JP5790892B1 - 樹脂組成物およびポリエステル樹脂成形体 - Google Patents

樹脂組成物およびポリエステル樹脂成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、パール調質感が高いポリエステル樹脂成形体を成形できる樹脂組成物およびポリエステル樹脂成形体の提供を目的とする。【解決手段】ポリエステル樹脂成形体の成形に使用する樹脂組成物であって、ポリオレフィン樹脂と、酸変性ポリオレフィン樹脂とを含むことを特徴とする樹脂組成物である。なお、酸変性ポリオレフィン樹脂の酸価は、1〜60mgKOH/gであることが好ましい。また、ポリオレフィン樹脂100重量部に対し、酸変性ポリオレフィン樹脂を1〜1900重量部含むことが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、ポリエステル樹脂成形体の作製に使用する樹脂組成物に関する。
各種容器、生活用品等の部材には、一般的に樹脂成形体が使用されている。この樹脂成形体は成形性、機械的強度、リサイクル性、耐熱性などの観点からポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂が使用されることが多い。近年では、樹脂成形体に対して、美麗な外観、高い意匠性が求められており、消費者が商品を購入する大きな訴求点となっているため、例えば、シャンプーのボトルや飲料ボトルのキャップに、パール調光沢を付与することで高級感を演出している。
樹脂成形体にパール調光沢を付与する方法としては、チタン系パール顔料などのパール調光沢発現剤を成形体の表面に塗布、または、樹脂成形体に練りこむ方法のほかに、屈折率の異なるポリマー同士をブレンドする方法が知られている。前者の方法は、パール調光沢(例えば、マイカ)の表面で光が反射し、それらが干渉することでパール調光沢を発揮する。一方、後者の方法は、屈折率の異なる樹脂界面で光が反射、屈折し、これらが干渉することでパール調光沢が得られる。後者の方法は、特許文献1おいてポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂を配合した樹脂組成物が開示されている。
特開昭54−032562号公報
しかし、従来の樹脂組成物は、屈折率が異なる2種類の樹脂を配合し、その屈折率差によりパール調光沢を得ていたが、樹脂同士の相溶性が低くパール調質感(例えば、光沢、艶、深み等)が得難い問題があった。
本発明は、パール調質感が高いポリエステル樹脂成形体を成形できる樹脂組成物およびポリエステル樹脂成形体の提供を目的とする。
本発明の樹脂組成物は、ポリエステル樹脂成形体の成形に使用する樹脂組成物であって、ポリエステル樹脂成形体の成形に使用する樹脂組成物であって、ポリオレフィン樹脂と、酸変性ポリオレフィン樹脂とを含むことを特徴とする。
上記の本発明によれば、ポリオレフィン樹脂と酸変性ポリオレフィン樹脂とを含む樹脂組成物をポリエステル樹脂成形体の成形に使用すると、相溶性が悪いポリオレフィン樹脂とポリエステル樹脂とを酸変性ポリオレフィン樹脂が適度に相溶させることで、パール調質感が高いポリエステル樹脂成形体を得ることができる。
本発明の樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂と、酸変性ポリオレフィン樹脂とを含み、ポリエステル樹脂成形体の成形に使用する。すなわち、樹脂組成物は、希釈用のポリエステル樹脂と混合し、ポリエステル樹脂成形体の成形に使用する。
本発明では、パール調質感が高いポリエステル樹脂成形体を得るために、ポリエステル樹脂と相溶性が悪いポリオレフィン樹脂に加えて、両者を適度に相溶できる酸変性ポリオレフィン樹脂を含む樹脂組成物を用いた。すなわち樹脂組成物が含む酸変性ポリオレフィン樹脂が、ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂との相溶性を適度に向上させたことで、パール調質感が高いポリエステル樹脂成形体を実現できた。
<ポリオレフィン樹脂>
本発明においてポリオレフィン樹脂は、エチレン、プロピレン、ブテンおよびペンテン等の単独重合体、ないしこれらの共重合体を主成分とした樹脂である。ポリオレフィン樹脂は、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、プロピレン−酢酸ビニル共重合体、プロピレン−メチルアクリレート共重合体、プロピレン−メチルメタクリレート共重合体、プロピレン−エチルアクリレート共重合体、ポリブテン、ポリ−3−メチル−1−ブテン共重合体、ポリ−4−メチル−1−ペンテン共重合体等が挙げられる。これらの中でも安価かつ加工性に優れ、各種工業部品・家電製品などに幅広く使用されているポリプロピレン樹脂およびポリエチレン樹脂が好ましい。
ポリオレフィン樹脂は、単独または2種以上を併用して使用できる。
ポリプロピレン樹脂は、例えば、プロピレン単独重合体、エチレンープロピレン共重合体、エチレンープロピレンーエチレンプロピレンゴム共重合体、メタロセン化合物を重合触媒として用いて得られたポリプロピレンが挙げられる。これらの中でも結晶化度が低く結晶部における光散乱(白ボケ)の影響が小さく透明性の高い、エチレンープロピレン共重合体が好ましい。エチレンープロピレン共重合体を使用することで、成形体を成形した際に成形体表面部のみならず成形体内部でも光干渉効果が発生し易くなり、成形体のパール調質感が向上する。
ポリエチレン樹脂は、例えば高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、メタロセン化合物を重合触媒として用いて得られたポリエチレンが挙げられる。これらの中でも結晶化度が低く結晶部における光散乱(白ボケ)の影響が小さく透明性の高い、低密度ポリエチレンが好ましい。
また、ポリオレフィン樹脂の23℃におけるD線屈折率(JIS K 7142)は、1.35〜1.65であることが好ましく、1.40〜1.60がより好ましく、1.45〜1.55がさらに好ましい。D線屈折率が1.35〜1.65の範囲にあることでパール調光沢を得易くなる。
<酸変性ポリオレフィン樹脂>
本発明において酸変性ポリオレフィン樹脂は、ポリエステル樹脂とポリオレフィン樹脂との適度な相溶性を実現するために使用する。そのため酸変性ポリオレフィン樹脂は、有機酸の特性基を有している。有機酸の特性基は、スルホ基、カルボキシル基、リン酸基、ヒドロキシ基、チオール基等が好ましく、カルボキシル基を有する飽和もしくは不飽和カルボン酸、およびその酸無水物基含有化合物がより好ましい。
カルボキシル基を有する飽和もしくは不飽和カルボン酸は、例えば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、アクリル酸、メタクリル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、テレフタル酸等が挙げられる。酸無水物基含有化合物は、例えば、無水マレイン酸、無水酢酸、無水プロピオン酸、無水コハク酸、無水フタル酸等が挙げられる。
また、酸変性ポリオレフィン樹脂は、酸価が1〜60mgKOH/gであることが好ましく、5〜50mgKOH/gがより好ましい。酸価が1〜60mgKOH/gであることでポリオレフィン樹脂とポリエステル樹脂との間の適度な相溶性が容易に得られることに加え、パール調質感がより向上する。なお、酸価が1mgKOH/g以上になることで適度な相溶性が容易に得られる。また、酸価が60mgKOH/g以下になることでペレット状に成形しやすくなる。
酸変性ポリオレフィン樹脂は、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソブテン、1−ペンテン、2−ペンテン、シクロペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、シクロヘキセン、1−ヘプテン、2−ヘプテン、シクロヘプテン、1−オクテン、2−オクテン、シクロオクテン、ビニルシクロペンテン、ビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘプテン、ビニルシクロオクテン等から適宜選択した化合物の共重合体を酸変性した樹脂である。
酸変性ポリオレフィン樹脂は、ポリオレフィン樹脂100重量部に対して、1〜1900重量部を含むことが好ましく、3〜1400重量部がより好ましい。1〜1900重量部を含むことでポリオレフィン樹脂と酸変性ポリオレフィン樹脂との間で適度な相溶性が得易くなることでパール調光沢が得易くなる。
酸変性ポリオレフィン樹脂は、単独または2種類以上を併用できる。
<ポリエステル樹脂>
本発明のポリエステル樹脂は、成形体の主成分になる希釈樹脂であり、ジカルボン酸成分とジオール成分とのエステルである。
ジカルボン酸成分は、例えばテレフタル酸、テレフタル酸ジメチル、2,6ナフタレンジカルボン酸、ナフタレンジカルボン酸等が挙げられる。
ジオール成分は、例えばエチレングリコール、ブチレングリコール、1,3プロパンジオール、1,4ブタンジオール、1,4シクロヘキサンジメタノール等が挙げられる。
ポリエステル樹脂は、例えばポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリメチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリブチレンナフタレート樹脂、ポリシクロヘキサンテレフタレート樹脂等が挙げられる。これらの中でも、透明性が高く、リサイクル性、コスト面、加工性に優れたポリエチレンテレフタレート樹脂が好ましい。
ポリエチレンテレフタレート樹脂は、例えば結晶性ポリエチレンテレフタレート(C−PET)、非晶性ポリエチレンテレフタレート(A−PET)、グリコール変性ポリエステル(PET−G)、ガラス強化ポリエチレンテレフタレート等が挙げられる。
また、ポリエステル樹脂の23℃におけるD線屈折率(JIS K 7142)は、1.40〜1.80であることが好ましく、1.50〜1.70がより好ましく、1.55〜1.65がさらに好ましい。D線屈折率が1.40〜1.80の範囲にあることでパール調光沢を得易くなる。
<着色剤>
本発明の樹脂組成物は、着色剤を含むことができる。本発明では着色剤によりポリエステル樹脂成形体を所望の色に着色できる上、着色剤に起因する色むらが生じにくい。着色剤は、顔料および染料が好ましい。顔料は、黒色顔料、有彩色顔料が挙げられる。
黒色顔料は、例えばアニリンブラック、アンスラキノンブラック、ペリレンブラック等の有機黒色顔料;カーボンブラック、ランプブラック、グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブ、マグネタイト、鉄−チタン複合酸化物、酸化コバルト、二酸化マンガン、硫化亜鉛、銅−クロム複合酸化物、スズ−アンチモン複合酸化物、チタン−バナジウム−アンチモン複合酸化物、コバルト−ニッケル複合酸化物、マンガン−鉄複合酸化物、鉄−コバルト−クロム複合酸化物、銅−クロム複合酸化物、鉄−コバルト複合酸化物、クロム−鉄−ニッケル複合酸化物、二硫化モリブデン、低次酸化チタン、窒化チタン、酸化クロム等の無機黒色顔料;が挙げられる。
有彩色顔料は、赤色顔料、黄色顔料、橙色顔料、紫色顔料、青色顔料、緑色顔料、褐色顔料等の顔料が好ましい。
赤色顔料としては、例えばナフトール系顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、ペリレン系顔料、ジケトロピロロピロール顔料等が挙げられる。
黄色顔料としては、例えばアゾ系顔料、アントラキノン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタロン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料等の有機顔料;チタンーニッケルーアンチモン複合酸化物、亜鉛―鉄複合酸化物等の無機顔料;が挙げられる。
橙色顔料としては、例えばナフトール系顔料、アゾ系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、キナクリドン系顔料、ジケトロロピロール系顔料等が挙げられる。
紫色顔料としては、例えばアゾ系顔料、ローダミン系顔料、キナクリドン系顔料、カルバゾール系顔料、ペリレン系顔料、キナクリドン系顔料等が挙げられる。
青色顔料としては、例えばフタロシアニン系顔料等の有機顔料;コバルトーアルミニウム複合酸化物、コバルトーアルミークロム複合酸化物、群青等の無機顔料;が挙げられる。
緑色顔料としては、例えばフタロシアニン系顔料、アゾ系顔料等の有機顔料;クロム酸化物、コバルトークロムーアルミニウム複合酸化物、コバルトーニッケルー亜鉛複合酸化物等の無機顔料;が挙げられる。
褐色顔料としては、アゾ系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料等の有機顔料;鉄酸化物、チタンークロムーアンチモン複合酸化物等の無機顔料;が挙げられる。
顔料の平均一次粒子径は、0.01〜5μmが好ましく、0.01〜3μmがさらに好ましい。なお顔料の平均1次粒子径は、JIS Z8901−2006「試験用粉体及び試験用粒子」5.4.4粒子経分布(c)顕微鏡法に準拠し、振掛け法によって準備した試料を透過型電子顕微鏡(日本電子社製)で5万〜100万倍程度に拡大して観察した画像(20〜50個程度)の粒子を観察して算出される円相当径の相加平均値である。
染料は、酸性染料、直接染料、塩基性染料、造塩染料、油溶性染料、分散染料、反応染料、媒染染料、建染染料、硫化染料等が好ましい。
酸性染料としては、例えばアントラキノン系酸性染料、フタロシアニン系酸性染料、キノリン系酸性染料、アジン系酸性染料、インジゴイド系酸性染料、キサンテン系酸性染料、トリフェニルメタン系酸性染料等が挙げられる。
直接染料としては、例えばアゾ系直接染料、チアゾール系直接染料、アントラキノン系直接染料、オキサジン系直接染料、フタロシアニン系直接染料等が挙げられる。
塩基性染料としては、例えばアゾ系塩基性染料、アジン系塩基性染料、アクリジン系塩基性染料、メチン系塩基性染料、チアゾール系塩基性染料、チアジン系塩基性染料、オキサジン系塩基性染料、アントラキノン系塩基性染料、キサンテン系塩基性染料、トリアリールメタン系塩基性染料等が挙げられる。
油溶性染料としては、例えばアントラキノン系油溶性染料、フタロシアニン系油溶性染料、キノリン系油溶性染料、アジン系油溶性染料、インジゴイド系油溶性染料、メチン系油溶性染料、アゾ系油溶性染料、アミノケトン系油溶性染料、キサンテン系油溶性染料、トリフェニルメタン系油溶性染料等が挙げられる。
分散染料としては、例えばアントラキノン系分散染料、キノリン系分散染料、インジゴイド系分散染料、キノフタロン系分散染料、メチン系分散染料、アゾ系分散染料、アミノケトン系分散染料、キサンテン系分散染料等が挙げられる。
また、上記酸性染料とカチオン性化合物との造塩体、上記塩基性染料とアニオン性化合物との造塩体、または酸性染料と塩基性染料との造塩体などの造塩染料を使用できる。
このように染料は、単独または2種類以上を併用できる。
着色剤は、単独または2種類以上を併用できる。
また、本願発明において、パール調光沢が良好な成形体を得るために着色剤を次のように使用することもできる。
すなわち、樹脂組成物は、波長380〜750nmにおける平均反射率が10%以下を示す黒色着色剤、および波長380nm〜500nmにおいて最大反射率が3%以上のピークを示す有彩色着色剤を少なくとも一方を含むことが好ましい。前記反射率特性を示す着色剤を少なくとも1種類含むことで、樹脂組成物を成形した成形体の質感(艶や深み)が向上し、一層の外観向上を図ることができる。このことは、着色剤を配合していない樹脂組成物を成形した成形体の外観から得られるパール調光沢は、光干渉効果により発せられ、白色でありながらも若干青味を帯びていることに起因している。すなわち、波長380〜750nmにおける平均反射率が10%以下を示す黒色着色剤を使用することで、白色のパール調がより引き立てられる。また、波長380nm〜500nmにおいて最大反射率が3%以上のピークを示す有彩色着色剤を使用することで、パール調光沢の青味成分により、有彩色着色剤の彩色効果が高まり、質感の向上に繋がったと考えられる。
なお、顔料の反射率は、顔料をポリプロピレン樹脂に練りこみ作製したシートの反射率を測定することにより求めることができる。測定試料は、例えば顔料0.25重量部とポリプロピレン樹脂(プライムポリマー社製、ランダムプロピレン共重合体、J226T)100重量部とを混合し、これらを180℃に加熱した2本ロールを用いて5分間溶融混練を行った後、180℃に加熱したプレス成形機を用いて厚さ2mmのプレスシートを作製することで得られる。また反射率とは、波長300〜800nmの各波長において、標準白板(硫酸バリウム)の拡散反射率を100%とした時の、測定試料の拡散反射率を示す。また反射率の測定機器は島津製作所社製UV−3150を用いた。なお、本発明で言う「平均反射率が10%以下」とは、波長380〜750nmにおける各波長(1nm毎)の反射率の相加平均値と定義する。また、「最大反射率が3%以上のピーク」とは、波長300〜800nmの反射率における最も低い値(最低値はベースライン)に対して、波長380〜500nmの範囲内に現れる3%以上高い極大ピークと定義する。
また、染料の反射率は、染料をポリエチレンテレフタレート樹脂に練りこみ作製したインジェクションプレートの反射率を測定することにより求めることができる。その他、顔料の反射率と同様に染料の反射率を求める。
また、着色剤の屈折率は、ポリエステル樹脂およびポリオレフィン樹脂の屈折率に近い方が好ましい。より具体的には、23℃におけるD線屈折率(JIS K 7142)が1.35〜1.75であることが好ましい。D線屈折率が前記範囲を満たすとパール調光沢がより向上する。
着色剤は、樹脂組成物100重量%中に0.0001〜20重量%を含むことが好ましく、0.001〜10重量%がより好ましい。着色剤を前記範囲含むことで、着色を有しつつパール調質感が高い成形体が得られる。
本発明の樹脂組成物は、必要に応じて耐衝撃性、抗菌性、ガスバリア性、導電性、磁性、圧電性、制振性、遮音性、摺動性、電磁波吸収性、難燃性、脱水性、脱臭性、アンチブロッキング性、吸油性、吸水性、成形性等のいずれかを向上させる目的で、さらに無機充填材を配合できる。
無機充填材は、例えば、炭素繊維、ガラス繊維、ガラスフレーク、ゼオライト、マイカ、黒鉛、金属粉、フェライト、アルミナ、チタン酸バリウム、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、テフロン(登録商標)粉、タルク、木炭粉、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンマイクロコイル(CMC)、酸化アンチモン、水酸化アルミ、水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト、酸化カルシウム、シリカ、炭酸カルシウム等が挙げられる。
無機充填材は、ポリエステル樹脂成形体の透明性を低下させない程度に配合することが好ましい。
また、本発明の樹脂組成物は、例えば、レベリング剤、顔料分散剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、粘性改質剤、耐光安定剤、金属不活性剤、過酸化物分解剤、加工安定剤、核剤、結晶化促進剤、結晶化遅延剤、ゲル化防止剤、充填剤、補強剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、防錆剤、蛍光性増白剤、流動性改質剤、帯電防止剤等の公知添加剤を適宜選択して配合できる。
本発明の樹脂組成物を作製する方法は、ポリオレフィン樹脂および酸変性ポリオレフィン樹脂を必須成分とし、必要に応じて他の任意成分を加えて、混合または溶融混練等により得ることができる。樹脂組成物は、ペレット状、粉体状、顆粒状、ビーズ状等の形状に作製できる。
混合は、例えばヘンシェルミキサー、タンブラー、ディスパー、ニーダー、ロールミル、スーパーミキサー、ヘンシェルミキサー、バーティカルグラニュレーター、ハイスピードミキサー、ファーマトリックス、ボールミル、スチールミル、サンドミル、振動ミル、アトライター等の公知の装置を使用できる。
混練は、例えばバンバリーミキサー、二軸押出機、単軸押出機、ローター型二軸混練機、ニーダー等の公知の装置を使用できる。
溶融混練温度は、100〜240℃が好ましく、160〜235℃がより好ましい。溶融混錬温度を抑制できるのでポリスエステル成形体の変色等を抑制し易くなる
混練されて得られた樹脂組成物は、ペレット状、粉体状、顆粒状またはビーズ状等任意の形状の成形できる。
また、本願の樹脂組成物の他の態様として、酸変性ポリオレフィン樹脂の酸価を1〜15mgKOH/gにすると、ポリオレフィン樹脂を配合せずとも、酸変性ポリオレフィン樹脂とポリエステル樹脂とを配合してパール調質感の高い、ポリエステル樹脂成形体を作製できる。
係る場合、ポリエステル樹脂100重量部に対して酸変性ポリオレフィン樹脂を0.1〜20重量部を配合することが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂成形体は、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、酸変性ポリオレフィン樹脂を仕込み、溶融混練して成形できるし、次の方法で作製することもできる。まず、希釈用ポリエステル樹脂と樹脂組成物とを含む混合物を溶融混練等し、成形することで成形体を得る。本発明のポリエステル樹脂成形体は、前記の方法で作製すると、溶融混練時間を短縮できるため、高温で溶融混練することによる極性官能基含有樹脂の黄変を抑制できるため好ましい。
溶融混練温度は、200〜370℃が好ましく、220〜350℃がより好ましい。
またポリエステル樹脂成形体について、本発明の樹脂組成物の原料に着色剤として顔料を含む場合、ポリオレフィン樹脂および酸変性ポリオレフィン樹脂と共に顔料を配合して溶融混錬して樹脂組成物を作製することが好ましい。
一方、着色剤として染料を使用する場合、染料はポリオレフィン樹脂と混合し難い。そこでポリオレフィン樹脂および酸変性ポリオレフィン樹脂を含む混合物、およびポリエステル樹脂と染料を含む着色組成物を準備して、希釈用ポリエステル樹脂とこれらを配合し、溶融混錬を行い、成形することでポリエステル樹脂成形体を作製することが好ましい。なお、顔料を使用する場合も染料と同様の方法でポリエステル樹脂成形体を作製しても良い。着色剤を使用する場合、着色組成物を経てから樹脂組成物を作製すると着色剤のブリードアウトを抑制できるため好ましい。
前記着色組成物は、前記混合物100重量部に対して、0.0001〜300重量分含むことが好ましく、0.001〜200重量部がより好ましい。着色組成物を前記範囲含むことで、さらに良好なパール調質感を持つポリエステル樹脂成形体が得られる。
本発明のポリエステル樹脂成形体を得るための成形方法は、射出成形、フィルム成形(Tダイフィルム成形、インフレーション成形、カレンダー成形等)、真空成形、押出成形、ブロー成形(二軸延伸ブロー成形、ダイレクトブロー成形等)、回転成形等が挙げられる。これらの中でも射出成形、フィルム成形、ブロー成形が好ましい。
ポリエステル樹脂成形体の最終的な原料の配合比率は、ポリエステル樹脂100重量部に対してポリオレフィン樹脂を0.1〜20重量部、酸変性ポリオレフィン樹脂を0.1〜20重量部を配合することが好ましい。
本発明のポリエステル樹脂成形体は、従来、パール顔料やマイカ等のパール調顔料を配合しなければ得られないような、パール調質感が得られる。このポリエステル樹脂成形体は、高い質感が要求される一般装飾品や化粧品容器のみならず、各種家電、パーソナルコンピューター、スマートフォン、タブレット端末、デジタルカメラ等の電子デバイスの外装部品、住宅建材部品、船舶、航空機、車輌内部の内外装部品等として広く使用できる。
以下本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明の技術思想を逸脱しない限り、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下、実施例で使用した原料を示す。
[ポリオレフィン樹脂]
(A−1):エチレンープロピレン共重合体(日本ポリプロ社製、ノバテックEG7F)
(A−2):エチレンープロピレン共重合体(プライムポリマー社製、J226T)
(A−3):プロピレン単独重合体(プライムポリマー社製、F−704NP)
(A−4):エチレンープロピレンーエチレンプロピレンゴム共重合体(プライムポリマー社製、J715M)
(A−5):高密度ポリエチレン(日本ポリエチレン社製、ノバテックHJ550、密度:0.96g/cm3
(A−6):低密度ポリエチレン(クラレ社製、ミラソン50、密度:0.92g/cm3
[酸変性ポリオレフィン樹脂]
(B−1):無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(三井化学社製、アドマーQE800、酸価:4.3mgKOH/g)
(B−2):無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(三井化学社製、ハイワックスNP50605A、酸価:11mgKOH/g)
(B−3):無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(三洋化成工業社製、ユーメックス1001、酸価:26mgKOH/g)
(B−4):無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(三井化学社製、ハイワックスNP0555A、酸価:45mgKOH/g)
(B−5):無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂(三洋化成工業社製、ユーメックス1010、酸価:52mgKOH/g)
[顔料]
(C−1):黒色無機顔料(カーボンブラック C.I.Pigment Black 7、平均反射率:1.6%、平均一次粒子径:0.024μm)
(C−2):青色有機顔料(β型フタロシアニンブルー C.I.Pigment Blue 15:3、反射極大波長:450nm、最大反射率:10.5%、平均一次粒子径:0.1μm)
(C−3):赤色有機顔料(キナクリドン系レッド C.I.Pigment Red 122、反射極大波長:402nm、最大反射率:5%、平均一次粒子径:0.12μm)
(C−4):黄色有機顔料(ジスアゾ系イエロー C.I.Pigment Yellow 180、380〜500nmにおいて反射極大ピークなし、平均一次粒子径:0.23μm)
(C−5):青色無機顔料(群青 C.I.Pigment Blue 29、反射極大波長:424nm、最大反射率:9%、平均一次粒子径:2μm)
なお、平均反射率は波長380〜750nmにおける各波長の拡散反射率の相加平均値を示し、最大反射率は波長300〜800nmの反射率における最も低い値(ベースライン)に対して、波長380〜500nmの範囲内に現れる3%以上高い極大ピークの拡散反射率を示す。
(C−6):金色パール顔料(粒径5μm〜25μm、酸化チタン被覆量48%)
[その他]
(D−1):ステアリン酸亜鉛/ステアリン酸カルシウム混合物(混合比率:1/1)
(実施例1)
(1)樹脂組成物の製造
(A−1)100重量部、(B−1)50重量部、(C−1)0.1重量部、(D−1)0.01重量部を、攪拌羽の回転速度300rpmで3分間攪拌・混合することで混合物を得た。前記混合物を設定温度220℃の二軸押出機(日本プラコン社製)に投入して溶融混練・造粒することによりペレット状の樹脂組成物を得た。
(2)成形体の製造
希釈用ポリエステル樹脂(三井化学社製、SA135)100重量部と得られた樹脂組成物10重量部を、シリンダー設定温度270℃、冷却ロール温度60℃のTダイフィルム成形機に投入して成形し、成形体(厚さ100μm×幅150mm×長さ200m)を得た。
(実施例2〜43)
実施例1の原料および配合量を表1〜3、表5に記載した通りに変更した以外は、実施例1と同様に行うことで樹脂組成物、およびその成形体を得た。なお表中の配合比は、ポリオレフィン樹脂(A)100重量部に対する重量部を示す。なお、本明細書において、実施例11、14、17、20、38〜40は参考例である。
(実施例44)
(B−1)100重量部、(C−1)0.1重量部、(D−1)0.01重量部を、攪拌羽の回転速度300rpmで3分間攪拌・混合することで混合物を得た。前記混合物を設定温度220℃の二軸押出機(日本プラコン社製)に投入して溶融混練・造粒することにより樹脂組成物を得た。
希釈用ポリエステル樹脂(三井化学社製、SA135)100重量部と得られた樹脂組成物10重量部を、シリンダー設定温度270℃、冷却ロール温度60℃のTダイフィルム成形機に投入して成形し、成形体(厚さ100μm×幅150mm×長さ200m)を得た。
(実施例45〜50、比較例1〜3)
実施例38の原料および配合量を表4〜5に記載した通りに変更した以外は、実施例38と同様に行うことで樹脂組成物、およびその成形体を得た。なお表中の配合比は、酸変性ポリオレフィン樹脂(B)100重量部に対する重量部を示す。
得られた成形体を以下の方法で試験した。評価結果を表1〜5に示す。
<パール調光沢(光輝感)>
成形体表面のパール調光沢を光輝感として10名のテスターが目視評価した。なお、評価基準は、次の通りである。
4:8名以上が光輝感を感じた。優れている。
3:5〜7名が光輝感を感じた。良好。
2:2〜4名が光輝感を感じた。実用上問題ない。
1:1名以下が光輝感を感じた。実用不可。
<光沢の質感>
成形体表面のパール調光沢の質感を艶やかさおよび深みの観点で10名のテスターが目視評価した。なお、評価基準は、次の通りである。
4:8名以上が滑らかさおよび深みを感じた。優れている。
3:5〜7名が滑らかさおよび深みを感じた。良好。
2:2〜4名が滑らかさおよび深みを感じた。実用上問題ない。
1:1名以下が滑らかさおよび深みを感じた。実用不可。
<色ムラ>
成形体の鏡面の色ムラをコンピュータカラーマッチングシステム(CCM)(倉敷紡績社製、AUCOLOR VP−2)を使用して標準光源D−65、拡散照明10°の条件で任意の5点についてΔE値を測定し平均した。なお、評価基準は、次の通りである。
4:0.3未満。8名以上が滑らかさおよび深みを感じた。優れている。
3:0.3以上0.5未満。良好。
2:0.5以上1未満。実用上問題ない。
1:1以上。実用不可。
<異物評価>
得られた樹脂組成物をTダイフィルム成形機に投入して、厚さ100μm×幅150mmの大きさのフィルムを200m作製した。作製開始から191m目〜200m目までをサンプリングし、フィルム表面に発生した直径40μm以上大きさ異物(樹脂劣化物、顔料凝集物等)を、デジタル顕微鏡(デジタルマイクロスコープ、VHS−100 キーエンス社製、)を用いて観察した。樹脂組成物の相溶性が低い場合、ロングラン成形すると、異物が蓄積して成形最終部に集まり易い。なお、評価基準は、次の通りである。
4:希釈用ポリエステル樹脂のみでフィルムを作製した際に発生した異物と同数。またはそれ以下。異物は10個以下/m)、優れている。
3:異物が11〜25個/m、良好。
2:異物が26〜40個/m、実用上問題ない。
1:異物が41個/m以上、実用不可。
<総合評価>
得られた評価結果を元に樹脂組成物がポリエステル樹脂成形体の成形に適当か否かを下記基準で評価した。
A:評価が全て4。優れている。
B:評価が2または3を1個以上含み、1を含まない。良好
C:評価が1を1個以上含む。実用不可
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表1〜4の結果から明らかなように、実施例1〜50の成形体は、いずれも色ムラが少なく強い光輝感で、その質感も艶やかで深みがあり優れたパール調光沢が得られた。中でも、酸変性ポリオレフィン樹脂(B)の酸価が、5〜50mgKOH/gの場合、特に優れた光輝感および質感が得られた。また、着色剤(C)として、黒色無機顔料(C−1)または青色有機顔料(C−2)、赤色有機顔料(C−3)を使用したときにも、同様に優れた光輝感および質感が得られた。
一方、比較例1〜3に示す酸変性ポリオレフィン樹脂を含まない樹脂組成物の場合、色ムラが発生し、成形体から発せられるパール調光沢も弱く、その質感も艶やかさや深みが欠如しており、見劣りしていた。これはポリオレフィン樹脂(A)が希釈樹脂であるポリエステル樹脂中に均一微細な分散状態を形成できなかったことが原因と思われる。
本発明の樹脂組成物は、ポリオレフィン樹脂、酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、を一度に溶融混練して成形品を成形する方法も可能であるが、ポリオレフィン樹脂と酸変性ポリオレフィン樹脂とを溶融混練してペレット状に成形した樹脂組成物を作製し、ポリエステル樹脂と前記樹脂組成物を溶融混練して成形し成形体を得ることで、酸変性ポリオレフィン樹脂の劣化による変色を最小限に抑制することが可能であり、成形体を成形した際に、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、酸変性ポリオレフィン樹脂を一度に溶融混練した場合と比較して、さらに良好な質感(パール調光沢、艶、深感)が得易くなる。
本発明の樹脂組成物は、従来光輝材料として使用されてきたパール顔料やアルミ顔料を含有せずとも高い質感の再現が可能なため、成形体表面でパール顔料やアルミ顔料由来の熱劣化起因の凝集物が発生しない。そのため本発明の樹脂組成物で得られた成形品の質感(パール調光沢、艶、深感)は、従来の光輝材料(パール顔料やアルミ顔料)と比較してさらに良好なパール調質感(光沢、艶、深感)の成形体の作製が可能になった。特に連続して長時間成形体を成形した際に、従来の光輝材料と比較して良好な質感の成形体の作製が可能になった。
本発明は、パール調質感が高いポリエステル樹脂成形体を成形できる樹脂組成物およびポリエステル樹脂成形体を提供できる。

Claims (7)

  1. ポリエチレンテレフタレート樹脂とともに溶融混錬して成形するパール調成形体用の樹脂組成物であって、
    ポリオレフィン樹脂(ただし、密度0.92以下の低密度ポリエチレンを除く)と、酸変性ポリオレフィン樹脂とを含むことを特徴とする樹脂組成物。
  2. 前記酸変性ポリオレフィン樹脂の酸価が1〜60mgKOH/gであることを特徴とする請求項1項に記載の樹脂組成物。
  3. 前記ポリオレフィン樹脂100重量部に対し、前記酸変性ポリオレフィン樹脂を1〜1900重量部含むことを特徴とする請求項1または2項に記載の樹脂組成物。
  4. さらに着色剤を含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の樹脂組成物。
  5. 希釈用ポリエチレンテレフタレート樹脂と、請求項1〜4いずれか1項に記載の樹脂組成物とを含む混合物を成形してなるパール調成形体。
  6. ポリエチレンテレフタレート樹脂と、酸変性ポリオレフィン樹脂とを含み、
    前記ポリエチレンテレフタレート樹脂100重量部に対して、前記酸変性ポリオレフィン樹脂を0.1〜20重量部含むことを特徴とするパール調成形用樹脂組成物。
  7. 前記酸変性ポリオレフィン樹脂がペレット状であることを特徴とする請求項6記載のパール調成形用樹脂組成物。
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