JP5795224B2 - 回転電機およびその検査方法 - Google Patents

回転電機およびその検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5795224B2
JP5795224B2 JP2011210181A JP2011210181A JP5795224B2 JP 5795224 B2 JP5795224 B2 JP 5795224B2 JP 2011210181 A JP2011210181 A JP 2011210181A JP 2011210181 A JP2011210181 A JP 2011210181A JP 5795224 B2 JP5795224 B2 JP 5795224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase winding
stator
winding
slot
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011210181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013074652A (ja
Inventor
広大 牛渡
広大 牛渡
哲夫 吉満
哲夫 吉満
芳博 石川
芳博 石川
晃夫 金川
晃夫 金川
雄一 坪井
雄一 坪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2011210181A priority Critical patent/JP5795224B2/ja
Publication of JP2013074652A publication Critical patent/JP2013074652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5795224B2 publication Critical patent/JP5795224B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Description

本発明は、固定子巻線を有する回転電機およびその検査方法に関する。
回転電機は、回転軸周りを回転する回転子と、この回転子を外側から取り囲む固定子と、を有する。固定子は、鉄板が積層されてなる固定子鉄心と、この固定子鉄心に巻きまわされた固定子巻線と、固定子巻線を固定するための楔と、を有する。
固定子巻線は、絶縁材で覆われた複数の巻線からなる。これらの巻線は、電機子を形成し、誘導電流が流れるものがある。各巻線それぞれに作用する電圧は、各巻線の部位によって異なる(特許文献1)。
特開2010−178622号公報
一般に、作用する電圧が高い部位は、低い部位に比べて、絶縁材の損耗(劣化)が大きくなる。このため、固定子巻線の絶縁材の劣化を確認するときは、なるべく高電圧が作用する部位を検査することが望ましい。
しかし、固定子巻線は、固定子鉄心に巻きまわされた後は、電圧負荷が高い部位を特定することが困難な場合がある。この場合、上述したように絶縁材の電圧負荷が大きい部位を選択的に検査できない。すなわち、固定子巻線の絶縁材の劣化状態を正確に把握(検査)できない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、回転電機の固定子巻線の絶縁材の劣化状態をより正確に把握できるようにすることである。
上記目的を達成するための本発明に係る回転電機は、回転軸周りを回転する円筒状の回転子と、前記回転子の外周面に所定の半径方向空隙を保ちながら回転子を取り囲み、内周面に半径方向内側に開口し軸方向に延びる複数のスロットが互いに周方向間隔をあけて形成された固定子鉄心と、絶縁材に覆われて一部が軸方向に延びて前記スロット内に配置されて前記スロットの軸方向外側にある部分が湾曲して別のスロットに入るように巻き回された複数の巻線からなり、湾曲する部位のうち最も高い電圧が作用する部位が、軸方向の最も外側に巻かれ、前記スロット内にある前記巻線のうち、最も高い電圧が作用する部位が半径方向の最も内側に巻かれるように構成された固定子巻線と、前記スロット内で前記固定子巻線の半径方向内側に嵌め込まれて、前記固定子巻線を前記スロット内に固定するための楔部材と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機検査方法は、回転軸周りを回転する円筒状の回転子と、前記回転子の外周面に所定の半径方向空隙を保ちながら回転子を取り囲み、内周面に半径方向内側に開口し軸方向に延びる複数のスロットが互いに周方向間隔をあけて形成された固定子鉄心と、絶縁材に覆われて一部が軸方向に延びて前記スロット内に配置されて前記スロットの軸方向外側にある部分が湾曲して別のスロットに入るように巻き回された複数の巻線からなり、湾曲する部位のうち最も高い電圧が作用する部位が、軸方向の最も外側に巻かれ、前記スロット内にある前記巻線のうち、最も高い電圧が作用する部位が半径方向の最も内側にあるように構成された固定子巻線と、前記スロット内で前記固定子巻線の半径方向内側に嵌め込まれて、前記固定子巻線を前記スロット内に固定するための楔部材と、前記回転子、前記固定子鉄心および前記固定子巻線を収容し、軸方向端部に開閉可能な窓が形成された固定子枠と、を有する回転電機の検査方法において、前記窓を開く窓開放工程と、前記窓開放工程の後に、前記コイルエンドのうち軸方向の最も外側に巻かれた部位を検査するコイルエンド検査工程と、前記コイルエンド検査工程の後に、前記固定子枠と、少なくとも前記回転子および固定子とを分離するように前記固定子枠を取り外す固定子枠取外し工程と、前記固定子枠取外し工程の後に、前記固定子から前記回転子を取り外す回転子取外し工程と、前記回転子取外し工程の後に、前記楔部材を取り外す楔部材取外し工程と、前記楔部材取外し工程の後に、前記スロット内にある前記巻線のうち半径方向の最も内側を検査するスロット内巻線検査工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、回転電機の固定子巻線の絶縁材の絶縁劣化の状態をより正確に把握可能になる。
本発明に係る第1の実施形態の回転電機の概略正面図である。 図1の固定子巻線の結線状態を示す結線図である。 図1の固定子のIII−III矢視の一部を模式的に示す部分横断面図である。 図3のスロットの開口側にU相巻線が巻かれている状態を示す概略斜視図である。 図4のU相巻線が二箇所のスロットに8ターンで巻かれている状態を模式的に示した概略平面図である。 本発明に係る第2の実施形態の回転電機の一部で、固定子巻線および固定子鉄心の横断面図である。 図6の実施形態の変形例を示す固定子鉄心の横断面図である。 本発明に係る第3の実施形態の回転電機の一部で、スロットの開口側にU相巻線が巻かれている状態を示す概略斜視図である。 本発明に係る第3の実施形態の回転電機の固定子巻線の結線状態を示す結線図である。
以下、本発明に係る回転電機の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態について図1〜図5を用いて説明する。
図1は、本実施形態の回転電機の概略正面図である。図1では、固定子フレーム6は、二点鎖線で仮想的に示している。図2は、図1の固定子巻線5の結線状態を示す結線図である。
図3は、図1の固定子のIII−III矢視の一部を模式的に示す部分横断面図である。なお、図3では、楔部材7の図示を一部省略している。図4は、図3のスロット4bの開口側にU相巻線11が巻かれている状態を示す概略斜視図である。図5は、図4のU相巻線11が二箇所のスロット4bに8ターンで巻かれている状態を模式的に示した概略平面図である。なお、各スロット4bに巻かれる巻線のうち、U相巻線11以外の図示は省略している。
先ず、本実施形態の回転電機の構成について説明する。この回転電機は、回転軸1と、回転子2と、固定子3と、を有する。これらは、固定子フレーム6に収容されている。
固定子フレームは、一方の軸方向端部(図1の右方)に、開閉可能な窓6aが形成されている。この窓6aは、固定子巻線5のコイルエンド5aが視認可能である。
回転軸1は、水平に延びた部材で、水平軸を回転中心に回転する。この回転軸1は、固定子フレーム6等に直接的または間接的に固定された少なくとも二つの軸受(共に図示せず)で回転自在に支持される。
回転子2は、中央に貫通穴があいた複数の板、例えば珪素鋼板が回転軸方向に積層されてなる略中空円筒状で、回転軸1の一部を半径方向外側から取り囲むように形成されている。
固定子3は、固定子鉄心4と、固定子巻線5と、楔部材7と、を有する。
固定子鉄心4は、中央に貫通穴があいた複数の板、例えば珪素鋼板が回転軸方向に積層されてなる円略中空円筒状で、回転子2の半径方向外側に回転子2と所定の空隙2aをあけて配置される。この固定子鉄心4は、固定子フレーム6等に固定されている。
固定子鉄心4の内周には、互いに周方向に等間隔に配列された凸状(例えば、横断面が略長方形状)の複数のティース4aが形成されている。互いに隣接するティース4a間には、それぞれスロット4bが形成されている。これらのスロット4bは、半径方向内側に開口し、軸方向に延びている。
楔部材7は、軸方向に延びる部材で、スロット4b内の固定子巻線5を固定する。スロット4b内の固定子巻線5については後で説明する。この楔部材7は、固定子鉄心4のスロット4bの半径方向内側に軸方向に嵌め込まれている。
固定子巻線5は、3相の巻線、すなわち、U相巻線10、V相巻線20、W相巻線30からなる(図2)。U相巻線10、V相巻線20およびW相巻線30には、それぞれ電流が流れる。
U相巻線10は、両端が他の配線に接続可能である。U相巻線10の一方の端部が電源側で、反対側が中性点側になるように形成されている。すなわち、このU相巻線10は、一方が電源側端部で反対側が中性点側端部となる。
U相巻線10は、複数(n個)の巻線、すなわち、U相巻線11、U相巻線12、U相巻線、…U相巻線19が直列に電気的に接続して構成されて、U相巻線11が電源側にU相巻線19が中性点70の側に接続されるように配置される。このU相巻線10の一部が、固定子鉄心4のスロット4b内に収まるように配置されている。巻線がスロット4b内に収容される状態は、後で説明する。
相巻線11は、8ターンで構成されている。このU相巻線11は、所定のスロット4b(図3および図5におけるA部)と、これとは別のスロット4b(図3および図5におけるB部)とに巻き回されている。この例では、A部に示すスロット4bおよびB部に示すスロット4bに8ターンで、すなわち8回巻き回されるように構成されている。U相巻線11は、8ターンのうちの第1ターンに作用する電圧が、最も高電圧になるように構成されている。
相巻線11の第1ターンは、電源側(図5の右方)からA部に示すスロット4bに入って、電源側の反対側(図5の左方)で湾曲して、B部に示すスロット4bに再び入る。B部に示すスロット4bから出た後に、スロット4bの軸方向外側(図5の右側)で湾曲して、A部に示すスロット4bに入り第2ターンを構成する。これを繰り返して、第8ターンを構成する。
第1ターンの電源側と反対側の軸方向外側(図5の左方)で湾曲する部位、すなわち、第1ターンのコイルエンド5aは、U相巻線10のコイルエンド5aのうちで最も高い電圧が作用する。この例では、第1ターンのコイルエンド5aは、軸方向の最も外側、すなわち、図4および図5における最も左側(X部)に巻かれている。この第1ターンのコイルエンド5aは、固定子フレーム6の外側から窓6aを介して目視することができる。
相巻線12〜U相巻線19は、U相巻線11と同様に、それぞれ8ターンで構成されている。U相巻線12〜U相巻線19それぞれの第1ターンには、各第8ターンよりも高電圧が作用する。
相巻線11の第8ターンは、U相巻線12の第1ターンに接続される。U相巻線12の第8ターンは、U相巻線(図示せず)の第1ターンに接続される。このようにしてU相巻線11〜U相巻線19が電気的に直列に接続される。U相巻線19の第8ターンは、中性点70に接続されている。
相巻線12は、図3におけるC部で示すスロット4bに配置される。なお、図3では、C部で示すスロット4bと共にU相巻線12が巻かれるスロット4bの図示、すなわち、U相巻線12が二つのスロット4bに巻き回される状態の図示を省略している。
V相巻線20は、U相巻線10と同様に、両端が他の配線に接続可能である。V相巻線20の一方の端部が電源側で、反対側が中性点70の側になるように形成される。すなわち、V相巻線20は、一方が電源側端部で反対側が中性点側端部となる。
このV相巻線20は、V相巻線21、V相巻線22、V相巻線(図示せず)、…V相巻線29が直列に電気的に接続して構成されている。V相巻線21〜V相巻線29は、それぞれ8ターンで構成されている。
V相巻線20を構成する巻線のうち、V相巻線21の第1ターンは最も電源側に配置される。このため、当該第1ターンに作用する電圧は、V相巻線20を構成する巻線の中で最も高電圧となる。
相巻線21〜V相巻線29は、U相巻線10と同様に、電気的に直列に接続される。V相巻線29の第8ターンは、中性点70に接続されている。
相巻線21は、U相巻線11と同様に、8ターンのうちの第1ターンに作用する電圧が、最も高電圧になるように構成されている。V相巻線21に係る第1ターンのコイルエンド5aは、U相巻線11に係る第1ターンのコイルエンド5aと同様に、軸方向の最も外側に巻かれている。この第1ターンのコイルエンド5aは、固定子フレーム6の外側から窓6aを介して目視することができる。
W相巻線30は、U相巻線10およびV相巻線20と同様に、W相巻線31、W相巻線32、W相巻線(図示せず)、…W相巻線39が直列に電気的に接続されて構成されている。W相巻線31〜W相巻線39は、U相巻線10およびV相巻線20と同様に、それぞれが8ターンで構成されている。
相巻線31は、U相巻線11等と同様に、8ターンのうちの第1ターンに作用する電圧が、最も高電圧になるように構成されている。W相巻線31に係る第1ターンのコイルエンド5aは、U相巻線11に係る第1ターンのコイルエンド5aと同様に、軸方向の最も外側に巻かれている。この第1ターンのコイルエンド5aは、固定子フレーム6の外側から窓6aを介して目視することができる。
各スロット4bには、8ターンで構成された巻線が、2層になるように巻きまわされている。すなわち、この例では、各スロット4bそれぞれに16本の巻線がまかれている。
16本の巻線が内部に配置された各スロット4bには、楔部材7が嵌め込まれている。この楔部材7は、巻線の半径方向内側に配置されて、巻線を固定する。
続いて、本実施形態の回転電機の固定子巻線5の絶縁材8の絶縁劣化の状態等を検査する手順について説明する。
先ず、回転電機の固定子巻線5への電源供給(電流)を止める。この後に、固定子フレーム6に形成された窓6aを開放する。次に、この窓6aを介してU相巻線11に係る第1ターンのコイルエンド5aの外観検査を行う。同様に、V相巻線21に係る第1ターンのコイルエンド5aおよびW相巻線31に係る第1ターンのコイルエンド5aの図4および図5におけるX部の外観検査を行う。
これにより、回転電機の分解、すなわち、回転子を取り外す等の大掛かりな作業をすることなく、コイルエンド5aの外観検査(観察)をすることができる。
また、本実施形態によれば、コイルエンド5aのうち最も電圧負荷が大きい部分を効率よく検査できるため、固定子巻線5の絶縁材8の絶縁劣化をより正確に把握することが可能である。これより、固定子巻線5の絶縁材8の寿命把握を正確に行うことができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について、図6および図7を用いて説明する。図6は、本実施形態の回転電機の一部で、固定子巻線5および固定子鉄心4の横断面図で、U相巻線11が巻かれたスロット4bの横断面を示す。図7は、図6の変形例を示す固定子鉄心4の横断面図である。
本実施形態の回転電機全体の構成は、第1の実施形態で説明した図1と同様で、固定子巻線5の結線は図2と同様である。なお、本実施形態は、第1の実施形態(図1〜図5)の変形例であって、第1の実施形態と同一部分または類似部分には、同一符号を付して、重複説明を省略する。
本実施形態のU相巻線11は、第1の実施形態で説明したように、二つのスロット4bに8回巻かれる(8ターン)ように構成されている。U相巻線12〜U相巻線19、V相巻線21〜V相巻線29、およびW相巻線31〜W相巻線39についても同様に8ターンで構成されている。
固定子巻線5のU相巻線11の第1ターン、V相巻線21の第1ターン、W相巻線31の第1ターンは、電圧負荷が最も大きくなる部位である。
相巻線11が巻かれたスロット4bのうち、第1ターン(図6中「a」で示す巻線)は、スロット4b内の半径方向の最も内側(図6における上方)にあるように巻かれている。第2ターンは、図6中の「b」で示し、第3〜第8ターンは、それぞれ「c」、「d」、「e」、「f」、「g」、「h」で示している。
図示は省略するが、V相巻線21が巻かれたスロット4bのうちの第1ターン、W相巻線31が巻かれたスロット4bのうちの第1ターンは、半径方向の最も内側にまかれている。
相巻線11、V相巻線21、W相巻線31それぞれの第1ターンの巻線の半径方向内側には、楔部材7が嵌め込まれている。すなわち、楔部材7がないときは、スロット4bの開口側から、U相巻線11、V相巻線21、W相巻線31それぞれの第1ターンの巻線が目視できるように配置されている。
続いて、本実施形態の回転電機の固定子巻線5の絶縁材8の絶縁劣化の状態等を検査する手順について説明する。
先ず、固定子フレーム6を取り外す。この後に、固定子3から回転子2を取り外す。続いて、U相巻線11を固定する楔部材7を外す。また、V相巻線21およびW相巻線31それぞれを固定する楔部材7を取り外す。この後に、U相巻線11、V相巻線21およびW相巻線31の第1ターンの外観検査を行う。
上述したように、各第1ターンがスロット4b内の半径方向の最も内側、すなわち、開口側にあるため、各第1ターン、すなわち、各相の巻線それぞれの最も電圧負荷の高い部位を、効率よく検査可能である。
本実施形態の変形例として、図7に示すように、U相巻線11の第1ターンから第4ターンの巻線が半径方向内側に巻かれて、これよりも溝底側に第5ターンから第8ターンの巻線が巻かれるように配置してもよい。なお、この例では、U相巻線11よりも溝底側にV相巻線が配置されている。ここで、V相巻線とは、V相巻線22〜V相巻線29のうちのいずれかである。
なお、第1ターンは、図7中の「a」、「b」、「c」、「d」で示している部位であれば、いずれの位置でもよい。
[第3の実施形態]
第3の実施形態について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態の回転電機の一部で、スロット4bの開口側にU相巻線11が巻かれている状態を示す概略斜視図である。本実施形態の回転電機全体の構成は、第1の実施形態で説明した図1と同様である。
本実施形態は、第2の実施形態の特徴に、第1の実施形態の特徴を組み合わせたものである。すなわち、U相巻線11の第1ターンのコイルエンド5aは、軸方向の最も外側にあるように巻かれて、スロット4b内にある当該第1ターン(図8のX部)は、半径方向の最も内側(図8における上方)にあるように巻かれている。
この構成によれば、回転電機を分解して、スロット4b内の第1ターンを検査する前に、第1ターンのコイルエンド5aを検査することができる。これにより、無駄な検査を抑制することが可能になる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態について図9を用いて説明する。図9は、本実施形態の回転電機の固定子巻線5の結線状態を示す結線図である。
本実施形態の固定子巻線5は、複数の巻線からなる三つの巻線群、すなわち、U相巻線群40、V相巻線群50およびW相巻線群60からなる。U相巻線群40、V相巻線群50およびW相巻線群60それぞれは、電気的に互いに並列に接続された複数の巻線を有する。
この例のU相巻線群40は、二つのU相巻線、すなわち、第1U相巻線40aおよび第2U相巻線40bが互いに並列に接続されて構成される。第1U相巻線40aは、第1の実施形態で説明したU相巻線10と同様に構成される。すなわち、第1U相巻線41a、第1U相巻線42a、…第1U相巻線49aからなり、それぞれが8ターンで構成されている。第2U相巻線40bは、第1U相巻線40aと同様に、第2U相巻線41b、第2U相巻線42b、…第2U相巻線49bからなり、それぞれが8ターンで構成されている。
V相巻線群50は、U相巻線群40と同様に、第1V相巻線50aおよび第2V相巻線50bが互いに並列に接続されて構成される。第1V相巻線50aは、第1の実施形態で説明したV相巻線20と同様に構成される。すなわち、第1V相巻線51a、第1V相巻線52a、…第1V相巻線59aからなり、それぞれが8ターンで構成されている。第2V相巻線50bは、第1V相巻線50aと同様に、第2V相巻線51b、第2V相巻線52b、…第2V相巻線59bからなり、それぞれが8ターンで構成されている。
W相巻線群60は、U相巻線群40と同様に、第1W相巻線60aおよび第2W相巻線60bが互いに並列に接続されて構成される。第1W相巻線60aは、第1の実施形態で説明したW相巻線30と同様に構成される。すなわち、第1W相巻線61a、第1W相巻線62a、…第1W相巻線69aからなり、それぞれが8ターンで構成されている。第2W相巻線60bは、第1W相巻線60aと同様に、第2W相巻線61b、第2W相巻線62b、…第2W相巻線69bからなり、それぞれが8ターンで構成されている。
U相巻線群40の第1U相巻線41aの第1ターンおよび第2U相巻線41bの第1ターンそれぞれのコイルエンド5aは、軸方向の最も外側で巻かれている。また、第1V相巻線51aの第1ターンおよび第2V相巻線51bの第1ターンそれぞれのコイルエンド5a、並びに、第1W相巻線61aの第1ターンおよび第2W相巻線61bの第1ターンそれぞれのコイルエンド5aは、第1U相巻線41aの第1ターン等と同様に、軸方向の最も外側で巻かれている。
これにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能になる。
[その他の実施形態]
上記実施形態の説明は、本発明を説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は上記実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、第4の実施形態で説明した回転電機に、第2の実施形態で説明した特徴、すなわち、スロット4b内の最も開口側に最も電圧負荷が大きい巻線を巻いてもよい。
また、第1の実施形態では、スロット4b内に収容する巻線が2層に積層されているが、これに限らない。3層以上もよいし、単層でもよい。
U相巻線群40は、二つのU相巻線10(第1U相巻線40aおよび第2U相巻線40b)が互いに並列に接続されて構成されているが、これに限らない。三つ以上の巻線が互いに並列に接続するように構成してもよい。
1…回転軸、2…回転子、2a…空隙、3…固定子、4…固定子鉄心、4a…ティース、4b…スロット、5…固定子巻線、5a…コイルエンド、6…固定子フレーム、6a…窓、7…楔部材、8…絶縁材、10…U相巻線、11…U相巻線、12…U相巻線、19…U相巻線、20…V相巻線、21…V相巻線、22…V相巻線、29…V相巻線、30…W相巻線、31…W相巻線、32…W相巻線、39…W相巻線、40…U相巻線群、40a…第1U相巻線、40b…第2U相巻線、41a…第1U相巻線、41b…第2U相巻線、42a…第1U相巻線、42b…第2U相巻線、49a…第1U相巻線、49b…第2U相巻線、50…V相巻線群、50a…第1V相巻線、50b…第2V相巻線、51a…第1V相巻線、51b…第2V相巻線、52a…第1V相巻線、52b…第2V相巻線、59a…第1V相巻線、59b…第2V相巻線、60…W相巻線群、60a…第1W相巻線、60b…第2W相巻線、61a…第1W相巻線、61b…第2W相巻線、62a…第1W相巻線、62b…第2W相巻線、69a…第1W相巻線、69b…第2W相巻線、70…中性点

Claims (6)

  1. 回転軸周りを回転する円筒状の回転子と、
    前記回転子の外周面に所定の半径方向空隙を保ちながら回転子を取り囲み、内周面に半径方向内側に開口し軸方向に延びる複数のスロットが互いに周方向間隔をあけて形成された固定子鉄心と、
    絶縁材に覆われて一部が軸方向に延びて前記スロット内に配置されて前記スロットの軸方向外側にある部分が湾曲して別のスロットに入るように巻き回された複数の巻線からなり、湾曲する部位のうち最も高い電圧が作用する部位が、軸方向の最も外側に巻かれ、前記スロット内にある前記巻線のうち、最も高い電圧が作用する部位が半径方向の最も内側に巻かれるように構成された固定子巻線と、
    前記スロット内で前記固定子巻線の半径方向内側に嵌め込まれて、前記固定子巻線を前記スロット内に固定するための楔部材と、
    を有することを特徴とする回転電機。
  2. 前記回転子、前記固定子鉄心および前記固定子巻線を収容し、軸方向端部に開閉可能な窓が形成された固定子枠を有し、
    前記窓が開放されているときに、前記固定子巻線の軸方向の最も外側を視認可能に構成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記巻線は、二つの前記スロットに複数回巻きまわされるように構成されて、複数回巻きまわされたもののうち、最も高い電圧が作用する部位が半径方向の最も内側にあるように巻かれていること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記固定子巻線は、3相巻線であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の回転電機。
  5. 前記3相巻線の各相それぞれの複数の巻線からなる巻線群で、前記巻線群は、複数の巻線が互いに電気的に並列に配置されてなること、を特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 回転軸周りを回転する円筒状の回転子と、
    前記回転子の外周面に所定の半径方向空隙を保ちながら回転子を取り囲み、内周面に半径方向内側に開口し軸方向に延びる複数のスロットが互いに周方向間隔をあけて形成された固定子鉄心と、
    絶縁材に覆われて一部が軸方向に延びて前記スロット内に配置されて前記スロットの軸方向外側にある部分が湾曲して別のスロットに入るように巻き回された複数の巻線からなり、湾曲する部位のうち最も高い電圧が作用する部位が、軸方向の最も外側に巻かれ、前記スロット内にある前記巻線のうち、最も高い電圧が作用する部位が半径方向の最も内側にあるように構成された固定子巻線と、
    前記スロット内で前記固定子巻線の半径方向内側に嵌め込まれて、前記固定子巻線を前記スロット内に固定するための楔部材と、
    前記回転子、前記固定子鉄心および前記固定子巻線を収容し、軸方向端部に開閉可能な窓が形成された固定子枠と、
    を有する回転電機の検査方法において、
    前記窓を開く窓開放工程と、
    前記窓開放工程の後に、前記コイルエンドのうち軸方向の最も外側に巻かれた部位を検査するコイルエンド検査工程と、
    前記コイルエンド検査工程の後に、前記固定子枠と、少なくとも前記回転子および固定子とを分離するように前記固定子枠を取り外す固定子枠取外し工程と、
    前記固定子枠取外し工程の後に、前記固定子から前記回転子を取り外す回転子取外し工程と、
    前記回転子取外し工程の後に、前記楔部材を取り外す楔部材取外し工程と、
    前記楔部材取外し工程の後に、前記スロット内にある前記巻線のうち半径方向の最も内側を検査するスロット内巻線検査工程と、
    を有することを特徴とする回転電機検査方法。
JP2011210181A 2011-09-27 2011-09-27 回転電機およびその検査方法 Active JP5795224B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011210181A JP5795224B2 (ja) 2011-09-27 2011-09-27 回転電機およびその検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011210181A JP5795224B2 (ja) 2011-09-27 2011-09-27 回転電機およびその検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013074652A JP2013074652A (ja) 2013-04-22
JP5795224B2 true JP5795224B2 (ja) 2015-10-14

Family

ID=48478731

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011210181A Active JP5795224B2 (ja) 2011-09-27 2011-09-27 回転電機およびその検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5795224B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002064961A (ja) * 2000-08-21 2002-02-28 Nippon Steel Corp 電動機の寿命延長方法
JP4722309B2 (ja) * 2000-12-27 2011-07-13 三菱電機株式会社 回転電機及びこの回転電機を用いた滑車駆動装置
JP2002345192A (ja) * 2001-05-14 2002-11-29 Hitachi Ltd 高電圧回転電気機械の固定子とその診断方法および回転電機
JP3667680B2 (ja) * 2001-10-25 2005-07-06 株式会社小田原エンジニアリング 固定子コイルの並列結線方法とその固定子
JP2003189527A (ja) * 2001-12-19 2003-07-04 Hitachi Ltd 回転電機
JP2005051881A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Toshiba Elevator Co Ltd 回転電機
JP5060111B2 (ja) * 2006-11-28 2012-10-31 株式会社東芝 固定子コイルの固定部材、固定子コイルの固定方法および回転電機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013074652A (ja) 2013-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4886624B2 (ja) 永久磁石式回転電機、及び永久磁石式回転電機システム
JP4665595B2 (ja) 回転電機の巻線構造
JP6208365B2 (ja) ステータ及び回転機
JP5234258B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6239090B2 (ja) 回転電機
JP4617992B2 (ja) 回転電機の巻線構造
US20140292134A1 (en) Rotating electrical machine
JP5321983B2 (ja) 固定子、回転電機、および巻線方法
US20130249342A1 (en) Cantilevered Rotor Magnet Support
US20230369921A1 (en) Stator and motor
JP5795224B2 (ja) 回転電機およびその検査方法
JP5239571B2 (ja) 回転電機
JP2012222963A (ja) 回転電機
JP5703918B2 (ja) 回転電機固定子
US20160268859A1 (en) Multi-pole, three-phase rotary electric machine
JP2009011151A (ja) 回転電機の固定子
CN103944315A (zh) 旋转电机系统
US20130313937A1 (en) Rotor Lamination Stress Relief
US20120043846A1 (en) Motor with impedance balanced winding
JP2017099118A (ja) 回転電機の電機子巻線
JP5163255B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6498775B2 (ja) 固定子および回転電機
JP5483053B2 (ja) 回転電機
WO2014020397A2 (en) Stator of rotary electric machine
CN103329404A (zh) 具有多个相绕组的定子绕组

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140227

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150203

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5795224

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250