JP3445087B2 - 液状流動食及び無菌高カロリー流動食 - Google Patents

液状流動食及び無菌高カロリー流動食

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JP3445087B2
JP3445087B2 JP02844397A JP2844397A JP3445087B2 JP 3445087 B2 JP3445087 B2 JP 3445087B2 JP 02844397 A JP02844397 A JP 02844397A JP 2844397 A JP2844397 A JP 2844397A JP 3445087 B2 JP3445087 B2 JP 3445087B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経口又は経管投与
される液状流動食及び経口又は経管投与される高カロリ
ーの無菌液状流動食に関する。更に詳しくは、本発明
は、蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン及びミネラルを
含有する液状流動食であって、該液状流動食のエネルギ
ー値が1.5kcal/ml以上であり、前記蛋白質
が、次のa)又はb)a)全乳蛋白質1部に対して、動
物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解物0.5〜
1.5部、又はb)全乳蛋白質1部(重量。以下、特に
断りのない限り同じ)に対して、カゼインナトリウム若
しくはカゼインカルシウム0.3〜0.7部及び動物性
蛋白質分解物又は植物性蛋白質分解物0.3〜0.7部
のいずれかの比率で配合されている液状流動食、及び該
液状流動食と、該液状流動食を収納した容器とからな
り、液状流動食が加熱滅菌され、無菌充填されているこ
とを特徴とする無菌高カロリー流動食に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、市販されている流動食の大部分
は、ほぼ1kcal/mlの濃度に調整されているた
め、摂取カロリーが多い場合には、胃に容量負荷がかか
ること、摂取に要する時間が長くなること等、患者の負
担が甚大であった。更に、既存の高カロリー流動食は、
蛋白源としてカゼイン単独[ハワード・シルバーマン
(Howerd Silberman)著、パレンテラル・アンド・エン
テラル・ニュートリション(Parenteral AND Enteral N
utrition)第2版、第161ページ、第165ページ、
第171ページ、第179ページ、アップルトン・アン
ド・ロンギ(APPLETON &LANGE)社、1989年]又は
全乳蛋白質とカゼインの組み合わせ(特開平8−196
236号公報)を使用しているため、カロリーが2.0
kcal/mlを超えた場合、増粘傾向があって流動性
が悪化するという不都合があった。
【0003】従って、少ない摂取量でカロリー、蛋白
質、ミネラル、ビタミンなどを摂取できる高カロリーで
あり、風味が良好であり、しかも低粘性でチューブ流動
性の良好な流動食が待望されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記従
来技術に鑑みて鋭意研究した結果、液状流動食の蛋白質
として、カゼインナトリウム単独又は全乳蛋白質とカゼ
インナトリウムの組み合わせを使用した場合、蛋白質の
安定性は良好であるが、高カロリー(エネルギー値が
2.0kcal/ml以上)に調整した液状流動食は、
粘度が増加し、流動性が悪化すること、及び液状流動食
の蛋白質として、全乳蛋白質を単独で用いて加熱滅菌処
理した場合、蛋白質の凝集、沈殿が生成することを知得
し、これらの現象を防止する手段を見い出し、本発明を
完成した。
【0005】本発明の目的は、液状流動食として、十分
に高カロリーであり、チューブ流動性もよく、更に、加
熱滅菌しても凝集沈殿が生じない液状流動食及びこの液
状流動食を用いた無菌高カロリー流動食を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第一の発明は、蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン
及びミネラルを含有する液状流動食であって、該液状流
動食のエネルギー値が1.5kcal/ml以上であ
り、前記蛋白質として動物性蛋白質分解物若しくは植物
性蛋白質分解物の濃度が1g/100ml〜4.5g/
100mlであり、次のa)又はb)a)全乳蛋白質1
部(重量)に対して、動物性蛋白質分解物若しくは植物
性蛋白質分解物0.5〜1.5部(重量)、又はb)全
乳蛋白質1部(重量)に対して、カゼインナトリウム若
しくはカゼインカルシウム0.3〜0.7部(重量)及
び動物性蛋白質分解物又は植物性蛋白質分解物0.3〜
0.7部(重量)のいずれかの比率で配合されている液
状流動食であり、前記全乳蛋白質が、ミルク蛋白濃縮物
であること、前記動物性蛋白質分解物が、全乳蛋白質分
解物、カゼイン分解物、乳清蛋白質分解物、鶏卵蛋白質
分解物、魚蛋白質分解物又は肉蛋白質分解物であるこ
と、及び植物性蛋白質分解物が、大豆蛋白質分解物又は
砂糖大根分解物であることを望ましい態様としてもい
る。
【0007】前記課題を解決する本発明の第二の発明
は、前記第一の発明のいずれかに記載の液状流動食と、
該液状流動食を収納した容器とからなり、前記液状流動
食が加熱滅菌され、無菌充填されていることを特徴とす
る無菌高カロリー流動食である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における蛋白質の配合比率
は、各種蛋白質源そのものの重量を基準とするのではな
く、各種蛋白質源に含有される実質的な蛋白質含量(重
量)を基準とする。
【0009】次に、本発明について詳述するが、まず本
発明の第一の発明である液状流動食について説明する。
本発明の液状流動食に使用する蛋白質としては、全乳蛋
白質、動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解
物、又は動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解
物の一部をカゼインナトリウム若しくはカゼインカルシ
ウムに置き換えた、全乳蛋白質、カゼインナトリウム若
しくはカゼインカルシウム、動物性蛋白質分解物若しく
は植物性蛋白質分解物であり、前者の場合は2種類、後
者の場合は3種類の蛋白質源からなっている。
【0010】全乳蛋白質としては、全乳そのもの、全乳
の濃縮物、全乳から調整された蛋白質、例えば、脱脂
乳、脱脂乳の濃縮物、乳蛋白濃縮物、脱脂乳から乳糖を
除去した脱乳糖脱脂乳等を使用することができる。特
に、乳蛋白濃縮物、例えば、脱脂乳の限外濾過濃縮物が
望ましい。
【0011】また、動物性蛋白質分解物としては、全乳
蛋白質分解物、カゼイン分解物、乳清蛋白質分解物、鶏
卵蛋白質分解物、魚蛋白質分解物、肉蛋白質分解物等を
例示することができ、植物性蛋白質分解物としては大豆
蛋白質分解物、砂糖大根分解物等を例示することができ
る。これらの分解物は、常法により各蛋白質を酵素又は
酸を用いて加水分解して製造することができる。
【0012】蛋白質の配合比率は、a)全乳蛋白質1部
及び動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解物
0.5〜1.5部、望ましくは全乳蛋白質1部及び動物
性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解物0.8〜
1.0部、又は動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白
質分解物の一部をカゼインナトリウム若しくはカゼイン
カルシウムに置き換えた、b)全乳蛋白質1部、カゼイ
ンナトリウム若しくはカゼインカルシウム0.3〜0.
7部及び動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解
物0.3〜0.7、望ましくは全乳蛋白質1部、カゼイ
ンナトリウム若しくはカゼインカルシウム0.4〜0.
5部及び動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解
物0.4〜0.5部のいずれかの範囲に調整するのが望
ましい。
【0013】本発明の液状流動食における総蛋白質の濃
度は、4g/100ml〜9g/100mlであること
が望ましく、この範囲であれば、液状流動食の高カロリ
ー性、流動性等の点において優れたものとなる。また、
液状流動食における全乳蛋白質とカゼインと動物性蛋白
質分解物又は植物性蛋白質分解物の濃度はそれぞれ、1
g/100ml〜4.5g/100mlであることが望
ましく、また、カゼインナトリウムの濃度は、2g/1
00ml〜6g/100mlであることが望ましい。こ
の範囲内であれば、耐加熱滅菌性、液状流動食の高カロ
リー性、低浸透圧性、流動性等の点においてより優れた
ものとなる。
【0014】脂質としては、一般に食用として利用され
ているものを使用できる。例えば、大豆油、コーン油、
サフラワー油、ココヤシ油、ヒマワリ油、オリーブ油等
の植物性油脂、獣脂(例えば、牛脂、ラード)、乳脂肪
等の動物性脂肪、MCT油、高度不飽和脂肪酸(例え
ば、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、γ−
リノレン酸、ジホモ−γ−リノレン酸、リノール酸)等
が使用できる。特に、リノール酸を含有することから大
豆油が好適である。また、本発明の液状流動食における
脂質の濃度は、4.5g/100ml〜9g/100m
lであることが望ましく、この範囲内であれば、液状流
動食の高カロリー性、低浸透圧性、流動性などの点にお
いて優れたものとなる。
【0015】炭水化物(糖質)としては、一般に食用と
して利用されているものを使用できる。例えば、澱粉、
デキストリン、難消化性デキストリン、乳糖、ショ糖、
グルコース、果糖、マルトース等を使用できるが、特
に、デキストリン、DE値8〜30の範囲のデキストリ
ンの組み合わせが最も望ましい。DE値が15以上であ
れば粘性も低く、液状流動食の流動性を低下させること
がなく望ましいが、DE値が30以下であれば、液状流
動食の浸透圧も十分に低いものとなる。
【0016】また、本発明の液状流動食におけるデキス
トリンの濃度は、16g/100ml〜35g/100
mlであることが望ましく、この範囲であれば、液状流
動食の高カロリー性、低浸透圧性、流動性等の点におい
て優れたものとなる。
【0017】ビタミンとしては、ビタミンA、B1 ,B
2 ,B6 ,B12,C,D,E,ナイアシン、パントテン
酸、葉酸、ビタミンK、β−カロテン等が使用され、こ
れらの数種のものを適宜組合せて使用する。ミネラルと
しては、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシ
ウム、鉄等が使用され、これらの数種のものを適宜組合
わせて使用する。また、ビオチン、コリン、亜鉛、マン
ガン、銅、ヨウ素等も合わせて使用してもよい。
【0018】本発明の液状流動食は、エネルギー値が
1.5kcal/ml以上であり、エネルギー値が3.
0kcal/ml以下であれば、浸透圧及び粘度上昇も
高くない。望ましくはエネルギー値が1.5〜3.0k
cal/ml、特に望ましくは1.5〜2.0kcal
/mlである。また、浸透圧は、500mOsm/kg
2 0以下であり、粘度が30cp以下(20℃)であ
ることが望ましい。
【0019】次に、本発明の第二の発明である無菌高カ
ロリー流動食について詳述する。本発明の無菌高カロリ
ー流動食には、必要により、乳化剤、リン酸塩、クエン
酸塩等の塩類、果汁、香料を添加することもできる。乳
化剤としては、食用として使用される公知のものであ
り、レシチン、リゾレシチン、高純度レシチン、有機酸
モノグリセライド、デカグリセリン、デカグリセリン脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、酒石酸モノ
グリセリド、ショ糖脂肪酸エステル、コンドロイチン硫
酸ナトリウム等を例示することができる。また、乳化剤
は、脂質の重量の1〜20%(重量。以下、特に断りの
ない限り同じ)の割合で添加される。
【0020】また、高カロリー流動食は、例えば、前記
の蛋白質、炭水化物、ミネラルに任意量の水を添加して
混ぜ合わせて液状物とし、この液状物に前記脂質に乳化
剤を添加し混合したもの、及びビタミン類、ミネラル類
を添加し混合し(予備乳化し)、更に必要量の水を添加
し、ホモジナイザー等を用いて乳化させることにより調
製される。ビタミン類は、脂溶性ビタミンと水溶性ビタ
ミンとに区分し、脂溶性ビタミンは脂質に乳化剤ととも
に添加することもできる。
【0021】本発明の無菌高カロリー流動食は、前記液
状流動食と、この液状流動食を収納した容器とからな
り、液状流動食が加熱滅菌され、無菌充填されている。
このため、保存、輸送が容易であり、かつ、直ちに使用
できるという利点があり、保存時において蛋白質の凝
集、沈殿が生成しない。
【0022】本発明の無菌高カロリー流動食の製法は、
次のとおりである。容器に充填する流動食としては、本
発明の第一の発明の液状流動食が好適に使用される。こ
の液状流動食を予め加熱滅菌し、無菌的に容器に充填す
る方法(例えば、UHT滅菌法とアセプティック包装法
を併用した方法)、又は液状流動食を容器に充填し、の
ち容器とともに加圧加熱滅菌する方法(例えば、レトル
ト滅菌法)を例示できる。前記UHT滅菌法としては、
滅菌対象物が固形分濃度が高い液状物であるので、直接
加熱式が特に望ましい。加圧加熱滅菌条件は、120〜
130℃で10〜30分程度が好適であり、UHT滅菌
法を用いた直接加熱滅菌法の加熱条件は、130〜15
5℃で2〜60秒程度が好適である。
【0023】容器としては、軟質合成樹脂(例えば、可
塑化塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン
樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合体、エチレン−α−
オレフィン共重合体等のポリオレフィン、ポリフルオロ
カーボン、ポリイミド等)により形成された密閉型であ
り加熱滅菌可能な軟質容器が好適である。また、紙にア
ルミ箔、更に合成樹脂(例えば、ポリエチレン)をラミ
ネートした素材により形成された容器等も使用すること
ができ、このラミネート容器は、アセプティック包装法
に好適である。
【0024】次に試験例を示して本発明を詳述する。
【0025】試験例1この試験は、従来の蛋白質源とし
て全乳蛋白質とカゼインの組み合わせを用いる技術と比
較して本発明の蛋白源として全乳蛋白質及び動物性蛋白
質分解物若しくは植物性蛋白質分解物の組み合わせ、又
は全乳蛋白質、カゼインナトリウム若しくはカゼインカ
ルシウム及び動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質
分解物の組み合わせを用いる技術が優れていることを示
すために行った。
【0026】(1)被検試料の調製参考例(試料1。対
照)、実施例1(試料2)及び実施例2(試料3)と同
一の方法により、3種類の試料を調製し、これらの試料
をスチームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)
を通過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から
紙、アルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成
された容器内に、アセプティック包装装置(テトラパッ
ク社製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填し、試
料を作成した。
【0027】(2)試験方法各試料を40℃で2週間保
存し、開封して蛋白質の沈殿、凝集の有無を肉眼により
観察し、各試料の粘度を振動式粘度計CTJ5000
(秩父セメント社製)により20℃において測定した。
また、各試料を、落差60cm、温度25℃、1分間に
2mlの初発流速の条件で12Frの経腸栄養チューブ
(直径3.96mm:日本シャーウッド社製)中を15
0分間通液させ、通液した試料をビーカー中に全て回収
し、これをメスシリンダーにより計量し、150分間の
積算通液量を求めた。更に、各試料から無菌的に被検試
料を採取し、常法により細菌検査を行った。
【0028】(3)試験結果この試験の結果、試料2及
び試料3には、蛋白質の沈殿、凝集及び細菌は認められ
ず、粘度及び通液量は表1に示すとおりであり、高温保
存による各試料の品質の劣化及び細菌の増殖のないこと
が判明した。一方、試料1(対照)は、蛋白質の沈殿、
凝集が認められ、細菌の増殖は認められないが、粘度は
表1に示すとおり他の試料よりも高い値を示し、また、
チューブの目づまりをお起こし易く通液量が少ないこと
からもチューブ中の通液性にも障害のあることが判明し
た。
【0029】尚、他の方法により調製した試料について
も同様の試験を実施し、ほぼ同等の結果が得られた。
【0030】
【表1】
【0031】試験例2この試験は、全乳蛋白質及び動物
性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解物の配合比率
を求める目的で行った。
【0032】(1)被検試料の調製次に示す6種類の液
状流動食を被検試料として調製した。試料1:乳蛋白濃
縮物の添加量を6857gに、及びカゼイン分解物の添
加量を2286gに変更した以外は実施例1記載の方法
により調製した全乳蛋白質含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.4の液状流動食をスチームイ
ンジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通過させ、
155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、アルミ箔、
ポリエチレンのラミネート材により形成された容器内
に、アセプティック包装装置(テトラパック社製)を用
いて、200mlずつ無菌的に充填した試料。
【0033】試料2:乳蛋白濃縮物の添加量を6400
gに、及びカゼイン分解物の添加量を2667gに変更
した以外は実施例1記載の方法により調製した全乳蛋白
質含有蛋白質:カゼイン分解物含有蛋白質の比が1:
0.5の液状流動食をスチームインジェクション式滅菌
器(森永乳業社製)を通過させ、155℃で5秒間滅菌
し、のち外層から紙、アルミ箔、ポリエチレンのラミネ
ート材により形成された容器内に、アセプティック包装
装置(テトラパック社製)を用いて、200mlずつ無
菌的に充填した試料
【0034】試料3:乳蛋白濃縮物の添加量を5333
gに、及びカゼイン分解物の添加量を3556gに変更
した以外は実施例1記載の方法により調製した全乳蛋白
質含有蛋白質:カゼイン分解物含有蛋白質の比が1:
0.8の液状流動食をスチームインジェクション式滅菌
器(森永乳業社製)を通過させ、155℃で5秒間滅菌
し、のち外層から紙、アルミ箔、ポリエチレンのラミネ
ート材により形成された容器内に、アセプティック包装
装置(テトラパック社製)を用いて、200mlずつ無
菌的に充填した試料
【0035】試料4:実施例1記載の方法により調製し
た全乳蛋白質含有蛋白質:カゼイン分解物含有蛋白質の
比が1:1の液状流動食をスチームインジェクション式
滅菌器(森永乳業社製)を通過させ、155℃で5秒間
滅菌し、のち外層から紙、アルミ箔、ポリエチレンのラ
ミネート材により形成された容器内に、アセプティック
包装装置(テトラパック社製)を用いて、200gずつ
無菌的に充填した試料
【0036】試料5:乳蛋白濃縮物の添加量を3840
gに、及びカゼイン分解物の添加量を4800gに変更
した以外は実施例1記載の方法により調製した全乳蛋白
質含有蛋白質:カゼイン分解物含有蛋白質の比が1:
1.5の液状流動食をスチームインジェクション式滅菌
器(森永乳業社製)を通過させ、155℃で5秒間滅菌
し、のち外層から紙、アルミ箔、ポリエチレンのラミネ
ート材により形成された容器内に、アセプティック包装
装置(テトラパック社製)を用いて、200mlずつ無
菌的に充填した試料
【0037】試料6:乳蛋白濃縮物の添加量を3693
gに、及びカゼイン分解物の添加量を4922gに変更
した以外は実施例1記載の方法により調製した全乳蛋白
質含有蛋白質:カゼイン分解物含有蛋白質の比が1:
1.6の液状流動食をスチームインジェクション式滅菌
器(森永乳業社製)を通過させ、155℃で5秒間滅菌
し、のち外層から紙、アルミ箔、ポリエチレンのラミネ
ート材により形成された容器内に、アセプティック包装
装置(テトラパック社製)を用いて、200mlずつ無
菌的に充填した試料
【0038】(2)試験方法試験例1と同様に各試料を
40℃で2週間保存し、開封して蛋白質の沈殿、凝集の
有無を肉眼により観察し、各試料の粘度を振動式粘度計
CTJ5000(秩父セメント社製)により20℃にお
いて測定した。また、各試料の風味(苦味、匂い)を2
0歳から40歳までの男女各20人のパネルにより官能
的に試験し、苦味及び匂いの各項目について、その有無
及びその強さについて、かなり強い(5点)、強い(4
点)、弱い(3点)、やや弱い(2点)、無し(1点)
の5段階にそれぞれ評価を行い、その評価点の平均値を
もって表した。更に、各試料から無菌的に被検試料を採
取し、常法により細菌検査を行った。
【0039】(3)試験結果この試験の結果は、表2に
示すとおりである。表2から明らかなとおり、蛋白質含
量(重量)を基準とした乳蛋白濃縮物1部に対するカゼ
イン分解物の配合比率が0.5部より小さいと、蛋白質
の沈殿が認められた。また、乳蛋白濃縮物1部に対する
カゼイン分解物の配合比率が1.5部より大きいと、苦
味と匂いが強くなり風味が悪いことが認められた。尚、
全試料において細菌の増殖は認められなかった。従っ
て、好適な全乳蛋白質に対する動物性蛋白質分解物若し
くは植物性蛋白質分解物の配合比率は、全乳蛋白質1部
に対して、動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分
解物0.5〜1.5部、特に好ましくは0.8〜1.0
部であることが認められた。
【0040】尚、他の全乳蛋白質、動物性蛋白質分解物
若しくは植物性蛋白質分解物蛋白質、及び他の方法によ
り調製した試料についても同様の試験を実施し、ほぼ同
等の結果が得られた。
【0041】
【表2】
【0042】試験例3この試験は、動物性蛋白質分解物
若しくは植物性蛋白質分解物の一部をカゼインナトリウ
ム若しくはカゼインカルシウムに置き換えた、全乳蛋白
質、カゼインナトリウム若しくはカゼインカルシウム及
び動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解物の配
合比率を求める目的で行った。
【0043】(1)被検試料の調製次に示す20種類の
液状流動食を被検試料として調製した。
【0044】試料1:乳蛋白濃縮物の添加量を6856
gに、カゼインナトリウムの添加量を1131gに、及
びカゼイン分解物の添加量を1143gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.2:0.2の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0045】試料2:乳蛋白濃縮物の添加量を6400
gに、カゼインナトリウムの添加量を1055gに、及
びカゼイン分解物の添加量を1600gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.2:0.3の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0046】試料3:乳蛋白濃縮物の添加量を5052
gに、カゼインナトリウムの添加量を833gに、及び
カゼイン分解物の添加量を2948gに変更した以外は
実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋白
質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物含
有蛋白質の比が1:0.2:0.7の液状流動食をスチ
ームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通過
させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、アル
ミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された容
器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社製)
を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0047】試料4:乳蛋白濃縮物の添加量を4800
gに、カゼインナトリウムの添加量を791gに、及び
カゼイン分解物の添加量を3200gに変更した以外は
実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋白
質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物含
有蛋白質の比が1:0.2:0.8の液状流動食をスチ
ームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通過
させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、アル
ミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された容
器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社製)
を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0048】試料5:乳蛋白濃縮物の添加量を6400
gに、カゼインナトリウムの添加量を1582gに、及
びカゼイン分解物の添加量を1067gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.3:0.2の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0049】試料6:乳蛋白濃縮物の添加量を6000
gに、カゼインナトリウムの添加量を1484gに、及
びカゼイン分解物の添加量を1500gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.3:0.3の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0050】試料7:乳蛋白濃縮物の添加量を4800
gに、カゼインナトリウムの添加量を1187gに、及
びカゼイン分解物の添加量を2800gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.3:0.7の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0051】試料8:乳蛋白濃縮物の添加量を4572
gに、カゼインナトリウムの添加量を1131gに、及
びカゼイン分解物の添加量を3047gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.3:0.8の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0052】試料9:乳蛋白濃縮物の添加量を5333
gに、カゼインナトリウムの添加量を1758gに、及
びカゼイン分解物の添加量を1778gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.4:0.4の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0053】試料10:乳蛋白濃縮物の添加量を5052
gに、カゼインナトリウムの添加量を1666gに、及
びカゼイン分解物の添加量を2106gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.4:0.5の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0054】試料11:乳蛋白濃縮物の添加量を5052
gに、カゼインナトリウムの添加量を2082gに、及
びカゼイン分解物の添加量を1684gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.5:0.4の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0055】試料12:実施例2記載の方法により調製し
た全乳蛋白質含有蛋白質:カゼインナトリウム含有蛋白
質:カゼイン分解物含有蛋白質の比が1:0.5:0.
5の液状流動食をスチームインジェクション式滅菌器
(森永乳業社製)を通過させ、155℃で5秒間滅菌
し、のち外層から紙、アルミ箔、ポリエチレンのラミネ
ート材により形成された容器内に、アセプティック包装
装置(テトラパック社製)を用いて、200mlずつ無
菌的に充填した試料
【0056】試料13:乳蛋白濃縮物の添加量を5052
gに、カゼインナトリウムの添加量を2915gに、及
びカゼイン分解物の添加量を842gに変更した以外は
実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋白
質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物含
有蛋白質の比が1:0.7:0.2の液状流動食をスチ
ームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通過
させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、アル
ミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された容
器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社製)
を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0057】試料14:乳蛋白濃縮物の添加量を4800
gに、カゼインナトリウムの添加量を2769gに、及
びカゼイン分解物の添加量を1200gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.70.3の液状流動食をスチ
ームインジェクション式滅菌器(森永乳業製)を通過さ
せ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、アル
ミ、ポリエチレンのラミネート材により形成された容器
内に、アセプテック包装装置(テトラパック社製)を用
いて、200mlずつ無菌的充填した試料
【0058】試料15:乳蛋白濃縮物:添加量を4000
gに、カゼインナトリウムの添加量を2308gに社及
びカゼイン分解物の添加量を2333gに変更した以外
は実施例2箔載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウムィ有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.7:0.7の液に流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0059】試料16:乳蛋白濃縮物の添加量を3840
gに、カゼインナトリウムの添加量を2215gに、及
びカゼイン分解物の添加量を2560gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.7:0.8の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0060】試料17:乳蛋白濃縮物の添加量を4800
gに、カゼインナトリウムの添加量を3165gに、及
びカゼイン分解物の添加量を800gに変更した以外は
実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋白
質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物含
有蛋白質の比が1:0.8:0.2の液状流動食をスチ
ームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通過
させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、アル
ミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された容
器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社製)
を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0061】試料18:乳蛋白濃縮物の添加量を4572
gに、カゼインナトリウムの添加量を3013gに、及
びカゼイン分解物の添加量を1143gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.8:0.3の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0062】試料19:乳蛋白濃縮物の添加量を3840
gに、カゼインナトリウムの添加量を2532gに、及
びカゼイン分解物の添加量を2240gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.8:0.7の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0063】試料20:乳蛋白濃縮物の添加量を3693
gに、カゼインナトリウムの添加量を2434gに、及
びカゼイン分解物の添加量を2461gに変更した以外
は実施例2記載の方法により調製した全乳蛋白質含有蛋
白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:カゼイン分解物
含有蛋白質の比が1:0.8:0.8の液状流動食をス
チームインジェクション式滅菌器(森永乳業社製)を通
過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層から紙、ア
ルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形成された
容器内に、アセプティック包装装置(テトラパック社
製)を用いて、200mlずつ無菌的に充填した試料
【0064】(2)試験方法試験例1と同様に各試料を
40℃で2週間保存し、開封して蛋白質の沈殿、凝集の
有無を肉眼により観察し、各試料の粘度を振動式粘度計
CTJ5000(秩父セメント社製)により20℃にお
いて測定した。また、試験例2と同様に各試料の風味
(苦味、匂い)を20歳から40歳までの男女各20人
のパネルにより官能的に試験し、苦味及び匂いの各項目
について、その有無及びその強さについて、かなり強い
(5点)、強い(4点)、弱い(3点)、やや弱い(2
点)、無し(1点)の5段階にそれぞれ評価を行い、そ
の評価点の平均値をもって表した。更に、試験例1と同
様に各試料を、落差60cm、温度25℃、1分間に2
mlの初発流速の条件で12Frの経腸栄養チューブ
(直径3.96mm:日本シャーウッド社製)中を15
0分間通液させ、通液した試料をビーカー中に全て回収
し、これをメスシリンダーにより計量し、150分間の
積算通液量を求めた。また、各試料から無菌的に被検試
料を採取し、常法により細菌検査を行った。
【0065】(3)試験結果この試験の結果は、表3に
示すとおりである。表3から明らかなとおり、カゼイン
分解物の一部をカゼインナトリウムに置き換えると風味
の点で改善される傾向があることが認められた。ここ
で、蛋白質含量(重量)を基準とした乳蛋白濃縮物1部
に対するカゼインナトリウムの配合比率が0.3部より
小さく、かつカゼイン分解物の配合比率が0.3部より
小さい場合には、相対的に乳蛋白濃縮物含有量が大きく
なり、蛋白質が沈殿凝集し、チューブの目づまりをお起
こし易くすることから、通液量の減少が認められた。ま
た、カゼインナトリウムの配合比率が0.3部より小さ
く、かつカゼイン分解物の配合比率が0.7部より大き
い場合には、カゼイン分解物をカゼインナトリウムに置
き換えることによる風味改善効果が認められなかった。
更に、カゼインナトリウムの配合比率が0.7部より大
きく、かつカゼイン分解物の配合比率が0.3部より小
さい場合には、相対的にカゼインナトリウム含有量が大
きくなり、粘度が増加し、チューブの目づまりをお起こ
し易くすることから、通液量の減少が認められた。ま
た、カゼインナトリウムの配合比率が0.7部より大き
く、かつカゼイン分解物の配合比率が0.7部より大き
い場合には、カゼインナトリウムによる粘度の増加に伴
う通液量の減少という問題に加えて、カゼイン分解物を
カゼインナトリウムに置き換えることによる風味改善効
果も認められなかった。更に、乳蛋白濃縮物1部に対し
て、カゼインナトリウム0.4〜0.5部及びカゼイン
分解物0.4〜0.5部で配合した場合に、蛋白質の沈
殿、凝集がなく、粘度、風味、通液性がそれぞれバラン
スよく、かつ良好な数値を示すことが認められた。尚、
全試料において細菌の増殖は認められなかった。従っ
て、好適な全乳蛋白質に対するカゼインナトリウム若し
くはカゼインカルシウム及び動物性蛋白質分解物若しく
は植物性蛋白質分解物の配合比率は、全乳蛋白質1部に
対して、カゼインナトリウム若しくはカゼインカルシウ
ム0.3〜0.7部及び動物性蛋白質分解物若しくは植
物性蛋白質分解物0.3〜0.7部、特に好ましくは全
乳蛋白質1部に対して、カゼインナトリウム若しくはカ
ゼインカルシウム0.4〜0.5部及び動物性蛋白質分
解物若しくは植物性蛋白質分解物0.4〜0.5部であ
ることが認められた。
【0066】尚、他の全乳蛋白質、動物性蛋白質分解物
若しくは植物性蛋白質分解物蛋白質、及び他の方法によ
り調製した試料についても同様の試験を実施し、ほぼ同
等の結果が得られた。また、カゼインナトリウムをカゼ
インカルシウムに置き換えて調製した試料についても同
様の試験を実施したところ、ほぼ同等の結果が得られた
が、カゼインナトリウムを使用した液状流動食に比較し
てカゼインカルシウムを使用した液状流動食の方が全般
的に風味及び通液性の結果において優れていた。
【0067】
【表3】
【0068】参考例 7090mlの温水(60℃)に、乳蛋白濃縮物(森永
乳業社製。商品名TMP。蛋白質含量75%)4800
g、カゼインナトリウム(日本プロテン社製。商品名AL
ANATE180。蛋白質含量91%)3956g、乳化剤とし
てコハク酸モノグリセライド(花王社製)220g、炭
水化物としてデキストリン(参松工業社製。商品名サン
オリゴ5・6。DE値27)26420gを添加し、T
Kホモミクサー(特殊機化工業社製)を用いて溶解、分
散させて液状物を調製した。
【0069】この液状物に、大豆油(日本油脂社製)7
090g、後記する組成のビタミン及びミネラル混合物
を添加し、TKホモミクサー(特殊機化工業社製)を用
いて予備乳化し、水を添加して総量を100lに調整し
た。
【0070】ビタミン及びミネラル混合物は、ビタミン
A250,000IU、ビタミンB1 150mg、ビタ
ミンB2 220mg、ビタミンB6 370mg、ビタミ
ンB12120mg、ビタミンD3 20,000IU、ビ
タミンE7500IU、ビタミンC10g、ニコチン酸
アミド2000mg、パントテン酸カルシウム1000
mg、葉酸3000mg、塩化ナトリウム77g、塩化
カリウム150g、炭酸マグネシウム158g、クエン
酸鉄14gであった。尚、使用したビタミン及びミネラ
ルは、全て市販品であった。
【0071】前記予備乳化物を高圧ホモジナイザー(マ
ントンゴーリン社製)を用いて、一段目5MPa、二段
目50MPaの2段階処理を5回反復して均質化し、乳
化状態の液状流動食約91lを調製した。
【0072】この液状流動食のエネルギー値は、2.0
kcal/ml、浸透圧450mOsm、粘度33.2
0cp(20℃)、蛋白質濃度7.2g/100ml、
全乳蛋白質含有蛋白質:カゼインナトリウム含有蛋白質
の比が1:1であり、脂質濃度7.5g/100ml、
炭水化物(糖質)濃度26g/100mlであった。
【0073】次に、実施例を示して本発明を更に詳細に
説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるもの
ではない。
【0074】
【実施例】
実施例1 7090mlの温水(60℃)に、乳蛋白濃縮物(森永
乳業社製。商品名TMP。蛋白質含量75%)4800
g、カゼイン分解物(森永乳業社製。蛋白質含量90
%)4000g、乳化剤としてコハク酸モノグリセライ
ド(花王社製)220g、炭水化物としてデキストリン
(参松工業社製。商品名サンオリゴ5・6。DE値2
7)26420gを添加し、TKホモミキサー(特殊機
化工業社製)を用いて溶解、分散させ、液状物を調製し
た。
【0075】前記液状物に、大豆油(日本油脂社製)7
090g、後記する組成のビタミン及びミネラル混合物
を添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)を用
いて予備乳化し、水を添加して総量を100lに調整し
た。
【0076】ビタミン及びミネラル混合物は、ビタミン
A250,000IU、ビタミンB1 150mg、ビタ
ミンB2 220mg、ビタミンB6 370mg、ビタミ
ンB12120mg、ビタミンD3 20,000IU、ビ
タミンE7500IU、ビタミンC10g、ニコチン酸
アミド2000mg、パントテン酸カルシウム1000
mg、葉酸3000mg、塩化ナトリウム77g、塩化
カリウム150g、炭酸マグネシウム158g、クエン
酸鉄14gであった。尚、使用したビタミン及びミネラ
ルは、全て市販品であった。
【0077】そして、水を添加して調整した予備乳化物
を高圧ホモジナイザー(マントンゴーリン株式会社製)
を用いて、一段目5MPa、二段目50MPaの2段階
処理を5回反復して均質化し、液状流動食約92lを調
製した。
【0078】この液状流動食のエネルギー値は、2.0
kcal/ml、浸透圧450mOsm、粘度27.2
cp(20℃)、蛋白質濃度7.2g/100ml、全
乳蛋白質含有蛋白質:カゼイン分解物含有蛋白質の比が
1:1であり、脂質濃度7.5g/100ml、炭水化
物(糖質)濃度26g/100mlであった。この液状
流動食は、高カロリー調整物であるが、低粘度であり、
浸透圧も低く、低甘味であり非常に飲みやすいものであ
り、また、チューブ中の流動性も良好であった。
【0079】実施例2 7090mlの温水(60℃)に、乳蛋白濃縮物(森永
乳業社製。商品名TMP。蛋白質含量75%)4800
g、カゼインナトリウム(日本プロテン社製。商品名AL
ANATE180。蛋白質含量91%)1978g、カゼイン分
解物(森永乳業社製。蛋白質含量90%)2000g、
乳化剤としてコハク酸モノグリセライド(花王社製)2
20g、炭水化物としてデキストリン(参松工業社製。
DE値27。商品名サンオリゴ5・6)26420gを
添加し、TKホモミクサー(特殊機化工業社製)を用い
て溶解、分散して液状物を調製した。
【0080】前記の液状物に、コーン油(太陽油脂社
製)7090g、後記組成のビタミン及びミネラル混合
物を添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)を
用いて予備乳化し、水を添加して総量を100lに調整
した。
【0081】ビタミン及びミネラル混合物は、ビタミン
A250,000IU、ビタミンB1 150mg、ビタ
ミンB2 220mg、ビタミンB6 370mg、ビタミ
ンB12120mg、ビタミンD3 20,000IU、ビ
タミンE7500IU、ビタミンC10g、ニコチン酸
アミド2000mg、パントテン酸カルシウム1000
mg、葉酸3000mg、塩化ナトリウム77g、塩化
カリウム150g、炭酸マグネシウム158g、クエン
酸鉄14gであった。尚、使用したビタミン及びミネラ
ルは、全て市販品であった。
【0082】前記乳化物を高圧ホモジナイザー(マント
ンゴーリン株式会社製)を用いて、一段目5MPa、二
段目50MPaの2段階処理を5回反復して均質化し、
液状流動食約93lを調製した。
【0083】この液状流動食のエネルギー値は、2.0
kcal/ml、浸透圧450mOsm、粘度27.5
cp(20℃)、蛋白質濃度7.2g/100ml、全
乳蛋白質含有蛋白質:カゼインナトリウム含有蛋白質:
カゼイン分解物含有蛋白質の比が1:0.5:0.5で
あり、脂質濃度7.5g/100ml、炭水化物(糖
質)濃度26g/100mlであった。この液状流動食
は、高カロリー調整物であるが、低粘度であり、浸透圧
も低く、低甘味であり非常に飲みやすいものであり、チ
ューブ中の流動性も良好であった。
【0084】実施例3 実施例1と同一の方法により調製した液状流動食11l
を、200mlずつ塩化ビニル樹脂製軟質容器に無菌充
填し、のちオートクレーブにより125℃、15分間滅
菌し、無菌高カロリー流動食50個を調製した。この無
菌高カロリー流動食は、40℃で2週間保存後も、蛋白
質の沈殿、凝集が生成せず、細菌の増殖も認められなか
った。
【0085】実施例4 実施例2と同一の方法により調製した液状流動食11l
を、200mlずつ塩化ビニル樹脂製軟質容器に無菌充
填し、のちオートクレーブにより125℃、15分間滅
菌し、無菌高カロリー流動食50個を調製した。この無
菌高カロリー流動食は、40℃で2週間保存後も、蛋白
質の沈殿、凝集が生成せず、細菌の増殖も認められなか
った。
【0086】実施例5 実施例1と同一の方法により調製した液状流動食100
lを、スチームインジェクション式滅菌器(森永乳業社
製)を通過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層か
ら紙、アルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形
成された容器内に、アセプティック包装装置(テトラパ
ック社製)を用いて200mlずつ無菌的に充填し、無
菌高カロリー流動食300個を調製した。この無菌高カ
ロリー流動食は、40℃で2週間保存後も、蛋白質の沈
殿、凝集が生成せず、細菌の増殖も認められなかった。
【0087】実施例6 実施例2と同一の方法により調製した液状流動食100
lを、スチームインジェクション式滅菌器(森永乳業社
製)を通過させ、155℃で5秒間滅菌し、のち外層か
ら紙、アルミ箔、ポリエチレンのラミネート材により形
成された容器内に、アセプティック包装装置(テトラパ
ック社製)を用いて200mlずつ無菌的に充填し、無
菌高カロリー流動食300個を調製した。この無菌高カ
ロリー流動食は、40℃で2週間保存後も、蛋白質の沈
殿、凝集が生成せず、細菌の増殖も認められなかった。
【0088】実施例7 7100mlの温水(60℃)に、乳蛋白濃縮物(森永
乳業社製。商品名TMP。蛋白質含量75%)5333
g、カゼインカルシウム(日本プロテン社製。商品名AL
ANATE220。蛋白質含量91%)1758g、カゼイン分
解物(森永乳業社製。蛋白質含量90%)1778g、
乳化剤としてコハク酸モノグリセライド(花王社製)2
20g、炭水化物としてデキストリン(参松工業社製。
DE値27。商品名サンオリゴ5・6)26420gを
添加し、TKホモミクサー(特殊機化工業社製)を用い
て溶解、分散して液状物を調製した。
【0089】前記の液状物に、コーン油(太陽油脂社
製)7090g、後記組成のビタミン及びミネラル混合
物を添加し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)を
用いて予備乳化し、水を添加して総量を100lに調整
した。
【0090】ビタミン及びミネラル混合物は、ビタミン
A250,000IU、ビタミンB1 150mg、ビタ
ミンB2 220mg、ビタミンB6 370mg、ビタミ
ンB12120mg、ビタミンD3 20,000IU、ビ
タミンE7500IU、ビタミンC10g、ニコチン酸
アミド2000mg、パントテン酸カルシウム1000
mg、葉酸3000mg、塩化ナトリウム77g、塩化
カリウム150g、炭酸マグネシウム158g、クエン
酸鉄14gであった。尚、使用したビタミン及びミネラ
ルは、全て市販品であった。
【0091】前記乳化物を高圧ホモジナイザー(マント
ンゴーリン株式会社製)を用いて、一段目5MPa、二
段目50MPaの2段階処理を5回反復して均質化し、
液状流動食約94lを調製した。
【0092】この液状流動食のエネルギー値は、2.0
kcal/ml、浸透圧450mOsm、粘度27.5
cp(20℃)、蛋白質濃度7.2g/100ml、全
乳蛋白質含有蛋白質:カゼインカルシウム含有蛋白質:
カゼイン分解物含有蛋白質の比が1:0.4:0.4で
あり、脂質濃度7.5g/100ml、炭水化物(糖
質)濃度26g/100mlであった。この液状流動食
は、高カロリー調整物であるが、低粘度であり、浸透圧
も低く、低甘味であり非常に飲みやすいものであり、チ
ューブ中の流動性も良好であった。
【0093】
【発明の効果】本発明は、蛋白質、脂質、炭水化物、ビ
タミン及びミネラルを含有する液状流動食であって、該
液状流動食のエネルギー値が1.5kcal/ml以上
であり、前記蛋白質が、次のa)又はb) a)全乳蛋白質1部及び動物性蛋白質分解物若しくは植
物性蛋白質分解物0.5〜1.5部、又は b)全乳蛋白質1部、カゼインナトリウム若しくはカゼ
インカルシウム0.3〜0.7部及び動物性蛋白質分解
物若しくは植物性蛋白質分解物0.3〜0.7部のいず
れかの重量比で配合されている液状流動食、及び該液状
流動食と、該液状流動食を収納した容器とからなり、液
状流動食が加熱滅菌され、無菌充填されていることを特
徴とする無菌高カロリー流動食であり、本発明により奏
せられる効果は、次のとおりである。 1)十分に高いカロリーの液状流動食が得られる。 2)粘度が低いので、チューブ中でも流動性が良好であ
る。 3)加熱滅菌及び長期間保存により凝集沈殿が生じるこ
とがなく安定である。 4)風味良好の高カロリー流動食が得られる。 5)無菌の高カロリー流動食が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 安弘 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳 業株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 七野 俊和 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳 業株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 古谷 篤 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳 業株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 宮崎 桂介 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳 業株式会社栄養科学研究所内 (72)発明者 穴井 由美 神奈川県座間市東原5−1−83 森永乳 業株式会社栄養科学研究所内 (56)参考文献 特開 平7−147932(JP,A) 特開 平8−196236(JP,A) 特開 昭63−186653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/29 - 1/305 A23J 3/04 - 3/34

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛋白質、脂質、炭水化物、ビタミン及び
    ミネラルを含有する液状流動食であって、該液状流動食
    のエネルギー値が1.5kcal/ml以上であり、前
    記蛋白質として動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白
    質分解物の濃度が1g/100ml〜4.5g/100
    mlであり、次のa)又はb)a)全乳蛋白質1部(重
    量)に対して、動物性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白
    質分解物0.5〜1.5部(重量)、又はb)全乳蛋白
    質1部(重量)に対して、カゼインナトリウム若しくは
    カゼインカルシウム0.3〜0.7部(重量)及び動物
    性蛋白質分解物若しくは植物性蛋白質分解物0.3〜
    0.7部(重量)のいずれかの比率で配合されている液
    状流動食。
  2. 【請求項2】 前記全乳蛋白質が、ミルク蛋白濃縮物で
    ある請求項1に記載の液状流動食。
  3. 【請求項3】 前記動物性蛋白質分解物が、全乳蛋白質
    分解物、カゼイン分解物、乳清蛋白質分解物、鶏卵蛋白
    質分解物、魚蛋白質分解物又は肉蛋白質分解物である請
    求項1に記載の液状流動食。
  4. 【請求項4】 植物性蛋白質分解物が、大豆蛋白質分解
    物又は砂糖大根分解物である請求項1に記載の液状流動
    食。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載の液状
    流動食と、該液状流動食を収納した容器とからなり、前
    記液状流動食が加熱滅菌され、無菌充填されていること
    を特徴とする無菌高カロリー流動食。
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