の突出部が形成され、その周囲に前後方向あるいは左右方向に深い溝が形成されていることが望ましい。
このようにすれば、アウトソールを形成するサーモプラスチックゴム(TPR)は滑りにくい材質ではあるが、下面中央部にポイント状の突出部が形成され、その周囲に前後方向あるいは左右方向に深い溝が形成されていることで、グリップ性をさらに向上させることができる。
本考案は、前記ミッドソールが、軽量性かつ屈曲性に優れる材質から形成される一方、前記アウトソールが、滑りにくく耐摩耗性に優れる材質から形成され、前記ミッドソールとアウトソールとが接着剤により接着されるので、製造が容易で、軽量性や屈曲性と耐摩耗性の両立が図れ、また、アウトソールは、前端側及び後端側の部分が前記ミッドソールの前端側及び後端側の部分を覆うように設けられているので、耐摩耗性の向上を図る上で有利である。
以下、本考案の実施の形態を図面に沿って説明する。
本考案に係る靴底は、アウトソールの上側にミッドソールが接合されているなる二層構造を有する靴底で、製造が容易で、軽量性や屈曲性と耐摩耗性の両立が図れるもので、例えば図1に示すように、靴の1つであるムートンブーツの靴底として用いられる。
この靴1(ムートンブーツ)は、アッパー2及び靴底3を備えている。靴底3は、図示しないインナソール、ミッドソール4,及びアウトソール5を備える。前記インナソールはミッドソール4の上側に積層され、このミッドソール4はアウトソール5の上側に積層される。アッパー2の材質及び構造は、すでに知られている既知のアッパーのそれと同等である。また、インソールの材質及び構造は、すでに知られている既知のインナーのそれと同等である。なお、この考案の靴底は、ムートンブーツに限定されず、あらゆる靴の靴底として用いることができる。よって、アッパー2を構成するものとして、6−6ナイロン、ポリエステル、面などの織物や編み物、あるいは人工皮革、合成皮革や天然皮革などの皮革が用いられる。
そして、靴底3は、接地面を構成するアウトソール5の上側にミッドソール4が接合されているなる二層構造を有するもので、アウトソール5の下面が接地面となっている。ここで、ミッドソール4は、軽量性かつ屈曲性に優れる材質で形成され、アウトソール5は、滑りにくく耐摩耗性に優れる材質で形成され、ミッドソール4とアウトソール5とが接着剤により接着されている。前記軽量性かつ屈曲性に優れる材質としては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体が相当し、EVAシートから所定形状に裁断されてミッドソールとされる。滑りにくく耐摩耗性に優れる材質としては、例えばサーモプラスチックゴム(TPR)が相当し、成形型により所定の形状に成形される。ここで、EVAの発泡倍率は特に制限されず、いわゆる高密度EVAスポンジでも低密度EVAスポンジでもよい。
また、図2及び図3に示すように、アウトソール5は、前端側及び後端側の部分5a,5bがミッドソール4の前端側及び後端側の部分を覆うように設けられている。このアウトソール5の前端側及び後端側の部分5a,5bは、靴1を履いた人のつま先と踵が位置する部位に対応した部分である。これにより、アウトソール5の前端側及び後端側の部分5a,5bの間の部分は、アウトソール5の厚さがほぼ一定とされ、アウトソール5の前端側及び後端側の部分5a,5bでは厚さが厚くなり、ミッドソール4の前端側及び後端側の部分を覆うようになっている。つまり、靴底3において、前端側及び後端側の部分ではアウトソール5(滑りにくく耐摩耗性に優れる材質)の占める割合が大きくなり、それらの間の部分ではミッドソール4(軽量性かつ屈曲性に優れる材質)の占める割合が大きくなっている。
これにより、靴を履いた人の体重(力)が特に作用する、つま先と踵が位置する部位に対応した部分が、主として滑りにくく耐摩耗性に優れる材質で形成され、耐摩耗性の向上を図る上で有利となる。また、つま先の後の、指の付け根の曲がる部分は、軽量性かつ屈曲性に優れる材質が主体となるので、屈曲性にも優れることになる。
アウトソール5の下面(靴底面)は、図4に示すように、下面中央部にポイント状の突出部5aが複数個形成され、その周囲に前後方向あるいは左右方向に延びる深い溝5b,5cが形成され、アウトソール5を形成するサーモプラスチックゴム(TPR)は滑りにくい材質ではあるが、突出部5aや深い溝5b,5c,5dを形成することで、グリップ性をさらに向上するようにしている。
1 靴
2 アッパー
3 靴底
4 ミッドソール
5 アウトソール
5a 前端側の部分
5b 後端側の部分
5c〜5d 溝
2 アッパー
3 靴底
4 ミッドソール
5 アウトソール
5a 前端側の部分
5b 後端側の部分
5c〜5d 溝
Claims (4)
- アウトソールの上側にミッドソールが接合されている二層構造を有する靴底であって、
前記ミッドソールが、軽量性かつ屈曲性に優れる材質から形成される一方、
前記アウトソールが、滑りにくく耐摩耗性に優れる材質から形成され、
前記ミッドソールとアウトソールとが接着剤により接着され、
前記アウトソールは、前端側及び後端側の部分が前記ミッドソールの前端側及び後端側の部分を覆うように設けられていることを特徴とする靴底。
- 前記アウトソールの前端側及び後端側の部分は、つま先と踵が位置する部位に対応した部分であることを特徴とする請求項1に記載の靴底。
- 前記ミッドソールは、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の発泡体で形成され、
前記アウトソールは、サーモプラスチックゴム(TPR)で形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の靴底。
- 前記アウトソールは、下面中央部にポイント状の突出部が形成され、その周囲に前後方向あるいは左右方向に深い溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の靴底。
Priority Applications (1)
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JP2009003341U JP3152462U (ja) | 2009-05-22 | 2009-05-22 | 靴底 |
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JP2009003341U JP3152462U (ja) | 2009-05-22 | 2009-05-22 | 靴底 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012055369A (ja) * | 2010-09-06 | 2012-03-22 | Midori Anzen Co Ltd | 靴 |
CN109700118A (zh) * | 2018-07-12 | 2019-05-03 | 斯凯奇鞋业(东莞)有限公司 | 一种一体成型复合鞋底和鞋以及鞋底制造工艺 |
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2009
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