JP2013238265A - 環状部材の締結構造及び締結方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】デフケース12に対してリングギヤ14が圧入された状態で、圧入代による半径方向の反力Pがリングギヤ14の圧入面14aに作用することで、この反力Pより軸方向の摩擦力が得られ、両者の位置が固定される。しかも、リングギヤ14のデフケース12に対する圧入面14aと、圧入面に対向する面である歯底面14eとの間に設けられた有底溝16によって、連結部18を残してリングギヤ14が分断されている。このため、リングギヤ14の圧入面14aに作用する半径方向の反力Pは、リングギヤ14の歯底面14eまで作用することなく、有底溝16によって遮断されるものとなる。その結果として、反力Pに起因する引っ張り応力が、リングギヤ14の歯底面14eに生じることが無く、歯元強度の低下を回避することが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、デフケースアッセンブリーを一例とする、環状部材と被締結部材とを圧入により締結してなる一体製品において、この一体製品の信頼性の更なる向上を図ることにある。
以下の発明の態様は、本発明の構成を例示するものであり、本発明の多様な構成の理解を容易にするために、項別けして説明するものである。各項は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明を実施するための最良の形態を参酌しつつ、各項の構成要素の一部を置換し、削除し、又は、更に他の構成要素を付加したものについても、本願発明の技術的範囲に含まれ得るものである。
本項に記載の環状部材の締結構造は、被締結部材に対して環状部材が圧入された状態で、圧入代による半径方向の反力が環状部材の圧入面に作用することで、この反力より軸方向の摩擦力が得られ、両者の位置が固定されるものである。しかも、環状部材の被締結部材に対する圧入面と、圧入面に対向する面との間に設けられた有底溝によって、連結部を残して環状部材が分断されている。このため、環状部材の圧入面に作用する半径方向の反力は、前記環状部材の、該圧入面に対向する面まで作用することなく、有底溝によって遮断されるものとなる。
本項に記載の環状部材の締結構造は、被締結部材に設けられた、被締結部材の環状部材に対する圧入面と同心状をなし、環状部材の有底溝と嵌合可能な相補的形状を有する環状突起部が、環状部材の有底溝と嵌合することで、被締結部材に対して環状部材が圧入され、両者が締結されるものである。そして、この状態で、環状部材の被締結部材に対する圧入面と、圧入面に対向する面との間に設けられた有底溝によって、連結部を残して環状部材が分断されている。このため、環状部材の圧入面に作用する半径方向の反力は、環状部材の圧入面に対向する面まで作用することなく、有底溝によって遮断されるものとなる。
本項に記載の環状部材の締結構造は、環状部材及び被締結部材が、何れも、軸方向に伸びる環状突起部と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝と、有底溝の底部を構成すると共に環状突起部を支持する連結部とを備え、これらによって相補的形状が構成されることで、被締結部材に対して環状部材が圧入され、両者が締結されるものである。
本項に記載の環状部材の締結構造は、被締結部材の環状突起部が、環状部材の有底溝を構成する環状の連続面のうち、半径方向外側に位置する面に対して隙間が生じるように構成されていることで、環状部材の圧入面に作用する半径方向の反力が、被締結部材の環状突起部を介して、環状部材の圧入面に対向する面まで作用することなく、有底溝によって遮断されるものとなる。
本項に記載の環状部材の締結構造は、被締結部材の鍔部に、環状部材が圧入された状態で、環状部材の軸方向の一端面がストッパー部に当接することで、被締結部材に対する環状部材の軸方向の位置決めがなされると共に、ストッパー部が環状部材を支えることで、ストッパー部が環状部材の強度を担持するものとなる。
本項に記載の環状部材の締結構造は、被締結部材のストッパー部に設けられた環状突起部が、環状部材の有底溝と嵌合することで、被締結部材に対して環状部材が圧入され、両者が締結されるものである。又、ストッパー部が環状突起部の保持部材として機能するものとなる。
本項に記載の環状部材の締結構造は、環状部材の、有底溝の底部を構成する連結部が、被締結部材への圧入方向の後端位置に設けられていることで、有底溝の深さが環状部材の軸方向に最大の状態となって、連結部を残して環状部材が分断されるものである。又、軸方向に伸びる環状突起部と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝との係合面積も最大となる。
本項に記載の環状部材の締結構造は、環状部材が、被締結部材に対する圧入面と半径方向に対向する端面に、はすばが形成されたリングギヤであることから、リングギヤのはすばに噛合いトルクが付与され、それによって噛合いスラスト反力が生じるものである。このスラスト反力が生じる方向と、リングギヤを被締結部材へと圧入する方向とを一致させることで、スラスト反力により、リングギヤと被締結部材との締結状態が維持される。リングギヤのはすばのねじれ方向は、必要に応じて「右」方向と「左」方向とが選択されることから、はずばのねじれ方向の如何によって、リングギヤを被締結部材へと圧入する方向が決定されるものである。
本項に記載の環状部材の締結構造は、リングギヤとデファレンシャルケースとからなるデフケースアッセンブリーを構成するものである。すなわち、デファレンシャルケースに対してリングギヤが圧入された状態で、圧入代による半径方向の反力がリングギヤの圧入面に作用することで、反力より軸方向の摩擦力が得られ、両者の位置が固定されるものである。しかも、リングギヤのデファレンシャルケースに対する圧入面と、圧入面に対向する面である歯面との間に設けられた有底溝によって、連結部を残してリングギヤが分断されている。このため、リングギヤの圧入面に作用する半径方向の反力は、前記リングギヤの歯面まで作用することなく、有底溝によって遮断されるものとなる。
又、リングギヤ及びデファレンシャルケースが、何れも、軸方向に伸びる環状突起部と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝と、有底溝の底部を構成すると共に環状突起部を支持する連結部とを備え、これらによって相補的形状が構成されることで、デファレンシャルケースに対してリングギヤが圧入され、両者が締結されるものである。
又、デファレンシャルケースの鍔部に、リングギヤが圧入された状態で、鍔部の軸方向の基端側に設けられたストッパー部にリングギヤの軸方向の一端面が当接することで、リングギヤの強度がストッパー部によっても担保されるものである。又、リングギヤの軸方向の一端面がストッパー部に当接することで、デファレンシャルケースに対するリングギヤの軸方向の位置決めがなされると共に、ストッパー部がリングギヤを支えることで、ストッパー部がリングギヤの強度を担持するものとなる。
又、リングギヤの、有底溝の底部を構成する連結部が、デファレンシャルケースへの圧入方向の後端位置に設けられていることで、有底溝の深さがリングギヤの軸方向に最大の状態となって、連結部を残してリングギヤが分断されるものである。又、軸方向に伸びる環状突起部と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝との係合面積も最大となる。
本項に記載の環状部材の締結方法は、被締結部材に対して環状部材が圧入することで、圧入代による半径方向の反力を環状部材の圧入面に作用させ、この反力より軸方向の摩擦力を得て、両者の位置を固定するものである。しかも、環状部材の被締結部材に対する圧入面と、圧入面に対向する面との間に有底溝を設けることによって、連結部を残して環状部材を分断する。このため、環状部材の圧入面に作用する半径方向の反力は、前記環状部材の、該圧入面に対向する面まで作用することなく、有底溝によって遮断されるものとなる。
本項に記載の環状部材の締結方法は、被締結部材に、被締結部材の環状部材に対する圧入面と同心状をなし、環状部材の有底溝と嵌合可能な相補的形状を有する環状突起部を設けて、環状部材の有底溝と嵌合させることで、被締結部材に対して環状部材を圧入し、両者を締結するものである。そして、この状態で、環状部材の被締結部材に対する圧入面と、圧入面に対向する面との間に設けた有底溝によって、連結部を残して環状部材を分断する。このため、環状部材の圧入面に作用する半径方向の反力は、環状部材の圧入面に対向する面まで作用することなく、有底溝によって遮断されるものとなる。
本項に記載の環状部材の締結方法は、環状部材及び被締結部材の双方に、軸方向に伸びる環状突起部と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝と、有底溝の底部を構成すると共に環状突起部を支持する連結部とを設け、これらによって相補的形状を構成することで、被締結部材に対して環状部材を圧入し、両者を締結するものである。
本項に記載の環状部材の締結方法は、被締結部材の環状突起部を、環状部材の有底溝を構成する環状の連続面のうち、半径方向外側に位置する面に対して隙間が生じるように構成することで、環状部材の圧入面に作用する半径方向の反力が、被締結部材の環状突起部を介して、環状部材の圧入面に対向する面まで作用することなく、有底溝によって遮断されるものとなる。
本項に記載の環状部材の締結方法は、被締結部材の鍔部に、環状部材を圧入した状態で、鍔部の軸方向の基端側に設けられたストッパー部に環状部材の軸方向の一端面を当接させることで、環状部材の強度がストッパー部によっても担保されるものである。又、環状部材の軸方向の一端面がストッパー部に当接することで、被締結部材に対する環状部材の軸方向の位置決めを行うと共に、ストッパー部によって環状部材を支えることで、ストッパー部が環状部材の強度を担持するものとなる。
本項に記載の環状部材の締結方法は、被締結部材のストッパー部に設けた環状突起部を、環状部材の有底溝と嵌合させることで、被締結部材に対して環状部材を圧入し、両者を締結するものである。又、ストッパー部が環状突起部の保持部材として機能するものとなる。
本項に記載の環状部材の締結方法は、環状部材の、有底溝の底部を構成する連結部を、被締結部材への圧入方向の後端位置に設けることで、有底溝の深さを環状部材の軸方向に最大の状態とし、連結部を残して環状部材を分断されるものである。又、軸方向に伸びる環状突起部と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝との係合面積を最大とするものである。
本項に記載の環状部材の締結方法は、環状部材が、被締結部材に対する圧入面と半径方向に対向する端面に、はすばが形成されたリングギヤであることから、リングギヤのはすばに噛合いトルクが付与され、それによって噛合いスラスト反力が生じるものである。このスラスト反力が生じる方向と、リングギヤを被締結部材へと圧入する方向とを一致させることで、スラスト反力により、リングギヤと被締結部材との締結状態が維持される。リングギヤのはすばのねじれ方向は、必要に応じて「右」方向と「左」方向とが選択されることから、はずばのねじれ方向の如何によって、リングギヤを被締結部材へと圧入する方向を決定するものである。
本項に記載の勘定部材の締結方法は、リングギヤとデファレンシャルケースとからなるデフケースアッセンブリーを構成するものである。そして、このデフケースアッセンブリーにおいて、上記(10)から(17)項記載の所定の作用効果を奏するものとなる。
又、図1(b)に示されるように、リングギヤ14Rのデフケース12に対する圧入面14aと圧入面14aに対向する面を構成する歯底面14eとの間に、リングギヤ14Rの周方向に連続する有底溝16が設けられている。そして、この有底溝16によって、有底溝16の底部16aを構成し環状部材の周方向に連続する連結部18を残して、リングギヤ14Rが分断されているものである。なお、リングギヤ14Rと組み合わされるデフケース12についても、便宜上、符号12Rを付している。
この相補的形状としては、具体的には、図1(c)にも示されるように、デフケース12Rは、軸方向に伸びる環状突起部20と、相手側であるリングギヤ14Rの環状突起部22を受けるための有底溝24と、有底溝24の底部24aを構成すると共に環状突起部20を支持する連結部26とを備えるものである。又、リングギヤ14Rは、軸方向に伸びる環状突起部22と、相手側であるデフケース12Rの環状突起部20を受けるための有底溝16と、有底溝16の底部16aを構成すると共に環状突起部22を支持する連結部18とを備えるものである。
すなわち、図1(c)に示されるデフケース12Rの有底溝24の半径方向の幅d24及び環状突起部20の半径方向の厚みt20と、リングギヤ14Rの有底溝16の半径方向の幅d16及び環状突起部22の厚みt22との関係が、t22>d24(圧入)及びt20<d16(すきまばめ)となるように、各寸法設定がなされている。
一方、図示の例では、リングギヤ14Rの、有底溝16の底部16aを構成する連結部18は、デフケース12Rへの圧入方向の後端位置(図1(b)左側)に設けられている。
したがって、図1の例では、スラスト反力TRtは図の左から右方向に生じることから、リングギヤ14Rをデフケース12Rへと圧入する方向も、図1(b)中の矢印Rで示される左から右方向となるように、デフケース12R及びリングギヤ14Rの環状突起部20、22と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝16、24と、有底溝の底部16a、24aを構成すると共に環状突起部20、22を支持する連結部18、26とを形成している。
なお、その他の特徴及び作用効果は、図1の例と同様であることから、図1(a)〜(e)に相当する図を、図2(a)〜(e)に示し、各図に対応する符号を付して、詳しい説明を省略する。
すなわち、本発明の実施の形態に係るデフケースアッセンブリー10は、デフケース12に対してリングギヤ14が圧入された状態で、圧入代による半径方向の反力P(図1(d)、図2(d))がリングギヤ14の圧入面14aに作用することで、この反力Pより軸方向の摩擦力Fが得られ、両者の位置が固定されるものである。しかも、リングギヤ14のデフケース12に対する圧入面14aと、圧入面に対向する面である歯底面14eとの間に設けられた有底溝16によって、連結部18を残してリングギヤ14が分断されている。このため、リングギヤ14の圧入面14aに作用する半径方向の反力Pは、リングギヤ14の歯底面14eまで作用することなく、有底溝16によって遮断されるものとなる。その結果として、反力Pに起因する引っ張り応力σ(図4(c)、(d)参照)が、リングギヤ14の歯底面14eに生じることが無く、リングギヤ14の歯元強度の低下を回避することが可能となる。
又、リングギヤ14及びデフケース12が、何れも、軸方向に伸びる環状突起部22、20と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝26、24と、有底溝16、24の底部16a、24aを構成すると共に環状突起部を支持する連結部18、26とを備え、これらによって相補的形状が構成されることで、デフケース12に対してリングギヤ14が圧入され、両者が締結されるものである。その結果として、反力Pに起因する引っ張り応力σ(図4(c)、(d)参照)が、リングギヤ14の歯底面14eに生じることを防ぎ、リングギヤ14の歯元強度の低下を回避することが可能となる。
又、デフケース12の鍔部12cに、リングギヤ14が圧入された状態で、鍔部12cの軸方向の基端側に設けられたストッパー部12bにリングギヤ14の軸方向の一端面14bが当接することで、デフケース12に対するリングギヤ14の軸方向の位置決めがなされると共に、ストッパー部がリングギヤ14を支えることで、ストッパー部がリングギヤ14の強度を担持するものとなる。
又、リングギヤ14の、有底溝16の底部16aを構成する連結部18が、デフケース12への圧入方向の後端位置(図1(b)に示されるリングギヤ14Rの左端部、図2(b)に示されるリングギヤ14Lの右端部)に設けられていることで、有底溝16の深さがリングギヤ14の軸方向に最大の状態となって、連結部18を残してリングギヤ14が分断されるものである。このため、デフケース12とリングギヤ14との接触面積が最大となり、又、軸方向に伸びる環状突起部20、22と、デフケース12の有底溝24との係合面積も最大となる。よって、デフケース12とリングギヤ14との接触面における、軸方向の摩擦力F=μPが最大となって、両者の位置がより確実に固定されるものとなる。なお、軸方向の摩擦力Fが確保できる限り、有底溝16の底部16aを構成する連結部18の位置は、デフケース12への圧入方向の後端位置に限定されるものでないことは、理解されるであろう。
まず、図3(a)の応用例は、デフケース12’及びリングギヤ14’の環状突起部20’、22’と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝16’、24’との接触面を、圧入可能な方向の傾斜面としたものである。すなわち、デフケース12’の環状突起部20’と、リングギヤ14’の有底溝16’を構成する環状の連続面のうち、半径方向内側に位置する面16c’での、デフケース12’及びリングギヤ14’の接触を、傾斜面を介して行うものである。かかる傾斜面の傾斜角度は、圧入代による半径方向の反力Pによって、必要な軸方向の摩擦力F=μPが得られる範囲に設定される。
本応用例の場合であっても、デフケース12”に対してリングギヤ14”が圧入された状態で、圧入代による半径方向の反力がリングギヤ14”の圧入面14aに作用することで、反力より軸方向の摩擦力が得られ、両者の位置が固定されるものである。しかも、リングギヤ14”のデフケース12”に対する圧入面14aと、圧入面14aに対向する面である歯底面14eとの間に設けられた有底溝16”によって、連結部18を残してリングギヤ14”が分断されている。このため、リングギヤ14”の圧入面14aに作用する半径方向の反力は、リングギヤ14”の歯底面14eまで作用することなく、有底溝16”によって遮断されるものとなる。
その他、図3(a)〜(c)において得られる、図1、図2の例と同様の作用効果については、詳しい説明を省略する。
Claims (18)
- 環状部材と、該環状部材を圧入する被締結部材とを含む締結構造であって、
前記環状部材の、前記被締結部材に対する圧入面と該圧入面に対向する面との間に、前記環状部材の周方向に連続する有底溝が設けられ、該有底溝の底部を構成し前記環状部材の周方向に連続する連結部を残して、前記環状部材が分断されていることを特徴とする環状部材の締結構造。 - 前記被締結部材の前記環状部材に対する圧入面と同心状をなし、前記環状部材の有底溝と嵌合可能な相補的形状を有する環状突起部が、前記被締結部材に設けられていることを特徴とする請求項1記載の環状部材の締結構造。
- 前記環状部材及び前記被締結部材は、何れも、軸方向に伸びる環状突起部と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝と、該有底溝の底部を構成すると共に前記環状突起部を支持する連結部とを備えることを特徴とする請求項2記載の環状部材の締結構造。
- 前記被締結部材の前記環状突起部は、前記環状部材の有底溝を構成する環状の連続面のうち、半径方向外側に位置する面に対して隙間が生じるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の環状部材の締結構造。
- 前記被締結部材は、前記環状部材の圧入面を構成する鍔部と、該鍔部の軸方向の基端側で前記環状部材の軸方向の一端面を受けるストッパー部とを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の環状部材の締結構造。
- 前記ストッパー部に前記環状突起部が設けられていることを特徴とする請求項5記載の環状部材の締結構造。
- 前記環状部材の、前記有底溝の底部を構成する連結部は、前記被締結部材への圧入方向の後端位置に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の環状部材の締結構造。
- 前記環状部材が、前記被締結部材に対する圧入面と半径方向に対向する端面に、はすばが形成されたリングギヤであり、該はすばのねじれ方向に応じて、前記被締結部材に対する圧入方向が決定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の環状部材の締結構造。
- 前記被締結部材がデファレンシャルケースであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の環状部材の締結構造。
- 環状部材と、該環状部材を圧入する被締結部材との締結方法であって、
前記環状部材の、前記被締結部材に対する圧入面と該圧入面に対向する面との間に、前記環状部材の周方向に連続する有底溝を設け、該有底溝の底部を構成し前記環状部材の周方向に連続する連結部を残して、前記環状部材を分断することを特徴とする環状部材の締結方法。 - 前記被締結部材の前記環状部材に対する圧入面と同心状をなし、前記環状部材の有底溝と嵌合可能な相補的形状を有する環状突起部を、前記被締結部材に設けることを特徴とする請求項10記載の環状部材の締結方法。
- 前記環状部材及び前記被締結部材の双方に、軸方向に伸びる環状突起部と、相手側の環状突起部を受けるための有底溝と、該有底溝の底部を構成すると共に前記環状突起部を支持する連結部とを形成することを特徴とする請求項11記載の環状部材の締結方法。
- 前記被締結部材の前記環状突起部を、前記環状部材の有底溝を構成する環状の連続面のうち、半径方向外側に位置する面に対して隙間が生じるように構成することを特徴とする請求項11又は12記載の環状部材の締結方法。
- 前記被締結部材に、前記環状部材の圧入面を構成する鍔部と、該鍔部の軸方向の基端側で前記環状部材の軸方向の一端面を受けるストッパー部とを設けることを特徴とする請求項10から13のいずれか1項記載の環状部材の締結方法。
- 前記ストッパー部に前記環状突起部を設けることを特徴とする請求項14記載の環状部材の締結方法。
- 前記環状部材の、前記有底溝の底部を構成する連結部を、前記被締結部材への圧入方向の後端位置に設けることを特徴とする請求項10から15のいずれか1項記載の環状部材の締結方法。
- 前記環状部材が、前記被締結部材に対する圧入面と半径方向に対向する端面に、はすばが形成されたリングギヤであり、該はすばのねじれ方向に応じて、前記被締結部材に対する圧入方向を決定することを特徴とする請求項10から16のいずれか1項記載の環状部材の締結方法。
- 前記環状部材がリングギヤであり、前記被締結部材がデファレンシャルケースであることを特徴とする請求項10から17のいずれか1項記載の環状部材の締結方法。
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