JP5786985B2 - 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニット - Google Patents
表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニット Download PDFInfo
- Publication number
- JP5786985B2 JP5786985B2 JP2014031526A JP2014031526A JP5786985B2 JP 5786985 B2 JP5786985 B2 JP 5786985B2 JP 2014031526 A JP2014031526 A JP 2014031526A JP 2014031526 A JP2014031526 A JP 2014031526A JP 5786985 B2 JP5786985 B2 JP 5786985B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reaction region
- light
- chip structure
- thin film
- metal thin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
Description
本発明のチップ構造体ユニットは、
金属薄膜の下面に形成された誘電体部材の外側から、前記金属薄膜に向かって光源より励起光を照射し、前記金属薄膜上の電場を増強させて、前記金属薄膜の上面に形成された反応領域に保持された蛍光物質を励起させ、これにより増強された蛍光を光検出手段にて検出するようにした表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニットであって、
前記チップ構造体ユニットは、
前記金属薄膜と、前記金属薄膜の下面に形成された誘電体部材と、前記金属薄膜の上面に形成され反応領域を構成する反応領域構成部材と、から少なくとも構成されるチップ構造体と、
前記反応領域構成部材の前記反応領域の上方に位置する部位と前記光検出手段との間に配設され、前記励起された蛍光を集光し、この蛍光を全反射条件で前記光検出手段に到達させる全反射機能部材からなる集光部材と、
から構成され、
前記反応領域構成部材の屈折率と前記集光部材の屈折率の差が、5%以内であることを特徴とする。
少なくとも前記反応領域の上方に位置する反応領域構成部材の肉厚が、100〜5000μmの範囲内であることを特徴とする。
前記反応領域構成部材の前記反応領域の上方に位置する部位と、前記集光部材の下面とが、当接されていることを特徴とする。
前記反応領域構成部材において、前記反応領域の上方が薄肉となるように構成された凹部を備え、
前記凹部内に、前記集光部材の下面側が挿入されるよう構成されていることを特徴とする。
前記凹部の立側面と、
前記凹部内に挿入された前記集光部材の外側面との間に、隙間が設けられていることを特徴とする。
前記凹部の立側面と、前記凹部内に挿入された前記集光部材の外側面との間に形成された隙間量が、0.1〜5mmの範囲内であることを特徴とする。
したがってS/Nの値を向上させ、超高精度にアナライトの検出を行うことができる。
前記反応領域構成部材において、
前記反応領域を囲うように流路が形成されており、
前記流路を構成する壁面のうち、前記集光部材の下面と対向する天面を除いた部分に、蛍光反射層を有することを特徴とする。
上記のいずれかに記載のチップ構造体ユニットを配設してなることを特徴とする。
本発明の表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニットは、集光効率を高めてS/Nの値を向上させ、超高精度にアナライトの検出を行うことができるものである。
本発明の表面プラズモン増強蛍光センサ10は、図1に示したように、まず金属薄膜12と、金属薄膜12の下面に形成された誘電体部材16と、上面に形成された反応層14と、を有するチップ構造体18を備えている。
<チップ構造体ユニット36>
[実施例1]
本発明の第1の実施例におけるチップ構造体ユニット36では、図2に示したように集光部材34の上面48と下面46の面積が、それぞれ反応領域40と検出領域44の大きさに合わせて設定されている。
図4に示したチップ構造体ユニット36は、第1の実施例のチップ構造体ユニットと基本的には同じ構成であるので、同じ構成部材には同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図5に示したチップ構造体ユニット36は、第1の実施例のチップ構造体ユニットと基本的には同じ構成であるので、同じ構成部材には同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示したチップ構造体ユニット36は、第3の実施例のチップ構造体ユニットと基本的には同じ構成であるので、同じ構成部材には同じ参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
12・・・金属薄膜
14・・・反応層
16・・・誘電体部材
18・・・チップ構造体
20・・・励起光
22・・・光源
24・・・金属薄膜反射光
26・・・受光手段
28・・・蛍光
30・・・光検出手段
32・・・全反射機能部材
34・・・集光部材
36・・・チップ構造体ユニット
38・・・共鳴角
40・・・反応領域
42・・・反応領域構成部材
44・・・検出領域
46・・・下面
48・・・上面
50・・・凹部
52・・・隙間
54・・・薄肉部分
56・・・蛍光反射層
58・・・流路
60・・・立側面
62・・・外側面
t1・・肉厚
t2・・隙間量
100・・・表面プラズモン増強蛍光センサ
102・・・金属薄膜
104・・・反応層
106・・・誘電体部材
108・・・チップ構造体
110・・・励起光
112・・・光源
114・・・金属薄膜反射光
116・・・受光手段
118・・・蛍光
120・・・光検出手段
122・・・蛍光集光部材
124・・・波長選択機能部材
126・・・共鳴角
128・・・反応領域
130・・・反応領域構成部材
132・・・検出領域
134・・・流路
136・・・全反射機能部材
138・・・集光部材
Claims (6)
- 金属薄膜の下面に形成された誘電体部材の外側から、前記金属薄膜に向かって光源より励起光を照射し、前記金属薄膜上の電場を増強させて、前記金属薄膜の上面に形成された反応領域に保持された蛍光物質を励起させ、これにより増強された蛍光を光検出手段にて検出するようにした表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニットであって、
前記チップ構造体ユニットは、
前記金属薄膜と、前記金属薄膜の下面に形成された誘電体部材と、前記金属薄膜の上面に形成され反応領域を構成する反応領域構成部材と、から少なくとも構成されるチップ構造体と、
前記反応領域構成部材の前記反応領域の上方に位置する部位と前記光検出手段との間に配設され、前記励起された蛍光を集光し、この蛍光を全反射条件で前記光検出手段に到達させる全反射機能部材からなる集光部材と、
から構成され、
前記反応領域構成部材の屈折率と前記集光部材の屈折率の差が、5%以内であることを特徴とするチップ構造体ユニット。 - 前記反応領域構成部材の前記反応領域の上方に位置する部位と、前記集光部材の下面とが、当接されていることを特徴とする請求項1に記載のチップ構造体ユニット。
- 前記反応領域構成部材において、前記反応領域の上方が薄肉となるように構成された凹部を備え、
前記凹部内に、前記集光部材の下面側が挿入されるよう構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のチップ構造体ユニット。 - 前記凹部の立側面と、
前記凹部内に挿入された前記集光部材の外側面との間に、隙間が設けられていることを特徴とする請求項3に記載のチップ構造体ユニット。 - 前記反応領域構成部材において、
前記反応領域を囲うように流路が形成されており、
前記流路を構成する壁面のうち、前記集光部材の下面と対向する天面を除いた部分に、蛍光反射層を有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のチップ構造体ユニット。 - 請求項1から5のいずれかに記載のチップ構造体ユニットを配設してなることを特徴とする表面プラズモン増強蛍光センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014031526A JP5786985B2 (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014031526A JP5786985B2 (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニット |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010130806A Division JP2011257216A (ja) | 2010-06-08 | 2010-06-08 | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014122916A JP2014122916A (ja) | 2014-07-03 |
JP5786985B2 true JP5786985B2 (ja) | 2015-09-30 |
Family
ID=51403479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014031526A Active JP5786985B2 (ja) | 2014-02-21 | 2014-02-21 | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5786985B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000241708A (ja) * | 1999-02-19 | 2000-09-08 | Tosoh Corp | 発光分析の集光素子および発光分析装置 |
JP2002062255A (ja) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Nippon Laser & Electronics Lab | 表面プラズモン共鳴角と蛍光の同時検出装置 |
JP2007333497A (ja) * | 2006-06-14 | 2007-12-27 | Hitachi High-Technologies Corp | 蛍光検出デバイスおよび装置 |
JP5216318B2 (ja) * | 2007-12-27 | 2013-06-19 | 株式会社日立ハイテクノロジーズ | 蛍光検出装置 |
JP2010071693A (ja) * | 2008-09-16 | 2010-04-02 | Fujifilm Corp | センシング方法、センシング装置、検査チップおよび検査キット |
-
2014
- 2014-02-21 JP JP2014031526A patent/JP5786985B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014122916A (ja) | 2014-07-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5637266B2 (ja) | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられる集光部材 | |
JP5949761B2 (ja) | 表面プラズモン励起増強蛍光分光測定方法および表面プラズモン励起増強蛍光分光測定装置 | |
WO2010134470A1 (ja) | 表面プラズモン増強蛍光測定装置および表面プラズモン増強蛍光測定装置に用いられるプラズモン励起センサ | |
JP2011257216A (ja) | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニット | |
JP6485356B2 (ja) | サンドイッチ−イムノアッセイ法を用いた抗原検出方法 | |
JP6098523B2 (ja) | Spfs測定用センサーチップ、およびspfs測定用センサーチップを用いたspfs測定方法、ならびにspfs測定用センサーチップを備えたspfs測定装置 | |
JP2010203900A (ja) | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体 | |
JP5673211B2 (ja) | 光学式検体検出装置 | |
JP6003645B2 (ja) | 蛍光検出装置およびこれを用いた蛍光検出方法 | |
WO2014007134A1 (ja) | センサーチップ | |
JP5891990B2 (ja) | 光学式検体検出装置 | |
JP5663905B2 (ja) | チップ構造体 | |
JP5831230B2 (ja) | 表面プラズモン増強蛍光測定装置 | |
JP5895965B2 (ja) | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体 | |
WO2014017433A1 (ja) | 光学式検体検出装置 | |
JP5786985B2 (ja) | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ユニット | |
JP5655917B2 (ja) | チップ構造体 | |
JP5387131B2 (ja) | 表面プラズモン増強蛍光センサおよび表面プラズモン増強蛍光センサに用いられるチップ構造体ならびに表面プラズモン増強蛍光センサを用いた検体検出方法 | |
JP2011257266A (ja) | 光学センサおよび光学センサに用いられるチップ構造体 | |
JP2012251863A (ja) | 表面プラズモン励起増強蛍光測定装置および表面プラズモン励起増強蛍光測定装置に用いられるセンサ構造体 | |
JP5803933B2 (ja) | 表面プラズモン励起増強蛍光測定装置およびこれに用いられるセンサ構造体、ならびにこのセンサ構造体に配設される補助誘電体部材 | |
JP2012026924A (ja) | 光ファイバー型表面プラズモン増強蛍光測定装置およびこれに用いられるプラズモン励起センサ | |
JP2016114356A (ja) | 蛍光検出装置、及び蛍光検出方法 | |
JP2012220256A (ja) | 表面プラズモン測定装置に用いられるセンサーチップおよびセンサーチップを用いた表面プラズモン測定装置 | |
JP2012032281A (ja) | プラズモン励起センサおよび該センサを用いたアッセイ法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150113 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150630 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150713 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5786985 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |