JP5802193B2 - ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤、その製造方法及び使用 - Google Patents

ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤、その製造方法及び使用 Download PDF

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Description

本発明は抗腫瘍薬を含むミクロスフェア血管塞栓剤、その調製方法及び使用に関する。本発明は特に、ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤、その調製方法及び使用に関する。
ソラフェニブは、分子量464.8g/mol、化学名が4−{4−[3−(4−クロロ−3−トリフルオロ−フェニル)−ウレイド]−フェノキシル}−ピリジン−2−カルボン酸メチルアミンである新規のジアリール尿素である。臨床上使用されるソラフェニブはそのトシル酸塩である。トシル酸ソラフェニブの分子式はC2116・CS、分子量は637.0g/molであり、化学式を下記に示す:
Figure 0005802193
トシル酸ソラフェニブの融点は225℃〜235℃であり、白色と茶色の中間の無味の固体の状態である。トシル酸ソラフェニブは熱安定性かつ非吸収性であり、その溶解度は水溶液中では低く、強酸性条件下では若干高くなる。トシル酸ソラフェニブはアルコールには溶けにくいが、ポリエチレングリセロール400に溶解させることができる。ソラフェニブは腫瘍を標的とする多標的治療薬であり、Bayer及びONYXによって1994年からの提携中に共同開発された。ソラフェニブは、米国食品医薬品局(FDA)によって転移性腎臓がんの治療に対して認可された最初の腫瘍標的薬である。ソラフェニブは、2005年12月に米国FDAによって進行性腎臓がんの治療における使用に対して正式に認可され、したがって初めて市販された経口マルチキナーゼ阻害剤となった。中国では2006年11月末に販売が認められた。
ソラフェニブはチロシンキナーゼ阻害剤、血管形成阻害剤及び血管内皮成長阻害剤として作用する。腫瘍の生存、成長及び転移は、効果的な腫瘍の細胞増殖及び血管新生に依存する。Ras(GTP結合タンパク質)/Rafシグナル伝達は、腫瘍の細胞増殖及び血管新生に関与する重要な経路である。Rafはセリン/トレオニン(Ser/Thr)タンパク質キナーゼであり、Rasタンパク質の下流エフェクター酵素である。Rafが活性化されると、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ(MEK)1及び2の両方が誘導され、それらが細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)1及び2をリン酸化によって活性化し、核内へ移行させる。転写開始経路及び翻訳活性化経路がその結果誘導され、細胞増殖をもたらす。そのため、このシグナル伝達経路は様々なヒト腫瘍組織における腫瘍形成及び腫瘍成長の調節に直接的な役割を果たす。一方では、ソラフェニブはRAFの活性を阻害することによってRAS/RAF/MEK/ERKシグナル伝達経路を阻害し、腫瘍細胞成長を直接阻害する。他方では、ソラフェニブは腫瘍の新血管新生を妨げ、また、腫瘍の新血管新生及び成長に関与する幾つかのチロシンキナーゼ受容体(血管内皮成長因子受容体2(VEGFR−2)、REGFR−3、血小板由来成長因子受容体β(PDGFR−β)及びプロトオンコジーンC−kitを含む)の活性を阻害することによって腫瘍細胞の栄養供給を遮断し、腫瘍細胞の成長を間接的に阻害する。したがって、ソラフェニブは二重の抗腫瘍機能を有する。
ソラフェニブは、CYP3A4酵素による酸化的代謝及びUGTIA9によるグルクロン酸代謝によって主に肝臓で代謝される。8つの代謝産物が同定されており、そのうち5つが血中で測定された。全代謝産物の9%〜16%を占める主要代謝産物ピリジンN−オキシドは、in vitroでソラフェニブと同様の役割を果たす。100mgのソラフェニブを含有する溶液の単回経口摂取を行うと、77%のソラフェニブが14日以内に糞便中に排泄され(そのうち15%が変化せずに排泄される)、19%のソラフェニブがグルクロン酸代謝産物として尿中に排泄される。ソラフェニブは同種の化合物の中で臨床試験を行うことを許可された最初の薬物である。臨床研究の暫定的結果は、ソラフェニブが腎臓がん、肝臓がん、黒色腫、非小細胞肺がん、胃がん、卵巣がん等の固形腫瘍に対して抗腫瘍効果を有することを示唆している。
ソラフェニブの一般的な副作用としては、皮膚の発赤、発疹、そう痒、脱毛又は斑点状の脱毛、頻繁な下痢及び/又は消化管運動の弛緩、吐き気又は嘔吐、口内炎、倦怠感、食欲喪失(減退)、高血圧、手足症候群等が挙げられる。ソラフェニブの一般的な副作用の中でも、皮膚毒性及び胃腸管反応が投与量の低減又は投薬の中断の主な理由である。ソラフェニブの経口投与による治療において、最も一般的な副作用は胃腸管(track)において引き起こされるものであり、95%が胃腸管反応、58%が下痢、30%が吐き気、24%が嘔吐、47%が食欲喪失を伴う消化不良である。
米国FDAによって公表された潜在的な副作用には、先天異常又は胎児の死亡がある。したがって、治療中及びソラフェニブ服用を止めた後2週間にわたって、男女共に任意の避妊方法を行う必要がある。その上、手のひら及び母指球の発赤、痛み、腫れ又は水疱形成等の潜在的な副作用が観察される場合もある。治療の最初の6週間にわたって毎週血圧を測定しなくてはならない。投薬中に高血圧が生じた場合、即座に(in time)治療する必要がある。患者に何らかの潜在的な心臓疾患がある場合、治療中にいくつかの副作用が心臓に生じる可能性があるため、医師は投薬前にそのことを知らされていなくてはならない。
多数の遺伝子及びキナーゼが腫瘍形成及び腫瘍成長に関与するため、標的療法は近年最も注目される研究分野の1つとなっている。腫瘍形成の分子生物学的機構の更なる開示に基づいて、独自の多標的抗腫瘍活性を有する新規の薬物としてのソラフェニブの開発が成功した。その臨床への適用の成功は、腫瘍に対する生物学的標的療法の新たな時代を開始させている。作用機構の側面及び臨床試験の結果では、ソラフェニブは細胞毒性効果の代わりに主に腫瘍細胞の成長を阻害することによって作用するため、化学療法薬とは異なる。臨床試験の結果から、ソラフェニブでの進行性腎細胞癌の二次治療によってPFS、OS及びTTPを著しく延長させることができることが実証された。近年の臨床試験段階での最大の関心は、ソラフェニブの治療効果を更に高める方法及びその治療効果を予測するのに利用可能なマーカーを探す方法であるということについては疑問の余地がない。ソラフェニブは、RAF−MEK−ERK経路だけでなく、チロシンキナーゼ受容体も阻害し、腫瘍成長及び血管形成の阻害をもたらすことのできる新規のマルチキナーゼ阻害剤である。第1相臨床試験から、1日2回、400mgの経口摂取が忍容性かつ効果的であり、引き起こされる最も一般的な副作用は下痢及び皮膚損傷であることが示された。第2相臨床試験は、ソラフェニブが肝臓がん及び腎臓がんのそれぞれに対して抗腫瘍活性を有することを示唆している。進行性腎臓がんに対する第3相臨床試験によって、大半の患者の腫瘍が著しく縮小し、生存期間中央値も劇的に延長することが証明された。現在、多数の第3相臨床試験(ソラフェニブによる肝臓がんの治療の第3相臨床試験等)が中国において依然進行中である。したがって、より素晴らしい成果が得られ、腫瘍を治療する新たな希望も生じ得ると考えられる。希望を有する一方で、非常に多くの問題(例えば、投薬中に薬物を腫瘍組織に侵入させることが困難であること)が未解決のままであることに留意すべきである。薬物を腫瘍組織に到達させることの難しさを克服し、低濃度での治療の問題を解決するには、更なる臨床試験を行う必要がある。
Ghassan et al.によって行われた、ソラフェニブの肝臓がんの治療に対する第2相研究では、ソラフェニブの単剤療法が肝臓がんに対して幾つかの治療効果を有することが示された。研究者はソラフェニブの単剤療法はあまり効果的でないとみなしているが、ソラフェニブの効果は併用化学療法の効果に近い。ソラフェニブの作用機構及びより低い毒性は、治療効果を更に高めるためにソラフェニブを他の抗癌薬と併用することも可能にする。この研究は、患者が手術を受けることが不可能であるか、又はそれを望まない中期又は進行性の肝臓がんの症例に焦点を合わせた、アジア太平洋地域における多施設第3相臨床試験である。肝臓がんの病因が開示され、新たな分子標的薬物が研究中であるため、進行性肝臓がんを患う患者は標的療法を受ける機会が与えられる可能性がある。大半の肝臓がんは肝硬変から発生するため、肝機能障害を有する患者及び体調不良の患者は、化学療法及び放射線療法からほとんど利益を受けない。分子標的薬物における急速な進歩は、肝臓がんを治療する代替的方法を提供する。要するに、良好な標的性(targets)及び低い毒性を有する分子標的療法は、進行性肝臓がんを治療する幅広い可能性を示す。したがって、この種の薬物は将来最も可能性のある有望な肝臓がんを治療する方法の1つとなり得る。
原発性肝臓癌は極めて悪性の腫瘍である。切除が第一の療法であり得るが、患者の約70%は診断の時点で既に中期又は末期にある。その時点で、広範な病変、又はさらには転移が既に起こっており、通常は肝硬変を伴うため、これらの症例では腫瘍を外科的に切除することはできない。肝動脈化学塞栓療法(TACE)は、中期及び進行性の肝臓がんを治療する重要な療法の1つであり、化学療法剤及び塞栓療法(embolism)を利用することによって行われる。肝臓がんの血液供給の90%〜95%が肝動脈によるものであるため、肝動脈を介した化学療法剤の注入及び塞栓療法は、その血液供給を遮断することによって腫瘍の虚血性壊死を引き起こし得るが、それにより高用量の薬剤が特に腫瘍に長時間作用して、最終的に治療効果を改善させることが可能となる。加えて、肝臓がんの手術前のTACEによる治療は、腫瘍組織の壊死、吸収及び線維化並びに厚い線維被膜の形成をもたらし得る。これらは全て手術中の出血量を減少させ、外科的処置又は排出(extrusion)によって引き起こされ得る腫瘍細胞の広がりを防ぐ。さらに、一部の薬物の活性及び毒性は肝臓において減少し、静脈注射によってはほとんど達成することができない。
腫瘍は近年世界で最も死亡率の高い疾患の1つである。手術、放射線療法、化学療法等の臨床治療は、腫瘍塊を除去するのに効果的な方法である。しかしながら、外科的切除は目に見える腫瘍にしか適用することができず、目に見えない潜在性病巣、リンパ系又は血流を介して周囲の正常組織へと広がった腫瘍細胞、又は周囲に直接浸潤した腫瘍細胞に対しては効果を有しない。放射線療法は局所放射線照射による治療であるため、放射領域外の腫瘍を死滅させることは不可能であり、非感受性の腫瘍細胞にも効果を有しない。化学療法は体系的治療であり、腫瘍細胞に対する選択的阻害効果はほとんどなく、さらには休眠腫瘍細胞に対して効果を有しない。これらの理由のために、腫瘍を治療する幾つかの新たな方法及び技法が近年開発されている。中でも、分子標的療法は最近の研究のホットスポット、さらにはトレンドとなっている。分子標的療法は腫瘍の分子生物学に基づいて、がんに関連する特異的な分子を標的とする特異的な標的分子の薬剤又は薬物を利用することによって行われる。異常細胞を標的とするこの種の治療は、これら3つの従来の療法(手術、放射線療法及び化学療法)と比較して、腫瘍に対する徹底した「永続的な」効果を有する。しかしながら、腫瘍の原因は様々であり、治療戦略を種々の側面から設計しなくてはならない。標的療法は、現在の腫瘍の治療において適用される新たな技術であり、様々な機構を介した腫瘍形成及び腫瘍成長を阻害することによって腫瘍を排除することができる。
これまで、中国又は世界の他の国々において、ソラフェニブとアルギン酸ナトリウムとから作製されたミクロスフェアを、標的領域における局所血管塞栓療法を用いた肝臓がん、腎臓がん、非小細胞肺がん、胃がん、卵巣がん、前立腺がん、頭頸部腫瘍、黒色腫及び他の固形腫瘍の治療に適用することができることは報告されていなかった。
したがって、腫瘍の治療に対するソラフェニブの効果を最大限にする方法が、当該分野の解決すべき緊急の技術的課題となっている。
本発明の一目的は、ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤を提供することである。
上記の目的は、下記の技術的解決策によって達成することができる:
天然のキャリアであるアルギン酸ナトリウムと抗腫瘍薬であるソラフェニブとを含み、上記ソラフェニブがアルギン酸ナトリウムに封入され、該ソラフェニブと該アルギン酸ナトリウムとの重量比が1:1〜1:30である、ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤。
本発明の別の目的は、ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤を調製する方法を提供することである。
上記の目的は、下記の技術的解決策によって達成することができる:
ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤を調製する方法であって、該調製方法は以下を含む:
(1)キャリア溶液の調製
アルギン酸ナトリウムを生理食塩水又は注射用水に比例的に(proportionally)溶解させて、1重量%〜7重量%のアルギン酸ナトリウムキャリア溶液を調製する工程、
(2)凝固液の調製
乳酸カルシウム又は塩化カルシウムを比例的に秤量し、生理食塩水又は注射用水に溶解させて、1重量%〜10重量%の乳酸カルシウム溶液又は塩化カルシウム溶液を得る工程、
(3)薬液の調製
ソラフェニブを比例的に秤量した後、ポリエチレングリセロール400又はジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解させて、ソラフェニブ薬液を得る工程、
(4)キャリア溶液と薬液との混合物の調製
工程(3)のソラフェニブ薬液を、工程(1)のアルギン酸ナトリウムキャリア溶液と高速混合機によって混合して、混合液を得る工程、
(5)ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェアの調製
工程(4)で得られる混合液と工程(2)の凝固液とを高電圧静電式マルチヘッドミクロスフェア発生装置によって反応させて、ミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を得る工程。
工程(5)の高電圧静電式マルチヘッドミクロスフェア発生装置が、高電圧静電発生器、多点電極、マイクロインフュージョンポンプ、シリンジ、特注ニードル、昇降台及び滅菌ガラスコレクタを備えることを特徴とする、好ましい技術的解決策。
工程(5)の調製手順が、
1)10ml容〜60ml容シリンジに特注ニードルを取り付けた後、工程(4)で得られる混合液10ml〜60mlを該シリンジ内に吸引すること、
2)工程1)のシリンジを上記マイクロインフュージョンポンプのシリンジ押出しスロット内に取り付けること、
3)上記高電圧静電発生器の陽極インターフェースを、2本〜12本のシリンジの特注ニードルに多点電極を介して接続し;上記高電圧静電発生器の陰極インターフェースを、工程(2)の凝固液に浸漬した2個〜12個のb型ステンレス鋼リングの延長部に多点電極を介して接続し;上記特注ニードルを上記昇降台上に置かれた上記滅菌ガラスコレクタ上に吊り下げ;上記特注ニードルの先端と上記滅菌ガラスコレクタ内の液面との距離を5cm〜20cmに調整し;上記高電圧静電発生器及び上記マイクロインフュージョンポンプのスタートボタンを押して、ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウム混合液を上記滅菌ガラスコレクタ内の上記凝固液中に滴下し、ウェットビーズと呼ばれるミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を得ることを含む、好ましい技術的解決策。
上記特注ニードルがステンレス鋼製であり、鈍端であることを特徴とする、好ましい技術的解決策。
得られるミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を遠心洗浄又は沈殿洗浄に供した後、保存液中で保管し、ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を得ること、及び上記ミクロスフェアが保管中にソラフェニブが漏出することなく無傷のまま保たれることを特徴とする、好ましい技術的解決策。
塩化カルシウム又は乳酸カルシウムを比例的に秤量し、注射用水に溶解させて、3重量%〜15重量%の保存液を調製することによって上記保存液を調製することを特徴とする、好ましい技術的解決策。
上記保存液中で保管した前記ミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)の粒径範囲が、50μm〜100μm、70μm〜150μm、100μm〜200μm、100μm〜300μm、150μm〜450μm、300μm〜500μm、500μm〜700μm又は700μm〜900μmであることを特徴とする、好ましい技術的解決策。
得られるミクロスフェア又はマイクロゲルビーズを凍結乾燥(又はオーブン乾燥)によって乾燥させて、粒径範囲が20μm〜60μm、30μm〜75μm、50μm〜100μm、70μm〜150μm、80μm〜250μm、150μm〜300μm、250μm〜500μm又は500μm〜700μmのドライビーズを得ることを特徴とする、好ましい技術的解決策。
本発明の更なる目的は、ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤の使用を提供することである。
上記の目的は、下記の技術的解決策によって達成することができる:
肝臓がん、肺がん、卵巣がん、前立腺がん、頭頸部腫瘍、黒色腫及び他の固形腫瘍の治療のための薬物の製造に対する、ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤の使用。
適用手順は下記の通りである:
カテーテルをインターベンショナルラジオグラフィー又は介入的超音波検査によって標的器官に分布する動脈内に挿入し、その後動脈造影を行う。上記のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤は、動脈造影図に従って選択される。超選択的塞栓療法の場合には、マイクロカテーテルが好ましく、無菌操作しなくてはならない。ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェア(ウェットビーズ)のボトル内の保存液は、シリンジを用いて処分する。ミクロスフェアを同量の生理食塩水で3回洗浄するか、又は先にボトルから滅菌ボウルに移した後、50ml〜100mlの生理食塩水で1回〜3回洗浄する。洗浄液を処分した後、適量の造影剤又は希釈した造影剤を添加し、ミクロスフェアと混合して、ミクロスフェアを造影剤中に完全に懸濁させ、これを特定の条件に応じてカテーテルを通して蛍光透視下で病巣にゆっくりと注入する。造影媒体の流れが明らかに遅くなった時点で塞栓療法を終了する。動脈造影を再度行って、塞栓療法の有効性を評価する。
ドライビーズを適用する場合、適用に先立って30分間生理食塩水に浸すことによってミクロスフェアがウェットビーズに戻るまでは使用することができない。
有益な効果
剤形の変更及び投与経路の変更によって、本発明のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤は、標的領域を対象とし、したがって癌組織に対して迅速な、長期の集中的な効果を有する標的化薬物を可能にする。したがって、その利点は標的性が良好であること、治療効果が優れていること、正常組織に対してごくわずかにしか悪影響を与えずに癌細胞を死滅させること、毒性が低いこと、必要とされる薬物が少量であること、及び治療費が低いことにある。
ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤は、ソラフェニブが標的領域に迅速に到達すること、持続的に放出されること、及び癌細胞の周辺に集中することを容易にする新たな技法を利用することによって治療効果が高められ、それにより薬物のサイクル、必要とされる用量、正常な細胞の損傷及び毒性が減少する。
現在、バイオアベイラビリティが低いこと、必要とされる用量が多量であること、及び毒性が高いことを含むソラフェニブの経口投与に関連する幾つかの問題が存在し、これらは全て、医療費を医師又は患者が許容することができないほど高くする。抗癌薬と塞栓剤との組み合わせは、標的領域に位置付けた場合に複合効果をもたらすが、これら2つの薬物を分けて、同時に通常の投与をしてもかかる効果を有しない。標的化薬物であるソラフェニブ及び動脈血管塞栓剤を封入したミクロスフェアは、局所組織における薬物濃度を長時間維持する。ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤は、薬物が体循環を介して、および、肝臓、腎臓及び他の器官で損傷を受ける、および、排泄されるという初回通過効果を回避すること、薬物が血漿タンパク質に結合するという失敗の可能性を減らすこと、薬物の作用時間を延長することによって集中的な効果をもたらし、これらは全て、腫瘍組織における短い滞留時間、腫瘍からの急速なクリアランス及び腫瘍細胞への薬物の不適切な曝露を含む、経口投与、静脈内化学療法及び単純な薬物注入の欠点を克服し得る。臨床薬物動態研究から、局所組織における抗癌薬の濃度を或る特定の範囲内で倍増させた場合、死滅する癌細胞の量が10倍〜100倍増大し、治療効果が倍増することが示唆される。ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤の開発に成功したため、従来の薬物投与経路を変更し、したがって患者はこの新型の薬剤によってもたらされる効率性、快適性及び利便性を享受し得る。上記血管塞栓剤はまた、固形腫瘍の治療において不可欠な役割を果たす。
本発明者らは、高電圧静電式マルチヘッドミクロスフェア発生装置において2個〜12個のマイクロインフュージョンデバイスを用いることによって、より均一なミクロスフェアが調製され、収率が増大し、異なる粒径のミクロスフェアが同時に生成されることを見出した。
以下、本発明を以下の実施形態において更に説明する。しかしながら、これらの実施形態は本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
実施例1
1.封入前の準備
ガラス器具の処理:清浄なガラス器具を風乾した後、260℃で3時間、高温オーブン内で乾燥させ、細菌を死滅させ、発熱性物質を除去した。
2.試薬の調製
(1)抗腫瘍薬ソラフェニブの溶液の調製
市販のソラフェニブを10mg秤量し、上記のガラス器具内に添加した。次いで、適量のポリエチレングリセロール400をソラフェニブが完全に溶解するまで滴下し、20mlのソラフェニブ溶液を得た。
(2)アルギン酸ナトリウム溶液の調製
生理食塩水をアルギン酸ナトリウムに、アルギン酸ナトリウムが完全に溶解するまで攪拌しながら添加することによって、2重量%のアルギン酸ナトリウム溶液3Lを調製した。
(3)凝固液の調製
適量の塩化カルシウムを秤量し、生理食塩水に溶解させて、3重量%の塩化カルシウム溶液を調製した。
(4)保存液の調製
適量の塩化カルシウムを秤量し、注射用水に溶解させて、3重量%の塩化カルシウム溶液、すなわち保存液を調製した。
(5)上記ソラフェニブ薬液20mlを、高速混合機によって3Lのアルギン酸ナトリウム溶液と混合して、アルギン酸ナトリウムとソラフェニブとを含有する混合液を得た。
3.ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェアの調製
(1)10ml容シリンジ2本に特注ニードルをそれぞれ取り付けた後、ソラフェニブ溶液とアルギン酸ナトリウム溶液との混合物を、それぞれ少なくとも151回シリンジ内に吸引した。
(2)ミクロスフェア調製プロセスの工程(1)で言及したシリンジを、マイクロインフュージョンポンプのシリンジ押出しスロット内に取り付けた。
(3)高電圧静電発生器の陽極インターフェースを、2本のシリンジの特注ニードルに多点電極を介して接続し;高電圧静電発生器の陰極インターフェースを、工程(2)の凝固液に浸漬した2個のb型ステンレス鋼リングの延長部に多点電極を介して接続し;特注ニードルを昇降台上に置かれた滅菌ガラスコレクタ上に吊り下げ;特注ニードルの先端と滅菌ガラスコレクタ内の液面との距離を12cmに調整し;高電圧静電発生器及びマイクロインフュージョンポンプのスタートボタンを押して、ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウム混合液を滅菌ガラスコレクタ内の凝固液中に滴下し、ウェットビーズと呼ばれるミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を得た。特注ニードルはステンレス鋼製であり、鈍端であった。
(4)洗浄:得られたミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を遠心洗浄又は沈殿洗浄に供した後、3重量%の保存液中で保管した。保管中、ミクロスフェアはソラフェニブが漏出することなく無傷のまま保たれる。
(5)保存液中で保管したミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)の粒径は、70μm〜150μmの範囲であった。
(6)得られたソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェア又はマイクロゲルビーズを、凍結乾燥によって乾燥させて、粒径が30μm〜75μmの範囲のドライビーズを得た。
ミクロスフェアは、適用に先立って30分間生理食塩水に浸すことによってウェットビーズに戻した直後に使用することができる。
4.標的化血管塞栓による治療患者への適用
肝臓がんを患う患者については、カテーテルをインターベンショナルラジオグラフィー又は介入的超音波検査によって標的器官に分布する動脈内に挿入し、その後動脈造影を行った。上記のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤は、動脈造影図に従って選択される。超選択的塞栓療法の場合には、マイクロカテーテルが好ましく、無菌操作しなくてはならない。ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェア(ウェットビーズ)のボトル内の塩化カルシウム溶液を、シリンジを用いて処分した。ミクロスフェアを同量の生理食塩水で3回洗浄するか、又は先にボトルから滅菌ボウルに移した後、50ml〜100mlの生理食塩水で1回〜3回洗浄した。洗浄液を処分した後、適量の造影剤又は希釈した造影剤を添加し、ミクロスフェアと混合して、ミクロスフェアを造影媒体中に完全に懸濁させ、これを特定の条件に応じてカテーテルを通して蛍光透視下で病巣にゆっくりと注入した。造影媒体の流れが明らかに遅くなった時点で塞栓療法を終了した。動脈造影を再度行って、塞栓療法の有効性を評価した。
実施例2
1.封入前の準備
ガラス器具の処理:清浄なガラス器具を風乾した後、260℃で3時間、高温オーブン内で乾燥させ、細菌を死滅させ、発熱性物質を除去した。
2.試薬の調製
(1)抗腫瘍薬ソラフェニブの溶液の調製
市販のソラフェニブを0.62g秤量し、上記のガラス器具内に添加した。次いで、適量のジメチルスルホキシド(DMSO)をソラフェニブが完全に溶解するまで滴下し、500mlのソラフェニブ溶液を得た。
(2)アルギン酸ナトリウム溶液の調製
生理食塩水をアルギン酸ナトリウムに、アルギン酸ナトリウムが完全に溶解するまで攪拌しながら添加することによって、1重量%のアルギン酸ナトリウム溶液45Lを調製した。
(3)凝固液の調製
適量の乳酸カルシウムを秤量し、生理食塩水に溶解させて、1重量%の乳酸カルシウム溶液を調製した。
(4)保存液の調製
適量の塩化カルシウムを秤量し、注射用水に溶解させて、8重量%の塩化カルシウム溶液、すなわち保存液を調製した。
(5)上記のソラフェニブ溶液500mlを、高速混合機によって45Lのアルギン酸ナトリウム溶液と混合して、アルギン酸ナトリウムとソラフェニブとを含有する混合液を得た。
3.ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェアの調製
(1)60ml容シリンジ12本に特注ニードルをそれぞれ取り付けた後、ソラフェニブ溶液とアルギン酸ナトリウム溶液との混合物を、少なくとも63回シリンジ内に吸引した。
(2)ミクロスフェア調製プロセスの工程(1)で言及したシリンジを、マイクロインフュージョンポンプのシリンジ押出しスロット内に取り付けた。ポンプのパラメータも調整した。
(3)高電圧静電発生器の陽極インターフェースを、12本のシリンジの特注ニードルに多点電極を介して接続し;高電圧静電発生器の陰極インターフェースを、工程(2)の凝固液に浸漬した12個のb型ステンレス鋼リングの延長部に多点電極を介して接続し;特注ニードルを昇降台上に置かれた滅菌ガラスコレクタ上に吊り下げ;特注ニードルの先端と滅菌ガラスコレクタ内の液面との距離を5cmに調整し;高電圧静電発生器及びマイクロインフュージョンポンプのスタートボタンを押して、ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウム混合液を滅菌ガラスコレクタ内の凝固液中に滴下し、ウェットビーズと呼ばれるミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を得た。特注ニードルはステンレス鋼製であり、鈍端であった。
(4)洗浄:得られたミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を遠心洗浄又は沈殿洗浄に供した後、8重量%の保存液中で保管した。保管中、ミクロスフェアはソラフェニブが漏出することなく無傷のまま保たれる。
(5)保存液中で保管したミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)の粒径は、300μm〜500μmの範囲であった。
(6)得られたソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を、凍結乾燥(又はオーブン乾燥)によって乾燥させて、粒径が150μm〜300μmの範囲のドライビーズを得た。
ミクロスフェアは、適用に先立って30分間生理食塩水に浸すことによってウェットビーズに戻した直後に使用することができる。
4.標的化血管塞栓による治療患者への適用
腎臓がんを患う患者については、カテーテルをインターベンショナルラジオグラフィー又は介入的超音波検査によって標的器官に分布する動脈内に挿入し、その後動脈造影を行った。上記のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤は、動脈造影図に従って選択される。超選択的塞栓療法の場合には、マイクロカテーテルが好ましく、無菌操作しなくてはならない。ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェア(ウェットビーズ)のボトル内の塩化カルシウム溶液を、シリンジを用いて処分した。ミクロスフェアを同量の生理食塩水で3回洗浄するか、又は先にボトルから滅菌ボウルに移した後、50ml〜100mlの生理食塩水で1回〜3回洗浄した。洗浄液を処分した後、適量の造影剤又は希釈した造影剤を添加し、ミクロスフェアと混合して、ミクロスフェアを造影媒体中に完全に懸濁させ、これを特定の条件に応じてカテーテルを通して蛍光透視下で病巣にゆっくりと注入した。造影媒体の流れが明らかに遅くなった時点で塞栓療法を終了した。動脈造影を再度行って、塞栓療法の有効性を評価した。
実施例3
1.封入前の準備
ガラス器具の処理:清浄なガラス器具を風乾した後、260℃で3時間、高温オーブン内で乾燥させ、細菌を死滅させ、発熱性物質を除去した。
2.試薬の調製
(1)抗腫瘍薬ソラフェニブの溶液の調製
市販のソラフェニブを6.9mg秤量し、上記のガラス器具内に入れた。次いで、適量のジメチルスルホキシド(DMSO)をソラフェニブが完全に溶解するまで滴下し、30mlのソラフェニブ溶液を得た。
(2)アルギン酸ナトリウム溶液の調製
生理食塩水をアルギン酸ナトリウムに、アルギン酸ナトリウムが完全に溶解するまで攪拌しながら添加することによって、7重量%のアルギン酸ナトリウム溶液2000mlを調製した。
(3)凝固液の調製
適量の乳酸カルシウムを秤量し、注射用水に溶解させて、10重量%の乳酸カルシウム溶液を調製した。
(4)保存液の調製
適量の乳酸カルシウムを秤量し、注射用水に溶解させて、15重量%の保存液を調製した。
(5)上記のソラフェニブ溶液30mlを、高速混合機によって2000mlのアルギン酸ナトリウム溶液と混合して、アルギン酸ナトリウムとソラフェニブとを含有する混合液を得た。
3.ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェアの調製
(1)50ml容シリンジ10本に特注ニードルをそれぞれ取り付けた後、ソラフェニブ溶液とアルギン酸ナトリウム溶液との混合物を、少なくとも4回シリンジ内に吸引した。
(2)ミクロスフェア調製プロセスの工程(1)で言及したシリンジを、マイクロインフュージョンポンプのシリンジ押出しスロット内に取り付けた。
(3)高電圧静電発生器の陽極インターフェースを、10本のシリンジの特注ニードルに多点電極を介して接続し;高電圧静電発生器の陰極インターフェースを、工程(2)の凝固液に浸漬した10個のb型ステンレス鋼リングの延長部に多点電極を介して接続し;特注ニードルを昇降台上に置かれた滅菌ガラスコレクタ上に吊り下げ;特注ニードルの先端と滅菌ガラスコレクタ内の液面との距離を5cmに調整し;高電圧静電発生器及びマイクロインフュージョンポンプのスタートボタンを押して、ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウム混合液を滅菌ガラスコレクタ内の凝固液中に滴下し、ウェットビーズと呼ばれるミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を得た。特注ニードルはステンレス鋼製であり、鈍端であった。
(4)洗浄:得られたミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を遠心洗浄又は沈殿洗浄に供した後、15重量%の保存液中で保管した。保管中、ミクロスフェアはソラフェニブが漏出することなく無傷のまま保たれる。
(5)保存液中で保管したミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)の粒径は、500μm〜700μmの範囲であった。
(6)得られたソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を、オーブン乾燥によって乾燥させて、粒径が250μm〜500μmの範囲のドライビーズを得た。
ミクロスフェアは、適用に先立って30分間生理食塩水に浸すことによってウェットビーズに戻した直後に使用することができる。
4.標的化血管塞栓による治療患者への適用
肺がんを患う患者については、カテーテルをインターベンショナルラジオグラフィー又は介入的超音波検査によって標的器官に分布する動脈内に挿入し、その後動脈造影を行った。上記のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤は、動脈造影図に従って選択される。超選択的塞栓術の場合には、マイクロカテーテルが好ましく、無菌操作しなくてはならない。ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェア(ウェットビーズ)のボトル内の塩化カルシウム溶液を、シリンジを用いて処分した。ミクロスフェアを同量の生理食塩水で3回洗浄するか、又は先にボトルから滅菌ボウルに移した後、50ml〜100mlの生理食塩水で1回〜3回洗浄した。洗浄液を処分した後、適量の造影剤又は希釈した造影剤を添加し、ミクロスフェアと混合して、ミクロスフェアを造影媒体中に完全に懸濁させ、これを特定の条件に応じてカテーテルを通して透視下で病巣にゆっくりと注入した。造影媒体の流れが明らかに遅くなった時点で塞栓療法を終了した。動脈造影を再度行って、塞栓療法の有効性を評価した。

Claims (8)

  1. 天然のキャリアであるアルギン酸ナトリウムと抗腫瘍薬であるソラフェニブとを含むソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤であって、該ソラフェニブが該アルギン酸ナトリウムに封入され、該ソラフェニブと該アルギン酸ナトリウムとの重量比が1:1〜1:30である、ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤。
  2. 請求項1に記載のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤を調製する方法であって、該調製方法は以下を含む
    (1)キャリア溶液の調製工程であって、
    アルギン酸ナトリウムを生理食塩水又は注射用水に比例的に溶解させて、1重量%〜7重量%の溶液を調製することにより、アルギン酸ナトリウムキャリア溶液を得る工程、
    (2)凝固液の調製工程であって、
    乳酸カルシウム又は塩化カルシウムを秤量し、生理食塩水又は注射用水に比例的に溶解させて、1重量%〜10重量%の乳酸カルシウム溶液又は塩化カルシウム溶液を調製する工程、
    (3)薬液の調製工程であって、
    ソラフェニブを比例的に秤量した後、ポリエチレングリセロール400又はジメチルスルホキシドに溶解させて、ソラフェニブ薬液を得る工程、
    (4)キャリア溶液と薬液との混合物の調製工程であって、
    工程(3)で得られるソラフェニブ薬液を、工程(1)で得られるアルギン酸ナトリウムキャリア溶液と高速混合機によって混合して、混合液を得る工程、
    (5)ソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェアの調製工程であって、
    工程(4)で得られる混合液と工程(2)で得られる凝固液とを高電圧静電式マルチヘッドミクロスフェア発生装置によって反応させて、ミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を得る工程であって、
    前記高電圧静電式マルチヘッドミクロスフェア発生装置が、高電圧静電発生器、多点電極、マイクロインフュージョンポンプ、シリンジ、特注ニードル、昇降台及び滅菌ガラスコレクタを備え、
    該工程(5)の調製手順が、以下の通りである:
    1)10ml容〜60ml容シリンジに特注ニードルを取り付けた後、工程(4)で得られる混合液10ml〜60mlを該シリンジ内に吸引すること、
    2)工程1)のシリンジを前記マイクロインフュージョンポンプのシリンジ押出しスロット内に取り付けること、
    3)前記高電圧静電発生器の陽極インターフェースを、2本〜12本のシリンジの特注ニードルに多点電極を介して接続し;前記高電圧静電発生器の陰極インターフェースを、工程(2)で得られる凝固液に浸漬した2個〜12個のb型ステンレス鋼リングの延長部に多点電極を介して接続し;該特注ニードルを前記昇降台上に置かれた前記滅菌ガラスコレクタ上に吊り下げ;該特注ニードルの先端と前記滅菌ガラスコレクタ内の液面との距離を5cm〜20cmに調整し;前記高電圧静電発生器及び前記マイクロインフュージョンポンプのスタートボタンを押して、ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウム混合液を前記滅菌ガラスコレクタ内の前記凝固液中に滴下し、ウェットビーズと呼ばれるミクロスフェア(又はマイクロゲルビーズ)を得ること
  3. 前記特注ニードルがステンレス鋼製であり、鈍端であることを特徴とする、請求項に記載のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤を調製する方法。
  4. 得られるミクロスフェア又はマイクロゲルビーズを遠心洗浄又は沈殿洗浄に供した後、保存液中で保管し、ソラフェニブを含有するアルギン酸ナトリウムミクロスフェア又はマイクロゲルビーズを得ること、及び該ミクロスフェアが保管中にソラフェニブが漏出することなく無傷のまま保たれることを特徴とする、請求項に記載のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤を調製する方法。
  5. 塩化カルシウム又は乳酸カルシウムを比例的に秤量し、注射用水に溶解させて、3重量%〜15重量%の保存液を調製することによって前記保存液を調製することを特徴とする、請求項に記載のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤を調製する方法。
  6. 前記保存液中で保管した前記ミクロスフェア又はマイクロゲルビーズの粒径範囲が、50μm〜100μm、70μm〜150μm、100μm〜200μm、100μm〜300μm、150μm〜450μm、300μm〜500μm、500μm〜700μm又は700μm〜900μmであることを特徴とする、請求項に記載のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤を調製する方法。
  7. 得られるミクロスフェア又はマイクロゲルビーズを凍結乾燥又はオーブン乾燥によって乾燥させて、粒径範囲が20μm〜60μm、30μm〜75μm、50μm〜100μm、70μm〜150μm、80μm〜250μm、150μm〜300μm、250μm〜500μm又は500μm〜700μmのドライビーズを得ることを特徴とする、請求項に記載のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤を調製する方法。
  8. 肝臓がん、肺がん、腎臓がん、卵巣がん、前立腺がん及び頭頸部腫瘍を含む固形腫瘍の治療のための薬物の製造に対する、請求項1に記載のソラフェニブを含有する標的化持続放出性アルギン酸ナトリウムミクロスフェア血管塞栓剤の使用。
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