JP5788112B2 - 液状栄養組成物 - Google Patents

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Description

本発明は液状栄養組成物に関するものであり、より詳しくは、経口投与または経管投与される高濃度の液状栄養組成物に関する。
外科手術前後の患者や、通常の食事の摂取が困難な高齢者や要介護者が健康な生活を送るためには種々の因子が存在するが、とりわけ栄養が大切な問題である。この栄養管理は、栄養組成物の投与により行われており、栄養組成物は、蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル等の栄養成分をバランス良く含むよう調整されている(例えば、特許文献1参照)。また、このような栄養組成物は、エネルギーバランスを保つためにカロリー調整されている。そして、投与の形態としては、一般的に、経口投与や、経鼻、胃瘻等の経管投与が挙げられる。
栄養組成物のカロリー調整は、一般に脂質、蛋白質、炭水化物の含有量を調整することにより高カロリーのものを調整することができる。従来、エネルギー値が1.0kcal/mLの組成が主流であったが、近年、エネルギー値が1.5kcal/mL程度の組成の栄養組成物が種々提案されている。エネルギー値が1.5kcal/mL以上の高カロリー栄養組成物として、例えば、特許文献2、3に記載の液状栄養組成物が提案されている。
栄養組成物の投与において、長時間の投与は、被投与者にとって大きな苦痛を伴うものであり、エネルギー値の高い栄養組成物であれば投与量を抑えることができ、被投与者の負担を軽減することができるため、効率的な栄養補給が可能となる。
日本国特開2004−97119号公報 日本国特開平8−196236号公報 日本国特許第3445087号公報
脂質は蛋白質、炭水化物と比較して固形分濃度を上げずに1mL当りのカロリーを上げるのに有用であるが、脂質を過剰に配合すると厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準[2010年版]」(平成21年5月29日)の蛋白質・脂質・炭水化物のバランスがくずれる場合がある。
経管栄養を管理する場合、例えば1日あたり900kcal〜1000kcal程度のエネルギーの液状栄養組成物が用いられる。このエネルギー値が900kcal〜1000kcalの通常の栄養組成物であると、ビタミン、ミネラル等の含有量が日本人の食事摂取基準[2010年版]の目安量・推奨量に届かないので、別に栄養組成物を調製する必要がある。
1製品に、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを充足させようとすると、製剤的に粘度が高くなる場合があり、経口投与ではのど越しが悪くなり、経管投与ではチューブ流動性が悪化し、両投与経路とも結果的に投与時間が増加してしまう傾向がある。また、マグネシウムやカルシウムの量が過剰になると蛋白質と結合して、栄養組成物中で凝集、沈殿してしまう場合がある。
上記問題に鑑み、本発明の目的は、ビタミン、ミネラルを必要摂取量摂取できるように高濃度製剤とした場合にも、粘度の上昇を抑え、経口投与におけるのど越し、経管投与におけるチューブ流動性が改善され、しかも高カロリーの液状栄養組成物を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、脂質量が少ないとマグネシウムやカルシウムなどのミネラルを増やしたときに製剤の粘度が増加することに着目し、これらのバランスを保つために、蛋白質の主成分として全乳蛋白およびカゼインを用い、蛋白質中の全乳蛋白の量をカゼインの量よりも多くすることにより上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち本発明は以下の通りである。
〔1〕蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンおよびミネラルを含有し、次の1)〜5)の特徴を有する液状栄養組成物。
1)組成物のエネルギー値が1.5kcal/mL以上である。
2)前記蛋白質が全乳蛋白およびカゼインからなり、動物性蛋白質分解物および植物性蛋白質分解物を含まない。
3)前記蛋白質中、前記全乳蛋白の質量が前記カゼインの質量よりも多い。
4)組成物中の前記脂質の含有量が、エネルギー比で29%以下である。
5)前記ミネラルとして、少なくともマグネシウムおよびカルシウムを含む。
〔2〕前記カゼインと前記全乳蛋白との比率が、蛋白質の質量比で1:1.1〜1:13である、前記〔1〕に記載の液状栄養組成物。
〔3〕組成物のエネルギー900kcal当り、前記カルシウムを650mg以上および前記マグネシウムを296mg以上含む、前記〔1〕または〔2〕に記載の液状栄養組成物。
〔4〕前記全乳蛋白が、乳蛋白濃縮物である、前記〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の液状栄養組成物。
〔5〕前記エネルギー値が、1.5〜2.0kcal/mLである、前記〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の液状栄養組成物。
〔6〕組成物中の前記蛋白質および前記炭水化物の含有量が、エネルギー比でそれぞれ、8〜30%および50〜69%である、前記〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載の液状栄養組成物。
〔7〕リンを含有し、カルシウムとリンとの質量比(Ca/P)が、0.74以上である、前記〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の液状栄養組成物。
本発明の液状栄養組成物は、蛋白質として全乳蛋白およびカゼインを用い、蛋白質中の全乳蛋白の質量を、カゼインの質量よりも多く設定したので、粘度を上昇させずに、脂質の含有量を例えばエネルギー値として30%未満、具体的には29%以下として、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルを増量しても、粘度の上昇が抑えられる。したがって、高濃度でエネルギーバランスがよく、900kcal摂取時に、ビタミン、ミネラルを日本人の食事摂取基準[2010年版]の目安量・推奨量以上含む液状栄養組成物とすることができる。また、本発明の液状栄養組成物は、エネルギー値が1.5kcal/mL以上に調整されるので、摂取量を少なくすることができ、投与時間を短縮できるので、被投与者の負担を低減することができる。
そして、本発明の液状栄養組成物は、蛋白質、脂質およびミネラル以外にも、炭水化物、ビタミン、その他の任意成分をバランス良く配合することができ、PFC比(蛋白質、脂質および炭水化物の構成比率)を理想値に十分に近づけることが可能である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。なお、本発明において、液状とは流動性を有する状態をいい、具体的には、20℃での粘度が50mPa・s以下の流体をいう。
本発明の液状栄養組成物は、蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンおよびミネラルを含有し、1)エネルギー値が1.5kcal/mL以上であり、2)前記蛋白質が全乳蛋白およびカゼインからなり、動物性蛋白質分解物および植物性蛋白質分解物を含まず、3)前記蛋白質中、前記全乳蛋白の質量が前記カゼインの質量よりも多く、4)組成物中の脂質のエネルギー比率が29%以下であり、そして、5)ミネラルとして、少なくともマグネシウムおよびカルシウムを含む。
全乳蛋白としては、全乳そのもの、全乳の濃縮物、全乳より調製された蛋白質、スキムミルク、スキムミルク濃縮物、乳蛋白濃縮物、脱脂粉乳より乳糖を除いたもの、総合乳蛋白等が挙げられ、中でも乳蛋白濃縮物を用いることが好ましい。
カゼインとしては、常法により牛乳から分離された乳酸カゼイン、塩酸カゼイン、硫酸カゼインまたはこれらの混合物等の酸カゼイン;カゼインナトリウム等のカゼイン塩からなるカゼイネート等が挙げられる。
尚、本発明では、動物性蛋白質分解物および植物性蛋白質分解物は含まない。動物性蛋白質分解物および植物性蛋白質分解物は蛋白質を酸や酵素により分解したものであり、分散性が良いため栄養組成物にも用いられているが、過剰に添加すると風味が劣化し、経口摂取が困難になる場合があるため、本発明ではこれらの動物性蛋白質分解物および植物性蛋白質分解物は用いていない。
本発明において、蛋白質中、全乳蛋白はカゼインよりも多く含有させる。この構成により、蛋白質に結合した形でカルシウムを配合し、またカゼインにて遊離のマグネシウム、カルシウムを結合させることで高濃度のマグネシウム、カルシウムを含有させることができる。これにより、液状栄養組成物中の脂質の含有量をエネルギー比で29%以下として、マグネシウムやカリウムなどのミネラルを増量しても、液状栄養組成物の粘度が上昇することを抑制できる。したがって、経口投与におけるのど越し、また、経管投与におけるチューブ流動性を改善することができる。
前記カゼインと前記全乳蛋白との比率は、蛋白質の質量比で、1:1.1〜1:13であることが好ましく、1:1.1〜1:4.28であることがより好ましく、1:1.1〜1:2.72がさらに好ましい。全乳蛋白がカゼインより多いと、液状栄養組成物の粘度抑制効果が十分に得られるため好ましい。また、全乳蛋白がカゼインの13質量倍以下であると、液状栄養組成物の粘度上昇が抑制できるため好ましい。
液状栄養組成物における蛋白質の含有量は、エネルギー比で8〜30%であることが好ましく、13〜19%であることがより好ましい。蛋白質の含有量がエネルギー比で8〜30%の範囲外であると、厚生労働省の食事摂取基準のPFC比の栄養バランスが悪くなる場合があるため、8〜30%とすることが好ましい。なお、エネルギー比は、4kcal/gとして計算するものとする。
本発明で使用される脂質は、一般に経口投与または経管投与が可能であれば特に限定されない。例えば、大豆油、エゴマ油、シソ油、ヒマワリ油、サフラワー油、藻油、キャノーラ油、パーム油、コーン油、トウモロコシ油、ココヤシ油、オリーブ油、米油等の植物性油脂;魚油、牛脂等の動物性油脂;MCT(中性脂肪、中程度の鎖長の脂肪酸);エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リノレン酸、リノール酸等の高度不飽和脂肪酸;等が挙げられる。脂質は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。必須脂肪酸の充足の観点から、複数種の脂質を組み合わせて用いることが好ましい。
液状栄養組成物における脂質の含有量は、エネルギー比で29%以下であり、20〜29%であることが好ましい。脂質の含有量がエネルギー比で29%以下であると、PFC比の栄養バランスが良くなるため好ましい。なお、エネルギー比は、9kcal/gとして計算するものとする。
本発明で使用される炭水化物は、一般に経口投与または経管投与が可能であれば特に限定はされない。例えば、澱粉、デキストリン、ラクトース、スクロース、グルコース、フラクトース、マルトース等が挙げられる。炭水化物は1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。中でも、本発明の効果の観点から、デキストリンが好ましい。
液状栄養組成物における炭水化物の含有量は蛋白質及び脂質の配合量から決まり、配合量は適宜変化するが、エネルギー比で50〜69%であることが好ましい。炭水化物の含有量がエネルギー比で50%以上であると、低粘度で高カロリーの製剤に調整しやすいため好ましく、69%以下であると、PFC比の栄養バランスが良くなるため好ましい。なお、エネルギー比は、4kcal/gとして計算するものとする。
本発明で使用されるビタミンは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB、ビタミンB、ナイアシン、ビタミンB、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビオチン及びビタミンCなどが挙げられ、これらのビタミンのうち1種以上が含まれていればよく、全てを含有させることが好ましい。また、ミネラルとしては、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、クロム及びモリブデンなどが挙げられ、少なくともマグネシウムとカルシウムを含み、これらのミネラルの全てを含有させることが好ましい。
これらのビタミンおよびミネラルは、厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準[2010年版]」(平成21年5月29日)に適合するように適宜配合される。
本発明の液状栄養組成物において、例えば1製品あたり900kcalのエネルギーの仕様とした場合、マグネシウムは、296mg/900kcal以上、好ましくは310mg/900kcal以上、さらに好ましくは370mg/900kcal以上添加することができる。マグネシウムを310mg/900kcal以上配合すると食事摂取基準の推定平均必要量を満たすため好ましく、370mg/900kcal以上となるように配合すると、食事摂取基準の推奨量を満たすことができるためさらに好ましい。またカルシウムは、650mg/900kcal以上、好ましくは650〜2300mg/900kcal、より好ましくは800〜1150mg/900kcalの範囲で配合することができる。カルシウムを650mg/900kcal以上配合すると食事摂取基準の推定平均必要量を満たすため好ましく、800mg/900kcal以上となるように配合すると、食事摂取基準の推奨量を満たすことができるためさらに好ましい。特に、カルシウムを1150mg/900kcal以下の範囲で配合した場合は、例えば1日あたり1800kcalのエネルギーを摂取する場合であっても、耐容上限量を超えないため好ましく、800mg/900kcalとなるように配合した場合は、900kcal摂取時に推奨量のカルシウムが摂れ、1800kcal摂取しても耐容上限まで余裕が存在し、他の食品の摂取も可能となる。
また、その他のビタミンおよびミネラルの含有量も厚生労働省の食事摂取基準に記載の摂取の推奨量または目安量を充足させることが好ましい。例えば、18歳以上の成人の場合は、一日の摂取時において、各成分の摂取の推奨量・目安量は、ビタミンA850〜2700μgRE、ビタミンD5.5〜50μg、ビタミンE7.0〜650mg、ビタミンK75μg以上、ビタミンB1.4mg以上、ビタミンB1.6mg以上、ナイアシン(ニコチン酸アミド)15〜250mg、ビタミンB1.4〜40mg、ビタミンB122.4μg以上、葉酸240〜1300μg、パントテン酸6mg以上、ビオチン50μg以上、ビタミンC100mg以上、リン1000〜3000mg、鉄11.0〜40mg、亜鉛12〜30mg、マンガン4.0〜11mg、銅0.9〜10mg、ヨウ素130〜2200μg、セレン30〜210μg、クロム40μg以上、モリブデン30〜450μgであり、エネルギー値が900kcal当たり、ビタミンA850〜1350μgRE、ビタミンD5.5〜25μg、ビタミンE7.0〜325mg、ビタミンK75μg以上、ビタミンB1.4mg以上、ビタミンB1.6mg以上、ナイアシン(ニコチン酸アミド)15〜125mg、ビタミンB1.4〜20mg、ビタミンB122.4μg以上、葉酸240〜650μg、パントテン酸6mg以上、ビオチン50μg以上、ビタミンC100mg以上、リン1000〜1500mg、鉄11.0〜20mg、亜鉛12〜15mg、マンガン4.0〜5.5mg、銅0.9〜5mg、ヨウ素130〜1100μg、セレン30〜105μg、クロム40μg以上、モリブデン30〜225μg配合すると、1800kcal摂取時でも厚生労働省の食事摂取基準の耐容上限を超えず望ましい。ビタミンおよびミネラルを厚生労働省の食事摂取基準に適合するように含有させることで、1製品で1日の必要な栄養を全て摂取することができる。
なお、カリウムは血中濃度上昇傾向がみられる可能性があるため、食事摂取基準よりも低くすることが安全性の面からも好ましい(JJPEN. Vol.19 No.6, 1997,p567−633)。
ナトリウムの濃度は、食塩換算で最低必要量が1.5gであり、高血圧で食塩制限がある場合6g未満であることから、想定最大摂取量の1800kcal摂取時でも食塩相当量にて最大5g以下となるように設定することが好ましい(高血圧治療ガイドライン2009年版)。
本発明の液状栄養組成物において、カルシウムとリンとの質量比(Ca/P)は、0.74以上であることが好ましい。Ca/Pが0.74以上であれば、0.74未満を配合した場合と比較して骨密度が有意に高くなるので好ましい(日本人の食事摂取基準[2010年版]、P202)。
なお、本発明の液状栄養組成物は、必要に応じて、乳化剤、リン酸塩、クエン酸塩などの塩類、果汁、香料などを添加してもよい。
本発明の液状栄養組成物は、エネルギー値が1.5kcal/mL以上であり、好ましくは1.5〜2.0kcal/mL、さらに好ましくは1.5〜1.75kcal/mLである。エネルギー値は、上記した各種成分のエネルギー比の範囲内において調整することができる。
本発明の液状栄養組成物は、上記蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンおよびミネラルなどの成分に加えて水を必要とする。水とこれらの成分を混合することで流動性のある栄養組成物を得ることができる。
本発明において、水と該水に混合させる成分との混合比は特に限定されず、900kcal摂取時に、ビタミン、ミネラルが日本人の食事摂取基準[2010年版]の目安量・推奨量以上含まれ、エネルギー値が1.5kcal/mL以上となるよう調製した際に、20℃における粘度が、50mPa・s以下となるようにすればよい。
本発明の液状栄養組成物は、例えば次のようにして調製することができる。
(1)蛋白質、炭水化物、ミネラルに適量の水を添加し、混合し、液状物とし、この液状物に脂質、必要に応じて乳化剤を添加し混合し、本発明の液状栄養組成物を調製する。
(2)水に蛋白質、炭水化物、ミネラルを適量添加し、本発明の液状栄養組成物を調製する。
なお、各成分の混合方法及び混合順序は任意であり、特に限定されない。
このようにして調製された本発明の液状栄養組成物は、凝集や沈殿がなく、かつ20℃における粘度が、50mPa・s以下、好ましくは8〜30mPa・sの範囲に調整される。したがって、経口投与におけるのど越しが良化し、また、経管投与におけるチューブ流動性が改善され、投与時間を減少させることができる。なお、本発明でいう粘度は、第十六改正 日本薬局方一般試験法 <2.53> 粘度測定法に規定された方法により測定された値を意味する。
本発明の液状栄養組成物は、通常、加熱殺菌されたものを提供する。加熱殺菌方法は、常法に従えばよく、とくに制限されない。なお容器としては、公知の軟質合成樹脂、紙と金属箔との積層体等が挙げられる。
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに説明するが、本発明は下記例に制限されるものではない。
(実施例1)
5Lの40〜60℃の温水を使用し、全乳蛋白として乳蛋白濃縮物(蛋白質含量80%)567g、カゼインとしてカゼインナトリウム(蛋白質含量90%)40g、脂質として420g、炭水化物としてデキストリン2330g、ビタミンおよびミネラルとして下記組成のビタミン及びミネラル混合物を、乳蛋白濃縮物およびカゼインナトリウムの質量比が表1に記載の値となるように、かつエネルギー比が表1に記載の値となるように、なおかつマグネシウム(Mg)量およびカルシウム(Ca)量が表1に記載の値となるように、順次添加して、TKホモミキサーを用いて混合した。最後に温水(40〜60℃)を加え10Lに調整した。
ビタミン及びミネラル混合物は、900kcal当り、ビタミンA850μgRE、ビタミンB1.4mg、ビタミンB1.6mg、ビタミンB1.4mg、ビタミンB122.4μg、ビタミンD5.5μg、ビタミンE7.0mg、ビタミンC100mg、ニコチン酸アミド15.0mg、パントテン酸6.0mg、葉酸240μg、ビタミンK75μg、ビオチン50.0μg、カルシウム800mg、マグネシウム370mg、リン1081mg、鉄11.0mg、亜鉛12.0mg、銅0.9mg、マンガン4.0mg、ヨウ素130μg、セレン30.0μg、クロム40.0μg、モリブデン30.0μg、の混合物を用いた。
調製された液状栄養組成物のエネルギー値、全乳蛋白(蛋白質量として)とカゼインの量比(蛋白質量として)、総蛋白質、脂質および炭水化物のエネルギー比、マグネシウム(Mg)量およびカルシウム(Ca)量、並びにCa/P比を表1に示す。
実施例1の液状栄養組成物は、目視にて確認したところ凝集や沈殿はなく、飲みやすい特長のある組成物であった。
(実施例2〜21)
全乳蛋白とカゼインの質量比が表1に記載の値となるように、かつ蛋白質、脂質および炭水化物のエネルギー比が表1に記載の値となるように、なおかつマグネシウム(Mg)量およびカルシウム(Ca)量が表1に記載の値となるように、さらにはCa/P比が表1に記載の値となるように、各成分の配合量を変更したこと以外は、実施例1と同様に調製した。なお、実施例18〜21ではリンを999mg、セレンを50.04μg、ビタミンDを15μgに、実施例18ではビタミンEを2.24mgに、実施例19〜21ではビタミンEを1.503mg、ビタミンCを200mgに、実施例21ではビタミンB12を4.5μgとなるように各成分を配合した。
実施例2〜21の液状栄養組成物は、目視にて確認したところ凝集や沈殿はなく、飲みやすい特長のある組成物であった。
(比較例1、2)
全乳蛋白とカゼインの質量比が表1に記載の値となるように、かつ蛋白質、脂質および炭水化物のエネルギー比が表1に記載の値となるように、なおかつマグネシウム(Mg)量およびカルシウム(Ca)量が表1に記載の値となるように、さらにはCa/P比が表1に記載の値となるように、各成分の配合量を変更したこと以外は、実施例1と同様に調製した。
比較例1、2の液状栄養組成物は、粘度が高く飲みにくい組成物であった。
(比較例3)
70.90Lの温水(60℃)に、乳蛋白濃縮物を蛋白量として3600g、カゼインナトリウムを蛋白量として1800g、カゼイン分解物を蛋白量として1800g、乳化剤としてコハク酸モノグリセライド220g、炭水化物としてデキストリン26420gを添加し、TKホモミキサーを用いて混合した。
得られた液状物に、コーン油7090g、下記組成のビタミン及びミネラル混合物を添加し、TKホモミキサーを用いて予備乳化し、水を添加して総量を100Lに調整した。前記乳化物を高圧ホモジナイザーを用いて、一段目5MPa、二段目50MPaの2段階処理を5回反復して均質化した。
ビタミン及びミネラル混合物は、ビタミンA250,000IU、ビタミンB150mg、ビタミンB220mg、ビタミンB370mg、ビタミンB12120mg、ビタミンD20,000IU、ビタミンE7500IU、ビタミンC10g、ニコチン酸アミド2000mg、パントテン酸カルシウム1000mg、葉酸3000mg、塩化ナトリウム77g、塩化カリウム150g、炭酸マグネシウム158g、クエン酸鉄14gの混合物を用いた。
比較例3の液状栄養組成物は、粘度が低く飲みやすい組成物であった。
(比較例4)
比較例3において、900kcal当たりのカルシウムを800mg、マグネシウムを370mgとした以外は比較例3と同様に調製した。
比較例4の液状栄養組成物は、凝集物が大量に発生し均質化できない組成物であった。
(比較例5)
比較例3において、全乳蛋白として乳蛋白濃縮物を用い、カゼインとしてカゼインカルシウム(蛋白質として1800g)を用いた以外は比較例3と同様に調製した。
比較例5の液状栄養組成物は、ゲル状・プリン状に凝集した組成物であった。
(比較例6)
比較例5において、900kcal当たりのカルシウムを800mg、マグネシウムを370mgとした以外は比較例5と同様に調製した。
比較例6の液状栄養組成物は、ゲル状・プリン状に凝集した組成物であった。
<粘度の評価>
上記調製された実施例1〜17および比較例1〜3、5、6の液状栄養組成物を20℃で10分間保存後、20mLを採取して単一円筒形回転粘度計(ビスメトロン粘度計VDA2型、芝浦セムテック株式会社製)を用いて、測定した(第十六改正 日本薬局方一般試験法 <2.53> 粘度測定法)。
測定された粘度に基づき、下記評価基準により評価した。結果を表1にあわせて示す。
〔評価基準〕
A: 30mPa・s以下
B: 30mPa・sを超え、50mPa・s以下
C: 50mPa・sを超え、100mPa・s以下
D: 100mPa・sを超える
Figure 0005788112
表1からわかるように、実施例1〜21は、エネルギー値を1.5kcal/mL以上に調整し、ミネラルを厚生労働省の食事摂取基準に適合するように増量しても、粘度の上昇が見られず、良好な流動性を有することがわかった。また、凝集や沈殿もなく、風味にも優れていることがわかった。
また、実施例1〜21において、カゼインナトリウムに変えて酸カゼインを使用して液状栄養組成物を作製した。得られた液状栄養組成物は、目視にて確認したところ凝集や沈殿はなく、飲みやすい特長のある組成物であった。
したがって、本発明によれば、高濃度でエネルギーバランスがよく、ビタミン、ミネラルを必要摂取量摂取可能な液状栄養組成物とすることができる。
本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。本出願は、2013年1月23日出願の日本特許出願(特願2013−010202)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
本発明の液状栄養組成物は、ビタミン、ミネラルを必要摂取量含有した高濃度製剤であり、かつ高カロリー製剤であるので、経口投与または経管投与により栄養補給を必要とする患者や高齢者に投与する栄養組成物の分野において有効に利用することができる。

Claims (6)

  1. 蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミンおよびミネラルを含有し、次の1)〜5)の特徴を有する液状栄養組成物。
    1)組成物のエネルギー値が1.5kcal/mL以上である。
    2)前記蛋白質が全乳蛋白およびカゼインからなり、動物性蛋白質分解物および植物性蛋白質分解物を含まない。
    3)前記蛋白質中、前記全乳蛋白の質量が前記カゼインの質量よりも多い。
    4)組成物中の前記脂質の含有量が、エネルギー比で29%以下である。
    5)前記ミネラルとして、組成物900kcal当り、296mg以上のマグネシウムおよび650mg以上のカルシウムを含む。
  2. 前記カゼインと前記全乳蛋白との比率が、蛋白質の質量比で1:1.1〜1:13である、請求項1に記載の液状栄養組成物。
  3. 記全乳蛋白が、乳蛋白濃縮物である、請求項1または請求項2に記載の液状栄養組成物。
  4. 前記エネルギー値が、1.5〜2.0kcal/mLである、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の液状栄養組成物。
  5. 組成物中の前記蛋白質および前記炭水化物の含有量が、エネルギー比でそれぞれ、8〜30%および50〜69%である、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の液状栄養組成物。
  6. リンを含有し、カルシウムとリンとの質量比(Ca/P)が、0.74以上である、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の液状栄養組成物。
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