JP5794220B2 - キャリアテープ製造用金型およびキャリアテープの製造方法 - Google Patents

キャリアテープ製造用金型およびキャリアテープの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、内部に電子部品を収容するための複数の収容穴が長手方向に配列されながら厚み方向に貫通する状態で設けられたキャリアテープをたとえば厚紙製のテープ材から製造するために用いられる、キャリアテープ製造用金型、およびそれを用いて実施されるキャリアテープの製造方法に関するものである。
この発明にとって興味ある技術として、キャリアテープおよびキャリアテープを製造するために用いられる金型が、たとえば特開2003−334795号公報(特許文献1)に記載されている。まず、図14を参照して、特許文献1に記載されたキャリアテープについて説明する。
キャリアテープ1は、その長手方向に沿って等間隔に配列された複数の収容穴2を形成している。収容穴2は、その内部にたとえばチップ状の電子部品(図14では図示されない。)を1個ずつ収容するためのもので、キャリアテープ1を厚み方向に貫通する状態で設けられる。図14では図示されないが、キャリアテープ1の上面および下面には、それぞれ、トップテープおよびボトムテープが貼り付けられ、収容穴2に収容された電子部品の脱落が防止される。
キャリアテープ1は、上述の複数の収容穴2の配列方向と平行に配列される複数の送り穴3を備えている。送り穴3は、数個の収容穴2に対して1個の割合で等間隔に配列される。上述のトップテープおよびボトムテープは、送り穴3を覆わないようにされる。
上述のように、収容穴2に1個ずつ電子部品が収容され、かつトップテープおよびボトムテープがキャリアテープ1に貼り付けられることにより、複数の電子部品が連なった状態にある電子部品連が構成される。
電子部品のマウント工程では、キャリアテープ1を備える電子部品連が送り穴3を介して間欠的に搬送されながら、所定のピックアップ位置において、トップテープがキャリアテープ1から剥がされ、収容穴2内の電子部品がたとえば真空吸引を用いてピックアップされ、所定のマウント位置まで供給される。
上述したキャリアテープ1を製造するためのキャリアテープ製造用金型4について、図15〜図17を参照して説明する。キャリアテープ製造用金型4は、互いに近接・離隔可能に設けられた雄型5と雌型6とを備えている。雄型5は、図17に図示され、雌型6は、図17に図示されるだけでなく、図15および図16に単独で図示されている。まず、主として図15および図16を参照して、雌型6について説明する。
雌型6は、図15に示すように、複数の収容穴形成用凹部7および複数の送り穴形成用凹部8を有する。収容穴形成用凹部7および送り穴形成用凹部8は、それぞれ、上述した収容穴2および送り穴3を形成するためのものであって、形成されるべき収容穴2および送り穴3の位置に対応した分布状態で配列されている。
雌型6は、図16に示すように、3分割構造を有し、3個の部材9〜11から構成される。上述した収容穴形成用凹部7は、これら3個の部材9〜11を組み合わせることによって形成される。
第1の部材9は、収容穴形成用凹部7を規定する第1の壁面を与える第1の側面12を有している。また、第1の部材9には、送り穴形成用凹部8が形成されている。第2の部材10は、断面L字状をなしており、隣り合う収容穴形成用凹部7間の壁部、すなわち凹部間壁部13を与えるものである。第3の部材11は、上述した第1の側面12によって与えられる収容穴形成用凹部7を規定する第1の壁面に対向する第2の壁面を与える第2の側面14を有している。
これら第1ないし第3の部材9〜11が、図15に示すように組み合わされることによって、雌型6が構成される。雌型6において、収容穴形成用凹部7は、第1の部材の側面12、第2の部材10の凹部間壁部13、および第3の部材11の側面14によって規定される。収容穴形成用凹部7を形成するため、このように、第1ないし第3の部材9〜11の組合せを適用したのは、収容穴形成用凹部7の横断面形状を正確に矩形とし、これによって形成される収容穴2の横断面形状を正確な矩形とするためである。
収容穴2の横断面形状が正確な矩形であれば、チップ状の電子部品を安定的に収容することができるばかりでなく、中に収容されるチップ状の電子部品の外周面と収容穴2の内周面との間の隙間をそれほど大きくしなくても、電子部品を円滑にピックアップすることができる。
なお、収容穴形成用凹部7を形成するため、第1ないし第3の部材9〜11の組合せを適用しない場合には、加工上の問題から、収容穴形成用凹部7の矩形の角の部分に大なり小なりアールが形成されることは避けられない。他方、送り穴形成用凹部8は、横断面が円形であるので、容易に加工することができ、したがって、単に第1の部材9に形成すればよいことになる。
図17に示すように、雄型5は、配列された複数の収容穴形成用凸部15を有している。前述した雌型6に設けられた収容穴形成用凹部7は、収容穴形成用凸部15を受け入れるものである。なお、図17には図示されないが、雄型5には、形成すべき複数の送り穴3に対応して、突出する複数の送り穴形成用ピンが配列される。送り穴形成用ピンは、前述した雌型6の送り穴形成用凹部8に受け入れられる。
キャリアテープ1を製造するため、図17(1)に示すように、たとえば厚紙製のテープ材16が用意され、テープ材16は雄型5と雌型6との間に配置される。なお、図17において、テープ材16は、その厚み方向寸法が誇張されて図示されていることを指摘しておく。テープ材を断面で示す他の図面でも、同様の誇張が行なわれている。
次に、図17(2)に示すように、雄型5と雌型6とを互いに近接させる。これによって、収容穴形成用凸部15がテープ材16の一部を打抜きながら収容穴形成用凹部7内に嵌入することによって、テープ材16に収容穴2が形成される。図17(2)には、収容穴2の形成の結果、テープ材16から打抜かれた打抜き片17が破線で示されている。
なお、図17(2)には図示されないが、上述のように、雄型5と雌型6とがテープ材16を挟んで互いに近接したとき、送り穴形成用ピンがテープ材16の一部を打抜きながら送り穴形成用凹部8内に嵌入することによって、テープ材16には送り穴3がさらに形成される。
次に、図17(3)に示すように、雄型5と雌型6とが互いに離隔した状態に戻される。雌型6上に配置されたテープ材16には、複数の収容穴2および図示しない複数の送り穴3が形成されている。
次に、送り穴3を介して、テープ材16が長手方向に所定距離だけ搬送される。そして、図17(1)〜(3)に示した各工程が、テープ材16を長手方向に所定距離ごとに搬送する工程を挟んで繰り返されることによって、図14に示すようなキャリアテープ1が製造される。
特開2003−334795号公報
近年、電子部品の一層の小型化が進むに連れて、キャリアテープに形成される収容穴についても小型化され、かつそれに応じて、単位長さあたりの電子部品の収容数を増やすため、収容穴の配列ピッチも狭小化されつつある。
図18には、上記のような電子部品の小型化に対応したキャリアテープ21が示されている。キャリアテープ21には、その長さ方向に沿って、複数の収容穴22が配列され、複数の収容穴22の配列方向と平行に複数の送り穴23が配列されている。送り穴23は、たとえば4個の収容穴22に対して1個の割合で等間隔に配列される。
キャリアテープ21は、厚みがたとえば約0.5mmの樹脂含浸された厚紙製のテープ材からなり、寸法の一例を挙げると、収容穴22は、配列方向(キャリアテープ21の長手方向)に測定した寸法L1が約0.6mmであり、配列方向に直交する方向に測定した寸法L2が約1.1mmであり、収容穴22の配列ピッチPは約1.0mmである。したがって、収容穴22の配列方向に測定した、収容穴22間の間隔部分24の寸法Wは約0.4mmである。
図19には、図18に示したキャリアテープ21を用いて構成された電子部品連25が拡大された断面図で示されている。図19において、図18に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
電子部品連25において、キャリアテープ21に形成された収容穴22には、チップ状の電子部品26が1個ずつ収容される。キャリアテープ21の上面および下面には、それぞれ、トップテープ27およびボトムテープ28がたとえばヒートシール法を適用して貼り付けられ、収容穴22に収容された電子部品26の脱落が防止される。トップテープ27およびボトムテープ28は、送り穴23を覆わないようにされる。
図20は、図18に示したキャリアテープ21の製造方法を示す図であって、テープ材29に収容穴22を形成した工程、すなわち図17(2)に示した工程に相当する工程を示している。図20に示すように、キャリアテープ製造用金型30を構成する雄型31と雌型32とを互いに近接させると、雄型31に設けられた収容穴形成用凸部33が、テープ材29の一部を打抜きながら、雌型32に設けられた収容穴形成用凹部34内に嵌入することによって、テープ材29に収容穴22が形成される。
なお、図20には図示されないが、上述のように、雄型31と雌型32とがテープ材29を挟んで互いに近接したとき、送り穴形成用ピンがテープ材29の一部を打抜きながら送り穴形成用凹部内に嵌入することによって、テープ材29には送り穴23がさらに形成される。
ここで、前述したように、収容穴22の、配列方向に測定した寸法L1が約0.6mmであり、収容穴22の配列ピッチPが約1.0mmであるので、収容穴22間の間隔部分24の寸法Wが約0.4mmであることに注目すべきである。すなわち、収容穴22の、配列方向に測定した寸法L1に比べて、収容穴22間の間隔部分24の寸法Wの方がより短いということである。
このような状況下では、雌型32において、破損が生じやすいことがわかった。その原因として、以下のことが推測される。雄型31の収容穴形成用凸部33が雌型32の収容穴形成用凹部34に押し込まれるとき、その押し込み力が、テープ材29を介して雌型32に伝わる。ここで、収容穴22の、配列方向に測定した寸法L1に比べて、収容穴22間の間隔部分24の寸法Wがより短いほど、すなわち、図20に現れた収容穴形成用凸部33の厚みT1に比べて、隣り合う収容穴形成用凹部34間に位置する凹部間壁部35の厚みT2がより薄いほど、上述の押し込みによって、テープ材29を介して雌型32に及ぼされる応力が強くなり、雌型32が破損しやすくなる。また、凹部間壁部35の厚みT2がより薄くなるほど、凹部間壁部35の強度が低下することも、雌型32での破損の可能性を高める原因となる。図21には、雌型32の、図16に示した第2の部材10に対応する部材に形成された凹部間壁部35が拡大されて側面図で示されているが、一例として、矢印36の方向に割れが生じやすい。
他方、テープ材29側の形態に注目すると、収容穴22の、配列方向に測定した寸法L1に比べて、収容穴22間の間隔部分24の寸法Wの方がより短いという状況下で、図20に示す工程が実施されると、収容穴形成用凸部33が収容穴形成用凹部34内に嵌入するときにテープ材29に付与される応力が、収容穴22間の間隔部分24の寸法Wがより短いがために、収容穴22間の間隔部分24に大きく影響を及ぼすことになる。そのため、間隔部分24の形態が崩れ、収容穴22内に電子部品26を適正な状態で収容できなくなったり、複数の収容穴22間で形状および大きさのばらつきが生じたりすることがある。複数の収容穴22間で形状および大きさのばらつきが生じると、たとえば真空吸引によって電子部品26をピックアップしようとするとき、吸引力のばらつきのため、電子部品26を円滑にピックアップできないという問題を引き起こすことがある。
そこで、この発明の目的は、上述した不都合を生じにくくすることができるキャリアテープ製造用金型、およびそれを用いて実施されるキャリアテープの製造方法を提供しようとすることである。
この発明は、内部に電子部品を収容するための複数の収容穴が長手方向に配列されながら厚み方向に貫通する状態で設けられたキャリアテープをテープ材から製造するために用いられる、キャリアテープ製造用金型にまず向けられる。この発明に係るキャリアテープ製造用金型は、互いに近接・離隔可能に設けられた雄型と雌型とを備え、形成すべき複数の収容穴に対応して、雄型には、複数の収容穴形成用凸部が配列され、雌型には、収容穴形成用凸部をそれぞれ受け入れる複数の収容穴形成用凹部が配列され、雄型と雌型とがテープ材を挟んで互いに近接したとき、収容穴形成用凸部がテープ材の一部を打抜きながら収容穴形成用凹部内に嵌入することによって、テープ材に収容穴が形成されるように構成される。
この発明に係るキャリアテープ製造用金型は、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
すなわち、複数の収容穴形成用凸部は、先端の高さ位置が比較的高い複数の第1の収容穴形成用凸部と先端の高さ位置が比較的低い複数の第2の収容穴形成用凸部とを含み、2個の第1の収容穴形成用凸部の間に少なくとも1個の第2の収容穴形成用凸部が位置し、かつ2個の第1の収容穴形成用凸部が互いに隣り合わないように、複数の収容穴形成用凸部が配列されていることを特徴としている。
この発明に係るキャリアテープ製造用金型によれば、収容穴形成用凸部によるテープ材の打抜き工程において、第1の収容穴形成用凸部による打抜きを実施した後に、第2の収容穴形成用凸部による打抜きを実施するというように、複数箇所の打抜きにおいて時間差を設けることができる。
この発明が適用されるキャリアテープは、収容穴の配列方向に測定して、収容穴の寸法に比べて、収容穴間の間隔部分の寸法の方がより短いものである。このようなキャリアテープの方が、前述した不都合を招きやすいので、この発明に係る金型がより有効となる。
上述した複数の収容穴形成用凸部の配列状態において、第1の収容穴形成用凸部が少なくとも両端に位置していることが好ましい。この構成によれば、複数の収容穴形成用凸部の配列状態における少なくとも両端で、まず、打抜きを終えた第1の収容穴形成用凸部によってテープ材が固定的に保持されるので、その後のすべての収容穴形成用凸部による打抜き加工を良好な状態で進めることができる。
第1の収容穴形成用凸部と第2の収容穴形成用凸部とは交互に配列されていることが好ましい。この構成によれば、収容穴形成用凸部の配列の全域にわたって、第1の収容穴形成用凸部による打抜きに際しては、第2の収容穴形成用凸部が介在する分だけ、隣り合う第1の収容穴形成用凸部間の間隔を広げることができるので、隣り合う収容穴間の間隔部分の寸法が比較的長い場合と同様の打抜きを実施することができる。したがって、収容穴形成用凸部の配列の全域にわたって、前述した不都合をより確実に回避することができる。次いで、第2の収容穴形成用凸部による打抜きに際しては、第2の収容穴形成用凸部の両側でバランス良く、第1の収容穴形成用凸部がテープ材を固定的に保持しているので、第2の収容穴形成用凸部による打抜き加工を良好な状態で進めることができる。
この発明が適用されるキャリアテープが、複数の収容穴の配列方向と平行に配列される複数の送り穴を備える場合、この発明に係るキャリアテープ製造用金型は、形成すべき複数の送り穴に対応して、雄型には、突出する複数の送り穴形成用ピンが配列され、雌型には、送り穴形成用ピンをそれぞれ受け入れる複数の送り穴形成用凹部が配列され、雄型と雌型とがテープ材を挟んで互いに近接したとき、送り穴形成用ピンがテープ材の一部を打抜きながら送り穴形成用凹部内に嵌入することによって、テープ材に送り穴がさらに形成されるように構成され、複数の送り穴形成用ピンは、先端の高さ位置が他の送り穴形成用ピンの先端の高さ位置より高いパイロットピンを備え、このパイロットピンは、複数の送り穴形成用ピンの配列状態における一方の端に位置していることがより好ましい。
この構成によれば、収容穴の形成と同時に、送り穴を形成することができるので、収容穴および送り穴の形成工程を能率的に進めることができるとともに、収容穴と送り穴との位置合わせ誤差を生じにくくすることができる。また、先端の高さ位置の高いパイロットピンをガイドとして、金型とテープ材との位置合わせを容易かつ確実に行なうことができる。
上述の好ましい実施態様において、2個のパイロットピンが、互いに隣り合いながら、複数の送り穴形成用ピンの配列状態における一方の端に位置していることがより好ましい。この構成によれば、金型とテープ材との方向を揃えやすくすることができる。
この発明において、雌型が、収容穴形成用凹部を規定する第1の壁面を与える第1の側面を有する第1の部材と、隣り合う収容穴形成用凸部間に位置する凹部間壁部を与える第2の部材と、第1の側面によって与えられる収容穴形成用凹部を規定する第1の壁面に対向する第2の壁面を与える第2の側面を有する第3の部材との組み合わせから構成されるとき、凹部間壁部には、これを補強するためのリブが設けられることが好ましい。この構成によれば、複数の収容穴の配列ピッチが狭くなるなどして、凹部間壁部の肉厚が薄くなっても、打抜き時に雄型から受ける応力によって凹部間壁部が破損するといった不都合をより生じさせにくくすることができる。
この発明は、また、上述したキャリアテープ製造用金型を用いて実施されるキャリアテープの製造方法にも向けられる。
この発明に係るキャリアテープの製造方法では、テープ材が用意されるとともに、この発明に係る上述のキャリアテープ製造用金型が用意される。そして、上記金型の雄型と雌型との間にテープ材が配置され、その状態で、雄型と雌型とを互いに近接させることによって、テープ材に収容穴が形成される。
この発明に係るキャリアテープの製造方法が、テープ材を長手方向に所定距離ごとに搬送する工程をさらに備え、雄型と雌型との間にテープ材を配置する工程と、雄型と雌型とを互いに近接させることによって、テープ材に収容穴を形成する工程とが、テープ材を長手方向に所定距離ごとに搬送する工程を挟んで繰り返される場合、テープ材を長手方向に所定距離ごとに搬送する工程では、テープ材の搬送方向での終端に位置する収容穴に、複数の収容穴形成用凸部の配列状態におけるテープ材の搬送方向での始端に位置する第1の収容穴形成用凸部が嵌入するように、テープ材が所定距離ごとに搬送されることが好ましい。この構成によれば、テープ材が間欠的に搬送されるにも関わらず、高い精度をもって等間隔に配列した収容穴を形成することができる。
この発明によれば、収容穴形成用凸部によるテープ材の打抜き工程において、先端の高さ位置が比較的高い第1の収容穴形成用凸部による打抜きのタイミングと、先端の高さ位置が比較的低い第2の収容穴形成用凸部による打抜きのタイミングとをずらすことができる。したがって、雌型に及ぼされる応力をタイミング的に分散させることができ、雌型の破損を生じさせにくくすることができる。
また、この発明によれば、上述した構成に加えて、さらに、2個の第1の収容穴形成用凸部が互いに隣り合わないようにされている。したがって、第1の収容穴形成用凸部によって打抜かれる複数の収容穴間のピッチは、最終的に形成される複数の収容穴間のピッチよりも広くすることができるので、第1の収容穴形成用凸部がテープ材を打抜くことによって形成されようとする収容穴間の間隔部分にかかる応力(打抜き抵抗)が低減され、よって、この間隔部分が崩れるのを防止することができる。
他方、第2の収容穴形成用凹部がテープ材を打抜く際には、既に形成された収容穴に第1の収容穴形成用凸部が嵌入している状態が維持され、この第1の収容穴形成用凸部によってテープ材が保持されているので、第2の収容穴形成用凸部がテープ材に押し込まれることによって形成されようとする収容穴間の間隔部分を崩れにくくすることができる。
以上のようなことから、この発明によれば、複数の収容穴間のピッチが狭くても、最終的には、テープ材に、配列された複数の収容穴を、間隔部分が崩れることなく、適正な状態で形成することができる。
この発明の第1の実施形態によるキャリアテープ製造用金型に備える雄型41を示すもので、(A)は正面図であり、(B)は左側面図であり、(C)は(B)の線C−Cに沿う断面図であり、(D)は(B)の線D−Dに沿う断面図である。 図1に示した雄型41とともに、キャリアテープ製造用金型40を構成する雌型42、およびテープ材29を示す断面図であり、雄型41と雌型42とがテープ材29を挟んで互いに離隔した状態を示す。 図2に示した状態の後に実現される状態であって、雄型41に備える第1の収容穴形成用凸部48がテープ材29を打抜いた後の状態を示す。 図3に示した状態の後に実現される状態であって、雄型41に備える第2の収容穴形成用凸部49がテープ材29を打抜いた後の状態を示す。 図4に示した状態の後に実現される状態であって、テープ材29に収容穴22を形成した後、雄型41が雌型42から離隔した状態を示す。 図5に示した状態の後に実現される状態であって、次の打抜き工程に備えて、テープ材29が長手方向に所定距離だけ搬送された後の状態を示す。 この発明の第2の実施形態によるキャリアテープ製造用金型に備える雄型41aを示す断面図である。 この発明の第3の実施形態によるキャリアテープ製造用金型に備える雄型41bを示す断面図である。 この発明の第4の実施形態によるキャリアテープ製造用金型に備える雄型41cを示す断面図である。 この発明の第5の実施形態によるキャリアテープ製造用金型に備える雄型41dを示す断面図である。 この発明の第6の実施形態によるキャリアテープ製造用金型に備える雄型41eを示す断面図である。 この発明の第7の実施形態によるキャリアテープ製造用金型に備える雄型41fを示す断面図である。 この発明の第8の実施形態によるキャリアテープ製造用金型に備える雌型の凹部間壁部57を拡大して示す側面図である。 この発明にとって興味ある従来のキャリアテープ1を示す斜視図である。 この発明にとって興味ある従来のキャリアテープ製造用金型に備える雌型6を示す斜視図である。 図15に示した雄型6を構成する第1ないし第3の部材9〜11を互いに分離して示す斜視図である。 図15に示した雌型6とともに、キャリアテープ製造用金型4に備える雄型5およびテープ材16を示す断面図であり、(1)は雄型5と雌型6とがテープ材16を挟んで互いに離隔した状態を示し、(2)は(1)に示した状態の後に実現される状態であって、雄型5に備える収容穴形成用凸部15がテープ材16を打抜いた後の状態を示し、(3)は(2)に示した状態の後に実現される状態であって、テープ材16に収容穴2を形成した後、雄型5が雌型6から離隔した状態を示す。 この発明が解決しようとする課題を説明するためのもので、図14に示したキャリアテープ1の場合に比べて、電子部品のより小型化に対応したキャリアテープ21を示す平面図である。 図18に示したキャリアテープ21を用いて構成された電子部品連25を拡大して示す断面図である。 図18に示したキャリアテープ21の製造方法を示す図であって、テープ材29に収容穴22を形成した工程、すなわち図17(2)に示した工程に相当する工程を示す断面図である。 図20に示した工程を実施したときに生じ得る割れの方向を図解的に示す雌型32の凹部間壁部35を拡大して示す側面図である。
以下に説明する実施形態は、収容穴22の、配列方向に測定した寸法L1に比べて、収容穴22間の間隔部分24の寸法Wの方がより短い、という条件を満たす、図18に示したキャリアテープ21を製造しようとするものである。
図1には、キャリアテープ製造用金型に備える雄型41のみが示され、図2〜図6には、図1に示した雄型41とともに、キャリアテープ製造用金型40を構成する雌型42、およびキャリアテープ21の材料となるテープ材29が示されている。以下に、雄型41について、その構成を詳細に説明するが、雌型42については、図15および図16を参照して説明した雌型6または図20に示した雌型32と共通する構成を備えているので、詳細な説明は省略する。
簡単に言えば、雌型42は、図16に示したものと同様の3分割構造を有し、図2〜図6に示すように、複数の配列された収容穴形成用凹部43を有している。収容穴形成用凹部43の形状および配列ピッチは、図18に示したキャリアテープ21に備える収容穴22の形状および配列ピッチに対応している。また、図示しないが、雌型42には、図15に示した送り穴形成用凹部8に相当する送り穴形成用凹部が設けられている。送り穴形成用凹部の形状および配列ピッチは、キャリアテープ21に備える送り穴23の形状および配列ピッチに対応している。
主として図1を参照して、雄型41は、ヘッドベース44を備える。ヘッドベース44から突出するように、配列された複数の送り穴形成用ピン45および46が設けられる。また、ヘッドベース44上には、突出台47が設けられ、この突出台47から突出するように、配列された複数の収容穴形成用凸部48および49が設けられる。
収容穴形成用凸部48および49は、雌型42に設けられた収容穴形成用凹部43(図2〜図6参照)に受け入れられるものである。収容穴形成用凸部48および49は、先端の高さ位置が比較的高い第1の収容穴形成用凸部48と先端の高さ位置が比較的低い第2の収容穴形成用凸部49とに分類される。複数の収容穴形成用凸部48および49の配列態様は、2個の第1の収容穴形成用凸部48の間に少なくとも1個の第2の収容穴形成用凸部49が位置し、かつ2個の第1の収容穴形成用凸部48が互いに隣り合わないように選ばれる。
特に、この実施形態では、複数の収容穴形成用凸部48および49の配列状態において、第1の収容穴形成用凸部48が少なくとも両端に位置している。また、この実施形態では、第1の収容穴形成用凸部48と第2の収容穴形成用凸部49とが交互に配列されている。
第1の収容穴形成用凸部48と第2の収容穴形成用凸部49との高さ位置の差Hは、テープ材29の厚みの半分以上であることが好ましく、特に、テープ材29の厚みと同じであることがより好ましい。テープ材29の厚みが、前述したように、約0.5mmであるとき、上記高さ位置の差Hは約0.5mmであることがより好ましい。第1の収容穴形成用凸部48と第2の収容穴形成用凸部49との高さ位置の差Hが小さすぎると、テープ材29に付与される応力が低減されにくくなり、差Hが大きすぎると、第1の収容穴形成用凸部48の押し込み量が大きくなって、テープ材29に付与される応力も大きくなるからである。
前述したように、図18に示したキャリアテープ21は、収容穴22の、配列方向に測定した寸法L1が約0.6mmであり、配列方向に直交する方向に測定した寸法L2が約1.1mmであり、収容穴22間の間隔部分24の寸法Wが約0.4mmであるので、収容穴形成用凸部48および49についても、配列方向に測定した断面寸法S1が約0.6mmであり、配列方向に直交する方向に測定した断面寸法S2が約1.1mmであり、収容穴形成用凸部48および49間の間隔S3が約0.4mmとされる。
また、第1の収容穴形成用凸部48について図1(B)によく示されているように、収容穴形成用凸部48および49の各々の先端には、テーパ面50が形成されることが好ましい。
送り穴形成用ピン45および46は、図示しないが、雌型42に設けられた送り穴形成用凹部に受け入れられるものである。図18に示したキャリアテープ21において、送り穴23は、4個の収容穴22に対して1個の割合で等間隔に配列されるので、送り穴形成用ピン45または46は、第1および第2の収容穴形成用凸部48および49を合わせて4個に対して1個の割合で等間隔に配列される。
送り穴形成用ピン45および46のうち、その配列状態における一方の端に位置する2個の送り穴形成用ピン45の先端の高さ位置は、他の送り穴形成用ピン46の先端の高さ位置より高い。これら先端の高さ位置の高い送り穴形成用ピン45は、金型40とテープ材29との位置合わせを容易にするパイロットピンとなるべきものである。以下、送り穴形成用ピン45は、「パイロットピン45」と呼ぶことがある。
送り穴形成用ピン45および46の配列状態における最も端の1個だけをパイロットピン45としてもよいが、この実施形態では、配列状態における端の隣り合う2個をパイロットピン45としている。このような構成を採用することにより、金型40とテープ材29との方向を揃えやすくすることができる。
パイロットピン45を除く送り穴形成用ピン46の先端の高さ位置は、図1(A)からわかるように、第1の収容穴形成用凸部48の先端の高さ位置と同じであることが好ましい。
パイロットピン45の各々の先端には、円錐面51が形成されることが好ましい。また、送り穴形成用ピン46の各々の先端には、頂角の比較的大きい円錐面52が形成されることが好ましい。
次に、上述したキャリアテープ製造用金型40を用いて実施されるキャリアテープ21の製造方法について、図2〜図6を参照して説明する。
キャリアテープ21を製造するため、図2に示すように、たとえば厚紙製のテープ材29が用意され、テープ材29が雄型41と雌型42との間に配置される。図2では、いくつかの収容穴22が既に形成されたテープ材29が図示されている。この場合、図2に示す工程では、テープ材29の搬送方向53での終端に位置する収容穴22に、複数の収容穴形成用凸部48および49の配列状態における搬送方向53での始端に位置する第1の収容穴形成用凸部48が嵌入するように、位置合わせされることが好ましい。
次に、雄型41と雌型42とを互いに近接させる。この近接過程の前半の段階では、図3に示すように、雄型41に備える第1の収容穴形成用凸部48のみがテープ材29の一部を打抜くことによって、テープ材29に収容穴22が形成される。図3に示す段階では、収容穴22の形成の結果、テープ材29から打抜かれた打抜き片54が収容穴形成用凹部43内に留まっている。
また、複数の収容穴形成用凸部48および49の配列状態における搬送方向53での始端に位置する第1の収容穴形成用凸部48は、前の工程で形成された、テープ材29の搬送方向53での終端に位置する収容穴22に嵌入している。これによって、高い精度をもって等間隔に配列した収容穴22を形成することができる。
上述の図3に示した工程では、先端の高さ位置が比較的高い第1の収容穴形成用凸部48のみがテープ材29の打抜きを行なう。したがって、第1および第2の収容穴形成用凸部48および49のすべてが同時に打抜き動作を行なう場合に比べて、雌型42に及ぼされる応力を低減することができ、雌型42の破損を生じさせにくくすることができる。
また、図3に示した工程では、第1の収容穴形成用凸部48によって打抜かれる複数の収容穴22間のピッチは、最終的に形成される複数の収容穴22間のピッチよりも広いので、第1の収容穴形成用凸部48がテープ材29を打抜くことによって形成されようとする収容穴22間の間隔部分24aにかかる応力が低減され、よって、この間隔部分24aが崩れるのを防止することができる。
なお、図3には図示されないが、上述のように、雄型41と雌型42とがテープ材29を挟んで互いに近接したとき、送り穴形成用ピン45および46がテープ材29の一部を打抜くことによって、送り穴23がさらに形成される。このとき、搬送方向53での始端に位置する2個のパイロットピン45は、前の工程で形成された、搬送方向53での終端に位置する2個の送り穴23に嵌入するように位置合わせされている。したがって、このことも、複数の収容穴22を、高い精度をもって等間隔に配列した状態で形成することに寄与する。また、そればかりでなく、金型40とテープ材29との方向を揃えることにも寄与する。
次に、図4に示すように、雄型41と雌型42とがさらに互いに近接すると、前述した第1の収容穴形成用凸部48が収容穴形成用凹部43内に嵌入し、その先端が収容穴形成用凹部43を通過する。これによって、打抜き片54が、破線で示すように、収容穴形成用凹部43から排出される。
他方、第2の収容穴形成用凸部49がテープ材29の一部を打抜きながら収容穴形成用凹部43内に嵌入することによって、テープ材29に収容穴22が形成される。図4には、第2の収容穴形成用凸部49による収容穴22の形成の結果、テープ材29から打抜かれた打抜き片55も破線で示されている。
図4に示した工程では、第2の収容穴形成用凹部49がテープ材29を打抜く際、既に形成された収容穴22に第1の収容穴形成用凸部48が嵌入している状態が維持され、この第1の収容穴形成用凸部48によってテープ材29が保持されているので、第2の収容穴形成用凸部49がテープ材29に押し込まれることによって形成されようとする収容穴22間の間隔部分24を崩れにくくすることができる。
なお、図4には図示されないが、送り穴形成用ピン45および46による送り穴23の形成の結果生じた打抜き片も、送り穴形成用凹部から排出される。
次に、図5に示すように、雄型41と雌型42とが互いに離隔した状態に戻される。雌型42上に配置されたテープ材29には、複数の収容穴22および図示しない複数の送り穴23が形成されている。
次に、図6に示すように、テープ材29が長手方向に所定距離だけ搬送される。この間欠的な搬送の結果、テープ材29の搬送方向53での終端に位置する収容穴22に、複数の収容穴形成用凸部48および49の配列状態における搬送方向53での始端に位置する第1の収容穴形成用凸部48が嵌入するように、位置合わせされる。このようにすることで、テープ材29の搬送方向53での終端に位置する収容穴22と、新たに形成される収容穴22との間隔を他の収容穴22との間隔と合わせることできる。また、雄型41をテープ材29の長手方向に揃えやすくなる。また、図6には図示されないが、搬送方向53での始端に位置する2個のパイロットピン45が、前の工程で形成された、搬送方向53での終端に位置する2個の送り穴23に嵌入するように位置合わせされる。
その後、図2〜図5に示した各工程が、図6に示したテープ材29の搬送工程を挟んで繰り返されることによって、図18に示すようなキャリアテープ21が製造される。
以下、この発明の他の実施形態について説明する。
図7〜図12には、それぞれ、この発明の第2ないし第7の実施形態となるべきもので、雄型41の変形例が示されている。図7〜図12において、図2等に示した要素に相当する要素には同様の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図7に示した雄型41aは、先端の高さ位置が比較的低い第2の収容穴形成用凸部として、先端の高さ位置が互いに異なる少なくとも2種類の第2の収容穴形成用凸部49aおよび49bを備えることを特徴としている。
図8に示した雄型41bは、先端の高さ位置が比較的高い第1の収容穴形成用凸部として、先端の高さ位置が互いに異なる少なくとも2種類の第1の収容穴形成用凸部48aおよび48bを備えることを特徴としている。
図9に示した雄型41cは、第1および第2の収容穴形成用凸部48および49の各々の先端の高さ位置の関係は、図2等に示した雄型41の場合と同じであるが、第1の収容穴形成用凸部48については、その基部に比較的大径のスリーブ部56が設けられ、スリーブ部56を除く部分については、第2の収容穴形成用凸部49と同じ長さ寸法とされていることを特徴としている。
図10に示した雄型41dは、収容穴形成用凸部48および49の配列状態において、第2の収容穴形成用凸部49が少なくとも両端に位置していることを特徴としている。
図11に示した雄型41eは、先端の高さ位置が比較的低い第2の収容穴形成用凸部として、先端の高さ位置が互いに異なる少なくとも2種類の第2の収容穴形成用凸部49aおよび49bを備えるとともに、これら2個の第2の収容穴形成用凸部49aおよび49bが、隣り合いながら、第1の収容穴形成用凸部48の間に位置していることを特徴としている。
図12に示した雄型41fは、2個の第2の収容穴形成用凸部49が、隣り合いながら、第1の収容穴形成用凸部48の間に位置していることを特徴としている。
これら図7〜図12にそれぞれ示した雄型41a〜41fは、いずれも、図2等に示した雄型41と同様、2個の第1の収容穴形成用凸部の間に少なくとも1個の第2の収容穴形成用凸部が位置し、かつ2個の第1の収容穴形成用凸部が互いに隣り合わないように、複数の収容穴形成用凸部が配列されているという第1条件を満たしている。
第1条件を満たすと、収容穴形成用凸部によるテープ材の打抜き工程において、先端の高さ位置が比較的高い第1の収容穴形成用凸部による打抜きのタイミングと、先端の高さ位置が比較的低い第2の収容穴形成用凸部による打抜きのタイミングとをずらすことができるので、雌型に及ぼされる応力を分散させることができ、雌型の破損を生じさせにくくすることができるとともに、複数の収容穴間のピッチが狭くても、配列された複数の収容穴を、間隔部分が崩れることなく、適正な状態で形成することができる。
特に、図7に示した雄型41a、図8に示した雄型41b、図9に示した雄型41c、図11に示した雄型41e、および図12に示した雄型41fについては、複数の収容穴形成用凸部の配列状態において、第1の収容穴形成用凸部が少なくとも両端に位置しているという第2条件をさらに満たしている。
第2条件を満たすと、複数の収容穴形成用凸部の配列状態における少なくとも両端で、まず、打抜きを終えた第1の収容穴形成用凸部によってテープ材が固定的に保持されるので、その後のすべての収容穴形成用凸部による打抜き加工を良好な状態で進めることができる。
また、図7に示した雄型41a、図8に示した雄型41b、図9に示した雄型41c、および図10に示した雄型41dについては、第1の収容穴形成用凸部と第2の収容穴形成用凸部とが交互に配列されているという第3条件をさらに満たしている。
第3条件を満たすと、収容穴形成用凸部の配列の全域にわたって、第1の収容穴形成用凸部による打抜きに際しては、第2の収容穴形成用凸部が介在する分だけ、隣り合う第1の収容穴形成用凸部間の間隔を広げることができるので、隣り合う収容穴間の間隔部分の寸法が比較的長い場合と同様の打抜きを実施することができる。次いで、第2の収容穴形成用凸部による打抜きに際しては、第2の収容穴形成用凸部の両側でバランス良く、第1の収容穴形成用凸部がテープ材を固定的に保持しているので、第2の収容穴形成用凸部による打抜き加工を良好な状態で進めることができる。
図13は、この発明の第8の実施形態を示すもので、雌型において、隣り合う収容穴形成用凹部43間に形成される凹部間壁部57を拡大して示す側面図である。図13は、前述した図21に相当する図である。
図13には、図16に示すような3分割構造を有する雌型における第2の部材10に対応する第2の部材58が図示されている。この雌型は、図15および図16に示した雌型6の場合と同様、収容穴形成用凹部43を規定する第1の壁面を与える第1の側面を有する第1の部材と、隣り合う収容穴形成用凸部43間に位置する凹部間壁部57を与える第2の部材58と、第1の側面によって与えられる収容穴形成用凹部43を規定する第1の壁面に対向する第2の壁面を与える第2の側面を有する第3の部材との組み合わせから構成される。
この実施形態は、凹部間壁部57に、これを補強するためのリブ59が設けられることを特徴としている。図13では、リブ59の存在をより明確に図示するため、リブ59が設けられない場合の凹部間壁部57の輪郭を破線60で示している。
上述したように、リブ59を設けることにより、複数の収容穴22の配列ピッチが狭くなるなどして、凹部間壁部57の肉厚が薄くなっても、打抜き時に雄型から受ける応力によって凹部間壁部57が破損するといった不都合をより生じさせにくくすることができる。
なお、図13では、リブ59は、その傾斜面が丸みを持った円筒面で形成されたが、円筒面に代えて、単なる平面とされてもよい。
また、図13に示した実施形態は、3分割構造を有する雌型を前提とするものであったが、この発明に係るキャリアテープ製造用金型は、一体構造の雌型を備えるものであってもよい。
また、この発明は、図18に示したキャリアテープ21の製造に限らず、当然のことながら、他の寸法関係を有するキャリアテープの製造にも適用することができる。
21 キャリアテープ
22 収容穴
23 送り穴
24 間隔部分
26 電子部品
29 テープ材
40 キャリアテープ製造用金型
41,41a〜41f 雄型
42 雌型
43 収容穴形成用凹部
45 パイロットピンとしての送り穴形成用ピン
46 送り穴形成用ピン
48,48a,48b 第1の収容穴形成用凸部
49,49a,49b 第2の収容穴形成用凸部
53 搬送方向
57 凹部間壁部
58 第2の部材
59 リブ

Claims (8)

  1. 内部に電子部品を収容するための複数の収容穴が長手方向に配列されながら厚み方向に貫通する状態で設けられたキャリアテープであって、前記収容穴の配列方向に測定して、前記収容穴の寸法に比べて、前記収容穴間の間隔部分の寸法の方がより短い、キャリアテープをテープ材から製造するために用いられる、キャリアテープ製造用金型であって、
    互いに近接・離隔可能に設けられた雄型と雌型とを備え、
    形成すべき複数の前記収容穴に対応して、前記雄型には、複数の収容穴形成用凸部が配列され、前記雌型には、前記収容穴形成用凸部をそれぞれ受け入れる複数の収容穴形成用凹部が配列され、
    前記雄型と前記雌型とが前記テープ材を挟んで互いに近接したとき、前記収容穴形成用凸部が前記テープ材の一部を打抜きながら前記収容穴形成用凹部内に嵌入することによって、前記テープ材に前記収容穴が形成されるように構成され、
    複数の前記収容穴形成用凸部は、先端の高さ位置が比較的高い複数の第1の収容穴形成用凸部と先端の高さ位置が比較的低い複数の第2の収容穴形成用凸部とを含み、
    2個の前記第1の収容穴形成用凸部の間に少なくとも1個の前記第2の収容穴形成用凸部が位置し、かつ2個の前記第1の収容穴形成用凸部が互いに隣り合わないように、複数の前記収容穴形成用凸部が配列されている、
    キャリアテープ製造用金型。
  2. 複数の前記収容穴形成用凸部の配列状態において、前記第1の収容穴形成用凸部が少なくとも両端に位置している、請求項1に記載のキャリアテープ製造用金型。
  3. 前記第1の収容穴形成用凸部と前記第2の収容穴形成用凸部とが交互に配列されている、請求項1または2に記載のキャリアテープ製造用金型。
  4. 前記キャリアテープは、複数の前記収容穴の配列方向と平行に配列される複数の送り穴を備え、
    形成すべき複数の前記送り穴に対応して、前記雄型には、突出する複数の送り穴形成用ピンが配列され、前記雌型には、前記送り穴形成用ピンをそれぞれ受け入れる複数の送り穴形成用凹部が配列され、
    前記雄型と前記雌型とが前記テープ材を挟んで互いに近接したとき、前記送り穴形成用ピンが前記テープ材の一部を打抜きながら前記送り穴形成用凹部内に嵌入することによって、前記テープ材に前記送り穴がさらに形成されるように構成され、
    複数の前記送り穴形成用ピンは、先端の高さ位置が他の送り穴形成用ピンの先端の高さ位置より高いパイロットピンを備え、前記パイロットピンは、複数の前記送り穴形成用ピンの配列状態における一方の端に位置している、請求項1ないしのいずれかに記載のキャリアテープ製造用金型。
  5. 2個の前記パイロットピンが、互いに隣り合いながら、複数の前記送り穴形成用ピンの配列状態における一方の端に位置している、請求項に記載のキャリアテープ製造用金型。
  6. 前記雌型は、前記収容穴形成用凹部を規定する第1の壁面を与える第1の側面を有する第1の部材と、隣り合う前記収容穴形成用凸部間に位置する凹部間壁部を与える第2の部材と、前記第1の側面によって与えられる前記収容穴形成用凹部を規定する前記第1の壁面に対向する第2の壁面を与える第2の側面を有する第3の部材との組み合わせから構成され、前記凹部間壁部には、これを補強するためのリブが設けられる、請求項1ないしのいずれかに記載のキャリアテープ製造用金型。
  7. テープ材を用意する工程と、
    請求項1ないしのいずれかに記載のキャリアテープ製造用金型を用意する工程と、
    前記雄型と前記雌型との間に前記テープ材を配置する工程と、
    前記雄型と前記雌型とを互いに近接させることによって、前記テープ材に収容穴を形成する工程と、
    を備える、キャリアテープの製造方法。
  8. 前記テープ材を長手方向に所定距離ごとに搬送する工程をさらに備え、
    前記雄型と前記雌型との間に前記テープ材を配置する工程と、前記雄型と前記雌型とを互いに近接させることによって、前記テープ材に収容穴を形成する工程とは、前記テープ材を長手方向に所定距離ごとに搬送する工程を挟んで繰り返され、
    前記テープ材を長手方向に所定距離ごとに搬送する工程では、前記テープ材の搬送方向での終端に位置する前記収容穴に、複数の前記収容穴形成用凸部の配列状態における前記テープ材の搬送方向での始端に位置する前記第1の収容穴形成用凸部が嵌入するように、前記テープ材が所定距離ごとに搬送される、請求項に記載のキャリアテープの製造方法。
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