JP5805706B2 - 導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、構造用接着剤を使用するためのシステム及び方法に関し、具体的には、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品の修復に構造用接着フィルムを使用するためのシステム及び方法に関する。
民間航空機などの航空機は、一般に、耐用年数の間に何度か落雷を受ける。場合によっては、航空機が落雷を受ける頻度は年二回程度となる。航空機の金属部品は、落雷によって生成された電気エネルギーを逃がすことにより、電磁放出の力を弱め、それにより生じうる望ましくない影響を最小限に止めることができる。しかしながら、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品のような炭素繊維強化部品は、通常、導電性でないために、望ましくない影響を受け易い。その結果、落雷による電気エネルギーは小さな面積に集中し、炭素繊維強化部品内部にアーク放電及び熱エネルギーを生じ得る。更に、落雷による放電は、通常、抵抗が最も小さい経路を探して地面に達するので、電流が炭素繊維強化部品を通って「移動する」場合がある。
したがって、航空機の炭素繊維強化部品に放電機構(例えば、金属製の締め具に取り付けた外部金属箔ストリップ)を設けることにより、もっと大きな面積全体に安全に放電を分散させることができる。別の構成では、航空機の炭素繊維強化部品を導電性のメッシュ(例えば、アルミニウム又は銅のメッシュ)で覆うことにより、航空機の外側に沿って導電性経路を形成することができる。これらの導電性経路は、炭素繊維強化部品の電磁界(EMF)シールドとして知られるものを形成する。或いは、炭素繊維強化部品を構成する積層プライに導電性のメッシュを組み込むことができる。不連続なEMFシールドは望ましくない。
したがって、構造修復の一部として炭素繊維強化プライの導電性を回復させるか、又は炭素繊維強化部品のEMFシールドを回復させて、元の導電能力又はそれに近い能力を取り戻すための新規のシステム及び方法は有用性を有する。
導電スクリムを含む構造用接着フィルムを提供するためのシステム及び方法を開示する。本発明によるシステム及び方法の実施形態は、炭素繊維強化部品の構造用修復を行う間に、炭素繊維強化プライの導電性と、電磁界(EMF)シールドの導電性経路を有利に回復させることができる。
一実施形態では、炭素繊維積層プライの構造用接着フィルムは、第1樹脂接着層を含む。第1樹脂接着層は第1炭素繊維プライに結合する。構造用接着フィルムは第2樹脂接着層も含む。第2樹脂接着層は第2炭素繊維プライに結合する。構造用接着フィルムの第1樹脂接着層と第2樹脂接着層との間には、樹脂接着剤を注入した導電スクリムが組み込まれる。
別の実施形態において、構造用接着フィルムの製造方法は、第1樹脂接着層を供給するステップを含む。第1樹脂接着層は第1炭素繊維プライに結合する。本方法は、第2樹脂接着層を供給するステップを含む。第2接着層は、第2樹脂接着層は第2炭素繊維プライに結合する。本方法はまた、第1樹脂接着層と第2樹脂接着層との間に配置される、樹脂接着剤を注入した導電スクリムを供給するステップを含む。
別の実施形態において、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムの使用方法は、第1積層プライを接着する修復領域を準備するステップを含む。本方法は更に、修復領域の上に、第1の導電性構造用接着フィルムを配置するステップを含む。構造用接着フィルムは導電スクリムを含む。本方法は更に、導電性の構造用接着フィルムの上に一又は複数の第1積層プライを配置するステップ、及び当該一又は複数の積層プライを硬化させるステップを含む。別の実施形態では、積層プライ上に接着用の修復領域を準備するステップは、強化部品の損傷部に窪みを設けることを含む。この窪みは、すり鉢状又は階段状である。また、修復領域を準備するステップは、窪みに第2構造用接着フィルムを挿入すること、並びに窪みに一又は複数の第2積層プライを挿入することを更に含みうる。一又は複数の第2積層プライも硬化される。種々の実施形態によれば、積層プライは炭素繊維積層プライを含み、強化部品は炭素繊維強化部品を含む。
上述の又は後述の特徴、機能、及び利点は、種々の実施形態において単独で達成することができるか、或いは他の実施形態において組み合わせて達成することができ、それらの詳細は後述の説明及び添付図面により明らかにする。
後述では、本発明の教示によるシステム及び方法の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
航空機の製造及び点検方法を示すフローチャートである。 図1に記載の製造及び点検方法により製造された航空機のブロック図である。 本発明の一実施形態による導電スクリムを含む例示的な構造用接着フィルムの等角図である。 a及びbは、図3の例示的な構造用接着フィルムを用いて複合積層部品を修復するための例示的なスカーフ技術の側面図である。 a及びbは、図3の例示的な構造用接着フィルムを用いてメッシュ被覆された複合積層部品を修理するための例示的なスカーフ技術の側面図である。 a及びbは、図3の例示的な構造用接着フィルムを用いて複合積層部品を修理するための例示的なステップ技術の側面図である。 a及びbは、図3の例示的な構造用接着フィルムを用いてメッシュ被覆された複合積層部品を修理するための例示的なステップ技術の側面図である。 a及びbは、図3の例示的な構造用接着フィルムを用いて、それぞれ複合積層部品、及びメッシュ被覆された複合積層部品を修復するための、例示的なブリスタパッチ技術の側面図である。 本発明の一実施形態による導電スクリムを含む構造用接着フィルムを生成するための、例示的な方法を示すフローチャートである。 図3の構造用接着フィルムを用いて炭素繊維強化部品の修復を行うための、本発明の一実施形態による例示的な方法を示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態による、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムにより修復される炭素繊維強化部品を含む航空機の側面図である。
本発明によるシステム及び方法の実施形態は、炭素繊維強化部品の構造修復を行う間に導電性を回復することを目的としている。特定の実施形態の多数の具体的な詳細は以下の説明及び図1−11に開示されており、そのような実施形態の完全な理解を促している。本発明は、他の実施形態を有することができるか、或いは後述される詳細の一又は複数を省略して実施することができる。
一般に、本発明によるシステム及び方法の実施形態は、交換用炭素繊維プライの導電性を炭素繊維強化部品の周囲の炭素繊維プライに回復させる。本システム及び方法の実施形態は、炭素繊維強化部品に組み込んだ導電性メッシュの電気的連続性を回復させることもできる。本システム及び方法は、導電スクリムを含む構造用接着フィルムにより達成される。この導電スクリムは、適用及び硬化の間に接着剤の支持を補助するだけでなく、修復領域周囲において導電経路となり、周囲の炭素プライ又は導電性メッシュとの電気的接続を可能にする。したがって、これらの実施形態は、炭素繊維強化部品の修復領域と無傷部分との間のアーク放電を有利に軽減又は排除することができる。
添付図面により、図1に示す航空機の製造及び点検方法100、並びに図2に示す航空機102の観点から、本発明の実施形態を説明する。例示的な方法100は、製造前に、航空機102の仕様及び設計104と、材料調達106とを含むことができる。製造段階では、航空機102の、部品及びサブアセンブリの製造108とシステムインテグレーション118とが行われる。その後、航空機102は、認可及び納品112のうえ就航114される。顧客により就航される間、航空機102は定期的なメンテナンス及び点検116を受ける(これには、改修、再構成、改装などが含まれる)。
方法100の工程の各々は、システムインテグレータ、第三者、及び/又はオペレータ(例えば顧客)によって実施又は実行されうる。本明細書の目的のために、システムインテグレータには、限定しないが、任意の数の航空機製造者と主要システムの下請業者とが含まれ、第三者には、限定しないが、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者が含まれ、オペレータには、航空会社、リース会社、軍事団体、行政法人などが含まれる。
図2に示すように、例示的方法100によって製造された航空機102は、複数のシステム120及び内装122と共に機体118を含むことができる。高水準システム120の例には、推進システム124、電気システム126、油圧システム128、及び環境システム130のうちの一又は複数が含まれる。任意の数の他のシステムが含まれてもよい。航空業界の一実施例を示したが、本発明の原理は自動車産業などの他の産業にも適用可能である。
本発明により具現化される装置及び方法は、製造及び点検方法100の一又は複数の段階において利用することができる。例えば、製造工程108に対応する部品又はサブアセンブリは、航空機102の就航中に製造される部品又はサブアセンブリと類似の方法で製作又は製造することができる。更に、例えば、実質的に航空機102のアセンブリを効率的に行うか又は航空機102のコストを低減することにより、一又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、或いはそれらの組み合わせを、例えば製造段階108及び110で利用することができる。同様に、一又は複数の装置の実施形態、方法の実施形態、或いはそれらの組み合わせを、航空機102の就航112中に、例えば、限定しないが、メンテナンス及び点検116に利用することができる。
図3は、本発明の実施形態による、導電スクリムを含む構造用接着フィルムを示す等角図である。具体的には、図3は構造用接着フィルム300の一実施例を示す。この例示的な構造用接着フィルム300は、第1樹脂接着層302及び第2樹脂接着層304を含む。第1樹脂接着層302と第2樹脂接着層304は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)プライなどの炭素繊維積層プライに結合する。種々の実施形態では、第1樹脂接着層302及び第2接着層304の各々は、プリプレグフィルム又はペーストを含むことができる。導電スクリム層306は、第1樹脂接着層302と第2樹脂接着層304との間に配置される。種々の実施例によれば、導電スクリム306は、第1樹脂接着層302と第2樹脂接着層304の両方に組み込んで接着させることができる。特定の実施形態では、導電スクリム層306は、第1樹脂層302と第2樹脂層304の両方に押し込むことで、両樹脂層の樹脂を注入することができる。導電スクリム層306は、例示的な構造用接着フィルム300全体に持続的な導電性を付与するように構成されており、またフィルムに形状を付与する結合マトリクスとして機能することができる。
種々の実施形態によれば、導電スクリム層306は、限定しないが、メッシュ、編んだマット、又は導電性の繊維を撚り合わせたストランドからなるランダム繊維マットといった、任意の構成にすることができる。つまり、これらの様々なメッシュ及びマットは支持体としても知られている。導電性の繊維には、金属材料と非金属材料の両方が含まれる。例えば、導電性繊維は、一般的な可塑性の導体(例えば、銅、アルミニウム、プラチナ、銀、又はこのような金属を含む合金)から作製することができる。別の実施例では、導電性繊維は黒鉛などの非金属の導体から製造することもできる。
種々の実子形態によれば、導電スクリム層306は、限定しないが、メッシュ、編んだマット、又は導電性の繊維を撚り合わせたストランドからなるランダム繊維マットといった、任意の構成にすることができる。導電性の繊維には、金属材料と非金属材料の両方が含まれる。例えば、導電性繊維は、一般的な可塑性の導体(例えば、銅、アルミニウム、プラチナ、銀、又はこのような金属を含む合金)から作製することができる。別の実施例では、導電性繊維は黒鉛などの非金属製の導体から製造することもできる。
図3は、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムの一実施形態を示しているが、他に様々な実施形態を構築することが可能である。例えば、別の実施形態は、複数の導電スクリム層を含むことができる。
図4a及び4bは、図3の構造用接着フィルムの一実施例を使用する複合積層部品の修復のための例示的な技術400及び414の側面図である。具体的には、図4aは、炭素繊維強化部品の陥没部の修復のための例示的技術400を示している。また、図4bは、炭素繊維強化部品の貫通部の修復のための例示的技術414を示している。例示的修復技術400及び414を、本明細書では「スカーフ」修復技術と呼ぶ。
修復技術400は炭素繊維強化部品402に対して実行することができ、この場合の部品402は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化部品402は、炭素繊維の積層からなる複数のプライ404を含むことができる。
図4aに示すように、炭素繊維強化部品402は、陥没型修復領域406(例えば、へこみ、裂け目、ひび等)を含みうる。修復領域406は、修復のために、すり鉢状の窪み408を形成するように、連続するプライ層の一部を除去することにより準備することができる。更に、窪み408の隅を丸めることもできる。連続層の一部を除去することによる窪み408の形成は、高速グラインダのようなあらゆる適切な製造工具又は工程を用いて達成可能である。窪み408のテーパ付けは、炭素繊維強化部品402が受ける負荷に応じて調節することができる。例えば、炭素繊維強化部品402が受ける負荷が小さい場合には急勾配のテーパを使用することができる。しかしながら、炭素繊維強化部品402が大きな負荷を受ける場合、緩い勾配のテーパを利用することができる。
修復技術400は、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム410を窪み408内に配置することを含む。構造用接着フィルム410は、上述し、図3に示した構造用接着フィルムとすることができる。次いで、構造用接着フィルム410の上に交換用の積層412の一又は複数のプライを配置することにより修復領域408を回復することができる。
導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム410は、すり鉢状の窪み408のプライと、交換用積層412の一又は複数のプライとの間に配置され、それにより、それらの二つのプライの集合の間に十分な電気接触が確立される。このような電気接触の作用により、交換用の積層412に向かう落雷による放電があっても、それらはすべて、確実に炭素繊維積層の周囲のプライ404に十分に伝わって散逸することができる。したがって、落雷による放電は、陥没型修復領域406からもっと大きな領域に分散することができ、その衝撃は最小化される。一部の用途において、放電は、一又は複数の放電機構に伝わるようにすることもできる。
図4bは、炭素繊維強化部品の貫通部の修復のための例示的な技術414を示す。修復技術414は炭素繊維強化部品416に対して実行することができ、この場合の部品416は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化プラスチック部品416は、炭素繊維積層からなる複数のプライ418を含むことができる。
図4bに示すように、炭素繊維強化部品416は、貫通型修復領域420(例えば、炭素繊維強化部品416を完全に貫通する穴)を含みうる。修復領域420は、修復のために、すり鉢状の窪み422を形成するように、修復領域406とほぼ同じようにして準備することができる。
更に、修復技術414は、貫通型修復領域420の内側に、一又は複数のパックアッププライ424を配置することを含む。導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム426をすり鉢状の窪み422内に配置する。構造用接着フィルム426は、上述し、図3に示した構造用接着フィルムとすることができる。次いで、構造用接着フィルム426の上に交換用の積層428の一又は複数のプライを配置することにより、修復領域420を回復することができる。
導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム426は、すり鉢状の窪み422のプライと、一又は複数のバックアッププライ424と、交換用積層428の一又は複数のプライとの間に配置され、それにより、それらのプライの集合の間に十分な電気接触が確立される。このような電気接触の作用により、交換用の積層428に向かう落雷による放電があっても、それらはすべて、確実に炭素繊維積層の周囲のプライ418に十分に伝わって散逸することができる。したがって、落雷による放電は、貫通型修復領域420からもっと大きな領域に分散することができ、その衝撃は最小化される。一部の用途において、放電は、一又は複数の放電機構に伝わるようにすることもできる。
図5a及び5bは、図3の構造用接着フィルムの一実施例を使用してメッシュ被覆複合積層部品を修復するための例示的な技術500及び520の側面図である。具体的には、図5aは、メッシュ被覆炭素繊維強化部品の陥没部を修復するための例示的技術500を示している。また、図5bは、炭素繊維強化部品の貫通部を修復するための例示的技術520を示している。
修復技術500は炭素繊維強化部品502に対して実行することができ、この場合の部品502は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化部品502は、炭素繊維積層からなる複数のプライ504を含むことができる。更に、炭素繊維強化部品502は導電性メッシュ506も含むことができ、このメッシュ506はプライ504の表面上に配置することができる。導電性メッシュ506は、複合積層アセンブリからの放電を散逸させるために、電気的に適切に接地することができる。
図5aに示すように、炭素繊維強化部品502は、陥没型修復領域508(例えば、へこみ、裂け目、ひび等)を含みうる。修復領域508は、修復のために、すり鉢状の窪み510を形成するように、連続するプライ層の一部を除去することにより準備することができる。更に、窪み510の隅を丸めることもできる。連続層の一部を除去することによる窪み510の形成は、高速グラインダのようなあらゆる適切な製造工具又は工程を用いて達成可能である。窪み510のテーパ付けは、炭素繊維強化部品502が受ける負荷に応じて調節することができる。例えば、炭素繊維強化部品502が受ける負荷が小さい場合には急勾配のテーパを使用することができる。しかしながら、炭素繊維強化部品502が大きな負荷を受ける場合、緩い勾配のテーパを利用することができる。
修復技術500は、構造用接着フィルム512を窪み510内に配置することを含む。構造用接着フィルム512は、上述し、図3に示したような導電性の構造用接着フィルムとすることができる。次いで、接着フィルム512の上に交換用の積層514の一又は複数のプライを配置することにより、修復領域508を少なくとも部分的に回復することができる。
続いて、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム516が、交換用の積層514の一又は複数のプライの上に配置される。構造用接着フィルム516は、上述し、図3に示した構造用接着フィルムとすることができる。構造用接着フィルム516は、組み込んだ導電スクリムの少なくとも一部が導電性メッシュ506と電気接触するように配置される。種々の実施形態によれば、導電スクリムと導電性メッシュ506との間に十分な電気接触が形成されることにより、陥没型修復領域508から落雷による放電を散逸させることが可能になる。その後、交換用積層518の一又は複数の上部プライを構造用接着フィルム516に接着させて、修復を完了することができる。一部の実施形態では、交換用積層518上に更に積層のプライ(図示しない)を追加で配置することにより、修復を補強することができる。構造用接着フィルム516は、炭素繊維強化部品502の表面に配置される導電性メッシュ506への導電が十分であれば、修復領域508からの放電を伝えて逃がすように構成される。
図5bは、炭素繊維強化部品の貫通部の修復のための例示的な技術520を示す。修復技術520は炭素繊維強化部品522に対して実行することができ、この場合の部品522は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化部品522は、炭素繊維積層からなる複数のプライ524を含むことができる。更に、炭素繊維強化部品502は導電性メッシュ526も含むことができ、このメッシュ526はプライ524の表面に配置される。導電性メッシュ526は、複合積層アセンブリからの放電を散逸させることができるように、電気的に適切に接地することができる。
図5bに示すように、炭素繊維強化部品526は、貫通型修復領域528(例えば、炭素繊維強化部品522を完全に貫通する穴)を含みうる。修復領域528は、修復のために、すり鉢状の窪み530を形成するように、修復領域508とほぼ同じようにして準備することができる。
更に、修復技術520は、貫通型修復領域528の内側に、一又は複数のパックアッププライ532を配置することを含む。構造用接着フィルム534をすり鉢状の窪み530内に配置する。構造用接着フィルム534は、一又は複数のバックアッププライ532と結合することができる。構造用接着フィルム534は、上述し、図3に示した導電性の構造用接着フィルムとすることができる。次いで、構造用接着フィルム534の上に交換用の積層536の一又は複数のプライを配置することにより、貫通型修復領域528を少なくとも部分的に回復することができる。
続いて、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム538が、交換用の積層536の一又は複数のプライの上に配置される。構造用接着フィルム538は、上述し、図3に示した構造用接着フィルムとすることができる。構造用接着フィルム538は、それに組み込んだ導電スクリムの少なくとも一部が導電性メッシュ526と電気的に接触するように、配置することができる。種々の実施形態によれば、導電スクリムと導電性メッシュ526との間に十分な電気接触が形成されることにより、貫通型修復領域528から落雷による放電を散逸させることが可能になる。その後、交換用積層540の一又は複数の上部プライを構造用接着フィルム538に接着させて、修復を完了することができる。一部の実施形態では、交換用積層540上に更に積層のプライ(図示しない)を追加で配置することにより、修復を補強することができる。構造用接着フィルム538は、炭素繊維強化部品522の表面に配置される導電性メッシュ526に十分な導電性が確立されれば、修復領域から放電を伝えて逃がすように構成される。
図6a及び6bは、図3の構造用接着フィルムの一実施例を使用する複合積層部品の修復のための例示的な技術600及び614の側面図である。具体的には、図6aは、炭素繊維強化部品の陥没部の修復のための例示的技術600を示している。また、図6bは、炭素繊維強化部品の貫通部の修復のための例示的技術614を示している。例示的修復技術600及び614を、本明細書では「ステップ」修復技術と呼ぶ。
修復技術600は炭素繊維強化部品602に対して実行することができ、この場合の部品602は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化部品602は、炭素繊維の積層からなる複数のプライ604を含むことができる。
図6aに示すように、炭素繊維強化部品602は、ステップ修復のために準備された陥没型修復領域606(例えば、へこみ、裂け目、ひび等)を含みうる。具体的には、修復領域606は、修復のために、階段状の窪み608を形成するように、連続するプライ層の一部を除去することにより準備することができる。更に、バリを除去するために窪み608の隅を丸めることもできる。しかしながら、「スカーフ」修復の場合とは異なり、階段状の窪み608は、限定しないが、くり抜き又は切削のような適切な製造工具又は工程により、各プライから階段状に材料を除去することにより形成可能である。
修復技術600は、導電スクリムを組み込んだ複数の構造用接着フィルム610を階段状の窪み608内に配置することを含む。構造用接着フィルム610は、図3を参照して上述した構造用接着フィルムとすることができる。
窪みの「ステップ」毎に、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム610を配置することにより、組み込んだ導電スクリムの少なくとも一部を、隣接する構造用接着フィルム610に組み込んだ導電スクリムと電気的に接触させることができる。例えば、図6aに示すように、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム610aを、部分610bと電気的に接触するように配置することができる。次いで部分610bを部分610cと電気接触するように配置するという構成を、610dが610eと接触するまで繰返すことができる。同時に、交換用積層612の一又は複数のプライを構造用接着フィルム610の各層の上に互い違いに分散させることにより、修復領域606を回復することができる。
接着フィルム610a−610eの間の電気接触の作用により、交換用の積層612に向かう落雷による放電があっても、それらはすべて、炭素繊維積層の周囲のプライ604に十分に伝わって散逸することができる。したがって、落雷による放電は、陥没型修復領域606からもっと大きな領域に分散することができ、その衝撃は最小化される。一部の用途において、放電は、一又は複数の放電機構に伝わるようにすることもできる。
図6bは、炭素繊維強化部品の貫通部の修復のための例示的な技術614を示す。修復技術614は炭素繊維強化部品616に対して実行することができ、この場合の部品616は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化部品616は、炭素繊維積層からなる複数のプライ618を含むことができる。
図6bに示すように、炭素繊維強化部品616は、貫通型修復領域620(例えば、炭素繊維強化部品616を完全に貫通する穴)を含みうる。修復領域620は、修復のために、階段状の窪み622を形成するように、修復領域606とほぼ同じようにして準備することができる。
更に、修復技術614は、貫通型修復領域620の内側に、一又は複数のバックアッププライ624を配置することを含む。接着フィルム626aのような導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムを階段状の窪み622内に配置することにより、バックアッププライ624の一つと接触させることができる。更に、窪みの「ステップ」毎に、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム626を配置することにより、組み込んだ導電スクリムの少なくとも一部を、隣接する構造用接着フィルム626に組み込んだ導電スクリムと電気的に接触させることができる。例えば、図6bに示すように、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム626aを、部分626bと電気的に接触するように配置することができる。次いで部分626bを部分626cと接触させるように配置するという構成を、626dが626eと接触するまで繰返すことができる。同時に、交換用積層628の一又は複数のプライを構造用接着フィルム626の各層の上に互い違いに分散させることにより、修復領域620を回復することができる。
接着フィルム626a−626eの間の電気接触の作用により、交換用の積層628に向かう落雷による放電があっても、それらはすべて、確実に、炭素繊維積層の周囲のプライ618に十分に伝わって散逸することができる。したがって、落雷による放電は、貫通型修復領域620からもっと大きな領域に分散することができ、その衝撃は最小化される。一部の用途において、放電は、一又は複数の放電機構に伝わるようにすることもできる。
図7a及び7bは、図3の構造用接着フィルムの一実施例を使用してメッシュ被覆複合積層部品を修復するための例示的な技術700及び720の側面図である。具体的には、図7aは、メッシュ被覆炭素繊維強化部品の陥没部を修復するための例示的技術700を示している。また、図7bは、炭素繊維強化部品の貫通部を修復するための例示的技術720を示している。
修復技術700は炭素繊維強化部品702に対して実行することができ、この場合の部品702は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化部品702は、炭素繊維の積層からなる複数のプライ704を含むことができる。更に、炭素繊維強化部品702は導電性メッシュ706も含むことができ、このメッシュ706はプライ704の表面上に配置することができる。導電性メッシュ706は、複合積層アセンブリからの放電を散逸させるために、電気的に適切に接地することができる。
図7aに示すように、炭素繊維強化部品702は、陥没型修復領域708(例えば、へこみ、裂け目、ひび等)を含みうる。修復領域708は、修復のために、階段状の窪み710を形成するように、連続するプライ層の一部を除去することにより準備することができる。更に、階段状の窪み710の隅を丸めてバリを除去することもできる。連続層の一部を除去することによる階段状の窪み710の形成は、限定しないが、高速グラインダのようなあらゆる適切な製造工具又は工程を用いて達成可能である。窪み710の各ステップの長さは、炭素繊維強化部品702が受ける負荷に応じて調節することができる。例えば、炭素繊維強化部品702が受ける負荷が小さい場合には短いステップを使用することができる。しかしながら、炭素繊維強化部品702が大きな負荷を受ける場合、長いステップを利用することができる。
修復技術700は、構造用接着フィルム712を窪み710内に配置することを含む。構造用接着フィルム712は、上述し、図3に示した構造用接着フィルムとすることができる。更に、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム712を、窪み710の各「ステップ」上に配置することができる。
構造用接着フィルム712が導電性の構造用接着フィルムを含むことができる用途では、構造用接着フィルム712の各々を、組み込まれた導電スクリムの少なくとも一部が隣接する構造用接着フィルム712に組み込まれた導電スクリムと電気的に接触するように、配置することができる。例えば、図7aに示すように、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム712aを、部分712bと電気的に接触するように配置することができる。次いで部分712bを部分712cと電気的に接触するように配置するという構成を繰返すことができる。同時に、交換用積層712の一又は複数のプライを構造用接着フィルム712の各層の上に互い違いに分散させることにより、修復領域706を回復することができる。
このような用途では、接着フィルム712a−712dの間の電気接触の作用により、交換用の積層714に向かう落雷による放電があっても、それらはすべて、炭素繊維積層の周囲のプライ704に十分に伝わって散逸することができる。したがって、落雷による放電は、陥没型修復領域708からもっと大きな領域に分散することができ、その衝撃は最小化される。
続いて、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム716が、交換用積層714の一又は複数のプライの上に配置される。構造用接着フィルム716は、上述し、図3に示した構造用接着フィルムとすることができる。構造用接着フィルム716は、組み込んだ導電スクリムの少なくとも一部が導電性メッシュ706と電気接触するように配置される。種々の実施形態によれば、導電スクリムと導電性メッシュ706との間に十分な電気接触が形成されることにより、陥没型修復領域708からの落雷による放電が散逸可能となる。その後、交換用積層718の一又は複数の上部プライを構造用接着フィルム716に接着させて、修復を完了することができる。一部の実施形態では、交換用積層718上に更に積層のプライ(図示しない)を追加で配置することにより、修復を補強することができる。構造用接着フィルム716は、炭素繊維強化部品702の表面に配置される導電性メッシュ706への導電が十分であれば、修復領域からの放電を伝えて逃がすように構成される。
図7bは、炭素繊維強化部品の貫通部の修復のための例示的な技術720を示す。修復技術720は炭素繊維強化部品722に対して実行することができ、この場合の部品722は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化部品722は、炭素繊維積層からなる複数のプライ724を含むことができる。更に、炭素繊維強化部品722は導電性メッシュ726も含むことができ、このメッシュ726はプライ724の表面に配置される。導電性メッシュ726は、複合積層アセンブリからの放電を散逸させることができるように、電気的に適切に接地することができる。
図7bに示すように、炭素繊維強化部品722は、貫通型修復領域728(例えば、炭素繊維強化部品722を完全に貫通する穴)を含みうる。修復領域728は、修復のために、階段状の窪み730を形成するように、修復領域728とほぼ同じようにして準備することができる。
更に、修復技術720は、貫通型修復領域728の内側に、一又は複数のパックアッププライ732を配置することを含む。構造用接着フィルム734aは、バックアッププライ732の一つと接触するように、階段状の窪み730内に配置することができる。更に、窪み730の「ステップ」毎に、734b−734eのような構造用接着フィルム734を追加で配置することができる。構造用接着フィルム734は、上述し、図3に示した導電性の構造用接着フィルムとすることができる。
構造用接着フィルム734が導電性の構造用接着フィルムを含むことができる用途では、構造用接着フィルム734の各々を、組み込まれた導電スクリムの少なくとも一部が隣接する構造用接着フィルム734に組み込まれた導電スクリムと電気的に接触するように、配置することができる。例えば、図7bに示すように、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム734aを、部分734bと電気的に接触するように配置することができる。次いで部分734bを部分734cと接触するように配置するという構成を繰返すことができる。同時に、交換用積層736の一又は複数のプライを構造用接着フィルム734の各層の上に互い違いに分散させることにより、修復領域728を回復することができる。
このような用途では、接着フィルム734a−734dの間の電気接触の作用により、交換用の積層736に向かう落雷による放電があっても、それらはすべて、炭素繊維積層の周囲のプライ724に十分に伝わって散逸することができる。したがって、落雷による放電は、貫通型修復領域728からもっと大きな領域に分散することができ、その衝撃は最小化される。
続いて、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム738は、交換用積層736の一又は複数のプライの上に配置される。構造用接着フィルム738は、上述し、図3に示した構造用接着フィルムとすることができる。構造用接着フィルム738は、それに組み込んだ導電スクリムの少なくとも一部が導電性メッシュ726と電気的に接触するように、配置することができる。その後、交換用積層740の一又は複数の上部プライを構造用接着フィルム738に接着させて、修復を完了することができる。一部の実施形態では、交換用積層740上に更に積層のプライ(図示しない)を追加で配置することにより、修復を補強することができる。構造用接着フィルム738は、炭素繊維強化部品722の表面に配置される導電性メッシュ726への十分な導電性が確立されれば、修復領域からの放電を伝えて逃がすように構成される。
図8aは、図3の構造用接着フィルムの一実施例を使用する複合積層部品の修復のための例示的なブリスタパッチ技術の側面図である。一般的に、ブリスタパッチの修復は、損傷領域からの材料の除去を伴わない暫定的な修復である。そうではなく、一又は複数の修復用積層プライを、接着フィルム層により損傷領域の表面に添付するものである。
修復技術800は炭素繊維強化部品802に対して実行することができ、この場合の部品802は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化部品802は、炭素繊維の積層からなる複数のプライ804を含むことができる。図8aに示すように、炭素繊維強化部品802は修復領域806を含むことができる。例えば、修復領域806は何らかの割れ目又はひびを有しうる。
導電スクリムを組み込んだ接着フィルム808は、修復領域806(例えば、割れ目、ひびなど)の上に配置される。構造用接着フィルム808は、上述し、図3に示した構造用接着フィルムとすることができる。次いで、補足用の積層810の一又は複数のプライを構造用接着フィルム808の上に配置することにより、修復領域806を覆うことができる。
導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム808が、複数のプライ804と、補足用積層810の一又は複数のプライとの間に配置されることにより、それら二つのプライの集合の間に十分な電気接触が確立される。このような電気接触の作用により、補足用の積層810に向かう落雷による放電があっても、それらはすべて複数のプライ804に十分に伝わって散逸することができる。したがって、落雷による放電は、補足用プライ810からもっと大きな領域に分散することができる。
図8bは、図3の構造用接着フィルムの一実施例を使用してメッシュ被覆複合積層部品を修復するための例示的なブリスタパッチ技術の側面図である。
修復技術812は炭素繊維強化部品814に対して実行することができ、この場合の部品814は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)部品とすることができる。炭素繊維強化部品814は、炭素繊維の積層からなる複数のプライ816を含むことができる。図8bに示すように、炭素繊維強化部品814は修復領域818を含みうる。例えば、修復領域818は、何らかの表面的な又は浅い凸凹である。更に、炭素繊維強化部品814の少なくとも一部は、複合積層アセンブリから放電を散逸させるために電気的に適切に接地される導電性メッシュ820で覆うことができる。
導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム822は、修復領域818(例えば、裂け目、ひび等)の上に配置される。構造用接着フィルム818は、上述し、図3に示した構造用接着フィルムとすることができる。次いで、補足用の積層824の一又は複数のプライを構造用接着フィルム820の上に配置することにより、修復領域818を覆うことができる。導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルム820を、それに組み込んだ導電スクリムの少なくとも一部が導電性メッシュと電気的に接触するように配置することにより、修復領域818から落雷による放電を散逸可能とすることができる。
導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムを使用する特定の例示的修復技術を上記に説明したが、構造用接着フィルムは、非導電性の構造用接着フィルムを使用する他の修復技術に使用することもできる。例えば、落雷を受けうる外側の炭素繊維強化部品の修復に加えて、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムを、様々な内側の炭素繊維強化部品の修復にも使用することができる。
特定の実施形態では、スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムは、炭素繊維強化部品を含む燃料タンク又は燃料電池などの、放電の影響を受け易い用途において実施される部品の修復に使用することができる。とはいえ、実施される特定の修復技術に関係なく、図3のフィルム300のような導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムは、修復領域からの放電の散逸を助長することができる。
図9は、導電スクリムを含む構造用接着フィルムを作成するための例示的な方法600を示すフローチャートである。図示されている工程の順番は限定的なものではなく、任意の数の記載したブロックを任意の順番で及び/又は平行に組み合わせて本方法を実施することができる。
ブロック902では、第1樹脂接着層を供給する。この樹脂接着層は、炭素繊維強化プラスチック(CRFP)プライなどの炭素繊維積層プライに結合可能である。ブロック904では、導電スクリムを供給し、第1樹脂接着層に結合する。上述のように、一部の実施形態では、導電スクリムは、導電性繊維のストランドを交差させた(又は交差させない)メッシュ構造を有することができる。導電性繊維は金属材料及び非金属材料の両方を含むことができる。一部の用途では、導電スクリムは追加的な結合剤、例えば樹脂接着剤との組み合わせに結合させることができる。ブロック906では、第2樹脂接着層を供給することで構造用接着フィルムを完成させる。種々の実施形態では、第2樹脂接着層は第1樹脂層と同じ質を有することができる。種々の実施形態によれば、導電スクリムと、第1及び第2樹脂接着層を結合段階で組み合わせることにより、一又は複数の樹脂層からの樹脂を導電スクリムに注入することができる。
図10は、導電スクリムを含む構造用接着フィルムを用いた炭素繊維強化部品の修復を実行するための例示的な方法1000を示すフローチャートである。図示されている工程の順番は限定的なものではなく、任意の数の記載したブロックを任意の順番で及び/又は平行に組み合わせて本方法を実施することができる。
ブロック1002において、修復業者(又は装置)は、炭素繊維強化部品上の修復領域の部品構造を特定する。例えば、修復業者は、複合積層の種類、複合積層に含まれるプライの数、プライの方向、プライに対する導電性メッシュの位置、及びその他の因子を特定することができる。ブロック1004では、修復業者は、何らかの適切な検出方法を用いて、必要な修復の範囲を特定する。修復業者は、例えば、目視検査、マイクロ波、音響波、超音波、又はX線機器を使用して、炭素繊維積層上の必要な修復範囲を特定することができる。場合によっては、層間剥離領域を叩くことにより生じる音により修復領域内の層間剥離を特定することができる。或いは、修復領域における層間剥離は、音波を生成し、且つ生成された音波の減衰を検出する機器を用いて検出することができる。このような評価手段を用いることにより、修復領域の大きさ及び深さ(例えば、傷んでいるプライの数)を特定することができる。
ブロック1006では、修復業者は、修復領域から破片及び湿気を取り除く。取り除かれる破片には、修復領域に存在するあらゆる異物と、複合材料の交換を必要とする全てのプライ(例えば、層間剥離したプライ)とが含まれる。ブロック1008では、修復業者は、修復領域の一又は複数の表面を準備及び清浄する。種々の実施形態によれば、このような準備には、炭素繊維複合材料を切削することによりすり鉢状の窪みを形成することが含まれる。加えて、修復領域の隅は全て、円形又は丸みを帯びた形状に変換することができる。更に、修復業者は、すり鉢状の窪みを準備することにより、修復を受ける炭素繊維複合材料に含まれる既存の導電性メッシュの少なくとも一部を露出させることができる。
ブロック1010では、修復業者は、修復領域に用いる一又は複数の交換用プライを準備する。多くの用途では、交換用プライは、元の構造に含まれるプライの方向と一致するように準備される。交換用プライは、修復領域を、少なくともその元の形状及び/又は強度に回復するように構成されている。しかしながら、他の用途では、交換用プライの上に配置される追加のプライを準備することができる。
ブロック1012では、構造用接着フィルムをすり鉢状の窪み内に配置する。種々の実施形態によれば、構造用接着フィルムは、図3の導電性構造用接着フィルムとすることができる。導電性の構造用接着フィルムを使用する用途において、導電性の構造用接着フィルムは、元の構造に含まれるプライと、交換用プライとが電気的に接触するように配置することができる。
ブロック1014では、修復業者は、一又は複数の層に亘る積層プライに、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムを配置することができる。積層プライは、交換用プライと、適切であれば余分のプライとを含むことができる。多くの用途では、交換用プライの各々は、炭素繊維強化部品に含まれる元のプライの各々と一致するように方向付けることができ、一又は複数の余分のプライは、元の外部プライと一致するように方向付けることができる。更に、元の構造の外側に導電性メッシュが含まれる用途では、追加的な導電性の構造用接着フィルムを、導電性メッシュの隣に配置することができる。具体的には、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムは、導電フィルムの少なくとも一部が既存の導電性メッシュの一部と電気接触するように配置することができる。例えば、電気接触が十分であることにより、修復領域から落雷による放電を伝えて逃がすことができる。このとき、追加の積層プライを、追加の導電性構造用接着フィルムの上に配置することができる。
ブロック1016では、修復業者は、修復領域の真空バッグ積層を実行することにより、追加したプライの減量及び硬化を行う。追加プライの硬化は、加熱ブランケットを使用するなどした加熱を援用することにより達成できる。しかしながら、幾つかの別の実施形態では、修理される炭素繊維強化部品全体を炉又はオートクレーブ内に配置することにより、追加プライを硬化させることができる。
ブロック1018では、修復業者は、修復領域の試験及び検査を行う。例えば、修復業者は、層間剥離、硬化は適切であるか、プライの方向は適切であるか、接着は適切であるかなどについて修復領域を試験及び検査することができる。一部の用途では、修復された領域の導電試験を行うことにより、修復領域から電荷を伝えて逃がすのに十分に導電スクリムが配置されたことを確認することができる。例えば、複合材料に導電試験を実行するための特定の方法は、米国特許出願公開第2007/0096751号(Georgesonら、2007年5月3日公開)に開示されており、ここに参照として包含する。
判定ブロック1020では、修理業者は、修復領域の試験及び検査に基づいて、修復が許容可能なものかどうかを判定する。修復が許容不能という判定が行われた場合(判定ブロック1120の「いいえ」)、一又は複数の許容不能なプライと、必要に応じてそれら一又は複数のプライに関連する構造用接着フィルムとを除去する。除去後、本方法1000はブロック1008に戻り、修復業者は修復を繰返す。
逆に、修復業者が修復を許容可能であると判定した場合(ブロック1020の「はい」)、本方法1000は判定ブロック1024に進む。判定ブロック1024では、修復が追加プライの交換を含むかどうかを判定する。更なる修復用のプライを交換する場合(判定ブロック1024の「はい」)、本方法はブロック1008に戻り、修復業者は追加で積層プライを交換する。逆に、更に交換される修復用プライがない場合(判定ブロック1024の「いいえ」)、修復領域を含む炭素繊維強化部品は、ブロック1026において業務に戻される。
図11は、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムにより修復される一又は複数の炭素繊維強化部品を含む航空機1100の側面図である。このような航空機は、例えば、イリノイ州シカゴのザ・ボーイング・カンパニーが市販する787型航空機を含むが、これに限定されない。図11に示すように、航空機1100は、機体1102に連結された一又は複数の推進ユニット1104、翼アセンブリ1106(又はその他の揚力面)、尾翼アセンブリ1108、着陸アセンブリ1110、制御システム(図示しない)、並びに航空機1100の適切な操作を可能にするその他多くのシステム及びサブシステムを含む。様々な局面において、翼アセンブリ1106の少なくとも一部は、一又は複数の炭素繊維強化部品を含むことができる。場合によっては、これらの部品は、図3のような導電スクリムを含む構造用接着フィルムを用いて修復される。
更に、導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムの種々の実施形態を使用して、外側の部品に導電性の炭素繊維を含む他の乗り物を修理することもできる。これらの乗り物には、船、列車、及びその他のあらゆる乗り物が含まれる。導電スクリムは、これらの乗り物に含まれる修復済みの炭素繊維強化部品を、落雷及び燃料電池の燃料が帯電することによる静電放電などのその他の放電から有利に保護することができる。
本発明によるシステム及び方法の実施形態は、先行技術を凌駕する有意な利点を提供する。例えば、導電スクリムを含む構造用接着フィルムは、落雷による放電を、炭素繊維強化部品の修復領域から逃がすことができる。したがって、導電スクリムは、落雷の影響を有利に最小化することができる。同様に、導電スクリムを使用して、電磁界(EMF)シールドを回復し、落雷による熱エネルギーの蓄積及びアーク放電を低減又は排除することもできる。
本発明の実施形態を上記に例示して説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく多くの変更を加えることができる。したがって、実施形態の範囲は、本明細書によって限定されない。本明細書の実施形態全体は、請求の範囲を参照することにより規定される。

Claims (7)

  1. 導電スクリムを組み込んだ構造用接着フィルムの使用方法であって、
    炭素繊維強化プラスチック部品の陥没型または貫通型修復領域に第1の炭素繊維積層プライを接着するために前記修復領域に対して準備するステップ
    記修復領域の上に、プリプレグフィルムまたはペーストを含む第1樹脂接着層および第2樹脂接着層に挟まれた第1導電スクリム層を含む第1導電性構造用接着フィルムを配置するステップであって、前記第1導電スクリム層が、前記第1導電性構造用接着フィルム全体に渡り連続的な導電性を付与し、適用および硬化の間に前記第1導電性構造用接着フィルムに形状を付与する結合マトリクスとして機能するステップ、
    前記第1導電性構造用接着フィルムの上に、一又は複数の第1の炭素繊維積層プライを配置するステップ、及び
    前記一又は複数の第1の炭素繊維積層プライを硬化させるステップ
    を含む方法。
  2. 前記第1の炭素繊維積層プライを接着するために前記修復領域に対して準備するステップが、階段状の窪み又はすり鉢状の窪みを設けることにより、元の外形を有する前記炭素繊維強化プラスチック部品の一部を除去することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1の炭素繊維積層プライを接着するために前記修復領域に対して準備するステップが、更に、
    前記階段状の窪み又はすり鉢状の窪みに、第2導電スクリムを含む第2導電性構造用接着フィルムを挿入するステップ、
    前記階段状の窪み又はすり鉢状の窪みに、一又は複数の第2の炭素繊維積層プライを挿入するステップ、及び
    前記一又は複数の第2の炭素繊維積層プライを硬化させるステップ
    を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記一又は複数の第2の炭素繊維積層プライが、前記炭素繊維強化プラスチック部品を少なくとも元の外形に復元するように構成されている、請求項3に記載の方法。
  5. 前記一又は複数の第2の炭素繊維積層プライを挿入するステップが、各交換用プライを前記炭素繊維強化プラスチック部品の対応するプライに合わせて方向付けることを含む、請求項3に記載の方法。
  6. 各前記第1導電スクリム層および第2導電スクリム層は、金属の導電性繊維および非金属の導電性繊維を含む、請求項3に記載の方法。
  7. 前記金属の導電性繊維が、銅、アルミニウム、プラチナ、銀のうち少なくとも1つの繊維を含み、前記非金属の導電性繊維が、黒鉛の繊維を含む、請求項6に記載の方法。
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