JP5798820B2 - フライ製造用支持板および補助器具 - Google Patents
フライ製造用支持板および補助器具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5798820B2 JP5798820B2 JP2011153847A JP2011153847A JP5798820B2 JP 5798820 B2 JP5798820 B2 JP 5798820B2 JP 2011153847 A JP2011153847 A JP 2011153847A JP 2011153847 A JP2011153847 A JP 2011153847A JP 5798820 B2 JP5798820 B2 JP 5798820B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fly
- support plate
- oil
- tempura
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Frying-Pans Or Fryers (AREA)
Description
本明細書において、フライとは、肉、魚介類、野菜などの具材に小麦粉、澱粉、調味料、ベーキングパウダーなどを水に溶いて作製した衣原料(衣液)を付けたフライ材料を揚げた料理一般を意味する。
また、スーパーの惣菜売り場などで販売する商品では、売上高がその外見に依存することが多く、その中でもエビの天ぷらなどに代表されるような魚介類の天ぷらでは、その見栄えを良くするために細かく多くの花チリを付けること、すなわち、天ぷらの具材を覆う衣の外側に、細かい凹凸状の衣を花が咲いたように形成させることにより大きく見栄えのよい天ぷらとすることが行われている。そのためには、具材に衣付けしたフライ材料を油中に投入後、油面からある一定深さに沈めて衣液を当てる(追いダネをする)など、フライ材料本体の周りに衣を付着させる必要がある。この作業を行う場合には、フライ材料を滑り板と呼ばれる台の上に乗せ、油中に投入したフライ材料と油面との距離を一定(20〜40mm程度が好ましい)に保つことが知られている。
衣の付着を良好にすると共に、一定の形状に揃った衣を成形可能とした天ぷら衣の成形装置としては、例えば、平板状の側壁の間隔を前方に向けて左右対称に拡げ、前壁、後壁を側壁の後部より低くすることによって、天ぷらの仕上がり外形の見映えをよくし、離脱性を向上させて天ぷらを効率よく生産することができる天ぷら用の揚げ枠(特許文献1)や、
横枠上に複数の縦壁を平行配置に固着し、各縦壁間の下部に底板を設けて、平行配置の複数の空間部を形成した天ぷら用補助器具を構成し、この補助器具を縦壁の上端部が油の油面上に少し突出した状態にて天ぷら鍋の底面上に載置セットし、上記複数の空間部内に衣をつけたタネ(具材)を一つずついれて花を咲かせることにより、衣が散ったりタネが浮き沈みしたり、隣接するタネが衣を介してくっついてしまうおそれをなくした補助器具(特許文献2)が提案されている。
これらの天ぷら補助器具は、天ぷらの成形に重点を置くことから、油の対流の阻害や補助器具による熱伝導の阻害などに基づく加熱温度の不均一性などについての考慮は乏しい。
また、海老などの天ぷらの花咲かせ作業と整形作業を経験の浅い人であっても容易に行えるようにするために、フライヤーの油槽内の縁側に、縁側が上方、先側が下方の傾斜状態から、先側を支点として回動上昇可能とした支持板を構成し、支持板には油の連通孔を形成すると共に、上面側に、縁側から先側に延びる複数の仕切板を並設して複数の天ぷら支持空間を構成した天ぷら揚げ用補助装置が提案されている(特許文献5)。
また、フライを連続して行うことにより油の量が減少することで、製品の品質にばらつきが生じるという課題がある。
ここで、保持部の貫通孔は、衣付けした具材を投入した際に、フライ材料の衣液が流入してフライ材料を保持し、かつ、フライ材料を取り出す際にフライ材料の衣が剥がれ外観の美観が損なわれない大きさに形成されることが好ましい。また、凸状壁は、熱の対流を損なわない高さに形成されること、支持板を必要以上に深い位置に置かなくとも凸状壁が油面下に位置する高さに形成されることが好ましい。
[2]前記凸状壁が、5〜40mmの高さであり、45〜75度の頂角である[1]に記載のフライ製造用支持板。
[3][1]または[2]に記載のフライ製造用支持板と、前記フライ製造用支持板またはそれに取りつけられた部材を支持する支持部と、支持部を油槽の底面または側面に対し固定する固定部とを備え、油槽の底から所定の距離に前記フライ製造用支持板を設置可能とするフライ製造用補助器具。
[4]前記保持部と油面との距離を調整するための高さ調節手段を備える[3]に記載のフライ製造用補助器具。
[5]前記高さ調節手段が、フライ製造用支持板に設けられた把持部材と、把持部材と係合される係合具とから構成される[4]に記載のフライ製造用補助器具。
[6][1]または[2]に記載のフライ製造用支持板または[3]ないし[5]のいずれかに記載のフライ製造用補助器具を使用することを特徴とするフライ製品の製造方法。
[7]上記フライ製品が、花チリが形成された天ぷらである[6]に記載のフライ製品の製造方法。
[8][1]または[2]に記載のフライ製造用支持板または[3]ないし[5]のいずれかに記載のフライ製造用補助器具、並びに、かき揚げ成型用のリングを使用することを特徴とするかき揚げの製造方法。
また、魚介類の天ぷらなどにおいて、花チリ形成作業を調理経験が浅い人でも容易に行うことが可能となる。
さらには、フライ製品の調理を行う際に、フライ材料同士が接触し、衣の外観が損なわれることを防止することが可能である。
花チリ形成作業を伴う、例えば、エビの天ぷらを、補助器具を用いずに製造する場合の手順は以下に示すとおりである。
油を昇温して天ぷら製造の適温、すなわち、油内に衣原料を落して落下した衣原料が綺麗に膨らんで綺麗に花が咲く温度(例えば、160〜180℃)となったならば、エビに衣原料をつけて油中に投入する。菜箸やトング等で具材を保持し、追加の衣液を油中のエビの上に垂らして花チリを形成すると共に、菜箸やトング等を用いてエビをフライヤー(鍋)の縁側に押しつけるなどして曲がりを直し整形する。この作業が終わったらエビを油中に放してさらに揚げる。
一方、本発明の支持板を用いてこのような花チリ形成作業が必要な天ぷらを製造する場合、菜箸やトング等で具材を保持しなくても、保持部により衣が付着したフライ材料が油面から一定の距離に保持されるため、追いダネの作業を簡便に行うことができる。しかも、油の対流を妨げることが無いため、食感が良く見栄えのする細かい花チリを簡便に形成することができ、効率的に、食感や外観に優れた花チリが形成された天ぷらを製造することができる。
本発明の支持板を有するフライ製造用補助器具とかき揚げ成型用のリングを併用することで、油の対流が促進され、さくさくとした軽い食感を有し、嵩のある形状のかき揚げが得られる。ここで、嵩のあるかき揚げが得られるのは、熱の対流がよくフライ材料投入後すぐに固まり、かき揚の内部に空洞が多く形成されるためである。他方、熱の対流が悪いと、フライ材料がなかなか固まらずに下へ沈むため嵩がなくなる。また、かき揚げ成型用のリングは、保持部に直接載置してもよいが、隣り合う凸状壁に渡して使用することが好ましい(図8参照)。凸状壁の頂部の貫通孔よりリング内に油が噴出することにより、油の対流が一段と促進されるからである。また、保持部と隣り合う凸状壁との高低差により底部に丸みを帯びた特徴的な形状のかき揚を得ることができる。そのため、支持板とリングは、隣り合う凸状壁の距離がリングの直径と比べ小さくなるような組み合わせのものを使用することが好ましい。かき揚げ成型用のリングは市販のものを用いることができ、例えば筒部(側面壁部)がメッシュ状のもの、板にパンチ穴を空けたものなど任意のものを用いることができる。また、かき揚成型用のリングは、複数個が連結しているものや持ち手が付いているものを用いてもよい。
[支持板の形状構造]
フライ製造用支持板1は、具材に衣原料を付けて油中に投入後、油面からある一定深さ(例えば、20〜40mm)に沈めて追加の衣液を当て(追いダネをし)、花チリを形成する際に使用されるものである。支持板1は、SUS等の金属材料からなる。支持板1は、略水平に設置して使用されることが好ましいが、多少の角度をもって設置されてもよい。
本発明の支持板1は、一定の間隔をもって、複数の凸状壁2と、衣原料を付着させたフライ材料を載置するための複数の保持部3とが交互に配設されている。さらに、保持部3および凸状壁2の頂部のそれぞれには複数の貫通孔21,31が配設されている。
支持板の作製方法には特に限定されず、従来の技術が利用されるが、簡便な方法としては、所定の貫通孔が設けられた板状態を作製し、これを所定の間隔で、貫通孔が頂点となるように機械的に曲げ加工することにより凸状壁を設け、凸状壁と保持部が交互に形成された支持板を容易に得ることができる。図1(a)に支持板1の形状の一例を示す。
支持板1は、フライヤー(鍋)内で所定の深さに設置して使用されるものであるため、高さ(深さ)調節をするための手段と共に使用される。高さ調節をするための手段としては、把持部材や脚部材のような高さ調節機能を有しない部材を固設してもよいし、伸縮したり係合位置を可変としたりすることにより高さ調節が可能な部材を固設してもよいし、フライヤーに直接固設してもよい。
図1(b)に、把持部材4を設けた場合の一例を示す。なお、図1(b)では把持部材4を1つ図示省略しているが、実際には2つある。
凸状壁2は、下部から頂部に向かって断面積が減少している凸状の空洞形状をなしている。凸状壁2を等間隔に設けることによって、保持部3に載置される衣づけをしたフライ材料同士の接触を防止する。凸状壁2の形状は図面に開示されるものに限定されないが、油の対流を促進させる観点からは、支持板境界から頂部に向かって断面積が減少している形状とすることが好ましく、例えば、三角形状、半円形状、台形状などの断面形状とする。
また、凸状壁2の頂部に貫通孔21を設けることによって、加熱された油の対流を促進させ、貫通孔21から上方に出た油はフライ材料の周辺部の温度を上昇させることができる。例えば、エビ天ぷらでは、衣の水分と油分の交換速度が上昇し、花チリの形状の細い綺麗な外観の製品を製造することができる。また、その結果得られた衣は、さくさくとした軽い食感となる。凸状壁の頂部以外の側面に貫通孔を設けてもよい。
凸状壁2の頂部には直径が3〜20mm、好ましくは5〜15mmの貫通孔21が形成されている。ここで貫通孔21の直径とは、円の直径または楕円の長径の値である。各貫通孔21の径は、同一の大きさに統一する必要はなく、また、貫通孔31と同一の大きさにする必要もない。凸状壁内部の空洞部は上方に狭くなっているため、下部から上昇してきた油は上昇するにしたがって勢いを増しながら頂部の貫通孔21から噴出されるので、熱対流が促進される効果を奏する。凸状壁内部の空洞部の頂角は、油の侵入容易性や支持板1のスペース性の観点から適宜設定することができ、例えば、45〜75度に設定される。
保持部3には、具材に衣付けをしたフライ材料が載置される。保持部3の幅(凸状壁間の距離c)は、対象とするフライ材料の大きさにより異なるが、一般には30〜100mmの範囲に設定される。保持部3には貫通孔31が複数設けられている。保持部3をメッシュ材により構成することも考えられるが、洗浄性や強度の観点からは、板状部材に貫通孔を設けて構成することが好ましい。保持部3は、平面であってもよいし、凸状壁2と反対方向(鍋底方向)に屈曲する曲面であってもよい。
貫通孔31が奏する第1の作用は、油の対流を促進させるというものである。すなわち、保持部3の貫通孔31を通して加熱された油を上下に対流させることができるため、油温を一定に保つことが容易となるばかりか、フライ材料の加熱温度を均一に調整することが可能となりさくさくとした軽い食感のフライ製品を得ることができる。
貫通孔31が奏する第2の作用は、衣原料が付着したフライ材料を置いた後に、具材に付着した衣液が貫通孔31に入り込むことで、フライ製品がフライ中に油面へ浮かび上がることを抑制するという保持作用である。この第2の作用により、天ぷらの上面から油面までの距離を一定に保てる時間が長くなり追いダネの作業がしやすくなり、その結果、衣の付着量を一定に保ちやすくなり、製品の品質を一定に保つことができる。
貫通孔31の直径とは、円の直径または楕円の長径の値である。各貫通孔31の径は、同一の大きさに統一する必要はなく、また、貫通孔21と同一の大きさにする必要もない。また、貫通孔31の形状は、楕円形状や多角形状であってもよいが、洗浄性の観点からは、円形または楕円形とすることが好ましいことは貫通孔21と同様である。
X方向においては、保持部3の中央に一定面積以上の板状部分を確保することが好ましく、例えば、凸状壁2と隣接しない保持部3の板状部分b1の幅が貫通孔の直径aの1〜3倍となるように設定する。図1では、X方向に3列の貫通孔31を設けているが、保持作用を考慮すると、貫通孔31を2列とし中央に板状部分を設けることがより好ましい。
貫通孔21,31の形状は図面に開示される円形に限定されず、楕円形状や多角形状であってもよい。但し、洗浄性の観点からは角部を有さない貫通孔とすることが好ましく、円形または楕円形とすることが好ましい。
細かで綺麗な花チリが付与された魚介類の天ぷらを製造するために、支持板1と油面の距離を20〜40mmに調整できることが好ましい。しかし、多量の天ぷらを調理すると衣に付着した油が持ち出されるので油槽(鍋)内の油量が減少し、支持板1と油面の距離が変動する。ここで、油槽(鍋)内に油を補給すると、油の温度を適温にするために作業が中断されることとなる。そこで、支持板1を油面と水平なままで上下に移動させることができる高さ調節手段を設けることが好ましい。高さ調節手段は、支持板1に取付・取り外し自在な脚部等の付属部品を設けて実現してもよいし、別途の器具を設けて実現してもよい。後者の手段としては、例えば、支持板またはそれに取りつけられた部材を支持する支持部と、支持部を油槽の底面または側面に対し固定する固定部とを備える高さ調節器具が挙げられる。支持部の形態としては、支持板またはそれに取りつけられた部材を下方から支持する形態、支持板に対し上方、側方または下方から延出されるロッド等の部材を係合させて支持する形態、支持板を挟持する固定具により支持する形態が例示される。図3〜5に高さ調節器具10の構成例を示す。この高さ調節器具10を用いれば、支持板1と油面の距離を調整することによって、フライ作業中に足し油をすることなく油面と支持板1の距離を調整できる。このため、例えば、花チリを有する魚介類の天ぷらを多数連続的に製造することが可能となる。
高さ調節器具10は、一対の吊板102と、吊板102を連結する連結部101とを備えている。
連結部101には、油槽中の油の対流を妨げないように貫通孔105が多数設けられている。連結部101は、吊板102を連結する部材であれば任意の形状のものを用いることができ、例えば、棒状部材を組み合わせてなるフレーム体により構成してもよい。連結部101は、様々な大きさの油槽に対応できるように、長さ調節手段を設けることが好ましい。
比較例1−1では、支持板を使用しないで天ぷらの製造を行った。
比較例1−2から1−5で使用した支持板の構造は次のとおりである。すなわち、比較例1−2は平らな板5からなる構造(図6−2)、比較例1−3は平らな板5に仕切り板50を設けた構造(図6−3)、比較例1−4は貫通孔51を設けた平らな板と仕切り板からなる構造(図6−4)、比較例1−5は貫通孔51を設けた平らな板と貫通孔を設けた仕切り板からなる構造(図6−5)、比較例1−6は三角状の凸状壁52と貫通孔51を設けた平らな板からなる構造(図6−6)である。
各支持板に設けた貫通孔の直径は7mmとし、仕切り板または三角形状の凸状壁の高さは10mmとした。凸状壁の頂点間の距離は60mmとした。
これらの支持板をフライヤーに設置して、常法により花チリが形成されたエビの天ぷらを作製し、その作業性、花チリの形状および食感について評価した結果を表1に示す。
比較例1−2および1−3では、支持板があることから作業性はある程度よいが貫通孔の保持作用が得られないため、評価はいずれも△であった。また、花チリの形状および食感はいずれも×の評価であった。油の対流が支持板により損なわれたことが原因であると推測される。
比較例1−4ないし1−6では、貫通孔を設けた支持板による保持作用が得られるため、作業性の評価はいずれも○であった。食感は、貫通孔を設けて油の対流が改善されたこともあり、いずれも△に改善した。しかし、花チリの形状については、比較例1−4では×であり、比較例1−5および1−6ではいずれも△であった。油の対流が十分でなく、熱量が不足するためであると推測される。
実施例1とほぼ同様の手順で花チリが形成されたエビ天ぷらを作製して、作業性、花チリの形状、食感により評価した。
実施例2および比較例2で用いた支持板1は、いずれも貫通孔および凸状壁を有するが、それらの形状において相違する。具体的には次の支持板1を用いて評価を行った。なお、全ての支持板1において、凸状壁2の頂部には同じ間隔で貫通孔21が設けられており、保持部3には同じ間隔で貫通孔31が設けられている。
比較例2−1および2−2並びに実施例2−1から2−5では、凸状壁の高さは一定とし、凸状壁2の頂部および保持部3に設けた貫通孔の直径を異なるものとした。
貫通孔の直径については、3〜20mmの範囲で良好なエビ天ぷらが得られた。作業性、花チリの形状および食感がともに優れたエビ天ぷらが得られたのは、貫通孔直径が5〜15mmの範囲であった。
貫通孔が小さすぎる場合は、油の対流が起こりにくくなって油の温度が上がりにくくなり、花チリの形状の改善効果が出ないため、花チリの形状および食感が悪化した。他方で、貫通孔直径が大きすぎる場合は、衣液が貫通孔に入り込む量が多くなり過ぎて、衣が支持板に付着してしまい、剥がれ難くなってしまうため、作業性が悪化した。
比較例2−3および2−4並びに実施例2−6から2−9では、貫通孔の直径は一定とし、凸状壁の高さを異なるものとした。
凸状壁の高さについては5〜40mmの範囲で良好なエビ天ぷらが得られた。貫通孔の直径が7mmの場合、作業性、花チリの形状および食感がともに優れたエビ天ぷらが得られたのは、凸状壁の高さが10〜30mmの範囲であった。
凸状壁が低すぎる場合は、天ぷら同士が接触する問題が生じることがあった。他方で、油の対流効率を上げるためには、凸状壁の頂部が油面下に位置するよう設置する必要があるため、凸状壁が高すぎる場合は、保持部の位置が深くなりすぎ作業性が悪くなるという問題が生じる。
図7に示すかき揚げ成型用のリングは、直径10cm×高さ5cmの筒部61からなり、筒部には油の対流を促進させるためのパンチ穴62が多数設けられている。
本実施例では、リング6を支持板1上に、筒部61が隣り合う凸状壁2を架橋するように設置して使用した(図8参照)。
具材としてタマネギ、ニンジン、三つ葉を、衣原料として「黄金天ぷら粉」(昭和産業株式会社製)を用いてかき揚げを製造し、外観および食感を評価した。その結果、外観については、嵩があり、なおかつ底部が丸みを帯びた特徴的な形状で、食感についてはさくさくとした軽い食感を有するかき揚げを製造できることが確認された。
2:凸状壁
3:保持部
4:把持部材
5:平らな支持板
6:かき揚げ成型用リング
10:高さ調節器具
21:凸状壁の頂部の貫通孔
31:保持部の貫通孔
50:仕切り板
51:貫通孔
52:凸状壁(貫通孔なし)
61:筒部
62:パンチ穴
101:連結部
102:吊板
103:調整溝
104:掛止部
105:貫通孔
a:貫通孔の直径
b:板状部分の幅
c:保持部の幅(凸状壁の間隔)
d:凸状壁の下部での開き
e:凸状壁に設けられた貫通孔の下端
h:凸状壁の高さ
Claims (8)
- 具材に衣原料を付着させたフライ材料を載置するために並設される複数の保持部と、
保持部の両端に配置され、フライ材料が隣接する保持部に移動することを防ぐ凸状壁を有し、
油槽内に配置して使用されるフライ製造用支持板であって、
前記凸状壁が下部から頂部に向かって側面断面積が減少する形状の空間を有し、
前記保持部及び凸状壁の頂部に油を対流させるための複数の貫通孔が配設されていることを特徴とするフライ製造用支持板。 - 前記凸状壁が、5〜40mmの高さであり、45〜75度の頂角である請求項1に記載のフライ製造用支持板。
- 請求項1または2に記載のフライ製造用支持板と、前記フライ製造用支持板またはそれに取りつけられた部材を支持する支持部と、支持部を油槽の底面または側面に対し固定する固定部とを備え、油槽の底から所定の距離に前記フライ製造用支持板を設置可能とするフライ製造用補助器具。
- 前記保持部と油面との距離を調整するための高さ調節手段を備える請求項3に記載のフライ製造用補助器具。
- 前記高さ調節手段が、フライ製造用支持板に設けられた把持部材と、把持部材と係合される係合具とから構成される請求項4に記載のフライ製造用補助器具。
- 請求項1または2に記載のフライ製造用支持板または請求項3ないし5のいずれかに記載のフライ製造用補助器具を使用することを特徴とするフライ製品の製造方法。
- 上記フライ製品が、花チリが形成された天ぷらである請求項6に記載のフライ製品の製造方法。
- 請求項1または2に記載のフライ製造用支持板または請求項3ないし5のいずれかに記載のフライ製造用補助器具、並びに、かき揚げ成型用のリングを使用することを特徴とするかき揚げの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011153847A JP5798820B2 (ja) | 2011-07-12 | 2011-07-12 | フライ製造用支持板および補助器具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011153847A JP5798820B2 (ja) | 2011-07-12 | 2011-07-12 | フライ製造用支持板および補助器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013017679A JP2013017679A (ja) | 2013-01-31 |
JP5798820B2 true JP5798820B2 (ja) | 2015-10-21 |
Family
ID=47689722
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011153847A Active JP5798820B2 (ja) | 2011-07-12 | 2011-07-12 | フライ製造用支持板および補助器具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5798820B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6208037B2 (ja) * | 2014-02-17 | 2017-10-04 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 成形板 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4930624Y2 (ja) * | 1972-03-01 | 1974-08-19 | ||
JPS5265185U (ja) * | 1976-09-24 | 1977-05-13 | ||
JPS54161462A (en) * | 1978-06-08 | 1979-12-21 | Sato Zenkichi | Lobster frying pan |
JPS5945034U (ja) * | 1982-09-16 | 1984-03-24 | 小塩 平八郎 | 天ぷら揚げ具 |
-
2011
- 2011-07-12 JP JP2011153847A patent/JP5798820B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013017679A (ja) | 2013-01-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5810102B2 (ja) | かき揚げ用器具およびかき揚げの製造方法 | |
JP5798820B2 (ja) | フライ製造用支持板および補助器具 | |
JP2011193866A (ja) | 炒り玉子の簡単便利器具 | |
JP2006263405A (ja) | 金網 | |
JP5074731B2 (ja) | 天ぷら用補助部材、それを用いた天ぷらの製造方法、および、フライヤー | |
US10736467B1 (en) | Cooking utensil | |
JP3152390U (ja) | 清掃用具 | |
JP6770627B1 (ja) | 揚げ物用油切り容器 | |
JP7161308B2 (ja) | 揚げ調理方法および揚げ物用調理器具 | |
CN213882896U (zh) | 一种导热均匀且强度高的电烤盘结构 | |
KR200471532Y1 (ko) | 튀김 조리기구 | |
US20220095830A1 (en) | Lasagna noodle cooking and drying rack | |
JP3104906U (ja) | 魚焼器 | |
CN219613666U (zh) | 一种空气炸锅 | |
CN212415518U (zh) | 一种禽体用烤架 | |
JPH0646631U (ja) | 天ぷら用補助器具 | |
JP3156565U (ja) | フライ用具 | |
KR100742386B1 (ko) | 일체형 기름 접시 | |
JP3207544U (ja) | グリル用ロースター | |
JP2023146285A (ja) | 揚げ物用調理器具 | |
JP3377966B2 (ja) | 焼き・煮あげ | |
JP4308304B1 (ja) | 焼き網基材 | |
JP3178957U (ja) | 食材を炒める調理器具 | |
US2086155A (en) | Cooking grid | |
JP5498267B2 (ja) | かき揚げ用ナベ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140611 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150311 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150320 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20150511 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150511 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150812 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150824 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5798820 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |