JP5542013B2 - 洗濯方法、その方法を実施する洗濯機及びこの洗濯機に用いる回転翼 - Google Patents

洗濯方法、その方法を実施する洗濯機及びこの洗濯機に用いる回転翼 Download PDF

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Description

本発明は、旋回水流によって洗浄力が向上した洗濯方法、その方法を実施する洗濯機及びこの洗濯機に用いる回転翼に関する。
従来の洗濯機として、例えば、特許文献1に、脱水槽と水槽を洗濯槽として共通化したタイプの洗濯機が開示されている。洗濯槽は、上部にしか脱水孔がない、いわゆる孔なしタイプであり、洗濯槽の底部に回転翼(パルセータ)が回転自在に配置されている。洗濯時には、洗濯槽の底面の排水口はシールされ、洗濯物を収容した洗濯槽に開口まで達しない水位に貯水し、回転翼を回転させることにより渦水流を発生させ、洗濯物を撹拌し洗濯するようになっている。
しかし、このような渦水流による洗濯は、回転翼から離れている、洗濯槽の上部に位置する洗濯物に対する攪拌作用が弱くなる課題がある。この課題に対して特許文献2には、図10に示すように、水槽110の内側に洗濯兼脱水槽108(以下、洗濯槽という)を配設したタイプの洗濯機において、洗濯槽108の内壁の一部に水路形成用吐出カバー116a,116bを対向配設し、回転翼109の裏側の羽根119によるポンプ作用で、洗濯槽108下側の洗濯水を、水路117a,117bを経由して上方へ導き、洗濯槽108の上側から洗濯物115にかける方法が提案されている。
特公昭61−9878号公報 特開平6−296794号公報
しかしながら、回転翼裏側の羽根119によって作られた水流のうち、水路117a,117bに導かれる水流以外は、洗濯槽108の内壁に沿って上方に向かうが、当該洗濯槽108には、多数の脱水用孔130が設けられているため、その孔130を通じて洗濯槽108外の水槽110側に流れ、回転翼109の回転軸周囲から回転翼109の裏側に供給されるので、洗濯槽108内における洗浄に寄与することは殆どない。
このため、回転翼裏側の羽根119によってせっかく作られた水流が洗浄に寄与する率が高くないという問題もあった。
また、特許文献2の洗濯機においては、回転翼裏側の羽根119で作られた水流は洗濯槽108内部において上方に移動し、脱水用孔130を介して回転翼と洗濯槽底部との間に戻る流路が形成されるが、特許文献1のように上端にしか脱水孔がない洗濯機においては、回転翼と洗濯槽底部との間に戻る流路が形成出来ないため、特許文献2の方法を適用することが出来ない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、洗濯水に旋回水流を起こす新しい洗濯方法、その方法を実施する洗濯機及びこの洗濯機に用いる回転翼を提供するものである。
上記目的を達成するために本発明は、洗濯槽の底部に回転自在に配される円盤形の回転翼において、前記回転翼の表面に放射状に設けられる複数の翼と、前記回転翼の裏面に放射状に設けられる複数の羽根と、前記回転翼の外周に裏側に向けて凸設される周壁と、前記回転翼の中心付近に貫設される複数の通水孔と、前記周壁に貫設される複数の水流孔とを有することを特徴としている。
このように構成された回転翼は、洗濯水を貯水した洗濯槽の底部で回転すると、回転翼表側の翼の遠心力で回転軸周りに渦水流が発生する。また、回転翼裏側の羽根の遠心力で回転翼の裏側の洗濯水が回転翼の半径方向外側に力を受け、外側に寄せられた洗濯水が回転翼周壁に貫設された複数の水流孔を通過して、洗濯槽の内壁方向に勢い良く流れ出し、洗濯槽の内壁内面に沿って上昇水流が発生する。この結果、渦水流と上昇水流が合わさって洗濯水に旋回水流が形成される。この旋回水流により、洗濯物の撹拌作用が増大し、洗浄力が向上する。また、回転翼裏側の空間は負圧となるため、洗濯槽の中央下部では、回転翼中心付近の複数の通水孔を通って、回転翼裏側へ洗濯水が吸い込まれる水流が発生する。これにより、前記の上昇水流を継続して発生させることが出来、ひいては洗濯水を旋回水流を継続して形成することが可能となる。
また、本発明の回転翼は、上記構成において、前記回転翼の周壁は、水平方向に対して傾いた斜面として形成されていることを特徴としている。この構成によると、周壁が垂直に立っている場合に比較して、回転翼の回転により羽根の作用で外側に寄せられた洗濯水が周壁に反射されにくいので、洗濯水を水流孔にスムーズに通過させることが出来るようになる。
また、本発明の回転翼は、上記構成において、前記複数の水流孔は前記周壁の周方向に並んで水平方向に貫設されていることを特徴としている。この構成によると、水流孔の貫通方向が羽根の遠心力の作用する方向と一致し、かつ、複数の水流孔が周方向に並んで設けられているので、洗濯水を水流孔にスムーズかつ均一に通過させることが出来るようになる。また、周壁が斜面として形成されている場合は、樹脂部品である回転翼の金型構造を複雑にすることなく、水流孔の面積を確保することが可能となる。
また、本発明の回転翼は、上記構成において、前記翼が前記回転翼の表面に放射状に隆起して設けられ、該翼に対応して前記回転翼の裏面に放射状に形成される凹部に前記羽根が配置されたことを特徴としている。この構成によると、翼と表裏一体の関係にある凹部を羽根の形成箇所として利用したので、回転翼の薄型化が可能となる。
また、本発明の洗濯機は、上記構成の回転翼を、洗濯槽底部に回転自在に配設したことを特徴としている。この洗濯機によると、洗濯槽内の洗濯水に、回転翼表側の翼の遠心力で発生する渦水流と、回転翼裏側の羽根の遠心力で発生する上昇水流とにより形成される旋回水流を用いて洗濯することが出来る。
また、本発明の洗濯機は、洗濯槽と、該洗濯槽の底部に回転自在に配される円盤形の回転翼と、を備えた洗濯機において、前記洗濯槽の底部に前記回転翼の外周を包囲するように凸設される隔壁と、前記回転翼の表面に放射状に設けられる複数の翼と、前記回転翼の裏面に放射状に設けられる複数の羽根と、前記回転翼の中心付近に貫設される複数の通水孔と、前記隔壁に貫設される複数の水流孔とを有することを特徴としている。
この構成によると、洗濯水を貯水した洗濯槽の底部で回転翼が回転すると、回転翼表側の翼の遠心力で回転軸周りに渦水流が発生する。また、回転翼裏側の羽根の遠心力で回転翼の裏側の洗濯水が回転翼の半径方向外側に力を受け、外側に寄せられた洗濯水が隔壁に貫設された複数の水流孔を通過して、洗濯槽の内壁方向に勢い良く流れ出し、洗濯槽の内壁に沿って上昇水流が発生する。この結果、渦水流と上昇水流が合わさって洗濯水に旋回水流が形成される。この旋回水流により、洗濯物の撹拌作用が増大し、洗浄力が向上する。また、回転翼裏側の空間は負圧となるため、洗濯槽の中央下部では、回転翼中心付近の複数の通水孔を通って、回転翼裏側へ洗濯水が吸い込まれる水流が発生する。これにより、前記の上昇水流を継続して発生させることが出来、ひいては洗濯水に旋回水流を継続して形成することが可能となる。
また、本発明の洗濯方法は、回転翼の回転によって、回転翼表側の翼の遠心力で発生する渦水流と、回転翼裏側の羽根の遠心力で発生する上昇水流とにより洗濯水に形成される旋回水流を用いて洗濯することを特徴としている。
本発明によると、洗濯水に旋回水流を起こす新しい洗濯方法を提供することが出来る。この旋回水流により、洗濯物の撹拌作用が増大し、洗浄力が向上する。
本発明の一実施形態を示す洗濯機の縦断面図 本発明の回転翼の一例を示す斜視図 図2のx−x線で切断した回転翼の断面図 図3の破線円で囲んだ部分の拡大図 水流孔の他の例を示す、図4に相当する部分拡大図 水流孔の更に他の例を示す、図4に相当する部分拡大図 本発明による旋回水流を示す洗濯槽の斜視図 上昇水流の確認実験の説明図 本発明の他実施形態を示す洗濯機の縦断面図 従来の洗濯機の一例を示す洗濯機の縦断面図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す洗濯機の縦断面図である。
図1には、洗濯機1の全体構成が縦断面図として示されており、手前側が洗濯機1の正面、奥側が背面である。洗濯機1は、全自動型のものであり、金属又は合成樹脂製の外箱10を備えている。外箱10は、直方体形状に成形され、その上面及び底面は開口部となっている。外箱10の上面開口部には、操作パネル等が設けられた合成樹脂製の上面板11が固定されている。外箱10の底面開口部には、合成樹脂製のベース12がネジで固定されている。ベース12の四隅には、外箱10を床の上に支えるための脚部13が設けられている。
上面板11には、洗濯機1内に洗濯物を投入するための洗濯物投入口14が形設されている。上蓋15は、図1の奧側で水平回動軸で上面板11に垂直面内で回動可能に結合されている。上蓋15は、図示のように洗濯物投入口14を上から覆った状態から手前側を上方へ回動させると、洗濯物投入口14が開放され、洗濯物を投入することが出来るようになる。外箱10の内部には、外側の水槽20と内側の洗濯槽30とが配置されている。水槽20は、外箱10に対して(図示しない)サスペンション部材によって水平面内で揺動可能に吊り下げ支持されている。また、脱水槽を兼ねる洗濯槽30は、水槽20の内側に水槽20と同心状に回転可能に配設されている。水槽20と洗濯槽30とは、共に上面が開口した円筒形のカップ形状を呈しており、各々の軸線が鉛直方向となっている。
洗濯槽30は、上方に向かうにつれて緩やかに広がるテーパ形状を有している。この洗濯槽30には、その上端部に環状に配置された複数個の脱水孔31を除き、液体を通すための開口部は形成されていない、いわゆる「孔無し」タイプである。洗濯槽30の上部開口部の縁には、環状のバランサ32が装着されている。バランサ32は、洗濯物の脱水のために洗濯槽30を高速回転させたときに、その振動を抑制する働きをする。洗濯槽30の内部底面には、槽内で洗い水又は濯ぎ水(以下、「洗濯水」と称する)の流動を生じさせるための回転翼33(パルセータ)が回転自在に配置されている。
水槽20の下面には、駆動ユニット40が装着されている。駆動ユニット40は、モータ41、モータ41の回転出力を伝道するベルト伝道機構42及びクラッチ・ブレーキ機構43を含んでおり、その中心部から脱水軸44と回転翼軸45とが上方に突出している。脱水軸44と回転翼軸45とは、脱水軸44が外側に配置され、回転翼軸45が内側に配置された二重軸構造となっている。脱水軸44は、下方から上方に向かって水槽20底面を貫き、洗濯槽30を支持している。回転翼軸45は、下方から上方に向かって水槽20を貫通し更に洗濯槽30の底面を貫き、回転翼33を支持している。回転翼33は、55〜300rpmの回転を行い、洗濯又は濯ぎを行う。脱水時には洗濯槽30と一緒に0〜1200rpmで回転し、脱水を行う。脱水軸44と水槽20との間、及び脱水軸44と回転翼軸45の間には、各々、水漏れを防ぐためのシール部材が配置されている。
上面板11内の空間には、電磁的に開閉する給水弁(図示せず)が配置されている。給水弁の上流側に接続され且つ上面板11を貫通して上方に突き出す接続管51には、水道水などの上水を供給する給水ホース(図示せず)が接続される。また、給水弁の下流側は、洗濯槽30の内部に臨む位置に配置された容器状の給水口(図示せず)に接続されている。
また、上面板11内には制御部(図示せず)が設けられており、上面板11の上面に設けられた操作/表示部(図示せず)を通じて使用者からの操作指令を受け、駆動ユニット40、給水弁及び排水弁68に動作指令を発する。また、制御部は、操作/表示部に、運転コース、各工程の所用時間等の運転内容の表示指令を発する。
水槽20の底部には、水槽20及び洗濯槽30の中の水を外箱10の外に排水する排水ホース60が取り付けられている。排水ホース60には、水槽20底部に開口する排水口61から水が流れ込むようになっている。脱水時に洗濯槽30の外側へ排出された水は、配水管(図示せず)を通じて排水ホース60に流される。
洗濯槽30と水槽20の間にはパッキン(図示せず)が挟み込まれ、中心部からの水漏れを防止している。水槽20の底面中心部にはシールホルダ63が取り付けられ、水槽20との間で排水口61までを含めて排水経路が形成されている。洗濯槽30の底部には排水孔67が円周上に4箇所設けられ、排水孔67は洗濯槽30内部の水を排水口61から電磁的に開閉する排水弁68に導く。シールホルダ63には内側においてオイルシール(図示せず)が圧入されており、オイルシールが洗濯槽30をシールすることによって、洗濯槽30は回転自在で且つ水密構造となり、水槽20と洗濯槽30との間に独立した排水空間66が形成されている。
上記した構造によって、回転翼33が回転する洗濯時には、洗濯槽30内の水は排水弁68で止水され、洗濯槽30内にのみ水が貯められる。このとき、洗濯槽30と水槽20の間には水が貯まらないことによって、洗濯時の節水性を実現している。脱水を行うときは排水弁68が開かれ、洗濯槽30内の水は外部に排水される。このとき、脱水軸44,撹拌翼軸45と洗濯槽30がモータ41の駆動により回転するが、上記したオイルシールにより洗濯槽30とシールホルダ63は相対回転自在で且つ水密構造を取り続けることが出来る。
次に、本発明の回転翼の特徴的な構造について説明する。図2は、本発明の回転翼33の一例の斜視図であり、図3は図2のx−x線で切断した回転翼の断面図である。
図2及び図3に示すように、回転翼33は、中心に回転翼軸45の先端に固定される軸穴33dを有する円盤形を呈し、中心に行くほど深くなる盆状をなす。回転翼33の外周には、裏側に突出する周壁34が所定の高さ寸法で一体に形成されている。周壁34は、水平方向に対して約45°傾いた斜面として形成されている。これにより、周壁34が垂直に立っている場合に比較して、回転翼33の回転により後述する羽根35の作用で外側に寄せられた洗濯水が周壁34により跳ね返される際の抵抗を小さくすることが出来る。なお、図3に示すように、周壁34の高さhが、回転翼33の全体の高さHに比較して低く設定されているのは、洗濯槽30底面の外周部の上に向かって広がるテーパ形状(図1参照)に沿うように設計したからである。
図2に示すように、回転翼33の表側には、中心角90°でもって放射状に隆起する4つの翼33aが形成されている。図3に示すように、翼33aの上面は、回転翼33の中心に近い内端から一旦下降して水平に延びた後、半径方向の略中央で緩やかな弧を描くように上昇し、外端で周壁34の付け根に連結している。翼33aは、洗濯時、回転翼33の回転によって洗濯槽30内に渦水流を発生させることにより、洗濯物への洗浄、濯ぎの作用を促進させるものである。翼33aの肉厚は隆起していない部分と同一であり、従って翼33aの裏側には、凹部33bが形成される。つまり翼33aと凹部33bは表裏一体の関係にある。そして、各凹部33bの、回転翼33の周方向に関する中心線に沿って回転翼33の裏面から鉛直下方に羽根35が突出して一体に形成されている。羽根35は、回転翼33の回転時、回転翼33と洗濯槽30との間、つまり回転翼33の裏側の洗濯水を掻いて半径方向外側に寄せる作用を有する。
このように、回転翼33に翼33aを形成して、その裏側の凹部33bに羽根35を配置することで、回転翼33の薄型化が図られる。図3に示すように、羽根35の下縁は、回転翼33の中心に近い内端から水平に延びた後、半径方向の約2/3の位置から外端に行くほど上方へ湾曲し、外端で周壁34の付け根の裏面に連結している。羽根35の下縁をこのような形状としているのは、図1に示すように、洗濯槽30の底面に沿うように設計したからである。また、羽根35はオールのような形状を呈するので、水を掻くのに適している。
周壁34には、図2に示すように、複数の水流孔34aが周方向に並んで水平方向に貫設されている。水流孔34aは、回転翼33の回転により羽根35の作用で外側に寄せられた洗濯水を、周壁34を通過させて回転翼33の外側へ流出させる作用を有する。この結果、回転翼33の裏側の空間は、表側に対して負圧となる。
図4に示すように、水流孔34aを水平方向に形成するのは、水流孔34aの貫通方向が回転翼33の回転による遠心力の方向と一致させて、洗濯水をスムーズに通過させるためである。また、複数の水流孔34aを周方向に並んで設けるのは、各水流孔34aを通過する洗濯水の流量を均一にするためである。本実施の形態では、周方向に並んで設けられる複数の水流孔34aは、周方向の位置を揃えて同心状に3段で形成される。これにより、同じサイズの水流孔34aで周壁34の全体がほぼ埋め尽くされた状態となり、周方向についての開口率の均一性及び、総開口面積の確保を実現している。
次に、水流孔34aの形状を説明する。図2に示すように、水流孔34aは角孔から成る。図4は、図3の破線円で囲んだ部分の拡大図を示している。図4に示すように、水流孔34aは、斜面として形成された周壁34を水平方向に貫通している。水流孔34aの上端を規定する面は、周壁34の裏面から表面に向かって水平に延び、略中央で直角のエッジをもって垂直上方に向かい、周壁34の表面に連結している。他方、水流孔34aの下端を規定する面は、周壁34の表面から裏面に向かって水平に延び、略中央で直角のエッジをもって垂直下方に向かい、周壁34の裏面に連結している。すなわち、水流孔34aの上下のエッジが水平方向の中央に位置するので、周壁34の表面と裏面に連結する垂直な面が面一となる。従って、樹脂部品である回転翼34の金型構造を複雑にすることなく水流孔34aを形成することが出来る。また、水流孔34aの入口と出口が広がって形成されるので、水流孔34aの面積を確保することが可能となる。
もし、図5に示すように、上下にエッジのない完全に水平な水流孔34bとして形成しようとすると、回転翼33の表側と裏側から挟む込む態様で配置される分割構造の金型では水流孔の形成が困難であり、金型の構造が複雑となってしまう問題がある。因みに、図6に示すように、垂直方向に貫通する水流孔34cとすれば金型構造を単純に出来るが、このような孔形状は、洗濯水の流れの向きに合っておらず、強い水流を作りにくい問題がある。また、図5と図6のいずれの場合も、水流孔の断面形状が一定となるため、開口面積を確保しにくい問題がある。
図2に示すように、回転翼33は、周壁34を除く中心から外周までの部分に、多数の通水孔33cが貫設されている。通水孔33cは翼33aにも設けられ、翼33aの上面の周方向に関する中心線近傍に、分散配置されている。翼33a以外に設けられる通水孔33cは、中心から半径方向全長の約2/3の範囲に密集して配置されている。通水孔33cは、回転翼33の回転時、負圧となる回転翼33裏側の空間へ吸い込まれる水流を発生させるものである。なお、通水孔33cの配置は図2のような配置には限定されず、少なくとも回転翼33の中心付近に配置されていれば良い。
以上のように構成された洗濯機の動作、特に洗濯工程の動作について説明する。まず、洗濯物を洗濯槽30の中に投入し、制御装置によって、運転開始を指令すると、給水弁を制御し所定水位まで給水を行う。洗濯工程に入ると、モータ41の動力をベルト伝道機構42、回転翼軸45を通じて回転翼33に伝達し、回転翼33を右回転・左回転交互に動作させる。回転翼33の動作に応じて、洗濯槽30内の洗濯物と洗濯水が撹拌され、洗濯物の洗浄が進行する。
回転翼33が回転すると、回転翼33の表側の翼33aの遠心力の作用で図1の矢印Xのように、洗濯水に渦水流が発生する。また、回転翼33の裏側の羽根35も同様に回転し、羽根35の遠心力の作用で洗濯槽30と回転翼33の間の空間(回転翼33裏側の空間)にある洗濯水は、図3の矢印Cに示すように、羽根35の回転により半径方向外側に押し出される。押し出された洗濯水は、速い流速でもって図3の矢印Cのように周壁34の水流孔34aを通過して洗濯槽30の内壁に沿って、洗濯槽30上部へ移動する。これにより、図1の矢印Yのように、洗濯水に強い上昇水流が発生する。この結果、渦水流と上昇水流が合わさり、図7の矢印Zに示すように、洗濯水に旋回水流が形成される。この旋回水流により、洗濯物の撹拌作用が増大し、洗浄力が向上する。
回転翼33裏側の空間は、洗濯水が外側に押し出された後、負圧の状態となるため、図3の矢印Bのように、通水孔33cより新たな洗濯水が流入し、回転翼30の上方の中心付近では下方向の水流が発生する。これにより、上昇水流(図1の矢印Y参照)を継続して発生することが出来、ひいては旋回水流(図7の矢印Z参照)を継続して形成することが可能となる。
また、回転翼の水流作用が大幅に改善されることに付随して、洗剤の溶解性も良くなることで、洗浄効果の向上に寄与する。
また、回転翼33に設けた通水孔33cや回転翼33の周壁34に設けた水流孔34aが、洗濯機の不使用時には通気口としても機能するため、回転翼裏面の乾燥が促進され、カビの繁殖を抑制することが出来る。
<効果確認実験1>
本実施の形態の洗濯機によって、矢印Y方向への強い上昇水流が発生することを確かめるため、以下の手順に従って水位の測定を行った。図8に実験の説明図を示し、表1に実験結果を示す。
1.洗濯槽30に、従来構造の回転翼(本発明構造の回転翼33に対して通水孔33cと水流孔34aが設けられていないもの)を取り付け、洗濯槽30内に水を30L貯水する。このとき洗濯槽底面から水面までの距離(水位、図8のH参照)は246mmであった。
2.次に、回転翼を一定方向(時計回り)に、120rpmで、回転させ続ける。回転翼の回転により、水は遠心力等を受け、渦巻き状に外側に寄せられる形となり、外周部の水位(水の高さ)は、294mmとなった。このとき、表1に示すように、水位上昇量(図8のh1参照)は、48mmである。
3.同様に、本発明構造の回転翼33に取替え、同じ回転数で回転させると、上昇水流が強いため、外周部の水位(水の高さ)は、313mmとなり、従来構造の回転翼よりも高くなった。このとき、表1に示すように、水位上昇量(図8のh2参照)は67mmとなり、比較例に対して40%も水位上昇量が向上した。この実験結果より、本発明構造の回転翼では、上昇水流がかなり強化されることが分かった。
<効果確認実験2>
本実施の形態の洗濯機によって、洗浄力が向上することを確かめるため、洗浄性能の評価を行った。洗浄性能の評価はJIS C 9606の方法に従って、洗浄前後の汚染布の反射率から洗浄率を算出した。従来構造の回転翼を取付けた洗濯機での洗浄率と洗浄むらを、本発明構造の回転翼33を取付けた洗濯機での洗浄率と洗浄むらと比較したものを表2に示す。試験は、1枚300gの試験布を10枚(負荷3.0kg)使用して実施した。洗浄率とは、JIS C 9606で規定される標準洗濯機での洗濯した洗浄度を基準として、各洗濯機で測定した洗浄度を比率で示したものである。洗浄むらとは、10枚の汚染布の洗浄率の標準偏差をとったものである。
表2に示すように、本発明構造の回転翼33を用いることで、洗浄率がおよそ10%向上した。これは、水流の強化(旋回水流)によって洗濯物に作用する物理力が大きくなったためと考えられる。また、本発明構造の回転翼33を用いることで洗浄むらも大きく低減することができた。これは、回転翼33の水流強化により、外周の水位を高くできる(効果確認実験1参照)ことによって、水に浸かっていない上方にある洗濯物も均一に洗うことができたためと考えられる。
以上、実施形態を挙げて本発明を具体的に説明してきたが、本発明の技術思想は上記の実施形態に限られるものではない。例えば、上記実施形態では、回転翼の外周に設けた周壁に水流孔34aを貫設する場合について説明したが、回転翼に周壁を設ける代わりに、図9に示すように、洗濯槽30の底部に、回転翼33'の外周を包囲するように隔壁36を凸設し、この隔壁36に複数の水流孔36aを貫設するようにしても良い。このような構成であっても、洗濯槽30内に同様の旋回水流を形成し、洗浄力の向上に寄与することが出来る。
上記の実施形態では回転翼33を備えた洗濯機として、洗濯槽20と脱水槽30が別々のタイプの洗濯機を例にして説明したが、本発明は、洗濯槽20と脱水槽30が共通化されたタイプの洗濯機にも適用可能である。また、上記の実施形態では、回転翼33の周壁34の水平方向に対する傾きは45°である場合を説明したが、洗濯槽30の底面形状に合わせて周壁34の傾きは種々に変更されるものである。また、上記の実施形態では、水流孔34aの孔形状が角孔、通水孔33cの孔形状が丸孔である場合を説明したが、通流抵抗が大きくならない限り、それ以外の形状を採用することが可能である。また、上記の実施形態では、回転翼33に設けられる羽根35の数は4つの場合を説明したが、回転翼33の直径などによって必要な機能を得るための本数は異なるものである。また、上記の実施形態では、回転翼33に周壁34及び羽根35を一体に成形されているものとして説明したが、これらを別々の部品として成形し、部品の組み立てによって同様の回転翼を作るようにしても良い。
本発明は、洗濯機に利用することができる。
1 洗濯機、30 洗濯槽、33,33' 回転翼、33c 通水孔、34 周壁、34a 水流孔、36 隔壁、36a 水流孔

Claims (7)

  1. 洗濯槽の底部に回転自在に配される回転翼において、
    前記回転翼の表面に放射状に隆起した複数の翼と、
    前記翼の裏面の凹部に設けられた羽根と、
    前記回転翼の外周に裏側に向けて凸設される周壁と、
    前記回転翼の中心付近に貫設される複数の通水孔と、
    前記周壁に貫設される複数の水流孔と、
    を有することを特徴とする回転翼。
  2. 前記周壁は水平方向に対して傾いた斜面として形成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転翼。
  3. 前記複数の水流孔は前記周壁の周方向に並んで水平方向に貫設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転翼。
  4. 洗濯槽と、該洗濯槽の底部に回転自在に配される円盤形の回転翼と、を備えた洗濯機において、
    前記洗濯槽の底部に前記回転翼の外周を包囲するように凸設される隔壁と、
    前記回転翼の表面に放射状に隆起した複数の翼と、
    前記翼の裏面の凹部に設けられた羽根と、
    前記回転翼の中心付近に貫設される複数の通水孔と、
    前記周壁に貫設される複数の水流孔と、
    を有することを特徴とする洗濯機。
  5. 前記隔壁は水平方向に対して傾いた斜面として形成されたことを特徴とする請求項4に記載の洗濯機。
  6. 前記複数の水流孔は前記周壁の周方向に並んで水平方向に貫設されていることを特徴とする請求項5に記載の洗濯機。
  7. 回転翼の回転によって、回転翼表側の隆起した翼の遠心力で発生する渦水流と、回転翼裏側の前記翼の裏面に配置された羽根の遠心力で発生する上昇水流とにより洗濯水に形成される旋回水流を用いて洗濯すると共に、
    前記回転翼は、当該回転翼の外周に裏側に向けて凸設される周壁と、前記回転翼の中心付近に貫設される複数の通水孔と、前記周壁に貫設される複数の水流孔とを有し、
    前記回転翼の回転時に、前記通水孔を介して前記回転翼の中心付近の上方から下方向に向かい前記回転翼裏側の空間へ吸い込まれる水流を発生させ、前記水流孔を介して前記羽根の回転により半径方向外側に押し出された洗濯水を洗濯槽の内壁に沿って移動させて上昇水流を発生させることにより、
    前記旋回水流を継続して形成しながら洗濯することを特徴とする洗濯方法。
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