JP5872101B1 - 面材切断加工指示装置と面材切断加工機と面材 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギロチンカット制約で割付けした割付データ34を使用して、作業進行に合わせて音声や画像を表示出力することにより、切断作業を支援する。【解決手段】面材14を加工台12上で切断する際に、面材14の切断加工手順を指示する。割付データ生成手段42は、長方形の面材14から長方形の複数の製品16を切り出すために、製品16を面材14上に、いずれもギロチンカット制約で割付けした割付データ34を生成する。切断加工手順決定手段44は、割付データ34を読み取って、面材14の切断回数が最小となるような切断加工手順データ36を生成する。出力装置28は、切断加工手順データ36中の画像を切断加工手順データ36を通じて出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、建材等に使用される様々な形状の製品を切り出すための、面材切断加工指示装置と面材切断加工機と面材に関する。
例えば、建物の床に埋め込む断熱用の面材は、建物内部の床の形状に応じて様々なサイズのものが要求される。このため、自動的に面材(母材)を投入・切断・排出し、端材を排出する装置が開発されている(特許文献1)。また、長方形の多種の製品を長方形の面材に歩留まりよく割り付けて、さらに、面材を毎回2分割(ギロチンカット)しながら製品を切り出す方法が知られている(特許文献2)。この方法によれば、歩留が最適化される。
特許4450910号公報 特開2013−3617号公報
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
複雑に割付けられた面材を加工台上で手順良く誤りなく切断する作業は容易でない。切断前の面材に切断線や手順等を分かりやすく記入しておくとよいが、その処理も手数がかかる。また、記入したことが消えてしまうおそれもある。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、面材の切断作業を支援し、作業性の向上を図った面材切断加工指示装置を提供することを目的とする。さらに、建物の床等に使用する最適な構造の面材とこれを切断する面材切断加工機と面材を提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
面材を加工台上に立て掛けて切断する際、もしくは面材を加工台上に平置きして切断する際に、前記面材の切断加工手順を指示する装置であって、
長方形の面材から長方形の複数の製品を切り出すために、前記製品を前記面材上に、いずれもギロチンカット制約で割付けした割付データを生成する割付データ生成手段と、
前記割付データを読み取って、前記面材の切断回数が最小となるような切断加工手順データを生成する切断加工手順決定手段と、
前記切断加工手順データを出力装置を通じて出力する出力手段とを備えたことを特徴とする面材切断加工指示装置。
<構成2>
前記割付データ生成手段は、
求められているm枚の製品の横長データと縦長データの入力を受け付けて、製品の横長を要素とするm次の製品横長ベクトルwpと、製品の縦長を要素とするm次の製品縦長ベクトルhpと、製品の面積を要素とするm次の製品面積ベクトルspと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品設定手段と、
用意されたk種類の長方形の面材データの入力を受け付けて、面材の横長を要素とするk次の面材横長ベクトルwmと、面材の縦長を要素とするk次の面材縦長ベクトルhmと、面材の面積を要素とするk次の面材面積ベクトルsmと、面材の種類番号を要素とするk次の面材番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置に記憶させる面材設定手段と、
割付け製品の面積は面材面積ベクトルsmの要素のうちのいずれかの面材の面積S以下であるとする第1評価条件(sp,aj)(内積)≦Sと、隣接する製品が重ならないとする第2評価条件wpi+wpj≦wml またはhpi+hpj≦hml と、割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法と配置で割付け可能であるとする第3評価条件とを含む、2次元モデル条件を生成して、記憶装置に記憶させ、2次元モデル条件生成手段と、
求められている前記m枚の製品の製品横長データと製品縦長データとを用意された前記k種類の面材の面材横長データと面材縦長データと比較して、前記第1評価条件と第2評価条件と第3評価条件とを含む2次元モデル条件を満たす、1枚または複数枚の製品を経済的に割り付けることができる面材と製品の関係を示す、m次の割付パターンベクトルajを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
前記生成された全ての割付パターンベクトルと対応する前記第3評価条件を順番に読み取って、前記面材上で、その面材といずれかの頂点(以下特定頂点と呼ぶ)を共有する製品を検出し、その製品の特定頂点を通らない辺を切断して面材を2分割できる切断線を決定し、2分割された面材についても、いずれかの特定頂点を共有する製品を検出して、その製品の特定頂点を通らない辺を切断して面材を2分割できる切断線を決定するという処理を繰り返し、切断前の面材を2分割することができる切断線が複数本存在する場合には、1本の切断線上に最も多くの製品の特定頂点を通らない辺が存在する切断線を選択することにより、全ての製品の特定頂点を通らない辺を切断する最小の切断線を決定し、かつ、面材の切断順を決定する処理を実行し、合計切断回数を、切り出した製品の枚数M×2とするとともに、上記の処理で決定した切断線上に、複数の製品の特定頂点を通らない辺が存在するかどうかを判断して、1本の切断線上にA個の製品の特定頂点を通らない辺が存在する場合には、A−1回だけ前記合計切断回数を減算し、切断後の2枚以上B枚の面材を同時に切断できる場合には、前記合計切断回数をB−1回だけ減算して、生成されたすべての割付パターンベクトルについて、切断回数を計数する切断回数計数手段と、
k種類の面材から任意に選択したn枚の面材に対して、それぞれm枚の製品のうちのいずれかの製品を割り付けたとき、選択したn枚の面材の使用枚数を表すために、要素がxiのn次の使用枚数ベクトルxを定義し、前記n枚の面材それぞれに対応する面材費用と前記切断回数から得られる切断費用とを含むn次の費用係数ベクトルfと前記使用枚数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
前記割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧bと緩和された第3制約条件式0≦xi≦1を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
前記予め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、記憶装置に記憶する初期設定手段と、
前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算手段と、
最適解を探索して出力する演算処理を制御する探索制御手段とを備え、
この探索制御手段は、
前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、
それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる面材の使用枚数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの種類の面材を何枚選択して割付けに使用するかを定める、面材使用行列Cと面材の使用枚数ベクトルの積が面材使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、前記第1制約条件式と前記第2制約条件式と前記第3制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼し、その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として面材割付データを出力し、
それ以外の場合には、前記シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiが前記制約条件を満たしながら0から1までの間の数値をとる評価式Σf(xi)を定義して、前記各非整数解による前記評価式の値を求めて、
前記評価式の値の最大値が一定値になる関数であって、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判断し、
前記シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判断したときには、前記第2制約条件式を変更して前記シンプレックス演算処理を繰り返すように制御して、
列挙された前記面材の使用枚数の組合せの中から、目的関数の値が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御することを特徴とする構成1に記載の面材切断加工指示装置。
<構成3>
前記切断加工手順データには、
前記面材を加工台上で切断位置に位置決めするための位置決め装置を、切断処理前に自動的に移動させる自動制御データと、
前記面材を前記加工台上で位置決めし、切断し、切断後の面材もしくは製品を移動させる状態を示す画像が、切断加工手順どおりに組み込まれていることを特徴とする構成1または2に記載の面材切断加工指示装置。
<構成4>
前記切断加工手順決定手段は、前記位置決め装置の移動量もしくは、前記面材の移動量が最小になるような、切断加工手順データを生成することを特徴とする構成3に記載の面材切断加工指示装置。
<構成5>
構成4に記載の切断加工手順データを読み取って、切断作業と同期させて出力する出力装置と、
面材を立て掛けもしくは平置きする加工台と、
前記加工台上で前記面材を位置決めする位置決め装置と、
位置決めされた面材を前記加工台上で固定するクランプ装置と、
前記面材の指定された切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する切断装置とを備え、
次に切断する切断面を前記切断装置の該当する位置に合わせられるように前記位置決め装置を移動制御する切断位置制御装置を備えたことを特徴とする面材切断加工機。
<構成6>
前記切断装置は、1枚の主切断刃と1枚の副切断刃により構成されており、
前記主切断刃が前記加工台の面に対して垂直に前記面材を切断した後に、前記副切断刃が前記面材の切断面に接するように、切断方向に見て前後に離れて配置されており、
かつ、
前記切断面に垂直な方向からみたとき、前記主切断刃と副切断刃とは、前記面材の面取り幅に相当する幅だけ間隔を空けて平行に配置されていることを特徴とする構成5に記載の面材切断加工機。
<構成7>
前記面材は、断熱用建材であって、厚みが25ミリ以上110ミリ以下の発泡プラスチック板であることを特徴とする構成5または6に記載の面材切断加工機。
<構成8>
コンピュータを、構成5に記載の出力装置と切断位置制御装置として機能させるコンピュータプログラム。
<構成9>
構成に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
<構成1の効果>
面材をギロチンカット制約で割付けするので材料の歩留まりが向上する。整数計画を用いれば、歩留を最適化できる。面材の切断加工手順データを準備して、これを手順書に印刷したり、作業進行に合わせて音声や画像を表示出力することにより、切断作業を効率よく支援できる。
<構成2の効果>
面材の歩留まりだけでなく、ギロチンカット制約で割付けしたことで節約することができる切断回数による費用を考慮した切断加工手順データを生成することができる。
<構成3の効果>
切断加工手順データを利用して、面材を加工台上で位置決めし、切断し、切断後の面材もしくは製品を移動させる状態を示す画像を、最適な切断手順に従って表示装置に表示させれば、作業を標準化できて生産性が向上する。
<構成4の効果>
面材を回転させたりする移動量と位置決め装置の位置を変える移動量のより少ない切断手順を選択して、切断加工手順データを準備するとよい。
<構成5の効果>
切断加工手順データを読み取って、面材の切断作業と同期させて、該当する指示を出力する。さらに、面材を切断すると、次の切断のために自動的に位置決め装置を移動させるので、能率良く誤り無く作業をすすめられる。
<構成6の効果>
主切断刃と副切断刃とを前後に離れて配置し、切断面に垂直な方向からみたとき、面材の面取り幅に相当する幅だけ間隔を空けて配置しておくと、一挙に面取り加工した切断面を形成できる。
実施例1の面材切断加工機を示す斜視図である。 面材14と割付データ34と切断方法の説明図である。 図2に示した切断処理の後工程を示す説明図である。 別の切断工程説明図である。 面材の切断面の説明図である。 面材の切断面の説明図である。 製品16にテーパ面52を形成する切断装置の説明図である。 製品16のテーパ面52の変形例を示す製品16の端面図である。 面材切断加工指示装置の出力装置に表示された指示画面例説明図である。 面材切断加工指示装置の出力装置に表示された指示画面例説明図である。 割付データ生成手段の機能と切断加工手順決定手段の機能説明図である。 位置決め装置の制御を考慮した切断加工手順の説明図である。 図1で説明した演算処理装置の変形例ブロック図である。 割付の種類による切断回数の比較図である。 以下の割付け例に使用した製品の寸法リストである。 面材の使用数量と切断回数を費用として含む目的関数を使用した割付け例の面材平面図(1)である。 面材の使用数量と切断回数を費用として含む目的関数を使用した割付け例の面材平面図(2)である。 面材の使用数量だけを費用として含む目的関数を使用した割付け例の面材平面図(1)である。 面材の使用数量だけを費用として含む目的関数を使用した割付け例の面材平面図(2)である。 評価結果を示す説明図である。 割付パターンベクトルの具体例を示す説明図である。 目的関数を求める演算処理の具体例を示す説明図である。 切断回数計数処理の具体例説明図(1)である。 切断回数計数処理の具体例説明図(2)である。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
図1は実施例1の面材切断加工機を示す斜視図である。
図において、建物の床断熱材に使用される面材14は、加工台12上に立て掛けて、ギロチンカット法を用いて製品に切断される。なお、面材14を加工台12上に平置きして切断する装置にも、本発明をそのまま利用できるが、この実施例では、縦型のもののみを例示して説明する。
この装置は、上記の加工台12と、加工台12上で面材14を位置決めする位置決め装置20と、位置決めされた面材14を加工台12上で固定するクランプ装置22と、切断装置18とを備える。面材14は、ガイド装置24に下縁を乗せて加工台12上を図の水平方向に自由に移動できる。位置決め装置20は、面材14の基準面15の位置を決定するための装置である。
この位置決め装置20により、面材14の次に切断する切断面を、切断装置18の該当する位置に合わせられる。位置決めが完了すると、クランプ装置22が面材14を加工台12上に押しつけるようにして固定する。切断装置18は、面材14の切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材14を2分割する。ナイフ状の切断刃を使用するので、切り屑を生じさせず、切りしろも不要になる。ギロチンカット法のため、直線的に一挙に切断をする。
作業者26は、上記の面材14を加工台12上に運び入れたり、ガイド装置24上で面材14の基準面15が位置決め装置20に突き当たるまで移動させたりする作業を行う。また、作業者26は、切断後の製品を加工台12から取り除いたり、続いて面材14を移動させたりする作業を行う。これらの作業を手順よく指示するために、出力装置28が設けられている。この出力装置28は、作業手順を表示するディスプレイやスピーカ等を備え、コンピュータにより動作する。
コンピュータは、演算処理装置30と記憶装置32とを備えている。記憶装置32は、割付データ34と切断加工手順データ36とを記憶している。切断加工手順データ36は、自動制御データ38と表示画像40とを含むデータである。これらのデータを使用して演算処理装置30が上記の制御のための処理を実行する。演算処理装置30は、割付データ生成手段42と切断加工手順決定手段44と手順表示制御手段46と
切断位置制御手段48とを備えている。これらは、いずれも、コンピュータを一定の処理装置として機能されせるコンピュータプログラムにより構成されている。
図2は、面材14と割付データ34と切断方法の説明図である。
図のように、面材14が加工台12上に位置決めされている。面材14上に表示した破線が、ギロチンカット制約で割り付けられた切断面である。上記の割付データ生成手段42は、このように、長方形の面材14から長方形の複数の製品16を切り出すために、製品16を面材14上に、いずれもギロチンカット制約で割付けした割付データ34を生成する機能を持つ。例えば、特許文献2に記載したような方法で割付処理を実行する。整数計画法アルゴリズムを利用した例である。なお、割付データが、高歩留であることに加え、切断加工手順決定手段が効率的に切断回数を最小にできるように考慮されている(図11参照)。
図3は図2に示した切断処理の後工程を示す説明図である。図4は別の切断工程説明図である。
切断加工手順決定手段44は、割付データ生成手段42により生成された割付データ34を読み取って、面材14の切断回数が最小となるような切断加工手順データ36を生成する機能を持つ。図2に示すように、面材14を加工台12上に位置決めして、切断装置18を駆動して、面材14を2分割する。これにより、切断装置18の右側に製品16を含む面材が切り出される。
次の工程では、図3に示すように、面材14をいったん左側に待避させて、右側の製品16を含む面材の余分な部分の切り落としをする。そのために、製品16を含む面材を90度回転させて、位置決め装置20で位置決めをする。これで切断装置18を駆動すると、目的の寸法の製品16が得られる。その後は、同様の作業を繰り返す。また、図4に示すように、1枚の面材14から連続して3枚の同一寸法の製品16を切り出す場合がある。このような場合に、切断装置18の切断可能長を考慮した切断手順が求められる。切断加工手順決定手段44はこうした点を考慮した切断加工手順データ36を生成する。
そして、その手順を作業者26(図1)に分かりやすく伝えるために、切断加工手順決定手段44は、切断加工手順どおり表示画像40を生成して、切断加工手順データに組み込む。これらの画像は、面材14を加工台12上で位置決めし、切断し、切断後の面材14もしくは製品16を移動させる状態を順番に示す内容のものである。
さらに、切断加工手順決定手段44は、面材14を加工台12上で切断位置に位置決めするための位置決め装置20を、切断処理前に自動的に移動させるように、自動制御データ38を生成する。手順表示制御手段46は、表示画像40を読み取って出力装置28に自動的に所定のタイミングで表示制御する機能を持つ。切断位置制御装置48は、表示画像40を読み取って自動的に所定のタイミングで位置決め装置20を駆動制御する機能を持つ。こうして、出力装置28等は、切断加工指示装置として機能する。
以上のように、面材14をギロチンカット制約で割付けし、ナイフ状の切断刃で切断するので、材料の歩留まりが向上する。面材14の切断加工手順データ36は、作業進行に合わせて音声や画像を用いて出力するのが最も望ましい。しかしながら、切断加工手順データ36を手順書に印刷して使用するようにしても構わない。切断加工手順データ36により最適な切断手順を指示すると、作業を標準化できて生産性が向上する。
図5と図6は、面材の切断面の説明図である。
図5には製品16と土台50との関係を斜視図で示した。製品16は、例えば住宅の土台の間に配置して、床断熱のために使用される発泡プラスチック板である。図6は製品16と土台50の端面図である。図6(a)に示すように、2本の土台50の間に製品16を挟み込んでおく。しかし、土台50または製品16に熱が加わったり乾燥したりして、環境の変化による影響が及ぶと、土台50または製品16の寸法が変動して土台50との間に隙間が生じることがある。これでは、床断熱の機能が低下する。
そこで、図6(b)に示すように、製品16の両側にテーパ面52を設けておく。そして、2本の土台50の間に、少し力を加えながら製品16を押し込むようにする。図5はその直前の状態を示している。図6(c)は押し込んだ後の状態を示す。こうしておくと、土台50または製品16に熱が加わったり乾燥したりしても、製品16は、残留する内部応力により土台50との間に隙間を生じさせない。このように、製品16を強く土台50の間に押し込むことができるように、テーパ面52を設けた。製品を切断するときに、このようなテーパ面を形成する方法を以下に説明する。
図7は、製品16にテーパ面52を形成する切断装置の説明図である。
図7(a)に示した面材14を、矢印58の方向に切断する場合を考える。このとき、図7(b)に示すような切断装置18を使用する。この切断装置18は、1枚の主切断刃54と1枚の副切断刃56により構成されている。主切断刃54と副切断刃56とは、切断方向に見て前後に離れて配置されている。主切断刃54と副切断刃56はいずれも、加工台12の面に対して垂直に配置されている。
この実施例では、図7(c)のように切断装置18を切断面に垂直な方向からみたとき、主切断刃54と副切断刃56の間隔を2mmに設定している。即ち、面材14の面取り幅に相当する幅だけ間隔を空けて配置しておく。面取り幅とは、図7(d)に示した幅Wのことである。この程度の面取りをしておけば、図6(b)に示したように、土台50に製品16を押し込むことができる。なお、製品16が断熱用建材の場合には、厚みが25mm〜110mm程度の発泡プラスチック板を使用するとよい。この範囲の厚みが建材として実用性があり、かつ、その製品16は、テーパ面を付けて挟み込むのに適する強度を備える。
図7(b)に示した切断装置18で面材14の切断を開始すると、主切断刃54が面材14を切断した後に、副切断刃56が面材14の切断面に接する。主切断刃54と副切断刃56の間隔が十分に広ければ、副切断刃56は主切断刃54の切断面に平行に面材を切断する。しかしながら、上記のように主切断刃54と副切断刃56の間隔が狭いと、副切断刃56は面材の切断を開始した直後から切断面の方向に力を受けて図7(e)に示すように湾曲して傾斜する。その結果、自動的に図7(b)に示すようなテーパ面の切断ができる。即ち、面材14を割付どおり正確に切断する処理を実行すると、同時に面取り加工した切断面を形成できるので、きわめて作業性がよい。
図8は製品16のテーパ面52の変形例を示す製品16の端面図である。
図7では、図8(a)に示すように、製品16の両側面にテーパ面52が設けられた例を示した。しかしながら、製品16は、2本の土台50の間に製品16を押し込むことができる断面形状であればよい。従って、例えば、図8(b)に示すように、一方の側面にのみテーパ面52を設けても構わない。図9以下で説明するような手順で、面材14に割り付けられた製品16をギロチンカット法で切り分けたとき、図8(a)に示すような端面形状のものや図8(b)に示すような端面形状のものが混在するが、そのまま製品として出荷することができる。
図9と図10は、面材切断加工指示装置の出力装置に表示された指示画面例説明図である。
図9(a)に示すように、長方形の面材14に、*印を付けた4枚の製品16を割り付けた例を説明する。ここで、出力装置28(図1)には、図9(a)に示すように、切断前と切断後の面材14の画面を表示する。切断前の面材14には、切断面17が例えば、太い破線で表示されている。このとき、切断位置制御装置48(図1)は、面材14の切断面17が加工台12(図1)上の切断装置18の場所に配置されるように位置決め装置20(図1)の位置決めをする。
作業者26(図1)は、面材14の基準面15を位置決め装置20に突き当てるようにして、面材14を位置決めする。その後、図7で説明したような切断装置18を起動して、面材14を切断する。切断後の面材14には、廃棄する部分があるので、図9(a)の画面には、その指示を表示する。また、「次は回転」という表示により、面材14を図9(b)に示すような状態に回転させる指示を表示しておく。
図9(b)には、次に表示される画面を示した。ここにも、切断前と切断後の面材14の画面を表示する。切断前の面材14には、切断面17が太い破線で表示されている。今度は、切断後の左側の面材14を待避させる。図10(a)に示すように、図9(b)に示した右側の面材を次に位置決めする。切断位置制御装置48(図1)は、上記の場合と同様に、位置決め装置20を移動させる。作業者26(図1)は、面材14を位置決めし、切断装置18を起動して、面材14を切断する。
これで、図10(a)に示すように、1枚の製品16が切り出された。残りの面材は、回転させる。図10(b)で、その残りの面材の切断方法を表示する。位置決め方法は、上記と同様のため説明を省略する。面材14は切断面17で切断されて、製品16が得られる。切れ端は廃棄される。図10(c)では、図9(b)で待避しておいた面材を回転させてから切断する。その結果2枚の製品16が得られた。これで、全ての切断処理が終了する。
上記のように面材14と切断面17と製品16との関係を示した画像を表示し、例えば、これに音声を加えた指示をすれば、作業者は、効率よく、指示どおりに面材14の切断作業を実行できる。面材14に製品16を割り付けた線が記入されていなくても、このように表示画面に破線で表示されていれば、作業者は作業の手順をよく理解できる。そして、装置の指示通りの作業により、割り付けた製品16を正確に切り出せる。
しかも、上記の手順で切断処理をすると、どの製品16も必ず位置側面は図7で説明した切断装置18で切断され、テーパ面52が形成される。従って、そのまま土台50の間に押し込んで隙間を生じない床断熱材を切り出すことができる。
図11は、割付データ生成手段の機能と切断加工手順決定手段の機能を説明する説明図である。
既に説明したように、割付データ生成手段42と切断加工手順決定手段44とは、高歩留で、面材の切断回数や切断手順を最適化する機能を持つ。例えば、図11(a)と(b)に示す割り付け済みの面材14は、同じ縦横寸法であって、割り付けるべき製品16の数と形状が同一だから、歩留まりは等しい。(c)は(a)の面材14の切断手順、(d)は(b)の面材14の切断手順を示したものである。
(a)の面材14は、(c)に示す、C1−C3−C2−C4−C5−C6というように、6回のギロチンカットで製品16を切り出すことができる。一方、(b)の面材14は、C1−C2−C3−C4−C5の5回のギロチンカットで製品16を切り出すことができる。C2−C1−C3−C4−C5でも、C3−C2−C1−C4−C5という順番でも構わない。
いずれの場合でも、(b)の割り付けが優れているといえる。しかし、面材を平行移動させるよりも90度回転させるほうが手数がかかる。面材の移動量が増えるといってよい。大きい面材を90度回転させるほうが、小さい面材を回転させるよりも移動量は大きくなる。従って、この点を考慮すると、C3を最初に実行する手順は選択しないと判断する。切断加工手順決定手段44は、それ以外の2種の切断手順のうちのひとつを選択する。また、上記のいずれの方法も90度回転させる回数が変わらないが、可能な手順中の90度回転させる回数が少ないものがあれば、これを選択する。こうして、面材14の移動量が最小になるような切断加工手順データ36の生成をする。
図12は、位置決め装置の制御を考慮した切断加工手順の説明図である。
この例では、位置決め装置20の移動量が最小になるような切断加工手順データ36の生成方法を説明する。図12は図11(b)に示した面材14を90度回転させて横にした図を示す。この図に示すように、製品16の幅LとC1と製品16側の面材14の端面間の長さLとが等しいときは、図の(a)に示した切断面C2で切断をしてから面材14を90度回転させて切断面C3で切断をすると、この間は位置決め装置20を移動させなくてよい。位置決め装置20と切断面との間の長さがいずれもLで変化しないからである。
従って、位置決め装置20の位置変更のための動作時間を短縮して移動量を最小化できる。以上のように、割付データ生成手段42と切断加工手順決定手段44とは、可能な全ての場合について、切断回数と位置決め装置20の動作時間を積算して比較し、最適値を求めるように動作するとよい。
図13は、図1で説明した演算処理装置30の変形例ブロック図である。
以上の実施例で、割付データ34は、製品を面材からどのように切り出すかを示すデータであった。このデータには、面材への製品の割付図や、切断制御のための機械動作データ等が含まれる。割付データ生成手段42は、その割付データを生成する手段である。
ここで、この実施例5では、特許文献2に記載された部材割付方法を応用して、面材の材料費から求められる面材費用を考慮した最適な割付データを得るようにする。さらに、これに加えて、この実施例では、新たに、面材の切断回数から算出される切断費用を考慮に入れて最適な割付データを生成する。即ち、割付データ生成手段42は、面材14の使用数量と面材14の切断回数が最小になるような割付データ34を生成し、各面材14に割付ける複数の製品16の組合わせを最適化する。
この機能を実現するために、図13に示すように、割付データ生成手段42を、製品設定手段70、面材設定手段72、2次元モデル条件生成手段74、割付パターンベクトル生成手段76、割付パターン行列生成手段78、目的関数生成手段80、制約条件生成手段82、初期設定手段84、シンプレックス演算手段86、探索制御手段88、費用係数ベクトル生成手段90、判定手段92、切断回数計数手段64等により構成する。
図14は、割付の種類による切断回数の比較図である。
実施例1や2で説明した切断加工手順決定手段44は、面材14の切断回数が最小となるような切断加工手順データ36を生成した。この演算処理は、ギロチンカット制約で与えられた割付結果に対して切断回数を最小化する。ここで、例えば、図14の左右の(a)と(b)の図は、1枚の面材に2枚の同じ形の板(縦810mm横820mmの長方形の製品)を割り付けたものである。両者の面材14は同一で歩留まりも等しい。しかし、(a)の図の最小切断回数は4回、(b)の図の最小切断回数は3回である。割付データ生成手段42は、面材費用と切断費用を最小化するように演算処理をするので、図14(b)を生成する。切断加工手順決定手段44は、図14(b)の割付けデータを与えられると、最小切断回数で切断できるように、切断加工手順を決定する演算処理を行う。
図14は、割付の種類による切断回数の比較図である。
実施例1から4の割付データ生成手段では、割付データを生成する際には、切断回数を考慮していない(面材使用枚数のみ)ので、図14の(a)、(b)のいずれかが自動的に生成される。いずれが生成されるかは定まっていない。一方、この実施例5では、歩留が最適な割付という処理のみならず、面材14の使用数量と切断回数を費用に組み入れる。その後、この費用を加味した目的関数を使用して、「ギロチンカット制約で割付けした割付データ」を作成する。
このために、は、例えば、割付パターンベクトルを作成したときに、切断回数を費用化して、面材14の費用に加算しておき、費用の最小化を図るとよい。これで、図14(a)の割付パターンベクトルを(b)の割付パターンベクトルより費用が高いと判断して、これを生成することができる。
図15は、以下の割付け例に使用した製品の寸法リストである。図16と図17は、面材14の使用数量と切断回数を費用として含む目的関数を使用して最適化し「ギロチンカット制約で割付けした割付データ」による、割付け例の面材平面図、図18と図19は、面材14の使用数量だけを費用として含む目的関数を使用して最適化し「ギロチンカット制約で割付けした割付データ」による、割付け例の面材平面図、図20は、その評価結果を示す説明図である。
図15中の、「品番」は、全ての製品を区別するための記号である。合計34種類の製品を、同じ寸法の面材に割り付ける例を説明する。図16〜図19の面材は全て同一寸法である。図15に示した製品の品番を図16〜図19に書き込んだ。製品の寸法は図15のとおりである。図20は、各図の面材から製品を切り出す切断回数とその合計値を示したものである。2種類の割付データは、面材14の使用数量は両方とも同じ(10枚)である。しかし、切断回数は、面材14の使用数量を費用として含む目的関数を使用して最適化して得られた割付データが54回で、面材14の使用数量と切断回数を費用として含む目的関数を使用して最適化して得られた割付データが49回である。このように、使用数量と切断回数を最適化する処理は、例えば、コンピュータにより以下のようにして実行する。
図13に示した各手段の機能を順に説明する。製品設定手段70は、図15のデータの入力を受け付ける。製品設定手段70は、求められているm枚の製品16の横長データと縦長データの入力を受け付けて、製品16の横長を要素とするm次の製品横長ベクトルwpと、製品16の縦長を要素とするm次の製品の縦長ベクトルhpと、製品16の面積を要素とするm次の製品面積ベクトルspと、製品16の要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置32に記憶させる機能を持つ。
面材設定手段72は、用意されたk種類の長方形の面材データの入力を受け付ける。面材設定手段72は、使用される面材14の横長を要素とするk次の面材横長ベクトルwmと、面材14の縦長を要素とするk次の面材縦長ベクトルhmと、面材14の面積を要素とするk次の面材面積ベクトルsmと、面材14の種類番号を要素とするk次の面材番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置32に記憶させる機能を持つ。
2次元モデル条件生成手段74は、割付け製品16の面積は面材面積ベクトルsmの要素のうちのいずれかの面材14の面積S以下であるとする第1評価条件(sp,aj)(内積)≦Sと、隣接する製品16が重ならないとする第2評価条件wpi+wpj≦wml またはhpi+hpj≦hml と、割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法で割付け可能であるとする第3評価条件とを含む、2次元モデル条件を生成して、記憶装置32に記憶させる機能を持つ。なお、この第3評価条件には、面材に割り付けられた製品の配置を示すデータを含めておく。
割付パターンベクトル生成手段76は、求められているm枚の製品16の製品横長データと製品縦長データとを用意されたk種類の面材14の面材横長データと面材縦長データと比較して、第1評価条件と第2評価条件と第3評価条件とを含む2次元モデル条件を満たす、1枚または複数枚の製品16を経済的に割り付けることができる面材14と製品16の関係を示す、m次の割付パターンベクトルajを列挙する機能を持つ。
割付パターン行列生成手段78は、割付パターンベクトル生成手段76の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置32に記憶させる機能を持つ。
図21は、割付パターンベクトルの具体例を示す説明図で、図22は、目的関数を求める演算処理の具体例を示す説明図である。
例えば、図21に示すように、任意の枚数の1種類の面材(横1000mm×縦1750mm)を使用して、製品(横800mm×縦900mm)2枚を切り出す場合を考える。考えられる割り付けパターンの第3評価条件に含まれる製品の配置を示すデータは、図の(a)〜(e)の5種類である。(a)と(b)と(c)は、1枚の面材に2枚の製品を、それぞれ異なる向きに並べて割り付けている。(d)と(e)とは、1枚の面材に1枚の製品を割り付けている。
(a)と(b)と(c)は、1枚の面材から2枚の製品を切り出すという方法である。(d)と(e)とは、2枚の面材を使用して、それぞれから1枚ずつ製品を切り出すという方法である。面材1枚の費用は1000円である。歩留まりだけに着目すると、(a)と(b)と(c)は、(d)と(e)よりも経済的である。(a)と(b)と(c)の方法は優劣が無い。
ここで、各面材から製品を切り出すときの切断回数を調べてみる。そうすると、(a)は3回、(b)と(c)は4回、(d)と(e)は2回であることが分かる。1回の切断費用を100円とする。その場合、切断費用は切断回数と1回の切断費用の積になる。こうして、それぞれのケースについて、面材費用と切断費用の合計費用を計算すると、(a)は1300円、(b)と(c)は1400円、(d)と(e)は1200円である。切断回数を加味した場合には、(a)が選択される。
図22の(b)には、図21に示した面材に割り付けられる製品の組み合わせをベクトルで表示した。2行1列の割付パターンベクトルを5個配列した割付パターン行例Aになる。製品は2枚だから、図22(c)のように製品ベクトルbを表す。ベクトルxの要素は、それぞれ製品が割り付けられた面材を選択するときは1、選択しなければ0という数値になる。
図21で説明したようにして、切断回数を考慮した費用係数を求めると、図22(d)に示すように、各割付パターンベクトルに対応する費用係数ベクトルを生成できる。ここで、費用係数ベクトルfとベクトルxの積から、図の(a)に示す目的関数を生成する。この目的関数の値が最小になる場合の割付パターンベクトルを求めれば、最小費用の面材と製品の組み合わせを求めることができる。
図22(f)に示すように、演算処理結果は、x1=1で、x2〜x5=0のときに、解が1300円で費用最小となる、x2=1で、x1とx3〜x5=0のときと、x3=1で、x1とx2とx4とx5=0のときは、費用が1400円である。x4=1、x5=1で、x1〜x3=0のときは、面材を2枚使用するから、費用が2400円になる。
なお、この例では、考えられる割付パターンベクトルが5個であった。しかしながら、使用する面材が数種類あり、割り付けるべき製品が数十種類あると、割付パターンベクトルの数が数万というように膨大になる。この場合には、図21の(a)と(b)と(c)に示したような、面材と製品の組み合わせが同一のものを取りだして、切断回数を考慮した費用係数を求めて、費用係数の最小の(a)を残して(b)と(c)とを削除してからシンプレックス演算処理を実行するとよい。こうすれば、組み合わせの数が減少するから、シンプレックス演算処理の演算処理時間を短縮できる。
切断回数計数手段64は、割付パターンベクトル生成手段76が生成した割付パターンベクトルが、予め定めた割付方法で割付可能であるとする第3評価条件に含まれる面材に割り付けられた製品の配置を示すデータを読み取って、面材14から複数の製品16を切り出すための切断回数を計数する機能を持つ。そして、各割付パターンベクトルに、切断回数を示すデータを付加して、費用係数ベクトル制御手段に渡す機能を持つ。これにより、上記の処理が実現する。
図23と図24は切断回数計数処理の説明図である。
図23(a)に示すように、1枚の面材W1から2枚の製品Q1とQ2を切り出すとき、最初の切断線C1で切断をして、新たな面材W2とW3を得る。面材W2は切断線C2で切断をし、面材W3は切断線C3とC4で切断をする。合計切断回数は4回である。
面材から最初の製品を切り出す場合に、必ずその最初の製品と面材とは、いずれかの頂点(特定頂点)を共有するように配置されている。そして、製品の特定頂点を通らない辺を通り、面材を2分割する切断線により切断される。また、2分割されて得られた新たな2枚の面材から、それぞれ次に製品を切り出す場合に、必ずその製品と新たな面材とは、いずれかの頂点(特定頂点)を共有するように配置されている。
例えば、図23において、面材W1と製品Q1とは、特定頂点P1を共有している。面材W3と製品Q2とは、特定頂点P2を共有している。このように面材に製品が割付けられていると、いずれの面材(上記の新たな面材を含む)からも、原則として2回の切断で、1個の製品を切り出すことができる。従って、図23の(a)の例では、製品が2枚だから、2×2で合計切断回数は4回になる。
図23の(b)の例を検討する。1枚の面材W1から3枚の製品Q1とQ2とQ3を切り出すとき、最初の切断線C1で切断をして、新たな面材W2とW3を得る。面材W2は切断線C2で切断をする。面材W3は切断線C3で切断をして、新たな面材W4とW5を得る。面材W4は切断線C4で切断をする。面材W5は切断線C5とC6で切断をする。合計切断回数は6回である。
ここで、製品Q1とQ2とQ3について、それぞれの特定頂点を調べる。面材W1と製品Q1とは、特定頂点P1を共有している。面材W3と製品Q2とは、特定頂点P2を共有している。面材W5と製品Q3とは、特定頂点P3を共有している。各製品の特定頂点を通らない辺が、いずれかの切断線によって順番に切断されている。いずれの切断線も、他の製品の特定頂点を通らない辺を切断していない。従って、2×3で合計切断回数が6回になる。
一方、図24の例では、同じ枚数の製品を切り出すのに、切断回数が減少する。まず、図24の(a)において、1枚の面材W1から3枚の製品Q1とQ2とQ3を切り出すとき、最初の切断線C1で切断をして、新たな面材W2とW3を得る。面材W2は切断線C2で切断をする。面材W3は切断線C3とC4で切断をする。面材W4は切断線C5で切断をする。合計切断回数は5回である。
この場合、製品Q1とQ2とQ3について、それぞれの特定頂点を調べる。面材W1と製品Q1とは、特定頂点P1を共有している。面材W3と製品Q3とは、特定頂点P2を共有している。面材W4と製品Q2とは、特定頂点P3を共有している。ここで、製品Q2の特定頂点P3を通らない一方の辺が、製品Q1の特定頂点P1を通らない一方の辺を切断した切断線C1上にあったから、1回分の切断が不要になっている。従って、切断回数が1回減少し、2×3−1で合計切断回数が5回になる。
図24(b)の例では、1枚の面材W1から3枚の製品Q1とQ2とQ3とを切り出す場合を考える。最初の切断線C1で切断をして、新たな面材W2とW3を得る。面材W2は切断線C2とC3で切断をする。面材W3は切断線C4とC5で切断をする。製品Q3の特定頂点を通らない一方の辺が、製品Q1の特定頂点P1を通らない一方の辺を切断した切断線C1上にあったから、合計切断回数は5回である。なお、仮に、破線で示した製品Q4が存在したとすると、合計切断回数は2×4−2となる。切断線C1で3個の製品の特定頂点を通らない辺を同時に切断できるからである。
一方、図24(b)において、最初の面材を切断線C1で切断し、切断後の2枚の面材W2とW3を並べたまま切断線(C2)で切断することもできる。この切断方法の流れを破線の矢印で示す。切断装置が、複数の面材を並べて同時に切断できる構造であればこれが実現する。このときは、切断線C1で、製品Q1の特定頂点を通らない辺と製品Q3の特定頂点を通らない辺を同時に切断し、さらに、切断線(C2)で、製品Q1の特定頂点を通らない辺と製品Q2の特定頂点を通らない辺を同時に切断できる。これにより、切断回数が2回分減少する。即ち、2×3−2で合計切断回数は4回になる。
以上のことから、切断順と切断回数の計算は次のように演算処理できる。まず、与えられた面材といずれかの頂点(特定頂点)を共有する製品を検出し、その製品の特定頂点を通らない辺を切断して面材を2分割できる切断線を決定する。そして、2分割された面材についても、いずれかの特定頂点を共有する製品を検出して、その製品の特定頂点を通らない辺を切断して面材を2分割できる切断線を決定するという処理を繰り返して、全ての製品の特定頂点を通らない辺を切断する切断線を順番に決定して、切断線及び切断順を決定する。
一方、切断回数については、上記のように原則として、1枚の面材14にM枚の製品16が割り付けられたとき、最大M×2回で切断をすることができるとする。つぎに、上記の処理で決定した切断線上に、複数の製品の特定頂点を通らない辺が存在するかどうかを判断する。1本の切断線上にA個の製品の特定頂点を通らない辺が存在する場合には、A−1回だけ切断回数が減少する。
切断前の面材を2分割することができる切断線が複数本存在する場合には、1本の切断線上に最も多くの製品の特定頂点を通らない辺が存在する切断線を選択するとよい。さらに、切断後の2枚以上B枚の面材を同時に切断できる場合には、B−1回だけ切断回数を減少させることができる。従って、合計切断回数は、M×2−(A−1)−(B−1)で求めることができる。なお、切断費用には、切断回数のほかに、面材を置き換えたり回転させたりする作業や切り出した製品を取り出す作業等の相違点を考慮したデータを含めることが望ましい。
以上のような処理により、面材の使用数量を費用として含むように、目的関数を最適化する。費用係数ベクトル生成手段90は、以上のような演算処理を実行して、図22(d)に示すようなこの費用係数ベクトルfを生成する機能を持つ。
目的関数生成手段80は、k種類の面材14から任意に選択したn枚の面材14に対して、それぞれm枚の製品16のうちのいずれかの製品16を割り付けたとき、選択したn枚の面材14の使用枚数を表すために、図22の(c)に示すように、要素がxiのn次の使用枚数ベクトルxを定義し、n枚の面材14それぞれに対応する面材14費用と切断回数から得られる切断費用とを含むn次の費用係数ベクトルfと使用枚数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置32に記憶させる機能を持つ。目的関数は、例えば、図22(e)に示すような構造になる。
制約条件生成手段82は、割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品16の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧bと緩和された第3制約条件式0≦xi≦1を生成して、記憶装置32に記憶させる機能を持つ。
初期設定手段84は、予め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、記憶装置32に記憶する機能を持つ。シンプレックス演算手段86は、初期実行可能解と目的関数と制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行する機能を持つ。探索制御手段88は、最適解を探索して出力する演算処理を制御する機能を持つ。
この探索制御手段88は、シンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データ34を出力する。それ以外の場合には、初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる面材14の使用枚数の組合せを列挙する。その中から目的関数が最小値に近いものを選択して、制約条件生成手段82に対して、どの種類の面材14を何枚選択して割付けに使用するかを定める、面材使用行列Cと面材14の使用枚数ベクトルの積が面材使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を依頼する。
さらに、第1制約条件式と第2制約条件式と第3制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算手段86に演算処理を依頼する。その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データ34を出力する。
シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiが制約条件を満たしながら0から1までの間の数値をとる評価式Σf(xi)を定義して、各非整数解による評価式の値を求める。
評価式の値の最大値が一定値になる関数であって、後から得られた非整数解による評価式の値が先に得られた非整数解による評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判断し、シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判断したときには、判定手段92は、第2制約条件式を変更してシンプレックス演算処理を繰り返すように制御する機能を持つ。
あるいは、判定手段92は、評価式の値の最小値が一定値になる関数であって、後から得られた非整数解による評価式の値が先に得られた非整数解による評価式の値に比べて減少していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が増加していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判断し、シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判断したときには、第2制約条件式を変更してシンプレックス演算処理を繰り返すように制御する機能を持つ。
即ち、列挙された面材14の使用枚数の組合せの中から、目的関数の値が最小値に近い次の候補を選択して、制約条件生成手段82に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算手段86に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御する。
上記のような演算処理によって、割付けられた面材と製品の関係を示す多数の割付パターンベクトルの中から、面材の枚数と切断回数に応じて生じる費用が最小なものを選択して、現実に割付可能な面材と製品の組み合わせを出力するように、面材切断加工を制御することができる。これにより、図14のようなケースでも、図14(a)の割付け結果を選択して出力することができる。
なお、上記の演算処理装置で実行されるコンピュータプログラムは、機能ブロックで図示した単位でモジュール化されてもよいし、複数の機能ブロックを組み合わせて一体化されてもよい。また、上記のコンピュータプログラムは、既存のアプリケーションプログラムに組み込んで使用してもよい。本発明を実現するためのコンピュータプログラムは、例えばCD−ROMのようなコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して、任意の情報処理装置にインストールして利用することができる。
12 加工台
14 面材
15 基準面
16 製品
17 切断面
18 切断装置
20 位置決め装置
22 クランプ装置
24 ガイド装置
26 作業者
28 出力装置
30 演算処理装置
32 記憶装置
34 割付データ
36 切断加工手順データ
38 自動制御データ
40 表示画像
42 割付データ生成手段
44 切断加工手順決定手段
46 手順表示制御手段
48 切断位置制御装置
50 柱
52 テーパ面
54 主切断刃
56 副切断刃
58 矢印
64 切断回数計数手段
68 出力手段
70 製品設定手段
72 面材設定手段
74 2次元モデル条件生成手段
76 割付パターンベクトル生成手段
78 割付パターン行列生成手段
80 目的関数生成手段
82 制約条件生成手段
84 初期設定手段
86 シンプレックス演算手段
88 探索制御手段
90 費用係数ベクトル制御手段
92 判定手段

Claims (9)

  1. 面材を加工台上に立て掛けて切断する際、もしくは面材を加工台上に平置きして切断する際に、前記面材の切断加工手順を指示する装置であって、
    長方形の面材から長方形の複数の製品を切り出すために、前記製品を前記面材上に、いずれもギロチンカット制約で割付けした割付データを生成する割付データ生成手段と、
    前記割付データを読み取って、前記面材の切断回数が最小となるような切断加工手順データを生成する切断加工手順決定手段と、
    前記切断加工手順データを出力装置を通じて出力する出力手段とを備えたことを特徴とする面材切断加工指示装置。
  2. 前記割付データ生成手段は、
    求められているm枚の製品の横長データと縦長データの入力を受け付けて、製品の横長を要素とするm次の製品横長ベクトルwpと、製品の縦長を要素とするm次の製品縦長ベクトルhpと、製品の面積を要素とするm次の製品面積ベクトルspと、製品要求数量を要素とする製品要求数量ベクトルbとを生成して、記憶装置に記憶させる製品設定手段と、
    用意されたk種類の長方形の面材データの入力を受け付けて、面材の横長を要素とするk次の面材横長ベクトルwmと、面材の縦長を要素とするk次の面材縦長ベクトルhmと、面材の面積を要素とするk次の面材面積ベクトルsmと、面材の種類番号を要素とするk次の面材番号ベクトルnmとを生成し、記憶装置に記憶させる面材設定手段と、
    割付け製品の面積は面材面積ベクトルsmの要素のうちのいずれかの面材の面積S以下であるとする第1評価条件(sp,aj)(内積)≦Sと、隣接する製品が重ならないとする第2評価条件wpi+wpj≦wml またはhpi+hpj≦hml と、割付パターンベクトルajが予め定めた割付け方法と配置で割付け可能であるとする第3評価条件とを含む、2次元モデル条件を生成して、記憶装置に記憶させ、2次元モデル条件生成手段と、
    求められている前記m枚の製品の製品横長データと製品縦長データとを用意された前記k種類の面材の面材横長データと面材縦長データと比較して、前記第1評価条件と第2評価条件と第3評価条件とを含む2次元モデル条件を満たす、1枚または複数枚の製品を経済的に割り付けることができる面材と製品の関係を示す、m次の割付パターンベクトルajを列挙する割付パターンベクトル生成手段と、
    前記割付パターンベクトル生成手段の生成した割付パターンベクトルを並べた割付パターン行列Aを生成して、記憶装置に記憶させる割付パターン行列生成手段と、
    前記生成された全ての割付パターンベクトルと対応する前記第3評価条件を順番に読み取って、
    前記面材上で、その面材といずれかの頂点(以下特定頂点と呼ぶ)を共有する製品を検出し、その製品の特定頂点を通らない辺を切断して面材を2分割できる切断線を決定し、2分割された面材についても、いずれかの特定頂点を共有する製品を検出して、その製品の特定頂点を通らない辺を切断して面材を2分割できる切断線を決定するという処理を繰り返し、切断前の面材を2分割することができる切断線が複数本存在する場合には、1本の切断線上に最も多くの製品の特定頂点を通らない辺が存在する切断線を選択することにより、全ての製品の特定頂点を通らない辺を切断する最小の切断線を決定し、かつ、面材の切断順を決定する処理を実行し、合計切断回数を、切り出した製品の枚数M×2とするとともに、上記の処理で決定した切断線上に、複数の製品の特定頂点を通らない辺が存在するかどうかを判断して、1本の切断線上にA個の製品の特定頂点を通らない辺が存在する場合には、A−1回だけ前記合計切断回数を減算し、切断後の2枚以上B枚の面材を同時に切断できる場合には、前記合計切断回数をB−1回だけ減算して、生成されたすべての割付パターンベクトルについて、切断回数を計数する切断回数計数手段と、
    k種類の面材から任意に選択したn枚の面材に対して、それぞれm枚の製品のうちのいずれかの製品を割り付けたとき、選択したn枚の面材の使用枚数を表すために、要素がxiのn次の使用枚数ベクトルxを定義し、前記n枚の面材それぞれに対応する面材費用と前記切断回数から得られる切断費用とを含むn次の費用係数ベクトルfと前記使用枚数ベクトルxの積の総和を示す目的関数を生成して、記憶装置に記憶させる目的関数生成手段と、
    前記割付パターン行列Aから選択されたn個の割付パターンで切り出した各製品数は、それぞれ求められている各製品の数量以上でなければならないとする第1制約条件式Ax≧bと緩和された第3制約条件式0≦xi≦1を生成して、記憶装置に記憶させる制約条件生成手段と、
    前記予め定めた割付け方法で求められた初期実行可能解の入力を受け付けて、記憶装置に記憶する初期設定手段と、
    前記初期実行可能解と前記目的関数と前記制約条件式の入力を受け付けて、シンプレックス演算処理を実行するシンプレックス演算手段と、
    最適解を探索して出力する演算処理を制御する探索制御手段とを備え、
    この探索制御手段は、
    前記シンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として割付データを出力し、
    それ以外の場合には、前記初期実行可能解の目的関数の値を最大値とし、前記シンプレックス演算処理の結果得られた目的関数の値を最小値として、その範囲の目的関数の値をとる面材の使用枚数の組合せを列挙し、その中から目的関数が前記最小値に近いものを選択して、前記制約条件生成手段に対して、どの種類の面材を何枚選択して割付けに使用するかを定める、面材使用行列Cと面材の使用枚数ベクトルの積が面材使用予定数量ベクトルdと等しいとする第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、前記第1制約条件式と前記第2制約条件式と前記第3制約条件式の制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼し、その後得られたシンプレックス演算処理により、xiの値が0または1のいずれかであって、それ以外のものを含まない解のときは、その解を最適解として面材割付データを出力し、
    それ以外の場合には、前記シンプレックス演算処理により、非整数解を伴う実行可能解が得られて、さらにその後のシンプレックス演算処理で、非整数解を伴う実行可能解が得られたとき、xiが前記制約条件を満たしながら0から1までの間の数値をとる評価式Σf(xi)を定義して、前記各非整数解による前記評価式の値を求めて、
    前記評価式の値の最大値が一定値になる関数であって、後から得られた非整数解による前記評価式の値が先に得られた非整数解による前記評価式の値に比べて増加していれば、非整数解が整数解に近づき、評価式の値が減少していく場合は非整数解が整数解に近づかないと判断し、
    前記シンプレックス演算処理を繰り返しても非整数解が整数解に近づかないと判断したときには、前記第2制約条件式を変更して前記シンプレックス演算処理を繰り返すように制御して、
    列挙された前記面材の使用枚数の組合せの中から、目的関数の値が前記最小値に近い次の候補を選択して、前記制約条件生成手段に対して、新たな第2制約条件式Cx=dの生成を依頼し、この新たな制約条件下で、シンプレックス演算手段に演算処理を依頼するという動作を繰り返すように制御することを特徴とする請求項1に記載の面材切断加工指示装置。
  3. 前記切断加工手順データには、
    前記面材を加工台上で切断位置に位置決めするための位置決め装置を、切断処理前に自動的に移動させる自動制御データと、
    前記面材を前記加工台上で位置決めし、切断し、切断後の面材もしくは製品を移動させる状態を示す画像が、切断加工手順どおりに組み込まれていることを特徴とする請求項1または2に記載の面材切断加工指示装置。
  4. 前記切断加工手順決定手段は、前記位置決め装置の移動量もしくは、前記面材の移動量が最小になるような、切断加工手順データを生成することを特徴とする請求項3に記載の面材切断加工指示装置。
  5. 請求項4に記載の切断加工手順データを読み取って、切断作業と同期させて出力する出力装置と、
    面材を立て掛けもしくは平置きする加工台と、
    前記加工台上で前記面材を位置決めする位置決め装置と、
    位置決めされた面材を前記加工台上で固定するクランプ装置と、
    前記面材の指定された切断面に沿ってナイフ状の切断刃を一方向に送る運動により、面材を2分割する切断装置とを備え、
    次に切断する切断面を前記切断装置の該当する位置に合わせられるように前記位置決め装置を移動制御する切断位置制御装置を備えたことを特徴とする面材切断加工機。
  6. 前記切断装置は、1枚の主切断刃と1枚の副切断刃により構成されており、
    前記主切断刃が前記加工台の面に対して垂直に前記面材を切断した後に、前記副切断刃が前記面材の切断面に接するように、切断方向に見て前後に離れて配置されており、
    かつ、
    前記切断面に垂直な方向からみたとき、前記主切断刃と副切断刃とは、前記面材の面取り幅に相当する幅だけ間隔を空けて平行に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の面材切断加工機。
  7. 前記面材は、断熱用建材であって、厚みが25ミリ以上110ミリ以下の発泡プラスチック板であることを特徴とする請求項5または6に記載の面材切断加工機。
  8. コンピュータを、請求項5に記載の出力装置と切断位置制御装置として機能させるコンピュータプログラム。
  9. 請求項に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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