JP5805479B2 - 自動二輪車のホイール構造 - Google Patents
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Description
(a)前記前輪用ホイールは、前車軸に支持される前輪用ハブと、前輪用タイヤが装着される前輪用リムと、前記前輪用ハブと前記前輪用リムとを結合すると共に前記前輪用ハブからホイール径外方に向けて、反回転方向に傾斜すると共に回転方向に湾曲する前輪用スポークと、を一体に備えている。
(d)前記前輪用ホイールは、前車軸に支持される前輪用ハブと、前輪用タイヤが装着される前輪用リムと、前記前輪用ハブと前記前輪用リムとを結合すると共に前記前輪用ハブからホイール径外方に向けて、反回転方向に傾斜すると共に回転方向に湾曲する前輪用スポークと、を一体に備え、前記前輪用スポークは、該前輪用スポークの周方向の幅が、ホイール径方向の外方に行くにつれて細くなる先細形状に形成されている。
(e)前記後輪用ホイールに関係なく、前輪用ホイールの構造のみを、前記(d)に記載の構成とすることができる。
図1は、本発明に係るホイールを備えた自動二輪車、特にオンロード走行やレース走行に適した自動二輪車の左側面図であり、まずこの図1により、自動二輪車全体の構成を説明する。
図2は図1の後輪の左側面拡大図、図3は後輪用ホイール16の前半部の左側面拡大図、図4,図5及び図6は、図2のIV-IV、V-V及びVI-VI断面拡大図、図7は図2のVII-VII断面図、図8は後輪用リムの正面部分図、図9は図8のIX-IX断面図であり、これらの図面により、後輪用ホイール16の構造を詳細に説明する。
図10は前輪の左側面拡大図、図11は前輪用ホイール6の正面図(上半部は断面)を示している。図10において、前輪用ホイール6は、前記前車軸5に回転自在に支持される前輪用ハブ131と、前輪タイヤ7が装着される前輪用リム132と、前記前輪用ハブ131と前輪用リム132とを結合する複数の前輪用スポーク133,134と、を一体に備えている。前輪用ホイール6の材質も、後輪用ホイール16と同様であり、マグネシウムの鍛造成形物を切削加工したものであり、これにより軽量化を図っているが、アルミニウム合金、ステンレス鋼あるいは鋳鉄等を利用することが可能である。
(1)図2に示す駆動側の後輪用ホイール16において、後輪用ハブ31と後輪用リム32とを直接連結する後輪用メインスポーク33は、後輪用ハブ31からホイール径外方に向けて、回転方向R1に傾斜すると共に反回転方向R2に膨らむように湾曲しているので、後輪にかかるドライブ荷重を、後輪用メインスポーク33の長手方向の圧縮荷重として受け止めることができ、これにより、後輪用ホイール16の軽量化を図りつつ、ドライブ荷重に対する剛性を向上させることができる。
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図であり、後輪用ホイール16及び前輪用ホイール6は、いずれもサブスポークを有しない構造となっている。すなわち、前記第1の実施の形態のメインスポーク33,133に対応するスポーク(メインスポーク)33,133のみをそれぞれ有している。後輪用ホイール16の後輪用スポーク(メインスポーク)33は、ホイール径方向の外方に向かって、回転方向R1側に傾斜すると共に反回転方向R2側に膨らむように湾曲している。前輪用ホイール6の前輪用スポーク(メインスポーク)133は、ホイール径方向の外方に向かって、反回転方向R2側に傾斜すると共に回転方向R1側に膨らむように湾曲ししいる。
図13は、本発明の第3の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図であり、前輪用ホイール6は、後輪用ホイール16の各スポークと同様に傾斜した前輪用メインスポーク133及び前輪用サブスポーク134を備えている。その他の構成は前記第1の実施の形態と同じである。
(1)図14は後輪用ホイール16の参考例の左側面図、図15は図14の後輪用ホイール16の正面図である。図14において、後輪用スポークは、前記図2と同様に、後輪用メインスポーク33とこれらにそれぞれ接続される後輪用サブスポーク34とから構成されているが、各後輪用メインスポーク33に対する各後輪用サブスポーク34の連結部(中心点C4)が、後輪用メインスポーク33のホイール径方向の外方端縁近傍に設定されている。その他の構造は図2の構造と同様であり、同じ部品には同じ符号を付してある。勿論、図14及び図15のホイール構造を前輪用ホイール6に適用することも可能である。
(1)図16は前輪用ホイール6の変形例の左側面図、図17は図16の前輪用ホイール6の正面図であり、前輪用スポークは、7本の前輪用メインスポーク133とこれらにそれぞれ接続される7本の前輪用サブスポーク134とから構成されている。
(1)前記各実施の形態及び変形例では、ホイールは、5本又は7本のメインスポークあるいは5本又は7本のサブスポークを備えているが、本発明はそのようなスポーク数に限定されることはない。たとえば、メインスポークとサブスポークとを3本ずつ、あるいは9本ずつ備える構造とすることもできる。なお、メインスポークの数を奇数本とするのが好ましく、奇数本とすることで、メインスポーク同士が、ホイール径方向に180度の位相差で配置されることを避けることができ、これにより、路面からメインスポークに伝達される荷重を、効率良く、ホイール全体に亘って分散させることができる。
6 前輪用ホイール
7 前輪タイヤ
15 後車軸
16 後輪用ホイール
17 後輪タイヤ
31 後輪用ハブ
32 後輪用リム
33 後輪用メインスポーク
34 後輪用サブスポーク
131 前輪用ハブ
132 前輪用リム
133 前輪用メインスポーク
134 前輪用サブスポーク
C1,C2,C3,C4 連結部の中心点
141,142,143 R面
Claims (5)
- 駆動源に連結される後輪用ホイールと、車両走行により従動する前輪用ホイールとを有する自動二輪車のホイール構造において、
前記後輪用ホイールは、後車軸に支持される後輪用ハブと、後輪用タイヤが装着される後輪用リムと、前記後輪用ハブと後輪用リムとを結合すると共に前記後輪用ハブからホイール径外方に向けて、回転方向に傾斜すると共に反回転方向に湾曲する後輪用スポークと、を一体に備え、
前記後輪用スポークは、該後輪用スポークの周方向の幅が、ホイール径方向の外方に行くにつれて細くなる先細形状に形成されている、ことを特徴とする自動二輪車のホイール構造。 - 請求項1記載の自動二輪車のホイール構造において、
前記前輪用ホイールは、前車軸に支持される前輪用ハブと、前輪用タイヤが装着される前輪用リムと、前記前輪用ハブと前記前輪用リムとを結合すると共に前記前輪用ハブからホイール径外方に向けて、反回転方向に傾斜すると共に回転方向に湾曲する前輪用スポークと、を一体に備えていることを特徴とする自動二輪車のホイール構造。 - 請求項1記載の自動二輪車のホイール構造において、
前記前輪用ホイールは、前車軸に支持される前輪用ハブと、前輪用タイヤが装着される前輪用リムと、前記前輪用ハブと前輪用リムとを結合すると共に前記前輪用ハブからホイール径外方に向けて、回転方向に傾斜すると共に反回転方向に湾曲する前輪用スポークと、を一体に備えていることを特徴とする自動二輪車のホイール構造。 - 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の自動二輪車のホイール構造において、
前記後輪用スポークは、
前記後輪用ハブから前記後輪用リムに至ると共にホイール径外方に向けて回転方向に傾斜し、反回転方向に湾曲する後輪用メインスポークと、
前記後輪用ハブから前記後輪用メインスポークに至ると共に、ホイール径方向の外方に向けて反回転方向に傾斜する後輪用サブスポークと、
から構成されている、自動二輪車のホイール構造。 - 請求項2又は3に記載の自動二輪車のホイール構造において、
前記前輪用スポークは、該前輪用スポークの周方向の幅が、ホイール径方向の外方に行くにつれて細くなる先細形状に形成されている、ことを特徴とする自動二輪車のホイール構造。
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