JP5789238B2 - 撹拌翼及びそれを用いた撹拌装置、洗濯機 - Google Patents

撹拌翼及びそれを用いた撹拌装置、洗濯機 Download PDF

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Description

本発明は流体物を撹拌する撹拌翼及びそれを用いた撹拌装置、洗濯機に関する。
従来の洗濯機は特許文献1に開示される。この洗濯機は脱水槽と水槽を撹拌槽として共通化したタイプの洗濯機であり、撹拌槽は上部にしか脱水孔がない孔なしタイプの撹拌槽である。撹拌槽の底部には撹拌翼が回転自在に配置されている。洗濯時において洗濯物を収容した撹拌槽に水を貯留し、撹拌翼の回転によって流体である水を撹拌して洗濯物を洗濯する。
特開昭61−9878号公報 特公平6−296794号公報
しかしながら、上記従来の洗濯機によると、撹拌翼表面が滑らかに形成されており、撹拌翼の表面と流体との間に大きな摩擦抵抗が発生する問題があった。このため、撹拌翼の回転にかかるトルクが大きくなり、洗濯機の消費電力が大きくなる問題があった。
本発明は流体との摩擦抵抗を低減することができる撹拌翼と、それを用いて消費電力の削減を図ることができる撹拌装置と洗濯機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも一面に配されて軸方向に突出した複数の羽根部と、隣接した前記羽根部の間に形成された凹部とを備え、回転によって流体を撹拌する撹拌翼において、前記羽根部、前記凹部の少なくとも一方に突出する複数のリブを設ける。
この構成によると、撹拌翼の回転により流体の流れが発生し、撹拌翼表面のリブ間において流体の一部が渦となり停滞する。
また、本発明の撹拌翼は、上記構成において、流体の平均の速さが大きい領域の前記リブの間隔を小さい領域の前記リブの間隔よりも狭くしたことを特徴としている。この構成によると、流体の平均の速さが大きい領域と小さい領域における撹拌翼表面のレイノルズ数が一定になる。これにより、流体の撹拌翼に対する作用が均質化する。したがって、撹拌翼表面の摩擦抵抗低減効果が均質化する。
また、本発明の撹拌翼は、上記構成において、前記羽根部を放射状に複数設け、前記羽根部上に配した前記リブが径方向に延びることを特徴としている。
また、本発明の撹拌翼は、上記構成において、外周側の前記リブの間隔を内周側よりも狭くしたことを特徴としている。
また、本発明の撹拌翼は、上記構成において、前記羽根部を放射状に複数設け、前記凹部上に配した前記リブが周方向に延び、前記羽根部に近い位置で回転中心からの距離が小さく、離れた位置で回転中心からの距離が大きいことを特徴としている。
また、本発明の撹拌翼は、上記構成において、前記羽根部に近い位置の前記リブの間隔が前記羽根部から離れた位置の前記リブの間隔よりも狭いことを特徴としている。
また、本発明の撹拌翼は、上記構成において、隣接する前記リブの間に複数の小孔を貫通して設けたことを特徴としている。この構成によると、撹拌翼の回転時、負圧となった撹拌翼裏側の空間へ小孔を介して流体が吸い込まれる。
また、本発明の撹拌翼は、上記構成において、隣接する前記リブの間隔と前記リブの高さの比が100:1〜5:1の範囲内にあることを特徴としている。
また、本発明の撹拌翼は、上記構成において、隣接する前記リブの間隔と前記リブの高さの比が50:1〜15:1の範囲内にあることを特徴としている。
また、本発明の撹拌装置は、上記構成の撹拌翼と、前記撹拌翼が回転自在に配して流体が貯留される撹拌槽とを備えたことを特徴としている。
また、本発明の洗濯機は、上記構成の撹拌装置を備えたことを特徴としている。
本発明によると、撹拌翼の周方向に隣接する羽根部と凹部の一方に複数のリブを設けたので、撹拌翼の回転により流体の流れが発生し、撹拌翼表面のリブ間において流体の一部が渦となり停滞する。リブの上方を流れる流体はリブの上面及びリブ間に停滞する渦上を流通する。このとき、リブの上面との接触面積が小さいことに加えて渦によるベアリング効果によって流体の摩擦抵抗を低減することができる。これにより、撹拌翼を備えた撹拌装置や洗濯機の消費電力を低減することができる。
本発明の実施形態に係る洗濯機の概略構造を示す正面断面図。 本発明の実施形態に係る撹拌翼を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る撹拌翼を示す上面図。 本発明の実施形態に係る撹拌翼の表面上で生じる現象を模式的に示す概略断面図。 リブの間隔と高さの比と撹拌翼の駆動効率の関係を示すグラフ。 リブの高さと洗濯物の布傷み度合いの関係を示すグラフ。 リブの高さと洗濯物の布傷み度合いの関係を示すグラフ。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る洗濯機1の概略構造を示す正面断面図である。なお、図1の手前側が洗濯機1の正面であり、奥側が背面である。
洗濯機1は全自動型のものであり、金属又は合成樹脂製の外箱10を備える。外箱10は直方体形状に成形され、その上面及び底面は開口部となっている。外箱10の上面開口部には操作パネル等が設けられた合成樹脂製の上面板11が固定されている。外箱10の底面開口部には合成樹脂製のベース12がネジで固定されている。ベース12の四隅には外箱10を床の上に支えるための脚部13が設けられている。
上面板11には洗濯機1内に洗濯物を投入するための洗濯物投入口14が開設されている。上蓋15は洗濯機1の奧側で水平回動軸により上面板11に枢支されている。上蓋15を手前側に上下に回動させて洗濯物投入口14を開閉することにより、後述する撹拌槽30に洗濯物を投入したり、撹拌槽30から洗濯物を取り出すことができる。
外箱10の内部には撹拌槽30と撹拌槽30を収納する水槽20が収容されている。撹拌槽30は洗剤を溶かした水またはすすぎ用の水(以下これらを総称して「洗濯水」という)を溜める。水槽20及び撹拌槽30はともに上面が開口した有底筒状のカップの形状を呈しており、各々軸線を垂直にして水槽20を外側、撹拌槽30を内側とする形で同心的に配置される。
水槽20は外箱10に対してサスペンション部材(不図示)によって吊り下げられる。サスペンション部材は水槽20の外面下部と外箱10の内面コーナー部とを連結する形で計4箇所に配備され、水槽20を水平部内で揺動できるように支持している。
撹拌槽30は底壁30aから上方に向かってテーパ状に広がる周壁30bを有し、この周壁30bにはその最上部に環状に配置した複数個の脱水孔31を除いて液体を通すための開口部はない。即ち、撹拌槽30はいわゆる「孔なし」タイプに形成される。撹拌槽30の上部開口部の縁には、洗濯物の脱水のため脱水槽30を高速回転させたときに振動を抑制する働きをする環状のバランサ32が装着される。脱水槽30の内部底面には槽内で洗濯水の流動を生じさせるための撹拌翼70が回転自在に配置される。
水槽20の下面には駆動ユニット40が取り付けられる。駆動ユニット40はモータ41、モータ41の回転出力を伝導するベルト伝導機構42及びクラッチ・ブレーキ機構43を含んでおり、その中心部から同軸に配される脱水軸44と撹拌翼軸45とが上方に突出している。脱水軸44と撹拌翼軸45とは脱水軸44が外側に配置され、撹拌翼軸45が内側に配置された二重軸構造となっている。脱水軸44は下方から上方に向かって水槽20底面を貫き、撹拌槽30を支持している。撹拌翼軸45は、下方から上方に向かって水槽20を貫通し更に撹拌槽30の底壁30aを貫き、撹拌翼70を支持している。
撹拌翼70は55〜300rpmの回転を行い、洗濯又は濯ぎを行う。脱水時には撹拌槽30と一緒に0〜1200rpmで回転して脱水を行う。脱水軸44と水槽20との間及び脱水軸44と撹拌翼軸45の間には、各々、水漏れを防ぐためのシール部材が配置されている。
上面板11内の空間には電磁的に開閉する給水弁(不図示)が配置されている。給水弁の上流側に接続され、且つ上面板11を貫通して上方に突き出す接続管51には水道水などの上水を供給する給水ホース(不図示)が接続される。また、給水弁の下流側は撹拌槽30の内部に臨む位置に配置された容器状の給水口(不図示)に接続されている。
また、上面板11内には制御部(不図示)が設けられている。制御部は上面板11の上面に設けられた操作表示部(不図示)を通じて使用者からの操作指令を受け、駆動ユニット40、給水弁及び排水弁68に動作指令を発する。また、制御部は操作表示部に運転コース、各工程の所用時間等の運転内容の表示指令を発する。
水槽20の底部には水槽20及び撹拌槽30の中の水を外箱10の外に排水する排水ホース60が取り付けられている。排水ホース60には水槽20底部に開口する排水口61から水が流れ込むようになっている。脱水時に撹拌槽30の外側へ排出された水は配水管(不図示)を通じて排水ホース60に流される。
撹拌槽30と水槽20の間にはパッキン(図示せず)が挟み込まれ、中心部からの水漏れを防止している。水槽20の底面中心部にはシールホルダ63が取り付けられ、水槽20との間で排水口61までを含めて排水経路が形成されている。撹拌槽30の底部には排水孔67が円周上に4箇所設けられ、排水孔67は撹拌槽30内部の水を排水口61から電磁的に開閉する排水弁68に導く。シールホルダ63には内側においてオイルシール(不図示)が圧入されており、オイルシールが撹拌槽30をシールすることによって、撹拌槽30は回転自在で且つ水密構造となり、水槽20と撹拌槽30との間に独立した排水空間66が形成されている。
上記した構造によって、撹拌翼70が回転する洗濯時には撹拌槽30内の水は排水弁68で止水され、撹拌槽30内にのみ水が貯められる。このとき、撹拌槽30と水槽20の間には水が貯まらない。これにより、洗濯時の節水性を実現している。脱水を行うときは排水弁68が開かれ、撹拌槽30内の水は外部に排水される。このとき、脱水軸44,撹拌翼軸45と撹拌槽30がモータ41の駆動により回転するが、上記したオイルシールにより撹拌槽30とシールホルダ63は相対回転自在で且つ水密構造を取り続けることができる。
次に、撹拌翼70について説明する。図2は撹拌翼70の斜視図であり、図3は撹拌翼70の上面図である。撹拌翼70は円盤状であり、撹拌翼70の表面は周縁部70aに対して中心に行くほど深くなる盆状に形成されている。撹拌翼70の表面には中心角90°で放射状に配される4つの羽根部71が突出して形成されている。また、羽根部71に対して周方向に隣接する凹部72が設けられている。洗濯時、羽根部71は撹拌翼70の回転によって撹拌槽30内に流体である洗濯水の流れを発生させる。
撹拌翼70を回転させると、羽根部71の表面には周方向に水流が発生する。また、凹部72内には回転方向後方の羽根部71の壁面に沿って径方向の外側に向かう水流が発生する。
撹拌翼70の表面には複数のリブ73a、73bが設けられている。リブ73a、73bは撹拌翼70の表面における洗濯水の流れる方向に並設して該方向に横切るように延びている。また、撹拌翼70の表面において洗濯水の水流の平均の速さが大きい領域のリブ73a、73bの間隔は水流の平均の速さが遅い領域のリブ73a、73bの間隔よりも狭く形成されている。
具体的には、羽根部71の上面には撹拌翼70の径方向に延びる複数のリブ73aが周方向に並設されている。このとき、外周側のリブ73aの間隔が内周側よりも狭く形成されている。凹部72の上面には撹拌翼70の周方向に延びる複数のリブ73bが径方向に並設される。このとき、リブ73bは回転中心を中心とする円弧に対して湾曲し、羽根部71に近い位置で回転中心からの距離が小さく、離れた位置で回転中心からの距離が大きくなっている。また、羽根部71に近い位置のリブ73bの間隔が離れた位置よりも狭く形成される。
図4は撹拌翼70の表面上で生じる現象を模式的に示す概略断面図である。撹拌翼70の回転により流体である洗濯水の流れが発生すると、撹拌翼70の表面上において洗濯水の境界層が生じ、境界層には粘性の高い領域が存在する。そこで、撹拌翼70の表面にリブ73を並設することにより、境界層を破壊して摩擦抵抗を低減することができる。図4に示すように、撹拌翼70表面のリブ73間において洗濯水の一部が渦となり停滞して停滞部(渦)75が形成される。リブ73の上方を流れる流体(矢印A)はリブ73の上面及びリブ73間に停滞する停滞部75上を流通する。このとき、流体とリブ73の上面との接触面積が小さいことに加えて停滞部75によるベアリング効果によって流体の摩擦抵抗を低減することができる。
また、撹拌翼70の表面において洗濯水の水流の平均の速さが大きい領域のリブ73の間隔は水流の平均の速さが遅い領域のリブ73の間隔よりも狭く形成することにより、撹拌翼70表面のレイノルズ数が一定になる。これにより、流体の撹拌翼70に対する作用が均質化する。したがって、撹拌翼70表面の流体に対する摩擦抵抗低減効果が均質化する。このため、撹拌翼70表面の複数の領域においてレイノルズ数が一定になるようにリブ73の配置及び形状を設計することにより、広範囲にわたる撹拌翼70表面において摩擦低減効果を最大限に発揮させることができる。
また、隣接するリブ73の間隔とリブ73の高さの比は100:1〜5:1の範囲内に形成され、50:1〜15:1の範囲内にあることがより好ましい。リブ73の間隔がリブ73の高さに対して広すぎると撹拌翼70表面のリブ73間に停滞部(渦)75が形成され難く、撹拌翼70の摩擦抵抗を十分に低減することができない。一方、リブ73の間隔に対してリブ73の高さが高すぎるとリブ73と洗濯物が衝突して洗濯物を傷める。
隣接するリブ73の間に撹拌翼70を貫通する多数の小孔74が設けられている。小孔74は羽根部71にも設けられている。小孔74は、撹拌翼70の回転時、負圧となる撹拌翼70裏側の空間へ吸い込まれる水流を発生させる。
以上のように構成された洗濯機は洗濯物を撹拌槽30の中に投入し、制御装置によって、運転開始を指令すると、給水弁を制御し所定水位まで給水を行う。洗濯工程に入ると、モータ41の動力をベルト伝導機構42、撹拌翼軸45を通じて撹拌翼70に伝達し、撹拌翼70を右回転・左回転交互に動作させる。撹拌翼70の動作に応じて、撹拌槽30内の洗濯物と洗濯水が撹拌され、洗濯物の洗浄が進行する。
次に撹拌翼70に設けられたリブ73の間隔と高さの比と撹拌翼70の駆動効率について評価を行った。図5はリブ73の間隔と高さの比と撹拌翼70の駆動効率の関係を示す。縦軸は撹拌翼70の駆動効率ηを示し、リブ73を設けない撹拌翼70の駆動効率を1とする。横軸は隣接するリブ73の間隔dとリブの高さhの比r(r=d/h)を示す。駆動効率ηは同一の洗浄効果が現れるまで洗浄を続け、その間に消費した電力消費量から算出した。駆動効率ηが高い場合、撹拌翼70と流体との摩擦抵抗が低いことを意味する。
5≦r≦100のとき駆動効率ηが1より大きかった。特に15≦r≦30における駆動効率ηがリブ73を設けないものと比較して約10%向上している。これは、撹拌翼70の表面に設けた隣接するリブ73によって撹拌翼70の表面全体における摩擦抵抗が低減されたためと考えられる。なお、r<5のとき駆動効率ηが1より低下した。また、r>100のときリブ73を設けたことによる撹拌翼70の性能に変化は見られなかった。
次に撹拌翼70に設けられたリブ73の高さと洗濯物の布傷み度合いの関係について評価を行った。図6はリブ73の間隔dとリブの高さhの比r(r=d/h)がr=3、r=30、r=75においてリブの高さhと洗濯物の布傷み度合いの関係を示す。縦軸は布傷みの度合いを示し、横軸はリブの高さhを示す。また、図7に図6のリブの高さhが低い領域を拡大して示す。布傷みの度合いとは洗濯物の損傷評価値であるMA値(Mechanical Action:傷み値)と洗濯物の重量減少値の加重平均から算出した。
リブ73を設けない場合のリブの高さを0とし、このときの布傷み度合いを1とした。なお、r=30、r=75において各リブの高さhがh=20mm、h=8mmを超える場合、隣接してリブ73を形成できないので評価していない。また、撹拌翼70の直径は410mmのものを用い、撹拌翼70の表面に形成するリブ73の起点を径方向の中間より内側に設けた。
r=3のとき布傷み度合いはリブの高さhが高くなるにつれて単調増加した。r=30のときリブの高さhが約2mmになるまで布傷みは減少し、リブの高さhが2mmより高くなるとリブ73を設けない場合と比較して布傷みの度合いが増加した。r=75のとき布傷み度合いはリブの高さhが高くなるにつれて単調増加した。
従って、リブの高さhが大きくなるほど布とリブ73がぶつかり布傷みが増加する。一方、リブの高さhが一定であればリブ73の間隔が大きいほど布傷みの度合いが低減される。また、r=3とした場合のリブの高さhと布傷み度合いの関係はr<15において同様の傾向が見られた。r=30とした場合のリブの高さhと布傷み度合いの関係は15≦r≦50において同様の傾向が見られた。また、r=75とした場合のリブの高さhと布傷み度合いの関係はr>50において同様の傾向が見られた。以上より、0<h≦2かつ、15≦r≦50において布傷みの低減が可能であることが分かった。
本実施形態によると、流体の流れる方向に並設して該方向に横切るように延びる複数のリブ73を羽根部71及び凹部72の少なくとも一方に設けたことにより、撹拌翼70の回転により流体の流れが発生し、撹拌翼70表面のリブ73間において流体の一部が渦となり停滞部75を形成する。リブ73の上方を流れる流体はリブ73の上面及びリブ73間に停滞する停滞部75上を流通する。このとき、流体とリブ73の上面との接触面積が小さいことに加えて停滞部75によるベアリング効果によって流体の摩擦抵抗を低減することができる。これにより、撹拌装置及び洗濯機1の省電力化を図ることができる。
また、流体の平均の速さが大きい領域のリブ73の間隔を小さい領域のリブ73の間隔よりも狭くすることにより、流体の平均の速さが大きい領域と小さい領域における撹拌翼70表面のレイノルズ数が一定になり、流体の平均の速さが大きい領域と小さい領域における流体の撹拌翼70に対する作用が均質化する。これにより、流体の平均の速さが大きい領域と小さい領域における撹拌翼70表面の流体に対する摩擦抵抗が均質化する。
また、羽根部71を放射状に複数設け、羽根部71上に配したリブ73aが径方向に延びることにより、羽根部71の上面における流体の摩擦抵抗を低減することができる。
また、外周側のリブ73aの間隔を内周側よりも狭くしたことにより、羽根部71の上面において外周側と内周側のレイノルズ数が一定になり、外周側と内周側における流体の羽根部71の上面に対する作用が均質化する。これにより、羽根部71の上面において外周側と内周側の摩擦抵抗低減効果が均質化する。
また、羽根部71を放射状に複数設け、凹部72上に配したリブ73bが周方向に延び、羽根部71に近い位置で回転中心からの距離が小さく、離れた位置で回転中心からの距離が大きく形成されるので、凹部72の上面における流体の摩擦抵抗を低減することができる。
また、羽根部71に近い位置のリブ73bの間隔が羽根部71から離れた位置のリブ73bの間隔よりも狭くすることにより、凹部72の上面において羽根部71に近い位置と羽根部71から離れた位置のレイノルズ数が一定になり、羽根部71に近い位置と羽根部71から離れた位置における流体の凹部72の上面に対する作用が均質化する。これにより、凹部72の上面において羽根部71に近い位置と羽根部71から離れた位置の摩擦抵抗低減効果が均質化する。
また、隣接するリブ73の間に複数の小孔74を貫通して設けることにより、撹拌翼70の回転時、負圧となった撹拌翼70裏側の空間へ小孔74を介して流体が吸い込まれる。
また、隣接するリブ73の間隔dとリブ73の高さhの比を100:1〜5:1の範囲内にすることにより、撹拌翼70と流体との摩擦抵抗をさらに低減することができる。
また、隣接するリブ73の間隔dとリブ73の高さの比が50:1〜15:1の範囲内にすることにより、撹拌翼70により撹拌される洗濯物とリブ73との衝突を抑え、洗濯物が傷むのを防ぐことができる。
本発明は洗濯機に利用することができる。
1 洗濯機
10 外箱
11 上面板
11a 出入口
12 ベース
13 脚部
14 洗濯物投入口
15 上蓋
20 水槽
30 撹拌槽
31 脱水孔
32 バランサ
40 駆動ユニット
41 モータ
42 ベルト伝導機構
43 クラッチ・ブレーキ機構
44 脱水軸
45 撹拌翼軸
51 接続管
60 排水ホース
61 排水口
63 シールホルダ
66 排水空間
67 排水孔
68 排水弁
70 撹拌翼
71 羽根部
72 凹部
73a、73b リブ
74 小孔
75 停滞部

Claims (7)

  1. 少なくとも一面に配されて軸方向に突出した複数の羽根部と、前記羽根部に対して周方向に隣接して形成された凹部とを備え、回転によって流体を撹拌する撹拌翼において、
    前記凹部の上面には、軸方向に対して、高さが低い複数の第1部分と、高さが高い複数の第2部分を有し、
    前記第1部分は、前記羽根部に近い位置から離れた位置に向かって複数延びると共に、前記羽根部に近い位置で回転中心からの距離が小さく、前記羽根部から離れた位置で回転中心からの距離が大きいことを特徴とする撹拌翼。
  2. 前記第1部分の幅は、前記羽根部に近い位置の方が前記羽根部から離れた位置よりも狭いことを特徴とする請求項1に記載の撹拌翼。
  3. 少なくとも一面に配されて軸方向に突出した複数の羽根部と、前記羽根部に対して周方向に隣接して形成された凹部とを備え、回転によって流体を撹拌する撹拌翼において、
    前記凹部の上面には、前記撹拌翼の回転により流体が発生すると、流体の一部が渦となり停滞する停滞部を有し、
    前記停滞部は、前記羽根部に近い位置から離れた位置に向かって複数延びると共に、前記羽根部に近い位置で回転中心からの距離が小さく、前記羽根部から離れた位置で回転中心からの距離が大きいことを特徴とする撹拌翼。
  4. 前記停滞部の幅は、前記羽根部に近い位置の方が前記羽根部から離れた位置よりも狭いことを特徴とする請求項3に記載の撹拌翼。
  5. 前記停滞部の幅と前記停滞部の深さの比が100:1〜5:1の範囲内にあることを特徴とする請求項〜4に記載の撹拌翼。
  6. 前記停滞部に貫通する複数の小孔を設けることを特徴とする請求項3〜5に記載の撹拌翼。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の撹拌翼を回転可能に配し、かつ流体を貯留する撹拌槽を備えたことを特徴とする洗濯機。
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