JP5797450B2 - 圧縮機の製造方法。 - Google Patents
圧縮機の製造方法。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5797450B2 JP5797450B2 JP2011104812A JP2011104812A JP5797450B2 JP 5797450 B2 JP5797450 B2 JP 5797450B2 JP 2011104812 A JP2011104812 A JP 2011104812A JP 2011104812 A JP2011104812 A JP 2011104812A JP 5797450 B2 JP5797450 B2 JP 5797450B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- compressor
- roller
- polishing
- cylinder chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
一般的なブレードの先端面は、研磨工具を先端面に当接させ、ブレードに対して相対的に往復摺動運動させることにより研磨される。
本発明は上記課題を解決するためのものであり、先端面の表面粗さが小さいブレードを備えた圧縮機を提供する。
そして、ブレードの往復摺動方向長さが、前記先端面の曲率半径の2倍よりも小さく形成されている。ブレードの先端面は、先端面の曲率半径と同一の半径に形成された内周研磨面を有する研磨工具によって研磨される。
(第1の実施形態)
図1に本実施形態の圧縮機100の縦断面図を示す。
第1の実施形態の圧縮機100は冷媒を圧縮する密閉型のロータリ圧縮機であり、縦長円筒状の密閉ケース1の内部に、下方に配置された圧縮機構部2と上方に配置された電動機部3を備えている。圧縮機構部2と電動機部3は、回転軸9によって連結されており、電動機部3で発生した回転動力は回転軸9を介して圧縮機構部2に伝達される。
ローラ10は、凹凸がなく滑らかに形成された外周面10aを有する略円筒形状に形成されている。また、シリンダ5にはシリンダ室4に開口したブレード溝11が穿設されており、このブレード溝11には略矩形状のブレード12が往復移動自在に配されている。また、ブレード12はローラ10の外周面に常時当接する先端面12aを有している。
シリンダ室4の吸込み側には、密閉ケース1外部から冷媒を吸込むための吸込み通路5a(図2参照)が設けられており、この吸込み通路5aは密閉ケース1外部の気液分離器40に連通している。また、主軸受6には図示しない吐出通路が設けられており、この吐出通路は吐出方向にのみ開閉可能な吐出弁14によって閉塞されている。また、主軸受6の上部には吐出マフラ15が設けられており、吐出通路を覆っている。
密閉ケース1内の下方には潤滑油31が貯留されており、この潤滑油31が圧縮機構部2のシリンダ室4内や主軸受6及び副軸受7と回転軸9との各摺動面に供給されるようになっている。
圧縮機100外部から電動機部3に駆動電流が供給されると、回転軸9が回転し、圧縮機構部2のシリンダ5のシリンダ室4内で、軸偏心部8及びローラ10が偏心回転する。そして、圧縮機100外部に設けられた気液分離器40を介して吸込み通路5aから吸込まれた低温低圧の冷媒が圧縮機構部2のシリンダ室4の吸込み側へ吸込まれる。シリンダ室4内へ吸込まれた冷媒は、ローラ10の偏心回転により圧縮されて高温高圧の冷媒となり、シリンダ室4の吐出側から吐出通路と吐出マフラ15を介して密閉ケース1内へ吐出され、密閉ケース1の上部に設けられた吐出管32から密閉ケース1外部へ吐出されるようになっている。
ブレード溝11に収められるブレード12は、長さLと幅Tを有しており、さらに先端面12aは曲率半径Rbの凸面形状として形成される。ここで、ブレード12の長さLは先端面12aの曲率半径Rbの2倍よりも小さく形成されている(L<2Rb)。
また、ブレード12の長さLは偏心量xに対して、L>2xの関係にあり、ブレード12はローラ10の偏心回転に追従し往復運動しても、ブレード溝11から脱落しないようになっている。
研磨工具50は、図3に示すように、加工後のブレード12の先端面12aの曲率半径Rbと同一の半径Rbに形成された円筒内面状の内周研磨面50aを有している。
ブレード12の先端面12aが研磨される際には、ブレード12が研磨工具50の円筒内に挿入される。図4に示すように、内周研磨面50aへブレード12の先端面12aが当接され、研磨工具50が軸中心に対して回転することで、先端面12aが内周研磨面50aにより研磨される。
尚、研磨工具50を軸方向に延長することで、ブレード12を研磨工具50の軸方向に連結し、複数枚のブレード12を同時に研磨しても良い。さらに、ブレード12の長さLを、先端面12aの曲率半径Rbよりも小さくすることで、ブレード12を研磨工具50内に円周方向に複数配置し、より多くのブレード12を同時に研磨しても良い。
上記のように、ブレード12の先端面12aを研磨することで、表面粗さの小さい先端面12aを容易に形成することができ、シリンダ室4内の気密性の高い圧縮機100を容易に得ることができる。
上記のように、先端面12aの表面粗さが小さいブレード12を、シリンダ室4のブレード溝11に配することで、吸込み側と吐出側に仕切るブレード12の気密性が向上し、圧縮機の性能を高くすることができる。また、ローラ10の自転に伴う外周面10aとブレード12の先端面12aとの摩擦損失が低減され、ローラ10の外周面10aの摩耗発生率を低減することができ、信頼性の高い圧縮機とすることができる。
さらに、ブレード12の先端面12aの曲率半径Rbが、ローラ10の外周半径Rrよりも大きく形成されているため、ローラ10の回転に伴い、ローラ10の外周面10aとブレード12の先端面12aとの間で潤滑油30が多量に保持され、潤滑性が高く、摩擦損失が少なく、油切れを生じやすいとされるローラ自転数の少ない運転条件下においても、潤滑油30の油切れを防止することができ、信頼性の高い圧縮機100とすることができる。
上記第1の実施形態の圧縮機100は、例えば空気調和機やヒートポンプ給湯機等の冷凍サイクル装置Aに設けられる。以下に圧縮機100を用いた冷凍サイクル装置Aについて図6を用いて説明する。
冷凍サイクル装置Aは、圧縮機100に接続された四方弁101と、第1熱交換器102と、膨張装置103と、第2熱交換器104とを備えており、順次冷媒配管で接続されている。この冷凍サイクル装置A内には作動流体である冷媒が封入されている。
第1熱交換器102で凝縮された作動冷媒は、冷媒配管を介して膨張装置103で減圧されつつ第2熱交換器104に流動される。第2熱交換104は蒸発器として機能し、冷媒から蒸発熱を奪いつつ蒸発させる。蒸発した作動冷媒は、冷媒配管と四方弁101を介して圧縮機100に吸い込まれる。以上の経路を冷媒が循環することで、冷凍サイクル装置Aの運転が継続される。
100…圧縮機、101…四方弁、102…第1熱交換機、103…膨張装置、104…第2熱交換器、A…冷凍サイクル装置
Claims (1)
- シリンダ室とブレード溝を有するシリンダと、
前記シリンダ室内を偏心回転するローラと、
前記ローラの外周面に当接する先端面を有し、前記ブレード溝内を往復摺動して、前記シリンダ室内を吸込み室側と吐出室側とに二分するブレードと、
を有する圧縮機構部を備えた圧縮機の製造方法において、
前記ブレードの往復摺動方向長さの半分を、前記先端面の曲率半径よりも小さく形成するとともに、前記ブレードの先端面を該先端面の曲率半径と同一の半径に形成された内周研磨面を有する研磨工具によって研磨することを特徴とする圧縮機の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011104812A JP5797450B2 (ja) | 2011-05-10 | 2011-05-10 | 圧縮機の製造方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011104812A JP5797450B2 (ja) | 2011-05-10 | 2011-05-10 | 圧縮機の製造方法。 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012237195A JP2012237195A (ja) | 2012-12-06 |
JP5797450B2 true JP5797450B2 (ja) | 2015-10-21 |
Family
ID=47460318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011104812A Active JP5797450B2 (ja) | 2011-05-10 | 2011-05-10 | 圧縮機の製造方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5797450B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106382225B (zh) * | 2015-07-31 | 2018-04-13 | 钱建忠 | 油气分离式空调压缩机 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4895501A (en) * | 1988-12-22 | 1990-01-23 | General Electric Company | Rotary compressor with vane positioned to reduce noise |
JPH07119662A (ja) * | 1993-10-26 | 1995-05-09 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ロータリー圧縮機のベーンおよびその製造方法 |
JPH11182475A (ja) * | 1997-12-25 | 1999-07-06 | Nippon Piston Ring Co Ltd | 回転圧縮機及び同用ベーン |
JP3958443B2 (ja) * | 1998-08-07 | 2007-08-15 | 東芝キヤリア株式会社 | ロータリコンプレッサ |
-
2011
- 2011-05-10 JP JP2011104812A patent/JP5797450B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012237195A (ja) | 2012-12-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5303651B2 (ja) | 多気筒ロータリ式圧縮機と冷凍サイクル装置 | |
JP4909597B2 (ja) | 密閉型回転式圧縮機、及び冷凍サイクル装置 | |
JP4864572B2 (ja) | 回転式圧縮機及びこれを用いた冷凍サイクル装置 | |
EP1697638A1 (en) | Hermetic compressor | |
JP5040934B2 (ja) | 密閉型圧縮機 | |
JP2014034940A (ja) | 回転式圧縮機と冷凍サイクル装置 | |
JP3724495B1 (ja) | 回転式流体機械 | |
JP5797450B2 (ja) | 圧縮機の製造方法。 | |
WO2017061014A1 (ja) | ロータリー圧縮機 | |
TW574475B (en) | Rotary compressor | |
JP2013185523A (ja) | 圧縮機及び冷凍サイクル装置 | |
JP2005195016A (ja) | 圧縮機 | |
JP5422658B2 (ja) | 多気筒ロータリ式圧縮機と冷凍サイクル装置 | |
JP5870246B2 (ja) | ロータリ圧縮機 | |
JP2009203862A (ja) | 密閉型電動圧縮機および冷凍サイクル装置 | |
JPH10148193A (ja) | ロータリ圧縮機 | |
JP2009062929A (ja) | 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 | |
WO2018138840A1 (ja) | 回転圧縮機 | |
CN102619755B (zh) | 压缩机及制冷循环装置 | |
JP6351522B2 (ja) | 圧縮機及び冷凍サイクル装置 | |
JP5948209B2 (ja) | 密閉型圧縮機および冷凍サイクル装置 | |
JP6403603B2 (ja) | 回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置 | |
JP6321400B2 (ja) | 密閉型圧縮機 | |
JP5738036B2 (ja) | ロータリ式圧縮機及び冷凍サイクル装置 | |
WO2023166554A1 (ja) | ロータリ圧縮機及び冷凍サイクル装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140401 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150108 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150818 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150819 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5797450 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |