JP3156565U - フライ用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】フライ時において串刺しすることなく断面を凹状になるように被フライ材の形を定めることができるようにする。【解決手段】上方に開口部3を形成し第一の縦断面4を下向きに突設する被フライ材Aの載置受け部材2と、該載置受け部材2の上面に前記開口部3を通して載置受け部材2に遊嵌可能に設けられる第二の縦断面10を下向に突設する被フライ材Aの押さえ部材9とを設ける。載置受け部材2、押さえ部材9は略円弧形状に形成され、油通過用の第一の貫通部7、第二の貫通部13がそれぞれ設けられている。三枚におろした魚の骨などの被フライ材Aを載置受け部材2と押さえ部材9の間に挟んで保形して油で揚げることで、串などを利用することなく、簡単に被フライ材Aを仕上げることができる。【選択図】図1

Description

本考案は、から揚げ調理やてんぷら調理に利用するフライ用具に関するものである。
従来、魚介類フライなどのから揚げ調理やてんぷら調理に利用され、具材と共にフライ用油に浸漬するフライ用具として、具材をくし刺しし、このようなものを具材の収容スペースを設け棒体で形成されたキャリアーに収容してフライ調理を行うものが知られている(例えば、特許文献1)。
再公表公報2003/020052
例えば、鯛等魚類を、骨とその両側にある魚肉を分離して3枚におろし、そして3枚おろしの魚肉の受け皿となるように、3枚おろしの骨を略円弧状に丸めてフライする場合、骨の長手方向の両側に串を刺したままフライ用油に浸漬しなければならず、フライ前にわざわざ骨に串を刺すことは煩雑であった。
又、揚げ終わった3枚おろしの骨から串を抜く際に尻尾やヒレの破損が多く現品が冷めてからの作業となるので時間と商品のロスが多く発生していた。
解決しようとする問題点は、例えば3枚におろした魚の骨を串を使用することなく、魚肉の受け皿などに利用できるようにフライ時において断面を凹状になるように形を定めることができるようにすることである。
請求項1の考案は、上方に開口部を形成し第一の縦断面を下向きに突設する被フライ材の載置受け部材と、該載置受け部材の上面に前記開口部を通して前記載置受け部材に遊嵌可能に設けられる第二の縦断面を下向に突設する前記被フライ材の押さえ部材とを設けたことを特徴とするフライ用具である。
請求項2の考案は、前記第一の縦断面、前記第二の縦断面は略円弧形状に形成され、前記載置受け部材、前記押さえ部材には油通過用の第一の貫通部、第二の貫通部がそれぞれ設けられ、前記載置受け部材側と前記押さえ部材側との間にストッパーが設けられたことを特徴とする請求項1記載のフライ用具である。
請求項3の考案は、前記載置受け部材は第一の凹部、第一の凸部が繰り返して連続する波形状の第一の金属線材により形成されると共に、前記押さえ部材は第二の凹部、第二の凸部が繰り返して連続する波形状の第二の金属線材により形成されることを特徴とする請求項2記載のフライ用具である。
請求項1の考案によれば、被フライ材を載置受け部材と押さえ部材の間に挟んで保形して油で揚げることで、串などを刺すことなく調理できる。
請求項2の考案によれば、第一の貫通部、第二の貫通部に油が入り込んで被フライ材を直接油で調理でき、又、ストッパーによって載置受け部材側と押さえ部材側とを一体的に設けることができる。
請求項3の考案によれば、被フライ材と第一の金属線材、第二の金属線材との接触状態を点接触的にすることができ、均一に油で揚げることができる。しかも、第一の凹部、第一の凸部、第二の凹部、第二の凸部は波形に連続するので、被フライ材を傷付けにくくなる。
本考案の第1実施例を示す押さえ部材を閉じた状態の斜視図である。 同押さえ部材を開いた状態の斜視図である。
本考案における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、実用新案登録請求の範囲に記載された本考案の内容を限定するものではない。又、以下に説明される構成の全てが、本考案の必須要件であるとは限らない。
図1〜図2は実施例1のフライ用具1を示しており、例えば三枚におろした骨である被フライ材Aを載置するための載置受け部材2は、上方に開口部3を形成してその第一の縦断面4を下向に突設する略円弧形状に形成している。そして、この載置受け部材2は第一の縦断面4の第一の中心軸線5を横向きとした横長形状であり、実施例では円筒の略半割り形状になっている。尚、第一の縦断面4を例えば角形状にして下向に突設するようにしてもよい。この載置受け部材2は、ステンレス鋼等の第一の金属線材6を格子状に組み合わせて形成したものであり、第一の金属線材6相互間の空隙によって油通過用の第一の貫通部7が形成されている。又、第一の金属線材6における被フライ材Aとの接触可能部位は、第一の凹部6A、第一の凸部6Bが繰り返して連続する波形状に形成されている。尚、載置受け部材2の外側には支持脚8が設けられている。
前記載置受け部材2の上面に開口部3を通して載置受け部材2に遊嵌可能に設けられる被フライ材Aの押さえ部材9は、その第二の縦断面10を下向に突設する略円弧形状に形成している。尚、第一の縦断面、第二の縦断面を例えば角形状にして下向に突設するようにしてもよい。そして、この押さえ部材9はその第二の縦断面10の第二の中心軸線11を横向きとした横長形状であり、実施例では円筒の略1/3割り形状になっている。この押さえ部材9は、第二の金属線材12を格子状に組み合わせて形成したものであり、第二の金属線材12相互間の空隙によって油通過用の第二の貫通部13が形成されている。又、第二の金属線材12における被フライ材Aとの接触可能部位は、第二の凹部12A、第二の凸部12Bが繰り返して連続する波形状に形成されている。
さらに、載置受け部材2における第一の中心軸線5方向の一側端側と、押さえ部材9における第二の中心軸線11方向の一側端側とは、接続部14を介して押さえ部材9が載置受け部材2に対して起伏できるように回動自在に接続されている。又、載置受け部材2における第一の中心軸線5方向の他側端側に、第一の中心軸線5方向に向かって逆L字形状をなした上向き部15Aとこの上向き部15Aの上端から外側に向かう横向き部15Bからなる第一の取手15が突設しており、さらに、押さえ部材9における第二の中心軸線11方向の他側端側に、上方に向かって第二の取手16が突設しており、この第二の取手16は載置受け部材2に押さえ部材9を遊嵌した状態で上向き部15Aの内側に沿うように設けられており、しかも、第二の取手16の高さ方向の途中に、ストッパー17が設けられており、このストッパー17を第一の取手15側の第一の金属線材6に形成されるストッパー受け部18に係止することで、押さえ部材9の載置受け部材2からの浮き上がりを阻止できるようになっている。
次に、図2に示すように前記構成についてその作用を説明する。接続部14を回転中心として押さえ部材9を起立させて開口部3を開放した状態で、被フライ材Aを載置受け部材2の上面に載置する。この際、被フライ材Aは載置受け部材2の上面に沿って略円弧状に曲った状態で載置されることとなる。
そして、接続部14を回転中心として押さえ部材9を伏すように開口部3を通して下ろし、押さえ部材9の下面を被フライ材Aに押し当てると共に、ストッパー17をストッパー受け部18に係止することで押さえ部材9を固定する。この際、被フライ材Aは押さえ部材9の下面に沿って略円弧状に曲った状態で載置されることとなる。
このようにして、図1に示すように被フライ材Aが略円弧状に曲った状態に保持された状態で、フライ用具1を油槽或いは鍋(図示せず)に収容されたフライ用油に浸漬する。実施例では油槽或いは鍋(図示せず)の底に載置受け部材2の下面及び支持脚8を設置させて上部開口部3を上向きにして設置する。このような状態で被フライ材Aは油で揚げられる。この調理によって被フライ材Aは縦断面が略円弧状となって調理される。
このようにして調理がなされると、第一の取手15を握ってフライ用具1を油面より上げ、そしてストッパー17を外して押さえ部材9を起立させて、調理された被フライ材Aを載置受け部材2より取り出して、例えば料理の盛り付け用の皿代用品として使用される。
以上のように、前記実施例では、請求項1に対応して、上方に開口部3を形成し第一の縦断面4を下向きに突設する被フライ材Aの載置受け部材2と、該載置受け部材2の上面に前記開口部3を通して載置受け部材2に遊嵌可能に設けられる第二の縦断面10を下向に突設する被フライ材Aの押さえ部材9とを設けたことにより、被フライ材Aを載置受け部材2と押さえ部材9の間に挟んで保形して油で揚げることで、串などを利用することなく、簡単に被フライ材Aを仕上げることができる。この結果、揚げ終わった3枚おろしの骨から串を抜く際に生じた尻尾やヒレの破損がなくなり、時間と商品のロスをなくすことができる。
又、実施例では、請求項2に対応して、載置受け部材2の第一の縦断面4、押さえ部材9の第二の縦断面10はそれぞれ略円弧形状に形成されているので、被フライ材Aを皿代用品のように略円弧状に形成でき、さらに、載置受け部材2、押さえ部材9には油通過用の第一の貫通部7、第二の貫通部13がそれぞれ設けられていることで、第一の貫通部7、第二の貫通部13に油が入り込んで被フライ材Aを直接油で調理でき、しかも、載置受け部材2側である第一の取手15と押さえ部材9側との間にストッパー17が設けられたことによって、調理時において載置受け部材2側と押さえ部材9側とを一体的に設けることができ、被フライ材Aの保形力を確保することができる。
さらに、前記実施例では、請求項3に対応して、載置受け部材2は第一の凹部6A、第一の凸部6Bが繰り返して連続する波形状の第一の金属線材6により形成されると共に、押さえ部材9は第二の凹部12A、第二の凸部12Bが繰り返して連続する波形状の第二の金属線材12により形成されることによって、被フライ材Aと第一の金属線材6、第二の金属線材12との接触状態を線接触状ではなく、点接触状にすることができ、この結果、被フライ材Aと油との接触を拡大することで均一に被フライ材Aを加熱調理することができる。しかも、第一の凹部6A、第一の凸部6B、第二の凹部12A、第二の凸部12Bは波形に連続するので、被フライ材Aを傷付けにくくなる。
以上のように本考案にかかるフライ用具は、各種の揚げもの等の用途に適用できる。
2 載置受け部材
3 開口部
4 第一の縦断面
6 第一の金属線材
6A 第一の凹部
6B 第一の凸部
7 第一の貫通部
9 押さえ部材
10 第二の縦断面
12 第二の金属線材
12A 第二の凹部
12B 第二の凸部
13 第二の貫通部
17 ストッパー

Claims (3)

  1. 上方に開口部を形成し第一の縦断面を下向きに突設する被フライ材の載置受け部材と、該載置受け部材の上面に前記開口部を通して前記載置受け部材に遊嵌可能に設けられる第二の縦断面を下向に突設する前記被フライ材の押さえ部材とを設けたことを特徴とするフライ用具。
  2. 前記第一の縦断面、前記第二の縦断面は略円弧形状に形成され、前記載置受け部材、前記押さえ部材には油通過用の第一の貫通部、第二の貫通部がそれぞれ設けられ、前記載置受け部材側と前記押さえ部材側との間にストッパーが設けられたことを特徴とする請求項1記載のフライ用具。
  3. 前記載置受け部材は第一の凹部、第一の凸部が繰り返して連続する波形状の第一の金属線材により形成されると共に、前記押さえ部材は第二の凹部、第二の凸部が繰り返して連続する波形状の第二の金属線材により形成されることを特徴とする請求項2記載のフライ用具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013138770A (ja) * 2011-12-29 2013-07-18 Akira Niimura 海老天に花を咲かす調理器具

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