JP4885056B2 - 磁性素子および磁性素子の製造方法 - Google Patents

磁性素子および磁性素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁性素子および磁性素子の製造方法に関する。
従来から、たとえば、コンピュータの電源部を構成するDC/DCコンバータには、磁性素子が使用されている。かかる磁性素子として、四角筒状に形成されたフェライトコア(コア)と、コアに取り付けられた帯状導体とを備える磁性素子が知られている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載された磁性素子では、直流重畳特性を向上させるため、コアにスリットが形成されている。また、磁性素子の直流重畳特性は、このコアに形成されるスリットの幅に応じて変動する。
また、特許文献1に記載の磁性素子を構成するコアはたとえば、以下のように製造される。すなわち、まず、フェライト等の粉体がコアの形状(すなわち、四角筒状)に成型され、焼成される。その後、成型されたコアに、ダイヤモンド製等の薄型の円盤型カッターによってスリットが加工される。
特開2001−52934号公報
近年、磁性素子は小型化、薄型化しており、この磁性素子の小型化、薄型化に伴い、コアも小型化、薄型化している。また、コアの小型化、薄型化に伴い、コアに形成されるスリットの幅も狭くなってきている。スリットの幅が狭くなると、円盤型カッターの厚さのばらつきや、スリット加工時における円盤型カッターの面振れ等がスリットの幅の精度に大きく影響を及ぼすため、円盤型カッターによって幅の狭いスリットを精度良く形成することが困難な状況が生じつつある。その結果、小型化、薄型化する磁性素子では、スリットの幅にばらつきが生じ、安定した直流重畳特性を得ることが困難になる。
そこで、本発明の課題は、安定した直流重畳特性を得ることが可能な磁性素子を提供することにある。また、本発明の課題は、直流重畳特性を安定させることが可能な磁性素子の製造方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の磁性素子は、一端面から他端面まで貫通し、貫通方向から見たときに、四角形状を成す貫通孔が形成される多角筒状でかつ一体的に形成されたコアと、貫通孔に挿通され、その両端側が折り曲げられることでコアに取り付けられる帯状導体とを備え、コアの1つの側壁となる第1側壁には、一端面から他端面まで貫通し、かつ、コアの内周面から外周面まで貫通するスリットが形成され、スリットの両側に形成される側面の少なくともいずれか一方は、第1側壁に直交する方向に対して傾斜し、コアの第1側壁における内周面および/または外周面が平面研磨された面であるしていることを特徴とする。
本発明の磁性素子では、コアの第1側壁に形成されるスリットの両側面の少なくともいずれか一方は、第1側壁に直交する方向に対して傾斜している。そのため、第1側壁を研磨によって削って、第1側壁の厚さを調整することで、第1側壁の内周面側および/または外周面側のスリットの幅を調整することができる。すなわち、第1側壁の厚さを調整することで、磁性素子の直流重畳特性を調整することができる。その結果、本発明の磁性素子では、安定した直流重畳特性を得ることが可能になる。
また、上記の課題を解決するため、本発明は、一端面から他端面まで貫通し、貫通方向から見たときに、四角形状を成す貫通孔が形成される多角筒状でかつ一体的に形成されたコアと、貫通孔に挿通され、その両端側が折り曲げられることでコアに取り付けられる帯状導体とを備える磁性素子の製造方法であって、プレスによって、コアの原型となるコア原体を粉体から形成する成型工程と、成型工程で形成されたコア原体の1つの側壁である原体側壁を研磨して、一端面から他端面まで貫通しかつコアの内周面から外周面まで貫通するスリットを形成する研磨工程とを備え、成型工程で、コア原体に、貫通孔を形成するとともに、一端面から他端面まで貫通しかつ原体側壁の内周面から外周面まで貫通する孔部、あるいは、一端面から他端面まで貫通しかつ一側壁の内周面および/または外周面から窪む凹部を、孔部および凹部の両側に形成される側面の少なくともいずれか一方が原体側壁に直交する方向に対して傾斜するように形成し、研磨工程で、原体側壁を内周面側および/または外周面側から平面研磨して、スリットを形成することを特徴とする。
本発明の磁性素子の製造方法では、成型工程で、コア原体に、貫通孔を形成するとともに、原体側壁の内周面から外周面まで貫通しかつ一端面から他端面まで貫通する孔部、あるいは、一端面から他端面まで貫通しかつ一側壁の内周面および/または外周面から窪む凹部を、孔部および凹部の両側に形成される側面の少なくともいずれか一方を原体側壁に直交する方向に対して傾斜するように形成している。また、研磨工程で、原体側壁を内周面側および/または外周面側から研磨して、スリットを形成している。そのため、研磨工程での原体側壁の研磨量によって、スリットが形成される磁性素子の側壁の厚さを調整することができ、その側壁の内周面側および/または外周面側のスリットの幅を調整することができる。したがって、研磨工程での研磨量によって、磁性素子の直流重畳特性を調整することができる。その結果、本発明の磁性素子の製造方法では、磁性素子の直流重畳特性を安定させることが可能になる。
本発明において、成型工程で、原体側壁を、原体側壁以外の他の側壁に比べて厚く形成することが好ましい。このように構成すると、スリットが形成される側壁の研磨工程後の厚さと、他の側壁の厚さとを均等にすることが可能になり、直流重畳特性を向上させることが可能になる。すなわち、スリットが形成される側壁の研磨工程後の厚さと他の側壁の厚さとが均等になっている場合には、スリットが形成される側壁の研磨工程後の厚さが他の側壁の厚さよりも薄くなっている場合と比較して、スリットが形成される側壁で磁気飽和が起こりにくくなるため、直流重畳特性を向上させることが可能になる。
以上のように、本発明にかかる磁性素子では、安定した直流重畳特性を得ることが可能になる。また、本発明にかかる磁性素子の製造方法では、磁性素子の直流重畳特性を安定させることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(磁性素子の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる磁性素子1の平面図である。図2は、図1に示す磁性素子1の底面図である。図3は、図1のE−E断面を示す断面図である。図4は、図1のF−F断面を示す断面図である。
本形態の磁性素子1は、たとえば、コンピュータの電源部を構成する高周波のDC/DCコンバータに用いられる素子である。この磁性素子1は、図1〜図4に示すように、磁性材料で形成されるコア2と、コア2に取り付けられた導体3とを備えている。なお、以下では、図1の左を「左」、右を「右」、下を「前」、上を「後(後ろ)」、紙面手前を「上」、紙面奥を「下」とする。
コア2は、上述のように、磁性材料で形成されている。たとえば、コア2は、Mn−Zn系フェライトやNi−Zn系フェライト等の磁性材料で形成されている。また、コア2は、四角筒状に形成されている。
具体的には、図1等に示すように、コア2の外形は、扁平な直方体状に形成されるとともに、コア2には、一端面となる左端面2aから他端面となる右端面2bまで貫通する貫通孔2cが形成されている。また、貫通孔2cは、図4等に示すように、左右方向から見たとき、扁平な四角形状に形成されている。すなわち、コア2は、下側に配置される第1側壁としての下側壁2dと、上側に配置される上側壁2eと、前側に配置される前側壁2fと、後ろ側に配置される後側壁2gとの4つの側壁によって構成されている。
下側壁2dには、左端面2aから右端面2bまで直線状に貫通するとともに、コア2の内周面から外周面まで貫通する(すなわち、コア2の外周面から貫通孔2cまで連通する)スリット2hが形成されている。本形態では、下側壁2dの前後方向の略中心位置に所定の幅のスリット2hが形成されている。
前後方向において、スリット2hの両側に形成される2つの側面2kは、下側壁2dに直交する上下方向に対して傾斜する傾斜面となっている。すなわち、スリット2hの側面2kはテーパ状に形成されている。本形態では、下側に向かうにしたがって、スリット2hの幅(前後方向の幅)が次第に狭くなるように2つの側面2kが傾斜している。また、本形態では、2つの側面2kは、コア2の前後方向の中心位置に対して略対称に形成されている。
導体3は、銅等の導電性材料で形成されている。本形態の導体3は、薄い板状部材が折り曲げられて形成された帯状導体である。図3等に示すように、導体3は、下側壁2dの上面に当接するように貫通孔2cに挿通され、配置されている。また、導体3の左端側は、左端面2aの下側部分および下側壁2dの下面の左端側に当接するように折り曲げられ、導体3の右端側は、右端面2bの下側部分および下側壁2dの下面の右端側に当接するように折り曲げられている。このように、導体3は、貫通孔2cに挿通され、その両端側が折り曲げられることで、コア2に取り付けられている。
また、導体3の、下側壁2dの下面に当接する部分は、磁性素子1が実装される基板(図示省略)に磁性素子1を実装するための実装端子3aとなっている。なお、帯状に形成された導体3に代えて、導線がコア2に巻回されて形成されたコイルを導体3としても良い。
(磁性素子の製造方法)
図5は、図1に示す磁性素子1の製造工程を示すフローチャートである。図6は、図1に示す磁性素子1の製造工程の一部を説明するための図であり、(A)は成型工程S1後の状態を示し、(B)は研磨工程S3後の状態を示す。
上述のように構成された磁性素子1は、以下のように製造される。
まず、金型を用いたプレスによって、コア2の原型となるコア原体12をフェライト等の粉体から形成する(成型工程S1)。すなわち、粉末プレス成型により、コア原体12を形成する。具体的には、成型工程S1で、外形が扁平な直方体状となるようにコア原体12を形成するとともに、図6(A)に示すように、後述の焼成工程S2後にコア2の貫通孔2cとなる貫通孔12cを、コア原体12の左端面から右端面まで貫通するように、コア原体12に形成する。
また、成型工程S1では、後述の研磨工程S3後にコア2の下側壁2dとなる原体側壁12dの内周面から外周面に向かって窪むとともに、コア原体12の左端面から右端面まで貫通する凹部12hを形成する。具体的には、凹部12hの前後方向の両側に形成される側面12kが原体側壁12dに直交する上下方向に対して傾斜するように凹部12hを形成する。本形態では、下側(図6(A)では上側)に向かうにしたがって、凹部12hの幅(前後方向の幅)が次第に狭くなるように2つの側面12kが傾斜している。また、コア原体12の前後方向の中心位置に対して略対称に2つの側面12kが傾斜している。
さらに、成型工程S1では、原体側壁12dを、原体側壁12d以外の他の側壁に比べて厚く形成する。具体的には、図6(A)に示すように、他の側壁を均一な厚みt1で形成し、原体側壁12dを厚みt1よりも厚い厚みt2で形成する。本形態では、後述の研磨工程S3後に原体側壁12dから下側壁2dとなる下側壁2dの厚みt3が、図6(B)に示すように、後述の焼成工程S2後に他の側壁からそれぞれ上側壁2e、前側壁2f、後側壁2gとなるこれらの側壁の厚みt4とほぼ同じになるように、原体側壁12dの厚みt2が設定されている。
その後、コア原体12を所定の温度で焼成する(焼成工程S2)。この焼成工程S2を経ると、コア原体12の貫通孔12cは、コア2の貫通孔2cとなり、原体側壁12d以外の他の側壁はそれぞれ、上側壁2e、前側壁2f、後側壁2gとなる。
その後、焼成後のコア原体12の原体側壁12dを研磨して、スリット2hを形成する(研磨工程S3)。具体的には、原体側壁12dを外周面側(図6(A)では上面側)から平面研磨して、スリット2hを形成する。本形態では、図6(A)の二点鎖線に示す位置まで、原体側壁12dを研磨して、コア原体12の内周面から外周面まで貫通するスリット2hを形成する。この研磨工程S3を経ると、原体側壁12dは下側壁2dとなり、コア原体12は、コア2となる。
その後、コア2に導体3を取り付ける(導体取付工程S4)。具体的には、導体3を、下側壁2dの上面に当接するように貫通孔2cに挿通し、配置した後に、導体3の両端側を図3等に示すように折り曲げて、導体3をコア2に取り付ける。この導体取付工程S4が終了すると、磁性素子1の製造が終了する。
なお、研磨工程S3での研磨量は、たとえば、生産ロットごとに設定される。たとえば、あるロットで生産された1個あるいは少数のコア2を用いて製造した磁性素子1で、直流重畳特性の試験を行い、所定の直流重畳特性を得ることができる原体側壁12dの研磨量を算出する。そして、研磨工程S3において、そのロットで生産されたコア原体12は、この算出された研磨量で研磨される。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、成型工程S1で、コア原体12に、原体側壁12dの内周面から外周面に向かって窪む凹部12hを、凹部12hの両側に形成される側面12kが原体側壁12dに直交する上下方向に対して傾斜するように形成するとともに、研磨工程S3で、原体側壁12dを外周面側から研磨して、スリット2hを形成している。すなわち、本形態では、コア2の下側壁2dに形成されるスリット2hの側面2kは、下側壁2dに直交する上下方向に対して傾斜している。
そのため、研磨工程S3での原体側壁12の研磨量によって、スリット2hが形成される下側壁2dの厚さを調整することができ、下側壁2dの外周面側のスリット2hの幅を調整することができる。したがって、研磨工程S3での研磨量によって、磁性素子1の直流重畳特性を調整することができる。その結果、本形態では、磁性素子1の安定した直流重畳特性を得ることが可能になる。すなわち、磁性素子1の直流重畳特性を安定させることが可能になる。
また、本形態では、成型工程S1で凹部12hを形成するとともに、研磨工程S3で原体側壁12dを研磨して、スリット2hを形成している。そのため、焼成工程S2後には、従来のような円盤型カッターでの加工が不要となる。したがって、コア2が薄型化しても、損傷が生じないように、コア2を製造することができる。
本形態では、成型工程S1で、原体側壁12dを、原体側壁12d以外の他の側壁に比べて厚く形成している。また、本形態では、研磨工程S3後の下側壁2dの厚みt3が、焼成工程S2後の上側壁2e、前側壁2f、後側壁2gの厚みt4と同じになるように、原体側壁12dの厚みt2が設定されている。そのため、下側壁2dで磁気飽和が起こりにくくなり、直流重畳特性を向上させることが可能になる。
すなわち、原体側壁12dを、原体側壁12d以外の他の側壁以下の厚みで形成した場合には、研磨工程S3後の下側壁2dの厚みt3が、焼成工程S2後の上側壁2e、前側壁2f、後側壁2gの厚みt4よりも薄くなる。そのため、この場合には、下側壁2dで最初に磁気飽和が起こり、直流重畳特性が低下するが、本形態ではかかる問題は生じることがなく、直流重畳特性を向上させることが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態では、成型工程S1で、原体側壁12dに形成される凹部12hの側面12kは、下側に向かうにしたがって、凹部12hの幅が次第に狭くなるように傾斜しており、コア2のスリット2hの幅が下側に向かうにしたがって、次第に狭くなるように2つの側面2kが傾斜している。この他にもたとえば、図7(A)に示すように、コア2の下側壁2dとなるコア原体22の原体側壁22dに成型工程S1で形成される凹部22hの側面22kは、下側(図7(A)では上側)に向かうにしたがって、凹部22hの幅が次第に広くなるように傾斜しても良い。すなわち、コア2のスリット2hの幅が下側に向かうにしたがって、次第に広くなるように2つの側面2kが傾斜しても良い。なお、この場合には、研磨工程S3で、図7(A)の二点鎖線に示す位置まで、原体側壁22dを外周面側から研磨して、コア原体22の内周面から外周面まで貫通するスリット2hを形成する。
上述した形態では、成型工程S1で、原体側壁12dの内周面から外周面に向かって窪むとともに、コア原体12の左端面から右端面まで貫通する凹部12hを形成している。この他にもたとえば、成型工程S1で、図7(B)に示すように、コア2となるコア原体32に、下側壁2dとなる原体側壁32dの内周面から外周面まで貫通するとともに、コア原体32の左端面から右端面まで貫通する孔部32hを形成しても良い。具体的には、孔部32hの前後方向の両側に形成される側面32kが原体側壁32dに直交する上下方向に対して傾斜するように孔部32hを形成しても良い。この場合には、図7(B)に示すように、下側(図7(B)では上側)に向かうにしたがって、孔部32hの幅が次第に狭くなるように、側面32kが傾斜しても良いし、下側に向かうにしたがって、孔部32hの幅が次第に広くなるように、側面32kが傾斜しても良い。なお、この場合には、研磨工程S3で、図7(B)の二点鎖線に示す位置まで、原体側壁32dを外周面側から研磨して、コア原体32の内周面から外周面まで貫通するスリット2hを形成する。
また、成型工程S1で、図7(C)に示すように、コア2となるコア原体42に、下側壁2dとなる原体側壁42dの外周面から内周面に向かって窪むとともに、コア原体42の左端面から右端面まで貫通する凹部42hを形成しても良い。具体的には、凹部42hの前後方向の両側に形成される側面42kが原体側壁42dに直交する上下方向に対して傾斜するよう凹部42hを形成しても良い。この場合には、図7(C)に示すように、下側(図7(C)では上側)に向かうにしたがって、凹部42hの幅が次第に狭くなるように、側面42kが傾斜しても良いし、下側に向かうにしたがって、凹部42hの幅が次第に広くなるように、側面42kが傾斜しても良い。なお、この場合には、研磨工程S3で、図7(C)の二点鎖線に示す位置まで、原体側壁42dを内周面側から研磨して、コア原体42の内周面から外周面まで貫通するスリット2hを形成する。
また、成型工程S1で、原体側壁の内周面から外周面に向かって窪む凹部および原体側壁の外周面から内周面に向かって窪む凹部の2つの凹部を形成することも可能である。
上述した形態では、成型工程S1で形成される凹部12hの2つの側面12kはともに、コア原体12の前後方向の中心位置に対して略対称に傾斜している。この他にもたとえば、凹部12hの2つの側面12kは、コア原体12の前後方向の中心位置に対して非対称に傾斜しても良い。
また、図7(D)に示すように、コア2の下側壁2dとなるコア原体52の原体側壁52dに成型工程S1で形成される凹部52hの一方の側面52k1のみが原体側壁52dに直交する上下方向に対して傾斜し、他方の側面52k2が上下方向と平行であっても良い。すなわち、コア2に形成されるスリット2hの側面2kの一方のみが上下方向に対して傾斜しても良い。この場合には、図7(D)に示すように、下側(図7(D)では上側)に向かうにしたがって、凹部52hの幅が次第に狭くなるように、側面52k1が傾斜しても良いし、下側に向かうにしたがって、凹部52hの幅が次第に広くなるように、側面52k1が傾斜しても良い。なお、この場合には、研磨工程S3で、図7(D)の二点鎖線に示す位置まで、原体側壁52dを外周面側から研磨して、コア原体52の内周面から外周面まで貫通するスリット2hを形成する。
上述した形態では、研磨工程S3で、原体側壁12dを外周面側から研磨している。この他にもたとえば、研磨工程S3で、原体側壁12dを外周面側および内周面側の両面側から研磨しても良い。また、図7に示すコア原体22、32、42、52においても、研磨工程S3で、原体側壁22d、32d、42d、52dを外周面側および内周面側の両面側から研磨しても良い。
上述した形態では、成型工程S1で、原体側壁12dを、原体側壁12d以外の他の側壁に比べて厚く形成している。この他にもたとえば、成型工程S1で、原体側壁12dを、原体側壁12d以外の他の側壁以下の厚みで形成しても良い。
本発明の実施の形態にかかる磁性素子の平面図である。 図1に示す磁性素子の底面図である。 図1のE−E断面を示す断面図である。 図1のF−F断面を示す断面図である。 図1に示す磁性素子の製造工程を示すフローチャートである。 図1に示す磁性素子の製造工程の一部を説明するための図であり、(A)は成型工程後の状態を示し、(B)は研磨工程後の状態を示す。 本発明の他の実施の形態にかかる成型工程後のコア原体を示す図である。
符号の説明
1 磁性素子
2 コア
2a 左端面(一端面)
2b 右端面(他端面)
2c 貫通孔
2d 下側壁(第1側壁)
2h スリット
2k 側面
3 導体
12、22、32、42、52 コア原体
12d、22d、32d、42d、52d 原体側壁
12h、22h、42h、52h 凹部
12k、22k、32k、42k、52k1、52k2 側面
32h 孔部
S1 成型工程
S3 研磨工程

Claims (3)

  1. 一端面から他端面まで貫通し、貫通方向から見たときに、四角形状を成す貫通孔が形成される多角筒状でかつ一体的に形成されたコアと、上記貫通孔に挿通され、その両端側が折り曲げられることで上記コアに取り付けられる帯状導体とを備え、
    上記コアの1つの側壁となる第1側壁には、上記一端面から上記他端面まで貫通し、かつ、上記コアの内周面から外周面まで貫通するスリットが形成され、
    上記スリットの両側に形成される側面の少なくともいずれか一方は、上記第1側壁に直交する方向に対して傾斜し
    上記コアの上記第1側壁における内周面および/または外周面が平面研磨された面であることを特徴とする磁性素子。
  2. 一端面から他端面まで貫通し、貫通方向から見たときに、四角形状を成す貫通孔が形成される多角筒状でかつ一体的に形成されたコアと、上記貫通孔に挿通され、その両端側が折り曲げられることで上記コアに取り付けられる帯状導体とを備える磁性素子の製造方法であって、
    プレスによって、上記コアの原型となるコア原体を粉体から形成する成型工程と、上記成型工程で形成された上記コア原体の1つの側壁である原体側壁を研磨して、上記一端面から上記他端面まで貫通しかつ上記コアの内周面から外周面まで貫通するスリットを形成する研磨工程とを備え、
    上記成型工程で、上記コア原体に、上記貫通孔を形成するとともに、上記一端面から上記他端面まで貫通しかつ上記原体側壁の内周面から外周面まで貫通する孔部、あるいは、上記一端面から上記他端面まで貫通しかつ上記一側壁の内周面および/または外周面から窪む凹部を、上記孔部および上記凹部の両側に形成される側面の少なくともいずれか一方が上記原体側壁に直交する方向に対して傾斜するように形成し、
    上記研磨工程で、上記原体側壁を内周面側および/または外周面側から平面研磨して、上記スリットを形成することを特徴とする磁性素子の製造方法。
  3. 前記成型工程で、前記原体側壁を、前記原体側壁以外の他の側壁に比べて厚く形成することを特徴とする請求項2記載の磁性素子の製造方法。
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