JP5802237B2 - 磁性粒子及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、磁性粒子に関する。更に詳しくは、診断薬、治療薬、タンパク質精製及び細胞分離等に用いる磁性粒子に関する。
従来、生体物質を含有する試料、例えば生体サンプルからタンパク質等を検出又は精製する方法としてタンパク質が結合し得る粒子を用いて、この粒子表面に生体サンプル中のタンパク質等を結合させ、生体サンプル中の目的タンパク質等以外の不純物を除くために、粒子を洗浄しタンパク質等が結合した粒子を回収して、タンパク質の結合量を検出する方法やタンパク質解離溶液中に解離させて精製する方法が知られている。
また、磁力によって容易に分離、回収が可能であることから、磁性を有する粒子が用いられており、例えば特許文献1に、酸化鉄からなる芯粒子の表面にシリカの被膜が形成されてなる磁性シリカ粒子が知られている。しかし、この磁性粒子は、磁性体が強磁性であり、回収時の磁場を取り除いても強磁性により磁性体自身が一時的な磁場を示し粒子同士が自己会合して洗浄性が悪くなったり、免疫反応等に悪影響を及ぼす。
更に、強磁性による磁性体自身の自己会合を解決する目的で、例えば、特許文献2に、磁性体に超常磁性である磁性体を用いた磁性シリカ粒子が開示されている。しかし、この磁性粒子は、粒子径が小さい場合は、磁性体の含有量が低く、磁力で粒子を回収する際に時間がかかり、粒子径が大きい場合は、比表面積が小さいために、結合するタンパク質等の量が少ないという問題がある。
平均粒子径1−5μmの場合、磁力で粒子を分離回収する際に時間がかからず、かつ粒子同士が自会合することのない磁性粒子であった。(特許文献3)しかし、平均粒子径1−5μmで免疫反応性をより向上するために、平均粒径を保ったまま、粒子表面に結合するタンパク質の量をさらに多くすることが要望されている。
特開2000−256388号公報 特開2000−40608号公報 特開2013−19889号公報
本発明の目的は、粒子径を小さくすることなく、免疫反応性を高める磁性粒子を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果本発明に到達した。即ち本発明は、平均粒子径が1〜15nmの超常磁性金属酸化物粒子(C)を非磁性金属酸化物(D)中に含有し、(C)と(D)の合計重量に対して(C)を60〜95重量%含有してなる磁性粒子(E)であって、該磁性粒子(E)の平均粒子径が1〜5μmであり、かつ形状係数SF1が101〜200であり、かつ形状係数SF2が110〜220である磁性粒子(E);該磁性粒子(E)からなる生体物質結合用磁性担体(H);平均粒子径が1〜15nmの超常磁性金属酸化物粒子(C)、(C)の重量に基づいて30〜1500重量%の非磁性金属アルコキシド(N)、および分散剤(K)を含有する分散液(A)と、水(L)、非イオン性界面活性剤(P)及び金属アルコキシドの加水分解用触媒(Q)を含有する溶液(B)とを混合して水中油型エマルションを形成する工程を含み、かつ全工程中で有機溶剤を用いない磁性粒子(E)の製造方法である。
本発明の磁性粒子(E)を使用することにより、粒子径を小さくすることなく、免疫反応性を高めることができる。
<磁性粒子(E)>
本発明の磁性粒子(E)は、非磁性金属酸化物(D)マトリックス中に平均粒子径が1〜15nmで超常磁性を有する超常磁性金属酸化物粒子(C)を含有してなり、好ましくは(D)を(C)中に分散させてなる。磁性粒子(E)の平均粒子径が1〜5μmであり、かつ形状係数SF1が101〜200であり、かつ形状係数SF2が110〜220である粒子である。
非磁性金属酸化物(D)としては、公知の種々の非磁性金属酸化物を用いることが出来る。非磁性金属酸化物(D)の内、磁性粒子(E)の水への分散性の観点から酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化イットリウム及び酸化タンタルが好ましく、更に好ましくは酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム及び酸化アルミニウムが好ましく、最も好ましいのは酸化ケイ素である。
本発明における超常磁性金属酸化物粒子(C)の平均粒子径は、任意の200個の(C)について走査型電子顕微鏡で観察して測定された粒子径の平均値である。
(C)の平均粒子径は、後述の(C)作製時の金属イオン濃度を調節することにより制御することができる。また、通常の分級等の方法によっても超常磁性金属酸化物の平均粒子径を所望の値にすることができる。
超常磁性とは、外部磁場の存在下で物質の個々の原子磁気モーメントが整列し誘発された一時的な磁場を示し、外部磁場を取り除くと、部分的な整列が損なわれ磁場を示さなくなることをいう。
平均粒子径が1〜15nmで超常磁性を示す超常磁性金属酸化物粒子(C)としては、鉄、コバルト、ニッケル及びこれらの合金等の酸化物が挙げられるが、磁界に対する感応性が優れていることから、酸化鉄が特に好ましい。超常磁性金属酸化物は、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
(C)の平均粒子径が1nm未満の場合は合成が困難であり、平均粒子径が15nmを超える場合は得られた磁性粒子(E)の磁気特性が強磁性となり、実際の用途面において磁場を取り除いても磁性体自身が一時的な磁場を示し粒子同士が自己会合し、洗浄性が悪い及び/又は免疫反応等に悪影響を及ぼすという問題がある。
酸化鉄としては、公知の種々の酸化鉄を用いることができる。酸化鉄の内、特に化学的な安定性に優れることから、マグネタイト、γ−ヘマタイト、マグネタイト−α−ヘマタイト中間酸化鉄及びγ−ヘマタイト−α−ヘマタイト中間酸化鉄が好ましく、大きな飽和磁化を有し、外部磁場に対する感応性が優れていることから、マグネタイトが更に好ましい。
磁性粒子(E)中の超常磁性金属酸化物粒子(C)の含有量の下限は、60重量%、好ましくは65重量%であり、上限は95重量%、好ましくは80重量%である。(C)の含有量が60重量%未満の場合、得られた(E)の磁性が十分でないため、生体物質結合用磁性担体として用いた際に分離操作に時間がかかり、95重量%を超えるものは合成困難かつ、診断薬、タンパク質精製及び核酸精製等に用いた場合、洗浄性が悪い。
超常磁性金属酸化物粒子(C)の製造方法は、特に限定されないが、Massartにより報告されたものをベースとして水溶性鉄塩及びアンモニアを用いる共沈殿法(R.Massart,IEEE Trans.Magn.1981,17,1247)や水溶性鉄塩の水溶液中の酸化反応を用いた方法により合成することができる。
磁性粒子(E)の平均粒子径は、1〜5μmであり、好ましくは1〜3μmである。平均粒子径が1μm未満の場合、分離回収の際に時間がかかる。5μmを超えると、表面積が小さくなり、生体物質の結合量が低く回収効率が低くなってしまう。
本発明の磁性粒子(E)の平均粒子径は、任意の200個の(E)について走査型電子顕微鏡で観察して測定された粒子径の平均値である。
(E)の平均粒子径は、後述の水中油型エマルションを作製する際の混合条件(せん断力等)を調節して水中油型エマルションの粒子径を調整することにより制御することができる。また、(E)製造時の水洗工程の条件変更や通常の分級等の方法によっても平均粒子径を所望の値とすることができる。
磁性粒子(E)は、形状係数SF1が101〜200であり、かつ形状係数SF2が110〜220である。好ましくは形状係数SF1が105〜190であり、かつ形状係数SF2が110〜200である。さらに好ましくはSF1が110〜180であり、かつ形状係数SF2が120〜190である。
磁性粒子(E)は、表面が凹凸状であるため真球とはならず、SF1は101以上となる。形状係数SF1が200を超える粒子は、形状が不定形になり、免疫測定精度が悪くなる。形状係数SF2が110未満の場合、表面積が小さくなり、生体物質の結合量が少なくなる。形状係数SF2が220を超える場合表面の凹凸が微細すぎて、凹凸に生体物質が入り込み、反応性が低下する。
形状係数SF1は、粒子の形状の丸さを示すものであり、下記式(1)で表される、磁性粒子を2次元平面に投影してできる図形の最長径の二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF1={(最長径)/(AREA)}×(100π/4)(1)
SF1の値が100の場合、磁性粒子の形状は真球であり、SF1の値が大きくなるほど、粒子は不定形になる。
形状係数SF2は、粒子の形状の凹凸の割合を示すものであり、下記式(2)で表される、磁性粒子を2次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100/4πを乗じた値である。
SF2={(PERI)/(AREA)}×(100/4π)(2)
SF2の値が100の場合磁性粒子表面に凹凸が存在しなくなり、SF2の値が大きくなるほど磁性粒子表面の凹凸が顕著になる。
形状係数SF1及びSF2の測定は、走査型電子顕微鏡(例えばS−800:日立製作所製)、マイクロスコープ(USBデジタルスケール:スカラ(株)製)等で磁性粒子の写真を撮り、これを画像解析装置(例えばMac−VIEW:マウンテック社製)に導入して解析する方法、フロー式粒子像分析装置(例えばFPIA−3000:マルバーン社製)を用いて測定する方法などが挙げられる。
<磁性粒子(E)の製造方法>
本発明の磁性粒子(E)の製造方法は、平均粒子径が1〜15nmの超常磁性金属酸化物粒子(C)、(C)の重量に基づいて30〜1500重量%の金属アルコキシド(N)及び分散剤(K)を含有する分散液(A)と、水、非イオン性界面活性剤(P)及び金属アルコキシドの加水分解用触媒(Q)を含有する溶液(B)とを混合して水中油型エマルションを形成する工程を含むことを特徴とする。
上記水中油型エマルション形成後、金属アルコキシド(N)の加水分解反応及び縮合反応を行い、超常磁性金属酸化物粒子(C)を非磁性金属酸化物(D)中に包含、好ましくは(D)中に(C)が均一に分散した磁性粒子(E)の水性分散体が得られる。
得られた磁性粒子(E)の水性分散体を遠心分離及び/又は集磁により固液分離し、水で洗浄して乾燥することにより磁性粒子(E)が得られる。
分散液(A)
(A)は、超常磁性金属酸化物粒子(C)を分散剤(K)を用いて、金属アルコキシド(N)中に分散させた分散液(A)である。上記分散剤(K)としては、分子内に1個のカルボキシル基を有する有機化合物等が挙げられる。具体的には、以下に例示する有機化合物等が挙げられ、これらは1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
カルボキシル基を1個有する有機化合物:
炭素数10〜30の脂肪族飽和モノカルボン酸(ラウリル酸、ミリスチン酸、ステアリン酸及びベヘニン酸等)、炭素数10〜30の脂肪族不飽和モノカルボン酸(オレイン酸、ステアリン酸等)、炭素数10〜30のヒドロキシ脂肪族モノカルボン酸、炭素数10〜30の脂環式モノカルボン酸、炭素数10〜30の芳香族モノカルボン酸、炭素数10〜20のヒドロキシ芳香族モノカルボン酸及び炭素数10〜20のパーフルオロカルボン酸。
分散剤(K)の使用量は、超常磁性金属酸化物粒子(C)の重量を基準として、100〜2,000重量%、特に250〜1,000重量%であることが好ましい。(K)が100重量%以上の場合、(C)が金属アルコキシド溶液に分散し易くなる傾向にあり、2,000重量%以下であると後の工程の水溶液への分散の際にエマルションが形成し易くなる傾向にある。
使用する金属アルコキシド(N)としては、下記一般式(1)で表される化合物が挙げられる。
M(OR (1)
一般式(1)中、R及びRは、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、メルカプト基又はグリシジルオキシ基で置換されていてもよい炭素数1〜10の1価の炭化水素基を表す。
炭素数1〜10の炭化水素基としては、炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基(メチル基、エチル基、n−又はiso−プロピル基、n−又はiso−ブチル基、n−又はiso−ペンチル基及びビニル基等)、炭素数6〜10の芳香族炭化水素基(フェニル基等)及び炭素数7〜10の芳香脂肪族基(ベンジル基等)等が挙げられる。
一般式(1)におけるMは金属元素を表す。金属元素の具体例としては、Si、Al、Zr、Ti、Ca、Y及びTa等が挙げられる。
一般式(1)におけるm及びnは整数を表し、mとnの和は金属元素Mの価数であり、例えばSiは4、Alは3、Tiは4である。
Mの価数が4の場合、mは0〜3の整数、nは1〜4の整数、m+nが4である。
価数が3の場合、mは0〜2の整数、nは1〜3の整数、m+nが3である。
一般式(1)においてMがSiの場合、nが1のアルキルアルコキシシランを用いるときには、nが2〜4の(アルキル)アルコキシシランと併用する必要がある。反応後の粒子の強度及び粒子表面のシラノール基の量の観点からnは4であることが好ましい。
金属元素MがSiの場合、金属アルコキシドの具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトライソプロピルシラン及びテトラブトキシシラン等のアルコキシシラン;メチルトリメトキシシラン及びメチルトリエトキシシラン等のアルキルアルコキシシラン;3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルエトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン及びN−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノ基で置換されたアルキル基を有するアルキルアルコキシシラン;7−カルボキシ−ヘプチルトリエトキシシラン及び5−カルボキシ−ペンチルトリエトキシシラン等のカルボキシル基で置換されたアルキル基を有するアルキルアルコキシシラン;3−ヒドロキシプロピルトリメトキシシラン及び3−ヒドロキシプロピルエトキシシラン等の水酸基で置換されたアルキル基を有するアルキルアルコキシシラン;3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン及び3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン等のメルカプト基で置換されたアルキル基を有するアルキルアルコキシシラン;3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン及び3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン等のグリシジルオキシ基で置換されたアルキル基を有するアルキルアルコキシシラン等が挙げられる。
金属元素MがTiの場合、金属アルコキシドの具体例としては、トリメトキシチタン、テトラメトキシチタン、トリエトキシチタン、テトラエトキシチタン、テトラプロポキシチタン、クロロトリメトキシチタン、クロロトリエトキシチタン、エチルトリメトキシチタン、メチルトリエトキシチタン、エチルトリエトキシチタン、ジエチルジエトキシチタン、フェニルトリメトキシチタン、フェニルトリエトキシチタンなどが挙げられる。
金属元素MがAl、Zr、Ca、Y及びTaの場合、金属アルコキシドの具体例としては、トリメトキシアルミニウム、トリエトキシアルミニウム、トリ−n−プロポキシアルミニウム、トリイソプロポキシアルミニウム、トリ−n−ブトキシアルミニウム、トリイソブトキシアルミニウム、トリ−sec−ブトキシアルミニウム及びトリ−tert−ブトキシアルミニウム等のアルミニウムアルコキシド;ジルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラプロポキシド及びジルコニウムテトラブトキシド等のジルコニウムアルコキシド;カルシウムメトキシド、カルシウムエトキシド、カルシウムプロポキシド及びカルシウム イソプロポキシド等のカルシウムアルコキシド、イットリウムトリエトキシド、イットリウムトリイソプロポキシドシド及びイットリウムトリメトキシエトキシドシド等のイットリウムアルコキシド;タンタルペンタメトキシド、タンタルペンタエトキシド、タンタルペンタイソプロポキシド及びタンタルペンタブトキシド等のタンタルアルコキシドが挙げられる。
金属アルコキシド(N)は、1種類を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
金属アルコキシド(N)の使用量は、超常磁性金属酸化物粒子(C)に対して、30〜1500重量%、好ましくは90〜600重量%である。金属アルコキシドが30重量%未満の場合、(C)の表面が均一に被覆されにくくなり、1500重量%を超えると、(C)の含有率が小さくなり、磁力による回収時間が長くなる。
分散液(A)の作成方法としては、特に限定されず、例えば、分散剤(K)を金属アルコキシド(N)に溶解後、超常磁性金属酸化物粒子(C)と混合することが出来る。また、超常磁性金属酸化物粒子(C)に分散剤(K)を物理吸着後、余分な分散剤を洗浄除去し金属アルコキシド(N)に分散させて調整することも出来る。
溶液(B)
溶液(B)は、非イオン性界面活性剤(P)及び金属アルコキシドの加水分解用触媒(Q)を水に溶解させたものである。
非イオン性界面活性剤(P)としては、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレンのプルロニック型非イオン性界面活性剤(P1)、炭素数8〜24の高級アルコールのエチレンオキサイド1〜50モル付加物(P2)等が挙げられる。(P1)の具体例としては、ポリオキシエチレン1〜200モル付加物及びポリオキシプロピレン1〜50モル付加物のプルロニック型界面活性剤が挙げられる。好ましいものはポリオキシエチレン100〜200モル付加物及びポリオキシプロピレン10〜50モル付加物のプルロニック型非イオン性界面活性剤である。(P2)の具体例としては、炭素数12〜24の高級アルコールのエチレンオキサイド30〜50モル付加物等が挙げられる。これらは、1種類を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
非イオン性界面活性剤(P)の使用量は、超常磁性金属酸化物粒子(C)に対して、100〜1,000重量%、特に300〜500重量%が好ましい。100重量%以上又は1,000重量%以下であると、エマルションが安定し、生成する粒子の粒度分布が狭くなり好ましい。
溶液(B)の使用量は、(C)に対して、1,000〜10,000重量%、特に1,500〜4,000重量%が好ましい。1,000重量%以上又は10,000重量%以下であると、エマルションが安定し、生成する粒子の粒度分布が狭くなり好ましい。
金属アルコキシドの加水分解用触媒(Q)としては、ルイス酸や塩基等を用いることができ、具体的には、塩酸等の無機酸、酢酸等の有機酸、アンモニア等の無機塩基化合物、エタノールアミン等のアミン化合物を用いることができる。
加水分解用触媒の使用量は、金属アルコキシド(N)の重量に対して、0.01〜500重量%、特に0.5〜300重量%が好ましい。
水の使用量は、(C)に対して100〜9,000重量%であることが好ましく、特に800〜6,000重量%が好ましい。
溶液(B)の作成方法としては、特に限定されず、例えば、非イオン性界面活性剤(P)、金属アルコキシドの加水分解用触媒(Q)、水を混合させることで調整できる。
分散液(A)と溶液(B)との混合方法は、特に限定されず、後述の設備を使用して一括混合することもできるが、磁性粒子(E)の粒子径の均一性の観点から、溶液(B)を撹拌しながら、溶液(B)に分散液(A)を滴下する方法が好ましい。
(B)の使用量は、(A)に対して、2〜350重量%が好ましい。この範囲であると、エマルションが安定し、生成する粒子の粒度分布が狭くなり好ましい。
分散液(A)と溶液(B)との混合及び反応する条件としては、10〜100℃であることが好ましく、更に好ましくは20〜60℃である。また、反応時間は、好ましくは0.5〜5時間、更に好ましくは1〜2時間である。
分散液(A)と溶液(B)とを混合する際の設備としては、一般に乳化機、分散機として市販されているものであれば特に限定されず、例えば、ホモジナイザー(IKA社製)、ポリトロン(登録商標、キネマティカ社製)及びTKオートホモミキサー(プライミクス社製)等のバッチ式乳化機、エバラマイルダー(荏原製作所社製)、TKフィルミックス、TKパイプラインホモミキサー(プライミクス社製)、ヒストコロン(マイクロテック・ニチオン社製)、コロイドミル(神鋼パンテック社製)、クリアミックス(エムテクニック社製)、スラッシャー、トリゴナル湿式微粉砕機(日本コークス工業社製)、キャピトロン(ユーロテック社製)及びファインフローミル(太平洋機工社製)等の連続式乳化機、マイクロフルイダイザー(みずほ工業社製)、ナノマイザー(登録商標、ナノマイザー社製)及びAPVガウリン(ガウリン社製)等の高圧乳化機、膜乳化機(冷化工業社製)等の膜乳化機、バイブロミキサー(登録商標、冷化工業社製)等の振動式乳化機、超音波ホモジナイザー(ブランソン社製)等の超音波乳化機等が挙げられ、粒子径の均一化の観点から、APVガウリン、ホモジナイザー、TKオートホモミキサー、エバラマイルダー、TKフィルミックス、TKパイプラインホモミキサー、ヒストコロン、及びクリアミックスが好ましい。
本発明の磁性粒子(E)は、超常磁性金属酸化物粒子(C)が非磁性金属酸化物(D)中に包含され、粒子表面に存在しないことから、生体物質結合用磁性担体として使用する場合、多くの生体物質を結合することができる。
本発明の磁性粒子(E)を生体物質結合用磁性担体として使用する場合、(E)に生体物質(J)を物理吸着させることもできるが、より効率良く生体物質(J)を結合させる観点から、グルタルアルデヒド、アルブミン、カルボジイミド、ストレプトアビジン、ビオチン及び官能基を有する金属アルコキシド(N)からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機化合物を(E)の表面に結合させることが好ましい。これらの有機化合物の内、特定の生体物質(J)を結合させる観点から、官能基を有する金属アルコキシド(N)が更に好ましい。
上記金属アルコキシド(N)が有する官能基としては、アミノ基、カルボキシル基、水酸基、メルカプト基及びグリシジルオキシ基等が挙げられ、(N)1分子中に異なる種類の官能基を有していてもよい。
(E)の表面に官能基を有する(N)を結合させる方法としては、前述のアミノ基、カルボキシル基、水酸基、メルカプト基又はグリシジルオキシ基で置換されたアルキル基を有するアルコキシド(N1)を使用する方法や、これらの置換基を有しないアルコキシド(N2)を使用して(E)を作製した後、(E)を(N1)で処理する方法等が挙げられる。
後者の方法の具体例としては、(E)をその濃度が1〜50重量%になるように溶媒に分散し、この分散液に(N1)の溶液を添加して、1時間以上室温で加水分解反応及び縮合反応を行う方法が挙げられる。
(N1)の使用量は、処理前の磁性粒子(E)に対して0.1〜5重量%であることが好ましい。0.1重量%以上であると、導入される官能基数が十分であり、5重量%以下であると粒子表面の官能基量を更に増加させる効果があるので好ましい。
グルタルアルデヒド、アルブミン、カルボジイミド、ストレプトアビジン又はビオチンを磁性粒子(E)の表面に結合させる方法は特に限定されないが、例えば、以下のようにして結合させることができる。
アルデヒド基を有するグルタルアルデヒド及びカルボキシル基を有するビオチンは、アミノ基を有する金属アルコキシドが表面に結合した(E)と反応させることで、(E)の表面に結合させることができる。また、アミノ基を有するアルブミン及びストレプトアビジン並びにカルボジイミド基を有するカルボジイミドは、カルボキシル基を有する金属アルコキシドが表面に結合した(E)と反応させることで、(E)の表面に結合させることができる。
本発明における生体物質(J)とは、生物に由来する物質を意味するが、生体物質そのものに限らず、生体物質と相互作用を有する物質をも含み、例えば、糖質、タンパク質、ペプチド、核酸、細胞、微生物、薬剤若しくは薬剤候補物質、環境ホルモン等の有害物質又はビオチン等の他の生体物質の固定に利用できる物質が挙げられる。
磁性粒子(E)に固定化する生体物質(J)のタンパク質又はペプチドは、相互に特異的結合性を有する、抗体若しくは抗原のいずれか一方、又は生体レセプター若しくはリガンドのいずれか一方であることが好ましい。抗体/抗原の場合、精製すべきタンパク質が抗体となる場合には、抗原となるタンパク質又はペプチドを粒子に固定化することになる。一方、精製すべきタンパク質が抗原となる場合には、抗体となるタンパク質又はペプチドを粒子に固定化することになる。生体レセプター/リガンドについても抗体/抗原の場合と同様である。
生体物質(J)を磁性粒子(E)に結合させる方法は特に限定されず、例えば、生体物質(J)が抗体又は抗原の場合、アミノ基を有するため、表面にグルタルアルデヒドを結合させた(E)と反応させることで生体物質(J)を(E)の表面に結合させることができる。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下、特に定めない限り、%は重量%、部は重量部を示す。
製造例1
セトステアリルアルコール(花王株式会社製「カルコール 6850」、セチルアルコールとステアリルアルコールからなる油脂原料)252部(1モル部)、水酸化カリウム0.5部を加圧反応容器に投入して密閉、窒素置換した後、130℃で脱水する。次いで、エチレンオキシド1848部(42モル部)を130℃で付加反応させ、80℃に冷却して酢酸0.5部で水酸化カリウムを中和して、セトステアリルアルコールのエチレンオキサイド付加物(付加モル数42)である非イオン性界面活性剤(P−1)を調製した。
実施例1
反応容器に塩化鉄(III)6水和物2.7部、塩化鉄(II)4水和物1.0部及び水375部を仕込んで溶解させて50℃に昇温し、撹拌下温度を50〜55℃の保持しながら、25%アンモニア水3.8部と水100部を混合した溶液を1時間かけて滴下し、滴下後1時間撹拌し、水中にマグネタイト粒子である超常磁性金属酸化物粒子(C−1)を得た。得られた(C−1)にオレイン酸である分散剤(K−1)10.5部加え、2時間撹拌を継続した。室温に冷却後、デカンテーションにより固液分離して得られたオレイン酸が吸着したマグネタイト粒子を水50部で洗浄する操作を3回行った。得られたオレイン酸が吸着したマグネタイト粒子を容器に仕込み、テトラエトキシシランである金属アルコキシド(N−1)6.0部を加えて混合し、分散液(A−1)を調製した。
反応容器にアンモニア(Q−1)25%水溶液38.5部、製造例1で得られた非イオン性界面活性剤(P−1)1.3部、 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(三洋化成工業株式会社製「ニューポールPE68」)である非イオン性界面活性剤(P−2)1.3部、水49.8部加えてヒストコロン(マイクロテック・ニチオン社製)を用いて10分間混合し、50℃に昇温後、ヒストコロンの回転数15,000rpmで攪拌しながら上記分散液(A−1)を1時間かけて滴下した後、1時間乳化反応させた。
乳化反応後、2,000rpmで5分間遠心分離して微粒子の存在する上清を除いた。得られた固相に水50部を加えて粒子を分散させて1,000rpmで10分間遠心分離後、微粒子の存在する上清を除く操作を10回行った。続いて、得られた固相に水50部を加えて粒子を分散させて500rpmで5分間遠心分離することにより、大きな粒子径の粒子を沈降させて目的とする粒子径を有する粒子を含有する上清(1)を回収した。残った固相に水50部を加えて500rpmで5分間遠心分離後、上清(2)を回収する操作を2回行い、固相中に存在する目的とする粒子径を有する粒子を回収した。次に、上清(1)及び(2)について、磁石を用いて粒子を集磁し、集磁された粒子を80℃で8時間乾燥させて本発明の磁性粒子(E−1)を得た。
実施例2
実施例1において、マグネタイト粒子作製時における25%アンモニア水3.8部と混合する水の量を100部から75部に代えた以外は、実施例1と同様にして超常磁性金属酸化物粒子(C−2)を得た。また(C−2)を用いて実施例1と同様にして磁性粒子(E−2)を得た。
実施例3
実施例1において、マグネタイト粒子作製時における25%アンモニア水3.8部と混合する水の量を100部から33.8部に代えた以外は、実施例1と同様にして超常磁性金属酸化物粒子(C−3)を得た。また(C−3)を用いて乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから10,000rpmに代えた以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−3)を得た。
実施例4
実施例1において、乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから10,000rpmに代えた以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−4)を得た。
実施例5
乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから10,000rpmに代え、テトラエトキシシランの仕込量を6.0部から2.0部に代えた以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−5)を得た。
実施例6
実施例3と同様にして超常磁性金属酸化物粒子(C−3)を得た。実施例1において、(C−1)の代わりに(C−3)を用い、テトラエトキシシランの仕込量を6.0部から2.0部に代え、乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから10,000に代えた以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−6)を得た。
実施例7
実施例3と同様にして超常磁性金属酸化物粒子(C−3)を得た。実施例1において、(C−1)の代わりに(C−3)を用いて、乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから10,000rpmに代え、非イオン性界面活性剤(P−1)1.3部、非イオン性界面活性剤(P−2)1.3部を(P−2)2.6部に代えた以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−7)を得た。
実施例8
実施例2と同様にして超常磁性金属酸化物粒子(C−2)を得た。実施例1において、(C−1)の代わりに(C−2)を用いて、乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから10,000rpmに代えた以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−8)を得た。
実施例9
実施例2と同様にして超常磁性金属酸化物粒子(C−2)を得た。実施例1において、(C−1)の代わりに(C−2)を用いて、乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから10,000rpmに代え、非イオン性界面活性剤(P−1)1.3部、非イオン性界面活性剤(P−2)1.3部を、(P−1)1.7部、(P−2)0.9部に代えた以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−9)を得た。
実施例10
実施例9において、非イオン界面活性剤(P−1)1.7部、非イオン界面活性剤(P−2)0.9部を、(P−1)2.1部、(P−2)0.5部に代えた以外は、実施例9と同様にして磁性粒子(E−10)を得た。
実施例11
実施例1において金属アルコキシド(N−1)6.0部をテトラエトキシチタン[和光純薬工業(株)製]である金属アルコキシド(N−2)6.0部に代える以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−11)を得た。
実施例12
実施例1において、金属アルコキシド(N−1)6.0部を、テトラエトキシシラン4.8部及びテトラエトキシチタン1.2部の混合物である金属アルコキシド(N−3)に代える以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−12)を得た。
実施例13
実施例3と同様にして超常磁性金属酸化物粒子(C−3)を得た。実施例1において、(C−1)の代わりに(C−3)を用い、(C−3)と混合するテトラエトキシシラン6.0部をアルミニウムエトキシド[和光純薬工業(株)製]である金属アルコキシド(N−4)6.0部に代え、乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから10,000に代える以外は、実施例1と同様にして磁性粒子(E−13)を得た。
比較例1
反応容器に塩化鉄(III)6水和物2.7部、塩化鉄(II)4水和物1.0部及び水375部を仕込んで溶解させて50℃に昇温し、撹拌下温度を50〜55℃に保持しながら、25%アンモニア水3.8部と水100部を混合した溶液を1時間かけて滴下し、滴下後1時間撹拌し、水中にマグネタイト粒子(C−1’)を得た。得られたマグネタイト粒子(C−1’)に分散剤(K−1)であるオレイン酸10.5部加え、2時間撹拌を継続した。室温に冷却後、デカンテーションにより固液分離して得られたオレイン酸が吸着したマグネタイト粒子を水50部で洗浄する操作を3回行った。得られたオレイン酸が吸着したマグネタイト粒子を容器に仕込み、デカン5.7部及びテトラエトキシシラン(N−1)2.2部を加えて混合し、分散液(A−1’)を調製した。
反応容器にアンモニア(Q−1)25%水溶液39.0部、イソプロパノール55.4部、ソルビタンモノオレエート2.9部(三洋化成工業株式会社製「イオネットS−80」)(P−1’)及びポリオキシエチレン(付加モル数20モル)アルキルエーテル(三洋化成工業株式会社「エマルミン200」)(P−2’)2.0部を加えてヒストコロンを用いて混合し、50℃に昇温後、ヒストコロンの回転数6,000rpmで攪拌しながら、上記分散液(A−1’)を1時間かけて滴下後、50℃で1時間乳化反応させた。反応後、2,000rpmで5分間遠心分離して微粒子の存在する上清を除いた。得られた固相に水50部を加えて粒子を分散させて1,000rpmで10分間遠心分離後、微粒子の存在する上清を除く操作を10回行った。続いて、得られた固相に水50部を加えて粒子を分散させて500rpmで5分間遠心分離することにより、大きな粒子径の粒子を沈降させて目的とする粒子径を有する粒子を含有する上清(1)を回収した。残った固相に水50部を加えて500rpmで5分間遠心分離後、上清(2)を回収する操作を2回行い、固相中に存在する目的とする粒子径を有する粒子を回収した。次に、上清(1)及び(2)について、磁石を用いて粒子を集磁し、集磁された粒子を80℃で8時間乾燥させて比較磁性粒子(E−1’)を得た。
比較例2
実施例1において、テトラエトキシシランの仕込量を6.0部から24.0部に代えた以外は、実施例1と同様にして比較磁性粒子(E−2’)を得た。
比較例3
実施例1において、テトラエトキシシランの仕込量を6.0部から2.0部に代え、乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから10,000rpmに代えた以外は、実施例1と同様にして比較磁性粒子(E−3’)を得た。
比較例4
実施例1において、乳化の際のヒストコロンの回転数を15,000rpmから4,000rpmに代えた以外は、実施例1と同様にして比較磁性粒子(E−4’)を得た。
比較例5
100部の硫酸第一鉄を1,000部の水に溶解し、撹拌下、水500部に水酸化ナトリウム28.8部を溶解した水溶液を1時間かけて滴下後、撹拌しながら、85℃まで昇温して空気を懸濁液に吹き込み8時間酸化し、遠心分離することにより得られたマグネタイト粒子(C−2‘)を得た。マグネタイト粒子(C−2‘)2.2部をテトラエトキシシラン6.0部と混合して分散液(R−1)を得た。分散液(A−1)を分散液(R−1)に代える以外は、実施例1と同様にして比較磁性粒子(E−5’)を得た。
実施例1〜13で得られた本発明の磁性粒子(E−1)〜(E−13)および比較例の磁性粒子(E−1’)〜(E−5’)について、以下に示す方法で磁性粒子(E)の平均粒子径、超常磁性金属酸化物粒子(C)の含有量、平均粒子径、(E)の形状係数SF1、SF2を測定し、結果を表1に示した。
<超常磁性金属酸化物粒子(C)の平均粒子径の測定方法>
任意の200個の超常磁性金属酸化物について、走査型電子顕微鏡(型番JSM−7000F、メーカー名日本電子株式会社)で観察して粒子径を測定し、その平均値を平均粒子径とした。
<磁性粒子(E)の平均粒子径の測定方法>
任意の200個の磁性粒子(E)について、査型電子顕微鏡(型番JSM−7000F、メーカー名日本電子株式会社)で観察して粒子径を測定し、その平均値を平均粒子径とした。
<磁性粒子(E)中の超常磁性金属酸化物の含有量の測定方法>
任意の20個の磁性粒子(E)について、上記走査型電子顕微鏡で観察し、エネルギー分散型X線分光装置(型番INCA Wave/Energy、メーカー名オックスフォード)により超常磁性金属酸化物の含有量を測定してその平均値を含有量とした。
<磁性粒子(E)の形状係数SF1、SF2の測定方法>
形状係数SF1、SF2の測定は、走査型電子顕微鏡で、5,000〜20,000倍で撮影し、得られた画像から50個の粒子を無作為に選択し、これを画像解析装置(Mac−VIEWメーカー名マウンテック)に導入して解析を行い、平均のSF1、SF2の値を算出した。
実施例1〜13で得られた本発明の磁性粒子(E−1)〜(E−13)および比較例の磁性粒子(E−1’)〜(E−5’)について、以下に示す方法で、集磁性、短時間での免疫測定における洗浄性及び感度、磁性粒子(E)1mg当りの結合抗体量を評価し、結果を表1に示した。
<磁性粒子(E)の集磁性の評価方法>
1.0mgの磁性粒子(E)を2mLのイオン交換水に分散させ、口内径×胴径×全高=φ10.3mm×φ12.0mm×35mmのガラス容器に入れ、1cm×1cm×1cmのネオジウム磁石を側面につけ、紫外可視分光光度計(装置型番UV−1800、メーカー名株式会社島津製作所)を使用して、初期吸光度が20%となるまでの時間を測定した。この時間が短いほど集磁性が良好である。
抗α−フェトプロテイン(以下、AFPと略記)抗体結合磁性粒子の作製:
1重量%γ−アミノプロピルトリエトキシシラン含有アセトン溶液40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶またはポリスチレン瓶に、磁性粒子(E)40mgを加え、25℃で1時間反応させ、磁石で粒子を集磁後、液をアスピレーターで吸引除去した。次いで脱イオン水40mLを加えて蓋をし、当該瓶をゆっくりと2回倒置撹拌した後、磁石で粒子を集磁後、液をアスピレーターで吸引除去して磁性粒子(E)を洗浄した。この洗浄操作を3回行った。次いで、この洗浄後の磁性粒子(E)を2重量%グルタルアルデヒド含有水溶液40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶またはポリスチレン瓶に加え、25℃で1時間反応させた。そして、脱イオン水40mLを加えて蓋をし、当該瓶をゆっくりと2回倒置撹拌したのち、磁石で粒子を集磁後、液をアスピレーターで吸引除去して磁性粒子(E)を洗浄した。この洗浄操作を3回行った。更にこの洗浄後の磁性粒子(E)を抗AFPモノクローナル抗体(ダコジャパン社より購入)80μg/mLの濃度で含む0.02Mリン酸緩衝液(pH8.7)40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶またはポリスチレン瓶に加え、25℃で1時間反応させた。反応後、抗AFP抗体含有リン酸緩衝液を除去し、抗AFP抗体結合磁性粒子(E)を作製した。これを0.1%の牛血清アルブミン含有の0.02Mリン酸緩衝液(pH7.2)40mLに浸漬し5℃で保存した。
ペルオキシダーゼ標識抗AFP抗体の作製:
抗AFPポリクローナル抗体(ダコジャパン社より購入)、西洋ワサビ由来ペルオキシダーゼ(東洋紡製、以下PODと略記する)を用い、文献(エス・ヨシタケ、エム・イマガワ、イー・イシカワ、エトール;J.Biochem.,Vol.92,1982,1413−1424)に記載の方法でPOD標識抗AFP抗体を調製し、−30℃で冷凍保存した。
<短時間での免疫測定における洗浄性の評価方法>
磁性粒子(E)表面にAFP抗体を固定化させ、以下に示す免疫測定を行い、洗浄性について以下の基準で判定した。
0.1%牛血清アルブミン含有リン酸緩衝液中の抗AFP抗体結合磁性粒子(E)を磁石で集磁後、液をアスピレーターで除去し、抗AFP抗体結合磁性粒子(E)に生理食塩水0.5mLを加えて粒子の集磁後液をアスピレーターで除去する洗浄操作を3回行った。該磁性粒子(E)と、1重量%の牛血清アルブミンを含有したリン酸緩衝液で調製したAFP濃度が0ng/mLの標準溶液0.025mLと免疫反応用緩衝液[0.1重量%の牛血清アルブミン、0.85重量%の塩化ナトリウム及び0.5重量%のポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(界面活性剤)を含有する0.02Mリン酸緩衝液(pH7.2)]0.025mLを試験管に入れ、試験管中で37℃、3分間反応させた。反応後、試験管の外側から磁石で粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、次いで生理食塩水0.5mLを加えて粒子を分散させて集磁後、さらにアスピレーターで液を除く洗浄操作を3回行った。続いて、洗浄した磁性粒子(E)に、POD標識抗AFP抗体を200nM含有する免疫反応緩衝液0.025mLを試験管に注入し、試験管中で37℃、3分間反応させた。反応後、該試験管の外側から磁石で粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、生理食塩水0.5mLを加えて粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を2回行った。
最後に、洗浄した磁性粒子(E)に、発光試薬A[0.18g/Lのルミノールと0.1g/Lの4−(シアノメチルチオ)フェノールとを含有する0.1Mトリス/塩酸緩衝液(pH9.0)]0.07mLと0.01%過酸化水素水0.07mLとを同時に加え、37℃で43秒間発光反応させ、発光試薬を添加後43〜45秒の平均発光量を発光検出器[BLR−201(アロカ社製):光電子倍増管を使用]で測定した。この平均発光量を測定し、洗浄性を平均発光量(単位cps)で示した。発光量が小さいほど洗浄性が良好である。
AFP免疫測定法:
抗AFP抗体結合磁性粒子(E)を25μg含有する上記牛血清アルブミン含有リン酸緩衝液中の粒子を磁石で集磁後、液をアスピレーターで除去し、生理食塩水0.5mLを加えて粒子を集磁後液をアスピレーターで除去する洗浄操作を3回行った後、該磁性粒子(E)と、1重量%の牛血清アルブミンを含有したリン酸緩衝液で調製したAFP濃度が2ng/mLの標準AFP液0.025mLと免疫反応用緩衝液[0.1%の牛血清アルブミン、0.85%の塩化ナトリウム及び0.5%のポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(界面活性剤)を含有する0.02Mリン酸緩衝液(pH7.2)]0.025mLを試験管に入れ、試験管中で37℃、3分間反応させ、粒子/AFP複合体を形成させた。反応後、試験管の外側から磁石で粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、生理食塩水0.5mLを加えて粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を3回行った。
続いて、POD標識抗AFP抗体を200nM含有する免疫反応緩衝液0.025mLを試験管に注入し、試験管中で37℃、3分間反応させ、粒子/AFP/POD標識抗AFP抗体複合体を形成させた。反応後、試験管の外側から磁石で粒子を10秒間集め、試験管中の液をアスピレーターで除き、生理食塩水0.5mLを加えて粒子を分散させて集磁後、アスピレーターで液を除く洗浄操作を2回行った。
最後に、発光試薬A[0.18g/Lのルミノールと0.1g/Lの4−(シアノメチルチオ)フェノールとを含有する0.1Mトリス/塩酸緩衝液(pH9.0)]0.07mLと0.01%過酸化水素水0.07mLとを同時に加え、37℃で43秒間発光反応させ、発光試薬を添加後43〜45秒の平均発光量を発光検出器[BLR−201(アロカ社製):光電子倍増管を使用]で測定した。尚、AFP濃度が2ng/mLの標準AFP液の代わりにAFP濃度が0ng/mLの標準AFP液を使用して上記と同様の操作を行いバックグラウンドとして用いた。
<免疫測定感度の評価方法>
免疫測定感度については、AFP濃度が0ng/mLと2ng/mLの標準溶液を用いた免疫測定を行った場合の発光量の差を求めた。発光量の差が大きいほど感度が高い。
<磁性粒子(E)に固定化する抗体量の評価方法>
磁性粒子(E)表面にAFP抗体を固定化し、反応後の反応液を以下に示すように液体クロマトグラフィーを用いてピーク面積解析を行い、反応前後でのピーク面積の差算出し、磁性粒子(E)に結合した抗体量とした。差が大きいほど抗体の固定化量が多い。
<磁性粒子(E)に固定される抗体量の評価方法>
AFP免疫測定法と同様に抗体結合粒子を作製する。
磁性粒子(E)を抗AFPモノクローナル抗体を80μg/mLの濃度で含む0.02Mリン酸緩衝液(pH8.7)40mLの入った蓋付きポリエチレン瓶に加え、25℃で1時間反応させた。反応後、抗AFP抗体含有リン酸緩衝液を回収し、回収溶液と反応前の溶液について液体クロマトグラフで解析(型番CLASS−VP、メーカー名島津製作所)を行った。得られたピークの面積の差から磁性粒子(E)に結合した抗体量を算出し、磁性粒子(E)1mg当たりの固定化抗体量(単位μg)とした。
Figure 0005802237
表1から、本発明の磁性粒子(E−1)〜(E−13)は、比較例の磁性粒子(E−1’)〜(E−5’)と比較すると、粒子径を小さくすることなく、免疫測定感度が高く、磁性粒子(E)1mg当たりの固定化抗体量が大きいことが判った。
本発明の磁性粒子は、粒子径を小さくすることなく免疫反応性を高めることができるため、診断薬、治療薬、タンパク質精製及び細胞分離等の用途に好適に用いることができる。

Claims (10)

  1. 平均粒子径が1〜15nmの超常磁性金属酸化物粒子(C)を非磁性金属酸化物(D)中に含有し、(C)と(D)の合計重量に対して(C)を60〜95重量%含有してなる磁性粒子であって、該磁性粒子の平均粒子径が1〜5μmであり、かつ形状係数SF1が101〜200であり、かつ形状係数SF2が110〜220である磁性粒子。
  2. 前記非磁性金属酸化物(D)が、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、酸化イットリウムおよび酸化タンタルからなる群から選ばれる少なくとも1種の非磁性金属酸化物である請求項1に記載の磁性粒子。
  3. 前記超常磁性金属酸化物粒子(C)が酸化鉄(F)を含有してなる請求項1または2に記載の磁性粒子。
  4. 表面にグルタルアルデヒド、アルブミン、カルボジイミド、ストレプトアビジン、ビオチンおよび官能基を有する非磁性金属アルコキシド(N)からなる群から選ばれる少なくとも1種の有機化合物を結合させてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の磁性粒子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁性粒子からなる生体物質結合用磁性担体。
  6. 生体物質(J)が固定化されてなる請求項5に記載の磁性担体。
  7. 前記生体物質(J)が、相互に特異的結合を有する抗体もしくは抗原のいずれか一方、又は生体レセプターもしくはリガンドのいずれか一方である請求項6に記載の磁性担体。
  8. 平均粒子径が1〜15nmの超常磁性金属酸化物粒子(C)、(C)の重量に基づいて30〜1500重量%の非磁性金属アルコキシド(N)、および分散剤(K)を含有する分散液(A)と、水(L)、非イオン性界面活性剤(P)及び金属アルコキシドの加水分解用触媒(Q)を含有する溶液(B)とを混合して水中油型エマルションを形成する工程を含み、かつ全工程中で有機溶剤を用いない請求項1〜4のいずれか1項に記載の磁性粒子の製造方法。
  9. 前記分散剤(K)が、分子内にカルボキシル基を1個有する炭素数10〜30の有機化合物である請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記非イオン性界面活性剤(P)が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、及び高級アルコールエチレンオキサイド付加物からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項8または9に記載の製造方法。
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