JP5787748B2 - 楔型引留クランプの押込機 - Google Patents

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本発明は、楔型引留クランプの押込機に係り、特に、送電線等の電線を鉄塔に取付けるために使用される楔型引留クランプの押込機に関するものである。
楔型引留クランプは、クランプ本体に楔を圧入して電線を楔型引留クランプと一体化し、碍子装置を介して鉄塔に取付けるものである(例えば、特許文献1、2参照)。
従来、オフセット型の押込機イは、図9に示すように、クランプ本体1両側のクレビス部2に一端部が連結された一対のストラップ(連結板)3,3の他端側に、ピン4,4を介して着脱自在に設けられる。
押込機イは、ストラップ3,3に接続される連結補強用のブロック5と、このブロック5の一端面側に設けられる油圧シリンダー6と、ブロック5の他端面に突出する駆動軸(プランジャー)7の端部に設けられた押圧用のブロック8とから構成される。
ブロック8は、電線Wが挿入される切欠(図示せず)を有し、駆動軸7の軸心は、楔9の軸心とオフセットを有している。又、油圧シリンダー6は、ハンドル11を備えた圧力計12付きの油圧ポンプPと油圧ホースHを介して接続されている。これにより、油圧シリンダー6に油圧を供給した、駆動軸7を伸長動作させることによって、前記ブロック8を介してクランプ本体1に楔9を圧入することができる。
特開平6−189433号公報(図2) 特開2011−234596号公報(図3)
しかし、オフセット型の押込機イは、駆動軸7の軸心位置と楔9の軸心位置との間にオフセットLを有しているので、楔9に駆動軸7の出力が効率よく作用しないという欠点を有している。
図10は、他の従来例に係る楔型引留クランプ(MAT)の押込機を示し、押込機300は油圧シリンダー10と枠体80とを有し、油圧シリンダー10は、シリンダーストロークを伝達するプランジャー(図示せず)と油圧導入口20とを具備する。楔型引留クランプ200は、クランプ本体50とクランプ添板55と連結板60とを具備する。又、枠体80は、クランプ添板55に掛止して固定する爪部83と、油圧シリンダー10を取付けるネジ穴(図示せず)とを具備する。
クランプ本体50と電線90との間隙に楔70を圧入する際、爪部83は、クランプ添板55とクランプ本体50の間隙に挿入して固定される。続いて、油圧導入口20から油圧が加えられ、前記プランジャーで楔70を押圧することで、楔70のケガキ線71とクランプ本体50の端面とが一致する位置まで楔70が押し込まれる。
ところで、押込機の枠体は、長さが50センチ以上ある鉄製の部材であるため、その自重は10Kg以上となるうえ、この重さに油圧シリンダーの重さが加算されることから、押込機全体の重量はさらに増大する。
このため、送電線の鉄塔上での架線作業において、押込機による作業性が著しく低下する原因となっていた。また、押込機の運搬作業などでも不便であったことから、押込機の軽量化が強く望まれていた。
そこで、楔型引留クランプの押込機の軽量化を図り、前記架線作業を容易に行えるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、架空送電線を把持固定するための楔が押込まれるクランプ本体に、互いに平行に延びる一対の連結板の一端部を連結するとともに、一対の連結板の他端部に支持物連結用のリンク部材を連結して成る楔型引留クランの押込機において、前記押込機は、一対の連結板の内側に移動可能に装着される枠体と、該枠体に形成されたシリンダー挿着孔に着脱可能に挿着固定された油圧シリンダーとから成り、前記クランプ本体に仮挿着した前記楔と前記一対の連結板と前記リンク部材とにより包囲された押込機セット箇所に前記押込機を装着できるように形成され、前記油圧シリンダーの伸長動作により、前記楔の押込み作業を行えるように構成したことを特徴とする楔型引留クランプの押込機を提供する。
この構成によれば、クランプ本体に仮挿着された楔と一対の連結板とリンク部材とにより包囲された押込機セット箇所に押込機を装着し、この状態で、押込機の油圧シリンダーを伸長動作させる。これにより、楔がクランプ本体側の押込み方向に押込まれ、所定の押込み位置に楔が到達することで、楔の押込み作業が完了する。
この押込機は、楔型引留クランプの内部に装着して使用されることにより、押込機の枠体の長さが従来例に比し短くなる。又、油圧シリンダーの駆動軸側にはクランプ本体と結合するための構造部分を形成する必要がなく、構造が簡単化する。
請求項2記載の発明は、上記油圧シリンダーの中心線は、上記楔の中心線と同一線上に位置していることを特徴とする請求項1記載の楔型引留クランプの押込機を提供する。
この構成によれば、油圧シリンダーの中心線は、楔の中心線と同一線上に位置するように配設されるので、枠体に曲げ荷重がかからなくなる。
請求項3記載の発明は、上記枠体の両側面部には、上記一対の連結板上面にスライド自在に当接するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の楔型引留クランプの押込機を提供する。
この構成によれば、枠体に設けたガイド部材の下面は、一対の連結板上面にスライド自在に当接する。依って、枠体は、一対の連結板内面に沿って円滑に移動する。
請求項4記載の発明は、上記油圧シリンダーは突起部を有し、該突起部は、上記枠体に取外可能に取り付けた落下防止用ピンにより保持固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の楔型引留クランプの押込機を提供する。
この構成によれば、枠体から落下防止用ピンを取り外すことにより、枠体に固定されていた油圧シリンダーを分離することができる。依って、分離した油圧シリンダーは、楔の押込み作業以外(例えば、楔引抜き作業)の駆動源として使用できる。
請求項1記載の発明は、押込機の枠体が短くなり、しかも、油圧シリンダーの駆動軸側に連結用ブロック部等の構造部分を形成する必要がない。依って、押込機の軽量化及び構造の簡易化が可能になり、押込機を安価に量産することができる。
上記押込機の軽量化により、鉄塔上での送電線の架線の作業、並びに架線作業以外の運搬作業において、従来に比し作業負担を大幅に軽減できる。特に、楔を作業性良く楔型引留クランプへ押し込むことができ、以って、楔の押込み作業を従来に比し容易迅速に行うことができる。
請求項2記載の発明は、枠体に曲げ荷重がかからなくなるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、楔の押込み効率を大幅に向上させることができる。又、枠体の材料として軽金属を採択できるので、枠体の重量を一層軽減させることができる。
請求項3記載の発明は、楔型引留クランプ側の一対の連結板内面に沿って枠体が円滑にスライドするので、請求項1記載の発明の効果に加えて、楔を押込むための油圧シリンダーの必要駆動力が少なくて済み、油圧シリンダーとしてより小型・軽量のものを使用することができる。
請求項4記載の発明は、落下防止用ピンによって、枠体から油圧シリンダーが落下することを未然に防止できる。また、落下防止用ピンを取り外すことにより、枠体から油圧シリンダーを分離させることができるので、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、楔の押込み以外の駆動源、例えば楔を引き抜く際の駆動源としても有効に利用することができる。
本発明による押込機を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(C)は側面図。 同上押込機に係る枠体を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(C)は側面図。 同上押込機に係る油圧シリンダーを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(C)は側面図。 同上押込機に係る落下防止用ピンを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(C)は側面図。 本発明に係る楔型引留クランプの平面図。 本発明に係る楔型引留クランプの正面図。 本発明に係る楔型引留クランプに押込機を組み付けて楔を押込むときの状態を示す要部説明図。 本発明に係る楔型引留クランプに油圧シリンダーを組み付けて楔を引き抜くときの状態を示す要部説明図。 従来例に係る押込機の機能動作説明図。 他の従来例に係る押込機の機能動作説明図。
本発明は、架空送電線の架線作業に使用される楔型引留クランプの押込機の軽量化を図り、かつ、楔を作業性良く楔型引留クランプへ押し込むことができるようにするという目的を達成するために、架空送電線を把持固定するための楔が押込まれるクランプ本体に、互いに平行に延びる一対の連結板の一端部を連結するとともに、一対の連結板の他端部に支持物連結用のリンク部材を連結して成る楔型引留クランの押込機において、前記押込機は、一対の連結板の内側に移動可能に装着される枠体と、該枠体に形成されたシリンダー挿着孔に着脱可能に挿着固定された油圧シリンダーとから成り、前記クランプ本体に仮挿着した前記楔と前記一対の連結板と前記リンク部材とにより包囲された押込機セット箇所に前記押込機を装着できるように形成され、前記油圧シリンダーの伸長動作により、前記楔の押込み作業を行えるように構成した。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図1乃至図8に従って説明する。図1は押込機の組立図を示す。図1において、押込機21はシリンダー取付部を有する枠体22と、枠体22のシリンダー取付部に分離可能に取り付けられる油圧シリンダー23とから概略構成されている。押込機21は、後述する楔型引留クランプ40内側の空間部(押込機セット箇所)に装着して使用される。
図2に示すように、枠体22は、互いに平行に延伸する一対の側面部24,24を有し、一対の側面部24,24は、枠体22の幅方向にて所定寸法だけ離間している。一対の側面部24,24の先端部及び基端部近傍には夫々ガイド部25,26が設けられ、ガイド部25,26は、一対の側面部24,24の幅方向外側に突出している。
ガイド部25,26の下面は、後述する一対の連結板52,52内面にスライド自在に当接しているとともに、ガイド部25,26の下面は平滑に形成されている。また、一対の側面部24,24の基端部同士は、連結部27を介して一体に結合されている。
図2(C)に示すように、連結部27の基端面側には円筒形のシリンダー挿着孔29が形成され、このシリンダー挿着孔29には、油圧シリンダー23が着脱可能に装着される。
また、図2(a)に示すように、シリンダー挿着孔29の上部には平面視U字状のスリット部30が形成され、このスリット部30には、図4に示す油圧シリンダー23側の突起部28が嵌合するように構成されている。更に、連結部27におけるスリット部30を挟む幅方向両側部には、一対のピン孔31,31が設けられ、一対のピン孔31,31は互いに対峙するように配設されている。
一対のピン孔31,31には、図4に示す円形頭部33付きの落下防止用ピン32が取外し可能に装着され、落下防止用ピン32は、油圧シリンダー23側の突起部28をスリット部30に係合した状態で保持固定する。これによって、シリンダー挿着孔29に装着された油圧シリンダー23の落下(離脱)防止が講じられている。
一方、油圧シリンダー23の基端側上部には、図3に示したように、前記突起部28が突設されているが、この突起部28には油圧導入口34が形成されている。油圧導入口34は、図9に示した従来例と同様に、油圧ホースを介してハンドル付きの油圧ポンプに接続されている。
また、油圧シリンダー23の基端部側にはプランジャー35が設けられている。プランジャー35は、油圧シリンダー23に油圧を供給することにより伸長動作して、シリンダーストロークを伝達する。
ここで、押込機21の重量について説明すると、この押込機21は、シンプル形状の枠体22と油圧シリンダー23で構成されているため、押込機21全体の重量は4.9kgに軽減した。
因みに、本発明の押込機21は、之と同一サイズの従来型押込機の重量(MAT用押込機は15kg、MBT用押込機は10.5kg)に比して大幅に軽量化している。
押込機21の軽量化には、楔型引留クランプ40側のリンク部材51に楔42の押込み荷重を受ける構成を実現して、従来必要であった押込機側の補強構造部を無くしたことも、大きく寄与している。
因みに、従来例で使用する押込み工具は、油圧シリンダーとプランジャーの双方に枠部材又はブロック等の補強構造部を設ける必要があったため、押込機自体の重量が増加していた。
次に、押込機21が装着される楔型引留クランプ40の構造について説明する。図5に示すように、楔型引留クランプ40は、楔圧入部を有するクランプ本体41と、クランプ本体41の楔圧入部に先端側部分が圧入されて、電線Wを把持固定する上下2枚の楔42とを備えている。
上側の楔42の上面には、シリンダー用の凹状載置部43が形成され、凹状載置部43は、楔42の長手方向に延びている。凹状載置部43の横断面形状は、楔42の下側円弧面に倣う形状、例えば略V字状、略U字状若しくは円弧状に形成されている。これにより、凹状載置部43上に油圧シリンダー23が安定して載置される。
楔42の基端部側には広幅のスライド部45が配設され、スライド部45の所定箇所には一対のボルト穴(図示せず)が形成されている。この一対のボルト穴に一対の楔締付ボルト44,44を貫通して螺着することにより、電線Wを把持する上下2枚の楔42の基端部同士が締付固定されている。
一対の楔締付ボルト44,44は、スライド部45の幅方向(図5の上下方向)において互いに離間対向し、シリンダー横ずれ防止部材としても機能しうる。即ち、一対の楔締付ボルト44,44は、楔42上に載置された油圧シリンダー23の基端部両側面を挟むように当接保持することにより、油圧シリンダー23の駆動時における幅方向の位置ずれを規制する。
前記スライド部45における幅方向の寸法は、一対の連結板52,52内側面同士の離間寸法と略同等に設定されている。前述の如く、スライド部45の幅方向外側面は平滑に形成され、一対の連結板52,52内面にスライド自在に当接して嵌合している。
また、スライド部45の上面にはシリンダー受け部46が突設され、シリンダー受け部46は、クランプ本体41の軸方向内側の端面上部に対向するように突出している。このシリンダー受け部46は、油圧シリンダー23の軸線方向の基端面に当接して、油圧シリンダー23の伸長動作を受け止める。
楔型引留クランプ40は、前述の如く、一対の連結板52,52とリンク部材51を備えている。一対の連結板52,52の一端部は、クランプ本体41の両側部に各々丸頭ボルト48と丸ナット49により回転自在に支持されている。
また、リンク部材51は、コッターボルト54により一対の連結板52,52の他端部に連結されている。このリンク部材51と連結板52,52の連結部には、固定ボルト53及びガイドボルト56が取り付けられている。更に、クランプ本体41の下面側には、図6に示すように、ジャンパ金具57がジャンパ金具取付ボルト58で固定されている。このジャンパ金具57の先端側には電線押え59が設けられている。
次に、本実施例の作用について説明する。押込機21は図1の状態に組み立てられているものとする。即ち、枠体22の連結部27側のシリンダー挿着孔29には油圧シリンダー23が挿着されていると共に、油圧シリンダー23の突起部28は、連結部27側のスリット部30に嵌合した状態で、ピン孔31,31に落下防止用ピン32を取り付けて、油圧シリンダー23の落下防止が講じられているものとする。
而して、楔型引留クランプ40に電線Wを把持固定するため、楔42をクランプ本体41に押込む際は、図7に示すように、楔型引留クランプ40内側の押込機セット箇所、即ち、一対の連結板52,52とリンク部材51と楔42で包囲された空間部(凹所)に、押込機21を嵌め込んでセットする。
このセット状態では、枠体22の側面部24,24先端面が、楔42側のスライド部45端面に対面し、且つ、油圧シリンダー23のプランジャー35端面がリンク部材51の内側端面に対面するように配置される。
また、一対の側面部24,24側のガイド部25,26下面が、楔型引留クランプ40側の連結部材51上面に沿ってスライドできるようにセットされる。
セット後、油圧ポンプのハンドル操作により、油圧シリンダー23の油圧導入口34に油圧を供給する。これにより、油圧シリンダー23の油圧が規定値まで上昇して、プランジャー35が伸長動作する。
そして、プランジャー35の伸長動作によって、楔42がクランプ本体41側へ移動して所定の押込み位置に到達することにより、楔42の押込み作業が完了する。
このあと、上記油圧ポンプのハンドル操作を開放して、プランジャー35を楔42から後退させて、押込機21を楔型引留クランプ40から取り外す。
本実施例の押込機21は、クランプ本体41に圧入された楔42の引抜き作業を行う際にも使用できる。この引抜き作業に際しては、まず、ピン孔31,31から落下防止用ピン32を引き抜いて、油圧シリンダー23を枠体22から取り外して分離する。
そして、分離した単体の油圧シリンダー23のみを、図8に示すように、楔42のスライド部45とクランプ本体41と一対の連結板52,52で包囲されたシリンダーセット箇所に嵌め込んでセットする。このセット状態では、楔42の凹状載置部43に油圧シリンダー23の下部を係合させて載置することで、油圧シリンダー23の楔42に対する位置合わせが自動的に行われる。
また、油圧シリンダー23先端側のプランジャー35をクランプ本体41の端面上部に対面するようにセットする。更に、油圧シリンダー23の基部を一対の楔締付ボルト54,54間に配置するとともに、油圧シリンダー23の基部端面がシリンダー受け部46に対面するようにセットする。
セット後、前記油圧ポンプのハンドル操作により、油圧シリンダー23の油圧導入口34に油圧を供給する。これにより、油圧シリンダー23の油圧が規定値まで上昇して、プランジャー35が伸長動作する。
そして、プランジャー35の伸長動作によって、楔42が所定の引抜き位置まで移動することにより、楔42の引抜き作業が完了する。この場合、引抜き圧力は従来例に比べてかなり減少する。
このあと、前記油圧ポンプのハンドル操作を開放して、プランジャー35を楔42側のシリンダー受け部46に対して後退させて、油圧シリンダー23を楔型引留クランプ40から取り外す。
このように、本実施例は、クランプ本体41の内側端面と対向するシリンダー受け部46を楔42側に設けたので、油圧シリンダー23のみを上記楔型引留クランプ40内のシリンダーセット箇所に嵌め込んだ後、プランジャー35を伸長動作させることにより、クランプ本体41から楔を引き抜くことが可能になった。
以上説明したように、本発明の押込機をは、クランプ本体の一対の連結板とリンク部材と楔で包囲された押込機セット箇所に嵌め込むだけで使用でき、これにより、楔を作業性良く楔型引留クランプへ押し込むことができ、楔の押込み作業を従来例に比し容易迅速に行うことができる。
この場合、楔を押し込む荷重方向の中心線と、油圧シリンダーのプランジャーの軸中心線とが同一線上に位置するので、枠体に曲げ荷重が生ずる恐れがなくなる。
また、従来例のように、枠体を結合するためのブロック等の構造部分を設ける必要がなく、枠体をアルミニウム軽合金等の軽い素材により形成できると共に、枠体が短縮化することと相まって、押込機の大幅な軽量化が可能になる。
斯くして、押込機の軽量化により、鉄塔上での送電線の架線の作業、並びに架線作業以外の運搬作業などにおいて、従来に比し作業負担を大幅に軽減することができる。
更に、油圧シリンダーのピストン側に、クランプ本体に連結するための構造部分が不要になるのみならず、特に、楔を押し込む際に、緊線荷重を架空送電線に加えてから、押込み用工具で楔を押し込むことにより、シリンダーストロークの一層の短縮化が可能になる。
また、落下防止用ピンの取り外しにより、枠体から分離した油圧シリンダーをクランプ本体側の一対の連結板の内側箇所にセットした後、油圧シリンダーの伸長駆動により、楔の引抜き作業も容易迅速に行うことができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。例えば、押込機の組立手順、及び楔の押込み時の手順もしくは引抜き時の手順は上記の方法に限定されない。
本発明は、楔型引留クランプの押込機以外の押込機にも応用することができる。
21 押込機
22 枠体
23 油圧シリンダー
24 側面部
25 ガイド部
27 連結部
28 突起部
29 シリンダー挿着孔
31 ピン孔
32 落下防止用ピン
40 楔型引留クランプ
41 クランプ本体
42 楔
43 凹状載置部
44 楔締付ボルト
45 スライド部
46 シリンダー受け部
51 リンク部材
52 連結板
W 電線(架空送配電線)

Claims (4)

  1. 架空送電線を把持固定するための楔が押込まれるクランプ本体に、互いに平行に延びる一対の連結板の一端部を連結するとともに、一対の連結板の他端部に支持物連結用のリンク部材を連結して成る楔型引留クランの押込機において、
    前記押込機は、一対の連結板の内側に移動可能に装着される枠体と、該枠体に形成されたシリンダー挿着孔に着脱可能に挿着固定された油圧シリンダーとから成り、
    前記クランプ本体に仮挿着した前記楔と前記一対の連結板と前記リンク部材とにより包囲された押込機セット箇所に前記押込機を装着できるように形成され、
    前記油圧シリンダーの伸長動作により、前記楔の押込み作業を行えるように構成したことを特徴とする楔型引留クランプの押込機。
  2. 上記油圧シリンダーの中心線は、上記楔の中心線と同一線上に位置していることを特徴とする請求項1記載の楔型引留クランプの押込機。
  3. 上記枠体の両側面部には、上記一対の連結板上面にスライド自在に当接するガイド部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の楔型引留クランプの押込機。
  4. 上記油圧シリンダーは突起部を有し、該突起部は、上記枠体に取外可能に取り付けた落下防止用ピンにより保持固定されていることを特徴とする請求項1又は2記載の楔型引留クランプの押込機。
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CN107104406A (zh) * 2017-05-25 2017-08-29 江东金具设备有限公司 一种快速安装集束型耐张线夹
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