JP5804688B2 - 低ドロップアウトリニアレギュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、低ドロップアウトリニアレギュレータに関する。
電子回路におけるレギュレータは、特定の許容範囲内に維持される定電圧を特定の素子に供給し正常動作を確保するために用いられている。低ドロップアウトリニアレギュレータ(LDOレギュレータ:Low Dropout Voltage Regulator)は、特許文献1と特許文献2に開示されている。
図1は、従来技術におけるLDOレギュレータの構成を示すブロック図である。従来技術におけるLDOレギュレータ100は、順次に縦列接続されている差動増幅器A0と、第1反転増幅器A1と、第2反転増幅器A2とを備え、差動増幅器A0の入力端refに基準電圧REF0が接続され、第1反転増幅器A1の出力端に第1反転増幅器の出力負荷L1が接続され、第2反転増幅器A2の出力端と差動増幅器A0の反転入力端fbの間に帰還回路Fが接続されている。これにより、差動増幅器A0と、第1反転増幅器A1と、第2反転増幅器A2と、帰還回路Fとは、電圧安定効果のある負帰還増幅回路をなしている。第2反転増幅器A2の出力端は、LDOレギュレータ100の出力端をなしている。LDOレギュレータ100は、非反転増幅器A3と末端反転増幅器A4とをさらに備えており、非反転増幅器A3と末端反転増幅器A4とは、LDOレギュレータ100における電流制限回路をなしている。非反転増幅器A3の入力端は、第1反転増幅器A1の出力端に接続され、非反転増幅器A3の出力端は、末端反転増幅器A4の入力端に接続され、末端反転増幅器A4の出力端は、第1反転増幅器A1の出力端に接続され、また、第1反転増幅器A1と共に第1反転増幅器A1の出力負荷L1を共用している。末端反転増幅器A4からの出力電圧は、第2反転増幅器A2の入力端の電圧を安定させるために用いられている。LDOレギュレータ100の動作過程において、外部負荷の電流が増大すると、レギュレータの出力端の電流もそれに応じて増大することになる。外部負荷が小さい場合は、負帰還増幅回路が動作し、外部へ安定した電圧を出力し、外部負荷の電流が一定程度まで上昇した場合は、第1反転増幅器をオフさせると共に、末端反転増幅器をオンさせることで、電流制限回路は動作を開始し、第2反転増幅器A2の入力端電圧を安定させ、また、LDOレギュレータに、安定した電流を外部へ出力させる。
従来のレギュレータの使用において、通常、レギュレータの出力端における電流が小さい(例えば、無負荷)場合は、システムにおける各部(例えば、差動増幅器、第1反転増幅器、及び/又は第1反転増幅器の出力負荷)の内部の静電流が小さく、これにより、内部消耗を低減し効率を向上することが望まれている。しかし、レギュレータが大電流又は通常動作電流の動作状態にある場合は、出力パワーに対して内部消耗が無視してよいほど小さいため、内部電流をある程度大きくすることで、システム各部の応答性及び安定性を向上することも望まれている。このような目的を達成するために、採用可能な方法としては、差動増幅器及び/又は第1反転増幅器の各段の電流の変化傾向をLDOレギュレータの出力端の電流の変化傾向と一致させる方法がある。
しかし、前述の方法は、末端反転増幅器の出力電圧の利得を低減してしまう恐れがある。以下、図2に示すLDOレギュレータの具体的な回路図を参照しながら、この問題について具体的に説明する。
図2は、図1に示すLDOレギュレータの具体的な回路図である。第1反転増幅器A1は、PMOS電界効果トランジスタP1を含み、P1のゲートは、第1反転増幅器A1の入力端として差動増幅器A0の出力端と接続され、P1のドレーンは第1反転増幅器A1の出力端をなしている。本願でいう「接続」とは、両者が直接電気接続されていることをいう。第2反転増幅器A2は、PMOS電界効果トランジスタP2を含み、P2のゲートは、第2反転増幅器A2の入力端としてP1のドレーンと接続され、P2のドレーンは第2反転増幅器A2の出力端、すなわち、LDOレギュレータの出力端をなしている。帰還回路Fは、抵抗R1とR2を含む。第1反転増幅器の出力負荷L1は、2つのNMOS電界効果トランジスタN1とN2を含み、N1とN2のドレーンは共にP1の出力端に接続され、N1とN2のソースは共に接地され、また、N1のゲートには基準電圧REF1が接続され、ゲート電圧を一定に保っている。非反転増幅器A3の入力端はP1の出力端と接続されている。非反転増幅器A3は、NMOS電解効果トランジスタN3とN4、PMOS電界効果トランジスタP3及び抵抗Rtを含む。P3のゲートは、非反転増幅器A3の入力端をなす。P3とP2のゲートは互いに接続され、P2とP3のソースは共に定電圧源に接続されているため、P3とP2はカレントミラー回路をなしている。カレントミラー回路の特性から、P2のソースとドレーン間に流れる電流IP2は、P3のソースとドレーン間に流れる電流IP3と正比例する。NMOS電界効果トランジスタN3のゲートとドレーンは、P3のドレーンに接続され、ダイオード接続をなしており、P3のソースとドレーン間とのに流れる電流IP3は、N3のドレーンとソースとの間に流れる電流IN3と等しい。NMOS電界効果トランジスタN3とN4のゲートは互いに接続され、ソースは共に接地されているため、N3とN4は他のカレントミラー回路をなしている。電流IN3は電流IN4と正比例する。NMOS電界効果トランジスタN4は、抵抗Rtに接続され、非反転増幅器A3の出力端は、NMOS電界効果トランジスタN4と抵抗Rtとの接続点となる。非反転増幅器A3において、P3とN3はソース共通反転増幅器をなし、P3に入力された電圧は、このソース共通反転増幅器で反転及び増幅されてN4に出力され、N4とRtは他のソース共通反転増幅器をなしているため、電圧は再度反転及び増幅される。このため、電圧は2回反転増幅されるため、増幅器A3は、非反転増幅器である。
第1反転増幅器の負荷L1におけるNMOS電界効果トランジスタN2のゲートは、非反転増幅器A3におけるNMOS電界効果トランジスタN3のゲートに接続され、かつ、N2とN3のソースは共に接地されるため、N2とN3はさらに他のカレントミラー回路をなしており、NMOS電界効果トランジスタN3における電流IN3は電流IN2と正比例する。なお、P2のソースとドレーンとの間に流れる電流IP2は、抵抗R1の回路の電流とLDOレギュレータ回路の出力端の電流に分岐するが、抵抗R1の回路における電流が無視してよいほど小さいため、実際に、電流IP2はLDOレギュレータ回路の出力端の電流と等しい。このため、前述のように、NMOS電界効果トランジスタN3における電流IN3は電流IN2と正比例し、また、IN3=IP3であり、IP3はIP2とも正比例するため、IN2はIP2と正比例する。即ち、NMOS電界効果トランジスタN2における電流は、LDOレギュレータの出力端の電流と略正比例する。これにより、N2における電流の変化傾向は、LDOレギュレータの出力端の電流変化傾向と一致し、両者は同相での変化を呈する。このため、LDOレギュレータの出力端の電流が増大すると、NMOS電界効果トランジスタN2における電流が増大し、NMOS電界効果トランジスタN2のドレーン-ソース間電圧が上昇する。
NMOS電界効果トランジスタN1とN2は、第1反転増幅器の負荷として末端反転増幅器P4の出力端とも接続されている。NMOS電界効果トランジスタN1とN2は、全体として1つのNMOS電界効果トランジスタと見なすこともでき、また、説明を簡略化するために、ここでは、この等価のNMOS電界効果トランジスタも、NIとN2からなる第1反転増幅器の出力負荷を代表する符号L1で表示することにする。LDOレギュレータの出力端の電流が増大する場合、L1における電流が増大し、L1のドレーン-ソース間電圧が上昇する。P4とL1はソース共通反転増幅器をなし、P4のドレーンは、このソース共通反転増幅器の出力端をなし、その出力電圧と電流は、図3に示す曲線のように変化している。図3は、図1におけるPMOS電解効果トランジスタP4と第1反転増幅器の出力負荷L1がなすソース共通反転増幅器の出力電圧曲線を示している。実線で示した曲線は、NMOS電解効果トランジスタL1の出力電圧と出力電流との関係を示し、三角形符号のある曲線は、P4の出力電圧と出力電流との関係を示し、2つの曲線の交点の横座標は、ソース共通増幅器の出力電圧を示し、縦座標は、ソース共通増幅器の出力電流を示す。図3から分かるように、L1のゲート-ソース間電圧が安定している状態で、P4のソース-ゲート間電圧の上昇に応じて、該ソース共通増幅器の出力電圧は、V1からV2へ変化し、このとき、P4からの出力電圧の利得は、(V2−V1)/△Vin(ここで、△Vinは、P4の入力電圧Vgsの変化量、すなわち、Vp4gs2−Vp4gs1を示す)である。しかし、前述の接続方法により、L1の出力電圧を、LDOレギュレータの出力端の電流の増大に応じて昇圧させようとすると、このときのL1の曲線も図3に示すようにそれに応じて上昇していく。このとき、ソース共通増幅器の出力電圧は、V2未満のV3に変化し、P4からの出力電圧の利得は、(V3−V1)/△Vinとなる。このため、図3を参照して分かるように、L1の出力電圧は、LDOレギュレータの出力端の電流の増大に応じて昇圧し、P4の出力電圧の利得は、それに応じて減少する。非反転増幅器A3と末端反転増幅器A4(即ち、P4)からなる電流制限回路の利得は、非反転増幅器における各増幅器の利得と末端反転増幅器A4の利得の乗積と等しく、P4の出力電圧の利得の減少は、電流制限回路全体の出力電圧の利得の減少を意味している。以上の説明から、前述の従来技術におけるLDOレギュレータの出力端の電流の増大は、末端反転増幅器A4及び末端反転増幅器を含む電流制限回路全体の出力電圧の利得に多大な影響を及ぼしていることがわかる。
末端反転増幅器A4の出力電圧の利得の減少により、先ず、第2反転増幅器A2の入力端(第1反転増幅器A1の出力端)の電圧を精確に安定させることができず、次に、LDOレギュレータ回路の製造工程に悪影響を及ぼす等の問題がある。LDOレギュレータは、製品製造後期に、非反転増幅器A3におけるRtの抵抗値を調整する必要があり、例えば、レーザ切断等の方法で、ばらつきをなくし、P2からの高精度の制限電流が得られる。しかし、末端反転増幅器A4の出力電圧の利得の減少により、この後期の調整の精度が低下し、高精度の制限電流が得られなくなる。
本発明は、前述のような従来技術の問題を解決するためになされたものであり、末端反転増幅器の出力利得がLDOレギュレータの出力端の電流変化により影響されないLDOレギュレータを提供することを目的とする。
本発明による低ドロップアウトリニアレギュレータは、差動増幅器と、差動増幅器と縦列接続され、出力端に出力負荷が接続されている第1反転増幅器と、末端反転増幅器と、を備え、前記低ドロップアウトリニアレギュレータは、さらに、フォロアと、前記第1反転増幅器の出力負荷とは独立した末端反転増幅器の出力負荷を有し、前記末端反転増幅器の出力端は、前記フォロアの入力端に接続され、前記末端反転増幅器の出力負荷は、前記末端反転増幅器の出力端に接続され、前記フォロアの出力端は、前記第1反転増幅器の出力端に接続されている。
本発明によるLDOレギュレータは、優れた応答性と安定性、及び高精度の電流制限機能を有している。
従来技術におけるLDOレギュレータの構成を示すブロック図である。 図1に示されたLDOレギュレータの具体的な回路図である。 図1に示されたPMOS電界効果トランジスタP4と第1反転増幅器の出力負荷L1がなすソース共通反転増幅器の出力電圧と出力電流の変化曲線を示す図である。 本発明の実施例におけるLDOレギュレータの具体的な構成を示すブロック図である。 図4に示されたLDOレギュレータの具体的な回路図である。
本発明の第1実施例によるLDOレギュレータは、従来技術におけるLDOレギュレータと同様に、入力端refに基準電圧REF0が接続される差動増幅器A0と、差動増幅器A0と縦列接続され、出力端に出力負荷L1が接続されている第1反転増幅器A1と、末端反転増幅器A4とを備えており、該LDOレギュレータは、さらに、フォロアA5と、第1反転増幅器A1の出力負荷L1とは独立した末端反転増幅器A4の出力負荷L2を有し、末端反転増幅器A4の出力端がフォロアA5の入力端に接続され、末端反転増幅器A4の出力負荷L2が末端反転増幅器A4の出力端に接続され、フォロアA5の出力端が第1反転増幅器A1の出力端に接続されている。
本発明の第1実施例の従来技術への改善点は、末端反転増幅器A4の出力端がフォロアA5の入力端に接続されることで、第1反転増幅器A1と第1反転増幅器A1の出力負荷L1を共用することなく、末端反転増幅器A4の出力端と第1反転増幅器L1の出力端との接続を切断させ、末端反転増幅器A4の出力端がフォロアA5の入力端及び末端反転増幅器A4の出力負荷のみに接続されるようにしたことにある。
さらに、第1反転増幅器の出力負荷は、ソースとソースが並列接続され、ドレーンとドレーンが並列接続された2つのMOS電界効果トランジスタを有しており、この2つのMOS電界効果トランジスタのドレーンは同時に第1反転増幅器の出力端に接続されており、また、一方のMOS電界効果トランジスタのゲート電圧は一定であり、他方のMOS電界効果トランジスタの電流変化傾向は前述のLDOレギュレータの出力端の電流変化傾向と一致している。末端反転増幅器の出力負荷における電流は、LDOレギュレータの出力端の電流変化の影響を受けておらず、それは、ゲートが定電圧に接続され、ドレーンが末端反転増幅器の出力端におけるMOS電界効果トランジスタに接続されたものであり、或いは、一端が定電圧源に接続され、他端が末端反転増幅器の出力端における抵抗負荷に接続されたものである。
前述の構成を有することにより、レギュレータ内部の静電流をLDOレギュレータの出力端の電流と同傾向で変化させることができ、かつ末端反転増幅器の出力利得にLDOレギュレータの出力端の電流変化の影響を受けさせないLDOレギュレータを提供することができる。
以下、図4と図5を参照し、本発明の第2実施例のLDOレギュレータについて説明する。図4は、本発明の第2実施例におけるLDOレギュレータ1の詳細構成のブロック図であり、図5は、図4に示したLDOレギュレータの詳細回路図である。
図4に示すように、LDOレギュレータ1は、順次に縦列接続されているN型差動増幅器A0と、第1反転増幅器A1と、第2反転増幅器A2とを備えている。第1反転増幅器A1は、増幅トランジスタの実例としてのPMOS電界効果トランジスタP1を含み、P1のゲートとドレーンは、それぞれ、第1反転増幅器A1の入力端と出力端をなし、P1のソースは定電圧源に接続されている。第2反転増幅器A2は、増幅トランジスタの実例としてのPMOS電界効果トランジスタP2を含み、P2のソースは定電圧源に接続され、P2のゲートとドレーンは、それぞれ、第2反転増幅器A2の入力端と出力端をなし、P2のゲートはP1のドレーンに接続され、P2のドレーンと差動増幅器A0の反転入力端fbとの間には帰還回路Fが接続されて負帰還回路をなし、また、P2のドレーンはLDOレギュレータ1の出力端となる。帰還回路Fは、抵抗R1とR2を含んでいる。
第1反転増幅器A1の出力端、即ちP1のドレーンには、電流の変化傾向が前述のLDOレギュレータの出力端の電流変化傾向と一致する第1反転増幅器A1の出力負荷L1が接続されている。第1反転増幅器の出力負荷L1は、2つのNMOS電界効果トランジスタN1とN2を含み、N1とN2のドレーンはともにP1のドレーンに接続され、N1とN2のソースはともに接地され、また、N1のゲートには基準電圧REF1が接続され、ゲート電圧を一定に保っている。
LDOレギュレータ1に含まれる非反転増幅器A3の入力端は、前述の第1反転増幅器A1の出力端に接続され、非反転増幅器A3の出力端は、前述の末端反転増幅器A4の入力端に接続されている。具体的には、非反転増幅器A3は、NMOS電界効果トランジスタN3とN4、PMOS電界効果トランジスタP3及び抵抗Rtを有している。P3のゲートは非反転増幅器A3の入力端をなしている。P3とP2のゲートは互いに接続され、P2とP3のソースはともに定電圧源に接続されているため、P3とP2はカレントミラー回路をなしている。カレントミラー回路の特性から、P2のソースとドレーンとの間に流れる電流IP2とP3のソースとドレーンとの間に流れる電流IP3は正比例する。NMOS電界効果トランジスタN3のゲートとドレーンはP3のドレーンに接続され、ダイオード接続をなしている。P3のソースとドレーンとの間に流れる電流IP3と、N3のソースとドレーンとの間に流れる電流IN3は等しい。NMOS電界効果トランジスタN3とN4のゲートは互いに接続され、ソースはともに接地されているため、N3とN4は他のカレントミラー回路をなしている。電流IN3と電流IN4は正比例する。NMOS電界効果トランジスタN4は、抵抗Rtに接続され、非反転増幅器A3の出力端は、NMOS電界効果トランジスタN4と抵抗Rtとの接続点となる。非反転増幅器A3にオいて、P3とN3はソース共通反転増幅器をなし、P3に入力された電圧は、該ソース共通反転増幅器で反転及び増幅されてN4に出力され、N4とRtは他のソース共通反転増幅器をなしているため、電圧は再度反転され増幅される。このため、電圧は増幅器A3で2回反転増幅され、換言すれば、非反転に増幅される。
第1反転増幅器の負荷L1におけるNMOS電界効果トランジスタN2のゲートは、非反転増幅器A3におけるNMOS電界効果トランジスタN3のゲートに接続され、かつ、N2とN3のソースはともに接地されるため、N2とN3はさらに他のカレントミラー回路をなしている。このため、NMOS電界効果トランジスタN3における電流IN3と電流IN2は正比例する。前述のように、P2のソースとドレーンとの間に流れる電流IP2は、実際に、LDOレギュレータの出力端の電流と等しい。NMOS電界効果トランジスタにおける電流IN3とIN2は正比例し、また、IN3=IP3であるため、IP3はIP2とも正比例する。このため、IN2とIP2は正比例する。言い換えると、NMOS電界効果トランジスタN2における電流とLDOレギュレータの出力端の電流とは略正比例するため、N2における電流の変化傾向は、LDOレギュレータの出力端の電流変化傾向と一致し、両者は同相での変化を呈している。
このため、LDOレギュレータの出力端の電流が小さい場合、例えば、無負荷である場合は、NMOS電界効果トランジスタN2における電流も少なく、レギュレータ内部の静電流が小さく、消耗も少なくなる。LDOレギュレータの出力端の電流が増大すると、例えば、レギュレータが大電流の動作状態にある場合、NMOS電界効果トランジスタN2における電流もそれに応じて増大し、トランジスタP1における電流も増大するため、レギュレータにおける応答性と安定性もそれに応じて向上していく。なお、差動増幅器の適切な位置に同様の、ゲートとN3のゲートが接続されたNMOS電界効果トランジスタを設けてもよく、差動増幅器は、同様の原理で、レギュレータが無負荷時に内部消耗が少なく、レギュレータが大電流の動作状態時に応答性と安定性を向上させることができる。
LDOレギュレータ1に含まれている末端反転増幅器A4からの出力電圧は、第2反転増幅器の入力端電圧を安定させるために用いられている。本発明の第2実施例によると、末端反転増幅器A4は、増幅トランジスタの実例としてのPMOS電界効果トランジスタP4を含む。P4のソースは、定電圧源に接続され、P4のゲートは、末端反転増幅器A4の入力端とされ、P4のドレーンは、反転増幅器A4の出力端とされる。本発明の引用文献1との改善点は、該LDOレギュレータ1は、さらにフォロアA5と、第1反転増幅器出力負荷L1とは独立した末端反転増幅器出力負荷L2を設けたことにある。図5に示すように、フォロアA5は、増幅トランジスタの実例としてのNMOS電界効果トランジスタN6を含み、N6のソースは、定電圧源に接続し、N6のゲートは、フォロアA5の入力端とされ、N6のドレーンは、フォロアA5の出力端とされる。末端反転増幅器出力負荷L2は、ゲートが定電圧源に接続されたNMOS電界効果トランジスタN5を含み、N5のソースは接地し、N5のドレーンはP4のドレーンに接続されている。
従来技術と異なる点は、本発明の第2実施例において、P4のドレーンがN6のゲートに接続されるように変え、P4の出力端、即ちP4のドレーンと、P1の出力端、即ちP1のドレーンとの接続を切断し、かつ、N5のドレーンに接続し、P4のドレーンに、ゲートが定電圧REF2に接続されたNMOS電界効果トランジスタN5からなる末端反転増幅器の出力負荷L2が接続されることで、P4とL2がソース共通反転増幅器をなしていることにある。
P1のドレーンとP4のドレーンが切断されているため、P4と、N1とN2からなる第1反転増幅器出力負荷L1との接続も切断されることになり、これに代わるのは、ゲートが定電圧源に接続されたN5からなる電流源負荷L2であるため、従来技術のような、LDOレギュレータの出力端の電流増大時にP4を含むソース共通反転増幅器の出力電圧の利得に悪影響を及ぼす問題が生じない。
なお、N6のゲートは、P4のドレーンに接続されてP4からの出力電圧を受け、N6のドレーンは、P1のドレーンに接続され、即ち、第1反転増幅器の負荷L1に接続されることで、N6とL1はソースフォロアをなしている。ソースフォロアの動作特性としては、負荷L1におけるNMOSのソース-ドレーン間の電圧が如何に変化しても、ソースフォロアの出力電圧の利得に影響を与えず、ソースフォロアの出力電圧の利得が常に約1(出力電圧の変化量/入力電圧の変化量≒1)に維持されることである。このため、P4とL2からなるソース共通反転増幅器からの出力電圧は、N6とL1からなるソースフォロアを経て電圧利得がほぼ一定でP1のドレーンに出力され、これにより、P1の出力端(即ち、P2の入力端)の電圧を安定させる電圧を提供することができる。このため、LDOレギュレータの出力端電流が変化している場合でも、精確にP1の出力端電圧を安定させることができる。さらに、LDOレギュレータの後期調整における精度低下の問題も防止することが可能となる。
本発明の第2実施例の変形例において、末端反転増幅器の出力負荷は、抵抗負荷であり、該抵抗負荷の一端は定電圧源に接続され、他端はP4のドレーンに接続されている。
なお、本発明の第2実施例の他の変形例として、図5におけるPOS電界効果トランジスタは全てNMOSトランジスタに代えてもよく、その同時にNMOSトランジスタを全てPMOSトランジスタに代えてもよく、また、その同時にN型差動増幅器をP型差動増幅器に代えてもよい。なお、各電界効果トランジスタのソース及びドレーンと、定電圧源及び接地との夫々の接続も、当業者の技術常識からそれに応じた変更を行うことができ、このような変更は、本発明の保護範囲を逸脱するものではない。
さらに、本発明の第2実施例の更なる変形例として、図5におけるMOS電界効果トランジスタは、PNPトランジスタ又はNPNトランジスタに代えてもよく、この場合、MOS電界効果トランジスタのゲート、ソース及びドレーンは、それぞれ、PNP又はNPNトランジスタのベース、エミッタ、及びコレクタに対応している。なお、当業者は、技術常識からこれに応じた変更を行うことができ、このような変更は、本発明の保護範囲を逸脱するものではない。例えば、この変形例において、P1とL1からなる反転増幅器、及び、P4とL2からなる反転増幅器は、エミッタ共通反転増幅器であり、N6とL1からなるものは、エミッタフォロア(コレクタ共通増幅器ともいう)であっても良い。
前述の具体的な実施例において、第1反転増幅器、第2反転増幅器、末端反転増幅器、フォロア、及び非反転増幅器における増幅トランジスタの数は、例として説明したが、本発明はこれに制限されるものではない。例えば、第1反転増幅器は、1つ以上の増幅トランジスタの縦列接続により構成されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の範囲に属する。
米国特許出願第11/406172号明細書 米国特許出願第11/129801号明細書

Claims (8)

  1. 差動増幅器と、該差動増幅器と縦列接続され、出力端に出力負荷が接続される第1反転増幅器と、末端反転増幅器と、を備える低ドロップアウトリニアレギュレータであって、
    フォロアと
    前記第1反転増幅器の出力負荷とは独立した前記末端反転増幅器の出力負荷と
    前記第1反転増幅器と縦列接続される第2反転増幅器と、
    をさらに有し、
    前記末端反転増幅器の出力端が前記フォロアの入力端に接続され、
    前記フォロアの出力端が前記第1反転増幅器の出力端に接続され
    前記第2反転増幅器の出力端と、前記差動増幅器の入力の一端との間には、帰還回路が接続され、
    前記差動増幅器の入力の他端には、前記低ドロップアウトリニアレギュレータの入力となる基準電圧が接続され、
    前記第2反転増幅器の出力端は、前記低ドロップアウトリニアレギュレータの出力端となる、
    ことを特徴とする低ドロップアウトリニアレギュレータ。
  2. 前記第1反転増幅器の出力負荷は、ソースとソースが並列接続され、ドレーンとドレーンが並列接続される2つのMOS電界効果トランジスタを有し、
    前記2つのMOS電界効果トランジスタにおける並列接続されたドレーンが、前記第1反転増幅器の前記出力端に接続され、前記2つのMOS電界効果トランジスタのうち一つのゲート電圧が一定であり、もう一つの電流変化傾向が前記低ドロップアウトリニアレギュレータの出力端の電流変化傾向と一致する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の低ドロップアウトリニアレギュレータ。
  3. 前記低ドロップアウトリニアレギュレータは、
    入力端が前記第1反転増幅器の出力端と接続され、出力端が前記末端反転増幅器の入力端と接続される非反転増幅器をさらに備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の低ドロップアウトリニアレギュレータ。
  4. 前記末端反転増幅器の出力負荷は、抵抗である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の低ドロップアウトリニアレギュレータ。
  5. 前記末端反転増幅器の出力負荷は、ゲート電圧が一定であるMOS電界効果トランジスタであり、該MOS電界効果トランジスタのドレーンは、前記末端反転増幅器の出力端と接続される、
    ことを特徴とする請求項3に記載の低ドロップアウトリニアレギュレータ。
  6. 前記第1反転増幅器、前記第2反転増幅器、前記末端反転増幅器、前記非反転増幅器、及び前記フォロアにおける増幅器が、MOS電界効果トランジスタである、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の低ドロップアウトリニアレギュレータ。
  7. 前記第1反転増幅器、前記第2反転増幅器、及び前記末端反転増幅器における増幅器が、PMOS電界効果トランジスタであり、
    前記フォロアにおける増幅器が、NMOS電界効果トランジスタであり、
    前記第1反転増幅器の出力負荷に含まれるMOS電界効果トランジスタが、NMOS電界効果トランジスタである、
    ことを特徴とする請求項4に記載の低ドロップアウトリニアレギュレータ。
  8. 前記第1反転増幅器、前記第2反転増幅器、及び前記末端反転増幅器における増幅器が、PMOS電界効果トランジスタであり、
    前記フォロアにおける増幅器が、NMOS電界効果トランジスタであり、
    前記第1反転増幅器の出力負荷に含まれるMOS電界効果トランジスタが、NMOS電界効果トランジスタであり、
    前記末端反転増幅器の出力負荷が、NMOS電界効果トランジスタである、
    ことを特徴とする請求項5に記載の低ドロップアウトリニアレギュレータ。
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