JP5799119B2 - 軸物ワークの加工装置 - Google Patents

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本発明は、軸物ワークの製造技術の改良技術に関する。
車両に搭載される連続可変トランスミッション(Continuously Variable Transmission、以下CVTと略記する。)には、CVTシャフトが組込まれている。このCVTシャフトは、軸部に鍔状の円盤部を有し、この円盤部の一面がテーパ状のシーブ面となっている。CVTシャフトは鍛造品を機械加工することで製造され、その製造方法が提案されている(例えば、特許文献1(図1、図4)参照。)。
特許文献1の図4に示されるように、ワーク(11)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)は、心押し台(34)で主軸台(33)へ押され、この状態で主軸台(33)に内蔵される電動モータで回されつつ、回転砥石(55)で研削される。
ところで、特許文献1の図1に示されるシーブ面(23)に、金属ベルトの金属駒が常時摺接する。シーブ面(23)の摩耗を防ぐために、熱処理を施して表面硬度を高めることが推奨される。
熱処理を施すと、不可避的に熱処理歪が発生し、僅かではあるが、ワーク(11)が変形する。この変形を是正し、製品寸法を維持するために、仕上げ加工を施す。
すなわち、熱処理を施さないワークでは、素材を機械加工することで製品が得られる。一方、熱処理を施す場合は、素材を機械加工(第1次機械加工)し、熱処理を施し、得られた熱処理品に再度機械加工(第2次機械加工)を施す。
特許文献1の図1に示される形態の熱処理品であれば、長く延びる軸部(符号無し)が僅かに湾曲する。結果、両端のセンター穴が中心軸(図では水平軸)に対して傾く。
このようなセンター穴に特許文献1の図4に示される主軸台(33)の尖り先ピンと心押し台(34)の尖り先ピンを挿入して回転させると、いわゆる心振れが起こり、仕上げ加工での削り代が増大する。削り代を小さめに見込むと黒皮が残り、製品の外観性が低下する。削り代を大きめにすると、素材が大きくなり材料歩留まりが悪くなると共に、機械加工時間が延びて生産性が悪くなる。
生産性の向上と材料歩留まりの向上が求められる中、熱処理を施すワークであっても、削り代を小さくすることができる製造技術が求められる。
特開2004−345057公報
本発明は、軸物ワークに熱処理を施しても、材料歩留まりを上げることができる製造技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、センター穴を有する軸物ワークに機械加工を施して半製品を得る第1次機械加工工程と、前記半製品に熱処理を施し熱処理品を得る熱処理工程と、前記熱処理品における前記センター穴を修正して修正品を得るセンター穴修正工程と、修正された修正済センター穴を用いて前記修正品に機械加工を施して完成品を得る第2次機械加工工程とからなり、前記センター穴修正工程では、前記熱処理品における前記センター穴を拡径しつつ前記センター穴の傾きだけを修正する軸物ワークの製造方法におけるセンター穴修正工程を実施する軸物ワークの加工装置であって、搬入されてきた前記熱処理品を受け取るプレ・ステージと、前記プレ・ステージの隣に設けられ、前記センター穴に修正を施す修正加工ステージと、前記修正加工ステージの隣に設けられ前記修正品の良否を判定する検査ステージと、前記プレ・ステージから前記修正加工ステージへ前記熱処理品を移動し、前記修正加工ステージから前記検査ステージへ前記修正品を移動するワーク移動手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、プレ・ステージに対して熱処理品を搬入・搬出するロボットをプレ・ステージ近傍に備えていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、修正加工ステージは、ワーク移動手段から移載された熱処理品を軸回りに回転可能に支持するワーク支持機構と、支持された熱処理品を低速で正転させるワーク回転機構と、熱処理品の一端に有するセンター穴に挿入される第1工具と、この第1工具を低速よりも高速で逆転させる第1工具回転機構と、熱処理品の他端に有するセンター穴に挿入される第2工具と、この第2工具を低速よりも高速で逆転させる第2工具回転機構とを備え、第2工具は、第1工具と同軸に配置されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、第1工具及び第2工具は、ドリル、エンドミル又は砥石であることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、第1工具及び第2工具は、円錐面を有する砥石であることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、修正加工ステージは、熱処理品に粗加工を施す粗加工ステージと、粗加工された熱処理品に仕上げ加工を施す仕上げ加工ステージとからなる。
請求項7に係る発明では、熱処理品を低速で正転させるワーク回転機構は、電動モータと、この電動モータが発生する回転力を第1・第2工具へ伝える伝動手段とを備えていることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、修正加工ステージは、第1・第2工具を清掃する第1・第2ブラシを更に備えていることを特徴とする。
請求項9に係る発明では、修正加工ステージは、第1・第2ブラシに切削液を供給する給液手段を更に備えていることを特徴とする。
請求項10に係る発明では、検査ステージに、この検査ステージで良と判断された良品を良品排出部へ排出し、否と判断された不良品を不良品排出部へ排出するようにロボットを制御するロボット制御部が更に備えられていることを特徴とする。
請求項11に係る発明では、ロボット制御部は、検査ステージで否と判定されたときに警報を発する警報発生部を備えていることを特徴とする。
請求項12に係る発明では、第1工具の上方に第2工具が配置され、回転軸が鉛直軸であることを特徴とする。
請求項13に係る発明では、完成品は、CVTシャフトであることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、センター穴を有する軸物ワークに機械加工を施して半製品を得る第1次機械加工工程と、半製品に熱処理を施し熱処理品を得る熱処理工程と、熱処理品におけるセンター穴を修正して修正品を得るセンター穴修正工程と、修正された修正済センター穴を用いて修正品に機械加工を施して完成品を得る第2次機械加工工程とからなり、センター穴修正工程では、熱処理品における前記センター穴を拡径しつつセンター穴の傾きだけを修正する軸物ワークの製造方法におけるセンター穴修正工程を実施する軸物ワークの加工装置であって、搬入されてきた熱処理品を受け取るプレ・ステージと、プレ・ステージの隣に設けられ、センター穴に修正を施す修正加工ステージと、修正加工ステージの隣に設けられ修正品の良否を判定する検査ステージと、プレ・ステージから修正加工ステージへ熱処理品を移動し、修正加工ステージから検査ステージへ修正品を移動するワーク移動手段とを備えている。
本発明では、先ず傾いたセンター穴に対して、拡径しつつ傾きだけを修正する。
熱処理前の半製品における中心軸と、熱処理品における中心軸は同じではない。熱処理歪で僅かではあるがオフセットしている。このオフセットを解消するにはセンター穴を開け直することが理想である。
仮に、熱処理品にセンター穴を開け直すとすれば、中心軸を改めて決める工程と、センター穴開け直し工程が必要となり、工数が嵩む。
この点、本発明では、傾いたセンター穴に対して、傾きを修正するだけであるから、工数は嵩まない。なお、傾きを修正したセンター穴を用いて、修正品に機械加工を施して得られた完成品であっても、要求される品質が確保できた。
すなわち、センター穴が修正されているため、第2次機械加工工程で、削り代は少なくて済む。
よって、本発明によれば、軸物ワークに熱処理を施しても、材料歩留まりを上げることができる。
特に本発明では、軸物ワークの加工装置は、プレ・ステージと、修正加工ステージと、検査ステージと、ワーク移動手段で構成され、複数のステージの各々に熱処理品又は修正品を置くことができ、いわゆる連続生産が可能となり、バッチ生産に比較して、生産性を格段に高めることができる。
請求項2に係る発明では、プレ・ステージに対して熱処理品を搬入・搬出するロボットをプレ・ステージ近傍に備えている。1台のロボットで、搬入と搬出とを行わせるため、搬入ロボットと搬出ロボットを各々設ける場合に比較して、設備費用及び保守費用を大幅に低減できる。
請求項3に係る発明では、修正加工ステージは、ワーク支持機構と、ワーク回転機構と、第1工具と、第1工具回転機構と、第2工具と、第2工具回転機構とを備え、第2工具は、第1工具と同軸に配置されている。第1・第2工具が同軸に配置されているため、第1工具と第2工具とで熱処理品のための回転軸を擬似的に設定することができる。この擬似的に設定した回転軸は、熱処理品の真の中心軸とは異なるものの、良好に近似している。装置が簡単な割に、良品質の修正品が提供可能となる。
請求項4に係る発明では、第1工具及び第2工具は、ドリル、エンドミル又は砥石である。センター穴の傾きを修正するだけであるから、安価なドリル、エンドミル又は砥石が採用でき、軸物ワークの加工装置の設備費を低減できる。
請求項5に係る発明では、第1工具及び第2工具は、円錐面を有する砥石である。ドリルやエンドミルよりも砥石の方が、研削面の粗度が小さくなり、良好なセンター穴が得られる。
請求項6に係る発明では、修正加工ステージは、粗加工ステージと、仕上げ加工ステージとからなる。粗砥石と仕上げ砥石を使用することで、役割分担を図ることができ、1種の砥石で粗加工から仕上げまで行う場合に比較して、修正加工時間の短縮が可能となる。
請求項7に係る発明では、ワーク回転機構は、電動モータと、伝動手段とを備えている。ワーク回転機構の回転軸にモータ軸が平行になるように、且つワーク回転機構から十分に離れた位置に電動モータを配置することができる。電動モータをワーク回転機構の軸上に配置する必要がない。よって、ワーク回転機構と第1又は第2工具回転機構を接近させることができる。
請求項8に係る発明では、第1・第2ブラシで、第1・第2工具を各々清掃することができ、第1・第2工具の寿命を延ばすことができる。
請求項9に係る発明では、第1・第2ブラシに切削液を供給することができる。切削液で切削性を高めると共に工具の温度を下げることができ、工具の寿命をさらに延ばすことができる。
請求項10に係る発明では、ロボットで、良品を良品排出部へ排出し、排出する。良品と不良品とが混じった状態で排出されると、選別工程がさらに必要になるが、本発明によれば、その必要がなく、迅速に良品と不良品の区別ができる。
請求項11に係る発明では、否と判定されたときに警報を発するため、付近の作業員に迅速に対策を講じさせることができる。
請求項12に係る発明では、回転軸が鉛直軸であるため、修正加工ステージを縦長にすることができ、修正加工ステージの床面積を小さくすることができる。
請求項13に係る発明では、完成品は、CVTシャフトである。すなわち、本発明は、熱処理を要するCVTシャフトに好適であって、材料歩留まりがよいため、CVTシャフトの材料コスト及び加工コストを下げることができ、安価なCVTシャフトが提供可能となる。
本発明に係る軸物ワークの製造工程を説明する図である。 完成品としてのCVTシャフトの断面図である。 本発明のセンター穴修正工程を説明する図である。 本発明に係る軸物ワークの加工装置平面図(概念図)である。 ワーク移動手段の正面図である。 修正加工ステージの正面図である。 ワーク支持機構の断面図である。 ワーク支持機構の要部底面図である。 ワーク支持機構の作用説明図である。 第1・第2ブラシの正面図兼作用説明図である。 検査ステージの要部正面図である。 検査ステージに配置されるバーコードリーダの作用図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1に示すように、鉄鋼素材を鍛造することで、軸状の鍛造品を得る(ST01)。この鍛造品を工作機械にセットするために、先ず、鍛造品にセンター穴を開ける(ST02)。これで、センター穴を有する軸物ワークが得られる。
得られた軸物ワークに、機械加工を施し、製品に近似した形状とする(ST03)。これで、半製品を得ることができる(第1次機械加工工程)。
半製品を熱処理炉に入れて、浸炭焼き入れなどの熱処理を施す(ST04)。これで熱処理品が得られる。なお、熱処理は、窒化、ガス軟窒化、真空浸炭の何れでもよい。熱処理により、表面の硬度が高まる。
後に仕上げ加工としての第2次機械加工を施す。この第2次機械加工に必要であるため、センター穴を修正する(ST05)。修正工程の詳細は後述するが、センター穴が修正された修正品が得られる(センター穴修正工程)。
修正されたセンター穴を用いて、修正品に仕上げ加工としての第2次機械加工を施す(ST06(第2次機械加工工程))。この第2次機械加工工程では、スプライン加工、ねじ加工、シーブ面の仕上げなどを行う。これで、完成品が得られる。
完成品の一形態を次に説明する。
図2に示すように、完成品は、CVTシャフト10である。CVTシャフト10は、センター穴11、12を有する軸部13と、この軸部13の途中から軸直角方向へ鍔状に張り出す円盤部14とからなる。円盤部14の一面にテーパ状のシーブ面15が備えられる。
軸部13には、第2次機械加工工程で仕上げられたスプライン16、雄ねじ17が備えられている。スプライン16、雄ねじ17、シーブ面15などを仕上げるときに、軸物ワーク(修正品)が振れながら回転することは、完成品の寸法精度向上の点から避けなければならない。
その対策を次に説明する。
図3(a)に示す熱処理品21は、熱処理歪みのため全体的に湾曲し、結果、センター穴12Aの中心軸22が、水平軸23に対してθだけ傾斜している。このままではすりこぎ運動と称する回転振れが発生する。
対策として、図3(b)に示すように、水平軸23に沿って移動しながら回転する工具(後述の第2工具67)で、センター穴12Aを浚う。すなわち、拡径しつつ、センター穴12Aの傾きを修正する。なお、工具は三角円錐や三角円錐台形状の砥石、エンドミル、ドリルの何れでもよいが、砥石が好適である。
結果、図3(c)に示すように、想像線で示す角(かど)が実線で示すように修正され、修正されたセンター穴12が出現する。この修正されたセンター穴12の中心軸22は水平軸23と重なっている。すなわち、熱処理品21は湾曲しているものの、センター穴12は傾きが修正された。
この修正されたセンター穴12を用いて第2次機械加工を実施すると、回転振れが無く、円滑な切削や研削が行え、寸法精度が良好な完成品を得ることができる。
すなわち、本発明方法は、センター穴を有する軸物ワークに機械加工を施して半製品を得る第1次機械加工工程(図1、ST03)と、前記半製品に熱処理を施し熱処理品を得る熱処理工程(図1、ST04)と、前記熱処理品における前記センター穴を修正して修正品を得るセンター穴修正工程(図1、ST05)と、修正された修正済センター穴を用いて前記修正品に機械加工を施して完成品を得る第2次機械加工工程(図1、ST06)とからなり、
前記センター穴修正工程(図1、ST05)では、前記熱処理品における前記センター穴を拡径しつつ前記センター穴の傾きだけを修正することを特徴とする。
熱処理前の半製品における中心軸と、熱処理品における中心軸は同じではない。熱処理歪で僅かではあるがオフセットしている。このオフセットを解消するにはセンター穴を開け直することが理想である。
仮に、熱処理品にセンター穴を開け直すとすれば、中心軸を改めて決める工程と、センター穴開け直し工程が必要となり、工数が嵩む。
この点、本発明方法では、傾いたセンター穴に対して、傾きを修正するだけであるから、工数は嵩まない。
傾きを修正したセンター穴を用いて、修正品に機械加工を施して得られた完成品であっても、要求される品質が確保できた。すなわち、センター穴が修正されているため、第2次機械加工工程で、削り代は少なくて済む。
よって、本発明によれば、軸物ワークに熱処理を施しても、材料歩留まりを上げることができる。
図1に示すセンター穴修正加工工程(ST05)を実施するに際し、好適な加工装置を以下に説明する。
図4に示すように、軸物ワークの加工装置30は、搬入されてきた熱処理品21を受け取るプレ・ステージ31と、このプレ・ステージ31の隣に設けられセンター穴に修正を施す修正加工ステージ32と、この修正加工ステージ32の隣に設けられ修正品の良否を判定する検査ステージ33と、プレ・ステージ31から修正加工ステージ32へ熱処理品を移動し修正加工ステージ32から検査ステージ33と修正品を移動するワーク移動手段34とを備えている。
好ましくは、修正加工ステージ32は、熱処理品21に粗加工を施す粗加工ステージ32Aと、粗加工された熱処理品に仕上げ加工を施す仕上げ加工ステージ32Bとからなる。粗加工と仕上げ加工を順に行うことで、効果的にセンター穴を修正することができる。なお、粗加工ステージ32Aと仕上げ加工ステージ32Bは、工具のみが異なり、その他は共通であるため、以降、区別することなく修正加工ステージ32の呼称で構造を説明する。
好ましくは、プレ・ステージ31へ熱処理品21を搬入し、プレ・ステージ31から修正品を搬出する搬入・搬出兼用のロボット36をプレ・ステージ31(含む近傍)に備える。ロボット36に、ダブルハンド(搬入用ハンドと搬出用ハンド)を備えることで、兼用が促される。
搬入ロボットと搬出ロボットを個別に設けることは差し支えない。しかし、搬入ロボットと搬出ロボットを個別に設けるよりも、1台のロボット36で搬入と搬出とを行わせる方が、設備費用及び保守費用を大幅に低減できる。
検査ステージ33に、この検査ステージ33で良と判断された良品を良品排出部38へ排出し、否と判断された不良品を不良品排出部39へ排出するようにロボット36を制御するロボット制御部41が更に備えられている。
好ましくは、ロボット制御部41は、検査ステージ33で否と判定されたときに警報を発する警報発生部42を備えている。この警報発生部42は、ブザー、サイレン、赤色灯の1つ又は組み合わせが推奨される。
図5に示すように、ワーク移動手段34は、ベース44と、このベース44に回転可能に支持されるポスト45と、このポスト45を所定角度(この例では90°)で停止、回転を繰り返すインデックスモータ機構46と、ポスト45の上端に固定されるテーブル47と、このテーブル47に立てられる仕切壁48とからなるターンテーブルである。
なお、ポスト45は、ベース44ではなく、インデックスモータ機構46の出力軸に取付けてもよい。
図4に示すように、テーブル47は仕切壁48で4つに仕切られ、仕切られた1区画毎にワーク受け49が設けられている。回転の結果、プレ・ステージ31に到達したワーク受け49にロボット36で熱処理品21が搬入される。
テーブル47が図面時計回りに90°ずつ回転するため、粗加工ステージ32Aでセンター穴が粗加工され、仕上げ加工ステージ32Bでセンター穴が仕上げ加工され、検査ステージ33で検査され、プレ・ステージ31で修正品がロボット36で排出される。
なお、ワーク移動手段34は、直線テーブルであってもよい。この場合は、各ステージ31〜33は、直線上に直列に配置される。
図6に示すように、修正加工ステージ32は、床に立てた支柱51と、この支柱51に張ったレール52に沿って昇降し第1工具回転機構53を支える第1スライダ54と、支柱51に設けられ第1スライダ54を上下移動させる第1移動機構55と、第1工具回転機構53にて高速で逆転される第1工具56と、レール52に沿って昇降する第2スライダ58と、支柱51に設けられ第2スライダ58を上下移動させる第2移動機構59と、第2スライダ58に取付けられ熱処理品21を軸回りに回転可能に支持するワーク支持機構60(構造の詳細は後述。)と、支持された熱処理品21を低速で正転させるワーク回転機構62と、第2スライダ58に縦向きに取付けられるサブレール63と、このサブレール63に沿って昇降し第2工具回転機構64を支える第3スライダ65(便宜上、分離したが正しくは一体部品)と、第2スライダ58に設けられ第3スライダ65を上下移動させる第3移動機構66と、第2工具回転機構64にて高速で逆転される第2工具67と、テーブル47の上下に配置される第1ブラシ68及び第2ブラシ69とを備え、第2工具67は、第1工具56と同じ鉛直の回転軸71上に配置されている。
第1ブラシ68及び第2ブラシ69の移動を矢印で示したが、正しくは第1ブラシ68及び第2ブラシ69は、図面表裏方向に移動する。
第2工具67は、想像線で示すように、ワーク支持機構60内へ収まっている。図では、第2工具67を見せるために、第3スライダ65を分離して、ワーク支持機構60より上に示した。
また、第1〜第3移動機構55、59、66は、エアシリンダが好適である。
修正加工ステージ32は、いわゆる縦型(竪型)装置である。回転軸71が鉛直軸であるため、縦長にすることができ、修正加工ステージ32の床面積を小さくすることができる。なお、床面積に余裕があるときは、修正加工ステージ32は横型でも差し支えない。
ワーク支持機構60の構造の詳細を図7に基づいて説明する。
図7に示すように、ワーク支持機構60は、第2スライダ58の水平部58aから下へ延びている支持筒72と、この支持筒72内に第1軸受73、73を介して回転可能に取付けられる内筒74と、この内筒74の下部から下へ延びる支持ピン75、75と、これらの支持ピン75、75で支持され水平に延びるロック爪76、76と、支持筒72外に第2軸受77、77を介して回転可能に取付けられる外筒78と、外筒78の下部から下へ延びる駆動ピン79、79とからなる。
内筒74は、図6で想像線で示すように、第2工具67が進入するため、中空構造になっている。並行して、図7にて、第2スライダ58の水平部58aを下げると、熱処理品21の中間部24に、ロック爪76の高さ位置が合致する。この時点で第2スライダ58の下降を停止する。
ワーク回転機構62は、第2スライダ58の水平部58aに取付けられる電動モータ81と、この電動モータ81のモータ軸82に取付けられるプーリ83と、このプーリ83と外筒78に巻掛けられる伝動手段としてのベルト84とからなる。伝動手段はベルト84の他、ギヤ、チェーン、ピニオン・ラックであってもよい。
電動モータ81を駆動源として、外筒78が低速で正転される。支持筒72は回転しない。内筒74は、回転可能であるが、駆動源を有していない。
図8は、図7の底面図に相当し、ロック爪76は、熱処理品の中間部24から離れている。外筒78を、図面反時計方向へ低速で回すと、ロック爪76は駆動ピン79で一端が押され、支持ピン75を中心に反時計方向へ回転し始める。回転により、ロック爪76の先端が中間部24に近づく。
ロック爪76は、熱処理品の中間部24に接する先端部がカム形状をなし、ワークを良好にチャックできる。
図9に示すように、ロック爪76が一定角度回転すると先端が中間部24に当たる。ロック爪76は120°ピッチで3個設けられているため、3個のロック爪76でチャックする。以降、内筒74は、外筒78と同じ回転数で回転(正転)する。
ロック爪76の先端がカム形状であるため、ロック爪76の傾きを変えることで、異なる径の中間部に先端部を当てることができる。結果、サイズ違いの軸物ワーク(熱処理品)をチャックすることができ、生産性の多様化を図ることができる。
すなわち、図7に示したワーク支持機構60とワーク回転機構62により、熱処理品21のチャックと低速正転とを連続して行うことができる。
なお、チャック後に、熱処理品21へ軸直角方向の力が加わった場合には、図6に示すように、支持ピン75の外径よりロック爪76側の穴85の径が若干大径とされているため、熱処理品21が軸直角方向へ移動し得る。
第1・第2工具56、67で挟まれ且つワーク受け49から数ミリ程度浮かされた状態で、熱処理品21は、ワーク支持機構60によりチャックされる。よって、熱処理品21はワーク受け49に接することなく、回転(正転)される。
第1・第2工具56、67で挟まれ且つワーク受け49から数ミリ程度浮かされた熱処理品21は低速で正転される。このときに、第1・第2工具56、67は熱処理品21の回転速度より遥かに早い速度で逆転回転される。
結果、図3で説明したように、センター穴12Aが修正され修正されたセンター穴12となる。
修正の際にワークから切削屑(又は研削屑)が発生すると共に砥石から砥粒が脱落する。切削屑や砥粒の大部分は落下するが、一部が第1・第2工具56、67に付着する形態で残留する。付着した切削屑や砥粒を放置すると第1・第2工具56、67の寿命が短くなると共に切削面が荒れる。
対策として、図10に示す第1ブラシ68で第1工具56を清掃する。この際に、第1給液手段86で切削液87を第1ブラシ68へ注ぐ。切削液87を用いることで、切削屑や砥粒を洗い流すことができると共に第1工具56や第1ブラシ68を冷却することができ、第1工具56及び第1ブラシ68の寿命を延ばすことができる。
切削液87を直接第1工具56へ噴射する場合に比べ、本発明のように、第1ブラシ68に注ぐと、切削液87の注入量が格段に小さくなる。
第2工具67、第2ブラシ69、第2給液手段88についても同様であるため、説明を省略する。
第1・第2工具56、67の清掃は、センター穴修正工程と次のセンター穴修正工程との間、具体的にはテーブル47が回転している間に実施する。清掃を行っても生産性を低下させる心配がない。
次に、検査ステージ33での構成及び作用を説明する。
図11に示すように、検査ステージ33には、センター穴が修正された修正品89を支える下部センター軸91と上部センター軸92と径測定具93とシーブ面測定具94とが備えられている。
下部センター軸91に回転手段が設けられており、修正品89を所定回転速度で回す。白抜き矢印のように移動した外径測定具93で例えば中間部24の半径R1を測定する。また、白抜き矢印のように移動したシーブ面測定具94でシーブ面15の座標を測定する。座標からシーブ面15のテーパ角度を幾何学的に算出する。
加えて、図12(a)に示すように、検査ステージ33に、バーコードリーダ95と、バーコード有無検知センサ96とが備えられている。下部センター軸91を回転手段で回すことにより、修正品89を回す。円盤部14の下面に付設されているバーコード97をバーコード有無検知センサ96で検知したら、回転を止める。
図12(b)に示すように、バーコードリーダ95でバーコード97を読み取る。
バーコード97をイメージセンサ(カメラ)で読み取り、画像を解析して判読することは差し支えないが、イメージセンサ及び画像処理装置が高価である。
この点、バーコードリーダ95及びバーコード有無検知センサ96は、共に単機能品であるため、極めて安価である。
バーコードリーダ95でワークを個別識別し、検査結果をデータサーバーに累積(蓄積)し、製造履歴を監視し、最終製品の品質向上に役立てている。
尚、軸物ワークは、CVTシャフトの他、熱処理後に第2次機械加工を施して仕上げる機械部品であれば、種類は問わない。すなわち、実施例では移動機器のトランスミッションパーツの加工工程について述べたが、この技術を応用可能なワークの作業に関するものであれば、業種やワークの材質・サイズ・製造工程に関係なく、適用可能である。
さらには、本発明の実施形態は上記の詳細な説明及び図面に示した実施例に限定されず、要旨変更に当たらない範囲で変更可能である。
本発明は、CVTシャフトの製造・加工に好適である。
10…軸物ワーク(完成品、CVTシャフト)、12…修正されたセンター穴、12A…修正前のセンター穴、30…軸物ワークの加工装置、31…プレ・ステージ、32…修正加工ステージ、32A…粗加工ステージ、32B…仕上げ加工ステージ、33…検査ステージ、34…ワーク移動手段、36…ロボット、38…良品排出部、39…不良品排出部、41…ロボット制御部、42…警報発生部、53…第1工具回転機構、56…第1工具、60…ワーク支持機構、62…ワーク回転機構、64…第2工具回転機構、67…第2工具、68…第1ブラシ、69…第2ブラシ、71…回転軸、81…電動モータ、84…伝動手段(ベルト)、86…第1給液手段、87…切削液、88…第2給液手段、θ…センター穴の傾き。

Claims (13)

  1. センター穴を有する軸物ワークに機械加工を施して半製品を得る第1次機械加工工程と、前記半製品に熱処理を施し熱処理品を得る熱処理工程と、前記熱処理品における前記センター穴を修正して修正品を得るセンター穴修正工程と、修正された修正済センター穴を用いて前記修正品に機械加工を施して完成品を得る第2次機械加工工程とからなり、前記センター穴修正工程では、前記熱処理品における前記センター穴を拡径しつつ前記センター穴の傾きだけを修正する軸物ワークの製造方法におけるセンター穴修正工程を実施する軸物ワークの加工装置であって、
    搬入されてきた前記熱処理品を受け取るプレ・ステージと、
    前記プレ・ステージの隣に設けられ、前記センター穴に修正を施す修正加工ステージと、
    前記修正加工ステージの隣に設けられ前記修正品の良否を判定する検査ステージと、
    前記プレ・ステージから前記修正加工ステージへ前記熱処理品を移動し、前記修正加工ステージから前記検査ステージへ前記修正品を移動するワーク移動手段とを備えている、
    ことを特徴とする軸物ワークの加工装置。
  2. 前記プレ・ステージに対して前記熱処理品を搬入・搬出するロボットを前記プレ・ステージ近傍に備えていることを特徴とする請求項1記載の軸物ワークの加工装置。
  3. 前記修正加工ステージは、前記ワーク移動手段から移載された前記熱処理品を軸回りに回転可能に支持するワーク支持機構と、支持された前記熱処理品を低速で正転させるワーク回転機構と、前記熱処理品の一端に有する前記センター穴に挿入される第1工具と、この第1工具を前記低速よりも高速で逆転させる第1工具回転機構と、前記熱処理品の他端に有する前記センター穴に挿入される第2工具と、この第2工具を前記低速よりも高速で逆転させる第2工具回転機構とを備え、
    前記第2工具は、前記第1工具と同軸に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の軸物ワークの加工装置。
  4. 前記第1工具及び前記第2工具は、ドリル、エンドミル又は砥石であることを特徴とする請求項3記載の軸物ワークの加工装置。
  5. 前記第1工具及び前記第2工具は、円錐面を有する砥石であることを特徴とする請求項4記載の軸物ワークの加工装置。
  6. 前記修正加工ステージは、前記熱処理品に粗加工を施す粗加工ステージと、粗加工された前記熱処理品に仕上げ加工を施す仕上げ加工ステージとからなることを特徴とする請求項1記載又は請求項2記載の軸物ワークの加工装置。
  7. 前記熱処理品を低速で正転させる前記ワーク回転機構は、電動モータと、この電動モータが発生する回転力を前記第1・第2工具へ伝える伝動手段とを備えていることを特徴とする請求項3記載の軸物ワークの加工装置。
  8. 前記修正加工ステージは、前記第1・第2工具を清掃する第1・第2ブラシを更に備えていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項記載の軸物ワークの加工装置。
  9. 前記修正加工ステージは、前記第1・第2ブラシに切削液を供給する給液手段を更に備えていることを特徴とする請求項8記載の軸物ワークの加工装置。
  10. 前記検査ステージに、この検査ステージで良と判断された良品を良品排出部へ排出し、否と判断された不良品を不良品排出部へ排出するように前記ロボットを制御するロボット制御部が更に備えられていることを特徴とする請求項2記載の軸物ワークの加工装置。
  11. 前記ロボット制御部は、前記検査ステージで否と判定されたときに警報を発する警報発生部を備えていることを特徴とする請求項10記載の軸物ワークの加工装置。
  12. 前記第1工具の上方に前記第2工具が配置され、回転軸が鉛直軸であることを特徴とする請求項3記載の軸物ワークの加工装置。
  13. 前記完成品は、CVTシャフトであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項記載の軸物ワークの加工装置。
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