JP3484118B2 - 指間に仕切部材を設けた靴 - Google Patents
指間に仕切部材を設けた靴Info
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Description
と第2足指との間の対応する所定位置に仕切部材を設け
た靴、また、靴の前方に内装部材を備えた靴及び内装部
材に関する。
例えば、特開平9−47302が開示されており、外反
母趾予防スリッパとして、特開平11−99003が開
示されており、また、外反母趾矯正サンダルとして特開
平6−62906が開示されている。これらの履物は、
外反母趾の予防乃至矯正を主たる目的としているもの
の、履物の側面乃至前面の形状については特に言及せ
ず、従って、その効果が充分に発揮されない虞があっ
た。また、足指部の衝撃に対する保護は何ら施されてい
ないので作業靴等の用途には適しないという問題点があ
った。
が長年人間の足の形状や構造を観察した結果、現在多く
の人が履いている靴が必ずしもその人の足に合っている
とはいえず、むしろ体裁を重視するあまり、極端な先細
靴等足に合わない靴を長期間履くことによって、足が変
形して外反母趾、偏平足、開帳足のような足の異常の原
因になっていることを会得し、人間工学上、人の足に最
も適する靴について鋭意研究を積み重ねて到達したもの
である。
解消し、外反母趾の予防と矯正、足や内臓の健康維持を
より効果的に高めるのに加えて、指先に力が入ることに
よって雪道や泥濘であっても足が取られることなく安全
で着実に歩行ができ、スポーツシューズとして脚力を効
率良く活かし、或いは、作業靴として作業効率をより高
めることができ、更に、耐衝撃性と安全性に優れた靴及
び内装部材を提供するものである。
めに、本発明は、第1足指と第2足指との間の対応する
位置に仕切部材を設けてなる靴において、第1足指の付
根の部分に当接する側面部が踵側面部との接線に沿って
直線状に形成され、その前端から対向する側面に至る前
面部を足指の先端部の軌跡を描くようにしてなだらかな
曲線状に形成すると共に前記仕切部材を第1足指の付根
の部分に当接する側面部と踵側面部とを結ぶ接線とほぼ
平行に設けたことを特徴とする靴とする(請求項1)。
明は、つま先甲被部と、中底と、第1足指乃至第2足指
の間の対応する位置に仕切部材とを一体に備えた内装部
材を外装部材に取着してなる靴であって、第1足指の付
根の部分に当接する側面部が踵側面部との接線に沿って
直線状に形成され、その前端から対向する側面に至る前
面部を足指の先端部の軌跡を描くようにしてなだらかな
曲線状に形成すると共に前記仕切部材を第1足指の付根
の部分に当接する側面部と踵側面部とを結ぶ接線とほぼ
平行に設けたことを特徴とする靴とする(請求項2)。
明は、つま先甲被部と、該つま先甲被部に対向する底面
部と、第1足指乃至第2足指の間の対応する位置に仕切
部材とを一体に備えた内装部材を外装部材に取着してな
る靴であって、第1足指の付根の部分に当接する側面部
が踵側面部との接線に沿って直線状に形成され、その前
端から対向する側面に至る前面部を足指の先端部の軌跡
を描くようにしてなだらかな曲線状に形成すると共に前
記仕切部材を第1足指の付根の部分に当接する側面部と
踵側面部とを結ぶ接線とほぼ平行に設けたことを特徴と
する靴とする(請求項3)。
明は、内装部材における少なくとも前記つま先甲被部が
耐衝撃性を有する材料からなる靴とすることが好ましい
(請求項4)。
明は、第1足指の付根の部分に当接するつま先甲被部の
側面部が踵側面部との接線に沿って直線状に形成され、
前記仕切部材を第1足指の付根の部分に当接する側面部
と踵側面部とを結ぶ接線とほぼ平行に設けたことを特徴
とする請求項2,3又は4記載の内装部材とする(請求
項5)。
第1足指と第2足指との間の対応する位置に仕切部材を
設けると共に第1足指の付根が当接する靴の側面を直線
状に形成したことによって、第1足指の先を内側に広げ
ると同時に第1足指の付け根部分を外側に押し戻すよう
に作用し、外反母趾の予防と矯正を実効あらしめ、且
つ、靴の前面を足指の先端部の奇蹟を描くようになだら
かな曲線状に形成することによって、足指が靴の内側に
横一列に整然と収まり、相互に重なり難いので足指先に
より力を加えることができる。
装部材の側面乃至仕切部材を前記の条件を満足するよう
に形成しておくことによって、係る内装部材を外装部材
に取着すれば前記のような作用をなす靴を構成すること
ができる。所定の内装部材を外装部材に嵌合すればよ
く、仕切部材、中底、つま先甲被部を別々に取付けるの
に比較して製造した靴の品質が常に安定化し、生産効率
を向上する作用をなす。
被部が耐衝撃性を有する材料からなる内装部材を設けた
ので、靴先端部に重量物を落とした場合等に、つま先甲
被部が緩衝作用をなし衝撃から足を保護することができ
る。また、第1足指の付根が内装部材のつま先甲被部側
壁によって確実に保持され、第1足指の付根部分が強制
的に外側に押し付けられ、指の先端部が内側に広げられ
るので外反母趾を矯正することができると共に外反母趾
を予防するができる。
装部材に着脱自在に取着できるように構成し、靴のサイ
ズ、形状に合わせて複数種の内装部材を予め準備してお
き、靴の種類に応じて適宜の内装部材を選択して使用す
ることが可能となる。
形態について、図面に基づいて説明する。この実施の形
態においてはスポーツシューズを代表例として説明する
が、この発明に係る靴はスポーツシューズに限定するも
のではなく、例えば、ブーツ、安全靴、ナースシューズ
その他の靴が本発明に含まれることは言うまでもない。
この発明に係るスポーツシューズを例示した平面図であ
り、(b)は、図1のA−A線断面図である。(a)に
おいて、靴1の前方内部の第1足指乃至第2足指間の対
応する位置に仕切部材15が設けられており、Sは直線
状の側面部を例示したものであり、Fは足指の先端部の
軌跡を描くようにしてなだらかな曲線状に形成してなる
前面部を例示したものである。
先甲被部13と、仕切部材15とが一体に形成された内
装部材2が外装甲被部11の内側に内設しており、中底
12の裏側には外底14が設けられており、靴の内部は
概ね足指を並べて載置できる程度に広く形成することが
好ましい。
革、クラリーノ及びエクセーヌ(何れも登録商標)等の
合成皮革、キャンパス生地等の織布、ラッセル編地、ダ
ブルラッセル編地等の編布、各種不織布又はこれらを組
合せた素材、その他の任意の素材を縫製加工等で所望の
形態に加工して使用することができる。
材15とが一体に形成された内装部材2は、足に支障を
及ぼさない程度に柔軟性を有する合成樹脂が好ましく、
例えば、熱可塑性エラストマー(TPE)が柔軟性と加
工性に優れ、取扱い易い点から好ましい。TPEにはス
チレン系(SBC)、オレフィン系(TPO)、塩ビ系
(TPVC)、ウレタン系(TPU)、ポリエステル系
(TPEE)、ポリアミド系(TPAE)およびRB
(1,2−ポリブタジエン)等があるが、中でも、一般
的に、ソフトセグメントとしてEPM或いはEPDMを
主とするオレフィン系合成ゴム、ハードセグメントとし
てポリプロピレンを主とするポリオレフィン樹脂からな
るTPOが好ましく、特にエチレンとα−オレフィンの
メタロセン触媒による共重合体は前記の通り低温脆化特
性等に優れておりより好ましい。
(EVA)、エチレン・塩化ビニル共重合体(EV
C)、塩素化ポリエチレン(CPE)、軟質ウレタン樹
脂、フタル酸系等の可塑剤が適宜量配合された塩化ビニ
ル樹脂及びスチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリ
ルブタジエンゴム(NBR)、イソプレンゴム(I
R)、シリコーンゴム(SR)等の合成ゴム乃至天然ゴ
ムが単独で又はブレンドして使用できる。これらの合成
樹脂やゴム等に炭酸カルシウム等の充填材、安定剤、着
色剤、発泡剤、抗菌剤、消臭剤、帯電防止剤、紫外線吸
収剤、加硫剤乃至架橋剤、その他の添加剤を加えてもよ
く、これらをブレンダーで均一に混合して成形材料に調
整される。前記素材を例えば射出成形によって内装部材
2に形成される。
材、例えば、繊維強化プラスチック(FRP)、ポリカ
ーボネイト、その他の複合材料によって足指保護部材と
して形成することにより安全靴用に使用できる。また、
前記プラスチック材料で形成した内装部材2においてつ
ま先甲被部13に、例えば、スチール、又は、ステンレ
ススチールのような金属板をインサートすることによっ
て、耐衝撃性を向上させることができる。つま先甲被部
13の他に中底にも前記金属板をインサートすれば釘等
の踏み抜き防止に役立つ。中底の内側に布地や発泡プラ
スチック等の中敷を設けてもよい。
の原材料によって形成できる。靴の用途を考慮して、例
えば、滑り防止のために2乃至6μの粗目の炭酸カルシ
ウム粉末をブレンドしてもよい。また、保温性を増すた
めにアゾジカルボンアミド等の発泡剤をブレンドして成
形時に発泡させたシートを中底と外底の中間に挿入して
もよい。原子炉関連物質等を扱う現場で履く靴には鉛粉
末をブレンドしてもよい。
はCR等の耐油性の合成ゴムを使用することもできる。
中底12の外側に外底12を固着するには、各被着体の
材質に適する方法によって接合すればよい。例えば、各
種ゴム系等の接着剤によって接着してもよい。耐熱性を
増すためにイソシアネート系乃至アミン系等の硬化性接
着剤を使用することが好ましい。また、塩化ビニル樹脂
の場合には、高周波ウエルダーを用いて融着することが
できる。
は、中底12と、つま先甲被部13と、仕切部材15と
が一体に形成された内装部材2を取着した靴を例示した
ものであり、(b)は、(a)における中底12の代わ
りに底面部16をつま先甲被部13に対向して設けた内
装部材2を中底12と外底14の中間に底面部16を挟
持させて取着した靴を例示したものである。(b)に示
す実施の形態における中底12の先端部は、仕切部材1
5を挟むための切込みを設け、底面部16が当る部分の
厚みをやや薄く形成して、中底12の表面が平らになる
ように形成することが好ましい。
成されているので、外反母趾の予防と矯正、足や内臓の
健康維持がより効果的であるのに加えて、足指先に力が
入ることによって雪道や泥濘であっても足が取られるこ
となく安全で着実に歩行ができるばかりでなく、作業靴
として作業効率をより高める効果を奏する。また、先甲
被部が耐衝撃性を有する材料からなる内装部材を設けた
ものは安全靴として足先を衝撃から保護する効果を奏す
る。
図であり、(b)は、(a)のA−A線拡大断面図であ
る。
ある。
1:外装部材、12:中底、13:つま先甲被部、1
4:外底、15:仕切部材、16:底面部
Claims (5)
- 【請求項1】第1足指と第2足指との間の対応する位置
に仕切部材を設けてなる靴において、第1足指の付根の
部分に当接する側面部が踵側面部との接線に沿って直線
状に形成され、その前端から対向する側面に至る前面部
を足指の先端部の軌跡を描くようにしてなだらかな曲線
状に形成すると共に前記仕切部材を第1足指の付根の部
分に当接する側面部と踵側面部とを結ぶ接線とほぼ平行
に設けたことを特徴とする靴。 - 【請求項2】つま先甲被部と、中底と、第1足指乃至第
2足指の間の対応する位置に仕切部材とを一体に備えた
内装部材を外装部材に取着してなる靴であって、第1足
指の付根の部分に当接する側面部が踵側面部との接線に
沿って直線状に形成され、その前端から対向する側面に
至る前面部を足指の先端部の軌跡を描くようにしてなだ
らかな曲線状に形成すると共に前記仕切部材を第1足指
の付根の部分に当接する側面部と踵側面部とを結ぶ接線
とほぼ平行に設けたことを特徴とする靴。 - 【請求項3】つま先甲被部と、該つま先甲被部に対向す
る底面部と、第1足指乃至第2足指の間の対応する位置
に仕切部材とを一体に備えた内装部材を外装部材に取着
してなる靴であって、第1足指の付根の部分に当接する
側面部が踵側面部との接線に沿って直線状に形成され、
その前端から対向する側面に至る前面部を足指の先端部
の軌跡を描くようにしてなだらかな曲線状に形成すると
共に前記仕切部材を第1足指の付根の部分に当接する側
面部と踵側面部とを結ぶ接線とほぼ平行に設けたことを
特徴とする靴。 - 【請求項4】請求項2又は3記載の内装部材における少
なくとも前記つま先甲被部が耐衝撃性を有する材料から
なることを特徴とする靴。 - 【請求項5】第1足指の付根の部分に当接するつま先甲
被部の側面部が踵側面部との接線に沿って直線状に形成
され、前記仕切部材を第1足指の付根の部分に当接する
側面部と踵側面部とを結ぶ接線とほぼ平行に設けたこと
を特徴とする請求項2,3又は4記載の内装部材。
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JP31895999A JP3484118B2 (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 指間に仕切部材を設けた靴 |
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JP2001128705A JP2001128705A (ja) | 2001-05-15 |
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JP31895999A Expired - Fee Related JP3484118B2 (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 指間に仕切部材を設けた靴 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1999
- 1999-11-09 JP JP31895999A patent/JP3484118B2/ja not_active Expired - Fee Related
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