JP5790865B2 - 車両懸架装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両懸架装置に関する。
従来の車両懸架装置として、例えば、特許文献1には、アッパコントロールリンク、ロアコントロールリンク、弾性ブッシュを含んで構成される車軸式懸架装置が開示されている。この車軸式懸架装置は、アッパコントロールリンク、ロアコントロールリンクの一端が車軸側に接続され、他端が車体側に接続されると共に、弾性ブッシュがアッパコントロールリンク、ロアコントロールリンクの少なくとも一端側に配置されて接続構造を形成している。そして、この車軸式懸架装置は、弾性ブッシュのうちアッパコントロールリンク、ロアコントロールリンクの少なくとも一方に配置される弾性ブッシュの車両前後方向の剛性が引張方向より圧縮方向が高くなるように設定されている。これにより、車軸式懸架装置は、いわゆるハーシュネスの入力をいなし、発進時や制動時のデファレンシャルのノーズ角の変化を軽減している。
特開2007−22106号公報
ところで、上述のような特許文献1に記載の車軸式懸架装置は、例えば、より適正な振動低減等の点で、更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、適正に振動を低減することができる車両懸架装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る車両懸架装置は、車両の車輪を当該車両の車体に支持する懸架装置本体と、前記懸架装置本体の鉛直方向上部と前記車体との間に介在し、前記車両の制動力の絶対値が相対的に小さい前記車両の緩制動時に、前記車両の非制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に小さくなる上部介在部材と、前記懸架装置本体の鉛直方向下部と前記車体との間に介在し、前記車両の緩制動時に、前記車両の非制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に大きくなる下部介在部材とを備え、前記上部介在部材の前記前後方向剛性と前記下部介在部材の前記前後方向剛性とは、前記車両の緩制動時の前記車輪のスピンドルの前後力コンプライアンスと、前記車両の非制動時の前記スピンドルの前後力コンプライアンスとが同等となるように設定されることを特徴とする。
また、上記車両懸架装置では、前記上部介在部材は、前記車両の制動力の絶対値が前記車両の緩制動時より相対的に大きい前記車両の急制動時に、前記車両の緩制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に大きくなるものとすることができる。
本発明に係る車両懸架装置は車両の車輪を当該車両の車体に支持する懸架装置本体と、前記懸架装置本体の鉛直方向上部と前記車体との間に介在し、前記車両の制動力の絶対値が相対的に小さい前記車両の緩制動時に、前記車両の非制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に小さくなる上部介在部材と、前記懸架装置本体の鉛直方向下部と前記車体との間に介在し、前記車両の緩制動時に、前記車両の非制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に大きくなる下部介在部材とを備え、前記上部介在部材は、前記車両の制動力の絶対値が前記車両の緩制動時より相対的に大きい前記車両の急制動時に、前記車両の緩制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に大きくなるものとすることができる。
本発明に係る車両懸架装置は、適正に振動を低減することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両懸架装置の概略構成を表す模式図である。 図2は、ラバーブッシュの変位と力との関係の一例を表す線図である。 図3は、サスペンションの側面視を簡略化した模式図である。 図4は、制動トルクのバネ下に与える力の関係を説明する模式図である。 図5は、弾性主軸高とスピンドル前後変位との関係を説明する模式図である。 図6は、弾性主軸高とスピンドル前後変位との関係を説明する模式図である。 図7は、弾性主軸高とバネ下振動との関係の一例を表す線図である。 図8は、アッパサポートの前後方向剛性とロアアームブッシュの前後方向剛性と弾性主軸高との関係の一例を表す線図である。 図9は、スピンドル位置の前後力コンプライアンスが一定となる前後方向剛性の組み合わせの一例を表す線図である。 図10は、アッパサポートの変位と力との関係の一例を表す線図である。 図11は、ロアアームブッシュの変位と力との関係の一例を表す線図である。 図12は、アッパサポートの概略構成の一例を表す模式図である。 図13は、ロアアームブッシュの概略構成の一例を表す模式図である。 図14は、制動トルク入力時の弾性主軸高とバネ下振動との関係の実測値の一例を表す線図である。 図15は、弾性主軸高変更時のハーシュネス特性の計算結果の一例を表す線図である。 図16は、アッパサポートの概略構成の他の一例を表す模式図である。 図17は、ロアアームブッシュの概略構成の他の一例を表す模式図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係る車両懸架装置の概略構成を表す模式図、図2は、ラバーブッシュの変位と力との関係の一例を表す線図、図3は、サスペンションの側面視を簡略化した模式図、図4は、制動トルクのバネ下に与える力の関係を説明する模式図、図5、図6は、弾性主軸高とスピンドル前後変位との関係を説明する模式図、図7は、弾性主軸高とバネ下振動との関係の一例を表す線図、図8は、アッパサポートの前後方向剛性とロアアームブッシュの前後方向剛性と弾性主軸高との関係の一例を表す線図、図9は、スピンドル位置の前後力コンプライアンスが一定となる前後方向剛性の組み合わせの一例を表す線図、図10は、アッパサポートの変位と力との関係の一例を表す線図、図11は、ロアアームブッシュの変位と力との関係の一例を表す線図、図12は、アッパサポートの概略構成の一例を表す模式図、図13は、ロアアームブッシュの概略構成の一例を表す模式図、図14は、制動トルク入力時の弾性主軸高とバネ下振動との関係の実測値の一例を表す線図、図15は、弾性主軸高変更時のハーシュネス特性の計算結果の一例を表す線図、図16は、アッパサポートの概略構成の他の一例を表す模式図、図17は、ロアアームブッシュの概略構成の他の一例を表す模式図である。
本実施形態に係る車両懸架装置1は、図1に示すように、車両2の車輪3に対応してそれぞれ設けられる。車両懸架装置1は、車両2の車輪3を車両2の車体4に支持する懸架装置本体としてのサスペンション5、サスペンション5を車体4に連結する上部連結部6、中部連結部7、及び、下部連結部8等を含んで構成される。車両懸架装置1は、サスペンション5に対して鉛直方向上側から順に上部連結部6、中部連結部7、及び、下部連結部8が設けられる。そして、本実施形態の車両懸架装置1は、サスペンション5の弾性主軸高による制動時のバネ下振動を低減する振動低減装置である。
ここで、サスペンション5の弾性主軸とは、典型的には、特定の軸方向に沿って力を作用させたときに、力の方向と着力点の弾性変位の方向とが一致し、かつ、着力点を含む平面が直線変位するだけで角変位を生じないような直交する仮想的な3軸をいい、いわば弾性復元の中心である。サスペンション5の弾性主軸は、典型的には、サスペンション5の特性によって定まり、例えば、サスペンション5のバネの強さ、配置、各部のブッシュの剛性(バネ定数)等に応じて定まる。また、バネ下振動とは、典型的には、車両2のバネ下、すなわち、サスペンション5より車輪3側で発生する振動である。
具体的には、サスペンション5は、車輪3と車体4との間に介在し、車輪3を車体4に支持し路面から車輪3を介して車体4に伝わる衝撃や振動を緩和するものである。サスペンション5は、コイルスプリング9、ショックアブソーバ10、アッパアーム11、ロアアーム12、ナックル13等を含んで構成され、車体4に対して車輪3のホイールを操舵可能で、且つ、回転可能に支持する。
コイルスプリング9は、バネ下をバネ上、すなわち、車体4に弾性支持し、車両2のバネ上部分の重量を支持し、また、路面からの振動や衝撃が車輪3を通して車体4に伝わらないようにする。ショックアブソーバ10は、ピストンロッド14にコイルスプリング9が装着されコイルスプリング9による車体4の上下振動を減衰させる。ショックアブソーバ10は、鉛直方向に沿って配置され、ピストンロッド14の鉛直方向上端部が上部連結部6を介して車体4に連結され、シリンダ15の鉛直方向下端部がボールジョイント等のジョイント部16を介してロアアーム12に連結される。アッパアーム11、ロアアーム12は、ショックアブソーバ10やナックル13等を支持するサスペンションアームであり、アッパアーム11が鉛直方向上側、ロアアーム12が鉛直方向下側に配置される。アッパアーム11は、一方の端部(車幅方向外側の端部)がボールジョイント等のジョイント部17を介してナックル13の上端部に連結され、他端(車幅方向内側の端部)が中部連結部7を介して車体4に連結される。ロアアーム12は、一方の端部(車幅方向外側の端部)がボールジョイント等のジョイント部18を介してナックル13の下端部に連結され、他端(車幅方向内側の端部)が下部連結部8を介して車体4に連結される。ナックル13は、非回転部分であり、スピンドル19を回転中心として車輪3を回転可能に支持する車輪支持部材である。また、ナックル13は、車両2に制動力を発生させる制動装置のキャリパ等が設けられる。
上部連結部6は、サスペンション5の鉛直方向上部と車体4とを連結する。ここでは、上部連結部6は、上述したように、サスペンション5の鉛直方向上部として、ショックアブソーバ10のピストンロッド14を車体4に連結する。上部連結部6は、ピストンロッド14の鉛直方向上端部と車体4との間に介在する上部介在部材としてのアッパサポート60を含んで構成される。上部連結部6は、ピストンロッド14を、アッパサポート60を介して車体4に連結する。アッパサポート60は、ピストンロッド14の鉛直方向上端部を車体4に弾性支持する。
中部連結部7は、サスペンション5の鉛直方向中間部と車体4とを連結する。ここでは、中部連結部7は、上述したように、サスペンション5の鉛直方向中間部として、アッパアーム11を車体4に連結する。中部連結部7は、アッパアーム11の一端部(ナックル13とは反対側の端部)と車体4との間に介在する中部介在部材としてのアッパアームブッシュ70を含んで構成される。中部連結部7は、アッパアーム11を、アッパアームブッシュ70を介して車体4に連結する。アッパアームブッシュ70は、アッパアーム11の一端部を車体4に弾性支持する。
下部連結部8は、サスペンション5の鉛直方向下部と車体4とを連結する。ここでは、下部連結部8は、上述したように、サスペンション5の鉛直方向下部として、ロアアーム12を車体4に連結する。下部連結部8は、ロアアーム12の一端部(ナックル13とは反対側の端部)と車体4との間に介在する下部介在部材としてのロアアームブッシュ80を含んで構成される。下部連結部8は、ロアアーム12を、ロアアームブッシュ80を介して車体4に連結する。ロアアームブッシュ80は、ロアアーム12の一端部を車体4に弾性支持する。
アッパサポート60、アッパアームブッシュ70、及び、ロアアームブッシュ80は、例えば、ゴム等のエラストマーにより構成された、いわゆるラバーブッシュ等を含んで構成される。アッパサポート60、アッパアームブッシュ70、及び、ロアアームブッシュ80は、それぞれ上部連結部6、中部連結部7、下部連結部8のガタつきを防ぎつつ変位を許容することで、車両前後方向の振動等を吸収するいわゆるコンプライアンスブッシュとして機能する。これにより、アッパサポート60、アッパアームブッシュ70、及び、ロアアームブッシュ80は、例えば、可動軸が異なる部材同士の作用抵抗を減らし、かつ、操縦安定性や乗り心地を確保する。上部連結部6、中部連結部7、下部連結部8の剛性(バネ定数)は、それぞれ、アッパサポート60、アッパアームブッシュ70、ロアアームブッシュ80の剛性に応じて定まる。
ここで、車両懸架装置1は、仮に、直進安定性を含む操縦安定性の向上を主体としたサスペンション設計により、例えば、アッパサポート60の剛性を大きくすると、その背反として乗心地性能が悪化するおそれがある。車両2の制動時の現象に着目すると、この場合、車両懸架装置1は、制動トルクの変動に起因する振動が増加するおそれがあり、ステアリングを通し、運転者に不要な振動を伝えることになってしまうおそれがある。また、車両懸架装置1は、仮に、制動時におけるブレーキ振動現象の低減のためロアアームブッシュ80の剛性を上げると、ハーシュネス特性(車両2が走行中に路面の突起を乗り越えた場合等に車輪3を介して入力される車両前後方向の振動いわゆるハーシュネスの低減性能)が背反し悪化するおそれがある。ここで、アッパサポート60やロアアームブッシュ80等に用いられるラバーブッシュは、図2に例示するように、変位と力との関係が非線形な特性を有している。したがって、車両懸架装置1は、仮に、車両2の制動時のブレーキ振動を低減するべく、単純にブッシュの剛性を大きくすると、これに伴って車両2の非制動時等の常用域の剛性も大きくなってしまうことになり、上記のような種々の背反が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態の車両懸架装置1は、上部介在部材であるアッパサポート60と下部介在部材であるロアアームブッシュ80との剛性が車両2の制動状態に応じて所定の関係となるように設定することで、例えば、制動トルクが加わったときに変化するサスペンション5のジオメトリを効果的に利用し、車両前後方向のバネ下振動を低減する。
ここでは、車両懸架装置1は、アッパサポート60、ロアアームブッシュ80が剛性の調整対象となる。なお、例えば、ロアアーム12等が車両前後方向に複数設けられている場合、当該剛性の調整対象は、主に荷重を受けるロアアーム12のロアアームブッシュ80となる。例えば、ロアアーム12として、車両前後方向前側のロアアームNo1と後側のロアアームNo2とが一対で設けられている場合、剛性の調整対象は、主に荷重を受けるロアアームNo2のロアアームブッシュ80となる。
具体的には、アッパサポート60は、車両2の制動力の絶対値が相対的に小さい車両2の緩制動時に、車両2の非制動時と比較して、車両2の前後方向剛性が相対的に小さくなるように形成される。つまり、アッパサポート60は、車両2の緩制動時の前後方向剛性が車両2の非制動時の前後方向剛性と比較して相対的に小さい。一方、ロアアームブッシュ80は、車両2の緩制動時に、車両2の非制動時と比較して、車両2の前後方向剛性が相対的に大きくなるように形成される。つまり、ロアアームブッシュ80は、車両2の緩制動時の前後方向剛性が車両2の非制動時の前後方向剛性と比較して相対的に大きい。これにより、車両懸架装置1は、例えば、ハーシュネス特性変化による運転者の違和感を抑制しつつ、操縦安定性(直進安定性)とブレーキ振動低減とを両立し、適正にバネ下振動を低減している。
ここで、車両2の非制動時とは、車両2制動力が発生していない状態、車両2の減速度が0である状態のときである。一方、車両2の緩制動時とは、車両2の制動力の絶対値が相対的に小さい制動状態、車両2の減速度の絶対値が相対的に小さい状態のときである。典型的には、ここでいう車両2の緩制動時とは、ブレーキ振動が生じる大きさの制動力、減速度が作用している状態のときであり、例えば、車両2、制動装置等の仕様に応じて定まる。さらに言えば、車両2の緩制動時とは、例えば、車両2の減速度が制動初期の0Gから0.3G程度までの緩制動域、より詳細には、ブレーキ振動がピークになりうる減速度、例えば、0Gから0.2G近傍までの緩制動域のときである。また、車両2の急制動時とは、車両2の制動力の絶対値が予め設定される所定値以上である状態のときであり、車両2の減速度が予め設定される所定以上の急制動域のときである。
この車両懸架装置1は、上記のようにアッパサポート60、ロアアームブッシュ80の車両前後方向の剛性を車両2の制動状態に応じて可変とすることで、ブッシュ剛性調節によるサスペンション5の弾性主軸高の変化を利用してブレーキ振動を低減することができる。
図3は、サスペンション5の側面視での配置の簡略図である。図3中、「H」は弾性主軸高、「B」は車高、「Ks」はショックアブソーババネ特性、「KZ」は弾性主軸上下方向剛性、「KX」は弾性主軸前後方向剛性、「X」はスピンドル19(バネ下の重心位置)の前後変位、「Z」はスピンドル19(バネ下の重心位置)の上下変位、「α」は鉛直方向に対するショックアブソーバ傾き、「β」は水平方向に対する弾性主軸傾き、「T」は制動時のトルク入力、「F」は路面からの入力(ハーシュネス時の入力)を表している。なお、弾性主軸高Hは、車輪3側の基準点(例えば、スピンドル19)から弾性主軸上の基準点までの鉛直方向に沿った相対距離に相当する。車高Bは、車輪3側の基準点(例えば、スピンドル19)から車体4側の基準点(例えば、ロアアームブッシュ80の車体4側の取り付けボルト)までの鉛直方向に沿った相対距離に相当する。以下、図3に例示するモデルをもとに説明する。
車両2のハーシュネス時には路面からの入力を考えるが、車両2の制動時には制動装置の制動トルク入力を入力源とする。制動トルクのバネ下に与える力の関係は、車輪3の回転部分(タイヤ)、非回転部分(ナックル13)にそれぞれ作用するトルク入力から、例えば、図4のように考えられる。すなわち、車輪3の回転部分に対して作用する入力は、回転部分への制動トルク入力T、車輪3のタイヤと路面との接地面で働く前後方向の制動力FX、接地面で働く前後方向の制動力の反力−FXである。なお、図4中、「r0」はスピンドル19と接地面との鉛直方向に沿った相対距離を表している。一方、車輪3の非回転部分に対して作用する入力は、非回転部分への制動トルク入力−T、回転部分からの非回転部分への前後方向の反力FXである。これらを合成して考えると、制動トルクのバネ下に与える力は、車輪3のタイヤと路面との接地面でのバネ下への前後入力FXとなる。
次に、図5、図6を参照して、サスペンション5のジオメトリと制動トルク入力との関係からバネ下の振動について説明する。図5、図6のように、車両前後方向に対するスピンドル19の位置(以下、「スピンドル位置」という場合がある。)の変位量は、接地面で同等の大きさの力(例えば、上述の前後入力FX)が加わった場合、弾性主軸高に応じて相違する。図5は、弾性主軸高が相対的に高く、ここではスピンドル位置より鉛直方向上側に位置する。一方、図6は、弾性主軸高が相対的に低く、ここではスピンドル位置より鉛直方向下側に位置する。なお、図5、図6中、「KX’」は弾性主軸前後方向剛性、「KW’」はワインドアップ剛性(ナックル13がスピンドル19回りに回転する際の剛性)を表している。
図5に示すように弾性主軸高が相対的に高い場合、スピンドル位置の変位量L11は、作用する力に対する並進分の変位量L12と回転分の変位量L13とが加算された値となる。一方、図6に示すように弾性主軸高が相対的に低い場合、スピンドル位置の変位量L21は、作用する力に対する並進分の変位量L22と回転分の変位量L23とが互いに相殺され、その分相対的に小さくなる傾向にある。したがって、制動時のバネ下前後振動は、図7に例示するように、弾性主軸高が低くなるほどスピンドル19の変位量が減少することで低減される。この図7は、サスペンション5の特性を変更し、弾性主軸高を変更したときのバネ下前後振動の変化を表しており、弾性主軸高が相対的に高い場合にバネ下前後振動が相対的に大きくなり、弾性主軸高が相対的に低い場合にバネ下前後振動が相対的に小さくなることを表している。
本実施形態の車両懸架装置1は、サスペンション5の特性として、上述したように、制動状態に応じてアッパサポート60、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性を変更することで、この弾性主軸高を変更することができる。弾性主軸高は、図8に例示するように、アッパサポート60の前後方向剛性の低下に伴って低くなり、また、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性の増加に伴って低くなる傾向にある。
また、本実施形態の車両懸架装置1は、制動状態に応じてアッパサポート60、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性が変更され弾性主軸高が変更される際、スピンドル位置に前後力を加えたときのスピンドル位置の変位量に相当する前後力コンプライアンスを一定に保持するように構成される。図9は、スピンドル位置の前後力コンプライアンスが一定となるアッパサポート60の前後方向剛性とロアアームブッシュ80の前後方向剛性との組み合わせの一例を表している。前後力コンプライアンスは、アッパサポート60の前後方向剛性、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性に応じて変化する。図9中、実線Lは、前後力コンプライアンスが所定の値で一定となるアッパサポート60の前後方向剛性とロアアームブッシュ80の前後方向剛性との組み合わせの集合である。これにより、車両懸架装置1は、ハーシュネス特性への影響を抑制することができる。
以上のことを踏まえて、本実施形態の車両懸架装置1は、車両2の緩制動時に、車両2の非制動時と比較して、アッパサポート60の前後方向剛性が相対的に小さくなり、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性が相対的に大きくなるように、アッパサポート60、ロアアームブッシュ80が構成される。これにより、車両懸架装置1は、図8に示すように、弾性主軸高が、車両2の非制動時の弾性主軸高さを示す動作点P1から緩制動時の弾性主軸高さを示す動作点P2に変化し、当該弾性主軸高を低下させることができる。
このとき、アッパサポート60の前後方向剛性とロアアームブッシュ80の前後方向剛性とは、車両2の緩制動時の車輪3のスピンドル19の前後力コンプライアンスと、車両2の非制動時のスピンドル19の前後力コンプライアンスとが同等となるように設定される。つまり、アッパサポート60、ロアアームブッシュ80は、図9に示すように、動作点P1におけるアッパサポート60の前後方向剛性とロアアームブッシュ80の前後方向剛性との組み合わせ、及び、動作点P2におけるアッパサポート60の前後方向剛性とロアアームブッシュ80の前後方向剛性との組み合わせが双方とも実線L上に位置するように、前後方向剛性が可変に構成される。これにより、車両懸架装置1は、車両2の緩制動時に、前後力コンプライアンスを一定に保持しつつ、弾性主軸高を低下させることができる。
ここではさらに、アッパサポート60は、車両2の急制動時に、緩制動時と比較して、車両2の前後方向剛性が相対的に大きくなるように構成される。これにより、車両懸架装置1は、ブレーキ振動やハーシュネス特性への影響等を考慮しなくてもよいような車両2の急制動時に弾性主軸高を上昇させ、操縦安定性を向上することができる。
図10は、アッパサポート60の変位と力との関係の一例を表し、図11は、ロアアームブッシュ80の変位と力との関係の一例を表している。ここでは、アッパサポート60、ロアアームブッシュ80は、図2に例示したような非線形特性を利用して、非制動時等の常用域、緩制動時の緩制動域、急制動時の急制動域のブッシュ剛性利用域を調整し、非制動時等、緩制動時、急制動時のサスペンション5のジオメトリを積極的に変更するように構成する。アッパサポート60は、図10に例示するようなブッシュ特性で構成し、制動状態に応じて前後方向剛性を可変とする。すなわち、アッパサポート60は、前後方向剛性が常用域では相対的に大きく、緩制動域で相対的に小さくなり、急制動域で再び相対的に大きくなるブッシュ特性になるように構成され、組み付けられる。ロアアームブッシュ80は、図11に例示するようなブッシュ特性で構成し、制動状態に応じて前後方向剛性を可変とする。すなわち、ロアアームブッシュ80は、前後方向剛性が、常用域では相対的に小さく、緩制動域、急制動域で相対的に大きくなるブッシュ特性になるように構成され、組み付けられる。
図12、図13は、それぞれアッパサポート60、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性を制動状態に応じて可変とする構成の一例を示している。図12、図13は、アッパサポート60、ロアアームブッシュ80の筒状部材の中心軸線が車両2の前後方向と交差するように配置される場合の構成を示している。
アッパサポート60は、図12に示すように、外筒61、内筒62、弾性体63等を含んで構成される。外筒61、内筒62は、車体4の高さ方向に沿って延在する円筒部材である。内筒62は、外筒61の内側に挿入される。外筒61、内筒62は、いずれか一方がピストンロッド14側に設けられ、他方が車体4側に設けられている。ここでは、例えば、外筒61は、車体4側のブラケットに設けられ、内筒62は、ピストンロッド14側に設けられる。弾性体63は、ゴム等のエラストマーにより構成され、径方向(前後方向と交差する方向)に対して外筒61と内筒62との間に介在するようにして円筒状に設けられる。すなわち、弾性体63は、外筒61の内周側、内筒62の外周側に配置される。アッパサポート60は、制動時には外筒61と内筒62とが径方向に沿って相対変位する。そして、アッパサポート60は、弾性体63に一対のスグリ(くりぬいた空洞部分)64、スグリ65が形成されており、これらの形状、位置等が調節されることで、ブッシュ剛性利用域、ブッシュ特性が調整される。
ここでは、スグリ64、スグリ65は、ともに前後方向と直交する方向(例えば車幅方向)に沿って延在するようにして形成される。そして、スグリ64とスグリ65とは、車両前後方向に対して内筒62を挟んで互いに対向する位置に配置される。そして、アッパサポート60は、非制動時にスグリ65がつぶれている状態、スグリ64がつぶれていない状態となるように、スグリ64、スグリ65が弾性体63に形成され、外筒61、内筒62に組み付けられる。ここで、スグリ65は、制動時に外筒61と内筒62との前後方向の間隔が広くなる側に位置し、スグリ64は、制動時に外筒61と内筒62との前後方向の間隔が狭くなる側に位置する。したがって、アッパサポート60は、常用域ではスグリ64がつぶれておらず、スグリ65がつぶれている状態となることで、前後方向剛性が相対的に大きく変形しにくい状態となる。また、アッパサポート60は、緩制動域では外筒61と内筒62とが径方向に沿って相対変位することでスグリ64、スグリ65がともにつぶれていない状態となる。これにより、アッパサポート60は、前後方向剛性が相対的に小さく変形しやすい状態となる。そして、アッパサポート60は、急制動域では外筒61と内筒62とが径方向に沿ってさらに相対変位することでスグリ64がつぶれており、スグリ65がつぶれていない態となる。これにより、アッパサポート60は、前後方向剛性が再び相対的に大きく変形しにくい状態となる。したがって、アッパサポート60は、前後方向剛性が常用域では相対的に大きく、緩制動域で相対的に小さくなり、急制動域で再び相対的に大きくなるブッシュ特性を実現することができる。
ロアアームブッシュ80は、図13に示すように、外筒81、内筒82、弾性体83等を含んで構成される。外筒81、内筒82は、車体4の車幅方向に沿って延在する円筒部材である。内筒82は、外筒81の内側に挿入される。外筒81、内筒82は、いずれか一方がロアアーム12側に設けられ、他方が車体4側に設けられている。ここでは、例えば、外筒81は、ロアアーム12側のブラケットに設けられ、内筒82は、車体4側のピンやボルトに設けられる。弾性体83は、ゴム等のエラストマーにより構成され、径方向(前後方向と交差する方向)に対して外筒81と内筒82との間に介在するようにして円筒状に設けられる。すなわち、弾性体83は、外筒81の内周側、内筒82の外周側に配置される。ロアアームブッシュ80は、制動時には外筒81と内筒82とが径方向に沿って相対変位する。そして、ロアアームブッシュ80は、弾性体83に一対のスグリ84、スグリ85が形成されており、これらの形状、位置等が調節されることで、ブッシュ剛性利用域、ブッシュ特性が調整される。
ここでは、スグリ84、スグリ85は、ともに前後方向と直交する方向(例えば高さ方向)に沿って延在するようにして形成される。そして、スグリ84とスグリ85とは、車両前後方向に対して内筒82を挟んで互いに対向する位置に配置される。そして、ロアアームブッシュ80は、非制動時にスグリ84、スグリ85がつぶれていない状態となるようにスグリ84、スグリ85が弾性体83に形成され、外筒81、内筒82に組み付けられる。ここで、スグリ84は、制動時に外筒81と内筒82との前後方向の間隔が狭くなる側に位置し、スグリ85は、制動時に外筒81と内筒82との前後方向の間隔が広くなる側に位置する。したがって、ロアアームブッシュ80は、常用域ではスグリ84、スグリ85がともにつぶれていない状態となることで、前後方向剛性が相対的に小さく変形しやすい状態となる。また、ロアアームブッシュ80は、緩制動域では、外筒81と内筒82とが径方向に沿って相対変位することでスグリ84がややつぶれた状態となる。これにより、ロアアームブッシュ80は、前後方向剛性が相対的に大きく変形しにくい状態となる。そして、ロアアームブッシュ80は、急制動域では外筒81と内筒82とが径方向に沿ってさらに相対変位しスグリ84がつぶれた状態で維持されることで、前後方向剛性が相対的に大きく変形しにくい状態で維持される。したがって、ロアアームブッシュ80は、前後方向剛性が常用域では相対的に小さく、緩制動域、急制動域で相対的に大きくなるブッシュ特性を実現することができる。
上記のように構成される車両懸架装置1は、車両2の非制動時等の常用域ではアッパサポート60の前後方向剛性が相対的に大きく、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性が相対的に小さい状態となっている(図8、図9の動作点P1参照)。これにより、車両懸架装置1は、車両2の非制動時等の常用域ではサスペンション5の弾性主軸高さを相対的に高くし、操縦安定性を確保することができる。
そして、車両懸架装置1は、車両2の緩制動時等の緩制動域では、制動トルクが加わったときに上記のようにアッパサポート60、ロアアームブッシュ80が変形して、アッパサポート60の前後方向剛性が相対的に小さくなり、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性が相対的に大きくなり(図8の動作点P2参照)、サスペンション5のジオメトリが変化する。このとき、車両懸架装置1は、スピンドル19の前後力コンプライアンスがほぼ一定のままアッパサポート60、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性が変化する(図9の動作点P2参照)。これにより、車両懸架装置1は、例えば、緩制動時に単純にロアアームブッシュ80の前後方向剛性だけを上げて弾性主軸高を変更するだけでなく、これにあわせてロアアームブッシュ80の前後方向剛性の増加に対応してアッパサポート60の前後方向剛性も下げることで、前後力コンプライアンスを一定に保持しつつ、弾性主軸高を低下させることができる。この結果、車両懸架装置1は、弾性主軸高を低下させることでブレーキ振動を低減した上で、前後力コンプライアンスが一定に保持されることでハーシュネス特性への影響を抑制することができる。
そして、車両懸架装置1は、車両2の制動力が相対的に大きくなった車両2の急制動時等の急制動域では、上記のようにアッパサポート60、ロアアームブッシュ80がさらに変形して、アッパサポート60の前後方向剛性が再び相対的に大きくなる(図8、図9の動作点P3参照)。これにより、車両懸架装置1は、ブレーキ振動やハーシュネス特性への影響等を考慮しなくてもよいような車両2の急制動時に弾性主軸高を上昇させ、操縦安定性を向上することができる。
以上で説明した実施形態に係る車両懸架装置1は、サスペンション5と、アッパサポート60と、ロアアームブッシュ80とを備える。サスペンション5は、車両2の車輪3を当該車両2の車体4に支持する。アッパサポート60は、サスペンション5の鉛直方向上部と車体4との間に介在し、車両2の制動力の絶対値が相対的に小さい車両2の緩制動時に、車両2の非制動時と比較して、車両2の前後方向剛性が相対的に小さくなる。ロアアームブッシュ80は、サスペンション5の鉛直方向下部と車体4との間に介在し、車両2の緩制動時に、車両2の非制動時と比較して、車両2の前後方向剛性が相対的に大きくなる。
したがって、車両懸架装置1は、車両2の緩制動に非制動時よりもアッパサポート60の前後方向剛性が小さくなり、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性が大きくなることで、前後力コンプライアンスの変化を少なく保持しつつ、サスペンション5の弾性主軸高を低下させることができる。この結果、車両懸架装置1は、ハーシュネス特性変化による運転者の違和感を抑制しつつ、操縦安定性向上とブレーキ振動低減とを両立することができ、適正にバネ下振動を低減することができる。
図14、図15は、上記のように構成される車両懸架装置1と比較例1、比較例2に係る車両懸架装置との比較する図である。ここで、比較例1に係る車両懸架装置は、車両の緩制動時と非制動時とでアッパサポートやロアアームブッシュの剛性の大小関係を変化させず、緩制動時でもサスペンション5の弾性主軸高を相対的に高い位置で保持するものである。比較例2に係る車両懸架装置は、車両の緩制動時に前後力コンプライアンスを考慮せずにロアアームブッシュの剛性のみを大きくしてサスペンション5の弾性主軸高を相対的に低くするものである。
図14からも明らかなように、本実施形態の車両懸架装置1におけるバネ下前後振動L31、比較例2に係る車両懸架装置におけるバネ下前後振動L32は、比較例1に係る車両懸架装置におけるバネ下前後振動L33よりも低減していることが理解できる。また、図15からも明らかなように、本実施形態の車両懸架装置1におけるハーシュネス特性L41、比較例2に係る車両懸架装置におけるハーシュネス特性L42は、比較例1に係る車両懸架装置におけるハーシュネス特性L43よりも向上しているものの、前後力コンプライアンスを考慮していないハーシュネス特性L42が本実施形態のハーシュネス特性L41よりも悪化していることが理解できる。したがって、本実施形態の車両懸架装置1は、ハーシュネス特性変化による運転者の違和感を抑制しつつ、操縦安定性向上とブレーキ振動低減とを両立することができることが理解できる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る車両懸架装置は、上述した実施形態に限定されず、請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
図16、図17は、それぞれ変形例に係る上部介在部材としてのアッパサポート260、下部介在部材としてのロアアームブッシュ280の前後方向剛性を制動状態に応じて可変とする構成の一例を示している。図16、図17は、アッパサポート260、ロアアームブッシュ280の筒状部材の中心軸線が車両2の前後方向に沿うように配置される場合の構成を示している。
アッパサポート260は、図16に示すように、外筒261、内筒262、弾性体263等を含んで構成される。外筒261、内筒262は、車体4の前後方向に沿って延在する円筒部材である。内筒262は、外筒261の内側に挿入される。外筒261、内筒262は、いずれか一方がピストンロッド14側に設けられ、他方が車体4側に設けられている。ここでは、例えば、外筒261は、車体4側のブラケットに設けられ、内筒262は、ピストンロッド14側に設けられる。弾性体263は、ゴム等のエラストマーにより構成され、径方向に対して外筒261と内筒262との間に介在するようにして円筒状に設けられる。すなわち、弾性体263は、外筒261の内周側、内筒262の外周側に配置される。アッパサポート260は、制動時には外筒261と内筒262とが軸方向(前後方向)に沿って相対変位する。そして、アッパサポート260は、外筒261の前後方向の両端面にそれぞれ円環状の突起縁部261a、261bが設けられ、内筒262の前後方向の両端面にそれぞれ円盤状のストッパ部262a、262bが設けられる。さらに、アッパサポート260は、弾性体263の前後方向の両端面にそれぞれ円環状の突起縁部263a、263bが設けられる。そして、アッパサポート260は、以下のような位置関係で外筒261、内筒262、弾性体263が組み付けられる。すなわち、アッパサポート260は、前後方向に対してストッパ部262aと突起縁部261aとが所定の間隔をあけて対向し、ストッパ部262bと突起縁部261bとが所定の間隔をあけて対向する。アッパサポート260は、突起縁部263aがストッパ部262aと突起縁部261aとの間に位置し、突起縁部263bがストッパ部262bと突起縁部261bとの間に位置する。アッパサポート260は、ストッパ部262aと突起縁部261aとの間隔、ストッパ部262bと突起縁部261bとの間隔等が調節されることで、ブッシュ剛性利用域、ブッシュ特性が調整される。
アッパサポート260は、非制動時に突起縁部263bがつぶれている状態、突起縁部263aがつぶれていない状態となるように、外筒261、内筒262、弾性体263が組み付けられる。ここで、突起縁部263bは、制動時にストッパ部262bと突起縁部261bとの前後方向の間隔が広くなる側に位置し、突起縁部261aは、制動時にストッパ部262aと突起縁部261aとの前後方向の間隔が狭くなる側に位置する。したがって、アッパサポート260は、常用域では突起縁部263aがつぶれておらず、突起縁部263bがつぶれている状態となることで、前後方向剛性が相対的に大きく変形しにくい状態となる。また、アッパサポート260は、緩制動域ではストッパ部262aと突起縁部261aとの前後方向の間隔が狭くなり、ストッパ部262bと突起縁部261bとの前後方向の間隔が広くなることで、突起縁部263a、突起縁部263bがともにつぶれていない状態となる。これにより、アッパサポート260は、前後方向剛性が相対的に小さく変形しやすい状態となる。そして、アッパサポート260は、急制動域ではストッパ部262aと突起縁部261aとの前後方向の間隔がさらに狭くなり、ストッパ部262bと突起縁部261bとの前後方向の間隔がさらに広くなることで、突起縁部263aがつぶれており、突起縁部263bがつぶれていない態となる。これにより、アッパサポート260は、前後方向剛性が再び相対的に大きく変形しにくい状態となる。したがって、アッパサポート260は、前後方向剛性が常用域では相対的に大きく、緩制動域で相対的に小さくなり、急制動域で再び相対的に大きくなるブッシュ特性を実現することができる。
ロアアームブッシュ280は、図17に示すように、外筒281、内筒282、弾性体283等を含んで構成される。外筒281、内筒282は、車体4の前後方向に沿って延在する円筒部材である。内筒282は、外筒281の内側に挿入される。外筒281、内筒282は、いずれか一方がロアアーム12側に設けられ、他方が車体4側に設けられている。ここでは、例えば、外筒281は、ロアアーム12側のブラケットに設けられ、内筒282は、車体4側に設けられる。弾性体283は、ゴム等のエラストマーにより構成され、径方向に対して外筒281と内筒282との間に介在するようにして円筒状に設けられる。すなわち、弾性体283は、外筒281の内周側、内筒282の外周側に配置される。ロアアームブッシュ280は、制動時には外筒281と内筒282とが軸方向(前後方向)に沿って相対変位する。そして、ロアアームブッシュ280は、外筒281の前後方向の両端面にそれぞれ円環状の突起縁部281a、281bが設けられ、内筒282の前後方向の両端面にそれぞれ円盤状のストッパ部282a、282bが設けられる。さらに、ロアアームブッシュ280は、弾性体283の前後方向の両端面にそれぞれ円環状の突起縁部283a、283bが設けられる。そして、ロアアームブッシュ280は、以下のような位置関係で外筒281、内筒282、弾性体283が組み付けられる。すなわち、ロアアームブッシュ280は、前後方向に対してストッパ部282aと突起縁部281aとが所定の間隔をあけて対向し、ストッパ部282bと突起縁部281bとが所定の間隔をあけて対向する。ロアアームブッシュ280は、突起縁部283aがストッパ部282aと突起縁部281aとの間に位置し、突起縁部283bがストッパ部282bと突起縁部281bとの間に位置する。ロアアームブッシュ280は、ストッパ部282aと突起縁部281aとの間隔、ストッパ部282bと突起縁部281bとの間隔等が調節されることで、ブッシュ剛性利用域、ブッシュ特性が調整される。
ロアアームブッシュ280は、非制動時に突起縁部283a、突起縁部283bがつぶれていない状態となるように、外筒261、内筒262、弾性体263が組み付けられる。ここで、突起縁部283bは、制動時にストッパ部282bと突起縁部281bとの前後方向の間隔が広くなる側に位置し、突起縁部281aは、制動時にストッパ部282aと突起縁部281aとの前後方向の間隔が狭くなる側に位置する。したがって、ロアアームブッシュ280は、常用域では突起縁部283a、突起縁部283bがともにつぶれていない状態となることで、前後方向剛性が相対的に小さく変形しやすい状態となる。また、ロアアームブッシュ280は、緩制動域ではストッパ部282aと突起縁部281aとの前後方向の間隔が狭くなり、ストッパ部282bと突起縁部281bとの前後方向の間隔が広くなることで、突起縁部283aがつぶれた状態、突起縁部283bがつぶれていない状態となる。これにより、ロアアームブッシュ280は、前後方向剛性が相対的に大きく変形しにくい状態となる。そして、ロアアームブッシュ280は、急制動域ではストッパ部282aと突起縁部281aとの前後方向の間隔がさらに狭くなり、ストッパ部282bと突起縁部281bとの前後方向の間隔がさらに広くなることで、突起縁部283aがつぶれた状態で維持される。これにより、ロアアームブッシュ280は、前後方向剛性が相対的に大きく変形しにくい状態で維持される。したがって、ロアアームブッシュ280は、前後方向剛性が常用域では相対的に小さく、緩制動域、急制動域で相対的に大きくなるブッシュ特性を実現することができる。
この場合であっても、車両懸架装置1は、車両2の緩制動に非制動時よりもアッパサポート60の前後方向剛性が小さくなり、ロアアームブッシュ80の前後方向剛性が大きくなることで、前後力コンプライアンスの変化を少なく保持しつつ、サスペンション5の弾性主軸高を低下させることができる。この結果、車両懸架装置1は、ハーシュネス特性変化による運転者の違和感を抑制しつつ、操縦安定性向上とブレーキ振動低減とを両立することができ、適正にバネ下振動を低減することができる。
なお、以上で説明した懸架装置本体は、上記の構成に限られず、例えば、アッパアーム11を備えず、シリンダ15の鉛直方向下端部がボールジョイント等のジョイント部を介してナックル13の上端部に連結される構成であってもよい。
1 車両懸架装置
2 車両
3 車輪
4 車体
5 サスペンション(懸架装置本体)
6 上部連結部
7 中部連結部
8 下部連結部
9 コイルスプリング
10 ショックアブソーバ
11 アッパアーム
12 ロアアーム
13 ナックル
14 ピストンロッド
15 シリンダ
16、17、18 ジョイント部
19 スピンドル
60、260 アッパサポート(上部介在部材)
61、81、261、281 外筒
62、82、262、282 内筒
63、83、263、283 弾性体
64、65、84、85 スグリ
70 アッパアームブッシュ
80、280 ロアアームブッシュ(下部介在部材)

Claims (3)

  1. 車両の車輪を当該車両の車体に支持する懸架装置本体と、
    前記懸架装置本体の鉛直方向上部と前記車体との間に介在し、前記車両の制動力の絶対値が相対的に小さい前記車両の緩制動時に、前記車両の非制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に小さくなる上部介在部材と、
    前記懸架装置本体の鉛直方向下部と前記車体との間に介在し、前記車両の緩制動時に、前記車両の非制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に大きくなる下部介在部材とを備え
    前記上部介在部材の前記前後方向剛性と前記下部介在部材の前記前後方向剛性とは、前記車両の緩制動時の前記車輪のスピンドルの前後力コンプライアンスと、前記車両の非制動時の前記スピンドルの前後力コンプライアンスとが同等となるように設定され
    ことを特徴とする車両懸架装置。
  2. 前記上部介在部材は、前記車両の制動力の絶対値が前記車両の緩制動時より相対的に大きい前記車両の急制動時に、前記車両の緩制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に大きくなることを特徴とする請求項1に記載の車両懸架装置。
  3. 車両の車輪を当該車両の車体に支持する懸架装置本体と、
    前記懸架装置本体の鉛直方向上部と前記車体との間に介在し、前記車両の制動力の絶対値が相対的に小さい前記車両の緩制動時に、前記車両の非制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に小さくなる上部介在部材と、
    前記懸架装置本体の鉛直方向下部と前記車体との間に介在し、前記車両の緩制動時に、前記車両の非制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に大きくなる下部介在部材とを備え、
    前記上部介在部材は、前記車両の制動力の絶対値が前記車両の緩制動時より相対的に大きい前記車両の急制動時に、前記車両の緩制動時と比較して、前記車両の前後方向剛性が相対的に大きくなる
    ことを特徴とする車両懸架装置。
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