JP5790105B2 - 放電器および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放電器および画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置において、像保持体の表面を帯電させたり、除電したり、像保持体表面のトナー像を媒体に転写したり、媒体を除電したりする際に、コロトロンやスコロトロン等の電極から放電を行う放電器が広く使用されている。放電器に関し、以下の特許文献1、2記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2010−175725号公報には、放電ワイヤ(120)とグリッド電極(122)を有する帯電器において、グリッド電極(122)が、六角形状の開口パターンが繰り返された構造を有し、開口パターンは、放電ワイヤ(120)が張られた方向を基準としたときの正の角度に傾いた方向に六角形状の開口が繰り返された第1の領域(122a)と、負の角度に傾いた方向に六角形状の開口が繰り返された第2の領域(122b)と、を有する構成が記載されている。なお、特許文献1記載の構成では、第1の領域(122a)と第2の領域(122b)とは、境界である中央部(122c)を対称軸とした場合に、線対称のパターンとなるように配置されている。
また、特許文献1には、第1の領域(122a)と第2の領域(122b)の傾いた方向は、グリッド電極(122)のクリーニングブラシ(141)が移動する往路では、互いに中央部(122c)に向かう方向となるように設定された構成が記載されている。
特許文献2としての特開2011−59234号公報には、グリッドクリーナー(31)であるブラシがグリッド電極に引っかかりを防止する為に、網目パターンの周縁部の開口部の一部を埋めるようにした構成が記載されている。
特開2010−175725号公報(「0043」〜「0051」、「0070」〜「0081」、図8、図13、図14) 特開2011−59234号公報(図4)
本発明は、放電部材の延びる方向に対して放電ムラを低減することを技術的課題とする。
求項1記載の発明の放電器は、
被放電体に対向して配置され且つ予め設定された方向に延び、電圧が印加されて放電する放電部材と、
前記放電部材と前記被放電体との間に配置され、前記放電部材との間に電圧が印加されて前記放電部材からの放電を制御する電極部材であって、前記放電部材から前記被放電体に向けて貫通する予め設定された形状の孔が複数形成された前記電極部材と、
を備え、
前記電極部材は、複数の前記予め設定された形状の孔が前記放電部材の延びる方向に対して傾斜する第1の傾斜角度に沿って第1の方向に配列された第1の領域と、複数の前記予め設定された形状の孔が前記第1の傾斜角度とは異なる第2の傾斜角度に沿って第2の方向に配列された第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との間に配置され且つ前記放電部材の延びる方向に沿って延びる境界部と、を有し、前記第1の方向と前記第2の方向は、前記予め設定された方向に対して同じ大きさの角度で傾斜するとともに、前記予め設定された方向に対して互いに逆側に傾斜しており、前記境界部を境界として前記第1の領域を前記第2領域に対して線対称に投影した場合に、前記第1の領域の孔の位置と前記第2の領域の孔の位置とがずれた配列に設定された
ことを特徴とする。
求項2に記載の発明の放電器は、
被放電体に対向して配置され且つ予め設定された方向に延び、電圧が印加されて放電する放電部材と、
前記放電部材と前記被放電体との間に配置され、前記放電部材との間に電圧が印加されて前記放電部材からの放電を制御する電極部材であって、前記放電部材から前記被放電体に向けて貫通する孔が複数形成された前記電極部材と、
を備え、
前記電極部材は、複数の前記孔が前記放電部材の延びる方向に対して傾斜する第1の傾斜角度に沿って第1の方向に配列された第1の領域と、複数の前記孔が前記第1の傾斜角度とは異なる第2の傾斜角度に沿って第2の方向に配列された第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との間に配置され且つ前記放電部材の延びる方向に沿って延びる境界部と、を有し、前記第1の方向と前記第2の方向は、前記予め設定された方向に対して同じ大きさの角度で傾斜するとともに、前記予め設定された方向に対して互いに逆側に傾斜しており、前記第1の領域の孔の配列と前記第2領域の孔の配列とが、前記境界部を対称軸として非線対称に設定された
ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の放電器において、
前記境界部から離れた位置に配置された孔に対して部分的に欠けた形状に形成され且つ前記境界部に隣接して配置された孔の開口面積が、予め設定された面積よりも小さい場合に、前記欠けた形状の孔が埋められると共に、前記第1の領域の孔が埋められた部位と、前記第2の領域の孔が埋められた部位とが、前記放電部材が延びる方向に対してずらして配置された
ことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の放電器において、
前記放電部材の延びる方向に沿って移動可能に支持され、前記放電部材の延びる方向の一端側に予め設定された初期位置から、前記電極部材に接触した状態で前記放電部材の延びる方向に沿って往復移動して前記電極部材の清掃を行う清掃部材と、
を備え、
前記第1の傾斜方向および第2の傾斜方向が、前記清掃部材の往動方向に向かって、互いに遠ざかる向きに傾斜する
ことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の放電器において、
前記清掃部材が前記電極部材から清掃した汚れを吸引して排出する排出装置であって、前記清掃部材が往復移動中に空気の吸引を行って前記汚れを排出する前記排出装置、
を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明の画像形成装置は、
被放電体としての像保持体と、
請求項1ないし5のいずれかに記載の放電器により構成され、前記像保持体の表面を帯電させる帯電器と、
を備えたことを特徴とする。
求項7に記載の発明の放電器は、
被放電体に対向して配置され且つ予め設定された方向に延び、電圧が印加されて放電する放電部材と、
前記放電部材と前記被放電体との間に配置され、前記放電部材との間に電圧が印加されて前記放電部材からの放電を制御する電極部材であって、前記放電部材から前記被放電体に向けて貫通する孔が複数形成された前記電極部材と、
を備え、
前記電極部材は、複数の前記孔が前記放電部材の延びる方向に対して傾斜する第1の傾斜角度に沿って配列された第1の領域と、複数の前記孔が前記第1の傾斜角度とは異なる第2の傾斜角度に沿って配列された第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との間に配置され且つ前記放電部材の延びる方向に沿って延びる境界部と、を有し、前記第1の領域の孔の配列と前記第2の領域の孔の配列とが、前記境界部を対称軸として非線対称に設定され、前記境界部から離れた位置に配置された孔に対して部分的に欠けた形状に形成され且つ前記境界部に隣接して配置された孔の開口面積が、予め設定された面積よりも小さい場合に、前記欠けた形状の孔が埋められると共に、前記第1の領域の孔が埋められた部位と、前記第2の領域の孔が埋められた部位とが、前記放電部材が延びる方向に対してずらして配置された
とを特徴とする。
求項1,2,6に記載の発明によれば、傾斜角度の絶対値が同一でない場合に比べて、第1の領域と第2の領域とを、共通化し且つ表裏反転させて接合して作製することができ、作製費用を削減することができる。
請求項3または7に記載の発明によれば、孔が埋められた部位がずらして配置されていない場合に比べて、帯電ムラを低減することができる。
請求項に記載の発明によれば、清掃部材の往動方向に向かって近づく向きに傾斜する場合に比べて、清掃部材で除去された汚れを分散させることができ、被放電体において汚れた部分が集中することが低減させることができる。
請求項に記載の発明によれば、清掃部材が往復移動中に空気の吸引を行わない場合に比べて、被放電体に汚れが付着することを低減できる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は像保持体ユニットおよび現像器を有する可視像形成装置の説明図である。 図3は本発明の実施例1の帯電器の斜視説明図である。 図4は本発明の実施例1の帯電器の要部断面説明図である。 図5は図4の矢印V方向から見た図である。 図6は図5のVI−VI線断面図であり、電極クリーナが基準位置に移動した状態の説明図である。 図7は図6に示す状態から電極クリーナが前方に移動した状態の説明図である。 図8は実施例1のグリッド電極の説明図である。 図9は実施例1のグリッド電極の網部の拡大図である。 図10は従来のグリッド電極の説明図であり、図10Aは右グリッド部と左グリッド部とが線対称に配列された状態の説明図、図10Bは図10AのXB−XB線断面図である。 図11は、実施例1のグリッド電極の開口率の説明図であり、横軸にワイヤ方向の位置をとり、縦軸に開口率を取ったグラフである。 図12は、従来のグリッド電極の開口率の説明図であり、横軸にワイヤ方向の位置をとり、縦軸に開口率を取ったグラフである。 図13は実施例1の作用説明図であり、図13Aはグリッドクリーナの毛が縁部に接触開始した状態の説明図、図13Bは図13Aに示す状態からグリッドクリーナがホームポジション側に移動した状態の説明図、図13Cは図13Bに示す状態からグリッドクリーナがさらにホームポジション側に移動した状態の説明図である。 図14は実施例2のグリッド電極の説明図であり、図14Aは実施例1の図9に対応する実施例2の網部の要部拡大図、図14Bは実施例1の図10Aに対応する従来の網部の要部拡大図である。 図15は実施例3のグリッド電極の説明図であり、図15Aは実施例1の図9に対応する実施例2の網部の要部拡大図、図15Bは実施例1の図10Aに対応する従来の網部の要部拡大図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、操作部の一例としてのユーザインタフェースUI、画像読取部の一例としてのイメージ入力装置U1、給紙装置U2、画像形成装置の本体の一例であって被着脱体の一例としての画像記録装置U3、および用紙処理装置U4を有している。
前記ユーザインタフェースUIは、入力部の一例としてのコピースタートキー、テンキー等の入力キーおよび表示器UI1を有している。
前記イメージ入力装置U1は、画像読取装置の一例としてのイメージスキャナ等により構成されている。図1において、イメージ入力装置U1では、図示しない原稿を読取って画像情報に変換し、画像記録装置U3に入力する。
給紙装置U2は、複数の給紙部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4と、前記各給紙トレイTR1〜TR4に収容された媒体の一例としての記録用紙Sが搬送される給紙路SH1等を有している。
図1において、画像記録装置U3は、前記給紙装置U2から搬送された記録用紙Sに画像記録を行う画像記録部、トナーディスペンサー装置U3a、および用紙搬送路SH2、用紙排出路SH3、用紙反転路SH4、用紙循環路SH6等を有している。なお、前記画像記録部については後述する。
また、画像記録装置U3は、制御部C、および、前記制御部Cにより制御される潜像書込装置の駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路D、前記制御部Cにより制御される電源回路E等を有している。制御部Cにより作動を制御されるレーザ駆動回路Dは、前記イメージ入力装置U1から入力されたY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じたレーザ駆動信号を予め設定された時期に、各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
前記各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの下方には、像形成ユニット用の引出部材U3bが左右一対の案内部材R1,R1により、画像記録装置U3の前方に引き出された引出位置と画像記録装置U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。
図2は像保持体ユニットおよび現像器を有する可視像形成装置の説明図である。
図1、図2において、黒の像保持体ユニットUKは、像保持体の一例であって被放電体の一例としての感光体ドラムPkと、放電器の一例としての帯電器CCkと、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLkと、を有している。なお、実施例1では、帯電器CCkは、画像記録装置U3に対して着脱可能な帯電ユニットにより構成されている。そして、他の色Y,M,Cの像保持体ユニットUY,UM,UCも、感光体ドラムPy,Pm,Pc、放電器の一例としての帯電器CCy,CCm,CCc、感光体クリーナCLy,CLm,CLcを有している。なお、実施例1では、使用頻度の高く表面の磨耗が多いK色の感光体ドラムPkは、他の色の感光体ドラムPy,Pm,Pcに比べて大径に構成され、高速回転対応および長寿命化がされている。
前記各像保持体ユニットUY,UM,UC,UKと現像ロールR0を有する現像器GY,GM,GC,GKとによりトナー像形成部材UY+GY,UM+GM,UC+GC,UK+GKが構成されている。前記像形成ユニット用の引出部材U3bには、前記像保持体ユニットUY,UM,UC,UKおよび現像器GY,GM,GC,GKが着脱可能に装着される。
図1において、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、それぞれ帯電器CCy,CCm,CCc,CCkにより帯電された後、前記潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像は、現像器GY,GM,GC,GKによりY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の色のトナー像に現像される。
感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、像保持体の一例であって中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色画像、いわゆる、カラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラー画像は、画像記録位置の一例としての2次転写領域Q4に搬送される。
なお、黒画像データのみの場合はK:黒の感光体ドラムPkおよび現像器GKのみが使用され、黒のトナー像のみが形成される。
1次転写後、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは感光体ドラム用のクリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
前記像形成ユニット用の引出部材U3bの下方には、中間転写体用の引出部材U3cが画像記録装置U3の前方に引き出された引出位置と画像記録装置U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。前記中間転写体用の引出部材U3cには、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが、前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkの下面に接触する上昇位置と前記下面から下方に離れた下降位置との間で昇降可能に支持されている。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aと、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有する。ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aは、駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび二次転写領域Q4の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを有する。そして、前記中間転写ベルトBは、前記ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtは、二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bを有する。2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および接触可能に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと接触する領域により2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aには、電圧印加用の接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触しており、前記各ロールT2a〜T2cにより2次転写器T2が構成されている。
前記コンタクトロールT2cには制御部Cにより制御される電源回路から予め設定された時期に、トナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記ベルトモジュールBM下方には用紙搬送路SH2が配置されている。前記給紙装置U2の給紙路SH1から給紙された記録用紙Sは、前記用紙搬送路SH2に搬送され、給紙時期の調節部材の一例としてのレジロールRrにより、トナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、転写前の媒体案内部材SGr、SG1を通って2次転写領域Q4に搬送される。
前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写領域Q4を通過する際に前記2次転写器T2により前記記録用紙Sに転写される。なお、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録用紙Sに2次転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体用の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃、すなわち、クリーニングされる。
前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、中間転写ベルトB、二次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、感光体ドラムPy〜Pk表面の画像を記録用紙Sに転写する転写装置T1+B+T2+CLBが構成されている。
トナー像が2次転写された前記記録用紙Sは、転写後の媒体案内部材SG2、定着前の媒体搬送部材の一例としての用紙搬送ベルトBHを通って定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域により定着領域Q5が形成されている。
前記記録用紙S上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。
前記トナー像形成部材UY+GY,UM+GM,UC+GC,UK+GKや転写装置T1+B+T2+CLB、定着装置等により、記録用紙Sに画像を記録する実施例1の画像記録部が構成されている。
前記定着装置Fの下流側には搬送路の切替部材の一例としての第1ゲートGT1が設けられている。前記第1ゲートGT1は用紙搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録用紙Sを、用紙処理装置U4の用紙排出路SH3または用紙反転路SH4側のいずれかに選択的に切り替える。前記用紙排出路SH3に搬送された用紙Sは、用紙処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。
用紙搬送路SH5の途中には、湾曲補正装置の一例としてのカール補正装置U4aが配置されており、前記用紙搬送路SH5には、搬送路の切替部材の一例としての第2ゲートG4が配置されている。前記第2ゲートG4は、前記画像記録装置U3の用紙搬送路SH3から搬送された記録用紙Sを、湾曲、いわゆる、カールの方向に応じて、第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2のいずれかの側に搬送する。前記第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2に搬送された記録用紙Sは、通過時にカールが補正される。カールが補正された記録用紙Sは、排出部材の一例としての排出ロールRhから用紙処理装置U4の排出部の一例としての排出トレイTH1に用紙の画像定着面が上向きの状態、いわゆる、フェイスアップ状態で排出される。
前記第1ゲートGT1により画像記録装置U3の前記用紙反転路SH4側に搬送された用紙Sは、弾性薄膜状部材により構成された搬送方向の規制部材、いわゆる、マイラーゲートGT2を押しのける形で通過して、画像記録装置U3の前記用紙反転路SH4に搬送される。
前記画像記録装置U3の用紙反転路SH4の下流端には、用紙循環路SH6および用紙反転路SH7が接続されており、その接続部にもマイラーゲートGT3が配置されている。前記第1ゲートGT1を通って用紙搬送路SH4に搬送された用紙は、前記マイラーゲートGT3を通過して前記用紙処理装置U4の用紙反転路SH7側に搬送される。両面印刷を行う場合には、用紙反転路SH4を搬送されてきた記録用紙Sは、前記マイラーゲートGT3を通過して、用紙反転路SH7に搬送された後、逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせられると、マイラーゲートGT3により搬送方向が規制され、スイッチバックした記録用紙Sが用紙循環路SH6側に搬送される。前記用紙循環路SH6に搬送された記録用紙Sは前記給紙路SH1を通って2次転写領域Q4に再送される。
一方、用紙反転路SH4を搬送される記録用紙Sを、記録用紙Sの後端がマイラーゲートGT2を通過後、マイラーゲートGT3を通過する前に、スイッチバックすると、マイラーゲートGT2により記録用紙Sの搬送方向が規制され、記録用紙Sは表裏が反転された状態で用紙搬送路SH5に搬送される。表裏が反転された記録用紙Sは、カール補正部材U4aによりカールが補正された後、前記用紙処理装置U4の用紙排出トレイTH1に、用紙Sの画像定着面が下向きの状態、いわゆる、フェイスダウン状態で排出することができる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により用紙搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH、GT1〜GT3で示された要素により用紙搬送装置SUが構成されている。
(帯電器の説明)
図3は本発明の実施例1の帯電器の斜視説明図である。
図4は本発明の実施例1の帯電器の要部断面説明図である。
図5は図4の矢印V方向から見た図である。
図6は図5のVI−VI線断面図であり、電極クリーナが基準位置に移動した状態の説明図である。
なお、図4において、発明を理解しやすくするためにシールド電極の一部の図示を省略している。
また、次に、実施例1の帯電器の説明を行うが、Y,M,C,Kの各色の帯電器CCy〜CCkは、同様に構成されているため、K色の帯電器CCkについて詳細に説明し、その他の色の帯電器CCy〜CCcについては詳細な説明は省略する。
図2、図3、図4において、実施例1の帯電器CCkは、放電器本体の一例として、前後方向に延びる帯電器本体1を有する。前記帯電器本体1は、第2の電極部材の一例として、前後方向に延び且つ感光体ドラムPk側が開放されたコの型の導電性金属材料により構成されたシールド電極2を有する。前記シールド電極2は、前後方向に延びる板状の上壁部2aと、上壁部2aの左右両側から下方に延びる板状の左壁部2bおよび右壁部2cと、を有する。上壁部2aの左部には、前後方向に延びる開口2dが形成されている。
前記シールド電極2の後端には、一端部材の一例としての後端ブロック3が支持されており、シールド電極2の前端には、他端部材の一例としての前端ブロック4が支持されている。前後の各ブロック3,4の右上部には、清掃移動部材用の支持体の一例として、前後方向に延びる筒状のシャフト受け部3a,4aが形成されている。
前記シャフト受け部3a,4aには、回転部材の一例として、前後方向に延びるシャフト6が回転可能に支持されている。シャフト6の外周面には、ネジ6aが形成されている。シャフト6の後端部は、後側のシャフト受け部3aを貫通して後方に延びており、後端には、被伝達部材の一例としての従動カップリング7が支持されている。従動カップリング7は、帯電器CCkが画像記録装置U3に装着された場合に、画像記録装置U3に回転可能に支持された伝達部材の一例としての駆動カップリング8に噛み合った状態で支持される。駆動カップリング8には、電極清掃部材の駆動源の一例として、画像記録装置U3に支持された正逆回転可能な電極クリーナ用のモータ9からの駆動が伝達可能に構成されている。
図2〜図6において、前記帯電器本体1の内部には、放電部材の一例として、前後方向に延びる線材により構成され、前後両端が各ブロック3,4に支持されたワイヤ電極11が配置されている。実施例1のワイヤ電極11は、感光体Pkの表面の回転方向に沿って間隔をあけて配置され、前後方向に並行して延びる一対の第1ワイヤ11aおよび第2ワイヤ11bを有する。
前記シールド電極2の下側の開口位置であってワイヤ電極11と感光体Pkとの間、すなわち、感光体Pkとの対向領域である帯電領域Q1側には、電極部材の一例として、ワイヤ電極11の延びる方向である前後方向に延びる薄膜状の導電性材料に、上下方向に貫通する多数の貫通孔が形成された網状のグリッド電極12が支持されている。前記グリッド電極12は、前後両端が各ブロック3,4に張架された状態で支持される。
前記各電極2,11,12には、電源回路Eから放電用の電圧が印加され、ワイヤ電極11とシールド電極2およびグリッド電極12との電位差に伴って、ワイヤ電極11から放出された電子により感光体Pkの表面が帯電される。なお、実施例1では、ワイヤ電極11に高電圧が印加され、感光体Pkの表面の目的の帯電電圧に応じた電圧がグリッド電極12に印加されており、グリッド電極12に印加される電圧により、ワイヤ電極11の放電が制御されて、感光体Pkの表面の帯電電圧が制御される。
図4〜図6において、帯電器本体1の内部において、ワイヤ電極11と、シールド電極2およびグリッド電極12との間には、放電器用の清掃部材の一例としての電極クリーナ16が配置されている。電極クリーナ16は、第1の清掃枠体の一例として、絶縁材料により構成され、シールド電極2の内周面に沿って配置された下方が開放された角筒状の上スライダフレーム17を有する。上スライダフレーム17の右下端には、連結部の一例として、シールド電極2の右壁部2cの下端を回り込むようにU字状に形成されたアーム部18が形成されており、アーム部18の上端には、連動部の一例として、シャフト6が内部を貫通する円筒状のシャフト貫通部19が形成されている。シャフト貫通部19の内部には、シャフト6のネジ6aと噛み合うネジ19aが形成されている。したがって、シャフト6が正逆回転すると、ネジ6a,19aを介してアーム部18がシャフト6に沿って前後方向、すなわち、基準位置の一例としての後端のホームポジションに対して、離れる方向である前方や近づく方向である後方に移動し、電極クリーナ16が前後方向に移動するように構成されている。
前記シャフト6やアーム部18、シャフト貫通部19等により、実施例1の清掃移動部材6+18+19が構成されている。
前記上スライダフレーム17の下部には、第2の清掃枠体の一例として、上方が開放されたU字状の下スライダフレーム21が支持されている。図6において、下スライダフレーム21の前端部には、第3の清掃支持部の一例として、下方のグリッド電極12に向けて凹んだ形状に形成されたグリッドクリーナ支持部21aが形成されている。前記グリッドクリーナ支持部21aの下面には、第3の清掃部の一例として、グリッド電極12に対向、接触した状態で支持され、電極クリーナ16の前後方向の往復移動に応じて、グリッド電極12を清掃するグリッドクリーナ20が支持されている。実施例1のグリッドクリーナ20は、基布に清掃用の毛が植毛されたいわゆるブラシ状に構成されているが、これに限定されず、布状の構成とする等、清掃可能な任意の構成とすることが可能である。なお、グリッドクリーナについては、例えば、特開2006−91456号公報等に記載されており、従来公知の種々の構成を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
図6において、下スライダフレーム21の前後方向中央部の上面には、電極清掃部材の一例として、ワイヤ電極11に対して対向して配置された下ワイヤクリーナ22が支持されている。図6に示すように、下ワイヤクリーナ22は、電極クリーナ16が基準位置の一例としてのホームポジションに移動した状態では、ワイヤ電極11に対して離間した状態となる位置に配置されている。
また、前記下スライダフレーム21の下面には、下方に延びる板状の被検知部21bが形成されている。電極クリーナ16が、図6に示す初期位置の一例としてのホームポジションに移動した状態における被検知部21bに対応する位置には、検知部材の一例として、被検知部21bを検知することで電極クリーナ16がホームポジションに移動したことを検知する光センサSN1が配置されている。
図5、図6において、前記上スライダフレーム17の内面には、左右方向の内側に延びる左右一対の軸部23が支持されている。前記軸部23の内側には、第1の清掃部材の支持体の一例としての上クリーナ支持体24が配置されている。上クリーナ支持体24は、軸部23に回転可能に支持される左右一対の回転中心部24aと、連結部の一例として回転中心部から前方に延びる左右一対のアームプレート部24bと、アームプレート部24bどうしの前端を接続して左右方向に延びる板状の支持体本体24cと、を有する。前記支持体本体24cの下面には、電極清掃部材の一例として、ワイヤ電極11に対向して配置された上ワイヤクリーナ26が支持されている。前記アームプレート部24bの下面には、下方に膨らんだ扇形状の離間用の被接触部24dが形成されており、後端ブロック3から電極クリーナ16内に延びる左右一対の離間用の接触部27に接触可能に構成されている。
また、実施例1の軸部23には、上クリーナ支持体24の前端を下方に回転させる方向、すなわち、上ワイヤクリーナ26をワイヤ電極11に接近させる方向に付勢する付勢部材の一例としてのネジリバネ28が装着されている。
図7は図6に示す状態から電極クリーナが前方に移動した状態の説明図である。
したがって、図6に示す基準位置では、被接触部24dが接触部27に接触して、ネジリバネ28を弾性変形させてワイヤ電極11と上ワイヤクリーナ26とが離間した状態となる。そして、電極クリーナ用のモータ9が駆動して、電極クリーナ16が前方に移動すると、図7に示すように、被接触部24dと接触部27との接触が解除されて、上クリーナ支持体24の自重やネジリバネ28の弾性力により、上ワイヤクリーナ26がワイヤ電極11に上方から押し当てられる。このとき、上ワイヤクリーナ26によりワイヤ電極11が下方に押されて、二点鎖線で示す基準位置におけるワイヤ電極11の位置に対して、下方に移動する。したがって、ワイヤ電極11の下面が下ワイヤクリーナ22に接触し、上下のワイヤクリーナ22,26のバランスおよびワイヤ電極11の張力により、ワイヤ電極11に上下のワイヤクリーナ22,26が予め設定された接触圧力で接触する図7に示す位置に保持される。そして、ワイヤ電極11にワイヤクリーナ22,26が接触した状態で、電極クリーナ16が前後方向に往復移動することで、ワイヤ電極11の清掃が行われる。
なお、電極クリーナ16が帯電器CCkの前端に到達したことの検出は、従来公知であり、センサを配置して検出する等、任意の方法を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。そして、清掃が終了すると、電極クリーナ16がホームポジションに戻る。
前記上クリーナ支持体24や被接触部24d、接触部27、ネジリバネ28等により、実施例1の清掃接触機構24+27+28が構成されている。
図2において、実施例1の画像形成装置Uでは、帯電器CCy〜CCkの上方には、空気流出口31を有する第1空気流路D1が配置され、現像器GY〜GKの上方には空気排出口32を有する第2空気流路D2が配置されている。画像形成装置U内部には、図示しない排出装置の一例としての送風機が配置されており、前記空気流出口31から空気を流出させて、開口2dを介して帯電器CCy〜CCkの内部を通過させ、放電時に発生し電極クリーナ16で清掃された放電生成物等の汚れを、空気と共に空気排出口32に流入させて、清浄器、いわゆるフィルターで清浄化して外気に放出する。このとき、実施例1では、効率的に帯電器CCy〜CCk内部の空気が入れ換えが行われるように、空気排出口32から離れた側である左側に開口2dが形成されている。すなわち、開口2dが右側に形成された場合には、帯電器CCy〜CCk内部の左側の空気が滞留して入れ換えられにくいが、左側に形成することで、効率的な空気の入れ換えが実現されている。
なお、実施例1では、前記電極クリーナ16が前後方向に往復移動してワイヤ電極11やグリッド電極12を清掃する清掃動作は、感光体Py〜Pkの帯電が行われていない状態、すなわち、画像形成動作が実行されていない状態で行われる。そして、清掃動作が実行中、すなわち電極クリーナ16が往復移動中は、排出装置が作動し、電極クリーナ16が清掃した汚れを吸引して排出するように構成されている。
なお、実施例1の画像形成装置Uでは、清掃動作は、累積印刷枚数が、予め設定された枚数の一例としての1000枚になる度に実行されるように設定されているが、これに限定されず、画像形成動作の終了後や、画像形成装置Uの電源投入時、予め設定された時刻等、任意の時期に実行することが可能である。
(グリッド電極の説明)
図8は実施例1のグリッド電極の説明図である。
図8において、実施例1のグリッド電極12は、中央の網部12aと、前記網部12aを囲む枠部12bと、前記枠部12bの前側に形成された前側の被支持部12cと、枠部12bの後側に形成された後側の被支持部12dとを有する。実施例1のグリッド電極12は、前側の被支持部12cおよび後側の被支持部12dにより、前端ブロック4および後端ブロック3に、予め設定された張力で張架された状態で支持される。
図9は実施例1のグリッド電極の網部の拡大図である。
図8、図9において、実施例1のグリッド電極12の網部12aは、左右方向の中央部において前後方向に延びる直線状の境界部36を有する。前記境界部36の左側には、第1の領域の一例として、前後方向に対して傾斜する第1の傾斜角度θ1に沿って、予め設定された形状の孔の一例としての長細い六角形状の孔37が平面充填状態で配列された左グリッド部38が形成されている。前記境界部36の右側には、第2の領域の一例として、第1の傾斜角度θ1とは異なる第2の傾斜角度θ2に沿って、細長い六角形状の孔37が平面充填状態で配列された右グリッド部39が形成されている。
実施例1では、左グリッド部38および右グリッド部39は、共に、同一形状の細長い六角形状の孔37が配列されており、各孔37の周囲を囲むように縁部40が形成されている。
なお、実施例1において、傾斜角度θ1は、左グリッド部38において、基準となる孔37の重心を41として、隣接する孔42、43、44の重心42a、43a、44aどうしを結んだ線42b,43b,44bが、電極クリーナ16が清掃する際に往復動する往動の方向、すなわち、実施例1における前方向45に対して、重心41から一番離れている(距離が一番長い)重心44aと重心41とを結んだ線44bを選択し、その線44bとなす角度と定義する。
なお、右グリッド部39も傾斜角度θ2では、左右対称になる以外は、左グリッド部38の傾斜角度θ1と同様である。
また、実施例1では、境界部36は、第1ワイヤ11aと第2ワイヤ11bに対して、左右方向の中間の位置に対応して配置されており、第1ワイヤ11aに対応して左グリッド部38が配置され、第2ワイヤ11bに対応して右グリッド部39が配置されている。
さらに、実施例1のグリッド電極12では、図9に示すように、第1の傾斜角度θ1と第2の傾斜角度θ2は、電極クリーナ16の往動方向である前方に向かって互いに遠ざかる向きに傾斜している。
そして、実施例1のグリッド電極12では、図8,図9に示すように、境界部36を境界として左グリッド部38を右グリッド部39に線対称に投影した場合に、左グリッド部38の孔37の位置と、右グリッド部39の孔37の位置とがずれており、孔どうしが一致しない。すなわち、左グリッド部38と右グリッド部39とでは、孔37の配列が、境界部を対称軸とした場合に、非線対称に配置されている。
なお、実施例1のグリッド電極12では、第1の傾斜角度θ1と第2の傾斜角度θ2とは、境界部36を挟んで互いに逆方向に傾斜し且つ成す角θ1、θ2の絶対値が同一に設定されている。すなわち、実施例1では、左グリッド部38と右グリッド部39とでは、孔37の配列状態、いわゆる、配列パターンは線対称であり、且つ、左グリッド部38と右グリッド部39とで、境界部36に沿った方向である前後方向に配列パターンをずらして配置されている。
また、実施例1のグリッド電極12では、境界部36に隣接する孔37の中には、境界部36から離れた位置に配置された孔37に対して部分的に欠けた形状に形成された孔37a,37bが存在する。このような孔37a,37bは、孔37a,37bの縁と境界部36との接続部分が狭くなることがあり、ブラシ状のグリッドクリーナ20の毛が通過時に引っ掛かって抜けやすくなる。これに対応して、欠けた形状の孔37a,37bの中で、孔37a,37bの開口面積が、予め設定された面積よりも小さい孔37bは、特に毛が引っ掛かりやすいため、孔37bが埋められている。なお、実施例1では、一例として、開口面積が、欠けていない孔37の20%以下の場合に、埋められている。また、特許文献2記載の実施例のように開口幅が特定幅(例えば0.1mm)以下になる場合に埋めるようにしても良い。
また、前記欠け且つ埋められていない孔37aでも、後端、すなわち、グリッドクリーナ16の復動時の下流側において、縁部40と境界部36との成す角が鋭角になる部分では、復動時にグリッドクリーナ20の毛が引っかかって抜けやすい。これに応じて、実施例1のグリッド電極12では、鋭角になっている部分37dは、角が取れるように、部分的に埋められている。
そして、実施例1では、図9に示すように、左グリッド部38と右グリッド部39とで、少なくとも、孔37bの埋められた部位が、境界部36を挟んで隣接しないように、前後方向にずれるように、孔37の配列パターンが前後にずらして配置されている。
なお、実施例1では、左グリッド部38と右グリッド部39とで、周期的に同じグリッドパターンが繰り返されるように配置されており、境界部36に沿って欠けた孔37a,37bも周期的に登場する。本実施例では、欠けていない孔37に比べて、開口面積が20%以下の場合に埋められているため、孔37を埋めるにあたっては、全てが埋められた孔37bと、角の部分37dだけが埋められた孔37aとが存在する。最も好ましくは、左グリッド部38の埋められた部位37bの全てと、右グリッド部39の埋められた部位37bの全てとが重複しないように配置することが好ましいが、埋められている領域が多くなった場合や、グリッドパターンの設計上の自由度を加味すると、全てが重複しないようにすることが困難である場合もある。したがって、好ましくは開口部37,37a,37bの全てが、埋められた孔37bどうしは重複しないように配置すること、つまり、埋められた孔37bと、角の部分37dだけが埋められた孔37aとが重複する形態、または、角の部分37dだけが埋められた孔37aどうしが重複するように配置することや、埋められた孔37bどうしのうち、線対称で同じパターンは重複しないように配置することが、設計の自由度とムラを防ぐ観点から望ましい。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた本発明の実施例1の画像形成装置Uでは、ワイヤ電極11と対向電極部材2+12とに電圧が印加されると、各ワイヤ11a,11bから電子が放出され、感光体ドラムPy〜Pk表面が帯電される。
このとき、実施例1では、左グリッド部38と右グリッド部39とが、非線対称の配列パターンとなっており、感光体Py〜Pkの軸方向、すなわち、主走査方向に対して、線対称に配列された場合に比べて、帯電ムラが発生しにくくなっている。
図10は従来のグリッド電極の説明図であり、図10Aは右グリッド部と左グリッド部とが線対称に配列された状態の説明図、図10Bは図10AのXB−XB線断面図である。
図10Aにおいて、特許文献1に記載されているような従来のグリッド電極01における配列パターンは、右グリッド部02と左グリッド部03とが線対称の配列となっている。
ここで、実施例1のグリッド電極12も図10Aに示すような特許文献1に記載されているグリッド電極01も、予め設定された配列パターンで孔37が配列されている。したがって、図10AのXB−XB線断面のように、副走査方向に沿った断面における(開口率)=(開口の面積の総和)/(全体の面積)、を考えると、開口率が主走査方向で周期的に変動する。
このとき、図10Aに示すような線対称の配列パターンを有する従来グリッド電極01では、左グリッド部02で開口率が大きいと右グリッド部03でも開口率が大きくなり、左グリッド部02で開口率が小さいと右グリッド部03でも開口率が小さくなる。したがって、開口率の変動が、左右で2倍となり大きくなってしまう。
特に、開口面積が小さい場合に孔を埋める場合には、孔を埋めた部位04が隣接して配置されてしまい、副走査方向の開口率が小さくなりやすくなってしまう。
境界部36の太さを太くして、開口率の変動を低減することも考えられるが、境界部36を太くすると、境界部36において、放電が遮断されてしまい、感光体Py〜Pkの帯電効率が低下する。したがって、境界部36はできるだけ細くすることが望ましいが、境界部36を細くすると、開口率が変動しやすくなってしまう。
図11は、実施例1のグリッド電極の開口率の説明図であり、横軸にワイヤ方向の位置をとり、縦軸に開口率を取ったグラフである。
図12は、従来のグリッド電極の開口率の説明図であり、横軸にワイヤ方向の位置をとり、縦軸に開口率を取ったグラフである。
したがって、図9、図10において、副走査方向に沿った断面の開口率の変動を、主走査方向に沿って測定すると、非線対称の実施例1では、図11に示すように、開口率が82.5%〜87.2%程度であり、開口率の変動が4.7%程度であった。これに対して、線対称の図10の構成では、図12に示すように、開口率が79.5%〜88.2%程度であり、開口率の変動が8.7%と大きくなっている。特に80%を割る開口率の箇所と、その両脇で大きな変動が発生するため帯電ムラが発生しやすい。
したがって、主走査方向に沿って開口率の変動が大きい従来の構成では、開口率のムラが大きく、感光体Py〜Pkの表面において、主走査方向に沿って帯電ムラが大きくなる問題がある。特に、開口率が周期的に変動する従来の構成では、主走査方向に周期的な帯電ムラが発生しやすくなり、画像に周期的な濃淡といった画質低下が発生しやすくなる。これに比べて、実施例1では、左右で非対称のグリッド部38,39で構成されており、開口率の変動が小さく、帯電ムラが発生が低減されており、画質低下が低減されている。
特に、実施例1では、孔37bが埋められた部位が左右のグリッド部38,39で主走査方向にずらして配置されており、非対称でも埋められた部位が境界部36を挟んで隣接して配置されていたり、埋められた部位が境界部36を挟んで部分的に重複して配置されている場合に比べて、開口率の変動が低減され、帯電ムラが発生しにくくなっている。
また、実施例1では、左グリッド部38と右グリッド部39とが、線対称の配列パターンが前後方向にずれた構成となっており、配列パターン自体は、同一のものを表裏反転して接合することで作製可能になっている。したがって、右グリッド部と左グリッド部とで、配列パターン自体が異なる網部を個別に作製した後に接合する場合に比べて、グリッド部38,39を共通化することが可能となり、作製費用を削減することが可能になっている。
また、実施例1では、電極クリーナ16が往復移動する際に、ブラシ状のグリッドクリーナ20がグリッド電極12の表面に付着した放電生成物等の汚れを除去する。除去された汚れは、グリッドクリーナ20に付着したり、感光体Py〜Pkの表面に落下したりする。このとき、実施例1では、電極クリーナ16の往復移動中に、送風機が作動しており、感光体Py〜Pkに落下する途中や落下した汚れが、空気と共に排気され、回収される。したがって、感光体Py〜Pkの表面に汚れが付着して帯電不良が発生することが低減される。
特に、ブラシ状のグリッドクリーナ20を使用した場合、ブラシの毛が孔37の縁部40に引っ掛かって、抜けてしまうことがあり、ブラシの毛が感光体Py〜Pkの表面に付着すると、画質低下を引き起こす可能性があるが、実施例1では、引っ掛かかりやすい開口面積の小さい孔37bは埋められてブラシの毛が脱落しにくくなっていると共に、清掃動作中は排気が実行されており、抜けたブラシの毛が回収されやすくなっている。
図13は実施例1の作用説明図であり、図13Aはグリッドクリーナの毛が縁部に接触開始した状態の説明図、図13Bは図13Aに示す状態からグリッドクリーナがホームポジション側に移動した状態の説明図、図13Cは図13Bに示す状態からグリッドクリーナがさらにホームポジション側に移動した状態の説明図である。
さらに、実施例1では、傾斜角度θ1,θ2が、電極クリーナ16の往動の下流側である前方に行くに連れて外側に傾斜するように設定されている。すなわち、孔37の配列パターンが、前方に行くに連れて開くように角度が設定されている。したがって、図9、図13において、右グリッド部39について説明をすると、復動の下流側である後側に配置され且つ復動の方向に対して傾斜する縁部40aに対してブラシ状のグリッドクリーナ20の毛20aが接触すると、図13A、図13Bに示すように、内側に向けて毛20aが撓む。図13A、図13Bに示す状態から、グリッドクリーナ20がホームポジションに向けて移動、すなわち復動して、図13Cに示すように毛20aが縁部40aを乗り越えると、毛20aが外側に向けて弾性復元する。すなわち、毛20aは、縁部40aを乗り越える際に、内側から外側に向けて弾かれるように変形する。
特に、電極クリーナ16が往復動する構成では、往動時にブラシの毛20aで擦って汚れが除去しやすくなり、復動時に汚れが除去されることが多く、実際に復動時の方が、感光体Py〜Pkの表面に落下する汚れが多くなることが本発明者らにより確認された。
傾斜角度が前方に行くに連れて内側に傾斜する場合、復動時に、ブラシの毛は、内側に弾かれることとなり、ブラシの毛に付着した汚れは、弾かれて、副走査方向に対して両側から中央に向けて汚れが集中することとなる。よって、汚れが集中すると、空気の吸引だけでは十分に対応しきれず、感光体Py〜Pkの表面に局所的な汚れが発生し、感光体クリーナCLy〜CLkで除去されるまでに時間がかかり、画質低下が発生する恐れがある。
これに対して、実施例1では、復動時に外側に向けて毛20aが弾かれ、外側に汚れが分散しやすくなっている。したがって、空気の吸引でも汚れに対応しやすく、感光体Py〜Pkの表面に付着する汚れも分散しやすく、画質低下が目立ち難くなっている。
また、グリッドクリーナ20に使用されているブラシは、長尺のシート状の基布に対してパイル状に毛が形成された長尺のパイルシール状のブラシを、グリッドクリーナ20の大きさに合わせて短くカットして使用するのが一般的である。その為、カットされた端部の毛が基布から抜け易いことが知られている。端部を毛抜け防止の熱加工や接着処理する方法もあるがコストが掛かる。この為、電極クリーナ16が往復動作で毛が抜けてグリッド電極12に残留してしまい、帯電ムラになることが確認されている。毛抜け現象は、グリッド開口部の孔37の狭くなっている箇所に引っ掛かることが多く、広い箇所にはあまり引っ掛からない。また、一度引っ掛かっても再度グリッドクリーナ20を動作させると、もう一度ブラシが当る為取れることがある。
このように毛抜け現象を低減する為に、復路時にブラシが中心に寄るようにグリッドを配置した方が、毛抜けが少なくなることを本発明者の実験により確認した。つまり、往路時に、傾斜角度θ1,θ2に沿った縁部40に接触して、ブラシが広がると、ブラシの毛20aはグリッド電極12の周縁部(外側の枠部12b)に近づく。したがって、周縁部では、孔37が欠けているため、孔37の開口部が狭小化する為、ブラシの毛20aが縁部40を乗り越える前に、鋭角の部分に引っ掛かって毛抜けが起こり易い。一方、復路はブラシは中心方向へ動くので、周縁部から離れ、欠けた孔37bが埋められたり、角が取られていて開口部も広大化されているので、毛抜けが起こり難い。特に、往路で毛が抜けても、復路で取れる可能性が大きくなる。そして、グリッド電極12から取れた毛は感光体Py〜Pkへ落下して、空気の吸引により排除される。
図14は実施例2のグリッド電極の説明図であり、図14Aは実施例1の図9に対応する実施例2の網部の要部拡大図、図14Bは実施例1の図10Aに対応する従来の網部の要部拡大図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図14において、実施例2のグリッド電極12では、孔37′の形状が、実施例1の細長い六角形の孔37とは異なり、正六角形状に形成されている。そして、正六角形状の孔37′が配列された配列パターンにおいて、左グリッド部38′と右グリッド部39′とが、実施例1と同様に、左右で非線対称に配置されており、傾斜角度θ1′,θ2′の絶対値が同一に設定されると共に、開口面積の小さい孔37b′が埋められている。
(実施例2の作用)
前記構成を備えた実施例2の帯電器CCy〜CCkでは、図14Bに示すような左右対称の従来の構成に比べて、主走査方向に沿って開口率の変動が低減されており、実施例1と同様に、主走査方向の帯電ムラを低減することが可能である。
図15は実施例3のグリッド電極の説明図であり、図15Aは実施例1の図9に対応する実施例2の網部の要部拡大図、図15は実施例1の図10Aに対応する従来の網部の要部拡大図である。
なお、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図15において、実施例3のグリッド電極12では、孔37″の形状が、実施例1の細長い六角形の孔37とは異なり、円孔状に形成されている。そして、円孔状の孔37″が配列された配列パターンにおいて、左グリッド部38″と右グリッド部39″とが、実施例1と同様に、左右で非線対称に配置されており、傾斜角度θ1″,θ2″の絶対値が同一に設定されると共に、開口面積の小さい孔37b″が埋められている。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の帯電器CCy〜CCkでは、図15Bに示すような左右対称の従来の構成に比べて、主走査方向に沿って開口率の変動が低減されており、実施例1、2と同様に、主走査方向の帯電ムラを低減することが可能である。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H014)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としての複写機に限定されず、プリンタ、FAX等の画像形成装置にも適用可能である。また、カラーの画像形成装置に限定されず、モノクロの画像形成装置にも適用可能である。さらに、タンデム型の画像形成装置に限定されず、ロータリ型の画像形成装置にも適用可能である。
(H02)前記実施例において、ワイヤ電極11は、2本の線材の場合を例示したが、これに限定されず、1本または3本以上の線材を有する構成等とすることも可能である。また、グリッド電極12も左グリッド部38,38′,38″と右グリッド部39,39′,39″の2つの領域に限定されず、3つ以上の領域を有する構成とすることも可能である。
(H03)前記実施例において、シールド電極2は省略することが可能である。
(H04)前記実施例において、ワイヤ電極11に対してクリーナ22,26が接触、離間する構成を例示したが、クリーナ22,26がワイヤ電極11に常時接触する構成を採用することも可能である。
(H05)前記実施例において、放電器の一例としての帯電器を例示したが、これに限定されず、放電器の他の例としての感光体Py〜Pkや記録用紙Sの除電器や補助帯電器、転写器T1y〜T1k,T2等としても使用可能である。
(H06)前記実施例において、電極クリーナ16を前後方向に移動させるための構成は、例示したシャフト6を使用する構成に限定されず、前後方向に移動可能な任意の構成を採用可能である。
(H07)前記実施例において、被検知部21bおよび光センサSN1を配置する位置は、実施例に例示した位置に限定されず、前後方向や左右方向の位置をずらす等、任意の位置に変更可能である。他にも、例えば、被検知部21bを帯電器本体1の外部に突出させて、光センサSN1を帯電器CCy〜CCkのユニットに配置せず、感光体Py〜Pk側に配置したり、画像形成装置の本体U3に配置して検知を行う構成とすることも可能である。
(H08)前記実施例において、電極清掃部材20の構成は実施例に例示した構成に限定されず、設計等に応じて任意の構成を採用可能である。例えば、ブラシや布等の構成も任意の清掃可能な構成、例えば、スポンジ等に変更可能である。さらに、シールド電極1の内周面に接触する清掃部を設けてシールド電極2も清掃可能としたり、グリッド電極12の下面に接触する清掃部材を設けて、グリッド電極12の両面を清掃可能な構成とすることも可能である。
(H09)前記実施例において、左グリッド部38,38′,38″と右グリッド部39,39′,39″とは、左右で線対称の配列パターンを主走査方向にずらした構成を例示したが、これに限定されず、配列パターン自体を左右で非線対称とすることが可能である。例えば、実施例2の左グリッド部38′と実施例3の右グリッド部39″とを組み合わせる等、左右で任意の組み合わせとすることが可能である。
(H010)前記実施例において、左グリッド部38,38′,38″と右グリッド部39,39′,39″とで、傾斜角度θ1,θ2の絶対値を同一のものとしたが、これに限定されず、絶対値が異なる構成とすることも可能である。
(H011)前記実施例において、傾斜角度θ1,θ2は、電極クリーナ16の往動方向に対して外側に開く傾斜とすることが望ましいが、これに限定されず、内側に向かう傾斜とすることも可能である。
(H012)前記実施例において、孔37bを埋める構成を採用することが望ましいが、孔37bを埋めない構成とすることも可能である。
(H013)前記実施例において、電極クリーナ16の移動中、すなわち清掃動作時に、空気の吸引を行う構成とすることが望ましいが、空気の吸引を行わない構成とすることも可能である。また、例えば、清掃動作時に感光体Py〜Pkを回転、いわゆる空回転させて感光体Py〜Pkの表面の特定の位置に汚れが落下しないようにすることも可能であり、空回転と空気の吸引と組み合わせることも可能である。
(H014)前記実施例において、孔37,37′,37″の形状は、実施例に例示した形状に限定されず、例えば、正六角形や三角形、長方形、5角形等の多角形や、5角形と6角形の組み合わせ等の多角形どうしの組み合わせや、多角形と円形との組み合わせ等、形状は任意の形状とすることが可能である。
11…放電部材、
12…電極部材、
16…清掃部材、
36…境界部、
37,37a,37b,37b′,37b″…孔、
38,38′,38″…第1の領域、
39,39′,39″…第2の領域、
CCy,CCm,CCc,CCk…放電器,帯電器、
Py,Pm,Pc,Pk…被放電体,像保持体、
U…画像形成装置、
θ1,θ1′,θ1″…第1の傾斜角度、
θ2,θ2′,θ2″…第2の傾斜角度。

Claims (7)

  1. 被放電体に対向して配置され且つ予め設定された方向に延び、電圧が印加されて放電する放電部材と、
    前記放電部材と前記被放電体との間に配置され、前記放電部材との間に電圧が印加されて前記放電部材からの放電を制御する電極部材であって、前記放電部材から前記被放電体に向けて貫通する予め設定された形状の孔が複数形成された前記電極部材と、
    を備え、
    前記電極部材は、複数の前記予め設定された形状の孔が前記放電部材の延びる方向に対して傾斜する第1の傾斜角度に沿って第1の方向に配列された第1の領域と、複数の前記予め設定された形状の孔が前記第1の傾斜角度とは異なる第2の傾斜角度に沿って第2の方向に配列された第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との間に配置され且つ前記放電部材の延びる方向に沿って延びる境界部と、を有し、前記第1の方向と前記第2の方向は、前記予め設定された方向に対して同じ大きさの角度で傾斜するとともに、前記予め設定された方向に対して互いに逆側に傾斜しており、前記境界部を境界として前記第1の領域を前記第2領域に対して線対称に投影した場合に、前記第1の領域の孔の位置と前記第2の領域の孔の位置とがずれた配列に設定された
    ことを特徴とする放電器。
  2. 被放電体に対向して配置され且つ予め設定された方向に延び、電圧が印加されて放電する放電部材と、
    前記放電部材と前記被放電体との間に配置され、前記放電部材との間に電圧が印加されて前記放電部材からの放電を制御する電極部材であって、前記放電部材から前記被放電体に向けて貫通する孔が複数形成された前記電極部材と、
    を備え、
    前記電極部材は、複数の前記孔が前記放電部材の延びる方向に対して傾斜する第1の傾斜角度に沿って第1の方向に配列された第1の領域と、複数の前記孔が前記第1の傾斜角度とは異なる第2の傾斜角度に沿って第2の方向に配列された第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との間に配置され且つ前記放電部材の延びる方向に沿って延びる境界部と、を有し、前記第1の方向と前記第2の方向は、前記予め設定された方向に対して同じ大きさの角度で傾斜するとともに、前記予め設定された方向に対して互いに逆側に傾斜しており、前記第1の領域の孔の配列と前記第2領域の孔の配列とが、前記境界部を対称軸として非線対称に設定された
    ことを特徴とする放電器。
  3. 前記境界部から離れた位置に配置された孔に対して部分的に欠けた形状に形成され且つ前記境界部に隣接して配置された孔の開口面積が、予め設定された面積よりも小さい場合に、前記欠けた形状の孔が埋められると共に、前記第1の領域の孔が埋められた部位と、前記第2の領域の孔が埋められた部位とが、前記放電部材が延びる方向に対してずらして配置された
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の放電器。
  4. 前記放電部材の延びる方向に沿って移動可能に支持され、前記放電部材の延びる方向の一端側に予め設定された初期位置から、前記電極部材に接触した状態で前記放電部材の延びる方向に沿って往復移動して前記電極部材の清掃を行う清掃部材と、
    を備え、
    前記第1の傾斜方向および第2の傾斜方向が、前記清掃部材の往動方向に向かって、互いに遠ざかる向きに傾斜する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の放電器。
  5. 前記清掃部材が前記電極部材から清掃した汚れを吸引して排出する排出装置であって、前記清掃部材が往復移動中に空気の吸引を行って前記汚れを排出する前記排出装置、
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の放電器。
  6. 被放電体としての像保持体と、
    請求項1ないしのいずれかに記載の放電器により構成され、前記像保持体の表面を帯電させる帯電器と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 被放電体に対向して配置され且つ予め設定された方向に延び、電圧が印加されて放電する放電部材と、
    前記放電部材と前記被放電体との間に配置され、前記放電部材との間に電圧が印加されて前記放電部材からの放電を制御する電極部材であって、前記放電部材から前記被放電体に向けて貫通する孔が複数形成された前記電極部材と、
    を備え、
    前記電極部材は、複数の前記孔が前記放電部材の延びる方向に対して傾斜する第1の傾斜角度に沿って配列された第1の領域と、複数の前記孔が前記第1の傾斜角度とは異なる第2の傾斜角度に沿って配列された第2の領域と、前記第1の領域と前記第2の領域との間に配置され且つ前記放電部材の延びる方向に沿って延びる境界部と、を有し、前記第1の領域の孔の配列と前記第2領域の孔の配列とが、前記境界部を対称軸として非線対称に設定され、前記境界部から離れた位置に配置された孔に対して部分的に欠けた形状に形成され且つ前記境界部に隣接して配置された孔の開口面積が、予め設定された面積よりも小さい場合に、前記欠けた形状の孔が埋められると共に、前記第1の領域の孔が埋められた部位と、前記第2の領域の孔が埋められた部位とが、前記放電部材が延びる方向に対してずらして配置された
    ことを特徴とする放電器。
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