JP5802464B2 - 洗濯装置および洗濯方法 - Google Patents

洗濯装置および洗濯方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5802464B2
JP5802464B2 JP2011163834A JP2011163834A JP5802464B2 JP 5802464 B2 JP5802464 B2 JP 5802464B2 JP 2011163834 A JP2011163834 A JP 2011163834A JP 2011163834 A JP2011163834 A JP 2011163834A JP 5802464 B2 JP5802464 B2 JP 5802464B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
washing
tank
rinsing
drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011163834A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012161588A (ja
Inventor
益雄 中島
益雄 中島
Original Assignee
中島商事株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中島商事株式会社 filed Critical 中島商事株式会社
Priority to JP2011163834A priority Critical patent/JP5802464B2/ja
Publication of JP2012161588A publication Critical patent/JP2012161588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5802464B2 publication Critical patent/JP5802464B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は洗濯装置および洗濯方法に関し、特に、より長い期間悪臭の発生を防止できるようにした洗濯装置および洗濯方法に関する。
近年、布団を洗濯するサービスが普及してきた。布団を洗濯する装置や方法が各種提案されている。布団を洗濯して、布団のにおいを抑えたいというニーズも増えている。
布団のにおいを抑える点につき、悪臭等の有害微生物の生育を阻止する好気性微生物を組み込んでなる寝具も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、布団の乾燥に高温風を用いるものもある(特許文献2参照)。
特許第2923922号公報 特開昭62−57592号公報
しかしながら、布団を洗濯しても、悪臭等を発生させる微生物を布団の内部から完全に取り除くことはできず、予測よりも短い期間で悪臭が発生してしまうこともあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をより長い期間抑制することで、より長い期間悪臭の発生を防止できるようにするものである。
本発明の一側面の洗濯装置は、羽毛布団を洗濯する洗濯装置であって、羽毛布団の洗いまたは濯ぎのための水を溜める槽と、羽毛布団の洗いのとき、洗いのための水として、マイクロバブルを含む水を槽に注水する注水手段と、羽毛布団の洗いのとき、マイクロバブルを含む水が溜められている槽に、乳酸菌、酵母、および光合成細菌を主体とする有用微生物群であって、安全で有用な微生物が共生している有用微生物群が含まれる媒体を供給する供給手段とを備え、注水手段が、羽毛布団の濯ぎのとき、濯ぎのための水として、マイクロバブルを含む水を槽に注水し、供給手段が、羽毛布団の濯ぎのとき、マイクロバブルを含む水が溜められている槽に、有用微生物群が含まれる媒体を供給する
注水手段には、複数回の濯ぎのうちの最後の濯ぎにおいて、マイクロバブルを含む水を槽に注水させ、供給手段には、最後の濯ぎをするとき、媒体を槽に供給させることができる。
供給手段から槽への媒体の供給を指示する指示手段をさらに設けることができる。
供給手段は、媒体を外部から槽に投入するための開閉自在の投入口とすることができる。
温水または蒸気の槽への注入を制御することで、槽に溜められた水の温度を制御する制御手段をさらに設けることができる。
本発明の一側面の洗濯装置においては、羽毛布団の洗いのための水として、マイクロバブルを含む水が槽に溜められ、羽毛布団の洗いのとき、乳酸菌、酵母、および光合成細菌を主体とする有用微生物群であって、安全で有用な微生物が共生している有用微生物群を含む媒体が槽に供給され、羽毛布団の濯ぎのための水として、マイクロバブルを含む水が槽に溜められ、羽毛布団の濯ぎのとき、有用微生物群を含む媒体が槽に供給される
本発明の一側面の洗濯方法は、羽毛布団を洗濯する洗濯方法であって、羽毛布団の洗いのための水として、マイクロバブルを含む水を溜め、洗いのために溜められた水に、乳酸菌、酵母、および光合成細菌を主体とする有用微生物群であって、安全で有用な微生物が共生している有用微生物群が含まれる媒体を入れ、羽毛布団の濯ぎのための水として、マイクロバブルを含む水を溜め、濯ぎのために溜められた水に、有用微生物群が含まれる媒体を入れるステップを含む。
複数回の濯ぎのうちの最後の濯ぎにおいて、マイクロバブルを含む水を溜め、最後の濯ぎをするとき、溜められた水に媒体を入れることができる。
本発明の一側面の洗濯方法においては、羽毛布団の洗いのための水として、マイクロバブルを含む水が溜められ、洗いのために溜められた水に、乳酸菌、酵母、および光合成細菌を主体とする有用微生物群であって、安全で有用な微生物が共生している有用微生物群を含む媒体が入れられ、羽毛布団の濯ぎのための水として、マイクロバブルを含む水が溜められ、濯ぎのために溜められた水に、有用微生物群を含む媒体が入れられる
以上のように、本発明の一側面によれば、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をより長い期間抑制することで、より長い期間悪臭の発生を防止できる。
本発明の一実施の形態の洗濯システムの構成を示すブロック図である。 洗濯装置11の例の断面図である。 ドラム33の構成を示す斜視図である。 ドラム33の構成を示す断面図である。 制御部91の機能の構成を示すブロック図である。 排水浄化装置12の構成を示すブロック図である。 マイクロバブル水生成装置13の構成を示すブロック図である。 洗濯の工程の例を説明するフローチャートである。 排水の浄化の工程を説明するフローチャートである。 洗濯装置11の他の例の断面図である。 洗濯の工程の他の例を説明するフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の洗濯装置は、羽毛布団を洗濯する洗濯装置(例えば、図2の洗濯装置11)であって、羽毛布団の洗いまたは濯ぎのための水を溜める槽(例えば、図2の槽32)と、羽毛布団の洗いのとき、洗いのための水として、マイクロバブルを含む水を槽に注水する注水手段(例えば、図2の注水部39)と、羽毛布団の洗いのとき、マイクロバブルを含む水が溜められている槽に、乳酸菌、酵母、および光合成細菌を主体とする有用微生物群であって、安全で有用な微生物が共生している有用微生物群が含まれる媒体(例えば、EM活性液)供給する供給手段(例えば、図2の投入口44)とを備え、注水手段が、羽毛布団の濯ぎのとき、濯ぎのための水として、マイクロバブルを含む水を槽に注水し、供給手段が、羽毛布団の濯ぎのとき、マイクロバブルを含む水が溜められている槽に、有用微生物群が含まれる媒体を供給する
供給手段から槽への媒体の供給を指示する指示手段(例えば、図2の指示部45)をさらに設けることができる。
温水または蒸気の槽への注入を制御することで、槽に溜められた水の温度を制御する制御手段(例えば、図5の水温制御部104)をさらに設けることができる。
本発明の一側面の洗濯方法は、羽毛布団を洗濯する洗濯方法であって、羽毛布団の洗いのための水として、マイクロバブルを含む水を溜め(例えば、図8のステップS11)、洗いのために溜められた水に、乳酸菌、酵母、および光合成細菌を主体とする有用微生物群であって、安全で有用な微生物が共生している有用微生物群が含まれる媒体を入れ(例えば、図8のステップS12)、羽毛布団の濯ぎのための水として、マイクロバブルを含む水を溜め(例えば、図8のステップS21)、濯ぎのために溜められた水に、有用微生物群が含まれる媒体を入れる(例えば、図8のステップS23)ステップを含む。
図1は、本発明の一実施の形態の洗濯システムの構成を示すブロック図である。洗濯システム1は、羽毛布団、羽根布団、羊毛布団、綿布団、または化繊布団などの布団を洗濯するシステムであり、洗濯装置11、排水浄化装置12、マイクロバブル水生成装置13、およびEM(商標)活性液生成器14からなる。
洗濯装置11は、排水浄化装置12から供給された浄化水、EM活性液生成器14で生成されたEM活性液、およびマイクロバブル水生成装置13で生成されたマイクロバブル水を使用して、布団を洗濯する。洗濯装置11は、洗濯に使用した排水を排水浄化装置12に供給する。
排水浄化装置12は、EM活性液生成器14で生成されたEM活性液を使用して、洗濯装置11からの排水を浄化する。すなわち、排水浄化装置12は、EM活性液生成器14で培養されたEMにより、洗濯装置11からの排水を浄化する。
ここで、EMとは、「有用(Effective)」と「微生物群(Microorganisms)」を組み合わせた「有用微生物群」をいう。有用微生物群は、乳酸菌、酵母、および光合成細菌を主体とし、有用微生物群では、安全で有用な微生物が共生している。有用微生物群には、乳酸菌、酵母、および光合成細菌に加えて、発酵系の糸状菌、グラム陽性の放線菌群などが含まれる。一般的に、悪臭や水質汚染など環境悪化の原因の多くは、腐敗(酸化)型の微生物の繁殖によるものである。腐敗する前に有用微生物群を定着させる事で、悪臭や水質汚染を防止することができる。
言い換えれば、排水浄化装置12は、EM活性液生成器14で培養された有用微生物群を用いて洗濯装置11からの排水を浄化する。
排水浄化装置12は、後述する受水槽が満量の場合、いわゆるオーバーフローにより、洗濯装置11からの排水をそのまま外部に排出する。
マイクロバブル水生成装置13は、上水道から供給された上水からマイクロバブル水を生成し、生成したマイクロバブル水を洗濯装置11に供給する。
マイクロバブル水は、マイクロバブルを含む水である。マイクロバブルは、発生時において気泡径が数10μm以下である微細な気泡である。マイクロバブルには、空気と同じく約20%の酸素と約80%の窒素とに加えて、微量成分としてアルゴンや炭酸ガスなどが含まれている。マイクロバブルは、普通の気泡(マクロバブル)とは異なる物理的、化学的性質を有する。
普通の気泡(マクロバブル)は、水との比重差により速やかに水から浮き上がる。上層において水圧が減じるに従い、普通の気泡(マクロバブル)の径は大きくなり、普通の気泡(マクロバブル)は、水の表面で破裂する。
これに対して、マイクロバブルは、比較的長時間水中に留まり、水中で消滅する。小さな径のマイクロバブルにおいて、径に対する表面面積は、大きくなる。これにより、マイクロバブルからの酸素の溶解速度が速くなり、マイクロバブルの近傍では、酸素の局所濃度が増加する。
さらに、マイクロバブルの表面は、−30mV〜−50mVに帯電し、水中の界面活性剤や有機物を吸着する。帯電によってマイクロバブル同士の合体が抑制されるので、吸着された界面活性剤や有機物は長時間にわたり水中に滞留することになる。また、マイクロバブルを含む水の浸透性が向上することが観察されている。
EM活性液生成器14は、所定の温度に保たれた所定の容量の槽などからなる。EM活性液生成器14に、上水道から供給された上水、有用微生物群を培養した培養液、および糖蜜や黒糖などの有用微生物群の栄養源を入れて密閉し、1週間程度経過させると、EM活性液生成器14内で、有用微生物群が培養されて、EM活性液が生成される。EM活性液は、培養された有用微生物群が含まれる媒体の一例であり、洗濯装置11および排水浄化装置12に供給される。
なお、培養された有用微生物群が含まれる媒体として、EM活性液を例に説明するが、培養された有用微生物群が含まれる媒体は、液状に限らず、錠剤状、粉状など固形状とするようにしてもよい。
次に、図2乃至図5を参照して、洗濯装置11の構成の例を説明する。図2は、洗濯装置11の例の断面図である。洗濯装置11は、筐体31、槽32、ドラム33、回転軸34、電動機35、プーリ36、ベルト37、プーリ38、注水部39、注水管40、注水管41、弁42、排水管43、投入口44、指示部45、および操作部46を備える。なお、洗濯装置11の各部は、後述する制御部によって制御される。
筐体31は、いわゆるステンレス鋼板、メッキ鋼板、または塗装鋼板などの鋼板または繊維強化プラスチックなどから形成され、槽32乃至操作部46を収め、保持する。槽32は、いわゆるステンレス鋼板などの鋼板または繊維強化プラスチックなどから形成され、洗いまたは濯ぎのための水を溜める。槽32は、ドラム33を内部に格納する。
ドラム33は、いわゆるステンレス鋼板などの鋼板または繊維強化プラスチックなどから円筒状(中空の円柱状)に形成され、洗濯する布団を内部に格納する。ドラム33は、洗い、濯ぎ、脱水のとき、回転させられる。ドラム33の周の全体には、水を出入りさせるための穴51が設けられ、ドラム33の内側には、回転軸34を含む面にそって、ドラム33の内側の空間を分割する隔壁52が設けられている。
槽32に洗いまたは濯ぎのための水が溜められると、槽32に溜められた水にドラム33の一部が浸かる。この場合、ドラム33の周に設けられた穴51から、槽32に溜められた水がドラム33の内側の空間に入り込み、内部に格納されている布団が水に浸ることになる。
回転軸34は、槽32に溜められた水の水面に対して略平行に設けられ、円筒状のドラム33の円形の両側の側面を回転自在に軸支する。
すなわち、ドラム33は、洗いまたは濯ぎのとき、槽32に溜められた水に一部が浸かるように、槽32に溜められた水の水面に対して略平行の回転軸34を中心に回転し、内部に格納されている布団を水に浸す。
また、脱水するとき、槽32に水が溜められることなく、ドラム33が、回転軸34を中心に回転させられることにより、内部に格納されている布団に含まれている水が、遠心力によりドラム33の周に設けられた穴51から排出される。
電動機35は、後述する制御部によって回転および角度位置が制御され、プーリ36、ベルト37、およびプーリ38を介して、ドラム33を回転させる。プーリ36は、電動機35の軸に装着され、プーリ38は、回転軸34に装着される。ベルト37は、プーリ36およびプーリ38に掛けられ、電動機35の軸の回転、すなわち、プーリ36の回転をプーリ38に伝達する。これにより、電動機35の軸が回転すれば、ドラム33が回転することになる。
注水部39は、マイクロバブル水生成装置13で生成され供給されたマイクロバブル水または排水浄化装置12で浄化され供給された浄化水のうち、いずれか一方を選択し、選択されたマイクロバブル水または浄化水を槽32に注水する。注水部39は、弁53および弁54を備える。弁53および弁54は、それぞれ、後述する制御部によって開閉が制御される。
マイクロバブル水が選択された場合、注水部39の弁53が開かれ、注水管40を介してマイクロバブル水が槽32に注水される。浄化水が選択された場合、注水部39の弁54が開かれ、注水管41を介して浄化水が槽32に注水される。
弁42は、後述する制御部によって開閉が制御される。弁42が閉じている場合、注水されたマイクロバブル水または浄化水のいずれかが槽32に溜まり、弁42が開いている場合、槽32に溜まっている水が排水管43を介して排水として洗濯装置11から排出される。前述のように、洗濯装置11からの排水は排水浄化装置12に供給される。
このように、洗いまたは濯ぎのための水として、マイクロバブル水または浄化水のいずれかである水61を槽32に溜めることができる。
投入口44は、筐体31に開閉自在に設けられ、EM活性液生成器14で生成されたEM活性液を外部から槽32に投入するための開口である。すなわち、投入口44は、培養された有用微生物群が含まれるEM活性液を槽32に供給する。
指示部45は、後述する制御部によって制御され、複数回の濯ぎのうちの最後の濯ぎをするとき、投入口44から槽32へのEM活性液の投入を作業者に指示する。すなわち、指示部45は、最後の濯ぎをするとき、投入口44から槽32へのEM活性液の供給を指示する。指示部45は、ラウドスピーカ55およびライト56を備える。投入口44から槽32へのEM活性液の投入を作業者に指示するとき、ラウドスピーカ55は、所定の音声を発生し、ライト56は、継続的に発光するか、または点滅する。このようにすることで、作業者が洗濯装置11から離れていても、また、騒音がある場合でも、EM活性液の投入を作業者に確実に指示することができる。
操作部46は、作業者によって操作されるボタンや、作業者に洗濯装置11の状態を知らせるランプなどを備える。操作部46のボタンが作業者によって操作されると(押されると)、所定の信号が後述する制御部に供給される。操作部46のランプは、洗濯装置11の状態に応じて、後述する制御部によって発光させられる。
次に、図3および図4を参照して、ドラム33の構成を説明する。図3は、ドラム33の構成を示す斜視図であり、図4は、図2のA−A線切断部の断面図である。図3に示されるように、ドラム33の周の全体には、水を出入りさせるための穴51が設けられている。また、ドラム33の周には、洗濯する布団をドラム33に格納し、ドラム33から取り出すための開閉自在の蓋71が設けられている。なお、図示は省略するが、蓋71は、回転軸34を基準とした対称の位置に2つ設けられている。
図4に示されるように、ドラム33の内側には、回転軸34を含む面にそって、ドラム33の内側の空間を分割する隔壁52が設けられている。なお、図4中のOは、ドラム33の回転の中心を示す。蓋71が回転軸34を基準とした対称の位置に2つ設けられているので、隔壁52によって分割された、ドラム33の内側の2つの空間に、それぞれの蓋71から、洗濯する布団を格納することができる。
なお、隔壁52によって、ドラム33の内側の空間を2つに分割する場合について説明したが、3,4,5、6など所望の数に、ドラム33の内側の空間を分割するようにしてもよい。この場合には、その数に応じた数の蓋71が設けられることになる。
図5は、洗濯装置11の各部を制御する制御部の機能の構成を示すブロック図である。制御部91は、リレー回路、シーケンサ、または汎用若しくは専用のマイクロプロセッサ(コンピュータ)で構成することができる。制御部91がマイクロプロセッサ(コンピュータ)で構成される場合、所定のプログラムを実行することにより、以下の機能が実現される。すなわち、制御部91は、ハードウェアのみで構成することも、ハードウェアとソフトウェアとを組み合わせて構成することも可能である。
制御部91は、操作盤指示取得部101、注水制御部102、ドラム制御部103、水温制御部104、排水制御部105、EM活性液供給指示制御部106、および洗濯工程制御部107の機能を有する。
操作盤指示取得部101は、操作部46のボタンが作業者によって操作(押圧)されると操作部46から供給される信号を取得することで、操作部46への操作による指示を取得する。また、操作盤指示取得部101は、洗濯装置11の状態に応じて、操作部46に信号を供給して、操作部46のランプを発光させる。
注水制御部102は、弁53または弁54のそれぞれの開閉を指示する信号を注水部39に供給することで、注水部39による槽32へのマイクロバブル水または浄化水の注水を制御する。
ドラム制御部103は、電動機35を駆動して、電動機35の軸の回転および角度位置を制御する。すなわち、ドラム制御部103は、電動機35の軸の回転および角度位置を制御することにより、プーリ36、ベルト37、およびプーリ38を介したドラム33の回転および角度位置(筐体31に対する角度位置)を制御する。例えば、ドラム制御部103は、洗濯する布団をドラム33に格納するか、洗濯した布団をドラム33から取り出す場合、筐体31に対して蓋71が所定の位置となるように、ドラム33の角度位置を制御する。また、例えば、洗いまたは濯ぎを行う場合、ドラム制御部103は、内部に布団が格納されているドラム33を、脱水の場合に比較して低速の回転数でドラム33を回転させる。さらに、例えば、脱水を行う場合、ドラム制御部103は、内部に布団が格納されているドラム33を、洗いまたは濯ぎの場合に比較して高速の回転数でドラム33を回転させる。
水温制御部104は、図示せぬ配管からの温水または蒸気などの槽32への注入を制御することで、槽32に溜められた水の温度を制御する。
排水制御部105は、開閉を指示する信号を弁42に供給することで、弁42の開閉を制御し、槽32への貯水または槽32からの排水を制御する。すなわち、排水制御部105は、弁42の開閉を制御することで、注入されたマイクロバブル水または浄化水を洗いまたは濯ぎのための水として槽32に溜めるか、または槽32に溜まった水を排水管43を介して排水として洗濯装置11から排出させる。
EM活性液供給指示制御部106は、音声の出力または発光を指示する信号を指示部45に供給することで、指示部45を制御する。EM活性液供給指示制御部106は、指示部45に音声を出力させまたは発光させることで、最後の濯ぎをするとき、投入口44から槽32へのEM活性液の投入を作業者に指示させる。
洗濯工程制御部107は、操作盤指示取得部101が取得した指示に応じて、注水制御部102、ドラム制御部103、水温制御部104、排水制御部105、およびEM活性液供給指示制御部106のそれぞれに指示を与えることで、洗濯の工程である洗い、濯ぎ、および脱水の工程を、予め設定された順序で、かつ予め設定された長さ(期間)で行うように洗濯装置11を制御する。
次に、図6を参照して、排水浄化装置12について説明する。図6は、排水浄化装置12の構成を示すブロック図である。排水浄化装置12は、所定の水量を貯留し、定量的に移送する流量調整機能を有し、受水槽131、浄化槽132、浄化槽133、沈殿槽134、および貯水槽135からなる。排水浄化装置12に供給された洗濯装置11からの排水が、受水槽131、浄化槽132、浄化槽133、および沈殿槽134によって浄化される。
まず、洗濯装置11の排水管43から排出された排水は、排水経路に設けられたマスから汲み上げられて、受水槽131に供給される。
受水槽131は、洗濯装置11からの排水を所定の量溜める。受水槽131は、満量の場合、いわゆるオーバーフローにより排水をそのまま排出する。受水槽131には、EM活性液生成器14で生成されたEM活性液が供給される。また、受水槽131には、EM活性液に含まれる有用微生物群が排水に含まれる有機物を分解するのに必要な酸素を供給するために、図示せぬブロアー(エアポンプ)によって空気が吹き込まれ、また、受水槽131は、内部に溜めた排水を攪拌する。すなわち、受水槽131は、いわゆる、ばっ気槽である。受水槽131は、沈殿分離槽の役割も果たし、受水槽131において、排水に含まれる固形分が分離され、固形分は受水槽131の底に沈殿する。
浄化槽132および浄化槽133は、ばっ気槽である。受水槽131に供給されたEM活性液の有用微生物群が受水槽131からの水に含まれるので、浄化槽132および浄化槽133において、図示せぬブロアー(エアポンプ)によって空気が吹き込まれ、水が攪拌されると、浄化槽132および浄化槽133内の水に含まれる有機物を有用微生物群が分解する。また、浄化槽132は、受水槽131と同様に、沈殿分離槽の役割も果たす。
沈殿槽134は、水に含まれる固形分を分離し、固形分を沈殿槽134の底に沈殿させる。また、沈殿槽134は、嫌気濾床槽の役割も果たし、沈殿槽134において、有用微生物群によって水に含まれる有機物等がさらに分解されて、水が浄化される。
貯水槽135は、受水槽131、浄化槽132、浄化槽133、および沈殿槽134によって浄化された水である浄化水を貯水する。貯水槽135に貯水された浄化水は、図示せぬポンプなどにより、配管を介して洗濯装置11に給水される。
このように、排水浄化装置12は、培養された有用微生物群を用いて洗濯装置11からの排水を浄化する。浄化された浄化水には、有用微生物群が含まれている。
なお、排水浄化装置12には、接触ばっ気方式、回転板接触方式、散水濾床方式、活性汚泥式、間欠ばっ気方式、担体流動生物ろ過方式、膜分離活性汚泥方式、または回分式など、各種の浄化方式を採用することができる。
次に、図7を参照して、マイクロバブル水生成装置13について説明する。図7は、マイクロバブル水生成装置13の構成を示すブロック図である。
マイクロバブル水生成装置13は、水槽151、弁152、ポンプ153、マイクロバブル発生装置154、および給水ポンプ155を備える。水槽151には、水161(マイクロバブル水)が貯水される。弁152は、水槽151に貯水される水161(マイクロバブル水)が予め定めた所定の水位となるように、上水道から供給される上水を水槽151に注水する。
ポンプ153は、水槽151内から水161を取り込み、加圧した水161をマイクロバブル発生装置154に供給する。マイクロバブル発生装置154は、気液混合旋回方式(気液二相高速旋回方式)により、ポンプ153からの水161と吸い込んだ外気とからマイクロバブルを発生させる。マイクロバブル発生装置154によって発生されたマイクロバブルにより、水槽151に貯水された水161は、マイクロバブル含む水であるマイクロバブル水となる。
なお、マイクロバブル発生装置154は、気液混合旋回方式に限らず、加圧溶解(減圧)方式またはせん断方式などの他の方式であってもよい。
給水ポンプ155は、水槽151内のマイクロバブル水を洗濯装置11に供給する。
このように、マイクロバブル水生成装置13において、マイクロバブル水が生成されて、洗濯装置11に供給される。
次に、図8のフローチャートを参照して、洗濯の工程の例を説明する。操作部46のボタンが作業者によって操作され、洗濯の開始が指示されると、ステップS11において、洗濯工程制御部107は、操作盤指示取得部101が取得した洗濯の開始の指示に応じて、マイクロバブル水生成装置13から供給されたマイクロバブル水を槽32に注水させる。より詳細には、洗濯工程制御部107は、注水制御部102にマイクロバブル水の注水を指示すると、注水制御部102は、注水部39に弁53の開を指示する信号を供給し、注水部39の弁53を開かせる。これにより、注水管40を介してマイクロバブル水が槽32に注水される。すなわち、注水部39は、マイクロバブル水を槽32に注水する。また、洗濯工程制御部107は、排水制御部105に貯水を指示すると、排水制御部105は、弁42に閉を指示する信号を供給し、弁42を閉じさせる。これにより、槽32にマイクロバブル水が溜められる。なお、槽32に所定の量のマイクロバブル水が溜められると、注水制御部102は、弁53を閉じる。
ステップS12において、作業者は、投入口44を開き、洗剤とEM活性液生成器14で生成されたEM活性液とを投入することで、洗剤とEM活性液とを槽32に供給する。
ステップS13において、洗濯工程制御部107は、内部に布団を格納したドラム33を回転させて、布団を洗わせる。すなわち、洗濯工程制御部107は、ドラム制御部103に、洗いの工程で設定された回転数でのドラム33の回転を指示する。ドラム制御部103は、ドラム33の回転数に応じた回転数で軸が回転するように電動機35を駆動することで、洗いの工程で設定された回転数となるようにドラム33の回転を制御する。ドラム33が回転すると、ドラム33の内部に格納された布団が、槽32に溜められたマイクロバブル水であって、洗剤と有用微生物群とを含むマイクロバブル水に浸かり、また、そのマイクロバブル水から取り出されることになる。このようにして、ドラム33は、内部に格納した布団を洗う。
マイクロバブル水の浸透性は、通常の水に比較して強いので、洗いのための水として、マイクロバブルを含むマイクロバブル水を使用すると、布団内部により素早く浸透し、これによって布団内部汚れをより確実に除去できるようになると共に、培養された有用微生物群をより確実に布団内部に浸透させることができる。
特に、羽毛布団を洗う場合に、マイクロバブル水の強い浸透性がより有効に働く。すなわち、内包する羽毛が外に出てしまうことを防止するとともに、内包する羽毛の汚れを防止するために、羽毛布団の側地(側生地)には、目の詰まった生地が使用されるので、羽毛布団には水が浸透しにくい。羽毛布団の洗いにマイクロバブル水を使用すると、羽毛布団内部により確実により速く洗剤と微生物群とを浸透させることができる。
ステップS14において、洗濯工程制御部107は、内部に布団を格納したドラム33を回転させて、布団を脱水させる。より詳細には、洗濯工程制御部107は、排水制御部105に排水を指示すると共に、ドラム制御部103に、脱水の工程で設定された回転数でのドラム33の回転を指示する。これにより、排水制御部105は、弁42に開を指示する信号を供給し、弁42を開かせる。その結果、槽32に溜められた水が排水される。さらに、ドラム制御部103は、ドラム33の回転数に応じた回転数で軸が回転するように電動機35を駆動することで、脱水の工程で設定された回転数となるようにドラム33の回転を制御する。洗いまたは濯ぎの場合に比較して高速の回転数でドラム33が回転し、ドラム33の内部に格納された布団に含まれる水が遠心力により排出される。
ステップS15において、洗濯工程制御部107は、排水浄化装置12から供給された浄化水(有用微生物群が含まれている)を槽32に注水させる。より詳細には、洗濯工程制御部107は、注水制御部102に浄化水の注水を指示すると、注水制御部102は、注水部39に弁54の開を指示する信号を供給し、注水部39の弁54を開かせる。これにより、注水管41を介して浄化水が槽32に注水される。すなわち、注水部39は、浄化水を槽32に注水する。また、洗濯工程制御部107は、排水制御部105に貯水を指示すると、排水制御部105は、弁42に閉を指示する信号を供給し、弁42を閉じさせる。これにより、槽32に浄化水が溜められる。なお、槽32に所定の量の浄化水が溜められると、注水制御部102は、弁54を閉じる。
ステップS16において、洗濯工程制御部107は、内部に布団を格納したドラム33を回転させて、槽32に溜められた浄化水で布団を濯がせる。すなわち、洗濯工程制御部107は、ドラム制御部103に、濯ぎの工程で設定された回転数でのドラム33の回転を指示する。ドラム制御部103は、ドラム33の回転数に応じた回転数で軸が回転するように電動機35を駆動することで、濯ぎの工程で設定された回転数となるようにドラム33の回転を制御する。ドラム33が回転すると、ドラム33の内部に格納された布団が、槽32に溜められた浄化水であって、有用微生物群を含む浄化水に浸かり、また、その浄化水から取り出されることになる。このようにして、ドラム33は、内部に格納した布団を濯ぐ。なお、濯ぎにおいて、所定の角度毎にドラム33を回動させるか、所定の時間毎に反対方向にドラム33を回転させるようにしてもよい。
ステップS17において、洗濯工程制御部107は、内部に布団を格納したドラム33を回転させて、布団を弱脱水させる。より詳細には、洗濯工程制御部107は、排水制御部105に排水を指示すると共に、ドラム制御部103に、弱脱水の工程で設定された回転数でのドラム33の回転を指示する。これにより、排水制御部105は、弁42に開を指示する信号を供給し、弁42を開かせる。その結果、槽32に溜められた水が排水される。さらに、ドラム制御部103は、ドラム33の回転数に応じた回転数で軸が回転するように電動機35を駆動することで、弱脱水の工程で設定された回転数となるようにドラム33の回転を制御する。洗いまたは濯ぎの場合に比較して高速の回転数であって、ステップS14における脱水の場合に比較して低速の回転数でドラム33が回転し、ドラム33の内部に格納された布団に含まれる水が遠心力により排出される。
ステップS18において、洗濯工程制御部107は、ステップS15の工程と同様に、排水浄化装置12から供給された浄化水を槽32に注水させる。
ステップS19において、洗濯工程制御部107は、ステップS16の工程と同様に、内部に布団を格納したドラム33を回転させて、槽32に溜められた浄化水で布団を濯がせる。
ステップS20において、洗濯工程制御部107は、ステップS17の工程と同様に、内部に布団を格納したドラム33を回転させて、布団を弱脱水させる。ステップS20において、弱脱水することで、布団に含まれる浄化水を切る(布団から浄化水を取り去る)ことができ、この後のステップS21乃至ステップS24における、マイクロバブル水とEM活性液とを用いた濯ぎの効果をより高めることができる。
ステップS21において、洗濯工程制御部107は、ステップS11の工程と同様に、マイクロバブル水生成装置13から供給されたマイクロバブル水を槽32に注水させる。
ステップS22において、洗濯工程制御部107は、EM活性液の槽32への供給を指示する。すなわち、洗濯工程制御部107は、EM活性液の槽32への供給をEM活性液供給指示制御部106に指示すると、EM活性液供給指示制御部106は、音声の出力および発光を指示する信号を指示部45に供給する。指示部45は、ラウドスピーカ55から所定の音声を発生させ、ライト56を発光させるか、または点滅させることで、EM活性液の投入を作業者に指示する。
ステップS23において、作業者は、投入口44を開いて、EM活性液生成器14で生成されたEM活性液を外部から槽32に投入し、投入口44を閉じる。すなわち、ステップS23において、投入口44によって、EM活性液が槽32に供給される。
ステップS24において、洗濯工程制御部107は、内部に布団を格納したドラム33を回転させて、槽32に溜められた培養された有用微生物群が含まれるマイクロバブル水で布団を濯がせる。すなわち、洗濯工程制御部107は、ドラム制御部103に、濯ぎの工程で設定された回転数でのドラム33の回転を指示する。ドラム制御部103は、ドラム33の回転数に応じた回転数で軸が回転するように電動機35を駆動することで、濯ぎの工程で設定された回転数となるようにドラム33の回転を制御する。ドラム33が回転すると、ドラム33の内部に格納された布団が、槽32に溜められたマイクロバブル水であって、有用微生物群を含むマイクロバブル水に浸かり、また、そのマイクロバブル水から取り出されることになる。このようにして、ドラム33は、内部に格納した布団を濯ぐ。なお、ステップS24の濯ぎにおいて、所定の角度毎にドラム33を回動させるか、所定の期間毎に反対方向にドラム33を回転させるようにしてもよい。
ドラム33が、洗いまたは濯ぎのとき、槽32に溜められた水に一部が浸かるように、槽32に溜められた水の水面に対して略平行の回転軸34を中心に回転し、内部に格納されている布団を水に浸すので、より少ない水で洗いまたは濯ぎをすることができる。その結果、槽32に供給されるEM活性液に含まれる有用微生物群の量に対して、より多くの有用微生物群を布団に付着させることができる。
また、ドラム33には、回転軸34を含む面にそって、ドラム33の内側の空間を分割する隔壁52が設けられ、それぞれの空間に布団が格納されるので、洗いまたは濯ぎのとき、布団が確実に槽32に溜められた水に浸かる。また、布団が格納される空間が小さくなるので、ドラム33が回転しても、ドラム33の中で布団が動きにくくなり、その結果、布団が傷みにくくなる。
ステップS25において、洗濯工程制御部107は、槽32に溜められた水を排水させる。すなわち、洗濯工程制御部107は、排水制御部105に排水を指示する。これにより、排水制御部105は、弁42に開を指示する信号を供給し、弁42を開かせる。これにより、槽32に溜められた水が排水される。
ステップS26において、洗濯工程制御部107は、内部に布団を格納したドラム33を回転させて、布団を脱水させて、洗濯は終了する。より詳細には、ステップS26において、洗濯工程制御部107は、ドラム制御部103に、脱水の工程で設定された回転数でのドラム33の回転を指示する。ドラム制御部103は、ドラム33の回転数に応じた回転数で軸が回転するように電動機35を駆動することで、脱水の工程で設定された回転数となるようにドラム33の回転を制御する。洗いまたは濯ぎの場合に比較して高速の回転数でドラム33が回転し、ドラム33の内部に格納された布団に含まれる水が遠心力により排出される。
このように、複数回の濯ぎのうちの最後の濯ぎをするとき、培養された有用微生物群が含まれるEM活性液が槽32に供給される。最後の濯ぎでEM活性液が槽32に供給されるので、培養された有用微生物群がより多く布団に残留することになり、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をより長い期間抑制することができるようになり、より長い期間悪臭の発生を防止できるようになる。
羽毛布団を洗濯すると、従来の洗濯を行うときに比較して、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をより長く抑制することができる。
羽毛布団に内包される羽毛の表面は、天然グリースで覆われたケラチン蛋白で構成されている。この天然グリースには黴がつき易く、また原鳥の臭いが強いので、羽毛布団に用いる場合には、界面活性剤を使用して予め天然グリースの除去処理が施されている。しかし乍ら、天然グリースを除去すると、今度は羽毛に菌がつき易くなる。
天然グリースの除去された羽毛につく細菌の代表としては、シュードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginosa:緑膿菌)、セラチア・マルセサンス(Serratia marcescens:霊菌)、アルカリゲネス・ブーケリ(Alcaligenes bookeri:枯草菌)等である。これらは羽毛の表面のケラチン蛋白を分解し、腐臭、悪臭を発生させる。
複数回の濯ぎのうちの最後の濯ぎをするとき、培養された有用微生物群が含まれるEM活性液が槽32に供給されると、羽毛布団に内包される羽毛に、培養された有用微生物群がより多く付着したままになり、悪臭等を発生させる細菌や黴の繁殖をより長い期間抑制することができるようになり、より長い期間悪臭の発生を防止できるようになる。
また、最後の濯ぎにおいて、濯ぎのための水として、マイクロバブルを含むマイクロバブル水が槽32に注水される。最後の濯ぎで槽32に供給されたEM活性液に含まれる培養された有用微生物群が、マイクロバブルの酸素等により、より活性化する(より活発に活動する)ので、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をより強く抑制することができるようになる。
さらに、羽毛布団の側地(側生地)には、内包する羽毛が外に出てしまうことを防止するとともに、内包する羽毛の汚れを防止するために、目の詰まった生地が使用されるので、濯ぎのための水が浸透しにくい。マイクロバブル水の浸透性は、通常の水に比較して強いので、最後の濯ぎにおいて、濯ぎのための水として、マイクロバブルを含むマイクロバブル水を使用すると、布団内部汚れをより確実に除去すると共に、培養された有用微生物群をより確実に布団内部に浸透させることができる。
また、培養された有用微生物群を用いて洗濯装置11からの排水を浄化し、複数回の濯ぎのうち、最後の濯ぎ以外の濯ぎをするとき、排水浄化装置12によって浄化された浄化水を濯ぎのための水として槽32に注水するので、水を循環して使用することで、上水の使用量をより低減しつつ、浄化水に含まれる有用微生物群がより多く布団に残留することになり、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をより長い期間抑制することで、より長い期間悪臭の発生を防止できる。
さらに、布団を洗うとき、培養された有用微生物群を含むEM活性液を槽32に供給するようにしたので、さらに多くの有用微生物群を布団に浸透させることができ、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をより長い期間抑制することで、より長い期間悪臭の発生を防止できる。
さらにまた、布団を洗うとき、マイクロバブルを含むマイクロバブル水を洗いのための水として槽32に注水するようにしたので、布団内部により確実に洗剤と微生物群とを浸透させることができる。目の詰まった生地が側地(側生地)に使用される羽毛布団であっても、内部により確実に洗剤と微生物群とを浸透させることができる。この場合、さらに、マイクロバブルによって溶解した酸素が有用微生物群の活性を高くするので、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をさらに長い期間抑制し、さらに長い期間悪臭の発生を防止できる。
次に、図9のフローチャートを参照して、排水浄化装置12における排水の浄化について説明する。ステップS51において、前回のEM活性液の供給から1日が経過したか否かが判定され、1日が経過したと判定された場合、ステップS52に進み、受水槽131に、EM活性液が供給される。ステップS52の後、工程はステップS53に進む。受水槽131へのEM活性液の供給は、作業者によるものでも良く、また、定時かつ定量に薬液を供給する供給装置を用いて行っても良い。
ステップS51において、1日が経過していないと判定された場合、ステップS52はスキップされて、受水槽131へのEM活性液の供給は行われず、工程はステップS53に進む。
ステップS53において、洗濯装置11からの排水がマスから受水槽131に汲み上げられる。ステップS54において、ばっ気されている受水槽131で、EM活性液に含まれる培養された有用微生物群により、排水が浄化される。受水槽131の排水は、所定の期間あたり定量ずつ、浄化槽132、浄化槽133、沈殿槽134、および貯水槽135に順に流される。
ステップS55において、それぞればっ気されている浄化槽132および浄化槽133で、受水槽131から流された水に含まれる有用微生物群により、水が浄化される。ステップS56において、沈殿槽134で、水から固形物が分離され、水に含まれる有用微生物群により、水が浄化される。ステップS57において、浄化された水である浄化水が貯水槽135に貯水される。
ステップS58において、貯水槽135に貯水された浄化水が、配管を介して洗濯装置11に給水され、ステップS51に戻り、上述の工程が繰り返される。
このように、受水槽131、浄化槽132、浄化槽133、および沈殿槽134のそれぞれにおいて、培養された有用微生物群を用いて洗濯装置11からの排水が浄化される。洗濯装置11に給水された浄化水は、上述のように、複数回の濯ぎのうち、最後の濯ぎ以外の濯ぎをするとき、濯ぎのための水として槽32に注水される。従って、上水の使用量をより低減することができる。
また、EM活性液生成器14で生成されたEM活性液を槽32に自動的に注入することもできる。
図10は、洗濯装置11の他の例の断面図である。図10に構成が示される洗濯装置11は、筐体31、槽32、ドラム33、回転軸34、電動機35、プーリ36、ベルト37、プーリ38、注水部39、注水管40、注水管41、弁42、排水管43、操作部46、弁181、および注水管182を備える。図10に示される筐体31乃至操作部46は、図2に示す場合と同様なので、その説明は省略する。
弁181は、制御部91のEM活性液供給指示制御部106によって開閉が制御される。弁181が開かれると、図示せぬ圧送ポンプや配管等を介してEM活性液生成器14から供給されたEM活性液が注水管182を介して槽32に注入される。
なお、定量弁や定量供給装置などを用いて、EM活性液を槽32に注入するようにしてもよい。
次に、図11のフローチャートを参照して、洗濯の工程の他の例を説明する。ステップS81の工程は、図8のステップS11の工程と同様なので、その説明は省略する。
ステップS12において、作業者は、洗濯物をドラム33に入れるために筐体31に設けられた開口部を開き、洗剤を投入することで、洗剤を槽32に供給する。
ステップS83において、洗濯工程制御部107は、EM活性液を槽32に注入(供給)させる。すなわち、洗濯工程制御部107は、EM活性液の槽32への注入(供給)をEM活性液供給指示制御部106に指示すると、EM活性液供給指示制御部106は、開を指示する信号を弁181に供給し、弁181を開かせる。これにより、注水管182を介してEM活性液が槽32に注入される。言い換えれば、弁181は、EM活性液を槽32に注入する。なお、EM活性液の時間当たりの流量と、弁181を開いている時間とを制御することにより、所望の量のEM活性液が槽32に注入される。
ステップS84乃至ステップS92の工程は、それぞれ、図8のステップS13乃至ステップS21の工程のそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS93において、洗濯工程制御部107は、ステップS83の工程と同様に、EM活性液を槽32に注入(供給)させる。
ステップS94乃至ステップS96の工程は、それぞれ、図8のステップS24乃至ステップS26の工程のそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
このように、EM活性液生成器14で生成されたEM活性液を槽32に自動的に注入することもできる。
以上のように、複数回の濯ぎのうちの最後の濯ぎの水に培養された有用微生物群が含まれるので、培養された有用微生物群がより多く布団に残留することになり、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をより長い期間抑制することで、より長い期間悪臭の発生を防止できるようになる。
このように、複数回の濯ぎのうちの最後の濯ぎをする場合、濯ぎのための水を溜め、濯ぎのために溜められた水に、培養された有用微生物群が含まれる媒体を入れるようにした場合には、悪臭等を発生させる微生物の繁殖をより長い期間抑制することで、より長い期間悪臭の発生を防止できるようになる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 洗濯システム, 11 洗濯装置, 12 排水浄化装置, 13 マイクロバブル水生成装置, 14 EM活性液生成器, 31 筐体, 32 槽, 33 ドラム, 34 回転軸, 35 電動機, 36 プーリ, 37 ベルト, 38 プーリ, 39 注水部, 40 注水管, 41 注水管, 42 弁, 43 排水管, 44 投入口, 45 指示部, 46 操作部, 51 穴, 52 隔壁, 53 弁, 54 弁, 55 ラウドスピーカ, 56 ライト, 71 蓋, 91 制御部, 101 操作盤指示取得部, 102 注水制御部, 103 ドラム制御部, 104 水温制御部, 105 排水制御部, 106 EM活性液供給指示制御部, 107 洗濯工程制御部, 131 受水槽, 132 浄化槽, 133 浄化槽, 134 沈殿槽, 135 貯水槽, 151 水槽, 152 弁, 153 ポンプ, 154 マイクロバブル発生装置, 155 給水ポンプ, 181 弁, 182 注水管

Claims (7)

  1. 羽毛布団を洗濯する洗濯装置において、
    前記羽毛布団の洗いまたは濯ぎのための水を溜める槽と、
    前記羽毛布団の洗いのとき、洗いのための前記水として、マイクロバブルを含む水を前記槽に注水する注水手段と、
    前記羽毛布団の洗いのとき、マイクロバブルを含む水が溜められている前記槽に、乳酸菌、酵母、および光合成細菌を主体とする有用微生物群であって、安全で有用な微生物が共生している有用微生物群が含まれる媒体を供給する供給手段と
    を備え
    前記注水手段は、前記羽毛布団の濯ぎのとき、濯ぎのための前記水として、マイクロバブルを含む水を前記槽に注水し、
    前記供給手段は、前記羽毛布団の濯ぎのとき、マイクロバブルを含む水が溜められている前記槽に、前記有用微生物群が含まれる前記媒体を供給する
    洗濯装置。
  2. 請求項1に記載の洗濯装置において、
    前記注水手段は、複数回の濯ぎのうちの最後の濯ぎにおいて、マイクロバブルを含む水を前記槽に注水し、
    前記供給手段は、最後の濯ぎをするとき、前記媒体を前記槽に供給する
    洗濯装置。
  3. 請求項1に記載の洗濯装置において、
    前記供給手段から前記槽への前記媒体の供給を指示する指示手段をさらに備える
    洗濯装置。
  4. 請求項1に記載の洗濯装置において、
    前記供給手段は、前記媒体を外部から前記槽に投入するための開閉自在の投入口である
    洗濯装置。
  5. 請求項1に記載の洗濯装置において、
    温水または蒸気の前記槽への注入を制御することで、前記槽に溜められた水の温度を制御する制御手段をさらに備える
    洗濯装置。
  6. 羽毛布団を洗濯する洗濯方法において、
    前記羽毛布団の洗いのための水として、マイクロバブルを含む水を溜め、
    洗いのために溜められた水に、乳酸菌、酵母、および光合成細菌を主体とする有用微生物群であって、安全で有用な微生物が共生している有用微生物群が含まれる媒体を入れ、
    前記羽毛布団の濯ぎのための水として、マイクロバブルを含む水を溜め、
    濯ぎのために溜められた水に、前記有用微生物群が含まれる前記媒体を入れる
    洗濯方法。
  7. 請求項6に記載の洗濯方法において、
    複数回の濯ぎのうちの最後の濯ぎにおいて、マイクロバブルを含む水を溜め、
    最後の濯ぎをするとき、溜められた水に前記媒体を入れる
    洗濯方法。
JP2011163834A 2011-07-27 2011-07-27 洗濯装置および洗濯方法 Expired - Fee Related JP5802464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011163834A JP5802464B2 (ja) 2011-07-27 2011-07-27 洗濯装置および洗濯方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011163834A JP5802464B2 (ja) 2011-07-27 2011-07-27 洗濯装置および洗濯方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011023439A Division JP4796204B1 (ja) 2011-02-06 2011-02-06 洗濯装置および洗濯方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012161588A JP2012161588A (ja) 2012-08-30
JP5802464B2 true JP5802464B2 (ja) 2015-10-28

Family

ID=46841603

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011163834A Expired - Fee Related JP5802464B2 (ja) 2011-07-27 2011-07-27 洗濯装置および洗濯方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5802464B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015036081A (ja) * 2013-08-14 2015-02-23 株式会社ザブザブ 洗濯機
KR101568209B1 (ko) 2013-12-24 2015-11-11 동부대우전자 주식회사 마이크로 버블 생성 유닛을 포함하는 세탁기
JP6290334B2 (ja) * 2016-08-18 2018-03-07 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機
JP6251425B1 (ja) 2016-09-09 2017-12-20 東芝ライフスタイル株式会社 洗濯機
JP6903836B2 (ja) * 2016-12-19 2021-07-14 日出光 田中 洗濯における悪臭低減のための方法および製品
CN112239892A (zh) * 2020-09-29 2021-01-19 高梵(浙江)信息技术有限公司 一种羽绒消毒的清洗除湿方法及设备
CN114672988A (zh) * 2022-05-06 2022-06-28 绍兴金牡印染有限公司 棉织物低碱短流程氧漂工艺
JP7208686B1 (ja) 2022-05-23 2023-01-19 博 竹村 布団洗濯乾燥装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63154197A (ja) * 1986-12-18 1988-06-27 浪内 敬一郎 ふとん類洗浄脱水装置
JP2923922B2 (ja) * 1990-02-09 1999-07-26 忠雄 一色 寝具類
JPH0975435A (ja) * 1995-09-14 1997-03-25 Washi Kosan Kk 有用微生物による脱・消臭方法及び有用微生物を取着してなる物品
JP2004121962A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 National Institute Of Advanced Industrial & Technology ナノバブルの利用方法及び装置
JP2005087712A (ja) * 2003-08-08 2005-04-07 Sharp Corp 給水装置、給水方法、給水装置を備えた撒水装置、および給水装置を備えた洗濯機
JP2005118462A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Shin Sangyo Souzou Kenkyu Kiko クリーニング装置
JP2008036413A (ja) * 2006-07-13 2008-02-21 Matsushita Electric Works Ltd 寝具の洗浄装置及び洗浄方法
JP5148460B2 (ja) * 2008-11-20 2013-02-20 シャープ株式会社 浄化処理装置及び浄化処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012161588A (ja) 2012-08-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5802464B2 (ja) 洗濯装置および洗濯方法
JP4796205B1 (ja) 洗濯システムおよび洗濯方法
KR100662300B1 (ko) 세탁기 조세정 방법
KR100738908B1 (ko) 오·폐수처리 시스템 및 방법
JP2007195866A (ja) 洗濯機およびその洗濯方法
JP4796204B1 (ja) 洗濯装置および洗濯方法
JP2007195865A (ja) 洗濯機およびその洗濯方法
JP6239433B2 (ja) 汚泥濃縮機および汚泥濃縮システム
JP2005185144A (ja) 野菜の洗浄殺菌方法及び装置
JP3133282U (ja) 簡易水処理装置
KR100936462B1 (ko) 초미세기포를 이용한 악취제거장치
JP2003225689A (ja) 微生物担体チップを用いた汚水浄化処理システム
JP2005013865A (ja) 閉鎖式水循環システムの水浄化装置
JP2018176093A (ja) 有機系被処理物分解処理機
JP2003074104A (ja) 水洗式簡易トイレ
JP2004066178A (ja) 排水処理装置
JP2004000536A (ja) 洗濯方法
JP2018030070A (ja) 水処理装置及び水処理方法
JP2005232920A (ja) ぬめり除去浄化装置およびこれを設置した流し台、浴室
JP2003200182A (ja) 浄化処理装置および浄化処理方法
JP2004089785A (ja) 排水処理方法及び排水処理装置
JP3104230U (ja) 排水の脱臭装置
JPH119233A (ja) 海苔製造装置
JP2001162296A (ja) 食品加工用汚水の処理装置
JP2007069085A (ja) 生ゴミ処理機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5802464

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees