JP5798820B2 - フライ製造用支持板および補助器具 - Google Patents

フライ製造用支持板および補助器具 Download PDF

Info

Publication number
JP5798820B2
JP5798820B2 JP2011153847A JP2011153847A JP5798820B2 JP 5798820 B2 JP5798820 B2 JP 5798820B2 JP 2011153847 A JP2011153847 A JP 2011153847A JP 2011153847 A JP2011153847 A JP 2011153847A JP 5798820 B2 JP5798820 B2 JP 5798820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fly
support plate
oil
tempura
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011153847A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013017679A (ja
Inventor
俊之 服部
俊之 服部
金森 啓至
啓至 金森
泰清 矢野
泰清 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Showa Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Sangyo Co Ltd filed Critical Showa Sangyo Co Ltd
Priority to JP2011153847A priority Critical patent/JP5798820B2/ja
Publication of JP2013017679A publication Critical patent/JP2013017679A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5798820B2 publication Critical patent/JP5798820B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)

Description

本発明は、フライ製品の製造に使用される支持板および補助器具に関するものである。さらに詳しくは、例えば、貫通孔を有する凸状壁と保持部を有する支持板にフライ材料を載置しフライ製品を製造することにより、隣り合うフライ材料同士の接触を防止でき、また、エビの天ぷらの製造などでは衣原料を付けた具材本体の周りに衣液を付着させて花チリ(花咲きといわれる場合もある)を形成することを容易にすることを可能とするものである。
本明細書において、フライとは、肉、魚介類、野菜などの具材に小麦粉、澱粉、調味料、ベーキングパウダーなどを水に溶いて作製した衣原料(衣液)を付けたフライ材料を揚げた料理一般を意味する。
天ぷらなどのフライ製品を大量に効率的に揚げるために補助器具を使用することが多い。例えば、天ぷらを一度に多量に揚げようとする場合に、浮いた天ぷら同士が互いに接触することを防止するために天ぷら同士の間隔を保持する部材を設けることが行われている。
また、スーパーの惣菜売り場などで販売する商品では、売上高がその外見に依存することが多く、その中でもエビの天ぷらなどに代表されるような魚介類の天ぷらでは、その見栄えを良くするために細かく多くの花チリを付けること、すなわち、天ぷらの具材を覆う衣の外側に、細かい凹凸状の衣を花が咲いたように形成させることにより大きく見栄えのよい天ぷらとすることが行われている。そのためには、具材に衣付けしたフライ材料を油中に投入後、油面からある一定深さに沈めて衣液を当てる(追いダネをする)など、フライ材料本体の周りに衣を付着させる必要がある。この作業を行う場合には、フライ材料を滑り板と呼ばれる台の上に乗せ、油中に投入したフライ材料と油面との距離を一定(20〜40mm程度が好ましい)に保つことが知られている。
こうしたフライ類の製造における問題を解決する手段としての補助器具に関しては多くの技術が従来提案されてきた。
衣の付着を良好にすると共に、一定の形状に揃った衣を成形可能とした天ぷら衣の成形装置としては、例えば、平板状の側壁の間隔を前方に向けて左右対称に拡げ、前壁、後壁を側壁の後部より低くすることによって、天ぷらの仕上がり外形の見映えをよくし、離脱性を向上させて天ぷらを効率よく生産することができる天ぷら用の揚げ枠(特許文献1)や、
横枠上に複数の縦壁を平行配置に固着し、各縦壁間の下部に底板を設けて、平行配置の複数の空間部を形成した天ぷら用補助器具を構成し、この補助器具を縦壁の上端部が油の油面上に少し突出した状態にて天ぷら鍋の底面上に載置セットし、上記複数の空間部内に衣をつけたタネ(具材)を一つずついれて花を咲かせることにより、衣が散ったりタネが浮き沈みしたり、隣接するタネが衣を介してくっついてしまうおそれをなくした補助器具(特許文献2)が提案されている。
また、油槽内に配置され、衣原料を付着させた天ぷら用素材を載置するための天ぷら用補助部材としては、例えば、天ぷら用素材の載置面に、衣原料が油ちょうされてなる衣に実質上凹凸を付けることがない凹部を有する天ぷら用補助部材を使用することにより熟練しなくとも花を咲かせた天ぷらを製造することが提案されている(特許文献3)。
これらの天ぷら補助器具は、天ぷらの成形に重点を置くことから、油の対流の阻害や補助器具による熱伝導の阻害などに基づく加熱温度の不均一性などについての考慮は乏しい。
フライ材料を置く板に細孔が設けられたフライ製造装置としては、例えば、上縁に掛止部を一体に折曲形成したステンレス板製の吊板の下縁に、上面に等間隔で数本の平行な仕切壁を形成することで平衡樋を形成してなる受板を一体に設け、該受板には透孔を開設した天ぷら揚げ具であって、受皿に開設された透孔により油を樋内で対流させて衣を早く固まらせることが提案されている(特許文献4)。
また、海老などの天ぷらの花咲かせ作業と整形作業を経験の浅い人であっても容易に行えるようにするために、フライヤーの油槽内の縁側に、縁側が上方、先側が下方の傾斜状態から、先側を支点として回動上昇可能とした支持板を構成し、支持板には油の連通孔を形成すると共に、上面側に、縁側から先側に延びる複数の仕切板を並設して複数の天ぷら支持空間を構成した天ぷら揚げ用補助装置が提案されている(特許文献5)。
特開2001−353082号公報 実開平6−46631号公報 特開2008−73243号公報 実開昭59−45034号公報 特開平8−56854号公報
従来の滑り板などの補助器具を使用した場合、滑り板の上の油の温度が低くなり、フライ製品がべた付いた食感になってしまうという課題がある。また、油の温度が低いと、追いダネをした天ぷらでは、花チリの形状が丸くなってしまうという課題がある。
また、フライを連続して行うことにより油の量が減少することで、製品の品質にばらつきが生じるという課題がある。
特許文献4,5においては、フライ材料を仕切る仕切板を設け、フライ材料を置く板に貫通孔を設ける構成が開示されている。しかしながら、油の対流効率が悪いため十分な熱量が得られず、天ぷらの衣中に水分が残り、ベタついた食感になってしまうといった課題がある。また、特許文献5のように滑り板を油面に対して斜めに設置した構成において、フライ材料の各部分が位置する油の深さが異なり、花チリの形状や付着量にムラが出来やすくなるという課題がある。
そこで、本発明は上述の従来技術における問題点を解決することを目的とする。
本発明者らは従来技術の問題点を解決するために鋭意研究することにより到達したものであって、フライ製品の製造を簡便にすることに成功し、特に、熟練しなくとも花を咲かせた天ぷらを製造すること、特徴的な形状のかき揚げ製造することができるフライ用補助器具を提供することを可能としたものである。すなわち、本発明は、以下の技術手段より構成される。
[1]具材に衣原料を付着させたフライ材料を載置するために並設される複数の保持部と、保持部の両端に配置され、フライ材料が隣接する保持部に移動することを防ぐ凸状壁を有し、油槽内に配置して使用されるフライ製造用支持板であって、前記凸状壁が下部から頂部に向かって側面断面積が減少する形状の空間を有し、前記保持部及び凸状壁の頂部に油を対流させるための複数の貫通孔が配設されていることを特徴とするフライ製造用支持板。
ここで、保持部の貫通孔は、衣付けした具材を投入した際に、フライ材料の衣液が流入してフライ材料を保持し、かつ、フライ材料を取り出す際にフライ材料の衣が剥がれ外観の美観が損なわれない大きさに形成されることが好ましい。また、凸状壁は、熱の対流を損なわない高さに形成されること、支持板を必要以上に深い位置に置かなくとも凸状壁が油面下に位置する高さに形成されることが好ましい。
[2]前記凸状壁が、5〜40mmの高さであり、45〜75度の頂角である[1]に記載のフライ製造用支持板。
[3][1]または[2]に記載のフライ製造用支持板と、前記フライ製造用支持板またはそれに取りつけられた部材を支持する支持部と、支持部を油槽の底面または側面に対し固定する固定部とを備え、油槽の底から所定の距離に前記フライ製造用支持板を設置可能とするフライ製造用補助器具。
[4]前記保持部と油面との距離を調整するための高さ調節手段を備える[3]に記載のフライ製造用補助器具。
[5]前記高さ調節手段が、フライ製造用支持板に設けられた把持部材と、把持部材と係合される係合具とから構成される[4]に記載のフライ製造用補助器具。
[6][1]または[2]に記載のフライ製造用支持板または[3]ないし[5]のいずれかに記載のフライ製造用補助器具を使用することを特徴とするフライ製品の製造方法。
[7]上記フライ製品が、花チリが形成された天ぷらである[6]に記載のフライ製品の製造方法。
[8][1]または[2]に記載のフライ製造用支持板または[3]ないし[5]のいずれかに記載のフライ製造用補助器具、並びに、かき揚げ成型用のリングを使用することを特徴とするかき揚げの製造方法。
本発明によれば、店舗等のフライヤー(鍋)でも十分な熱量を得ながら、フライ材料を油面から所望の深さで調理することができる。
また、魚介類の天ぷらなどにおいて、花チリ形成作業を調理経験が浅い人でも容易に行うことが可能となる。
さらには、フライ製品の調理を行う際に、フライ材料同士が接触し、衣の外観が損なわれることを防止することが可能である。
本発明の支持板の外観を示す。 本発明の支持板の主な構造を模式的に示した図である。 支持板と高さ調節器具とを組み合わせたときの要部側面図を示す。 支持板と高さ調節器具とを組み合わせたときの外観斜視図を示す。 支持板と油面との距離を調整することができる高さ調節器具の変形例の要部側面図を示す。 実施例および比較例で試験した支持板の構造を模式的に示す。 かき揚げ成型用のリングの外観斜視図を示す。 かき揚げ成型用のリングと、支持板および高さ調節器具とを組み合わせたときの要部側面図を示す。
本発明は、複数の凸状壁と具材に衣原料を付着させたフライ材料を載置するための複数の保持部とが一定の間隔をもって交互に配設され、保持部および凸状壁の頂部のそれぞれには複数の貫通孔が配設されている油槽内に配置されるフライ製造用の支持板に関するものである。本発明は、保持部および凸状壁の頂部に貫通孔を設けた支持板を使用することにより効率的に食感や形状等の品質に優れたフライ製品を製造することができる。本発明は、フライ類の製造全般に使用することができるが、特に、(1)具材が細長い形状の魚介類(例えば、エビ、魚やイカの切り身)であるフライであって、衣液を追加投入する花チリ形成作業を伴うフライ製品の製造、(2)かき揚げの製造に好適である。
(1)花チリ形成作業を伴うフライ製品の製造
花チリ形成作業を伴う、例えば、エビの天ぷらを、補助器具を用いずに製造する場合の手順は以下に示すとおりである。
油を昇温して天ぷら製造の適温、すなわち、油内に衣原料を落して落下した衣原料が綺麗に膨らんで綺麗に花が咲く温度(例えば、160〜180℃)となったならば、エビに衣原料をつけて油中に投入する。菜箸やトング等で具材を保持し、追加の衣液を油中のエビの上に垂らして花チリを形成すると共に、菜箸やトング等を用いてエビをフライヤー(鍋)の縁側に押しつけるなどして曲がりを直し整形する。この作業が終わったらエビを油中に放してさらに揚げる。
一方、本発明の支持板を用いてこのような花チリ形成作業が必要な天ぷらを製造する場合、菜箸やトング等で具材を保持しなくても、保持部により衣が付着したフライ材料が油面から一定の距離に保持されるため、追いダネの作業を簡便に行うことができる。しかも、油の対流を妨げることが無いため、食感が良く見栄えのする細かい花チリを簡便に形成することができ、効率的に、食感や外観に優れた花チリが形成された天ぷらを製造することができる。
(2)かき揚げの製造
本発明の支持板を有するフライ製造用補助器具とかき揚げ成型用のリングを併用することで、油の対流が促進され、さくさくとした軽い食感を有し、嵩のある形状のかき揚げが得られる。ここで、嵩のあるかき揚げが得られるのは、熱の対流がよくフライ材料投入後すぐに固まり、かき揚の内部に空洞が多く形成されるためである。他方、熱の対流が悪いと、フライ材料がなかなか固まらずに下へ沈むため嵩がなくなる。また、かき揚げ成型用のリングは、保持部に直接載置してもよいが、隣り合う凸状壁に渡して使用することが好ましい(図8参照)。凸状壁の頂部の貫通孔よりリング内に油が噴出することにより、油の対流が一段と促進されるからである。また、保持部と隣り合う凸状壁との高低差により底部に丸みを帯びた特徴的な形状のかき揚を得ることができる。そのため、支持板とリングは、隣り合う凸状壁の距離がリングの直径と比べ小さくなるような組み合わせのものを使用することが好ましい。かき揚げ成型用のリングは市販のものを用いることができ、例えば筒部(側面壁部)がメッシュ状のもの、板にパンチ穴を空けたものなど任意のものを用いることができる。また、かき揚成型用のリングは、複数個が連結しているものや持ち手が付いているものを用いてもよい。
以下では、本発明の天ぷらなどのフライを製造するために用いられる支持板を有する補助器具の具体的構成例を図面を参照しながら説明する。
[支持板の形状構造]
フライ製造用支持板1は、具材に衣原料を付けて油中に投入後、油面からある一定深さ(例えば、20〜40mm)に沈めて追加の衣液を当て(追いダネをし)、花チリを形成する際に使用されるものである。支持板1は、SUS等の金属材料からなる。支持板1は、略水平に設置して使用されることが好ましいが、多少の角度をもって設置されてもよい。
本発明の支持板1は、一定の間隔をもって、複数の凸状壁2と、衣原料を付着させたフライ材料を載置するための複数の保持部3とが交互に配設されている。さらに、保持部3および凸状壁2の頂部のそれぞれには複数の貫通孔21,31が配設されている。
支持板の作製方法には特に限定されず、従来の技術が利用されるが、簡便な方法としては、所定の貫通孔が設けられた板状態を作製し、これを所定の間隔で、貫通孔が頂点となるように機械的に曲げ加工することにより凸状壁を設け、凸状壁と保持部が交互に形成された支持板を容易に得ることができる。図1(a)に支持板1の形状の一例を示す。
支持板1は、フライヤー(鍋)内で所定の深さに設置して使用されるものであるため、高さ(深さ)調節をするための手段と共に使用される。高さ調節をするための手段としては、把持部材や脚部材のような高さ調節機能を有しない部材を固設してもよいし、伸縮したり係合位置を可変としたりすることにより高さ調節が可能な部材を固設してもよいし、フライヤーに直接固設してもよい。
図1(b)に、把持部材4を設けた場合の一例を示す。なお、図1(b)では把持部材4を1つ図示省略しているが、実際には2つある。
[凸状壁]
凸状壁2は、下部から頂部に向かって断面積が減少している凸状の空洞形状をなしている。凸状壁2を等間隔に設けることによって、保持部3に載置される衣づけをしたフライ材料同士の接触を防止する。凸状壁2の形状は図面に開示されるものに限定されないが、油の対流を促進させる観点からは、支持板境界から頂部に向かって断面積が減少している形状とすることが好ましく、例えば、三角形状、半円形状、台形状などの断面形状とする。
また、凸状壁2の頂部に貫通孔21を設けることによって、加熱された油の対流を促進させ、貫通孔21から上方に出た油はフライ材料の周辺部の温度を上昇させることができる。例えば、エビ天ぷらでは、衣の水分と油分の交換速度が上昇し、花チリの形状の細い綺麗な外観の製品を製造することができる。また、その結果得られた衣は、さくさくとした軽い食感となる。凸状壁の頂部以外の側面に貫通孔を設けてもよい。
支持板1に設けられた凸状壁2の高さhは、油の対流を妨げることで熱対流を阻害する要因となるため、フライ材料同士の付着を防止する目的が達せられる範囲で可能な限り低くすることが好ましい。熱対流を損なわない凸状壁2の高さとは、一般には保持部に載置されるフライ材料の高さの4倍を超えない高さである。具体的には、店舗等のフライヤー(鍋)で用いられる場合、好ましい凸状壁2の高さhは5〜40mmの範囲内であるが、10〜30mmの高さとすることがより好ましい。凸状壁2の高さhが5mm未満ではフライ材料同士の付着を防止する目的を実現することが困難となり、また、40mmを超えると油の対流を促進することが困難となることが、後述の実施例の結果から確認されたからである。
凸状壁2の頂部には直径が3〜20mm、好ましくは5〜15mmの貫通孔21が形成されている。ここで貫通孔21の直径とは、円の直径または楕円の長径の値である。各貫通孔21の径は、同一の大きさに統一する必要はなく、また、貫通孔31と同一の大きさにする必要もない。凸状壁内部の空洞部は上方に狭くなっているため、下部から上昇してきた油は上昇するにしたがって勢いを増しながら頂部の貫通孔21から噴出されるので、熱対流が促進される効果を奏する。凸状壁内部の空洞部の頂角は、油の侵入容易性や支持板1のスペース性の観点から適宜設定することができ、例えば、45〜75度に設定される。
[保持部]
保持部3には、具材に衣付けをしたフライ材料が載置される。保持部3の幅(凸状壁間の距離c)は、対象とするフライ材料の大きさにより異なるが、一般には30〜100mmの範囲に設定される。保持部3には貫通孔31が複数設けられている。保持部3をメッシュ材により構成することも考えられるが、洗浄性や強度の観点からは、板状部材に貫通孔を設けて構成することが好ましい。保持部3は、平面であってもよいし、凸状壁2と反対方向(鍋底方向)に屈曲する曲面であってもよい。
貫通孔31が奏する第1の作用は、油の対流を促進させるというものである。すなわち、保持部3の貫通孔31を通して加熱された油を上下に対流させることができるため、油温を一定に保つことが容易となるばかりか、フライ材料の加熱温度を均一に調整することが可能となりさくさくとした軽い食感のフライ製品を得ることができる。
貫通孔31が奏する第2の作用は、衣原料が付着したフライ材料を置いた後に、具材に付着した衣液が貫通孔31に入り込むことで、フライ製品がフライ中に油面へ浮かび上がることを抑制するという保持作用である。この第2の作用により、天ぷらの上面から油面までの距離を一定に保てる時間が長くなり追いダネの作業がしやすくなり、その結果、衣の付着量を一定に保ちやすくなり、製品の品質を一定に保つことができる。
貫通孔31の大きさ(直径a)は、第1および第2の作用と衣液の性質など考慮して設定されるが、一般には直径が3〜20mm、好ましくは直径5〜15mmの範囲で設定される。貫通孔31の直径が3mm未満では貫通孔に衣液が入り込みにくくフライ製品の油中への浮かび上がりを阻止することが困難となり、また、油が対流しにくく充分な熱量が得られないため、均一な加温が困難となる。貫通孔31の直径が20mmを越えると油の対流は増えるが、貫通孔31の直径が大きすぎると具材に付着した衣液が貫通孔に入り込みすぎてしまい、フライ製品を取り出す際に衣が剥がれ外観の美観が損なわれるなどの問題が生じるため好ましく無い。
貫通孔31の直径とは、円の直径または楕円の長径の値である。各貫通孔31の径は、同一の大きさに統一する必要はなく、また、貫通孔21と同一の大きさにする必要もない。また、貫通孔31の形状は、楕円形状や多角形状であってもよいが、洗浄性の観点からは、円形または楕円形とすることが好ましいことは貫通孔21と同様である。
貫通孔31は、略等間隔で配置される。図2は、図1の支持板1のX方向における側面の要部を、模式的に図示したものである。適切な保持作用を得るためには、貫通孔31は保持部3に密に設けるのではなく、保持部3に一定以上の面積を確保する必要があり、各貫通孔31の距離をXY方向のそれぞれについて、貫通孔の直径の1〜3倍となるように設定することが好ましい。
X方向においては、保持部3の中央に一定面積以上の板状部分を確保することが好ましく、例えば、凸状壁2と隣接しない保持部3の板状部分b1の幅が貫通孔の直径aの1〜3倍となるように設定する。図1では、X方向に3列の貫通孔31を設けているが、保持作用を考慮すると、貫通孔31を2列とし中央に板状部分を設けることがより好ましい。
貫通孔21,31の形状は図面に開示される円形に限定されず、楕円形状や多角形状であってもよい。但し、洗浄性の観点からは角部を有さない貫通孔とすることが好ましく、円形または楕円形とすることが好ましい。
[高さ調節手段]
細かで綺麗な花チリが付与された魚介類の天ぷらを製造するために、支持板1と油面の距離を20〜40mmに調整できることが好ましい。しかし、多量の天ぷらを調理すると衣に付着した油が持ち出されるので油槽(鍋)内の油量が減少し、支持板1と油面の距離が変動する。ここで、油槽(鍋)内に油を補給すると、油の温度を適温にするために作業が中断されることとなる。そこで、支持板1を油面と水平なままで上下に移動させることができる高さ調節手段を設けることが好ましい。高さ調節手段は、支持板1に取付・取り外し自在な脚部等の付属部品を設けて実現してもよいし、別途の器具を設けて実現してもよい。後者の手段としては、例えば、支持板またはそれに取りつけられた部材を支持する支持部と、支持部を油槽の底面または側面に対し固定する固定部とを備える高さ調節器具が挙げられる。支持部の形態としては、支持板またはそれに取りつけられた部材を下方から支持する形態、支持板に対し上方、側方または下方から延出されるロッド等の部材を係合させて支持する形態、支持板を挟持する固定具により支持する形態が例示される。図3〜5に高さ調節器具10の構成例を示す。この高さ調節器具10を用いれば、支持板1と油面の距離を調整することによって、フライ作業中に足し油をすることなく油面と支持板1の距離を調整できる。このため、例えば、花チリを有する魚介類の天ぷらを多数連続的に製造することが可能となる。
図3は、支持板1と、支持板1を下方から支持する高さ調節器具10を組み合わせた際の要部側面図である(対向する吊板102等は図示省略)。
高さ調節器具10は、一対の吊板102と、吊板102を連結する連結部101とを備えている。
連結部101には、油槽中の油の対流を妨げないように貫通孔105が多数設けられている。連結部101は、吊板102を連結する部材であれば任意の形状のものを用いることができ、例えば、棒状部材を組み合わせてなるフレーム体により構成してもよい。連結部101は、様々な大きさの油槽に対応できるように、長さ調節手段を設けることが好ましい。
図4は、支持板と高さ調節器具とを組み合わせた際の外観を掛止部104側から見た際の斜視図である(対向する吊板102等は図示省略)。吊板102には、支持板1の把持部材4を収納することができる、深さの異なる調整溝103が設けられており、支持板1が油槽の底面から所定の距離を置いて保持される。また、各吊板102には、油槽(鍋)の縁に引っ掛けるための掛止部104が設けられており、掛止部104を油槽の端部などに掛けることにより高さ調節器具10を係止させると同時に支持板1が油中の適宜位置に固定される。吊板102は、支持板1を油槽の底面から所定の距離で保持することができるものであれば任意の構造を採用することができ、例えば、図5(対向する吊板102等は図示省略)に示すように、吊板102の傾斜部分に掛止部104を複数設け、油面の変化に合わせて使用する掛止部104a〜dを順次変更するようにしてもよい。
以下に、具体的な実施例、試験例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1に係るフライ製造用補助器具である支持板の作用効果を、比較例と対比する試験を行った。
比較例1−1では、支持板を使用しないで天ぷらの製造を行った。
比較例1−2から1−5で使用した支持板の構造は次のとおりである。すなわち、比較例1−2は平らな板5からなる構造(図6−2)、比較例1−3は平らな板5に仕切り板50を設けた構造(図6−3)、比較例1−4は貫通孔51を設けた平らな板と仕切り板からなる構造(図6−4)、比較例1−5は貫通孔51を設けた平らな板と貫通孔を設けた仕切り板からなる構造(図6−5)、比較例1−6は三角状の凸状壁52と貫通孔51を設けた平らな板からなる構造(図6−6)である。
実施例1の支持板は、頂上部に貫通孔21を有する三角状の凸状壁2と貫通孔を設けた平らな板からなる構造(図6−1)である。
各支持板に設けた貫通孔の直径は7mmとし、仕切り板または三角形状の凸状壁の高さは10mmとした。凸状壁の頂点間の距離は60mmとした。
これらの支持板をフライヤーに設置して、常法により花チリが形成されたエビの天ぷらを作製し、その作業性、花チリの形状および食感について評価した結果を表1に示す。
比較例1−1では、支持板がないことから作業性の評価は×であり、また花チリの形状および食感はいずれも△の評価であった。
比較例1−2および1−3では、支持板があることから作業性はある程度よいが貫通孔の保持作用が得られないため、評価はいずれも△であった。また、花チリの形状および食感はいずれも×の評価であった。油の対流が支持板により損なわれたことが原因であると推測される。
比較例1−4ないし1−6では、貫通孔を設けた支持板による保持作用が得られるため、作業性の評価はいずれも○であった。食感は、貫通孔を設けて油の対流が改善されたこともあり、いずれも△に改善した。しかし、花チリの形状については、比較例1−4では×であり、比較例1−5および1−6ではいずれも△であった。油の対流が十分でなく、熱量が不足するためであると推測される。
このように、比較例1−2から1−6によって作業性、花チリの形状、食感の中で改善される項目があったが、十分なものとは言えなかった。これに対し、実施例1では、作業性および花チリの形状は良好であり、さくさく感のある食感のカラリとした仕上がりの衣を有するエビの天ぷらが得られた。
実施例2では、貫通孔の直径および凸状壁の高さについて検討しそれらの最適な範囲を求めた。
実施例1とほぼ同様の手順で花チリが形成されたエビ天ぷらを作製して、作業性、花チリの形状、食感により評価した。
実施例2および比較例2で用いた支持板1は、いずれも貫通孔および凸状壁を有するが、それらの形状において相違する。具体的には次の支持板1を用いて評価を行った。なお、全ての支持板1において、凸状壁2の頂部には同じ間隔で貫通孔21が設けられており、保持部3には同じ間隔で貫通孔31が設けられている。
(I)貫通孔の直径
比較例2−1および2−2並びに実施例2−1から2−5では、凸状壁の高さは一定とし、凸状壁2の頂部および保持部3に設けた貫通孔の直径を異なるものとした。
貫通孔の直径については、3〜20mmの範囲で良好なエビ天ぷらが得られた。作業性、花チリの形状および食感がともに優れたエビ天ぷらが得られたのは、貫通孔直径が5〜15mmの範囲であった。
貫通孔が小さすぎる場合は、油の対流が起こりにくくなって油の温度が上がりにくくなり、花チリの形状の改善効果が出ないため、花チリの形状および食感が悪化した。他方で、貫通孔直径が大きすぎる場合は、衣液が貫通孔に入り込む量が多くなり過ぎて、衣が支持板に付着してしまい、剥がれ難くなってしまうため、作業性が悪化した。
(II)凸状壁の高さ
比較例2−3および2−4並びに実施例2−6から2−9では、貫通孔の直径は一定とし、凸状壁の高さを異なるものとした。
凸状壁の高さについては5〜40mmの範囲で良好なエビ天ぷらが得られた。貫通孔の直径が7mmの場合、作業性、花チリの形状および食感がともに優れたエビ天ぷらが得られたのは、凸状壁の高さが10〜30mmの範囲であった。
凸状壁が低すぎる場合は、天ぷら同士が接触する問題が生じることがあった。他方で、油の対流効率を上げるためには、凸状壁の頂部が油面下に位置するよう設置する必要があるため、凸状壁が高すぎる場合は、保持部の位置が深くなりすぎ作業性が悪くなるという問題が生じる。
実施例3では、図4に示すフライ製造用補助器具(支持板1と高さ調節器具10)と、図7に示すかき揚げ成型用のリングを使用して、かき揚げを製造した。
図7に示すかき揚げ成型用のリングは、直径10cm×高さ5cmの筒部61からなり、筒部には油の対流を促進させるためのパンチ穴62が多数設けられている。
本実施例では、リング6を支持板1上に、筒部61が隣り合う凸状壁2を架橋するように設置して使用した(図8参照)。
具材としてタマネギ、ニンジン、三つ葉を、衣原料として「黄金天ぷら粉」(昭和産業株式会社製)を用いてかき揚げを製造し、外観および食感を評価した。その結果、外観については、嵩があり、なおかつ底部が丸みを帯びた特徴的な形状で、食感についてはさくさくとした軽い食感を有するかき揚げを製造できることが確認された。
本発明は、経験ないし技術のない人でも一定品質のフライ製品を連続調理できるので、スーパー等の店舗での利用に好適である。
1:支持板
2:凸状壁
3:保持部
4:把持部材
5:平らな支持板
6:かき揚げ成型用リング
10:高さ調節器具
21:凸状壁の頂部の貫通孔
31:保持部の貫通孔
50:仕切り板
51:貫通孔
52:凸状壁(貫通孔なし)
61:筒部
62:パンチ穴
101:連結部
102:吊板
103:調整溝
104:掛止部
105:貫通孔
a:貫通孔の直径
b:板状部分の幅
c:保持部の幅(凸状壁の間隔)
d:凸状壁の下部での開き
e:凸状壁に設けられた貫通孔の下端
h:凸状壁の高さ

Claims (8)

  1. 具材に衣原料を付着させたフライ材料を載置するために並設される複数の保持部と
    保持部の両端に配置され、フライ材料が隣接する保持部に移動することを防ぐ凸状壁を有し
    槽内に配置して使用されるフライ製造用支持板であって、
    前記凸状壁が下部から頂部に向かって側面断面積が減少する形状の空間を有し、
    前記保持部及び凸状壁の頂部に油を対流させるための複数の貫通孔が配設されていることを特徴とするフライ製造用支持板。
  2. 前記凸状壁が、5〜40mmの高さであり、45〜75度の頂角である請求項1に記載のフライ製造用支持板。
  3. 請求項1または2に記載のフライ製造用支持板と、前記フライ製造用支持板またはそれに取りつけられた部材を支持する支持部と、支持部を油槽の底面または側面に対し固定する固定部とを備え、油槽の底から所定の距離に前記フライ製造用支持板を設置可能とするフライ製造用補助器具。
  4. 前記保持部と油面との距離を調整するための高さ調節手段を備える請求項3に記載のフライ製造用補助器具。
  5. 前記高さ調節手段が、フライ製造用支持板に設けられた把持部材と、把持部材と係合される係合具とから構成される請求項4に記載のフライ製造用補助器具。
  6. 請求項1または2に記載のフライ製造用支持板または請求項3ないし5のいずれかに記載のフライ製造用補助器具を使用することを特徴とするフライ製品の製造方法。
  7. 上記フライ製品が、花チリが形成された天ぷらである請求項6に記載のフライ製品の製造方法。
  8. 請求項1または2に記載のフライ製造用支持板または請求項3ないし5のいずれかに記載のフライ製造用補助器具、並びに、かき揚げ成型用のリングを使用することを特徴とするかき揚げの製造方法。
JP2011153847A 2011-07-12 2011-07-12 フライ製造用支持板および補助器具 Active JP5798820B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011153847A JP5798820B2 (ja) 2011-07-12 2011-07-12 フライ製造用支持板および補助器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011153847A JP5798820B2 (ja) 2011-07-12 2011-07-12 フライ製造用支持板および補助器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013017679A JP2013017679A (ja) 2013-01-31
JP5798820B2 true JP5798820B2 (ja) 2015-10-21

Family

ID=47689722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011153847A Active JP5798820B2 (ja) 2011-07-12 2011-07-12 フライ製造用支持板および補助器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5798820B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6208037B2 (ja) * 2014-02-17 2017-10-04 日清食品ホールディングス株式会社 成形板

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4930624Y2 (ja) * 1972-03-01 1974-08-19
JPS5265185U (ja) * 1976-09-24 1977-05-13
JPS54161462A (en) * 1978-06-08 1979-12-21 Sato Zenkichi Lobster frying pan
JPS5945034U (ja) * 1982-09-16 1984-03-24 小塩 平八郎 天ぷら揚げ具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013017679A (ja) 2013-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5810102B2 (ja) かき揚げ用器具およびかき揚げの製造方法
JP5798820B2 (ja) フライ製造用支持板および補助器具
JP2011193866A (ja) 炒り玉子の簡単便利器具
JP2006263405A (ja) 金網
JP5074731B2 (ja) 天ぷら用補助部材、それを用いた天ぷらの製造方法、および、フライヤー
US10736467B1 (en) Cooking utensil
JP3152390U (ja) 清掃用具
JP6770627B1 (ja) 揚げ物用油切り容器
JP7161308B2 (ja) 揚げ調理方法および揚げ物用調理器具
CN213882896U (zh) 一种导热均匀且强度高的电烤盘结构
KR200471532Y1 (ko) 튀김 조리기구
US20220095830A1 (en) Lasagna noodle cooking and drying rack
JP3104906U (ja) 魚焼器
CN219613666U (zh) 一种空气炸锅
CN212415518U (zh) 一种禽体用烤架
JPH0646631U (ja) 天ぷら用補助器具
JP3156565U (ja) フライ用具
KR100742386B1 (ko) 일체형 기름 접시
JP3207544U (ja) グリル用ロースター
JP2023146285A (ja) 揚げ物用調理器具
JP3377966B2 (ja) 焼き・煮あげ
JP4308304B1 (ja) 焼き網基材
JP3178957U (ja) 食材を炒める調理器具
US2086155A (en) Cooking grid
JP5498267B2 (ja) かき揚げ用ナベ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140611

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150320

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20150511

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150812

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5798820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250