JP5800768B2 - 列車無線システムおよび車上装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道システムにおける列車保安に使用する列車無線システムに関する。
従来の列車保安のためのシステムは、各列車に搭載された車上装置と地上側に設けられた地上装置とにより構成され、各車上装置は、自列車の位置を定期的に検出し、検出結果である位置情報を地上装置へ送信する。地上装置は、各列車から受信した位置情報により各列車の現在位置を把握するとともに、各列車に対して、列車の運行に関する制御情報(例えば、停止すべき限界点を示す停止限界点の情報)を送信する。地上装置と車上装置は無線回線にて位置情報や制御情報等を送受信する。
特許文献1には、地上装置と車上装置が無線を利用して位置情報や制御情報を送受信する発明が開示されている。特許文献1に記載の発明では、1フレームを複数のブロックに分割して使用することにより、地上装置から複数の車上装置へ同時に別々の情報を伝達している。
特開平1−69129号公報
1つのフレームを時分割して使用することにより1台の地上装置と複数台の車上装置が送信する上記システムでは、伝送速度、伝送容量によりフレームのサイズおよび分割数は固定とされている。そのため、地上装置と同時に通信可能な車上装置の台数(上限)は分割数に依存することになり、特に、車両基地等の多数の列車が存在するエリアに対して上記システムを適用することができないという問題があった。1管理エリア内のフレーム数を越える列車は、当該エリアに進入できず、ダイヤ乱れを発生させる場合がある。
地上装置の設置台数を増やす、または、地上装置に複数のアンテナを接続し、各アンテナが異なる周波数を使用する構成とすることにより、上記問題に対処することが可能であるが、これらの対処方法とした場合には装置コストが増大するという別の問題が発生する。また、既存設備において上限を変更(増加)させるには、地上装置等を新たに設置する必要があるため、変更決定から実際に変更が完了するまでに時間を要し、柔軟な対応が難しいという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コストが増大するのを回避するとともに柔軟な対応を実現し、かつ1台の地上装置と通信可能な車上装置の数がフレームの分割数に依存しない列車無線システムおよび車上装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、列車に搭載され、自列車の位置を検知するとともに、検知結果である位置情報を地上側に送信する車上装置と、制御対象の各列車から取得した位置情報に基づいて当該各列車の列車制御情報を生成するとともに、生成した列車制御情報を当該各列車に送信する地上制御装置と、を備え、前記車上装置と前記地上制御装置は所定長の時間フレームを複数に分割して得られたスロットの一つを使用して通信する列車無線システムであって、前記車上装置は、自列車が長時間にわたって走行しない状態か否かを判定する状態判定部と、前記状態判定部による判定結果に基づいて、前記フレームを構成するスロットの中の一部のスロットであり複数の車上装置が共用可能な共用スロットと、当該共用スロット以外のスロットであり単一の車上装置が独占的に使用可能な専用スロットとのいずれか一方を使用して地上制御装置と通信する無線通信部と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、1フレーム内のスロット数を超える数の列車が留置される車両基地などにおいても、地上制御装置が全列車と通信を行うことが可能となり、各列車の位置を地上側で把握することができる。よって、コストが増大するのを回避するとともに柔軟な対応を実現し、かつ1台の地上制御装置と通信可能な車上装置の数がフレームの分割数に依存しない列車無線システムを実現できる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる列車無線システムの実施の形態1の構成例を示す図である。 図2は、フレームの構成例を示す図である。 図3は、地上制御装置の構成例を示す図である。 図4は、車上装置の構成例を示す図である。 図5は、地上制御装置および車上装置による通信用スロットの使用方法の一例を示す図である。 図6は、車上装置の動作を示すフローチャートである。 図7は、地上制御装置の動作を示すフローチャートである。 図8は、実施の形態2の車上装置の動作を示すフローチャートである。 図9は、実施の形態2の地上制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下に、本発明にかかる列車無線システムおよび車上装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる列車無線システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示される列車無線システムは、在線管理装置1と、ネットワークを介して在線管理装置1に接続された複数の地上制御装置2(地上制御装置21〜2M)と、列車3に搭載された車上装置4とを有して構成されている。
本実施の形態の列車無線システムにおいて、在線管理装置1は、地上制御装置2から送信されてくる各列車3の位置情報を管理するとともにシステム内の各列車3の現在位置を把握する。
複数存在している地上制御装置2は、同一構成かつ同一機能を有しており、自装置近辺を走行中の列車3に搭載されている車上装置4と無線による通信を行い、列車3の位置情報を受信するとともに、受信した位置情報に基づいて制御情報を生成して送信する。
ここで、本実施の形態の列車無線システムで使用する通信方式について説明する。本実施の形態の地上制御装置2と車上装置4は、所定長の時間フレーム(以下、フレームと記載する)を複数に分割して得られるタイムスロット(以下、スロットと記載する)のうち、いずれか一つのスロットを使用して通信を行う。図2は、フレームの構成例を示す図である。図示したように、フレームは、長さが同じ複数(N個)のスロットを含んでいる。また、各スロットは、基本的には、1台の車上装置4によって独占的に使用されるが、一部のスロット(図2ではN番目のスロットであるSL-Nが該当)については、共用スロットとして、複数の車上装置4により、時間ごと(1フレーム周期ごと)に交代で使用することを可能とする。共用スロットは複数としてもよいが、なるべく少なくするのが望ましい。なお、共用スロットの使用方法については別途説明する。
また、図示は省略するが、地上制御装置2と車上装置4は異なる周波数(チャネル)を使用して双方向通信を行うものとする。すなわち、地上制御装置2は第1チャネルのスロットを使用して車上装置4へ情報を送信し、車上装置4は第2チャネルのスロットを使用して地上制御装置2へ情報を送信する。このとき、地上制御装置2および車上装置4は、それぞれ同じスロット(フレーム内の同じ位置のスロット)を使用して情報を送信するものとする。地上制御装置2から車上装置4への送信で使用するフレームの構成(1フレームあたりのスロット数)と車上装置4から地上制御装置2への送信で使用するフレームの構成は同じであり、図2に示したような、1つ以上の共用スロットを含んでいるものとする。1フレームに含まれる共用スロットの数と位置も、地上制御装置2が送信するフレームと車上装置4が送信するフレームとで共通とする。各スロットにはフレーム内の位置を示すスロット番号が付与されており、地上制御装置2および車上装置4は、使用するスロットをスロット番号で管理する。なお、以下の説明においては、地上制御装置2から車上装置4へ送信されるスロットと車上装置4から地上制御装置2へ送信されるスロットとを区別する必要がある場合、前者を第1チャネルのスロット、後者を第2チャネルのスロットと呼ぶ。
また、本実施の形態では、説明が煩雑化するのを回避するため、地上制御装置2と車上装置4は、あるスロットを使用して通信を開始した後は、同じスロット(フレーム内の同じ位置のスロット)を使用し続けるものとする。
使用するスロットは、車上装置4または地上制御装置2が決定する。車上装置4が決定する場合、例えば、列車3が走行し、ある地上制御装置2の管理エリア(当該地上制御装置2との通信が可能なエリア)から隣接する他の地上制御装置2の管理エリアに進入すると、この列車3に搭載された車上装置4は、空きスロット(その時点で未使用のスロット)をサーチし、発見した空きスロットを使用して通信を開始する。空きスロットを複数発見した場合、例えば、フレームの先頭に近いスロットを選択する。そして、車上装置4は、選択したスロット(第2チャネルのスロット)で情報を送信し、これを受信した地上制御装置2は、受信した第2チャネルのスロットと同じ位置の第1チャネルのスロットを選択し、車上装置4との通信(情報の送信)を開始する。車上装置4が送信するスロットには、少なくとも、装置識別情報(例えば列車ID)、位置情報およびスロット番号が含まれているものとする。地上制御装置2が送信するスロットには、少なくとも、宛先とする装置の識別情報(例えば列車ID)、列車制御情報(詳細は後述する)およびスロット番号が含まれているものとする。
使用するスロットを地上制御装置2が決定する場合、例えば、ある地上制御装置2の管理エリア(当該地上制御装置2との通信が可能なエリア)を走行している列車3が、隣接する他の地上制御装置2の管理エリアに接近すると、地上制御装置2が隣接する他の地上制御装置2に使用するスロットの予約を指示し、隣接する他の地上制御装置2は予約したスロットに列車3の制御情報をセットし、第1チャネルであらかじめ送信しておく。列車3が走行し、ある地上制御装置2の管理エリア(当該地上制御装置2との通信が可能なエリア)から隣接する他の地上制御装置2の管理エリアに進入すると、この列車3に搭載された車上装置4は、自列車用に予約されたスロット(自列車に対する制御情報がセットされている第1チャネルのスロット)を受信スロットとして選択するとともに、第2チャネルのスロットのうち、受信スロットと同じ位置のスロットを送信スロットとして選択し、通信を開始する。各スロットに含まれる情報は、使用するスロットを車上装置4が決定する場合と同様である。
図3は、地上制御装置2の構成例を示す図である。図示したように、地上制御装置2は、無線通信部21、位置情報抽出部23および列車制御情報生成部24を備える。また、無線通信部21はスロット管理部22を含んでいる。
地上制御装置2の無線通信部21にはアンテナが接続されている。無線通信部21は、所定の無線通信処理(変復調、符号化や復号、周波数変換など)を行い、アンテナを介して、付近を走行中の列車3に搭載された車上装置4と無線通信する。複数の列車3が付近を走行中の場合には、各列車3に搭載された車上装置4と同時に通信する。通信方式は、地上制御装置2から列車3への方向(第1の方向)がTDM(Time Division Multiplexing)方式、逆方向(第2の方向)がTDMA(Time Division Multiple Access)方式とし、1台の車上装置4に対して1スロットを割り当てて通信する。フレームの構成は、第1の方向および第2の方向ともに、図2に示したもの、すなわち、1台の車上装置4によって独占的に使用されるスロット(専用スロット)と複数の車上装置4による共用が可能なスロット(共用スロット)とを含んだ構成とする。各車上装置4との通信で使用するスロットの決定等はスロット管理部22が行う。
位置情報抽出部23は、無線通信部21の出力である受信データから位置情報を抽出し、列車制御情報生成部24へ出力する。また、位置情報を含む受信データを必要に応じて外部(受信データを必要としている装置)へ出力する。
列車制御情報生成部24は、位置情報抽出部23から受け取った位置情報に基づいて、付近を走行中の各列車3である制御対象列車へ送信する列車制御情報を生成する。列車制御情報は、例えば、停止限界点情報であり、この情報は、走行中の第1の列車とその直後を走行中の第2の列車の距離に基づいて算出され、無線通信部21を介して第2の列車に送信される。なお、列車制御情報を受信した列車3の車上装置4は、受信した情報に基づいて、ブレーキ制御を含む速度制御を行い、先行列車への追突等を防止する。
図4は、車上装置4の構成例を示す図である。図示したように、車上装置4は、無線通信部41、列車制御部43、位置検知部44および状態判定部45を備える。また、無線通信部41はスロット管理部42を含んでいる。
車上装置4の無線通信部41にはアンテナが接続されている。無線通信部41は、自列車の現在位置が含まれている管理エリアと他の管理エリアの境界(ハンドオーバ地点、地上制御装置2から予め指定されているものとする)に達すると、ハンドオーバを実行し、それまで通信していた地上制御装置2との通信を終了するとともに、他の管理エリアを管理している地上制御装置2との通信を開始する。このとき、他の管理エリアを管理しているハンドオーバ先地上制御装置での使用スロットの選択方法には少なくとも次の2種類があり、いずれの方法をとっても構わない。第1の方法では、車上装置が空きスロット(他の車上装置4と地上制御装置2との通信で使用されていないスロット)をサーチし、空きスロットのうちの1つを選択し、使用する。地上制御装置2との通信で使用するスロットの決定等はスロット管理部42が行う。第2の方法では前述した使用するスロットを地上制御装置2が決定する場合に基づいて、地上制御装置2が他の管理エリアを管理しているハンドオーバ先地上制御装置2に使用するスロットの予約を指示する。
列車制御部43は、無線通信部41の出力である受信データに含まれている列車制御情報(例えば、停止限界点情報)に基づいて、速度照査パターン(速度制御特性を示すパターン信号)を生成し、この速度照査パターンと走行速度に基づいて、ブレーキ制御等を行う。例えば、速度が速度照査パターンを超過した場合、図示を省略しているブレーキ装置に対してブレーキ指令を送信し、減速させる。
位置検知部44は、例えば、図示を省略している車上子および地上子と速度発電機を利用して、走行中の路線における位置を検知する。なお、位置の検知は他の方法を用いて行うようにしてもよい。検知結果を示す位置情報は列車制御部43を介して無線通信部41に渡され、無線通信部41は、受け取った位置情報を地上制御装置2へ送信する。位置情報は列車制御部43による列車制御においても使用される。
状態判定部45は、自列車の状態を監視し、自列車が長時間にわたって走行を行わない状態にあるかどうかを判定する。例えば、マスターコントローラー(マスコン)の電源がOFFであれば長時間にわたって走行を行わない状態にあると判断する。なお、判定方法はこれに限定されない。位置検知部44による位置検知結果が所定時間にわたって変化しない(自列車が移動していない)ことを検出した場合に、長時間にわたって走行を行わない状態になったと判定してもよい。その他の判定方法としても構わない。
つづいて、本実施の形態の列車無線システムの特徴について説明する。本実施の形態の列車無線システムにおいて、車上装置4は、自列車が車両基地に留置されているなど、長時間にわたって走行しない(移動が発生しない)と見込まれる場合、図2に示した共用スロットを使用して地上制御装置2と通信する。一方、運用中(走行中や乗客の乗降のために駅で一時的に停車中の場合など)の場合には、共用スロット以外のスロット(専用スロット)を使用して通信を行う。この動作を図1および図5を使用して説明する。
図5は、地上制御装置2および車上装置4による通信用スロットの使用方法の一例を示す図である。図5は、例えば、図1の地上制御装置2Mとその管理エリア内に位置している各列車の車上装置4が通信する際のスロット使用方法を示している。地上制御装置2Mの管理エリア内には列車A,B,C,Dが存在しているものとする。また、図5に示した<状態I>は、列車Dのみが車両基地に留置された状態であり、他の列車は車両基地内またはその近辺に存在しているが留置されていない状態とする。一方、<状態II>は、列車Dに加えて、新たに列車Aが留置された状態(他の列車は留置されていない状態)とする。フレーム#11〜#14は時間的に連続している。すなわち、フレーム#11→フレーム#12→フレーム#13→フレーム#14→・・・の順番で送信される。フレーム#21〜#24も同様である。
図5に示した<状態I>では、列車Aの車上装置4がスロットSL-1を、列車Bの車上装置4がスロットSL-2を、列車Cの車上装置4がスロットSL-3をそれぞれ使用し、地上制御装置2と通信している。なお、破線部分は空きスロット(通信で使用されず、信号の送受信が行われない未使用スロット)を示している。一方、留置中の列車Dの車上装置4は共用スロット(スロットSL-N)を使用して地上制御装置2と通信している。図示したように、専用スロットを使用した通信(留置中ではない列車A,B,Cの車上装置4と地上制御装置2の通信)は1フレーム周期で行う(各フレームで信号を送受信する)。これに対して、共用スロットを使用した通信(留置中の列車Dの車上装置4と地上制御装置2の通信)は1フレーム周期の整数倍(<状態I>では2倍)の周期で行う。専用スロットおよび共用スロットのいずれを使用する場合においても、既に説明したとおり、地上制御装置2から車上装置4に向けた方向の通信では第1チャネルを使用し、逆方向の通信では第2チャネルを使用する。このとき、いずれの方向の通信においても、同じスロットを使用する。例えば、地上制御装置2と列車Aの車上装置4は第1チャネルのスロットSL-1および第2チャネルのスロットSL-1を使用して通信する。地上制御装置2と列車Dの車上装置4は第1チャネルのスロットSL-Nおよび第2チャネルのスロットSL-Nを使用して通信する。
<状態I>から列車Aが新たに留置されると<状態II>へ遷移し、列車Aの車上装置4は、地上制御装置2との通信で使用するスロットを変更する。具体的には、専用スロットであるスロットSL-1を使用した通信を終了し、共用スロットSL-Nを使用した通信を開始する。この場合、共用スロットSL-Nは、列車Dの車上装置4と地上制御装置2の通信、および列車Aの車上装置4と地上制御装置2の通信で共用されるようになる。具体的には、図示したように、まず、フレーム#21で列車Dの車上装置4が通信を行い、次のフレーム#22で列車Aの車上装置4が通信を行う。その次のフレーム#23ではいずれの車上装置4も行わず、さらに次のフレーム#24では列車Dの車上装置4が再び通信を行う。以下、留置された列車の数が変動するまで、留置中の列車D,Aは、同様の順番で共用スロットSL-Nを使用して通信を行う。他の列車が新たに留置された場合、新たに留置された列車の車上装置4は、列車Aの車上装置4が共用スロットSL-Nを使用して通信したフレームの次のフレーム含まれている共用スロットSL-Nを使用し、地上制御装置2との通信を開始する。車上装置4は、例えば、マスコンのキーが引き抜かれた状態が一定時間継続した場合、自列車が留置されたと判断する。もちろん、他の方法で留置開始を検出するようにしてもよい。
なお、<状態I>と<状態II>のいずれにおいても定期的に空きスロットを設けるようにしたのは、新たに留置された列車の車上装置4が共用スロットを使用した通信を開始できるようにするためである。留置された列車の車上装置4と地上制御装置2の通信頻度が通常時(非留置状態のとき)よりも低くなり、留置中の各列車の位置情報を地上側に送信する周期が長くなってしまうが、通常、留置中は位置が変動しないため、問題ない。
以上のように、本実施の形態の列車無線システムにおいて、留置中の各列車の車上装置4は、予め決定しておいた共用スロットを使用して通信を行うので、地上制御装置2と通信可能な車上装置4の数はスロット数に依存しない。よって、多数の列車が同一エリアに留置される車両基地などにおいても、無線通信を利用して各列車の在線管理(位置情報管理)を行うことができる。
以下、車上装置4および地上制御装置2の詳細動作を説明する。
図6は、車上装置4の動作を示すフローチャートである。また、図7は、地上制御装置2の動作を示すフローチャートである。
車上装置4は、自列車が非留置状態において、図6に示したように、留置開始となったかどうかを監視している(ステップS11)。この監視は状態判定部45が行う。そして、留置開始を検出した場合(ステップS11:Yes)、地上制御装置2との通信で使用するスロットを専用スロットから共用スロットに変更する(ステップS12)。共用スロットへの変更動作では、まず、無線通信部41が、共用スロットを複数フレームにわたって監視し、共用スロットが使用されていないフレーム(他の車上装置4と地上制御装置2の通信で使用されていない共用スロットが存在するフレーム)の周期を検出する。そして、検出した周期に対応する共用スロット(未使用の共用スロット)を使用して、地上制御装置2に対して通信開始を示す所定の信号を送信する。以降、地上制御装置2から共用スロットの割り当て変更(共用スロットを使用した通信を行うフレーム周期の変更)が指示されるまで、上記検出した周期で地上制御装置2と通信する。共用スロットを監視して未使用の共用スロットの周期を検出する処理はスロット管理部42が行う。
一方、地上制御装置2は、図7に示したように、共用スロットの使用を開始した列車(車上装置4)があるかどうかを監視しており(ステップS21)、使用を開始した列車がある場合(ステップS21:Yes)、共用スロットの使用パターンを変更する(ステップS22)。ステップS21では、それまで未使用であった共用スロットを使用して通信開始を示す信号が送信されてきたかどうかを確認し、信号が送信されてきた場合、ステップS22において、信号送信元の車上装置4との通信で使用するスロット(共用スロット)を決定するとともに、どのフレームの共用スロットを新たな未使用スロットとするのか決定する。すなわち、フレーム周期の何倍の周期で共用スロットを未使用とするのかを決定する。決定すると、地上制御装置2は変更後のフレーム周期で、共用スロットに各列車への制御情報(列車制御情報など)を送信する。なお、留置中の各列車の車上装置4に使用させる共用スロットおよび空スロット(未使用スロット)としておく共用スロットはスロット管理部22が決定する。
一方、車上装置4は全てのフレーム周期のスロットの内容を監視しており、自列車IDが設定された制御情報が設定されたスロットを受信すると、既定時間後に位置情報を返送する。
このように、本実施の形態の列車無線システムにおいて、留置中の列車に搭載された車上装置は、共通のスロットを順番に使用して地上制御装置と通信を行うようにしたので、1フレーム内のスロット数を超える数の列車が留置される車両基地などにおいても、地上制御装置は全列車と通信することが可能となり、各列車の位置を地上側で把握することができる。したがって、装置コストが増大するのを回避するとともに柔軟な対応を実現し、かつ1台の地上制御装置と通信可能な車上装置の数がフレームの分割数に依存しない列車無線システムを実現できる。
また、共用スロットは、留置中の車両(一定時間にわたって走行を行わない状態の車両)に搭載された車上装置に全て割り当てるのではなく、留置中の車両の数に応じた周期で未使用(空きスロット)としたので、車上装置が自律的に共用スロットを使用した通信に移行することができるとともに、一定時間にわたって走行を行わない状態となってから専用スロットでの通信を終了するまでの所要時間を短縮化でき、専用スロットの使用効率を向上させることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、留置状態を検出した車上装置が先に使用スロットを共用スロットに変更することとしたが、留置状態を検出後、それまで使用していた専用スロットをしばらく継続して使用し、専用スロットを使用した通信により、使用する共用スロットの割り当てを地上制御装置2へ要求するようにしてもよい。なお、本実施の形態の列車無線システムの構成、地上制御装置2の構成および車上装置4の構成は実施の形態1と同様である。
図8は、実施の形態2の車上装置4の動作を示すフローチャートである。また、図9は、実施の形態2の地上制御装置2の動作を示すフローチャートである。
本実施の形態の車上装置4は、自列車が非留置状態において、図8に示したように、留置開始となったかどうかを監視している(ステップS31)。そして、留置開始を検出した場合(ステップS31:Yes)、地上制御装置2との通信で使用するスロットを共用スロットに変更するよう、地上制御装置2へ要求する(ステップS32)。なお、この時点では、それまで使用していた専用スロットを引き続き使用する(専用スロットでの通信を継続する)。その後、応答信号を受信し、使用する共用スロットのタイミング(フレーム周期)が通知されてくると、専用スロットを使用した通信を終了し、通知されてきたフレーム周期の共用スロットを使用した通信を開始する(ステップS33)。
一方、本実施の形態の地上制御装置2は、図9に示したように、使用スロットの変更依頼(専用スロットから共用スロットへの変更要求)を受けたかどうかを監視しており(ステップS41)、変更依頼を受けた場合(ステップS41:Yes)、依頼元の車上装置4に使用させる共用スロット(使用させる共用スロットを含むフレームの周期)を決定するとともに、それまで共用スロットを使用していた各車上装置4に使用させる共用スロットを変更する。そして、決定結果(使用させる共用スロット)を依頼元の車上装置4へ通知するとともに、変更後の共用スロットをそれまで共用スロットを使用していた各車上装置4(留置中の各列車の車上装置)へ通知する(ステップS42)。さらに、ステップS42での決定結果に従い、共用スロットの使用パターンを変更し、各列車の車上装置4との通信を継続する(ステップS43)。
このような制御手順を適用した場合にも、留置中の各列車に搭載された車上装置4は共用スロットを使用した通信に移行できる。よって、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、実施の形態1とは異なり、未使用の共用スロットを含んだフレームを送信する必要が無くなるので、共用スロットの効率的な使用が可能になるとともに、共用スロットを使用して通信を行う各車上装置4の通信実行周期が必要以上に長くなるのを防止できる。
以上のように、本発明にかかる列車無線システムは、地上側と列車側が1対多通信を行い各列車の位置を管理する場合に有用である。
1 在線管理装置
1,22,2M 地上制御装置
3 列車
4 車上装置
21,41 無線通信部
22,42 スロット管理部
23 位置情報抽出部
24 列車制御情報生成部
43 列車制御部
44 位置検知部
45 状態判定部

Claims (10)

  1. 列車に搭載され、自列車の位置を検知するとともに、検知結果である位置情報を地上側に送信する車上装置と、
    制御対象の各列車から取得した位置情報に基づいて当該各列車の列車制御情報を生成するとともに、生成した列車制御情報を当該各列車に送信する地上制御装置と、
    を備え、
    前記車上装置と前記地上制御装置は所定長の時間フレームを複数に分割して得られたスロットの一つを使用して通信する列車無線システムであって、
    前記車上装置は、
    自列車が運用中か否かを判定する状態判定部と、
    前記状態判定部による判定結果に基づいて、前記時間フレームを構成するスロットの中の一部のスロットであり複数の車上装置が共用可能かつ前記時間フレーム内における位置が固定の共用スロットと、当該共用スロット以外のスロットであり単一の車上装置が独占的に使用可能な専用スロットとのいずれか一方を使用して地上制御装置と通信する無線通信部と、
    を備えることを特徴とする列車無線システム。
  2. 前記無線通信部は、自列車が運用中ではない場合、前記共用スロットを使用し、その他の場合には前記専用スロットを使用することを特徴とする請求項1に記載の列車無線システム。
  3. 前記無線通信部は、自列車が運用中ではない場合、前記共用スロットを使用して通信している車上装置の数に応じた周期の共用スロットを使用して地上制御装置と通信することを特徴とする請求項1または2に記載の列車無線システム。
  4. 前記時間フレームは、前記共用スロットを使用して通信している車上装置の数に応じた周期で、前記共用スロットを使用して通信中のいずれの車上装置にも使用させない空き状態の共用スロットを含み、
    前記無線通信部は、自列車が運用中ではない状態となったことを前記状態判定部により検出された場合、前記空き状態の共用スロットを使用して、共用スロットを使用した通信の開始を地上制御装置に対して要求することを特徴とする請求項2または3に記載の列車無線システム。
  5. 前記無線通信部は、自列車が運用中ではない状態となったことを前記状態判定部により検出された場合、それまで使用していた専用スロットを使用して、共用スロットを使用した通信の開始を地上制御装置に対して要求することを特徴とする請求項2または3に記載の列車無線システム。
  6. 制御対象の各列車から取得した位置情報に基づいて当該各列車の列車制御情報を生成するとともに、生成した列車制御情報を当該各列車に送信する地上制御装置を備え、前記地上制御装置は所定長の時間フレームを複数に分割して得られたスロットの一つを使用して前記各列車と通信する列車無線システムにおいて、前記各列車に搭載された車上装置であって、
    自列車の位置を検知する位置検知部と、
    自列車が運用中ではない状態か否かを判定する状態判定部と、
    前記状態判定部による判定結果に基づいて、前記時間フレームを構成するスロットの中の一部のスロットであり複数の車上装置が共用可能かつ前記時間フレーム内における位置が固定の共用スロットと、当該共用スロット以外のスロットであり単一の車上装置が独占的に使用可能な専用スロットとのいずれか一方を使用して、前記位置検知部による検知結果である位置情報を地上制御装置へ送信するための通信を行う無線通信部と、
    を備えることを特徴とする車上装置。
  7. 前記無線通信部は、自列車が運用中ではない場合、前記共用スロットを使用し、その他の場合には前記専用スロットを使用することを特徴とする請求項6に記載の車上装置。
  8. 前記無線通信部は、自列車が運用中ではない場合、前記共用スロットを使用して通信している車上装置の数に応じた周期の共用スロットを使用して地上制御装置と通信することを特徴とする請求項6または7に記載の車上装置。
  9. 前記時間フレームは、前記共用スロットを使用して通信している車上装置の数に応じた周期で、前記共用スロットを使用して通信中のいずれの車上装置にも使用させない空き状態の共用スロットを含み、
    前記無線通信部は、自列車が運用中ではない状態となったことを前記状態判定部により検出された場合、前記空き状態の共用スロットを使用して、共用スロットを使用した通信の開始を地上制御装置に対して要求することを特徴とする請求項7または8に記載の車上装置。
  10. 前記無線通信部は、自列車が運用中ではない状態となったことを前記状態判定部により検出された場合、それまで使用していた専用スロットを使用して、共用スロットを使用した通信の開始を地上制御装置に対して要求することを特徴とする請求項7または8に記載の車上装置。
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