JP6165682B2 - 風車の翼、および、風車の翼の修理方法 - Google Patents

風車の翼、および、風車の翼の修理方法 Download PDF

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Description

本開示は、雷保護を備える風車の翼(風車翼)の修理に関する。
風力発電設備に対する雷被害の中でも、風車翼への落雷による被害は、設備の長期間停止を引き起こすなど被害が大きい。
従来、風車翼(以下、単に「翼」ともいう。)の落雷対策としては、翼表面に複数個取り付けられたレセプタ(金属製受雷部)で電撃を受け止め、レセプタに接続された導通路(ダウンコンダクタ)により、雷電流を落雷点から大地(アース点)に導く構成が採用されている。
例えば、特許文献1(特に、図7〜9)では、ブレード先端に設けたレセプタで落雷を受け、ブレード内部に設けられた導電性ワイヤ、あるいは、ブレードに埋設されたメッシュ帯などを通してアースに導く構成が記載されている。
また、特許文献2(特に、図1)には、風車翼の先端部から翼根部まで長手方向に沿って連続的に延在する金属箔を含む耐雷システムを有した風車翼が開示されている。すなわち、風車翼の表面において、2本の金属箔が翼長手方向に実質的に平行に配置されており、等電位になるように互いに接続用金属箔によって翼の横方向に接続されている。この金属箔は、網目構造によって規定される開口を含んでおり、雷電流のダウンコンダクタの役割とともに、耐雷用のレセプタとしての役割も有している。
そして、このような導通路を含む風車翼に落雷が落ちた場合には、例えば、風車翼上の落雷点から導電性の導通路を通って、ナセル(風車本体)、タワー、大地の順に雷電流が流れる。
特開2004−245174号公報 特表2014−501864号公報
ところで、このような導通路は、落雷時の焼損や経時劣化による亀裂(割れ)や傷などの損傷(以下、単に「損傷」ともいう。)を生じる場合がある。そして、こうした損傷により耐雷機能が低下した翼の運用を継続すると、重大事故に繋がる可能性がある。
しかしながら、特許文献1〜2には、このような導通路の損傷による耐雷機能の低下を回復させるための対策は何ら開示されていない。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、金属などの導電性の導通路(ダウンコンダクタ)における損傷部によらず、翼の耐雷機能を確保できる風車の翼およびその修理方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る風車の翼は、
翼の根元を形成する翼根元部と、
翼の先端を形成する翼先端部と、
前記翼先端部と前記翼根元部の間で連続的に延びる雷電流を導くための導通路を形成する導電性の主メッシュと、
前記雷電流の流れを妨げる前記主メッシュの損傷部に対して配置され、前記主メッシュによって形成される前記導通路を補完するメッシュ片を含む補修メッシュと、
前記主メッシュと前記補修メッシュとを電気的に接続するための電気的接続部とを備える。
上記(1)の構成によれば、主メッシュの損傷部に対して補修メッシュを配置したので、主メッシュの損傷部の存在にかかわらず、補修メッシュにより耐雷機能を確保することができる。また、補修メッシュを用いれば、主メッシュを全て取り換えるようなことをせずに、主メッシュの損傷部の修理を部分的に行うことが可能であり、翼の耐雷機能を経済的・効率的に回復できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記電気的接続部は、半田、導電性接着剤、または、導電性テープのうちの少なくとも一つを含む。
上記(2)の構成によれば、主メッシュと補修メッシュの電気的接続を、損傷した部位、状況などに応じた適切な手段により行うことができ、経済性と効率性を満たす翼を提供することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記補修メッシュは、前記主メッシュのうちの前記損傷部のない領域と重なる領域であるオーバーラップ部を有するように配置されている。
上記(3)の構成によれば、主メッシュと補修メッシュの電気的接続がオーバーラップ部においてなされることで、主メッシュ−補修メッシュ間のより確実な電気的接続を確保することができ、翼の耐雷機能を経済的・効率的に回復できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)の構成において、前記電気的接続部は、前記オーバーラップ部において前記補修メッシュのメッシュ目に沿って配置される少なくとも一本の線状半田部、または、前記オーバーラップ部において前記メッシュ目上に配置される複数の点状半田部の少なくとも一方を含む。
上記(4)の構成によれば、線状半田部又は点状半田部には、主としてメッシュ目の方向に沿った成分の引張・圧縮力が加わるようになり、補修メッシュによる翼の修理箇所の耐久性を向上させることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)又は(4)の構成において、前記電気的接続部は、前記オーバーラップ部に配置される少なくとも一本の線状半田部、または、前記メッシュ目上に配置される複数の点状半田部の少なくとも一方を含み、前記少なくとも一本の線状半田部又は前記複数の点状半田部は、翼長手方向に対してなす鋭角が60度以下である。
一般的に、翼に風が作用すると、翼長手方向の引張応力又は圧縮応力が翼に設けられたメッシュに生じる。
この点、上記(5)の構成によれば、翼への風の作用に起因した翼長手方向の引張応力又は圧縮応力の半田部(線状半田部や点状半田部)への集中を回避することができる。これにより、補修メッシュによる翼の修理箇所の耐久性を向上させることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、前記少なくとも一本の線状半田部又は前記複数の点状半田部は、前記翼長手方向に対してなす鋭角が60度以下の第1角度である第1方向に配列される第1部分と、該第1部分に交差するように、前記翼長手方向に対してなす鋭角が60度以下の第2角度である第2方向に配列される第2部分と、を含む。
上記(6)の構成によれば、オーバーラップ部における重なりが十分に確保できていない場合にも、主メッシュと補修メッシュの電気的接続を確保することができる。また、線状又は点状半田部による主メッシュと補修メッシュの接合面積の増加により、再度の修理の必要性が生じにくく、経済性と効率性を満たす翼を提供することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(6)の構成において、前記主メッシュの前記損傷部は、取り除かれているか、あるいは、表面の樹脂が削られている。
上記(7)の構成によれば、主メッシュと補修メッシュの電気的接続の確保が容易になり、再度の修理の必要性が生じにくく、経済性と効率性を満たす翼を提供することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(4)〜(6)の構成において、前記導通路のうちの前記線状半田部、または、前記点状半田部により形成される導通路の断面積の合計は、前記導通路のうちの前記損傷部において前記雷電流の流れが妨げられた導通路の断面積の合計に近いか、あるいは、大きい。
上記(8)の構成によれば、雷電流が導通路を流れた際の半田部における温度上昇によって半田が溶融するリスクを、低減することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(8)の構成において、前記補修メッシュのメッシュ目のサイズは、主メッシュのメッシュ目のサイズよりも小さい。
上記(9)の構成によれば、主メッシュのメッシュ目に、補修メッシュのより小さいメッシュ目が入り込むことで両者がより良く重なり、主メッシュと補修メッシュの電気的接続をより効果的に確保することができる。
(10)また、本発明の少なくとも一実施形態に係る風車の翼の修理方法は、翼先端部と翼根元部の間で連続的に延びる雷電流を導くための導通路を形成する導電性の主メッシュが設けられた風車の翼の修理方法であって、
前記雷電流の流れを妨げる前記主メッシュの損傷部に対して、前記主メッシュによって形成される前記導通路を補完するメッシュ片を含む補修メッシュを配置する補修メッシュ配置ステップと、
前記損傷部に対して配置された前記補修メッシュを前記主メッシュに電気的に接続する電気的接続ステップと、を備える。
上記(10)の構成によれば、翼の根元から先端に向けて伸びる主メッシュに生じた損傷部に対して、メッシュ片である補修メッシュを配置することにより、主メッシュの損傷部の存在にかかわらず、補修メッシュにより耐雷機能を確保することができる。また、補修メッシュを用いれば、主メッシュを全て取り換えるようなことをせずに、主メッシュの損傷部の修理を部分的に行うことが可能であり、翼の耐雷機能を経済的・効率的に回復できる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(10)の方法において、前記電気的接続ステップでは、半田、導電性接着剤、または、導電性テープのうちの少なくとも一つを含む電気的接続部を介し、前記補修メッシュを前記主メッシュに電気的に接続する。
上記(11)の構成によれば、主メッシュと補修メッシュの電気的接続を、損傷した部位、状況などに応じた適切な方法により行え、経済性と効率性を満たす翼の修理方法を提供することができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(10)又は(11)の方法において、前記主メッシュの損傷部又は該損傷部の表面の樹脂を取り除いた後に、該主メッシュのうち前記電気的接続部が設けられる領域を洗浄する洗浄ステップをさらに備える。
上記(12)の構成によれば、主メッシュと補修メッシュの電気的接続をより確実に行うことができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(11)又は(12)の方法において、前記電気的接続ステップでは、前記主メッシュと前記補修メッシュが前記半田を介して電気的に導通するように、前記主メッシュ及び前記補修メッシュ間に前記半田を付与する。
上記(13)の構成によれば、主メッシュ及び補修メッシュ間に半田を付与することにより、両者の電気的接続をより確実に行うことができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(11)〜(13)の方法において、前記電気的接続ステップは、前記補修メッシュのメッシュ目に沿って少なくとも一本の所定の幅を持った線状半田部を付与し、または、該メッシュ目の上複数の点状半田部を付与することの少なくとも一方を含む。
上記(14)の構成によれば、修理後において、翼が風を受けることにより生じる翼長手方向の引張や圧縮がメッシュに伝わり、これによって生じるメッシュ(主メッシュや補修メッシュ)への応力が半田部(線状半田部や点状半田部)に集中することを回避することができ、このようなメッシュに生じる応力による半田の損傷発生に対する耐性に優れた、経済性と効率性を満たす翼の修理方法を提供することができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(10)〜(14)の方法において、前記損傷部の発生前において、前記翼先端部と前記翼根元部の間の前記導通路の導電率を示す補修前情報を予め取得する基準情報取得ステップと、
前記電気的接続ステップの後、前記翼先端部と前記翼根元部の間の前記導通路の導電率を示す補修後情報を取得する補修後情報取得ステップと、
前記補修前情報と前記補修後情報との比較結果に基づき、前記補修メッシュによる前記主メッシュの補修の良否を評価する評価ステップと、を備える。
上記(15)の構成によれば、修理後の導通路の機能を確認することで、修理後に再度修理をするといった事態を回避し、経済性と効率性を満たす翼の修理方法を提供することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、主メッシュの損傷部の存在にかかわらず、補修メッシュにより翼の耐雷機能を確保することができる。
本発明の一実施形態に係る主メッシュを有する風車翼を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る主メッシュの損傷部に電気的接続部を介して補修メッシュが配置された様子を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るオーバーラップ部を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る主メッシュを翼長手方向で分断する補修メッシュを概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る主メッシュを翼長手方向で分断する平行四辺形の形状をした補修メッシュを概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る補修メッシュのメッシュ目に沿った線状半田部を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る複数の線状半田部によるジグザグ状を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係るメッシュ目に沿っていない線状半田部を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る点状半田部を概略的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る修理フローの概略を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る主メッシュ20を有する風車翼10を概略的に示した図である。また、図2は、主メッシュ20と補修メッシュ40とを電気的に接続する電気的接続部60を概略的に示した図である。
幾つかの実施形態において、風車翼10は、図1に示すように、翼先端部11と翼根元部12とを有し、翼先端部11と翼根元部12との間で翼長手方向に沿って延在している。また、風車翼10は、翼先端部11と翼根元部12の間で連続的に延びる主メッシュ20を有し、主メッシュ20によって雷電流のための導通路が風車翼10に形成されている。また、風車翼10では、雷電流の流れを妨げる主メッシュ20の損傷部30に対し、補修メッシュ40が設けられている。そして、補修メッシュ40と主メッシュ20とは、電気的接続部60を介して互いに電気的に接続されている。
以下、主メッシュ20、補修メッシュ40及び電気的接続部60について、それぞれ、詳細な構成を説明する。
(主メッシュ20について)
幾つかの実施形態では、主メッシュ20は、風車翼10の最外層又はその近傍に設けられる。これにより、主メッシュ20の下層の風車翼10の内部構造を直接の雷撃から保護できる。
なお、主メッシュ20が風車翼10の最外層に設けられる場合、例えば、風車翼10の外皮上に配置された主メッシュ20によって風車翼10の最外層が形成されてもよい。また、主メッシュ20が風車翼10の最外層近傍に設けられる場合、例えば、風車翼10の外皮上に配置された主メッシュ20が保護層によって覆われており、かかる保護層が風車翼10の最外層を形成していてもよい。
また、主メッシュ20は、風車翼10の強度部材(スパーキャップ)を覆うように配置されていてもよい。一実施形態では、導電性の複合材料(例えばCFRP)によって形成されて翼長手方向に沿って延在する風車翼10の強度部材(スパーキャップ)を雷撃から保護する目的で、該強度部材を覆うように主メッシュ20が翼長手方向に沿って配置される。
そして、風車翼10に落雷した場合には、例えば、風車翼10上の落雷点から主メッシュ20を通って、翼根元部12側にある図示しないナセル、タワー、大地の順に雷電流が流れる。なお、雷の落雷点は、導電性を有するレセプタである場合もあれば、導電性を有する主メッシュ20の場合もある。
幾つかの実施形態では、主メッシュ20は、図1に示すように、翼長手方向に沿って延在するように隣り合って配置された少なくとも1本の第1主メッシュ(21a、21b)を含む。
一実施形態では、図1に示すように、主メッシュ20は、複数本の第1主メッシュ(21a、21b)と、これら第1主メッシュ(21a、21b)を互いに電気的に接続する少なくとも一本の第2主メッシュ(22a、22b、22c)と、を含む。この場合、主メッシュ20を構成する第1主メッシュ(21a、21b)及び第2主メッシュ(22a、22b、22c)によって、翼先端部11と翼根元部12との間で雷電流を導くための導通路が形成される。なお、第2主メッシュ(22a、22b、22c)の設置は任意であり、第2主メッシュを設けず、複数本の第1主メッシュ(21a、21b)が互いに電気的に独立していてもよい。
なお、図1に示す例示的な実施形態では、主メッシュ20は、2本の第1主メッシュ21a、21bと、これら2本の第1主メッシュ21a、21bを互いに接続する3本の第2主メッシュ22a、22b、22cを含んでいる。そして、翼幅方向に伸びた3本の第2主メッシュ22a、22b、22cは、翼長手方向においておおよそ等間隔に配置されており、翼長手方向に沿って延在する上記の2本の第1主メッシュ21a、21bの間を等電位に保つのに用いられている。
また、図1に示す例示的な実施形態では、主メッシュ20は、翼先端部11に設けられた少なくとも一つの雷撃捕捉用のレセプタ(図1に示す例示的な実施形態では3つの金属レセプタ52、53、54)に電気的に接続されている。また、少なくとも一つのレセプタ(52、53、54)は、翼先端部11に設けられたベースプレート51に取り付けられていてもよい。
なお、図1に示す主メッシュ20は、風車翼10の圧力面又は吸引面の一方、あるいは、風車翼10の圧力面及び吸引面の両方に設けられていてもよい。
主メッシュ20は、その網目(メッシュ)構造によって規定される複数のメッシュ目(開口)23を有する。
幾つかの実施形態では、主メッシュ20は、第3方向25に沿って延在する複数の第3ライン24と、第3方向25に交差する第4方向27に沿って延在する複数の第4ライン26とを含んでおり、第3ライン24と第4ライン26とで囲まれた開口によりメッシュ目23が規定される(図2参照)。この場合、メッシュ目(開口)23を形成する第3ライン24及び第4ライン26の両方が翼長手方向と交差する結果、メッシュ目23が翼長手方向に対して斜めに方向性を有していてもよい。
なお、第1主メッシュ21a、21bや第2主メッシュ22a、22b、22cの位置や本数は任意である。また、主メッシュ20のメッシュ目23の形状や大きさは当業者が任意に設定できることも、勿論のことである。さらに、第3方向25と第4方向27とは互いに交差していればよく、両者間の角度は直角に限られず任意の大きさの角度であってもよい。
(補修メッシュ40について)
主メッシュ20には、落雷や経年劣化などによる損傷部30が発生する場合がある。補修メッシュ40は、このような場合に、主メッシュ20が損傷した箇所である損傷部30に対して設けられる。
補修メッシュ40には、主メッシュ20によって形成される導通路を補完するメッシュ片が含まれる。そして、補修メッシュ40は、網目(メッシュ)構造によって規定されるメッシュ目41(開口41)を含んでおり、このようなメッシュ目41が複数縦横に配列されている。
図2に示す例示的な実施形態では、補修メッシュ40は、第1方向45に沿って延在する複数の第1ライン43と、第1方向45に交差する第2方向46に沿って延在する複数の第2ライン44とを含んでおり、第1ライン43と第2ライン44とで囲まれた開口によりメッシュ目41が規定される。
なお、第1方向45と第2方向46とは互いに交差していればよく、両者間の角度は直角に限られず任意の大きさの角度であってもよい。
そして、補修メッシュ40のメッシュ目41のサイズは、幾つかの実施形態では、主メッシュ20のメッシュ目23のサイズよりも小さい。このように補修メッシュ40のメッシュ目41を主メッシュ20のメッシュ目23よりも細かくすることで、主メッシュ20と補修メッシュ40の接続をより良好に確保することができる。例えば、電気的接続部60が半田で構成される場合には、主メッシュ20の1つのメッシュ目23に複数の補修メッシュ40のメッシュ目41が重なることで、半田の回り込みが良くなるなど電気的接続と固定が確保できる。また、電気的接続部60を導電性接着剤や導電性テープで構成する場合にも、同様に接続面積をより多くとることができ、電気的接続と固定をより良好に確保することができる。
補修メッシュ40のメッシュ目41の形状は、補修メッシュ40に生じる応力(例えば、発電のために風車翼が受けた風が補修メッシュ40に作用することなどにより発生する応力)に追従して変化することで、その応力を緩和することが可能な形状であってもよい。図2に示す例示的な実施形態では、補修メッシュ40のメッシュ目41は、おおよそひし形状の形状をしている。他の実施形態では、メッシュ目41は半楕円形、半円形、波状などの形状を含んでいる。また、他の実施形態では、正方形などの四角形のメッシュ目41の対角線が、翼長手方向と翼幅方向にそれぞれ向くように、補修メッシュ40は主メッシュ20上に配置されている。
また、幾つかの実施形態では、補修メッシュ40は、補修メッシュ40のうちの少なくとも一部に、主メッシュ20のうちの損傷部30のない領域と重なる領域となるオーバーラップ部70を含むことができる。
図3A〜図3Cに示す実施形態では、補修メッシュ40は、補修メッシュ40における主メッシュ20の損傷部30と重なる領域32に加えて、オーバーラップ部70を有する。また、図3Aに例示されるように、翼長手方向におけるオーバーラップ部70の幅Wxは、該翼長手方向における損傷部30の長さLxの10〜30%とされてもよい。10%より小さいと電気的接続部60を十分に設けることが難しい場合があり、逆に30%より大きくなると補修メッシュ40の大きさが修理作業に影響する場合があるためである。同様な理由から、翼幅方向におけるオーバーラップ部70の幅Wyも、翼幅方向における損傷部30の長さLyの10〜30%とされてもよい。
なお、図1や図2に示す例示的な実施形態では、補修メッシュ40の形状は四角形である。他の実施形態では、補修メッシュ40は、損傷部をカバーすることが可能であれば形状・大きさは特に限定されず、平行四辺形や、3以上の角を有する多角形、円形、楕円形などの任意の形状・大きさであってもよい。例えば、補修メッシュ40は、主メッシュ20(図1の例では第1主メッシュ21b)を翼長手方向で分断する大きさ(主メッシュ20の翼幅方向における全幅以上の長さLy)を有していてもよい(図3B〜図3C参照)。
また、図1に示す例示的な実施形態では、1箇所の損傷部30を1つの補修メッシュ40によってカバーしているが、他の実施形態では、複数箇所において生じている損傷部30を1つの補修メッシュ40によってカバーするように、補修メッシュ40の大きさを設定してもよい。
(電気的接続部60について)
幾つかの実施形態では、上述の通り、電気的接続部60により、主メッシュ20と補修メッシュ40とが互いに電気的に接続されると共に、固定されている。幾つかの実施形態では図2に例示されるように、電気的接続部60は、主メッシュ20と補修メッシュ40の間に配置されている。このように、電気的接続部60を介して補修メッシュ40を経由するような主メッシュ20の損傷部30を迂回する導通路が、主メッシュ20、電気的接続部60及び補修メッシュ40によって形成される。
また、電気的接続部60は、主メッシュ20に対する補修メッシュ40の電気的接続及び固定を実現可能である限り任意の領域に設けることができる。例えば、図2に示す実施形態のように、補修メッシュ40に対応する全領域にわたって電気的接続部60を設けてもよい。他の実施形態では、補修メッシュ40に対応する領域の一部のみに電気的接続部60が設けられる。この場合、補修メッシュ40は、補修メッシュ40のオーバーラップ部70と主メッシュ20との間において、オーバーラップ部70の少なくとも一部に対応した領域に配置されてもよい。
そして、電気的接続部60は、半田部61(線状半田部61a、点状半田部61b)、導電性接着剤62、または、導電性テープ63のうちの少なくとも一つを含んでいてもよく、以下に、これらの電気的接続部60についての詳細な構成をそれぞれ説明する。
(半田部61による電気的接続部60)
電気的接続部60は、幾つかの実施形態では、半田により形成される(半田部61)。
(線状半田部61aによる電気的接続部60)
半田部61による電気的接続部60は、幾つかの実施形態では、図4A〜図4Bに示すように、補修メッシュ40のメッシュ目41に沿って線状に配置された少なくとも一本の線状半田部61aによって構成されている。
図4Aに例示される実施形態では、補修メッシュ40は、翼長手方向に対して45度の方向(第1方向45)に配列される複数の第1ライン43と、この第1ライン43と交差するように配列された、翼長手方向に対して135度(鋭角で45度)の方向(第2方向46)に配列された複数の第2ライン44で構成されている。
このような構成の補修メッシュ40の場合、線状半田部61aは、図4Aに例示される実施形態では、第2ライン44の方向と同じ方向に伸びるように設けられている。そして、このような線状半田部61aにより、主メッシュ20と補修メッシュ40との電気的な接続と固定がなされている。
また、線状半田部61aは、幾つかの実施形態では、図4Bに示すように、補修メッシュ40のメッシュ目41に沿ってジグザグに設けられてもよい。つまり、このメッシュ目41の第1ライン43と第2ライン44を交互に繰り返すようなラインに沿って複数の線状半田部61aが配置されてもよい。
図4Bに例示される実施形態では、補修メッシュ40は、翼長手方向に対して、+45度の角度を有する複数の第1ライン43と、+135度(鋭角で45度)の角度を有する複数の第2ライン44で構成されている。
このような構成の補修メッシュ40の場合、図4Bに例示される実施形態では、第2ライン44に沿って伸びた線状半田部61aに、第1ライン43に沿って伸びた別の線状半田部61aが接続されており、このような異なる角度を有するラインを交互に繰り返した複数本の線状半田部61aでジグザグ状を形成している。
この構成は、線状半田部61aがオーバーラップ部70に設けられる場合において、オーバーラップ部70の広さが十分に取れない場合など、線状半田部61aを形成する領域が十分でない場合に有利となる。
そして、線状半田部61aは、翼長手方向に対して鋭角で60度以下、好ましくはおおよそ45度以内(例えば45度又は0度)の角度を有する補修メッシュ40のメッシュ目41に沿ってジグザグ状に配置されてもよい。
このように補修メッシュ40のメッシュ目41に沿って半田を付与することで、風車翼10が受ける風などに起因して生じる線状半田部61aにかかる応力(例えば、図4AのF)は、主としてメッシュ方向成分(例えば、図4AのF1とF2)に作用することになる。これによって、応力集中により線状半田部61aが損傷する事態を回避することができる。すなわち、風車は風車翼10で受ける風力を利用して発電するが、風の作用などによる引張応力又は圧縮応力(特に翼長手方向)が、翼に設けられた補修メッシュ40に生じる。この際、メッシュ目41の方向や翼長手方向とは無関係に付与された線状の半田が損傷する恐れのあることが本発明者らによる試験によって確認されており、メッシュ目41の方向と無関係な方向(例えば、図4C)に線状の半田を施工し、長時間の繰り返し荷重を与えたときに、メッシュ目41の方向や翼長手方向によっては半田に亀裂が生じるケースがあった。なお、メッシュ目41の方向と無関係な方向を例示する図4Cでは、翼長手方向に対する角度は、第1ライン43と第2ライン44が共に鋭角で45度であり、線状半田部61aは90度である。そして、応力集中による半田損傷とは関係なしに、このメッシュ目41の方向と無関係な方向について説明すると、これには、第1ライン43と第2ライン44に沿っていなければどのような角度でも含まれる。
また、図4A〜図4Bに示される実施形態では、メッシュ目41に沿った線状半田部61aは、メッシュ目41の第1ライン43や第2ライン44に重なって形成されている。他の幾つかの実施形態では、少なくとも一部の線状半田部61aはメッシュ目41に沿っていなくても良い。すなわち、線状半田部61aが翼長手方向に対してなす所定の角度は、メッシュ目41を形成する第1ライン43や第2ライン44が翼長手方向に対してなす角度とは異なった角度を有していても良い。例えば、メッシュ目41の第1ライン43、第2ライン44が翼長手方向に対してなす角が鋭角で60度の場合において、線状半田部61aが翼長手方向に対してなす角は鋭角で45度であってもよい。このように、線状半田部61aが翼長手方向に対してなす角度は、鋭角で60度以下であってもよく、例えば鋭角で40度以上60度以下であってもよい。
ジグザグ形状についても、図4Bに例示される実施形態のように、各線状半田部61aがなす鋭角が全て同じである必要はなく、例えば+45度と+0度の線状半田部61aを交互に繰り返すことにより形成しても良いし、全てが異なる角度で形成してもよい。この際、この際、線状半田部61aは、翼長手方向に対して鋭角で60度以下となるのが良く、好ましくはおおよそ45度又は0度の角度となる。
なお、図4A〜図4Bでは、線状半田部61aは一本の第2ライン44に重なって配置されている。他の幾つかの実施形態では、一本の線状半田部61aが、複数本の第2ライン44に重なって配置される。言い換えると、線状半田部61aはある程度の幅を持っており、複数の第2ライン44にまたがっている。一例では、線状半田部61aの幅はおおよそ2〜6mm以内の範囲であり、好ましくは3〜5mmの範囲となる。
また、あらゆる長さの線状半田部61aを設けることができることは当然のことである。
このように、補修メッシュ40のメッシュ目41の方向に沿って線状半田部61aを設ける構成によれば、線状半田部61aへ印加される応力負荷が低減され、修理箇所(補修部)の寿命が向上する効果が得られる。
(点状半田部61bによる電気的接続部60)
半田部61による電気的接続部60は、幾つかの実施形態では図5に示すように、点状(ドット状)に半田を配置することにより形成された点状半田部61bによって構成されている。この複数設けられた点状半田部61bを介して、主メッシュ20と補修メッシュ40との間の電気的接続及び固定がなされる。
図5に例示される実施形態では、翼長手方向と翼幅方向に規則的に付与されるようなパターンを形成する複数の補修メッシュ40が、損傷部30の翼長手方向の両側に設けられることで、電気的接続部60を構成している。
なお、図5では、それぞれの点状半田部61bは、一本の第1ライン43と一本の第2ライン44との交点に重なるように配置されている。他の幾つかの実施形態では、一つの点状半田部61bは、複数の交点に重なって配置される。言い換えると、点状半田部61bはある程度の幅を持っており、一例では、おおよそ直径が2〜6mm以内の範囲であり、好ましくは3〜5mmの範囲となる。また、点状半田部61bは交点からずれて配置されてもよい。
このような点状半田部61bの構成によれば、複数の点状半田部61bによる複数箇所の結合により、半田に印加される上述の応力を複数の点状半田部61bへ分散することができる。このため、個々の点状半田部61bへ印加される応力負荷が低減され、修理箇所の寿命が向上する効果が得られる。なお、図5の点状半田のパターンは一例であり、点状半田部61bがドット状に点在していれば、あらゆるパターンが取れるのは、当然のことである。
幾つかの実施形態では、線状半田部61aや点状半田部61bを含む半田部61により形成される導通路の合計面積が、雷電流の導通時に生じる温度上昇の予測値に基づいて設定され、その合計面積が確保されるように半田が付与されている。これは、落雷時の雷電流は、電気的接続部60を通って主メッシュ20と補修メッシュ40の間を流れることになるが、この雷電流により発生する熱(ジュール熱)により、半田が溶融するリスクを軽減するためである。
一例では、半田が溶融するリスクは、半田部61により形成される電気の導通路の断面積の合計が、主メッシュ20の損傷部30の損傷発生前の導通路の断面積の合計より小さい場合に予測される。このため、両者の断面積の合計が近い値となるように、半田の施工面積を確保する。半田部61により形成される導通路の断面積の合計の方が、損傷部30の損傷発生前の導通路の断面積の合計より大きくなるように半田の施工面積を確保してもよい。
このような構成によれば、落雷時の雷電流が流れた際の温度上昇による半田部61の溶融リスクを軽減することができる。また、これによって、修理箇所(補修部)の寿命が向上する効果が得られる。
(導電性接着剤62による電気的接続部60)
電気的接続部60は、幾つかの実施形態では、導電性接着剤62により形成される。導電性接着剤62とは、接着剤に導電性が付与されたものである。一例では、樹脂などの接着剤の中に導電性のフィラー(銀などの粒子)を混入されており、樹脂の中のフィラー間で電流が流れる経路が形成されることで電気伝導性を有している。そして、導電性接着剤62によって、電気的な接続と接着剤による固定がなされる。また、樹脂を含む接着剤による弾力性が得られるため、疲労に対する強度も得ることができる。
導電性接着剤62は、幾つかの実施形態では、図2の電気的接続部60として例示されるように、補修メッシュ40と主メッシュ20の間に配置され、導電性接着剤62が硬化することで電気的接続部60が構成される。
幾つかの実施形態では、導電性接着剤62は面状に配置されてもよい。一例では、図2の電気的接続部60として例示されるように、導電性接着剤62は補修メッシュ40の主メッシュ20と対向する面の全領域をカバーするように配置(施工)されている。面状に配置することによって、雷電流が流れることが可能な導通路が多く形成されることになり、導電面積を稼ぐことができる。
また、導電性接着剤62の厚さは、接着効果が得られる厚さを有することを前提に、薄い厚さにすることができる。厚さを薄くすることで、導電についても高い性能を有するようになる。
このような導電性接着剤62による電気的接続部60を設ける構成によれば、高い性能の導電性が得られるとともに、樹脂などの接着剤に基づく弾力により修理箇所(補修部)の寿命が向上する効果が得られる。また、導電性接着剤62により、修理作業がより簡易となる効果が得られる。
(導電性テープ63による電気的接続部60)
電気的接続部60は、幾つかの実施形態では、導電性テープ63により形成される。導電性テープとは、テープ内に導電性の粒子を混入させたものである。
導電性テープ63は、幾つかの実施形態では、図2の電気的接続部60として例示されるように、主メッシュ20と補修メッシュ40とを導電性テープ63を介して接続した際には、導電性テープ63の両面が有する粘着力により主メッシュ20と補修メッシュ40が固定される共に、電気的接続もなされる。そして、導電性テープ63により、高い性能の導電性と弾力性が得られることは、導電性接着剤62の場合と同様である。
これに加えて、導電性テープ63は、補修メッシュ40を導電性テープ63と共に主メッシュ20に配置すると、そのまま固定させることができる。このため、風車が設置された現場において修理作業を行う場合には、作業性が特に向上する。例えば、接着剤のように施工部分が硬化するまでの時間を管理する必要がなく、作業時間および労力を低減することもできる。
次に、落雷や経年劣化などにより、主メッシュ20に損傷が生じた場合の修理を説明する。
上述したように、主メッシュ20の損傷部30の修理は、主メッシュ20の損傷部30の少なくとも一部をカバーするように補修メッシュ40を主メッシュ20に配置することで行う。また、配置の際には、主メッシュ20と補修メッシュ40との電気的接続および固定のための電気的接続部60を形成する。
以下に、幾つかの実施形態における、修理の流れを説明する(図6参照)。
ステップ1において、損傷部30に応じた大きさを有する補修メッシュ40(例えば、ECFパッチ:Expand Copper Foil)を用意する。このとき、補修メッシュ40は、主メッシュ20の損傷部30と重なる領域32に加えて、主メッシュ20のうち損傷部30がない領域と重なる領域を形成するオーバーラップ部70を含んでいてもよい(図3A〜図3C参照)。
ステップ2において、補修メッシュ40が配置される主メッシュ20上の位置を予め確認してもよい。なお、補修メッシュ40が配置される主メッシュ20上の位置を線等でマークしても良い(マーキング)。
ステップ3において、補修メッシュ40による修理のための前処理がなされてもよい。
前処理として、溶けて黒くなるなどの導電性が妨げられている導通路の損傷箇所を磨くことや切除などにより、損傷部30を取り除いてもよい。また、前処理として、研磨等の任意の手法により、主メッシュ20のうち損傷部30周辺の領域の上において翼の最上皮層を形成する樹脂等を除去してもよい。さらに、前処理として、前処理した箇所の少なくとも一部を例えばアセトン等で洗浄してもよい。
なお、補修メッシュ40に対しても、電気的接続を行うために必要に応じて上記のような研磨、洗浄等の前処理をしてもよい。取り除かれた主メッシュ20の部分は、補修メッシュ40による雷電流の導通路が形成されるため、主メッシュ20を再び補わなくてもよい。
また、風車翼10に対して前処理を行ってもよい。例えば、翼のGFRPやCFRPの部分にまで損傷が達している場合には、修理に必要となる周辺領域も含めて翼の損傷した箇所を取り除いてもよい。そして、損傷したGFRPやCFRPを再積層(ハンドレイアップ)してもよく、また、再積層した表面を磨くことで平らにしてもよい。
ステップ4において、電気的接続部60を形成する半田部61(線状半田部61a、点状半田部61b)や、導電性接着剤62、導電性テープ63などの部材(材料)を、主メッシュ20と補修メッシュ40との間に配置(付与)する。なお、半田部61による電気的接続部60を形成する場合には、主メッシュ20又は補修メッシュ40のうちの少なくとも一方に半田を仮付けしてもよい。
ステップ5において、主メッシュ20に補修メッシュ40を配置する。上述したマーキングに沿って補修メッシュ40を配置してもよい。半田部61により電気的接続部60を形成する場合には、仮付けされた半田を加熱により溶融させること、及び/又は、半田がメッシュ間に染み込む様にしたり、主メッシュと補修メッシュ間を押し付けることで、主メッシュ20と補修メッシュ40の接続をより補強する様に形成してもよい。
ステップ6において、電気的接続部60に対する後処理を必要に応じて行ってもよい。後処理としては、半田部61を補修メッシュ40のレベルに近くなるように半田部61を研磨等の任意の手法により平坦にしてもよい。
ステップ7において、修理の評価を行ってもよい。幾つかの実施形態では、補修の前後における、主メッシュ20、補修メッシュ40及び電気的接続部60によって形成される前記導通路の導電率を示す情報(補修前情報及び補修後情報)に基づいて修理の評価を行う。
評価のために用いられる情報としては、導通路の導電率自体だけでなく、導通路の導電率を示す任意の情報(例えば、導通路の抵抗値や電流値、電圧値など雷電流の導通路としての役割を評価することが可能なあらゆる情報)を挙げることができる。そして、導電率などの補修前情報と補修後情報の取得に際しては、翼先端部11と翼根元部12の間など翼全体として計測しても良く、例えば、主メッシュ20の翼根元部12をナセル側と結合する結合プレートと翼先端部11のレセプタとの間で計測してもよい。
そして、補修前情報と補修後情報の偏差などの比較結果を、所定のクライテリアと比較することで、修理の良否を判定する。補修前情報は、ディスチャージリング取り付け前など損傷部30の発生前において予め取得されている。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、点状半田部61bと線状半田部61aを組み合わせることで電気的接続部60を構成してもよい。導電性接着剤62と導電性テープ63を組み合わせることで電気的接続部60を構成してもよい。
10 翼
11 翼先端部
12 翼根元部
20 主メッシュ
21a、21b 第1主メッシュ(雷電流の導通路)
22a、22b、22c 第2主メッシュ(雷電流の導通路)
23 主メッシュ20のメッシュ目(開口)
24 主メッシュ20のメッシュ目23を形成する第3ライン
25 第3ライン24が延在する第3方向
26 主メッシュ20のメッシュ目23を形成する第4ライン
27 第4ライン26が延在する第4方向
30 損傷部
32 損傷部30と重なる補修メッシュ40の領域
40 補修メッシュ
41 補修メッシュ40のメッシュ目(開口)
43 補修メッシュのメッシュ目41を形成する第1ライン
44 補修メッシュのメッシュ目41を形成する第2ライン
45 第1ライン43が延在する第1方向
46 第2ライン44が延在する第2方向
60 電気的接続部
61 半田部
61a 線状半田部
61b 点状半田部
62 導電性接着剤による電気的接続部
63 導電性テープによる電気的接続部

Claims (14)

  1. 風車の翼であって、
    翼の根元を形成する翼根元部と、
    翼の先端を形成する翼先端部と、
    前記翼先端部と前記翼根元部の間で連続的に延びる雷電流を導くための導通路を形成する導電性の主メッシュと、
    前記雷電流の流れを妨げる前記主メッシュの損傷部に対して配置され、前記主メッシュによって形成される前記導通路を補完するメッシュ片を含む補修メッシュと、
    前記主メッシュと前記補修メッシュとを電気的に接続するための電気的接続部と、を備え、
    前記補修メッシュは、前記主メッシュのうちの前記損傷部のない領域と重なる領域であるオーバーラップ部を有するように配置されており、
    前記電気的接続部は、前記主メッシュと前記補修メッシュの前記オーバーラップ部との間に設けられる半田を含み、該半田を介して前記主メッシュと前記オーバーラップ部とを電気的に接続するよう構成されたことを特徴とする風車の翼。
  2. 前記電気的接続部は、前記半田に加えて、導電性接着剤、または、導電性テープのうちの少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の風車の翼。
  3. 前記電気的接続部は、前記オーバーラップ部と前記主メッシュとの間において、前記オーバーラップ部の少なくとも一部に対応した領域に配置されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の風車の翼。
  4. 前記電気的接続部は、前記オーバーラップ部において前記補修メッシュのメッシュ目に沿って配置される少なくとも一本の線状半田部、または、前記オーバーラップ部において前記メッシュ目上に配置される複数の点状半田部の少なくとも一方を含むことを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の風車の翼。
  5. 前記電気的接続部は、前記オーバーラップ部に配置される少なくとも一本の線状半田部、または、前記補修メッシュのメッシュ目上に配置される複数の点状半田部の少なくとも一方を含み、
    前記少なくとも一本の線状半田部又は前記複数の点状半田部によって形成される点状半田部列は、翼長手方向に対してなす鋭角が60度以下であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の風車の翼。
  6. 前記少なくとも一本の線状半田部又は前記複数の点状半田部は、前記翼長手方向に対してなす鋭角が60度以下の第1角度である第1方向に配列される第1部分と、該第1部分に交差するように、前記翼長手方向に対してなす鋭角が60度以下の第2角度である第2方向に配列される第2部分と、を含むことを特徴とする請求項5に記載の風車の翼。
  7. 前記導通路のうちの前記線状半田部、または、前記点状半田部により形成される導通路の断面積の合計は、前記導通路のうちの前記損傷部において前記雷電流の流れが妨げられた導通路の断面積の合計に近いか、あるいは、大きいことを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の風車の翼。
  8. 前記補修メッシュのメッシュ目のサイズは、前記主メッシュのメッシュ目のサイズよりも小さいことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の風車の翼。
  9. 翼先端部と翼根元部の間で連続的に延びる雷電流を導くための導通路を形成する導電性の主メッシュが設けられた風車の翼の修理方法であって、
    前記雷電流の流れを妨げる前記主メッシュの損傷部に対して、前記主メッシュによって形成される前記導通路を補完するメッシュ片を含む補修メッシュを配置する補修メッシュ配置ステップと、
    前記損傷部に対して配置された前記補修メッシュを前記主メッシュに電気的に接続する電気的接続ステップと、を備え、
    前記補修メッシュ配置ステップでは、前記主メッシュのうちの前記損傷部のない領域と重なる領域であるオーバーラップ部を前記補修メッシュが有するように前記補修メッシュを配置し、
    前記電気的接続ステップでは、前記主メッシュと前記補修メッシュの前記オーバーラップ部との間に設けられる半田を含む電気的接続部を介して、前記主メッシュと前記オーバーラップ部とを電気的に接続することを特徴とする風車の翼の修理方法。
  10. 前記電気的接続ステップでは、前記半田に加えて、導電性接着剤、または、導電性テープのうちの少なくとも一つを含む前記電気的接続部を介し、前記補修メッシュを前記主メッシュに電気的に接続することを特徴とする請求項9に記載の風車の翼の修理方法。
  11. 記主メッシュの損傷部又は該損傷部の表面の樹脂を取り除いた後に、該主メッシュのうち前記電気的接続部が設けられる領域を洗浄する洗浄ステップをさらに備えることを特徴とする請求項9又は10に記載の風車の翼の修理方法。
  12. 前記電気的接続ステップでは、前記主メッシュと前記補修メッシュが前記半田を介して電気的に導通するように、前記主メッシュ及び前記補修メッシュ間に前記半田を付与することを特徴とする請求項10又は11に記載の風車の翼の修理方法。
  13. 前記電気的接続ステップは、前記補修メッシュのメッシュ目に沿って少なくとも一本の所定の幅を持った線状半田部を付与し、または、該メッシュ目の上複数の点状半田部を付与することの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記載の風車の翼の修理方法。
  14. 前記損傷部の発生前において、前記翼先端部と前記翼根元部の間の前記導通路の導電率を示す補修前情報を予め取得する基準情報取得ステップと、
    前記電気的接続ステップの後、前記翼先端部と前記翼根元部の間の前記導通路の導電率を示す補修後情報を取得する補修後情報取得ステップと、
    前記補修前情報と前記補修後情報との比較結果に基づき、前記補修メッシュによる前記主メッシュの補修の良否を評価する評価ステップと、を備えることを特徴とする請求項9乃至13の何れか一項に記載の風車の翼の修理方法。
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