JP5794429B2 - 安全装置つきキャビネット - Google Patents
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Description
特開2010−69062号公報は、上述の欠点を改良した安全装置つきのキャビネットを提供している。この公報が提供する安全装置は、引き出される引出しに当接して押圧されることにより、他の引出しの前方移動を許容する許容位置から前方移動を阻止する阻止位置へと移動するセーフティ手段と、セーフティ手段を許容位置に保持するための保持手段とを備えたものである。しかし、この安全装置は複雑であるため、実用的でない。
る。
また、この発明では、切れ目の幅を引出し側に突設したロックピンが丁度通過できる大きさとして、ロックピンが切れ目を通過することによりロックバーが上下に移動できるようにする。
また、この発明では各引出しの側壁外面にロックピンを設け、他方、キャビネット本体内にはロックバーを上下に移動可能に立設し、ロックバーには各ロックピンに対応して切れ目を幅方向に傾斜して設けて幅方向に貫通させたので、ロックピンを切れ目内に進入させて水平に移動させると、ロックバーはピンの移動に伴ない確実に上昇したり下降したりすることとなる。また、切れ目の幅をロックピンを通過させるだけの大きさとしたので、ロックバーはロックピンの移動に伴なって、ガタなく正確に上昇及び下降することができるものとなる。
のどの1つが水平に移動しても、各ロックピンはロックバーのそれぞれ対応する切れ目へ進入できる状態としたので、どの1つの引出しを引き出してもロックバーが確実に上昇し、ロックバーはその余の引出しのロックピンが対応する切れ目へ進入することを確実に禁止することができる。従って、ロックピンとロックバーとは協同して安全装置として働くことになる。
この発明の安全装置では、上述のように、断面コの字状の長尺体の表面に長尺体の幅方向に傾斜し、幅方向に貫通する切れ目を設けるだけでロックバーを作ることができるから、安全装置の構造が簡単であり、従って安価に提供できる。
ロックバー5は横断面がコの字状に折曲された金属板、とりわけ鋼板からなり、表面には引出し2側に突設されたロックピン4に対応して複数条の切れ目6が形成されている。ここで、表面とはコの字状に連結する3片のうちの中間片の存在する側を指している。
切れ目6の幅はロックピン4を丁度通過させることのできる大きさとされる。複数条の切れ目6は何れも同じような傾斜を持つようにすることが好ましい。
片71と凹片72とは、ロックバー5が上昇したとき、結合してロックバー5を上昇位置に一時的に係止するためのものである。
図2と図3に示したキャビネットでは、すべての引出し2が収納されているとき、ロックバー5は係止具7によって一定の上昇位置に保持されている。従って、ロックバー5が上昇位置にあるときは、ロックピン4が切れ目6内に進入できる状態に保つことは容易である。
ある限り、切れ目6は端から端まで同じ幅を持つようにするだけで足りる。
図2及び図3に示したように、すべての引出し2が収納されているとき、ロックバー5が係止具7によって係止されているようにすると、不慮の振動によってロックバー5が移動する可能性が小さいから、すべての引出し2が引き出せなくなる危険が殆どなくなる。
以上詳述したように、この発明はロックバーの構造を簡素化し、ロックバーの製作を容易にしたので、実用上の価値が高い。
2 引出し
3 引き手
4 ロックピン
5 ロックバー
6 切れ目
7 係止具
8 ローラー
9 レール
10 切欠
11 支持体
12 孔
Claims (8)
- キャビネット本体内に複数箇の引出しを出し入れ自在に収納してなるキャビネットにおいて、各引出しには摺動する側壁外面にロックピンを突設し、キャビネット本体内には長尺のロックバーを上下に移動可能に立設し、ロックバーを横断面がコの字状の板で構成し、その表面にロックバーの幅方向に傾斜し、幅方向に貫通する切れ目を各ロックピンに対応して設け、切れ目の幅を丁度ロックピンが通過できる大きさにしておき、全引出しが収納されている状態において各ロックピンがそれぞれ対応する切れ目に進入できる状態にしたことを特徴とする、安全装置つきキャビネット。
- 前記ロックバーとキャビネット本体との間に係止具を付設し、係止具は、ロックバーが上昇したとき、上昇位置にロックバーを一時的に保持することを特徴とする、請求項1に記載にキャビネット。
- すべての引出しが収納されているとき、前記ロックバーが上昇した位置にあって、1つの引出しが引き出されると、ロックピンがロックバーの切れ目を通過して、ロックバーを下降させることを特徴とする、請求項1又は2に記載のキャビネット。
- すべての引出しが収納されているとき、前記ロックバーが下降した位置にあって、1つの引出しが引き出されると、ロックピンがロックバーの切れ目を通過してロックバーを上昇させることを特徴とする、請求項1又は2に記載のキャビネット。
- 前記切れ目の延びる方向が、ロックバーの幅方向に対し30〜12度の角度をなして傾斜していることを特徴とする、請求項1〜4の何れか1つの項に記載のキャビネット。
- 前記ロックピンの出口側に位置する切れ目の1方の縁が出口端に近づくほど大きく斜めに切欠されていることを特徴とする、請求項1〜5の何れか1つの項に記載のキャビネット。
- 前記引出しに移動を容易にするためのローラーを付設し、キャビネット本体にローラーを走行させるためのレールを付設し、ロックバーにローラー収容用の切欠を設け、その切欠はロックバーがレールの周りに上下に移動できる余地を残した大きなものであることを特徴とする、請求項1〜6の何れか1つの項に記載のキャビネット。
- キャビネット本体のロックバーに対向する位置に小孔をあけ、小孔から棒を差し込んでロックバーを移動可能にしたことを特徴とする、請求項1〜7の何れか1つの項に記載のキャビネット。
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JP2012184065A JP5794429B2 (ja) | 2012-08-23 | 2012-08-23 | 安全装置つきキャビネット |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014039707A JP2014039707A (ja) | 2014-03-06 |
JP5794429B2 true JP5794429B2 (ja) | 2015-10-14 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2012184065A Active JP5794429B2 (ja) | 2012-08-23 | 2012-08-23 | 安全装置つきキャビネット |
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JPH07103740B2 (ja) * | 1991-06-05 | 1995-11-08 | 株式会社岡村製作所 | ファイリングキャビネット等における引出しの同時引き出し防止装置 |
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-
2012
- 2012-08-23 JP JP2012184065A patent/JP5794429B2/ja active Active
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