JP5795134B1 - 面材切断加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】面材の切断工程の作業環境を改善し、作業のスピードアップと歩留向上を図る。【解決手段】長方形の面材14から長方形の複数の製品16を切り出す。面材14の第1端面22と第2端面24とに接触して、加工台26上で、各端面の方向と面材14の位置とを機械的に決定する位置決め装置28と、面材14を加工台26上で固定するクランプ装置30と、第1切断面35に沿って切断刃32を一方向に送り面材を2分割する第1切断装置34と、第2切断面37に沿って切断刃32を一方向に送り面材を2分割する第2切断装置36と、面材14の加工台26上の位置を求めて、位置決め装置28を加工台26上で移動させる制御を実行する切断位置制御装置40と、所定の順番に、第1切断装置34と第2切断装置36とを駆動する切断順制御装置42を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、面材を切断して建材等に使用される様々な形状の製品を切り出すための面材切断加工装置に関する。
例えば、建物の壁の内部に埋め込む断熱用のパネルは、建物内部の壁の形状に応じて様々なサイズのものが要求される。このため、これらを端材が最小限になるように歩留まりよく面材に割り付けし、自動的に切断する装置が開発されている(特許文献1)。
特許5107123号公報 特開2013−3617号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
長方形の多種の製品を長方形の面材に歩留まりよく割り付けて、さらに、面材を毎回2分割(ギロチンカット)しながら製品を切り出す方法が知られている(特許文献2)。この方法によれば、面材の切断工程が簡素化され高速化されて、生産性が向上する。
しかしながら、鋸により面材を切断すると、多量の切りくずが発生し、集塵処理が必要となる。また、切り出した製品の寸法精度を高めるには、切りしろを考慮した割り付けが必要になる。さらに、切断工程での面材の位置合わせ作業も、生産性に大きく影響する。面材を何度も取り出したり回転させたりするのは効率がよくない。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、面材の切断工程の作業環境を改善し、作業のスピードアップを図った面材切断加工装置を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
長方形の面材から長方形の複数の製品を切り出すために、前記製品をいずれもギロチンカット制約で割付けした割付データを作成する割付データ作成装置と、
前記長方形の面材の四方の端面のうち、切り出す前の複数の製品の一端面に該当する第1端面と、この第1端面に垂直な次に切り出す製品の一端面に該当する第2端面とに接触して、加工台上で、前記第1端面と第2端面の方向と面材の位置とを機械的に決定する位置決め装置と、
位置決めされた前記面材を前記加工台上で固定するクランプ装置と、
前記加工台上で固定された前記面材の第1端面に垂直な第1切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する第1切断装置と、
前記加工台上で固定された前記面材の第1端面に平行な第2切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する第2切断装置と、
次の切断工程の準備指示が入力されたとき、前記割付データを読み取って、前記第2端面から前記第1切断面までの距離を求め、第1切断面の長さに応じた面材の加工台上の位置を求めてから、前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる制御と、前記第1端面から前記第2切断面までの距離を求め、第2切断面の長さに応じた面材の加工台上の位置を求めてから、前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる制御とを実行する切断位置制御装置と、
次の切断工程開始指示が入力されたとき、前記第1切断面と第2切断面の位置関係から得られた順番に、前記第1切断装置と第2切断装置とを駆動する切断順制御装置を備えたことを特徴とする面材の切断加工装置。
<構成2>
前記切断順制御装置は、
前記割付データを読み取って、前記第1切断装置により前記面材を2分割してから、前記第1切断装置により2分割された前記面材のうち、次に切り出す製品を含む方の面材を、前記第2切断装置により2分割するか、
もしくは、前記第2切断装置により前記面材を2分割してから、前記第2切断装置により2分割された前記面材のうち、次に切り出す製品を含む方の面材を、前記第1切断装置により2分割するかを判断して、
前記位置決め装置と前記切断装置を制御することを特徴とする構成1に記載の面材の切断加工装置。
<構成3>
前記切断順制御装置は、
前記面材を2分割したときに、複数の製品の一端面をまとめて切断できるときは、前記面材の該当する切断面を先に切断するように前記位置決め装置と前記切断装置を制御することを特徴とする構成1に記載の面材の切断加工装置。
<構成4>
前記切断刃が、前記切断面に沿って走行するキャリアに固定されるものであるとき、前記切断刃は、前記第1切断面と第2切断面とが交わる場所に対して刃面を向けており、かつ、前記切断刃の切断に寄与している刃面は、前記第1切断面と第2切断面とが交わる場所を越えて進行するように前記キャリアに固定されていることを特徴とする構成1乃至3のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
<構成5>
前記加工台の前記第1切断面と第2切断面が位置決めされるべき部分に、前記切断刃が突き出しもしくは沈み込むための溝が設けられており、前記第1切断装置が前記第1切断面を切断中は、前記第1切断装置の切断刃のみが前記溝から突き出して前記面材を切断し、前記第2切断装置の切断刃は前記溝に沈み込んでおり、前記第2切断装置が前記第2切断面を切断中は、前記第2切断装置の切断刃のみが前記溝から突き出して前記面材を切断し、前記第1切断装置の切断刃は前記溝に沈み込んでいるように切断刃が駆動されることを特徴とする構成1乃至4のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
<構成6>
前記次の切断工程を開始する前に、加工台から切断後の製品を排出し、加工台上に面材を乗せ直す手順を示した指示データを表示する表示装置を備えたことを特徴とする構成1乃至5のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
<構成7>
前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる動作と、
前記加工台上に前記面材を送り込む動作と、
前記位置決め装置に前記面材を押し当てて位置決めする動作と、
前記クランプ装置により前記面材を前記加工台上で固定する動作と、
前記第1切断装置または前記第2切断装置を駆動する動作と、
切断された面材の一方を前記加工台上から待避させる動作とを、
割付データに含まれた制御データ順に繰り返して、
前記切断位置制御装置と前記切断順制御装置と面材の移送装置の連携により前記面材から複数の製品を連続的に切り出すことを特徴とする構成1乃至6のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
<構成8>
前記面材の材質に対応させて、切断刃を一方向に送る運動により、面材を切断して切り屑を発生させない、厚みと硬さと材質を有する切断刃が、前記切断装置に設けられることを特徴とする構成1乃至7のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
<構成9>
前記面材は建材であって、厚みが30mm以上100mm以下の発泡プラスチック板であることを特徴とする構成8に記載の面材の切断加工装置。
<構成10>
前記面材は、前記第1切断装置の切断刃が突出する前記加工台の溝の長さ以下の幅を有し、前記第1切断装置で2分割した後の前記面材の少なくとも一方は、前記第2切断装置の切断刃が突出する前記加工台の溝の長さ以下の幅を有するように、製品が割り付けられていることを特徴とする構成8または9に記載の面材の切断加工装置。
<構成11>
構成1に記載の面材の切断加工装置により、
次の切断工程の準備指示を入力し、
切断位置制御手段によって、前記位置決め装置が前記加工台上で該当する場所に移動させられた後、前記面材の第1端面と第2端面とを前記位置決め装置に押しつけて位置決めを行い、
前記切断工程開始指示を入力して、所定の順番に、再度の位置決め工程を間に挟んで、前記第1切断装置と第2切断装置とが駆動されたのを待って、前記面材から切り出された製品を取り出し、
再び次の切断工程の準備指示を入力し、
新たに複数の製品が割り付けられた状態の面材の第1端面と第2端面とを前記位置決め装置に押しつけて位置決めを行い、
再び切断工程開始指示を入力して、所定の順番に、再度の位置決め工程を間に挟んで、前記第1切断装置と第2切断装置とを駆動するという動作を繰り返すことを特徴とする面材の切断加工方法。
<構成12>
長方形の面材から長方形の複数の製品を切り出すために、前記製品をいずれもギロチンカット制約で割付けした割付データを記憶した記憶装置と、
長方形の面材の四方の端面のうち、切り出す前の複数の製品の一端面に該当する第1端面と、この第1端面に垂直な次に切り出す製品の一端面に該当する第2端面とに接触して、加工台上で、前記第1端面と第2端面の方向と面材の位置とを機械的に決定する位置決め装置と、
位置決めされた前記面材を前記加工台上で固定するクランプ装置と、
前記加工台上で固定された前記面材の第1端面に垂直な第1切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する第1切断装置と、
前記加工台上で固定された前記面材の第1端面に平行な第2切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する第2切断装置と、
を有する切断加工装置を制御するためのものであって、
次の切断工程の準備指示が入力されたとき、前記割付データを読み取って、前記第2端面から前記第1切断面までの距離を求め、第1切断面の長さに応じた面材の加工台上の位置を求めてから、前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる制御と、前記第1端面から前記第2切断面までの距離を求め、第2切断面の長さに応じた面材の加工台上の位置を求めてから、前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる制御とを実行する切断位置制御手段と、
次の切断工程開始指示が入力されたとき、前記第1切断面と第2切断面の位置関係から得られた順番に、前記第1切断装置と第2切断装置とを駆動する切断順制御手段を備えたことを特徴とする面材の切断加工制御プログラム。
<構成13>
前記切断順制御手段は、
前記割付データを読み取って、前記第1切断装置により前記面材を2分割してから、前記第1切断装置により2分割された前記面材のうち、次に切り出す製品を含む方の面材を、前記第2切断装置により2分割するか、
もしくは、前記第2切断装置により前記面材を2分割してから、前記第2切断装置により2分割された前記面材のうち、次に切り出す製品を含む方の面材を、前記第1切断装置により2分割するかを判断して、
前記製品を切り出すように、前記切断装置を制御することを特徴とする構成12に記載の面材の切断加工制御プログラム。
<構成14>
前記次の切断工程を開始する前に、前記記憶装置から前記割付データに含まれた次の切断順を示すデータを読み出して、前記加工台から切断後の製品を排出し、加工台上に面材を乗せ直す手順を示した指示データを生成して表示装置に表示する手段を備えたことを特徴とする構成12または13に記載の面材の切断加工制御プログラム。
<構成15>
構成12乃至14のいずれかに記載の面材の切断加工制御プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
<構成16>
前記第1切断装置の切断方向をY軸方向とし、前記第2切断装置の切断方向をX軸方向としたとき、
前記面材のY軸方向の幅の最大値が前記第1切断装置の切断可能長を越えないようにし、前記面材のX軸方向の幅の最大値が前記第2切断装置の切断可能長を越えないようにし、前記第1切断装置と前記第2切断装置の切断刃の一部が前記加工台に形成された溝から前記面材に向かって突き出した状態で一方向へ送られるように構成されていることを特徴とする構成1乃至10のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
<構成17>
前記第1切断装置の切断方向をY軸方向とし、前記第2切断装置の切断方向をX軸方向とし、前記面材のY軸方向の幅をL2とし、前記第1切断装置の切断可能長をW2としたとき、(L2の最大値×2)をW2以下になるように設定し、
前記第1切断装置と前記第2切断装置の切断刃の一部が前記加工台に形成された溝から前記面材に向かって突き出した状態で一方向へ送られるように構成され、X軸に平行な第2切断装置の溝は、加工台のほぼ中央に配置されていることを特徴とする構成1乃至10のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
<構成18>
前記第1切断装置の切断方向をY軸方向とし、前記第2切断装置の切断方向をX軸方向とし、前記面材のY軸方向の幅をL2とし、前記面材のX軸方向の幅をL1とし、Y軸方向の前記第1切断装置の切断可能長をW2とし、X軸方向の前記第2切断装置の切断可能長をW1としたとき、(L1の最大値×2)をW1以下とし、(L2の最大値×2)をW2以下になるように設定し、
前記第1切断装置と前記第2切断装置の切断刃の一部が前記加工台に形成された溝から前記面材に向かって突き出した状態で一方向へ送られるように構成され、Y軸に平行な第1切断装置の溝と、X軸に平行な第2切断装置の溝は、いずれも前記加工台のほぼ中央に配置されていることを特徴とする構成1乃至10のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
<構成1の効果>
例えば、カッターナイフ状の切断刃は、その刃を一方向に送る運動だけで面材を2分割するから、鋸と違って切り屑を出さない。切りしろを考慮しないから、高歩留で集塵が不要という効果がある。ギロチンカット制約で割付けをし、2方向に切断刃が走行する切断装置を設けたので、面材を回転させることなく、その向きを固定したまま製品を切り出すことができる。
<構成2の効果>
2方向に切断刃が走行する切断装置のいずれか一方を先に駆動させれば、ギロチンカット制約で割付けをした面材を、最小限の工数で効率よく切断できる。切断順は、割付データ生成時にそのデータ中に含めておくとよい。
<構成3の効果>
複数の製品の一端面をまとめて切断できる切断面があるときは、その面を先に切断すると、最小の工数で必要な製品の切り出しができる。
<構成4の効果>
第1切断装置と第2切断装置の位置関係から、第1切断面と第2切断面とが交わる場所を越えて決断刃の刃面が進行すれば、加工台をその端まで有効に利用できる。
<構成5の効果>
第1切断装置の切断刃と第2切断装置の切断刃とが必要なときだけ加工台の溝から上面に突き出す機構を設ければ、安全であり、かつ、面材に無用な傷を付けることがない。
<構成6の効果>
面材を2分割した後に一方の面材を加工台上から待避させ、その後再び加工台上に乗せ直すといった作業を繰り返すが、表示装置にその手順が表示されるので、作業者は円滑に作業を進めることができる。
<構成7の効果>
面材の投入や排出は人力でおこなってもよいが、面材を掴んで投入・排出できる移送装置を追加して、自動化も可能である。
<構成8の効果>
面材の材質に応じて、鋼やセラミック等の切断刃を選択して付け替え、切断刃を一方向に送る運動により、面材を切断して切り屑を発生させない加工ができる。
<構成9の効果>
厚みが30mm以上100mm以下の発泡プラスチック板であれば、鋼製の厚さ0.7mm程度の切断刃で、適度なスピードで切り屑を出さずに切断ができる。
<構成10の効果>
予め切断装置の切断長に適合した長さの切断面の組み合わせで割り付けをしておけば、面材の向きを変えたりせずに2方向の切断装置を駆使して製品を切り出すことができる。
<構成11の効果>
位置決め装置によって面材を位置決めしながら、面材を回転させることなく第1切断装置と第2切断装置を駆動して、効率よく製品の切り出しを行うことができる。
<構成12の効果>
上記の各装置の制御をコンピュータプログラムにより実現することができる。
<構成13の効果>
割付データに制御データが含まれていれば、これを読み出しながら制御できる。
<構成14の効果>
割付データに制御データが含まれていれば、表示装置にそのつど作業手順を表示することができる。
<構成16の効果>
全ての切断で、面材を回転しないで、その位置を前後左右にシフトするだけで切断処理ができる。
<構成17の効果>
面材を1回だけ位置決めすれば、特別の場合を除き、面材を固定したまま、Y軸方向とX軸方向の切断ができる。
<構成18の効果>
面材を1回だけ位置決めすれば、あらゆる場合で、面材を固定したまま、Y軸方向とX軸方向の切断ができる。
実施例1の切断加工装置12を示す主要部斜視図である。 図1の装置により面材を切断する手順を示す装置の平面図である。 多数の製品が割付けられた面材の具体的な切断手順を示す説明図である。 面材の置き換えと位置決めを自動化した装置の機能説明図である。 実施例3の装置の主要部平面図である。 切断加工装置に使用する切断装置の実施例を示す側面図である。 実施例4の面材の具体的な切断手順を示す説明図である。 面材に対してあらゆる方向の切断も自由にできる装置の平面図である。 切断装置の実施例を示す主要部斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は実施例1の切断加工装置12を示す主要部斜視図である。図2は、図1の装置により面材を切断する手順を示す装置の平面図である。
図の装置は、建材等に使用する長方形の多種の製品を、長方形の面材に歩留まりよく割り付けて、その面材をギロチンカットしながら製品を切り出すための装置である。割付データ作成装置20は切断加工装置12とは別に設けられた、特許文献2に示したような機能を備えたコンピュータである。この割付データ作成装置20は、長方形の面材14から長方形の複数の製品を切り出すために、各製品をいずれもギロチンカット制約で割付けした割付データ18を作成する機能を持つ。
切断加工装置12は、割付データ作成装置20とは別の専用のコンピュータで制御される。そのコンピュータの図示しない記憶装置に、割付データ18が記憶され、切断位置制御装置40と切断順制御装置42によって、面材の切断工程が制御される。作業者は、指示入力装置38を使用して装置に動作指示を入力し、その結果が表示装置44に表示される。指示入力装置38と表示装置44は、いずれも、図示しない既知のタッチパネル等により構成されるとよい。
面材14は、加工台26の上に乗せられて、第1切断装置34あるいは第2切断装置36により切断される。面材14は位置決め装置28により位置決めされ、位置決め後にいずれかの切断装置を駆動して面材を切断する。
長方形の面材14の四方の端面のうち、切り出す前の複数の製品16の一端面に該当する面を第1端面22と呼ぶことにする。この第1端面22に垂直な次に切り出す製品16の一端面に該当する面を第2端面24と呼ぶことにする。位置決め装置28は、加工台26上で、第1端面22と第2端面24の方向と面材14の位置とを機械的に決定する機能を持つ。図の位置決め装置28は直角に交わる2枚の板により構成されているが、数本の柱等により構成しても構わない。
なお、図2に示すように、上記の面材14の第1端面22は、この面材14から切り出す前の複数の製品16の一端面に該当する。この第1端面22に垂直な切断面は、必ず、次に続いて切り出すいずれかの製品16の一端面に該当する。ギロチンカット制約で割付けをすると、このような関係に各製品16を面材14上に割り付けるので、面材14から最小工数で各製品16を切り出すことができる。
位置決め装置28は、作業者が指示入力装置38を操作して、次の切断工程の準備指示を入力したときに移動する。切断位置制御装置40は、この準備指示の入力があると、割付データ18を読み取って、第2端面24から第1切断面35までの距離を求め、第1切断面35の長さに応じた面材14の加工台26上の位置を求めてから、位置決め装置28を加工台26上で該当する場所に移動させる機能を持つ。
これは、次に第1切断装置34を駆動する場合の制御である。次に第2切断装置36を駆動させる場合には、第1端面22から第2切断面37までの距離を求め、第2切断面37の長さに応じた面材14の加工台26上の位置を求める。切断位置制御装置40は、その計算結果に基づいて、位置決め装置28を加工台26上で該当する場所に移動させる機能を持つ。
図において、位置決め装置28は、図のY軸方向に掛け渡されたレール29に吊り下げられて移動し、このレール29がX軸方向に駆動される。こうして、位置決め装置28を自在に移動させることができる。位置決めされた面材14は、加工台26上でクランプ装置30を用いて固定する。クランプ装置30は加工台26上で昇降して、面材14を加工台26上に押しつけるようにして固定する。なお、後で説明するように、面材14を移動させるときには、クランプ装置30が例えば、バキュームにより面材14を吸着して持ち上げるように構成される。
加工台26上で固定された面材14は、第1切断面35に沿ってナイフ状の切断刃32を一方向に送る運動により、2分割される。また、面材14は、第1切断面35と直交する第2切断面37に沿ってナイフ状の切断刃32を一方向に送る運動により2分割される。切断順制御装置42は、第1切断面35と第2切断面37の位置関係から得られた順番に、第1切断装置34と第2切断装置36とを駆動する機能を持つ。なお、この切断順は面材14に製品16を割り付けると同時に決まるから、割付データ18の属性データとして記憶装置に記憶されていればよい。
図のようなカッターナイフ状の切断刃32は、その刃を一方向に送る運動により切断するから、切り屑を出さない。切りしろを考慮しないから、高歩留で集塵が不要という効果がある。ギロチンカット制約で割付けをし、2方向に切断刃32が走行する切断装置を設けたので、面材14を回転させることなく、その向きを固定したまま製品16を切り出すことができる。
次に、図2を用いて面材14を切断する手順を説明する。まず、加工台26上に何もない状態で、図1に示した指示入力装置38を操作して、次の切断工程開始指示を入力する。切断順制御装置42は、面材14の切断手順を認識し、位置決め装置28を移動させる。その後面材14を矢印46方向に滑らせて位置決め装置28により位置決めすると、ちょうど(a)に示すように、面材14の破線で示した第1切断面35の位置が第1切断装置34の走行する溝33上に配置される。
(a)において、第1切断装置34の切断刃を矢印47方向に移動させると、(b)に示すように左側部分に一枚の製品16を含む面材14を切り出すことができる。再び図1に示した指示入力装置38を操作して、次の切断工程開始指示を入力する。切断順制御装置42は、面材14の切断手順を認識し、位置決め装置28を矢印48方向に移動させる。こうして、図2(b)に示す状態になる。即ち、面材14の破線で示した第2切断面37の位置が第2切断装置36の走行する溝33上に配置される。これで、端材を切り落とせば、製品16が切り出せる。
このように、2方向に切断刃32が走行する切断装置のいずれか一方を先に駆動させれば、ギロチンカット制約で割付けをした面材14を、最小限の工数で効率よく切断できる。面材14の材質に対応させて切断刃を選択する。切断刃を一方向に送る運動により、面材14を切断して切り屑を発生させないということから、面材の材質に応じた厚みと硬さと材質を有する切断刃32が求められる。
例えば、厚みが30mm以上100mm以下の発泡プラスチック板ならば、カッターナイフのような鋼製の厚さ0.7mm程度の切断刃で適度なスピードで切り屑を出さずに切断ができる。断熱材として建材に広く利用される発泡ポリスチレンボードも、このような面材として適する。面材14の材質に応じて、鋼やセラミック等の切断刃32を選択して付け替えるとよい。
なお、上記のような装置で面材を円滑に切断するには、第1切断装置34の切断刃32が突出する加工台26の溝33の長さ以下に、面材16のY軸方向の幅を選定する。また、第1切断装置34で2分割した後の面材14の少なくとも一方は、次に第2切断装置36を用いて切断させる。従って、第2切断装置36の切断刃32が突出する加工台26の溝33の長さ以下に、X軸方向の幅を選定する。予め切断装置の切断長に適合した長さの切断面の組み合わせで割り付けをしておけば、面材14の向きを変えたりせずに2方向の切断装置を駆使して製品16を切り出すことができる。
図3は多数の製品が割付けられた面材の具体的な切断手順を示す説明図である。
まず、X軸方向に長い面材14を準備する。始めにステップS1で破線で示すY軸方向に面材14を切断する。次にステップS2でX軸方向に切断して端材を切り落とし、一枚の製品16を切り出す。
ステップS3では、残りの面材14を破線で示すY軸方向に切断する。これで、二枚の面材14を切り出す。ステップS4では、ステップS2と同様にして端材を切り落として、一枚の製品16を切り出す。ステップS5では、面材14を破線で示すY軸方向に切断する。その後、ステップS6で、ステップS2と同様にして端材を切り落として、一枚の製品16を切り出す。
なお、このステップS5で、面材14を先にX軸方向に切断することもできる。この例では、いずれの方向に切断しても結果は変わらない。切断順制御装置42(図1)は、割付データ18を読み取って、第1切断装置34により面材14を2分割してから、第2切断装置36により面材14を2分割するか、あるいは、第2切断装置36により面材14を2分割してから、第1切断装置34により面材14を2分割するかを判断して、位置決め装置28と切断装置を制御する。
この場合に、作業者は、切断前の面材14をそのつど位置決め装置28に押しつけて位置決めする作業を行う。そのとき、どの面材14をどのように位置決めするかを、切断順制御装置42が作業者に伝える。即ち、次の切断工程を開始する前に、加工台26から切断後の製品16を排出し、加工台26上に面材14を乗せ直す手順を示した指示データを、モジュールあるいは図解により表示装置44に表示するよう制御される。
これにより、面材14を2分割した後に一方の面材14を加工台26上から待避させ、その後再び加工台26上に乗せ直すといった作業を、作業者は誤りなく繰り返すことができる。なお、図1には、いわゆるランニングソーのような平置きタイプの加工台を例示したが、いわゆるパネルソーのように縦置きタイプのものにして、設備全体の設置面積を小さくすることもできる。次に、この作業を自動化する方法を説明する。
図4は、面材の置き換えと位置決めを自動化した装置の機能説明図である。
初めに、位置決め装置28を加工台26上で該当する場所に移動させる。次に、クランプ装置30が面材14をバキュームで吸着して持ち上げる。そして、面材14の角を位置決め装置28に押し当てるように送り込む。続いて、面材14を加工台26上で固定して、第1切断面35の部分で切断する。その後、面材14の一方をクランプ装置30で吸着して加工台26(図2)上から待避させる。
今度は、位置決め装置28を別の場所に移動させて、再びクランプ装置30が面材14の角を位置決め装置28に押し当てるように制御する。そして、面材14の第2切断面37の部分を切断する。こうして、移送装置62がクランプ装置30を駆動し、切断位置制御装置40と切断順制御装置42と面材14の移送装置62の連携により、面材14から複数の製品16を連続的に、自動的に切り出すことができる。
図5は、実施例3の装置の主要部平面図である。
上記の実施例では、面材14に対して、Y軸方向の切断のための位置決めをして、Y軸方向に切断をし、次にX軸方向の切断のための位置決めをして、X軸方向の切断をするという処理を繰り返した。この実施例3では、1回の位置決めをするだけでY軸方向の切断とX軸方向の切断を行うことができる。
図5において、面材14の(Y軸方向の)幅は最大L2とする。これと垂直な(X軸方向の)製品の幅は最大L1とする。Y軸方向の第1切断装置の切断可能長をW2とし、X軸方向の第2切断装置の切断可能長をW1とする。このとき、L1の最大値をW1以下とし、(L2の最大値×2)をW2以下に設定する。この装置では、第1切断装置34と第2切断装置36の切断刃32の一部が加工台26に形成された溝33から突き出した状態で一方向へ送られるように構成されている。そして、X軸に平行な第2切断装置36の溝33は、加工台26のほぼ中央に配置されている。
面材と製品と切断装置との関係をこのように設定しておくと、図5(b)に示すように、少なくとも一枚の製品16を切り出す場合に、第1切断面35と第2切断面37を同時に位置決めできる。即ち、第1切断面35を第1切断装置34が設けられた溝33上に配置し、同時に、第2切断面37を第2切断装置36が設けられた溝33上に配置することができる。この状態で、第1切断面35をまず切断することにより、面材14を2分割する。これで、X軸方向の面材14の切断後の幅はW1以下となる。従って、第2切断面37を第2切断装置36で切断して、面材を2分割できる。
(L2の最大値×2)をW2以下に設定したので、第2切断面37がどこにあっても、面材14の位置決めは一回でよく、作業性が一挙に向上する。なお、このような作業を実現するためには、面材と製品のサイズは限定されるが、建材の場合にはそのサイズはほぼきまっているので、このような装置の利用が効果的である。また、面材に製品を割り付けるときに予め上記の条件を割付の制約条件に含めて、割付計算をすることが好ましい。
図6は、上記の装置に使用する切断装置の実施例を示す側面図である。
上記の装置において、切断装置の切断刃32は、面材14の切断面に沿って走行するキャリア56に固定されていた。第1切断装置34も第2切断装置36も、例えば、キャリア56は一対のスプロケット52に掛け渡されたチェン50に固定されて移動する。図5の(a)や(b)に示すような、面材14の第1切断面35と第2切断面37とが交わる場所では、スプロケット52の配置が制限される。即ち、スプロケット52は第1切断装置34のチェン50を越えて配置することができない。
そこで、図の(b)に示すように、切断刃32の刃面54を、送り出される方向に向けておく。さらに、切断刃32の切断に寄与している刃面54は、第1切断面35と第2切断面37とが衝突する場所を越えて進行するように、傾斜させてキャリア56に固定されている。キャリア56も、スプロケット52の上でオーバーハングするような形状にされている。これで、図5(b)の状態で、第1切断装置34が第1切断面35を切断した後に、面材14の位置を動かさなくても、第2切断装置36が第2切断面37(図5)を完全に切断できる。
なお、図5に示すように、切断装置の切断刃32が、溝33から面材14を置いた面に突き出すので、作業者の安全を確保しなければならない。さらに、溝33から突出した切断刃32により不用意に面材14に傷を付けることがあってはならない。そこで、切断中以外は、切断刃32が加工台26の下に格納されている、以下のような構成を採用することができる。
図6(c)はその一例で、切断刃32には、チェン50に固定されたピン60と下端に設けられたピン58が固定されている。このピン58は、チェン50と平行に設けられたガイド53に嵌まりあっている。チェン50がスプロケット52により駆動されると、切断刃32はチェン50に固定されたピン60と一体に矢印47方向に送られる。ピン58はガイド53に沿って切断刃32と共に移動する。
その後、切断刃32がスプロケット52の部分に達すると、ピン60はスプロケット52の外周に沿って周り始める。一方、ピン58はガイド53により進行を阻まれる。これにより、切断刃32は図6(b)のように回転して、面材14を切断した後に加工台26の溝下に沈み込む。この状態でスプロケット52の回転を停止する。切断刃32が元に戻されて、移動を開始する側にあるときも、同様の作用によって切断刃32は溝33の下に沈み込む。
例えば、以上のような切断装置によれば、次のように、切断処理が実行される。加工台26の第1切断面35と第2切断面37が位置決めされるべき部分に、切断刃32が突き出しもしくは沈み込むための溝33が設けられている。そして、第1切断装置34が第1切断面35を切断中は、第1切断装置34の切断刃32のみが溝33から突き出して前記面材14を切断し、第2切断装置36の切断刃32は溝33に沈み込んでいる。第2切断装置36が第2切断面37を切断中は、第2切断装置36の切断刃32のみが溝33から突き出して面材14を切断し、第1切断装置34の切断刃32は溝33に沈み込んでいる。
図7は、実施例4の面材の具体的な切断手順を示す説明図である。
図のように面材に製品が割付けられているものとする。この面材14は、X軸方向に長いが、この面材14をX軸に平行な方向に切断すると、面材14を2分割したときに、複数(ここでは2枚)の製品16の一端面をまとめて切断できる。従って、ステップS1でX軸に平行な切断面を先に切断する。
その後、ステップS2で面材をY軸方向に切断して一枚の製品16を切り出し、続いて残りの面材をステップS3で同じY軸方向に切断して、端材を切り落として一枚の製品16を切り出す。このようにして、最小の工数で多くの製品16の切り出しができる。このとき、図5に示した加工台26では、X軸方向の幅が不足する。そこで、次のような装置にするとよい。
図8は、面材に対してあらゆる方向の切断も自由にできる装置の平面図である。
この実施例の装置を使用すると、あらゆる割付で、面材14を1回位置決めして、X軸方向とY軸方向を切断できる。この装置の面材14の(Y軸方向の)幅は最大L2とする。これと垂直な面材の(X軸方向の)幅は最大L1とする。Y軸方向の第1切断装置の切断可能長をW2とし、X軸方向の第2切断装置の切断可能長をW1とする。このとき、(L1の最大値×2)をW1以下とし、(L2の最大値×2)を W2以下に設定する。
さらに、この装置では、第1切断装置34と第2切断装置36の切断刃32の一部が加工台26に形成された溝33から面材14の方向に突き出した状態で一方向へ送られるように構成されている。そして、Y軸に平行な第1切断装置34の溝33と、X軸に平行な第2切断装置36の溝33は、いずれも加工台26のほぼ中央に配置されている。
これにより、例えば、図8に示すように、面材14に対して加工台26が十分に広いので、位置決め装置28で面材14を位置決めして、面材14の互いに直交するどの切断面も、自由にY軸に平行な第1切断装置34の溝33と、X軸に平行な第2切断装置36の溝33の上に配置させることができる。
例えば、図7で説明したようなケースでは、第1切断面35を第1切断装置34の溝33上に配置し、第2切断面37を第2切断装置36の溝33上に配置して、第2切断装置36を先に駆動し、その後第1切断装置34を駆動すればよい。
図9は、切断装置の実施例を示す主要部斜視図である。
図8の実施例では、第1切断装置34と第2切断装置36が交差するように配置される。この場合には、交差部分の構造上、両者を共に加工台26の下側に配置するわけにはいかない。そこで、図9の実施例のように、第1切断装置34の切断刃32は加工台26に設けた溝からその一部が上方に突き出すように配置する。その一方で、第2切断装置36の切断刃32は、加工台26の上面から下方に吊り下げられるようにして、加工台26の溝にその先端部を差し込んでいる。切断刃32の先端は溝に沿って進むのでぶれを抑える。切断刃32の加工台26に設けた溝から面材14のある場所に突き出した部分で面材を切断する。これで、2台の切断装置を交差させることができる。
なお、上記のような制御のためのコンピュータプログラムは、機能ブロックで図示した単位でモジュール化されてもよいし、複数の機能ブロックを組み合わせて一体化されてもよい。また、上記のコンピュータプログラムは、既存のアプリケーションプログラムに組み込んで使用してもよい。本発明を実現するためのコンピュータプログラムは、例えばCD−ROMのようなコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、任意の情報処理装置にインストールして利用することができる。
以上説明した装置によれば、面材の直交する2側面を切断できる装置を別々に設けたので、面材を加工台上で前後にスライドさせるだけで、回転させずに容易に製品を切り出すことができる。従って作業が簡素化され、作業ミスも防止できる。しかも、切断刃を一方に送るだけで面材を切断するので、切り屑が発生せず、作業環境が改善され、かつ、材料の歩留まりも良くなる。また、位置決めの際の面材の移動量も少ないので、作業のスピードアップが図れるという効果がある。
12 切断加工装置
14 面材
16 製品
18 割付データ
20 割付データ作成装置
22 第1端面
24 第2端面
26 加工台
28 位置決め装置
30 クランプ装置
32 切断刃
33 溝
34 第1切断装置
35 第1切断面
36 第2切断装置
37 第2切断面
38 指示入力装置
40 切断位置制御装置
42 切断順制御装置
44 表示装置
46 矢印
47 矢印
48 矢印
50 チェン
52 スプロケット
53 ガイド
54 刃面
56 キャリア
58 ピン
60 ピン
62 移送装置

Claims (18)

  1. 長方形の面材から長方形の複数の製品を切り出すために、前記製品をいずれもギロチンカット制約で割付けした割付データを作成する割付データ作成装置と、
    前記長方形の面材の四方の端面のうち、切り出す前の複数の製品の一端面に該当する第1端面と、この第1端面に垂直な次に切り出す製品の一端面に該当する第2端面とに接触して、加工台上で、前記第1端面と第2端面の方向と面材の位置とを機械的に決定する位置決め装置と、
    位置決めされた前記面材を前記加工台上で固定するクランプ装置と、
    前記加工台上で固定された前記面材の第1端面に垂直な第1切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する第1切断装置と、
    前記加工台上で固定された前記面材の第1端面に平行な第2切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する第2切断装置と、
    次の切断工程の準備指示が入力されたとき、前記割付データを読み取って、前記第2端面から前記第1切断面までの距離を求め、第1切断面の長さに応じた面材の加工台上の位置を求めてから、前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる制御と、前記第1端面から前記第2切断面までの距離を求め、第2切断面の長さに応じた面材の加工台上の位置を求めてから、前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる制御とを実行する切断位置制御装置と、
    次の切断工程開始指示が入力されたとき、前記第1切断面と第2切断面の位置関係から得られた順番に、前記第1切断装置と第2切断装置とを駆動する切断順制御装置を備えたことを特徴とする面材の切断加工装置。
  2. 前記切断順制御装置は、
    前記割付データを読み取って、前記第1切断装置により前記面材を2分割してから、前記第1切断装置により2分割された前記面材のうち、次に切り出す製品を含む方の面材を、前記第2切断装置により2分割するか、
    もしくは、前記第2切断装置により前記面材を2分割してから、前記第2切断装置により2分割された前記面材のうち、次に切り出す製品を含む方の面材を、前記第1切断装置により2分割するかを判断して、
    前記位置決め装置と前記切断装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の面材の切断加工装置。
  3. 前記切断順制御装置は、
    前記面材を2分割したときに、複数の製品の一端面をまとめて切断できるときは、前記面材の該当する切断面を先に切断するように前記位置決め装置と前記切断装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の面材の切断加工装置。
  4. 前記切断刃が、前記切断面に沿って走行するキャリアに固定されるものであるとき、前記切断刃は、前記第1切断面と第2切断面とが交わる場所に対して刃面を向けており、かつ、前記切断刃の切断に寄与している刃面は、前記第1切断面と第2切断面とが交わる場所を越えて進行するように前記キャリアに固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
  5. 前記加工台の前記第1切断面と第2切断面が位置決めされるべき部分に、前記切断刃が突き出しもしくは沈み込むための溝が設けられており、前記第1切断装置が前記第1切断面を切断中は、前記第1切断装置の切断刃のみが前記溝から突き出して前記面材を切断し、前記第2切断装置の切断刃は前記溝に沈み込んでおり、前記第2切断装置が前記第2切断面を切断中は、前記第2切断装置の切断刃のみが前記溝から突き出して前記面材を切断し、前記第1切断装置の切断刃は前記溝に沈み込んでいるように切断刃が駆動されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
  6. 前記次の切断工程を開始する前に、加工台から切断後の製品を排出し、加工台上に面材を乗せ直す手順を示した指示データを表示する表示装置を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
  7. 前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる動作と、
    前記加工台上に前記面材を送り込む動作と、
    前記位置決め装置に前記面材を押し当てて位置決めする動作と、
    前記クランプ装置により前記面材を前記加工台上で固定する動作と、
    前記第1切断装置または前記第2切断装置を駆動する動作と、
    切断された面材の一方を前記加工台上から待避させる動作とを、
    割付データに含まれた制御データ順に繰り返して、
    前記切断位置制御装置と前記切断順制御装置と面材の移送装置の連携により前記面材から複数の製品を連続的に切り出すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
  8. 前記面材の材質に対応させて、切断刃を一方向に送る運動により、面材を切断して切り屑を発生させない、厚みと硬さと材質を有する切断刃が、前記切断装置に設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
  9. 前記面材は建材であって、厚みが30mm以上100mm以下の発泡プラスチック板であることを特徴とする請求項8に記載の面材の切断加工装置。
  10. 前記面材は、前記第1切断装置の切断刃が突出する前記加工台の溝の長さ以下の幅を有し、前記第1切断装置で2分割した後の前記面材の少なくとも一方は、前記第2切断装置の切断刃が突出する前記加工台の溝の長さ以下の幅を有するように、製品が割り付けられていることを特徴とする請求項8または9に記載の面材の切断加工装置。
  11. 請求項1に記載の面材の切断加工装置により、
    次の切断工程の準備指示を入力し、
    切断位置制御手段によって、前記位置決め装置が前記加工台上で該当する場所に移動させられた後、前記面材の第1端面と第2端面とを前記位置決め装置に押しつけて位置決めを行い、
    前記切断工程開始指示を入力して、所定の順番に、再度の位置決め工程を間に挟んで、前記第1切断装置と第2切断装置とが駆動されたのを待って、前記面材から切り出された製品を取り出し、
    再び次の切断工程の準備指示を入力し、
    新たに複数の製品が割り付けられた状態の面材の第1端面と第2端面とを前記位置決め装置に押しつけて位置決めを行い、
    再び切断工程開始指示を入力して、所定の順番に、再度の位置決め工程を間に挟んで、前記第1切断装置と第2切断装置とを駆動するという動作を繰り返すことを特徴とする面材の切断加工方法。
  12. 長方形の面材から長方形の複数の製品を切り出すために、前記製品をいずれもギロチンカット制約で割付けした割付データを記憶した記憶装置と、
    長方形の面材の四方の端面のうち、切り出す前の複数の製品の一端面に該当する第1端面と、この第1端面に垂直な次に切り出す製品の一端面に該当する第2端面とに接触して、加工台上で、前記第1端面と第2端面の方向と面材の位置とを機械的に決定する位置決め装置と、
    位置決めされた前記面材を前記加工台上で固定するクランプ装置と、
    前記加工台上で固定された前記面材の第1端面に垂直な第1切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する第1切断装置と、
    前記加工台上で固定された前記面材の第1端面に平行な第2切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する第2切断装置と、
    を有する切断加工装置を制御するためのものであって、
    次の切断工程の準備指示が入力されたとき、前記割付データを読み取って、前記第2端面から前記第1切断面までの距離を求め、第1切断面の長さに応じた面材の加工台上の位置を求めてから、前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる制御と、前記第1端面から前記第2切断面までの距離を求め、第2切断面の長さに応じた面材の加工台上の位置を求めてから、前記位置決め装置を前記加工台上で該当する場所に移動させる制御とを実行する切断位置制御手段と、
    次の切断工程開始指示が入力されたとき、前記第1切断面と第2切断面の位置関係から得られた順番に、前記第1切断装置と第2切断装置とを駆動する切断順制御手段を備えたことを特徴とする面材の切断加工制御プログラム。
  13. 前記切断順制御手段は、
    前記割付データを読み取って、前記第1切断装置により前記面材を2分割してから、前記第1切断装置により2分割された前記面材のうち、次に切り出す製品を含む方の面材を、前記第2切断装置により2分割するか、
    もしくは、前記第2切断装置により前記面材を2分割してから、前記第2切断装置により2分割された前記面材のうち、次に切り出す製品を含む方の面材を、前記第1切断装置により2分割するかを判断して、
    前記製品を切り出すように、前記切断装置を制御することを特徴とする請求項12に記載の面材の切断加工制御プログラム。
  14. 前記次の切断工程を開始する前に、前記記憶装置から前記割付データに含まれた次の切断順を示すデータを読み出して、前記加工台から切断後の製品を排出し、加工台上に面材を乗せ直す手順を示した指示データを生成して表示装置に表示する手段を備えたことを特徴とする請求項12または13に記載の面材の切断加工制御プログラム。
  15. 請求項12乃至14のいずれかに記載の面材の切断加工制御プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
  16. 前記第1切断装置の切断方向をY軸方向とし、前記第2切断装置の切断方向をX軸方向としたとき、
    前記面材のY軸方向の幅の最大値が前記第1切断装置の切断可能長を越えないようにし、前記面材のX軸方向の幅の最大値が前記第2切断装置の切断可能長を越えないようにし、前記第1切断装置と前記第2切断装置の切断刃の一部が前記加工台に形成された溝から前記面材に向かって突き出した状態で一方向へ送られるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
  17. 前記第1切断装置の切断方向をY軸方向とし、前記第2切断装置の切断方向をX軸方向とし、前記面材のY軸方向の幅をL2とし、前記第1切断装置の切断可能長をW2としたとき、(L2の最大値×2)をW2以下になるように設定し、
    前記第1切断装置と前記第2切断装置の切断刃の一部が前記加工台に形成された溝から前記面材に向かって突き出した状態で一方向へ送られるように構成され、X軸に平行な第2切断装置の溝は、加工台の中央に配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
  18. 前記第1切断装置の切断方向をY軸方向とし、前記第2切断装置の切断方向をX軸方向とし、前記面材のY軸方向の幅をL2とし、前記面材のX軸方向の幅をL1とし、Y軸方向の前記第1切断装置の切断可能長をW2とし、X軸方向の前記第2切断装置の切断可能長をW1としたとき、(L1の最大値×2)をW1以下とし、(L2の最大値×2)をW2以下になるように設定し、
    前記第1切断装置と前記第2切断装置の切断刃の一部が前記加工台に形成された溝から前記面材に向かって突き出した状態で一方向へ送られるように構成され、Y軸に平行な第1切断装置の溝と、X軸に平行な第2切断装置の溝は、いずれも前記加工台の中央に配置されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の面材の切断加工装置。
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