JP5796715B2 - 環状部材の締結構造及び締結方法 - Google Patents
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Description
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の環状部材の締結構造は、被締結部材の鍔部先端が、環状部材の軸方向の他端面に設けられた凹形状部にかしめられて締結された状態で、なおかつ、環状部材の軸方向の一端面に形成された凹部に、被締結部材のストッパー部の凸係合部が係合するものである。しかも、凹部が、被締結部材との圧入面に対し、半径方向へ離間する態様で軸方向に延伸するように形成されており、この凹部に倣った形状を有する、被締結部材のストッパー部の凸係合部が凹部に係合する。これによって、環状部材に外力が作用しても、環状部材と被締結部材との圧入面の、面圧抜けを招く環状部材の変形を防ぐものとなる。
本項に記載の環状部材の締結構造は、環状部材の、被締結部材との圧入面と、軸方向の一端面とが交差する角部に形成されたエッジ部が、被締結部材に環状部材を圧入する際に、被締結部材のストッパー部に圧接する。そして、エッジ部によって被締結部材のストッパー部の一部に塑性変形を促す。このエッジ部は、軸方向の一端面に形成された凹部の一側面を構成面とすることから、ストッパー部の一部が塑性変形して環状部材の凹部に素材流入し、環状部材の一端面に形成された凹部に倣った形状を有する凸係合部が形成される。しかも、環状部材の一端面の凹部と、被締結部材のストッパー部の凸係合部との間に接触面圧が作用し、両者の接触面に摩擦力が生じて、強固に結合されるものとなる。
本項に記載の環状部材の締結構造は、環状部材の凹部の、延伸方向と直交する方向の幅が、一定に形成されている。これにより、環状部材の一端面の凹部と、被締結部材のストッパー部の凸係合部との、半径方向内側及び外側の双方の接触面に作用する接触面圧が、いずれも、環状部材の凹部の延伸方向と直交する方向、すなわち、環状部材の凹部からストッパー部の凸係合部が抜ける方向と直交する方向に作用する。従って、環状部材の一端面の凹部と、被締結部材のストッパー部の凸係合部との、半径方向内側及び外側の双方の接触面に発生する摩擦力により、強固に結合されるものとなる。
本項に記載の環状部材は、リングギヤとデファレンシャルケースとからなるデフケースアッセンブリーを構成するものである。すなわち、デファレンシャルケースと、該デファレンシャルケースを圧入するリングギヤとを含み、前記デファレンシャルケースは、前記リングギヤを圧入するための鍔部と、該鍔部の軸方向の基端側で前記リングギヤの軸方向の一端面を受けるストッパー部とを備え、前記デファレンシャルケースの鍔部先端が、前記リングギヤの軸方向の他端面に設けられた凹部にかしめられてなるデフケースアッセンブリーであって、前記リングギヤの軸方向の一端面から、前記デファレンシャルケースとの圧入面に対し半径方向へ離間する態様で軸方向に延伸する凹部が形成され、該凹部に倣った形状を有する凸係合部が、前記デファレンシャルケースのストッパー部に形成されていることを特徴とするデフケースアッセンブリーである。
本項に記載の環状部材の締結方法は、被締結部材の鍔部先端が、環状部材の軸方向の他端面に設けられた凹形状部にかしめられて締結した状態で、かつ、環状部材の軸方向の一端面に形成した凹部に、被締結部材のストッパー部の凸係合部を係合させるものである。しかも、凹部を、被締結部材との圧入面に対し、半径方向へ離間する態様で軸方向に延伸するように形成し、この凹部に倣った形状を有する被締結部材のストッパー部の凸係合部を、凹部に係合させることで、環状部材に外力が作用しても、環状部材と被締結部材との圧入面の、面圧抜けを招く環状部材の変形を防ぐものとなる。
本項に記載の環状部材の締結方法は、環状部材の、被締結部材との圧入面と、軸方向の一端面とが交差する角部に形成したエッジ部を、被締結部材の鍔部に環状部材を圧入する際に、被締結部材のストッパー部に圧接させる。そして、エッジ部によって被締結部材のストッパー部の一部に塑性変形を促す。このエッジ部は、軸方向の一端面に形成された凹部の一側面を構成面とすることから、ストッパー部の一部が塑性変形して環状部材の凹部に素材流入し、環状部材の一端面に形成された凹部に倣った形状を有する凸係合部を形成する。しかも、環状部材の一端面の凹部と、被締結部材のストッパー部の凸係合部との間に接触面圧が作用し、両者の接触面に摩擦力が生じて、強固に結合されるものとなる。
本項に記載の環状部材の締結方法は、環状部材の凹部の、延伸方向と直交する方向の幅を一定に形成するものである。これにより、環状部材の一端面の凹部と、被締結部材のストッパー部の凸係合部との、半径方向内側及び外側の双方の接触面に作用する接触面圧が、いずれも、環状部材の凹部の延伸方向と直交する方向、すなわち、環状部材の凹部からストッパー部の凸係合部が抜ける方向と直交する方向に作用する。従って、環状部材の一端面の凹部と、被締結部材のストッパー部の凸係合部との、半径方向内側及び外側の双方の接触面に発生する摩擦力により、両者を強固に固定するものとなる。
本項に記載の勘定部材の締結方法は、リングギヤとデファレンシャルケースとからなるデフケースアッセンブリーを構成するものである。そして、このデフケースアッセンブリーにおいて、上記(5)から(7)項記載の所定の作用効果を奏するものとなる。
図1には、本発明の第1の実施の形態に係る環状部材の締結構造を、デフケースアッセンブリー10(図2(a)参照)に採用した場合の、デフケース12とリングギヤ14との締結手順を示している。本例においても、デフケース12の筒状の外周面12aとリングギヤ14の内周面14aとが相互の圧入面となり、デフケース12に対してリングギヤ14を軸方向に圧入することにより、両者は一体化されるものである。
しかも、図示の例では、凹部14gの、延伸方向と直交する方向の幅t(図1(d)の要部拡大図を参照)が、一定となるように形成されている。この凹部14gは、旋盤加工により、リングギヤ14の圧入面14aに沿って、環状に形成することが可能である。又、必要に応じ、凹部14gを周方向に断続する態様で構成することとしても良い。
先ず、デフケース12を治具等に固定し、図1(b)に示されるように、リングギヤ14の圧入面14aをデフケース12の圧入面12aに一致させて、プレスマシン等によってリングギヤ14の側面14cに圧力を付与する。そして、図1(c)に示されるように、リングギヤ14の一方の側面14bをストッパー部12bに当接させ、更に、リングギヤ14のエッジ部14hを、デフケース12のストッパー部12bに圧接する。そして、リングギヤ14のエッジ部14hが、デフケース12のストッパー部12bに食い込み、デフケース12のストッパー部12bからリングギヤ14の凹部14gへの素材流入が促される。この圧接作業は、リングギヤ14の凹部14gに対する、デフケース12のストッパー部12bの凸係合部12dの食込み深さが、必要十分となるまで続けられる(図1(d)参照)。最後に、図1(e)に示されるように、デフケース12の鍔部12cの軸方向先端部をかしめて、楔部材16の側面14cに形成された凹形状部であるノッチ14dに食い込ませることで、組付作業を完了する。
Claims (8)
- 環状部材と、該環状部材を圧入する被締結部材とを含み、該被締結部材は、前記環状部材を圧入するための鍔部と、該鍔部の軸方向の基端側で前記環状部材の軸方向の一端面を受けるストッパー部とを備え、前記被締結部材の前記鍔部先端が、前記環状部材の軸方向の他端面に設けられた凹形状部にかしめられてなる締結構造であって、
前記環状部材の軸方向の一端面から、前記被締結部材との圧入面に対し半径方向へと離間する態様で軸方向に延伸する凹部が形成され、
該凹部に倣った形状を有する凸係合部が、前記被締結部材のストッパー部に形成されていることを特徴とする環状部材の締結構造。 - 前記環状部材の、前記被締結部材との圧入面と、前記軸方向の一端面とが交差する角部に、前記凹部の一側面を構成面に含むエッジ部が形成され、
該エッジ部によって、前記被締結部材の前記ストッパー部から前記環状部材の凹部への素材流動が促され、前記凸係合部が形成されたものであることを特徴とする請求項1記載の環状部材の締結構造。 - 前記環状部材の軸方向の一端面から、前記被締結部材との圧入面に対し半径方向へと離間する態様で軸方向に延伸する凹部の、前記延伸方向と直交する方向の幅が一定に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の環状部材の締結構造。
- 前記環状部材がリングギヤであり、前記被締結部材がデファレンシャルケースであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の環状部材の締結構造。
- 環状部材と、該環状部材を圧入するための鍔部を備える被締結部材との締結方法であって、前記環状部材の軸方向の一端面から、前記被締結部材との圧入面に対し半径方向へと離間する態様で軸方向に延伸する凹部を形成し、
前記被締結部材の鍔部に前記環状部材を圧入し、前記鍔部の軸方向の基端側に形成されたストッパー部に、前記環状部材の軸方向の一端面を当接させ、
前記環状部材の凹部に倣う凸係合部を、前記被締結部材のストッパー部に形成し、
前記被締結部材の前記鍔部先端を、前記環状部材の軸方向の他端面に設けられた凹形状部にかしめることを特徴とする環状部材の締結方法。 - 前記環状部材の、前記被締結部材との圧入面と、前記軸方向の一端面とが交差する角部に、前記凹部の一側面を構成面に含むエッジ部を形成し、
前記被締結部材の前記鍔部に前記環状部材を圧入する際に、前記環状部材の前記エッジ部を、前記被締結部材の前記ストッパー部に圧接することを特徴とする請求項5記載の環状部材の締結方法。 - 前記環状部材の軸方向の一端面から、前記被締結部材との圧入面に対し半径方向へと離間する態様で軸方向に延伸する凹部の、前記延伸方向と直交する方向の幅を一定に形成することを特徴とする請求項5又は6記載の環状部材の締結方法。
- 前記環状部材がリングギヤであり、前記被締結部材がデファレンシャルケースであることを特徴とする請求項5から7のいずれか1項記載の環状部材の締結方法。
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